JPH05310275A - 化粧品類用容器 - Google Patents

化粧品類用容器

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JPH05310275A
JPH05310275A JP11285892A JP11285892A JPH05310275A JP H05310275 A JPH05310275 A JP H05310275A JP 11285892 A JP11285892 A JP 11285892A JP 11285892 A JP11285892 A JP 11285892A JP H05310275 A JPH05310275 A JP H05310275A
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JP
Japan
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cosmetics
deoxidizer
vessel
container
raw materials
Prior art date
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Application number
JP11285892A
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English (en)
Inventor
Noriyoshi Fujisawa
則善 藤沢
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 通気性材料で包装した脱酸素剤を、ガス透過
性の低い包装容器内面に装着したことを特徴とする化粧
品類用容器。 【効果】 化粧品類に酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、
防腐剤等の添加剤を配合せずに化粧品類の匂い、色等の
変質を効果的に防止することができ、また香料を使用せ
ずに原料の不快臭を除去することができる。さらに、リ
ノール酸、γ−リノレン酸、ビタミンA酸等の不飽度の
高い化合物及びその誘導体を活性成分とする化粧品類
の、これら活性成分の消失を防止することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧品類の変質防止能
及び香料無添加化粧品類の原料臭の低減機能を有する化
粧品類用容器に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】化粧品
や外用医薬品等の化粧品類は、皮膚、毛髪等の健康を保
ったり、治療する目的で広く使用されているが、その保
存に際し、匂い、色等は比較的酸化等により変化し易い
ものである。従来、これらを防止するために、一般に各
種の酸化防止剤や金属イオン封鎖剤等が使用されてい
る。また、カビやバクテリアなどの微生物の増殖に伴う
変質も問題となり、その防止のためには防腐剤類が汎用
されている。
【0003】このような目的で使用される酸化防止剤と
しては、ジブチルヒドロキシトルエン、各種トコフェロ
ール類(ビタミンE)等が、金属イオン封鎖剤として
は、エデト酸類、クエン酸等が、また防腐剤としては、
パラオキシ安息香酸エステル類(パラベン類)、安息香
酸ナトリウム、ソルビン酸、フェネチルアルコール等が
挙げられる。
【0004】しかしながら、このような添加剤を使用す
る方法では充分な効果が得られない場合が多く、確実な
効果を期待する場合には配合量が必然的に高くなり、コ
スト高となるのみでなく、一部の消費者(使用者)に対
しては身体への刺激、カブレ、アレルギー反応等を引き
起こす可能性も指摘されている。このため、最近では、
前記酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、防腐剤等の添加剤
を含有しない化粧品類に対する要望が高まっている。ま
た、身体への安全性等の観点から、香料無添加の化粧品
についても注目されている。
【0005】一方、化粧品類は太古の昔から洋の東西、
男女を問わず広く使用され、従来その香りを楽しむこと
も重要な要素の一つであったが、前述のように、最近で
は香料を添加していない化粧品に対する要望も増え、そ
れにある程度叶う製品も多く見受けられるようになって
いる。これらの香料無添加化粧品を製造するには、従来
は香料により不顕化されていた香料以外の原料由来の不
快臭を除去する必要があり、製造時に原料自身の不快臭
をできるだけ除く努力がなされている。
【0006】しかしながら、これらの不快臭を充分除く
ことはできず、しかも保存中の変質等により不快臭がさ
らに増加する場合も多かった。そのため、本来香料無添
加化粧品を使用したい消費者であっても、その使用をた
めらう場合が多かった。
【0007】従って、添加剤を使用せずに、化粧品類の
変質を安価で、効果的に防止し、また、香料を使用せず
とも原料の不快臭を除去することができる方法が望まれ
ていた。
【0008】一方、脱酸素剤は、一般に食品、特に油脂
でフライされた食品や、元々油脂や脂肪分を多く含む食
品などの保存中の油、特にその中のリノレイン酸、リノ
ール酸などの酸化変敗を防止したり、また食品の微生物
による腐敗を防止するために広く使用されている。しか
しながら、従来、この脱酸素剤の化粧品類保存に対する
有益性については知られていなかった。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者は鋭意研究を行った結果、化粧品類を、通気性材
料で包装した脱酸素剤をガス透過性の低い包装容器内面
に装着した容器に充填すれば、添加剤や香料を使用せず
に、化粧品類の変質を防止し、しかも原料の不快臭を除
去することができることを見出し、本発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明は、通気性材料で包装し
た脱酸素剤を、ガス透過性の低い包装容器内面に装着し
たことを特徴とする化粧品類用容器を提供するものであ
る。
【0011】本発明で用いられる脱酸素剤としては、酸
素を吸収し得るものであれば特に制限されないが、例え
ば、鉄、炭化鉄などの鉄粉とハロゲン化金属等の電解質
からなる組成物、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、第一鉄塩など
の還元性の無機塩、ヒドロキノン、カテコール、レゾル
シン、ピロガール等のポリフェノール類やグルコース等
の還元性糖類、又は、アスコルビン酸、エリソルビン酸
等の還元性の多価アルコール等の還元剤を主たる有効成
分とする任意の組成のものを用いることができる。
【0012】ここで用いられる脱酸素剤の量は、充填し
た化粧品類の実質的内容量や容器の空間体積によるが、
基本的には、脱酸素容量が該空間体積中の酸素ガスをゼ
ロにすることが可能な量を越える量であり、特にそれ以
上の制限はないが、該空間体積中の酸素ガスをゼロにす
るに足る量の1.2倍以上であることが好ましい。これ
らの脱酸素剤は、必要に応じ、フィラーと混合あるいは
固着して粉末状、ビーズ状、板状等の形にし、通気性材
料に包装して用いられる。
【0013】脱酸素剤を包装する通気性材料としては、
ガーレー式透気度が100〜100000秒/100cc
のものであれば良く、例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
塩化ビニル等のプラスチック製の不織布や微多孔質膜、
有孔プラスチックフィルムを紙、布、不織布、微多孔質
膜又は、これらの積層物から選ばれた通気性のシートと
積層した包材等が挙げられる。
【0014】また、化粧品類を充填する容器は、化粧品
類を充填して密閉することができる、実質的にガスを透
過しない、ガス透過性の低い包装容器であればよく、例
えば各種の合成樹脂製ボトル類、アルミ缶等の缶類、ガ
ラスビン類あるいは上記の複合容器等を使用することが
できる。また、容器として袋を使用する場合、包材は通
常、酸素透過度200ml/m2・atm・24hr以下の
ものであれば良く、その材質は任意である。
【0015】本発明において、通気性材料で包装した脱
酸素剤は、これらの容器の随意の場所に装着することが
できる。例えばキャップ内面又は容器本体内面に接着
剤、粘着剤、接着テープ等で貼りつける方法、キャップ
内面や容器本体内面に脱酸素剤装着部を設け、ここに脱
酸素剤を装着する方法などにより装着することが可能で
ある。
【0016】本発明の化粧品類用容器は、例えばクリー
ム、乳液、化粧水、ヘアージェル、シャンプー、リン
ス、エアゾールヘアスプレー、ヘアリキッド、ファンデ
ーション等の化粧料、軟膏、クリーム、ローション等の
外用医薬品類などの容器として適用することができる。
【0017】
【実施例】次に、実施例を挙げ、本発明をさらに説明す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0018】
【表1】実施例1 以下の処方の栄養クリームを調製した。 ポリオキシエチレン(E.O.=5) セチルエーテルリン酸ナトリウム 1.5% ポリオキシエチレン(E.O.=45) モノステアレート 3.5 ミリスチン酸イソプロピル 5.0 流動パラフィン 5.0 ラノリン 1.0 ステアリン酸 11.0 セタノール 4.5 蜜蝋 1.2 パラフィンワックス 4.0 プロピレングリコール 5.0 メチルパラベン 0.1 ブチルパラベン 0.1 ほう砂 0.5 精製水 57.6 合 計 100.0
【0019】得られた直後の栄養クリームはやや原料由
来の特異臭がした。これを100gずつ容量120mlの
ガラス容器合計6個に充填した。この場合容器内空間は
約20mlであった。この内3個は完全密閉でき且つ内側
上面に多孔性ポリエチレンフィルムで包装した、鉄粉と
樹脂からなる脱酸素剤(脱酸素速度24時間、脱酸素容
量40ml)を貼付したキャップで密閉した(本発明品、
以下、サンプルAと称する)。残りの3個は脱酸素剤を
貼付しない通常のキャップで密閉した(比較対照品、以
下、サンプルBと称する)。これらのサンプルを40℃
と50℃で1ヶ月間保存して保存安定性促進テストを行
った後、キャップを開放し、内部のクリームの状態を調
査した。その結果を表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】表2の結果から明らかなように、本発明の
化粧品類用容器に保存した栄養クリーム(サンプルA)
は、色の変化が全くなく安定であったのみならず、臭い
がむしろ製造直後より良好で無臭となり、無香料クリー
ムとしてより望ましく変化していた。
【0022】
【表3】実施例2 以下の処方の栄養クリームを調製した。 ポリオキシエチレン(E.O.=5) セチルエーテルリン酸ナトリウム 1.5% ポリオキシエチレン(E.O.=45) モノステアレート 3.5 ミリスチン酸イソプロピル 5.0 流動パラフィン 5.0 ラノリン 1.0 ステアリン酸 11.0 セタノール 4.5 蜜蝋 1.2 パラフィンワックス 4.0 グリセリン 5.0 精製水 58.3 合 計 100.0
【0023】得られた直後の栄養クリームはやや原料由
来の特異臭がした。これを100gずつ容量120mlの
ガラス容器合計6個に充填した。この場合容器内空間は
約20mlであった。この内3個は完全密閉でき且つ内側
上面に多孔性塩ビフィルムで包装した、鉄粉と樹脂から
なる脱酸素剤(脱酸素速度24時間、脱酸素容量300
ml)を貼付したキャップで密閉した(本発明品、以下、
サンプルCと称する)。残りの3個は脱酸素剤を貼付し
ない通常のキャップで密閉した(比較対照品、以下、サ
ンプルDと称する)。これらのサンプルを30℃と50
℃で1ケ月間保存して保存安定性促進テストを行った
後、キャップを開放し、内部のクリームの状態を調査し
た。その結果を表4に示す。
【0024】
【表4】
【0025】表4の結果から明らかなように、本発明の
化粧品類用容器に保存した栄養クリーム(サンプルC)
は、色の変化が全くなく安定であったのみならず、臭い
はむしろ製造直後より良好で無臭となり、無香料クリー
ムとしてより望ましく変化していた。比較対照品サンプ
ルDは防腐剤が配合されていないため微生物汚染が認め
られた。
【0026】
【発明の効果】本発明の化粧品類用容器は、化粧品類に
酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、防腐剤等の添加剤を配
合せずに化粧品類の匂い、色等の変質を効果的に防止す
ることができ、また香料を使用せずに原料の不快臭を除
去することができる。さらに、リノール酸、γ−リノレ
ン酸、ビタミンA酸等の不飽度の高い化合物及びその誘
導体を活性成分とする化粧品類の、これら活性成分の消
失を防止することもできる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性材料で包装した脱酸素剤を、ガス
    透過性の低い包装容器内面に装着したことを特徴とする
    化粧品類用容器。
JP11285892A 1992-05-01 1992-05-01 化粧品類用容器 Pending JPH05310275A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11285892A JPH05310275A (ja) 1992-05-01 1992-05-01 化粧品類用容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11285892A JPH05310275A (ja) 1992-05-01 1992-05-01 化粧品類用容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05310275A true JPH05310275A (ja) 1993-11-22

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ID=14597299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11285892A Pending JPH05310275A (ja) 1992-05-01 1992-05-01 化粧品類用容器

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010189025A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Powdertech Co Ltd 脱酸素剤包装体

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01240467A (ja) * 1988-03-18 1989-09-26 Dainippon Printing Co Ltd 包装体及びその製造方法
JPH01279077A (ja) * 1988-01-28 1989-11-09 L'air Liquide 液状食品または飲料用容器のシールキャップ

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