JPH0530929Y2 - - Google Patents

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JPH0530929Y2
JPH0530929Y2 JP7289286U JP7289286U JPH0530929Y2 JP H0530929 Y2 JPH0530929 Y2 JP H0530929Y2 JP 7289286 U JP7289286 U JP 7289286U JP 7289286 U JP7289286 U JP 7289286U JP H0530929 Y2 JPH0530929 Y2 JP H0530929Y2
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ink
ink ribbon
color
ribbon
thermal head
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ポリエステルフイルム部材に複数の
インクを長さ方向に区分して塗布したカラー熱転
写用インクリボンに関する。
「従来の技術」 従来のシリアル型熱転写プリンタの概要を第3
図に示す。
1はサーマルヘツド、2はインクリボン、3a
は発光ダイオード、3bはフオトトランジスタ
で、この2つをペアにして光学センサ3を構成し
ている。4はプラテン、5印字紙、6はガイド
軸、7は印字動作中サーマルヘツド1及びインク
リボン2を矢印A方向に移動するキヤリツジ、8
は供給リボンスプール、9は巻取りリボンスプー
ルである。
この巻取りリボンスプール9は例えば特公昭57
−21471号に示されるように、巻取り軸に一体的
に形成されたピニオン歯車がキヤリツジの移動に
連動してキヤリツジと並行に設けられたラツクに
よつて駆動されインクリボンが巻取られる。但
し、インクリボンに負荷が無い場合には巻取りリ
ボンスプール9に回転力を与え、インクリボンに
負荷がかかつている場合には巻取りリボンスプー
ル9がスリツプ可能となつている。
インクリボンの巻取り動作を以下に説明する。
サーマルヘツド1がインクリボン2を介して印
字紙5に密着した状態で、キヤリツジ7が矢印A
方向に移動するのと同期してインクリボンの巻取
りが行われる。即ち、キヤリツジ7の移動にとも
なつてインクリボン2は供給リボンスプール8よ
り引き出される。サーマルヘツド1によつてイン
クが印字紙5に転写された領域の転写済みのイン
クリボン2はその位置で印字紙5に張り付いた状
態で残つている。そして更にキヤリツジ1が矢印
A方向に移動して行くと、印字紙上に残されてい
つたインクリボンは巻取りリボンスプール9に巻
取られる。
次に従来のインクリボンの構造を第6図に示
す。20はポリエステルフイルム基材、21はイ
エロー、22はマゼンタ、32はシアンのそれぞ
れの色のインク塗布部である。それぞれのインク
塗布部の境界部には黒色のカラー識別マーク11
があり、その走行方向の長さLをかえることによ
つて色を識別している。30はインク塗布部の境
界部にある未塗布部である。
「考案が解決しようとする問題点」 一般に、インクリボンをキヤリツジの走行時に
引き出す力は、印字紙とサーマルヘツドとの間の
押圧力、印字紙とインクリボンのインク面の摩擦
係数、インクリボンの背面とサーマルヘツドの摩
擦係数が主な要因とする力関係によつて生ずる。
サーマルヘツドがインクリボンを介して印字紙
を押圧しながら走行するときの力関係を第4図を
用いて説明する。
サーマルヘツド1を押圧力Fで付勢しながら走
行する時、インクリボン2とサーマルヘツド1と
の間には摩擦係数μ2が発生し、インクリボン2
と印字紙5との間には摩擦係数μ1が発生する。
このときインクリボン2がサーマルヘツド1の動
きによつて共に移動しないためには、インクリボ
ンの引出し力Pが供給リボンスプールの負荷Cよ
りも大きく、またμ1がμ2よりも大であることが
必要条件であり、次の式が成り立たなければなら
ない。
P=F(μ1−μ2)>C ……式1 すなわち、インクリボンの表面及び背面状態が
安定していなければならない。
ところが従来においては、サーマルヘツド1が
印字紙5を押圧した状態でインクの未塗布部30
を含むカラー識別マーク11は、サーマルヘツド
1の発熱素子を通過しなければカラーリボンの色
の判別はできない構造であつた。
したがつて、インクの未塗布部30の摩擦係数
はインク塗布部に比較して小さいので、発熱素子
と未塗布部が対向するとインクリボンの未塗布部
は印字紙に対して滑りを生ずる。その結果、イン
クリボンは引き出されない状態のままであり、い
つまでたつても、次に印字しようとする色のイン
クの頭だしが行われず、場合によつては印字紙表
面にインクリボンがこすれて印字汚れが発生する
原因ともなつていた。
本考案の目的は従来のインクリボンの欠点を改
良し、制度の良いインクの色の判別が行えるカラ
ー熱転写用インクリボンを提供することにある。
「問題点を解決するための手段」 本考案は、複数色のインクを長さ方向に区分し
て塗布した各インク塗布部の境界部に未塗布部を
介してカラー識別マークを形成したカラー熱転写
用インクリボンにおいて、前記各インク塗布部と
カラー識別マーク間の塗り縁を前記カラーインク
リボンの走行方向に対して傾斜させて形成したこ
とを特徴とする。
「実施例」 第1,2,5図を用いて本考案の一実施例を説
明する。
第1図及び第2図に本考案のカラー熱転写イン
クリボンを示す。21はイエロ、22はマゼン
タ、23はシアンのそれぞれのインクを塗布した
インク塗布部で、フイルム基材上に順次塗工され
ている。30はイエロ21、マゼンタ22、シア
ン23のインク塗布部の境界部分にインクの塗布
されない未塗布部である。31はカラー識別マー
クを示し、長い部分31aと短い部分31bで形
成され、各インク塗布部21,22,23とカラ
ー識別マーク31の塗り縁をカラーインクリボン
の走行方向に対し鉛直線からθだけ傾斜してい
る。32はサーマルヘツドの発熱体郡が配置され
たグレーズの位置を示し、32a,32b,32
cはインクリボンの走行に対してグレーズの相対
位置がずれていく様子を示したものである。ここ
でサーマルヘツドのグレーズの一部は、走行中、
常にカラー識別マーク31かインク塗布部と接し
ている。したがつて、サーマルヘツドのグレーズ
は摩擦係数の小さい未塗布部30のみと接するこ
とがないので、安定したインクリボンの引出しが
可能で、かつインクリボンの色検出が精度良く行
われる。
カラー識別マーク31の長い部分31aは、そ
の長さによつて色を表示し、短い部分31bはイ
ンクリボンの走行方向を認識するために用いられ
る。
第5図は本考案のインクリボンの他の実施例を
示し、インクリボンの中央部で各インク塗布部2
1,22、未塗布部30、カラー識別マーク31
a,31bをそれぞれ逆方向にθだけ傾斜させて
いるが、この構成においても先の実施例と同様の
効果が得られる。
「考案の効果」 以上本考案は、各インク塗布部とカラー識別マ
ーク間の塗り縁をカラーインクリボンの走行方向
に対して傾斜させて形成したので、サーマルヘツ
ドの発熱素子は完全に未塗布部と対向することが
なく、カラー識別マークかインク塗布部と接する
こととなる。したがつて、インクリボンの引出し
ができず、次に印字しようとする色のインクの頭
だしができないといつた不具合いが解決できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の熱転写用インクリボンの一実
施例の概略図。第2図は本考案のカラー識別マー
ク部の拡大図。第3図は従来のプリンタの動作を
説明する図。第4図はサーマルヘツド走行時の力
関係を示す図。第5図は本考案の他の実施例を示
す概略図。第6図は従来のインクリボンの構造を
示す図。 1……サーマルヘツド、2……インクリボン、
21,22,23……インク塗布部、30……未
塗布部、31……カラー識別マーク。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数色のインクを長さ方向に区分して塗布した
    各インク塗布部の境界部に未塗布部を介してカラ
    ー識別マークを形成したカラー熱転写用インクリ
    ボンにおいて、 前記各インク塗布部とカラー識別マーク間の塗
    り縁を前記カラーインクリボンの走行方向に対し
    て傾斜させて形成したことを特徴とするカラー熱
    転写用インクリボン。
JP7289286U 1986-05-15 1986-05-15 Expired - Lifetime JPH0530929Y2 (ja)

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JPS62185058U JPS62185058U (ja) 1987-11-25
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JP2537813Y2 (ja) * 1990-03-16 1997-06-04 富士化学紙工業株式会社 インクリボン

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