JPH0531007U - インテリア照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 視認されるパターンの変化が可能なインテリ
ア照明装置を提供する。 【構成】 光透過性の筐体４の内側に白色ランプ６及び
有色ランプ８，１０と紫外光ランプ１２とが内蔵されて
おり、上記筐体４には紫外光照射により或るパターンで
発光する様に蛍光体が担持されている。筐体４には蛍光
体発光のパターンとは異なるパターンＡの図柄が形成さ
れている。 【効果】 紫外光ランプ１２の点灯時には、白色ランプ
６や有色ランプ８，１０の点灯時に視認されるパターン
Ａとは異なるパターンが視認されるので、優れたインテ
リア効果が得られる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は照明装置に関し、特に異なる複数のデザインパターンでの照明が可能 でインテリア装置として有用な照明装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、室内における照明装置として、インテリア装置としての機能をも備えた ものの需要が高まっている。即ち、単に照明するのみでなく、該照明装置自体を 消灯時あるいは比較的暗い室内での点灯時に鑑賞して楽しむことのできる様なも のである。この様なインテリア照明装置としては、従来、例えば、外形を種々工 夫したり、外観をステンドグラス調等の適宜のデザインを施したり、あるいは光 源の強度変化を可能となしたりしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この様な従来のインテリア照明装置では、光源の点灯・消灯あるいは強度変化 により輝度が変化して若干の雰囲気変化が得られるが、しかし視認されるパター ンは常に同一であり、変化に乏しいという難点があった。

【０００４】 そこで、本考案は、視認されるパターンの変化が可能なインテリア照明装置を 提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、以上の様な目的を達成するものとして、 光透過性の筐体の内側に可視光源と紫外光源とが内蔵されており、上記筐体に は紫外光照射により或るパターンで発光する様に蛍光体が担持されていることを 特徴とする、インテリア照明装置、 が提供される。

【０００６】 本考案においては、上記筐体には上記蛍光体発光のパターンとは異なるパター ンの図柄が形成されている態様があり、上記筐体の内側には異なる色彩の複数の 可視光源が内蔵されている態様があり、更に上記可視光源と上記紫外光源とを交 互に点滅または調光するための手段を備えている態様がある。

【０００７】

【実施例】

以下、図面を参照しながら本考案の具体的実施例を説明する。

【０００８】 図１は本考案のインテリア照明装置の一実施例を示す一部切欠正面図である。 図１において、２は台座であり、該台座上にほぼ球形状の筐体４が取付けられて いる。そして、台座２の上面上且つ筐体４の内部には、可視光源たる白色ランプ ６、第１の有色ランプ８及び第２の有色ランプ１０、更に紫外光ランプ１２が取 付けられている。該紫外光ランプ１２は発光効率のよいＵ字管とされているが、 その他サークル管等でもよい。尚、１４は可視光や紫外光を反射させる反射体で あり、１６は上記ランプ６，８，１０，１２の点滅または調光を制御する電気回 路や安定器等の電気回路部である。

【０００９】 上記筐体４としては、透明または半透明のプラスチック（たとえば塩化ビニル 樹脂、ＡＢＳ樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ プロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等）や、ガラス、紙、陶磁器等を用いること ができ、その厚さは例えば０．１〜１０ｍｍである。該筐体４には図１に示され ている様な第１のパターンＡの図柄が一般色にて形成されている。この図柄は印 刷、塗装あるいは手書き等で形成できる。この一般色の塗剤に使用する顔料やバ インダーはできるだけ耐光性の良好なものを用いる。

【００１０】 筐体４には蛍光体が担持されている。該蛍光体の担持は、蛍光体含有塗剤を塗 布することにより行うことができる。この塗剤塗布は、たとえばオフセット印刷 やシルクスクリーン印刷で行なうことができる。尚、該蛍光体の担持は、筐体４ の表面にではなく、該筐体自体に蛍光体を練り込み等で含有させて行うこともで きる。

【００１１】 蛍光体としては、たとえば次の様な無機蛍光体（白色系で有彩蛍光色を発する ）が用いられる。 （ａ）青色発光蛍光体 Ｓｒ₂ Ｐ₂ Ｏ₇ ：Ｅｕ ３（Ｂａ，Ｃａ，Ｍｇ）₃ （ＰＯ₄ ）₂ ・ （Ｂａ，Ｃａ，Ｍｇ）Ｃｌ₂ ：Ｅｕ ３（Ｂａ，Ｍｇ）Ｏ・８Ａｌ₂ Ｏ₃ ：Ｅｕ ＺｎＳ：Ａｇ （ｂ）緑色発光蛍光体 ＺｎＳ：Ｃｕ，Ａｌ （Ｚｎ，Ｃｄ）Ｓ：Ｃｕ，Ａｕ，Ａｌ Ｚｎ₂ ＳｉＯ₄ ：Ｍｎ Ｚｎ₂ ＧｅＯ₄ ：Ｍｎ （ｃ）赤色発光蛍光体 Ｙ₂ Ｏ₃ ：Ｅｕ ＹＶＯ₄ ：Ｅｕ Ｙ₂ Ｏ₂ Ｓ：Ｅｕ 上記（ａ），（ｂ），（ｃ）を適宜組合わせることにより各種の蛍光色（白色 を含む）が得られる。

【００１２】 更に、蛍光体としては、ＺｎＳ：Ｃｕ無機燐光体／蓄光体（淡緑黄色で緑燐光 を発する）を用いることができ、また、蛍光性染料（スチルベン系、ローダミン 系、クマリン系等）の樹脂固溶体粉末等の有機蛍光体（有彩色で有彩蛍光色を発 する）を用いることができる。

【００１３】 尚、上記蛍光体の担持は、紫外光の照射時に発光の強度及び色が所望のものと なる様に、使用する蛍光体の量及び種類を適宜選択する。そして、この蛍光体の 担持は、図２に示されている様に、上記図１に示されている第１のパターンＡと は異なる第２のパターンＢの発光が得られる様に行う。

【００１４】 本実施例のインテリア照明装置の使用時において、紫外光ランプ１２を消灯し た状態で白色ランプ６、有色ランプ８，１０の内の１つを点灯すると、筐体４の 一般色図柄パターンＡが点灯ランプに応じた色彩で視認される。そして、白色ラ ンプ６、有色ランプ８，１０を消灯した状態で紫外光ランプ１２を点灯すると、 筐体４に担持された蛍光体が第２のパターンＢで発光し、視認される。図２はこ のときの外観を示すものである。

【００１５】 上記電気回路により、自動的に所望の周期（例えば１〜１０分）で４種類のラ ンプ６，８，１０，１２を順次点滅または調光することにより、優れたインテリ ア効果が得られる。

【００１６】

【考案の効果】

以上の様な本考案のインテリア照明装置は、視認されるパターンの変化が可能 であるので、優れたインテリア効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のインテリア照明装置の一実施例を示す
一部切欠正面図である。

【図２】本考案のインテリア照明装置の使用時における
デザインパターンの１つを示す正面図である。

【符号の説明】

２ 台座 ４ 筐体 ６ 白色ランプ ８，１０ 有色ランプ １２ 紫外光ランプ １４ 反射体 １６ 電気回路部

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 光透過性の筐体の内側に可視光源と紫外
   光源とが内蔵されており、上記筐体には紫外光照射によ
   り或るパターンで発光する様に蛍光体が担持されている
   ことを特徴とする、インテリア照明装置。
2. 【請求項２】 上記筐体には上記蛍光体発光のパターン
   とは異なるパターンの図柄が形成されている、請求項１
   に記載のインテリア照明装置。
3. 【請求項３】 上記筐体の内側には異なる色彩の複数の
   可視光源が内蔵されている、請求項１に記載のインテリ
   ア照明装置。
4. 【請求項４】 上記可視光源と上記紫外光源とを交互に
   点滅または調光するための手段を備えている、請求項１
   に記載のインテリア照明装置。