JPH05309513A - 刃具の刃形構造及びその加工方法 - Google Patents

刃具の刃形構造及びその加工方法

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JPH05309513A
JPH05309513A JP11783892A JP11783892A JPH05309513A JP H05309513 A JPH05309513 A JP H05309513A JP 11783892 A JP11783892 A JP 11783892A JP 11783892 A JP11783892 A JP 11783892A JP H05309513 A JPH05309513 A JP H05309513A
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JP
Japan
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cutting tool
flat
blade
processing method
sealing surface
Prior art date
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Pending
Application number
JP11783892A
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English (en)
Inventor
Koji Sakuyama
幸次 作山
Sadao Ito
貞夫 伊藤
Toshio Hanaoka
敏夫 花岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Engineering Works Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明に係わる刃具の刃形構造及びその加工
方法は、清浄な真空を維持するのに必要なシール面の形
成に利用する点。 【構成】 被切削材の平坦面に接触する金属製刃具の平
坦部と立上り部の間に形成する曲率部と備えた金属製刃
具の刃形を、平坦な被切削材に当接して切削することに
より鏡面部から成る凹部を形成する。これにより、従来
の加工方法より手作業が省け更に、共通した工具による
作業ができるために、品質が一定した凹部即ち鏡面によ
りシール面が構成できる。このために、生産性ならびに
信頼性に富んだ製品が得られる上に、手作業より少ない
工数によるので、コストダウンになる他、鏡面によるシ
ール面は、製品の見栄えが良く、商品価値が一段と向上
する利点がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空機器即ち減圧機器
の分圧を一定に維持するのに利用するシール構造に好適
である。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の製造とりわけ各種金属の成
膜に当たっては、真空蒸着法に代りスパッタリング技術
が多用されていることは、周知の事実である。このスパ
ッタリングは、真空蒸着即ち昇華に必要なエネルギーに
比べて20倍から40倍の高エネルギーを持っており、
成膜に応用するのに特徴となる点である。
【0003】また、スパッタリング技術が半導体技術に
多用されるのは、ステップカバレージと呼ばれる技術的
問題にある。
【0004】超LSIなど集積度の高い素子では、層間
絶縁膜を挟んで縦横に配線を多層に形成するが、平坦な
場所ばかりでなく、段々になったところにも、切れ目な
く造らなければならない。この段差がステップであり、
これを乗り越えてミクロン単位の桁の幅とその何十分の
一の厚さの金属膜を切れ目なくつなげなければならな
い。これにスパッタ成膜が真空蒸着より勝れている。
【0005】理由は、スパッタリングにより切れ目のな
い成膜が可能な点にあり、従ってステップカバレージが
良くなり更に、表面移動(マイグレイション)が活発で
あるのに加えて、真空蒸着より高い圧力でスパッタリン
グが行われているためである。
【0006】このようなスパッタリング技術を利用する
平板型マグネトロンスパッタ成膜装置の出現により、大
面積のスパッタ源が作られて、一挙に応用範囲が広ま
り、半導体超LSIの成膜プロセスにも多く使われてい
る。
【0007】しかしスパッタリング技術により得られる
成膜には、プラズマ放電に用いたガスを膜中に含むのが
問題であり、このため平板型マグネトロンスパッタ成膜
装置などでは、超高真空技術を基礎とする清浄な真空を
造ることが必要となる。また平板型マグネトロンスパッ
タ成膜装置にあっては、圧力差が異なる領域を接続する
のにいわゆるシール(Seal)部を設置する。
【0008】清浄な真空を確保する一助として使用する
シール部は、図1に示すように通常の構造である。即
ち、平坦な金属面1に蟻溝2を形成し、その底部の平ら
な面3に載せるパッキング材料4上に金属板5を設置し
て後、図示しないボルトなどにより金属板5と平坦な金
属面1を強固に結合して一体とする方式が採られてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】真空を確保する部品と
して必要なシール部は、前記のように相対向して配置す
る金属面と金属板間にパッキング材料を配置して真空に
よる吸引力によりパッキング材料と、金属面部分ならび
に金属板部分間が密着して圧力が違う領域間を遮断す
る。しかし、パッキング材料に対応する金属面及び金属
板の加工は、通常の切削手段により行った後、手作業に
より仕上げるのが一般的である。
【0010】このように手作業を伴うために完了後の見
栄えや、バラツキ更に切削工程などにおける品質の確保
などに難点があった。
【0011】本発明は、このような点から成されたもの
で、新規な刃具の刃形構造及びその加工方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、被切削材
の平坦面に接触する金属製刃具の平坦部と,これからの
立上り部に形成する曲率部とに本発明に係わる金属製刃
具の刃形構造の特徴がある。
【0013】第二の発明は、金属製刃具の平坦部と立上
り部の中間に形成する曲率部を平坦な被切削材に当接し
て切削することにより鏡面部から成る凹部を形成する工
程にその加工方法の特徴がある。
【0014】
【作用】本発明に係わる金属製刃具の刃形構造として平
坦部から立上がる部分に曲率部を形成して、これを平坦
な被切削材即ち金属面に当接して切削すると鏡面が形成
できる事実を基にするものである。しかもシール部に適
用するとパッキング材料間の接触面積の増大をもたらし
て、清浄な真空の形成または維持に効果が発揮できる。
【0015】
【実施例】本発明に係わる一実施例を図1乃至図7を参
照して説明する。即ち、図1は、本発明に係わるエンド
ミル刃先形状即ち金属製刃具の刃形1の断面図が、図2
には、金属製刃具の刃形1と仕上げ面形状即ち鏡面部か
ら成る凹部2の形状の断面図が、図3には金属製刃具の
刃形1の刃当たり面の断面図が示されている。
【0016】金属製刃具の刃形1には、表面に硬化処理
を行ったものや、しないものも適用できる。これは,被
切削材3(図2参照)の材質により選択するもので、軟
らかいものには硬化処理を行わない刃形1を、硬いもの
しては硬化処理を行ったいわゆる超硬工具の刃形1を使
用する。また、被切削材としては、金属、セラミック、
プラステイックなどが対象となる。
【0017】図1に明らかにするように、刃形1は、被
切削材3に接触する平坦部4、その端から立上がる立上
り部5、両部の中間に位置する曲率部6により構成す
る。曲率部6のRは、図1にあるように1±0.5であ
る。
【0018】図2に示した鏡面部から成る凹部2は、例
えば平板型マグネトロンスパッタ成膜装置に形成するシ
ール面として利用するものであり、凹部2の深さを0.
1mm〜0.12mm程度であり、極めて切込み量が小
さい。しかも、刃形1の曲率部6のR1±0.5即ち鈍
角状が生かされて2Sの鏡面を持った凹部2が形成さ
れ、被切削材3のA部付近でのバリの発生が防止でき
る。
【0019】従来の鋭角状の刃形による切削工程では、
先端が鋭角状のバリが発生して、ここに設置するパッキ
ング材料を破損して真空度の低下をもたらす事故を防止
できる。
【0020】凹部2を利用してシール部7を形成する例
を図4と図5に明らかにした。図4は、パッキング材料
4を設置する前の状態を示しており、図5は、完成した
状態の断面図でまた、図6は蟻溝を形成した後の上面図
である。
【0021】図4にあるようにシール部7を形成するに
は、パッキング材料8を覆う蓋部7と、蟻溝8とで構成
し、この蓋部9と蟻溝10に夫々凹部2を形成しまた、
蟻溝10の上部Bの径が2mmで底部Cのそれは約1.
3倍の2.6mmにする。
【0022】図5の完成断面図に示すように蓋部9と蟻
溝10の底部Cには、金属製刃具の刃形1の曲率部6に
より凹部2を設け、両者間に例えばOリングなどのパッ
キング材料8を充填して完成し、その上面図が図6であ
る。
【0023】このようなシール部は、図7に明らかにし
た試験装置12によりリークテストを行った。上面に計
器の表示面11を備えたリークDetectorである
試験装置12には、補助ポンプ13が設置されており、
これに連結する筒体14に被試験シール部7を取付け
る。これは矢印の上側に記載されており,はっきりとし
ないが、凹部2を備えたシール部7がある。シール部7
に形成した排気管15を試験装置12の筒体14に連結
する。
【0024】シール部7は、上板16と下板17の間に
バイトンV380のOリング18を挟んで取付けてか
ら、ヘリュウムボンベ19からヘリュウムガスを吹付け
てリークテストを行った。通常の測定では、バイトンV
380のOリング18にシリコングリースを塗ってから
上板16と下板17をボルトにより締付けてから試験を
行うのに対して、本発明に係わるシール部7の試験で
は、バイトンV380のOリング18にシリコングリー
スを塗らず、上板16を乗せたままで、試験を行った。
【0025】しかし、何等異常がなかったので、前記の
切削加工に欠陥がなく、従来の手作業を含む切削工程の
完成品より、凹部2に形成した鏡面とパッキング材料8
との接触面積が大きくてより完全なシール部7が形成で
きる証拠である。
【0026】
【発明の効果】このように本発明に係わる刃具の刃形構
造及びその加工方法は、従来の加工方法に較べて手作業
が省け更に共通した工具による作業ができるために、品
質が一定した凹部即ち鏡面によりシール面が構成できる
ので、生産性ならびに信頼性に富んだ製品が得られる。
その上手作業より少ない工数によるので、コストダウン
になる他、鏡面によるシール面は、製品の見栄えが良
く、商品価値が一段と向上する利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる刃形の刃先形状を示す断面図で
ある。
【図2】本発明に係わる刃形による仕上げ面即ち鏡面部
から成る凹部の形状を示す断面図である。
【図3】本発明に係わる刃当たり面の断面図である。
【図4】本発明に係わる加工方法により形成するシール
部の要部を示す断面図である。
【図5】本発明に係わる加工方法により形成するシール
部の完成状態を示す断面図である。
【図6】本発明に係わる加工方法により形成するシール
部用として形成する凹部付近の上面図である。
【図7】本発明に係わる加工方法により完成したシール
部のリーク試験を行う状態を示す概略図である。
【符号の説明】
1:刃形、 2:凹部、 3:被切削材、 4:平坦部、 5:立上り部、 6:曲率部、 7:シール部、 8:パッキング材料、 9:蓋部、 10:蟻溝、 11:表示面、 12:試験装置、 13:補助ポンプ、 14:筒体、 15:排気管、 16:上板、 17:下板、 18:Oリング、 19:ボンベ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被切削材の平坦面に接触する金属製刃具
    の平坦部と,これからの立上り部に形成する曲率部とを
    具備することを特徴とする金属製刃具の刃形構造
  2. 【請求項2】 金属製刃具の平坦部と立上り部の中間に
    形成する曲率部を平坦な被切削材に当接して切削するこ
    とにより鏡面部から成る凹部を形成する工程を具備する
    ことを特徴とする加工方法
JP11783892A 1992-05-12 1992-05-12 刃具の刃形構造及びその加工方法 Pending JPH05309513A (ja)

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Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012016772A (ja) * 2010-07-07 2012-01-26 Hitachi High-Technologies Corp 平坦な封止面を有する封止部材及びその加工方法

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