JPH05308A - 幅可変圧延ロール - Google Patents
幅可変圧延ロールInfo
- Publication number
- JPH05308A JPH05308A JP17779391A JP17779391A JPH05308A JP H05308 A JPH05308 A JP H05308A JP 17779391 A JP17779391 A JP 17779391A JP 17779391 A JP17779391 A JP 17779391A JP H05308 A JPH05308 A JP H05308A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- slide block
- shaft
- rolling
- operating side
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B27/00—Rolls, roll alloys or roll fabrication; Lubricating, cooling or heating rolls while in use
- B21B27/02—Shape or construction of rolls
- B21B27/028—Variable-width rolls
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Geometry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 幅可変式圧延ロールの幅可変機構に工夫を加
え、該ロールの機能を保持したうえでロール本体と幅可
変機構の着脱の簡便化を図る。 【構成】 操作側ロール胴10ｂのロール軸中空頸部11に
駆動側ロール胴10ａのロール軸を貫通させてロール軸方
向に抜き差し可能でかつ同期回転可能にはめ併せ、操作
側ロール胴10ｂのロール軸軸端域に操作側ロール10ｂと
ともにロール軸方向に沿って移動可能な第１スライドブ
ロック14を設け、駆動側ロール胴10ａのロール軸軸端
に、第２スライドブロック19を備えこの第２スライドブ
ロック19とともにロール軸方向に移動可能な押し込み軸
18を設け、両端を固定支持したピン27を中心にして揺動
するアーム28の一端を上記第１スライドブロック15に枢
動連結し、その他端を上記第２スライドブロック19に枢
動連結する。
え、該ロールの機能を保持したうえでロール本体と幅可
変機構の着脱の簡便化を図る。 【構成】 操作側ロール胴10ｂのロール軸中空頸部11に
駆動側ロール胴10ａのロール軸を貫通させてロール軸方
向に抜き差し可能でかつ同期回転可能にはめ併せ、操作
側ロール胴10ｂのロール軸軸端域に操作側ロール10ｂと
ともにロール軸方向に沿って移動可能な第１スライドブ
ロック14を設け、駆動側ロール胴10ａのロール軸軸端
に、第２スライドブロック19を備えこの第２スライドブ
ロック19とともにロール軸方向に移動可能な押し込み軸
18を設け、両端を固定支持したピン27を中心にして揺動
するアーム28の一端を上記第１スライドブロック15に枢
動連結し、その他端を上記第２スライドブロック19に枢
動連結する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、形鋼の製造に用いる
ユニバーサル圧延機の水平ロール、とくにロール胴長を
変化させて圧延幅の変更を可能とする幅可変圧延ロール
に関するものである。
ユニバーサル圧延機の水平ロール、とくにロール胴長を
変化させて圧延幅の変更を可能とする幅可変圧延ロール
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】形鋼、なかでもウエブおよびフランジを
備えるＨ形鋼は、一般に上下一対の水平ロールと一対の
垂直ロールとを同一スタンドに組み込んだユニバーサル
圧延機を使用して圧延される。このような圧延機による
Ｈ形鋼の製造においては、そのフランジ幅は垂直ロール
のロール胴長の範囲内であれば自由に変更できるが、ウ
エブ高さｈはフランジ厚みをｔ1 、水平ロールの胴長を
Ｗとしたとき、ｈ＝Ｗ＋２ｔ1 であって（図４参照）水
平ロールのロール胴長が一定しているため、すなわち圧
延幅が一定しているために以下に述べるような問題があ
り、かかる圧延幅が変更できる技術の確立が望まれてい
た。
備えるＨ形鋼は、一般に上下一対の水平ロールと一対の
垂直ロールとを同一スタンドに組み込んだユニバーサル
圧延機を使用して圧延される。このような圧延機による
Ｈ形鋼の製造においては、そのフランジ幅は垂直ロール
のロール胴長の範囲内であれば自由に変更できるが、ウ
エブ高さｈはフランジ厚みをｔ1 、水平ロールの胴長を
Ｗとしたとき、ｈ＝Ｗ＋２ｔ1 であって（図４参照）水
平ロールのロール胴長が一定しているため、すなわち圧
延幅が一定しているために以下に述べるような問題があ
り、かかる圧延幅が変更できる技術の確立が望まれてい
た。
【０００３】ａ）水平ロールのロール端面でフランジ内
面を圧延するため、水平ロールのロール端面の摩耗が激
しく、同一圧延チャンス内においても圧延量の増加に伴
いウエブ高さの不足をきたしロールの頻繁な取替えを必
要とすること。 ｂ）Ｈ形鋼のウエブ高さ（ウエブ外幅）ｈを一定とした
いわゆる外法一定のＨ形鋼は、同一呼称サイズであって
もフランジ厚み（ｔ1 ）の異なるものが多種類あり、水
平ロールの圧延幅（Ｗ）をフランジ厚みに応じて適宜変
更する必要があるが、これに対処するためには、ロール
の頻繁な取替えが必要となり生産性が阻害されるととも
に多大な工数とロール数を必要とすること。 ｃ）Ｈ形鋼のウエブ高さは１ロールで１サイズしか選択
できない。 ｄ）寸法精度の向上を図るため、圧延幅（Ｗ）をＨ形鋼
の内法寸法（Ｗ1 ）に合致させるべく頻繁な加工を施す
必要があるためロール原単位が高くなること。
面を圧延するため、水平ロールのロール端面の摩耗が激
しく、同一圧延チャンス内においても圧延量の増加に伴
いウエブ高さの不足をきたしロールの頻繁な取替えを必
要とすること。 ｂ）Ｈ形鋼のウエブ高さ（ウエブ外幅）ｈを一定とした
いわゆる外法一定のＨ形鋼は、同一呼称サイズであって
もフランジ厚み（ｔ1 ）の異なるものが多種類あり、水
平ロールの圧延幅（Ｗ）をフランジ厚みに応じて適宜変
更する必要があるが、これに対処するためには、ロール
の頻繁な取替えが必要となり生産性が阻害されるととも
に多大な工数とロール数を必要とすること。 ｃ）Ｈ形鋼のウエブ高さは１ロールで１サイズしか選択
できない。 ｄ）寸法精度の向上を図るため、圧延幅（Ｗ）をＨ形鋼
の内法寸法（Ｗ1 ）に合致させるべく頻繁な加工を施す
必要があるためロール原単位が高くなること。
【０００４】上記の如き問題の解決を図る試みとして
は、異種のねじを利用してロール胴を２分したロールを
相互に移動させる特願平２-214355 号, 特願平２-13850
8 号,特願平２-214356 号各明細書にそれぞれ提案され
ている技術のほか、特開昭61-262407 号公報、特開昭59
-202101 号公報あるいは特開昭61-172605 号公報など、
すでに多数の提案がみられる。
は、異種のねじを利用してロール胴を２分したロールを
相互に移動させる特願平２-214355 号, 特願平２-13850
8 号,特願平２-214356 号各明細書にそれぞれ提案され
ている技術のほか、特開昭61-262407 号公報、特開昭59
-202101 号公報あるいは特開昭61-172605 号公報など、
すでに多数の提案がみられる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の各明
細書で提案されている技術においては、圧延ロールの幅
可変機構がねじ結合になっているため、とくに装置の組
立作業が煩雑であり、また特開昭61-262407 号公報に開
示されているような、ロール軸の軸端に設けた駆動軸を
用いてスリーブロールを移動させるものでは設備の信頼
性、剛性に問題を残すほか、装置の分解組立が複雑であ
って、多大な工数と時間を要する。さらに、特開昭59-2
02101 号公報や特開昭61-172605 号公報に開示の如き斜
行ロールを用いたものにおいては、圧延設備の構造が複
雑であって設備のコストが嵩むだけでなくメンテナンス
にかかるコストも非常に大きい不利があった。
細書で提案されている技術においては、圧延ロールの幅
可変機構がねじ結合になっているため、とくに装置の組
立作業が煩雑であり、また特開昭61-262407 号公報に開
示されているような、ロール軸の軸端に設けた駆動軸を
用いてスリーブロールを移動させるものでは設備の信頼
性、剛性に問題を残すほか、装置の分解組立が複雑であ
って、多大な工数と時間を要する。さらに、特開昭59-2
02101 号公報や特開昭61-172605 号公報に開示の如き斜
行ロールを用いたものにおいては、圧延設備の構造が複
雑であって設備のコストが嵩むだけでなくメンテナンス
にかかるコストも非常に大きい不利があった。
【０００６】幅可変機構に工夫を加えることによって上
述したような従来問題の解消を図り、とくに短時間で分
解組立ができる幅可変圧延ロールを提案することがこの
発明の目的である。
述したような従来問題の解消を図り、とくに短時間で分
解組立ができる幅可変圧延ロールを提案することがこの
発明の目的である。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明は、ユニバーサ
ル圧延機の水平ロールに関し、従来装置における問題の
全てを解決するために圧延幅をロールセンタを変えるこ
となしにオンラインにて任意に可変とし、加えてロール
軸、ロールチョック、圧延ロールの幅可変機構を簡便に
脱着し得るようにし、かつ装置の信頼性と耐久性を高め
ることによって上記の問題の解消を図ったものである。
ル圧延機の水平ロールに関し、従来装置における問題の
全てを解決するために圧延幅をロールセンタを変えるこ
となしにオンラインにて任意に可変とし、加えてロール
軸、ロールチョック、圧延ロールの幅可変機構を簡便に
脱着し得るようにし、かつ装置の信頼性と耐久性を高め
ることによって上記の問題の解消を図ったものである。
【０００８】すなわちこの発明は、ロール胴を駆動側と
操作側とに二分し、ロール軸方向に沿って互いに近接離
隔する相対的な移動を可能として駆動側および操作側の
各ロールチョックに軸受支持した圧延ロールにおいて、
操作側ロール胴のロール軸中空頸部に駆動側ロール胴の
ロール軸を貫通させてロール軸方向に抜き差し可能でか
つ同期回転可能にはめ併せてなり、操作側ロール胴のロ
ール軸軸端域にスラストベアリングを介して回転不能に
装着され操作側ロールとともにロール軸方向に沿って移
動可能な第１スライドブロックを設け、駆動側ロール胴
のロール軸軸端には、ベアリングを介して装着されるが
その周りに沿う回転を拘束した第２スライドブロックを
備えこの第２スライドブロックとともにロール軸方向に
移動可能な押し込み軸を設け、両端を固定支持したピン
を中心にして揺動するアームの一端を上記第一スライド
ブロックに枢動連結する一方、その他端を上記第２スラ
イドブロックに枢動連結してなる幅可変圧延ロールであ
り、この発明においては、駆動側のロールチョックに、
駆動側ロール軸をロール軸操作側方向へ移動させる押し
込み装置を配置したものとするのがより好ましい。
操作側とに二分し、ロール軸方向に沿って互いに近接離
隔する相対的な移動を可能として駆動側および操作側の
各ロールチョックに軸受支持した圧延ロールにおいて、
操作側ロール胴のロール軸中空頸部に駆動側ロール胴の
ロール軸を貫通させてロール軸方向に抜き差し可能でか
つ同期回転可能にはめ併せてなり、操作側ロール胴のロ
ール軸軸端域にスラストベアリングを介して回転不能に
装着され操作側ロールとともにロール軸方向に沿って移
動可能な第１スライドブロックを設け、駆動側ロール胴
のロール軸軸端には、ベアリングを介して装着されるが
その周りに沿う回転を拘束した第２スライドブロックを
備えこの第２スライドブロックとともにロール軸方向に
移動可能な押し込み軸を設け、両端を固定支持したピン
を中心にして揺動するアームの一端を上記第一スライド
ブロックに枢動連結する一方、その他端を上記第２スラ
イドブロックに枢動連結してなる幅可変圧延ロールであ
り、この発明においては、駆動側のロールチョックに、
駆動側ロール軸をロール軸操作側方向へ移動させる押し
込み装置を配置したものとするのがより好ましい。
【０００９】さて、図１にこの発明に従う幅可変圧延ロ
ールを組み込んだユニバーサル圧延機の要部を示し、図
中１は被圧延材のＨ形鋼、２ａ, ２ｂは幅可変圧延ロー
ル、３ａ, ３ｂは駆動側ロールチョック、４ａ, ４ｂは
操作側ロールチョック、５ａ, ５ｂは水平ロール２ａ,
２ｂを駆動装置 (図示せず) に接続するスピンドルカッ
プリングであって、このスピンドルカップリング５ａ,
５ｂを介して圧延に必要なトルクを駆動装置から圧延ロ
ールへと伝達する。６ａ, ６ｂはそれぞれ圧下および圧
上スクリュー、７ａ, ７ｂは竪ロール、８ａ, ８ｂは竪
ロール用のチョック、９ａ, ９ｂはロール２ａ, ２ｂの
幅可変機構を内装するサポートボックスであり、このサ
ポートボックス９ａ, ９ｂの一端は操作側ロールチョッ
ク４ａ,４ｂにそれぞれ固定支持される。
ールを組み込んだユニバーサル圧延機の要部を示し、図
中１は被圧延材のＨ形鋼、２ａ, ２ｂは幅可変圧延ロー
ル、３ａ, ３ｂは駆動側ロールチョック、４ａ, ４ｂは
操作側ロールチョック、５ａ, ５ｂは水平ロール２ａ,
２ｂを駆動装置 (図示せず) に接続するスピンドルカッ
プリングであって、このスピンドルカップリング５ａ,
５ｂを介して圧延に必要なトルクを駆動装置から圧延ロ
ールへと伝達する。６ａ, ６ｂはそれぞれ圧下および圧
上スクリュー、７ａ, ７ｂは竪ロール、８ａ, ８ｂは竪
ロール用のチョック、９ａ, ９ｂはロール２ａ, ２ｂの
幅可変機構を内装するサポートボックスであり、このサ
ポートボックス９ａ, ９ｂの一端は操作側ロールチョッ
ク４ａ,４ｂにそれぞれ固定支持される。
【００１０】上記の構成になる圧延機に組み込んだ幅可
変圧延ロール２ａ, ２ｂは上下とも同一構造のものであ
り、以下ロール２ａの断面を図２に示して説明する。Ｈ
形鋼１のウエブ部およびフランジ内面の圧下を司るロー
ル胴は、駆動側ロール胴10ａおよび操作側ロール胴10ｂ
との２分割構造とし、操作側ロール胴10ｂのロール軸中
空頸部11に駆動側ロール胴10ａのロール軸を貫通させて
滑りキーＫ (この例では滑りキーＫを例として説明した
がこれのみには限定されることはなくスプライン等を適
用することもできる。) に沿ってロール軸方向に抜き差
し可能で、かつ該滑りキーＫを通して駆動装置からのト
ルクを伝達して同期回転できるようにメタル12を介在さ
せてはめ併せてあり、これらはそれぞれ駆動側および操
作側の各ロールチョック３ａ, ４ａに軸受３ｃ，４ｃを
介して支持される。番号６ａは圧下装置であって、上記
の各ロールチョック３ａ, ４ａはこの圧下装置６ａにて
支持される。
変圧延ロール２ａ, ２ｂは上下とも同一構造のものであ
り、以下ロール２ａの断面を図２に示して説明する。Ｈ
形鋼１のウエブ部およびフランジ内面の圧下を司るロー
ル胴は、駆動側ロール胴10ａおよび操作側ロール胴10ｂ
との２分割構造とし、操作側ロール胴10ｂのロール軸中
空頸部11に駆動側ロール胴10ａのロール軸を貫通させて
滑りキーＫ (この例では滑りキーＫを例として説明した
がこれのみには限定されることはなくスプライン等を適
用することもできる。) に沿ってロール軸方向に抜き差
し可能で、かつ該滑りキーＫを通して駆動装置からのト
ルクを伝達して同期回転できるようにメタル12を介在さ
せてはめ併せてあり、これらはそれぞれ駆動側および操
作側の各ロールチョック３ａ, ４ａに軸受３ｃ，４ｃを
介して支持される。番号６ａは圧下装置であって、上記
の各ロールチョック３ａ, ４ａはこの圧下装置６ａにて
支持される。
【００１１】次に、圧延ロールの操作側に設けたサポー
トボックス９ａ内の幅可変機構について説明する。サポ
ートボックス９ａ内における番号14は第１スライドブロ
ックであって、この第１スライドブロック14は、操作側
ロール胴10ｂのロール軸軸端域に、圧延時のスラストを
受けるスラストベアリング15を介して装着され、その周
りに沿う回転は拘束されているが、操作側ロール胴10ｂ
とともにロール軸方向に移動可能になっている。また16
は第１スライドブロック14の内面にねじ止めされるリン
グ、17はこのリング16とスラストベアリング15との間に
設置されるロードセルであって、このロードセル17によ
りロールの幅変更の際に圧延ロールに加わる押し込み力
を検知し過大な力が加わるのを防止する。また、18は先
端に駆動側ロール胴のロール軸軸端の球面部に適合する
受け面をもつ押し込み軸、19は押し込み軸18にラジアル
ベアリング20およびスラストベアリング21を介して装着
される第２スライドブロック、22は第２スライドブロッ
ク19とサポートボックス９ａとの間に形成される隙間に
適合するギア付きスペーサ、23はギア付きスペーサ22の
先端に係合するとともに第２スライドブロック19とねじ
結合する幅調整ねじブロック、24は第２スライドブロッ
ク19の回転を阻止する回転止めであり、サポートボック
ス９ａ内に設置した減速機付きの駆動源25にてピニオン
26を回転させることによって、このピニオン26とギアに
て係合するギア付きスペーサ22が、第２スライドブロッ
ク19およびサポートボックス９ａとの間に形成される隙
間内で幅調整ねじブロック23とともに回転し、これによ
って第２スライドブロック19は押し込み軸18とともにロ
ール軸方向に移動する。また27は両端がサポートボック
ス９ａ内で固定されているピン、28はピン27を中心にし
て揺動可能なアームであり、このアーム28の一端は第１
スライドブロック14に設けた連結用ブロック29に枢動連
結され、その他端は第２スライドブロック19に予め揺動
可能に連結したリンク30の一端に枢動連結される。また
31はスケールシールであって、駆動側ロール胴10ａと操
作側ロール胴10ｂとの間に形成される隙間内へのスケー
ルや水の進入を防止する。
トボックス９ａ内の幅可変機構について説明する。サポ
ートボックス９ａ内における番号14は第１スライドブロ
ックであって、この第１スライドブロック14は、操作側
ロール胴10ｂのロール軸軸端域に、圧延時のスラストを
受けるスラストベアリング15を介して装着され、その周
りに沿う回転は拘束されているが、操作側ロール胴10ｂ
とともにロール軸方向に移動可能になっている。また16
は第１スライドブロック14の内面にねじ止めされるリン
グ、17はこのリング16とスラストベアリング15との間に
設置されるロードセルであって、このロードセル17によ
りロールの幅変更の際に圧延ロールに加わる押し込み力
を検知し過大な力が加わるのを防止する。また、18は先
端に駆動側ロール胴のロール軸軸端の球面部に適合する
受け面をもつ押し込み軸、19は押し込み軸18にラジアル
ベアリング20およびスラストベアリング21を介して装着
される第２スライドブロック、22は第２スライドブロッ
ク19とサポートボックス９ａとの間に形成される隙間に
適合するギア付きスペーサ、23はギア付きスペーサ22の
先端に係合するとともに第２スライドブロック19とねじ
結合する幅調整ねじブロック、24は第２スライドブロッ
ク19の回転を阻止する回転止めであり、サポートボック
ス９ａ内に設置した減速機付きの駆動源25にてピニオン
26を回転させることによって、このピニオン26とギアに
て係合するギア付きスペーサ22が、第２スライドブロッ
ク19およびサポートボックス９ａとの間に形成される隙
間内で幅調整ねじブロック23とともに回転し、これによ
って第２スライドブロック19は押し込み軸18とともにロ
ール軸方向に移動する。また27は両端がサポートボック
ス９ａ内で固定されているピン、28はピン27を中心にし
て揺動可能なアームであり、このアーム28の一端は第１
スライドブロック14に設けた連結用ブロック29に枢動連
結され、その他端は第２スライドブロック19に予め揺動
可能に連結したリンク30の一端に枢動連結される。また
31はスケールシールであって、駆動側ロール胴10ａと操
作側ロール胴10ｂとの間に形成される隙間内へのスケー
ルや水の進入を防止する。
【００１２】
【作用】上記の如き構成になる幅可変圧延ロールのロー
ル胴長Ｗをまず広げるには、駆動源25にてピニオン26を
回転させギア付きスペーサ22および幅調整ねじブロック
23を通して、第２スライドブロック19および押し込み軸
18を圧延機の駆動側に向けて移動させる。このような操
作をとることによって駆動側ロール胴10ａは押し込み軸
18に押されて圧延機の駆動側に移動し、一方、この移動
に伴い第１スライドブロック14につながるアーム28はピ
ン27を中心にして時計方向に回転し、これによって第１
スライドブロック14は操作側ロール胴10ｂととにも圧延
機の操作側へ駆動側ロール胴10ａと同等量だけ移動する
ことになり、かくしてロール胴長Ｗはロール中心が一致
したまま広がることとなる。
ル胴長Ｗをまず広げるには、駆動源25にてピニオン26を
回転させギア付きスペーサ22および幅調整ねじブロック
23を通して、第２スライドブロック19および押し込み軸
18を圧延機の駆動側に向けて移動させる。このような操
作をとることによって駆動側ロール胴10ａは押し込み軸
18に押されて圧延機の駆動側に移動し、一方、この移動
に伴い第１スライドブロック14につながるアーム28はピ
ン27を中心にして時計方向に回転し、これによって第１
スライドブロック14は操作側ロール胴10ｂととにも圧延
機の操作側へ駆動側ロール胴10ａと同等量だけ移動する
ことになり、かくしてロール胴長Ｗはロール中心が一致
したまま広がることとなる。
【００１３】次に、ロール胴長Ｗを狭めるには、駆動源
25にてピニオン26をロール胴長を広げる場合と逆方向に
回転させて第２スライドブロック19を押し込み軸18とと
もに圧延機の操作側へ移動さる。この移動によってリン
ク30の一端につながるアーム28はピン27を中心にして半
時計方向に回転し、これによって第１スライドブロック
14は操作側ロール胴10ｂとともに圧延機の駆動側へ移動
する。ここに、押し込み軸18と駆動側ロール胴10ａのロ
ール軸軸端は単に接触しているだけにすぎないので、こ
のような操作のもとでは駆動側ロール胴10ａはロール胴
長Ｗが狭まる方向へは移動しない。このためこの発明に
おいては、予め図３に示すような構造になる押し込み装
置を駆動側ロールチョック３ａなどに配置しておき、操
作側ロール胴10ｂをまず所定量だけ移動させたのち、押
し込み装置を構成する液圧シリンダー32のプランジャー
33につながるスライドロッド34をブッシュ35に沿って作
動させ、これによって駆動側ロール胴10ａを圧延機の操
作側へ向けて移動させる。上掲図３に示した装置のスラ
イドロッド34の先端にはローラ36を設けた場合について
例示したが、このようなローラ36を配置しておけば圧延
ロールがある程度回転していてもロール胴長Ｗを調整で
きる利点がある。また、ロール胴長Ｗを狭める操作にお
いては駆動側ロール胴10ａのロール軸軸端と押し込み軸
18の先端が接触すると液圧シリンダー32の圧力が上昇す
るので、この圧力上昇を検知するような構成をとること
によって装置に過大な押圧力がかかるのを回避すること
ができる。
25にてピニオン26をロール胴長を広げる場合と逆方向に
回転させて第２スライドブロック19を押し込み軸18とと
もに圧延機の操作側へ移動さる。この移動によってリン
ク30の一端につながるアーム28はピン27を中心にして半
時計方向に回転し、これによって第１スライドブロック
14は操作側ロール胴10ｂとともに圧延機の駆動側へ移動
する。ここに、押し込み軸18と駆動側ロール胴10ａのロ
ール軸軸端は単に接触しているだけにすぎないので、こ
のような操作のもとでは駆動側ロール胴10ａはロール胴
長Ｗが狭まる方向へは移動しない。このためこの発明に
おいては、予め図３に示すような構造になる押し込み装
置を駆動側ロールチョック３ａなどに配置しておき、操
作側ロール胴10ｂをまず所定量だけ移動させたのち、押
し込み装置を構成する液圧シリンダー32のプランジャー
33につながるスライドロッド34をブッシュ35に沿って作
動させ、これによって駆動側ロール胴10ａを圧延機の操
作側へ向けて移動させる。上掲図３に示した装置のスラ
イドロッド34の先端にはローラ36を設けた場合について
例示したが、このようなローラ36を配置しておけば圧延
ロールがある程度回転していてもロール胴長Ｗを調整で
きる利点がある。また、ロール胴長Ｗを狭める操作にお
いては駆動側ロール胴10ａのロール軸軸端と押し込み軸
18の先端が接触すると液圧シリンダー32の圧力が上昇す
るので、この圧力上昇を検知するような構成をとること
によって装置に過大な押圧力がかかるのを回避すること
ができる。
【００１４】幅可変機構の圧延ロール本体に対する着脱
にあたっては、サポートボックス９ａを複数箇所フラン
ジｆにて分離結合できる構造として、かかるサポートボ
ックス９ａを切り離した状態で第１スライドブロック14
と第２スライドブロック19をつなぐリンク機構を連結ま
たは切り離すだけでよく、幅可変機構の分離、組み込み
も極めて簡便である。
にあたっては、サポートボックス９ａを複数箇所フラン
ジｆにて分離結合できる構造として、かかるサポートボ
ックス９ａを切り離した状態で第１スライドブロック14
と第２スライドブロック19をつなぐリンク機構を連結ま
たは切り離すだけでよく、幅可変機構の分離、組み込み
も極めて簡便である。
【００１５】
【発明の効果】かくしてこの発明によれば、幅可変圧延
ロールに関して以下に述べるような格段の効果を奏す
る。 １) ロール幅をオンラインにて遠隔操作で任意に変更で
きる。 ２) ロール幅の変更に際してロールセンタを中心に左右
同等量だけシフトできるのでタンデム圧延機に容易に適
用できる。 ３) ロール摩耗が生じても幅変更により一定寸法の製品
を得ることができる。 ４) ロールの組替えを行うことなしにサイズの異なる製
品を製造することができる。 ５) 圧延ロールのロール本体と幅可変機構を簡便に脱着
できるので、圧延に必要なロール数と同等の数だけかか
る幅可変機構を用意しておく必要はない。
ロールに関して以下に述べるような格段の効果を奏す
る。 １) ロール幅をオンラインにて遠隔操作で任意に変更で
きる。 ２) ロール幅の変更に際してロールセンタを中心に左右
同等量だけシフトできるのでタンデム圧延機に容易に適
用できる。 ３) ロール摩耗が生じても幅変更により一定寸法の製品
を得ることができる。 ４) ロールの組替えを行うことなしにサイズの異なる製
品を製造することができる。 ５) 圧延ロールのロール本体と幅可変機構を簡便に脱着
できるので、圧延に必要なロール数と同等の数だけかか
る幅可変機構を用意しておく必要はない。
【図１】図１はこの発明に従う幅可変圧延ロールを組み
込んだ圧延機の要部の説明図である。
込んだ圧延機の要部の説明図である。
【図２】図２はこの発明に従う幅可変圧延ロールの構成
説明図である。
説明図である。
【図３】図３は押し込み装置を示した図である。
【図４】図４は従来方式に従うＨ形鋼の圧延要領の説明
図である。
図である。
１ 被圧延材
２ａ 幅可変ロール
２ｂ 幅可変ロール
３ａ 駆動側ロールチョック
３ｂ 駆動側ロールチョック
４ａ 操作側ロールチョック
４ｂ 操作側ロールチョック
５ａ スピンドルカップリング
５ｂ スピンドルカップリング
６ａ 圧下スクリュー
６ｂ 圧上スクリュー
７ａ 竪ロール
７ｂ 竪ロール
８ａ 竪ロールチョック
８ｂ 竪ロールチョック
９ａ サポートボックス
９ｂ サポートボックス
10ａ 駆動側ロール胴
10ｂ 操作側ロール胴
11 ロール軸中空頸部
12 メタル
13 ハウジング
14 第１スライドブロック
15 スラストベアリング
16 リング
17 ロードセル
18 押し込み軸
19 第２スライドブロック
20 ラジアルベアリング
21 スラストベアリング
22 ギア付きスペーサ
23 幅調整ねじブロック
24 回転止め
25 駆動源
26 ピニオン
27 ピン
28 アーム
29 連結用ブロック
30 リンク
31 スケールシール
32 液圧シリンダー
33 プランジャー
34 スライドロッド
35 ブッシュ
36 ローラ
Claims (2)
- 【請求項１】 ロール胴を駆動側と操作側とに二分し、
ロール軸方向に沿って互いに近接離隔する相対的な移動
を可能として駆動側および操作側の各ロールチョックに
軸受支持した圧延ロールにおいて、操作側ロール胴のロ
ール軸中空頸部に駆動側ロール胴のロール軸を貫通させ
てロール軸方向に抜き差し可能でかつ同期回転可能には
め併せてなり、操作側ロール胴のロール軸軸端域にスラ
ストベアリングを介して回転不能に装着され操作側ロー
ルとともにロール軸方向に沿って移動可能な第１スライ
ドブロックを設け、駆動側ロール胴のロール軸軸端に
は、ベアリングを介して装着されるがその周りに沿う回
転を拘束した第２スライドブロックを備えこの第２スラ
イドブロックとともにロール軸方向に移動可能な押し込
み軸を設け、両端を固定支持したピンを中心にして揺動
するアームの一端を上記第１スライドブロックに枢動連
結する一方、その他端を上記第２スライドブロックに枢
動連結してなる幅可変圧延ロール。 - 【請求項２】 駆動側のロールチョックに、駆動側ロー
ル軸をロール軸操作側方向へ移動させる押し込み装置を
配置した請求項１記載の圧延ロール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3177793A JP2637642B2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 幅可変圧延ロール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3177793A JP2637642B2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 幅可変圧延ロール |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05308A true JPH05308A (ja) | 1993-01-08 |
| JP2637642B2 JP2637642B2 (ja) | 1997-08-06 |
Family
ID=16037198
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3177793A Expired - Fee Related JP2637642B2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 幅可変圧延ロール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2637642B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE4442568B4 (de) * | 1994-11-30 | 2004-08-26 | Sms Demag Ag | Breitenverstellbare Horizontalwalze für ein Universalwalzgerüst |
-
1991
- 1991-06-24 JP JP3177793A patent/JP2637642B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE4442568B4 (de) * | 1994-11-30 | 2004-08-26 | Sms Demag Ag | Breitenverstellbare Horizontalwalze für ein Universalwalzgerüst |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2637642B2 (ja) | 1997-08-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |