JPH0530880U

JPH0530880U - 内照式デイスプレイ装置

Info

Publication number: JPH0530880U
Application number: JP8792891U
Authority: JP
Inventors: 洋三西口; 正祐北条
Original assignee: Sinloihi Co Ltd
Current assignee: Sinloihi Co Ltd
Priority date: 1991-10-02
Filing date: 1991-10-02
Publication date: 1993-04-23

Abstract

(57)【要約】【目的】変化に富んだ表示が可能な内照式ディスプレ
イ装置を提供する。【構成】光透過性の図柄担持シート６と、該図柄担持
シートの内側に配置された蛍光体担持シート８と、該蛍
光体担持シートの内側に配置された可視光ランプ１０及
び紫外光ランプ１２とを有する。２はフレームであり、
４は透明保護ガラスであり、１４は光反射体である。【効果】紫外光ランプ１２の点灯時には、蛍光体担持
シート８の蛍光体の発光と図柄担持シート６の図柄とを
重畳させた独特の変化に富んだ表示が可能である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はディスプレイ装置に関し、特にディスプレイとしての機能の優れた内照式のディスプレイ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、内照式ディスプレイ装置としては、プラスチック、ガラスあるいは紙等に一般色で印刷、塗装あるいは手書きで写真、文字あるいは絵等の所望の図柄（デザイン）を形成し、これらを内側に配置した可視光ランプで照明するものが用いられている。更には、上記図柄を担持せるプラスチック、ガラスあるいは紙等の内側に光拡散シートを配置して上記ランプのシェードを隠す様にしたものが用いられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この様な従来の内照式ディスプレイ装置では、周囲が明るい場合にはランプを消灯して外部光の反射により表示をなし、また周囲が暗い場合にはランプを点灯して内部光の透過照明により表示をなしている。従って、従来の内照式ディスプレイ装置では、反射光表示と透過光表示とで若干の雰囲気変化が得られるが、本質的には同一図柄であり、変化に乏しいものである。

【０００４】そこで、本考案は、変化に富んだ表示が可能な内照式ディスプレイ装置を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、以上の様な目的を達成するものとして、図柄が第１の担持板に担持されており、該図柄の内側にて蛍光体が第２の担持板に担持されており、該蛍光体の内側に可視光源及び紫外光源が配置されていることを有することを特徴とする、内照式ディスプレイ装置、が提供される。

【０００６】本考案においては、上記第２の担持板が上記第１の担持板を兼ねている態様がある。

【０００７】また、本考案によれば、以上の様な目的を達成するものとして、光透過性の図柄担持板と、該図柄担持板の内側に配置された蛍光体担持板と、該蛍光体担持板の内側に配置された可視光源及び紫外光源とを有することを特徴とする、内照式ディスプレイ装置、が提供される。

【０００８】本考案においては、上記蛍光体担持板が光拡散性を有する態様があり、上記蛍光体担持板より内側で且つ上記可視光源及び紫外光源より外側に配置された光拡散板を有する態様があり、上記図柄担持板の図柄に対応する少なくとも１つの発光が得られる様なパターンにて上記蛍光体担持板の蛍光体担持がなされている態様があり、上記可視光源及び紫外光源が上記図柄担持板及び上記蛍光体担持板に対応する領域において交互に配置された可視光ランプ及び紫外光ランプである態様がある。

【０００９】更に、本考案においては、上記可視光源と上記紫外光源とを交互に点滅または調光するための手段を備えている態様がある。

【００１０】

【実施例】

以下、図面を参照しながら本考案の具体的実施例を説明する。

【００１１】図１は本考案の内照式ディスプレイ装置の一実施例を示す断面図であり、図２及び図３はそれぞれその正面図及び一部省略正面図である。

【００１２】これらの図において、２はフレームであり、４は該フレームの前部に固定された透明な保護ガラス板である。

【００１３】該保護ガラス板４の後方には光透過性の図柄担持シート６が配置されている。該図柄担持シート６としては、透明または半透明のプラスチック（たとえば塩化ビニル樹脂、ＡＢＳ樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等）のシートを用いることができ、その厚さは例えば０．１〜１０ｍｍである。該図柄担持シート６には図２に示されている様な所望の図柄が一般色にて形成されている。この図柄は印刷、塗装あるいは手書き等で形成できるが、フィルム画像とすることもできる。該図柄担持シート６は上記保護ガラス板４の内面に密着させてもよいし、適宜の間隔をおいて配置してもよい。

【００１４】上記図柄担持シート６の後方には蛍光体担持シート８が配置されている。該蛍光体担持シートとしては、上記透明または半透明のプラスチックシートに蛍光体を担持させたものを用いることができる。該蛍光体の担持は、蛍光体含有塗剤を塗布することにより行うことができる。この塗剤塗布は、たとえばオフセット印刷やシルクスクリーン印刷で行なうことができる。尚、該蛍光体の担持は、蛍光体担持シート８の表面にではなく、該蛍光体担持シート自体に蛍光体を練り込み等で含有させて行うこともできる。

【００１５】蛍光体としては、たとえば次の様な無機蛍光体（白色系で有彩蛍光色を発する）が用いられる。（ａ）青色発光蛍光体Ｓｒ₂ Ｐ₂ Ｏ₇ ：Ｅｕ３（Ｂａ，Ｃａ，Ｍｇ）₃ （ＰＯ₄ ）₂ ・（Ｂａ，Ｃａ，Ｍｇ）Ｃｌ₂ ：Ｅｕ３（Ｂａ，Ｍｇ）Ｏ・８Ａｌ₂ Ｏ₃ ：ＥｕＺｎＳ：Ａｇ（ｂ）緑色発光蛍光体ＺｎＳ：Ｃｕ，Ａｌ（Ｚｎ，Ｃｄ）Ｓ：Ｃｕ，Ａｕ，ＡｌＺｎ₂ ＳｉＯ₄ ：ＭｎＺｎ₂ ＧｅＯ₄ ：Ｍｎ（ｃ）赤色発光蛍光体Ｙ₂ Ｏ₃ ：ＥｕＹＶＯ₄ ：ＥｕＹ₂ Ｏ₂ Ｓ：Ｅｕ上記（ａ），（ｂ），（ｃ）を適宜組合わせることにより各種の蛍光色（白色を含む）が得られる。

【００１６】更に、蛍光体としては、ＺｎＳ：Ｃｕ無機燐光体／蓄光体（淡緑黄色で緑燐光を発する）を用いることができ、また、蛍光性染料（スチルベン系、ローダミン系、クマリン系等）の樹脂固溶体粉末等の有機蛍光体（有彩色で有彩蛍光色を発する）を用いることができる。

【００１７】尚、上記蛍光体の担持は、紫外光の照射時に発光の強度及び色が所望のものとなる様に、使用する蛍光体の量及び種類を適宜選択する。そして、この蛍光体の担持は、上記図柄担持シート６の図柄に対応する少なくとも１つの発光が得られる様なパターンにて行うことができる。

【００１８】該蛍光体担持シート８は光拡散性を有する。この光拡散性の付与は、表面を粗面化したり内部に光拡散材を分散させたりして行うことができる。該蛍光体担持シート８は上記図柄担持シート６の内面に密着させてもよいし、適宜の間隔をおいて配置してもよい。更には、担持シート６，８を一体化して、１枚の担持シートの一面側に図柄を担持し且つ他面側に蛍光体を担持することもできる。

【００１９】尚、蛍光体担持シート８に光拡散性を付与する代わりに、該蛍光体担持シートより後方に光拡散板を配置することもできる。

【００２０】上記蛍光体担持シート８の後方には、可視光ランプ１０及び紫外光ランプ（ブラックライト）１２が配置されている。図２及び図３に示されている様に、これら２種類のランプは上記図柄担持シート６及び上記蛍光体担持シート８に対応する領域において交互に配置されている。そして、これら２種類のランプ１０，１２の後方には光反射体１４が配置されている。

【００２１】尚、図示されてはいないが、これら２種類のランプ１０，１２を交互に点滅または調光するための電気回路が付設されている。

【００２２】本実施例の内照式ディスプレイ装置の使用時において、紫外光ランプ１２を消灯した状態で可視光ランプ１０を点灯すると、従来のディスプレイと同様の表示がなされ、図柄担持シート６の一般色図柄が透過照明により視認される。そして、可視光ランプ１０を消灯した状態で紫外光ランプ１２を点灯すると、蛍光体担持シート８に担持された蛍光体が発光し、この発光は図柄担持シート６を介して視認され、蛍光体の発光と図柄担持シートの図柄とが合成された独特の雰囲気の表示がなされる。図４はその表示を示す正面図である。図４において、月ａ及び星ｂが所望パターンの蛍光体の発光により表示されている。また、図柄担持シート６の図柄中の建物ｃ、船ｄ更には不図示の自動車等のライト発光が所望パターンの蛍光体の発光により表示される。そして、その他の部分の蛍光体として赤色発光系のものを設けておくことにより、図柄担持シート６の図柄全体が薄暗くなり、夜景の様な雰囲気の表示がなされる。

【００２３】上記電気回路により、自動的に所望の周期（例えば１〜１０分）で２種類のランプ１０，１２を交互に点滅または調光することにより、昼間の景色と夜景とを交互に表示する極めて注目を集めやすいディスプレイ装置が実現できる。

【００２４】

【考案の効果】

以上の様な本考案の内照式ディスプレイ装置は、蛍光体の発光と図柄とを重畳させた独特の変化に富んだ表示が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の内照式ディスプレイ装置の一実施例を
示す断面図である。

【図２】本考案の内照式ディスプレイ装置の一実施例を
示す正面図である。

【図３】本考案の内照式ディスプレイ装置の一実施例を
示す一部省略正面図である。

【図４】本考案の内照式ディスプレイ装置の一実施例を
示す正面図である。

【符号の説明】

２フレーム４保護ガラス板６図柄担持シート８蛍光体担持シート１０可視光ランプ１２紫外光ランプ１４光反射体

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】図柄が第１の担持板に担持されており、
該図柄の内側にて蛍光体が第２の担持板に担持されてお
り、該蛍光体の内側に可視光源及び紫外光源が配置され
ていることを有することを特徴とする、内照式ディスプ
レイ装置。
【請求項２】上記第２の担持板が上記第１の担持板を
兼ねている、請求項１に記載の内照式ディスプレイ装
置。
【請求項３】光透過性の図柄担持板と、該図柄担持板
の内側に配置された蛍光体担持板と、該蛍光体担持板の
内側に配置された可視光源及び紫外光源とを有すること
を特徴とする、内照式ディスプレイ装置。
【請求項４】上記蛍光体担持板が光拡散性を有する、
請求項３に記載の内照式ディスプレイ装置。
【請求項５】上記蛍光体担持板より内側で且つ上記可
視光源及び紫外光源より外側に配置された光拡散板を有
する、請求項３に記載の内照式ディスプレイ装置。
【請求項６】上記図柄担持板の図柄に対応する少なく
とも１つの発光が得られる様なパターンにて上記蛍光体
担持板の蛍光体担持がなされている、請求項３に記載の
内照式ディスプレイ装置。
【請求項７】上記可視光源及び紫外光源が上記図柄担
持板及び上記蛍光体担持板に対応する領域において交互
に配置された可視光ランプ及び紫外光ランプである、請
求項３に記載の内照式ディスプレイ装置。
【請求項８】上記可視光源と上記紫外光源とを交互に
点滅または調光するための手段を備えている、請求項１
または請求項３に記載の内照式ディスプレイ装置。