JPH05308720A - ネットワーク受電設備 - Google Patents

ネットワーク受電設備

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JPH05308720A
JPH05308720A JP4112712A JP11271292A JPH05308720A JP H05308720 A JPH05308720 A JP H05308720A JP 4112712 A JP4112712 A JP 4112712A JP 11271292 A JP11271292 A JP 11271292A JP H05308720 A JPH05308720 A JP H05308720A
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network
current
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power
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Application number
JP4112712A
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English (en)
Inventor
Yasunobu Fujita
康信 藤田
Fumio Wakasa
文雄 若狭
Youzou Shibata
昜蔵 柴田
Toru Tanimizu
徹 谷水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H7/00Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions
    • H02H7/26Sectionalised protection of cable or line systems, e.g. for disconnecting a section on which a short-circuit, earth fault, or arc discharge has occured
    • H02H7/28Sectionalised protection of cable or line systems, e.g. for disconnecting a section on which a short-circuit, earth fault, or arc discharge has occured for meshed systems

Abstract

(57)【要約】 【目的】 既設のネットワーク母線に、並列運転用自家
発電機を追加設置する際に、高価で大スペースを要する
母線連絡遮断器を用いずに、ネットワーク受電方式を容
易に実現可能な保護装置を備えたネットワーク受電設備
を提供する。 【構成】 各ネットワーク回線1に変圧器7を接続し、
この変圧器7の2次側にプロテクタ遮断器10を介して
ネットワーク母線2を接続したネットワーク受電設備に
おいて、ネットワーク母線2に自家発電機19を接続す
る際に、各変圧器7の2次側に接続された変流器9の電
流をまとめて検出するトータル変流器17と、ネットワ
ーク母線電圧を検出する変成器21と、逆電流リレー1
8a,過電流リレー18bとを接続し、短絡等で逆電流
リレー14と過電流リレー15とが動作したら、自家発
電機用遮断器20を遮断させ、自家発電機19を切り離
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ネットワーク受電設備
に係り、特に、ネットワーク母線と自家発電機とが並列
運転される場合の保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】都市では、空間の立体的利用が進み、ビ
ルが高層化されている。高層ビルにおいては、電力の負
荷分布が垂直方向に増加し、負荷容量が非常に大きくな
っている。また、公共的に重要な電力負荷が多く含ま
れ、電源の信頼性,安全性,安定性が強く要求されてい
る。さらに、密集地域に設置されるため、据付面積を可
能な限り小さくすることが望まれている。この種のビル
または工場設備のように、1ヵ所に大きな負荷がある場
合、受電設備としては、供給信頼性の高いネットワーク
受電方式の設備が最適であるされている。
【0003】ネットワーク受電方式とは、例えば特開昭
63−198524号に開示されているように、2−4
回線の22kvまたは33kvの配電線で商用電源の変
電所から受電し、ネットワーク変圧器の1次側には受電
断路器のみを設置し、2次側にはネットワーク変圧器毎
にヒューズやプロテクタ遮断器を置き、その負荷側をネ
ットワーク母線で並列に接続し、接続されたいくつかの
幹線により各方面の負荷に給電する方式である。
【0004】この種のネットワーク受電方式において、
例えばネットワーク変圧器の1次側または2次側で短絡
事故が起こると、事故回路を切り離し、健全な回線から
給電し、負荷の停電を防止できるので、電力供給の信頼
性が高く、顧客ニーズとも合致し、最近需要が多くなっ
てきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ネットワーク受電方式
は、上述のように、主としてビル等に適用されるが、大
規模なビルは、必ず複数台のエレベータを装備してお
り、エレベータが全負荷下降時または無負荷上昇運転を
行なう場合、これらのエレベータから回生電力が発生
し、全負荷上昇運転に要する出力とほぼ同じ程度の電力
を電源側に送り出す。
【0006】昼間の負荷が大きいときは、回生電力が受
電電力に相殺されて、受電電力がやや少なくなる程度の
現象が生ずるだけである。しかし、夜間の軽負荷時に
は、ネットワーク母線からネットワーク変圧器を通して
商用電源側に送電する現象となって現われる。その結
果、全バンクのネットワーク主リレーが逆電流を検出
し、全停電となってしまう可能性があるため、ネットワ
ーク主リレーの逆電流動作時に、遮断までの動作にタイ
マを設け、全バンクとも逆電流を検出しているとき、プ
ロテクタ遮断器の引きはずしをロックするような方式が
提案されている。
【0007】ところが、ネットワーク母線に自家発電機
が接続され、並列運転時、ネットワーク回線に短絡事故
が生じた場合は、全バンクとも逆電流というケースが発
生する。エレベータからの回生電力は小さいため、上記
方式で対応できるが、自家発電機からの短絡電流は、そ
の容量が大きく、自家発電機の保護の点からも、この状
態を長時間放置することは好ましくない。これに対処す
るため、独立した母線連絡遮断器を介して、自家発電機
とネットワーク母線とを連結し、ネットワーク回線での
短絡事故を検出可能な高速度短絡検出リレーにより、母
線連絡遮断器をトリップさせる必要があった。ところ
が、既設のネットワーク母線に、並列運転用自家発電機
を追加する時に、母線連絡遮断器を入れることは、構造
および系統構成上、多くの改造を余儀なくされ、莫大な
設備費用およびかなりのスペースが必要となる欠点があ
った。
【0008】特開平1−252119号は、逆電流検出
部および並列運転検出部からの信号が所定時間以上継続
したことを条件として、エレベータからの回生電力であ
ると判定し、母線連絡遮断器をトリップする方式を提案
している。しかし、エレベータの回生電力程度の小電力
では、母線連絡遮断器をトリップさせずに、上記方式の
ように、プロテクタ遮断器の引きはずしをロックする方
が有利である。一方では、自家発電機からの大きな短絡
電流は、できれば高価な母線連絡遮断器を用いずに、ネ
ットワーク母線から切り離せることが望ましい。
【0009】本発明の目的は、既設のネットワーク母線
に並列運転用自家発電機を追加する際に、改造費および
設置スペースが少なくて済み、ネットワーク受電方式を
容易に実現可能な保護装置を備えたネットワーク受電設
備を提供することである。
【0010】本発明の他の目的は、1バンク運転時に、
ネットワーク回線で短絡事故が発生した場合にも、並列
運転用自家発電機を停止させることなく運転可能なネッ
トワーク受電設備を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、商用電源側の各ネットワーク回線に変圧
器を接続し、各変圧器の2次側にプロテクタ遮断器を介
して共通のネットワーク母線を接続し、ネットワーク母
線から負荷に給電するとともに、自家発電機からも商用
電源と並列にネットワーク母線に給電するネットワーク
受電設備において、各変圧器の2次側の電流の向きと電
流の大きさとを検出し商用電源側に逆の過電流が流れた
時に対応するプロテクタ遮断器を遮断させる検出手段
と、自家発電機とネットワーク母線とを断続する遮断器
と、各変圧器の2次側の電流をまとめて検出するトータ
ル変流器と、まとめて検出された電流の向きおよび自家
発電機からの電流の大きさを検出し、まとめて検出され
た電流が逆電流でかつ自家発電機から過電流が流れた時
に遮断器を遮断させる手段とを備えたネットワーク受電
設備を提案するものである。
【0012】本発明は、また、上記目的を達成するため
に、各変圧器の2次側の電流の向きと電流の大きさとを
検出し商用電源側に逆の過電流が流れた時に対応するプ
ロテクタ遮断器を遮断させる検出手段と、自家発電機と
前記ネットワーク母線とを断続する遮断器と、各変圧器
の2次側の電流をまとめて検出するトータル変流器と、
まとめて検出された電流の向きを検出する手段と、過電
流の流れ込む位置までの距離を判定する手段と、まとめ
て検出された電流が逆電流でかつ距離が所定値以上の時
に遮断器を遮断させる手段とを備えたネットワーク受電
設備を提案するものである。
【0013】前記まとめて検出された電流が逆電流でか
つ自家発電機から過電流が流れた時に遮断器を遮断させ
る手段と、前記まとめて検出された電流が逆電流でかつ
距離が所定値以上の時に遮断器を遮断させる手段とは、
併設してもよい。
【0014】いずれの場合も、ネットワーク回線のひと
つのみが運転しておりかつまとめて検出された電流が逆
電流の時に対応するプロテクタ遮断器をトリップさせ、
事故点の配電系統からネットワーク受電設備を切り離
し、自家発電機からのみ給電させる手段を備えることが
望ましい。
【0015】
【作用】本発明においては、各ネットワーク回線に変圧
器を接続し、この変圧器の2次側にプロテクタ遮断器を
介してネットワーク母線を接続して基本構成されるネッ
トワーク受電設備に対して、ネットワーク母線に自家発
電機を接続する際に、各変圧器の2次側に接続された変
流器の電流をまとめて検出するトータル変流器と、ネッ
トワーク母線電圧を検出する変成器と、逆電流リレー,
過電流リレーとを接続し、短絡等で前記変流器にここに
接続した逆電流リレーと過電流リレーとが動作したら、
トータル変流器の電流および前記変成器の電圧に応じて
自家発電機用遮断器を遮断させ、自家発電機を切り離
す。
【0016】したがって、並列運転用自家発電機を追加
設置する際に、高価で大きなスペースを要する母線連絡
遮断器を用いずに、自家発電機および受電系統の双方を
保護できる。
【0017】
【実施例】次に、図1ないし図5を参照して、本発明に
よるネットワーク受電設備の一実施例を説明する。図1
は、本発明によるネットワーク保護装置を備えたスポッ
トネットワーク受電設備の一実施例の系統構成を示す図
であり、図2は、短絡事故時に、本発明により、自家発
電機を切り離しプロテクタ遮断器を動作させる直前の状
態を示す図である。
【0018】図1と図2とにおいて、商用電源の変電所
には、遮断器11a,11b,11cを介して、それぞ
れネットワーク回線1A,1B,1Cが接続されてい
る。ネットワーク回線1A,1B,1Cには、負荷開閉
器12a,12b,12cとプロテクタヒューズ13
a,13b,13cとを介して、それぞれネットワーク
変圧器7a,7b,7cの1次側が接続されている。ネ
ットワーク変圧器7a,7b,7cの2次側とネットワ
ーク母線2との間には、それぞれ変流器9とプロテクタ
遮断器10とが設置されている。ネットワーク母線2に
は、テイクオフ遮断器3とサーキットブレーカ4とを介
して、負荷ケーブル5が接続されている。テイクオフ遮
断器3とサーキットブレーカ4とは、テイクオフスイッ
チギア(例えば配電盤)6に収納されている。
【0019】変流器9a,9b,9cの出力は、逆電流
リレー14a,14,b,14cおよび過電流リレー1
5a,15b,15cを介して、トータル変流器17に
取り込まれる。すなわち、トータル変流器17には、各
回線1A,1B,1Cの電流が集約される。変成器21
は、ネットワーク母線2の電圧を検出する。トータル変
流器17の2次側および変成器21の出力は、逆電流リ
レー18aに取り込まれる。自家発電機19とネットワ
ーク母線2との間には、発電機用遮断器20と変流器2
2とが設置されている。変流器22の2次側は、過電流
リレー18bに接続されている。過電流リレー18bの
出力は、発電機用遮断器20を遮断させる。
【0020】プロテクタスイッチギア盤(例えば配電
盤)16aは、負荷開閉器12aとプロテクタヒューズ
13aと変流器9aとプロテクタ遮断器10aとを収納
している。プロテクタスイッチギア盤16bおよび16
cも、同様の手段を収納している。発電機用スイッチギ
ア盤(例えば配電盤)23は、トータル変流器17と逆
電流リレー18aと過電流リレー18bと発電機用遮断
器20と変成器21と変流器22とを収納しており、本
発明によるネットワーク保護装置である。
【0021】図3は、図1および図2の本発明の実施例
と対比するために、母線連絡遮断器24を介して自家発
電機19とネットワーク母線2とを連結し、ネットワー
ク回線での短絡事故時に母線連絡遮断器24をトリップ
させる従来のスポットネットワーク受電設備の一例の系
統構成を示す図である。この種の従来例は、ネットワー
ク母線2と自家発電機19との間に、高価なで大きなス
ペースを要する母線連絡遮断器24とネットワーク回線
での短絡事故を検出し母線連絡遮断器24をトリップさ
せる高速度短絡検出リレー25とからなるネットワーク
保護装置を設けることになり、既存設備には適用しにく
かった。
【0022】さて、図4は、図1の実施例においてプロ
テクタ遮断器をトリップさせるリレーの構成の一例を示
す図である。図4の実施例において、逆電流リレー14
は、電流が逆方向に流れると、信号を出力する。過電流
リレー15は、電流の方向に関係無く、所定値よりも大
きな電流が流れると、信号を出力する。
【0023】これら逆電流リレー14と過電流リレー1
5とは、以下の条件により、プロテクタ遮断器10を制
御する。過電流リレー15が動作せず、逆電流リレー1
4のみが動作したときは、エレベータ等による逆電流で
あると推察されるので、A,B,Cの全バンクの逆電流
リレー14が動作したことにより停電になってしまうこ
とを防止するために、電流リレー14と直列に所定秒数
のタイマを接続し、その時限後に信号を出力するように
してある。この程度の(逆)電流では、過電流リレー1
5は動作しないので、逆電流リレー14およびタイマの
直列回路側が全バンク動作しても、エレベータ等の小電
力の回生と判断し、プロテクタ遮断器10によるトリッ
プをロックして、全停電を防止する。
【0024】一方、短絡事故が発生したときは、逆電流
が流れしかもそれが過電流であるから、逆電流リレー1
4および過電流リレー15の直列回路側が動作し、プロ
テクタ遮断器10をトリップさせ、事故のあった回線を
切り離す。
【0025】ただし、自家発電機19の容量は、商用電
源側の系統容量と比較して一般的には小さいために、自
家発電機19のみが運転している状態では、過電流リレ
ー15は過電流としては検出ぜず、商用電源側の短絡等
の事故による過電流のみを検出する。
【0026】トータル変流器17の電流により動作する
逆電流リレー18aは、トータル変流器17と変成器2
1との信号により、P=(√3)VIを演算し、電流の
方向を検出している。ここで電流が逆方向に流れると、
P=(√3)V×(−I)の演算から、Pがマイナスと
なり、電流が逆方向に流れていると判断できる。過電流
リレー18bは、発電機から過電流が流れようとする
と、これを検出した変流器22からの信号により、発電
機用遮断器20を遮断させる。したがって、逆電流が流
れしかもそれが過電流であるときには、発電機用遮断器
20を遮断させ、自家発電機19を切り離す。
【0027】図5は、ネットワーク回線での短絡事故に
おける図1の実施例の動作を示すタイムチャートであ
る。次に、図1,図2,図5を参照して、本発明による
のネットワーク受電設備の動作を説明する。
【0028】t1:図1に示すように、ネットワーク回線
1Aの×点において短絡事故が起きたとすると、過電流
が流れる。電源変電所側では、図示しない過電流リレー
が動作し、遮断器11aが商用電源を遮断する。スポッ
トネットワーク受電設備側では、逆電流リレー14a,
14b,14cが逆電流を検出し、過電流リレー15の
うち15aのみが動作する。
【0029】t2:トータル変流器17が、Is1+Is2
+Is3の合計電流を検出する。逆電流リレー18aが逆
電流と判断し、自家発電機用遮断器20を動作させ、自
家発電機19をネットワーク母線2から切り離す。自家
発電機用遮断器19が遮断されたため、自家発電機19
の並列運転が無い通常のネットワーク受電設備となる。 t3:逆電流リレー14a,14b,14cはすべて逆
電流を検出するが、14b,14cは、過電流リレー1
5b,15c側がオンにならないので、タイマ側の動作
が完了すると、元の状態に戻ってしまう。図2は、この
時点のネットワーク受電設備の状態を表わしている。 t4:これに対して、逆電流リレー14aでは、過電流
リレー15a側がオンになっているので、シーケンスロ
ジックにより、プロテクタ遮断器10aをトリップさ
せ、ロックする。その結果、事故点は、このネットワー
ク受電設備から切り離されることになる。なお、表記の
便宜上、t4をt3の後の時点として描いてあるが、同時
またはt3よりも前の時点であってもよいことは明らか
であろう。 t5:商用電源側が短絡事故から回復する。 t6:逆電流リレー14aに接続された過電流リレー1
5a側がオフになる。 t7:過電流リレー18aもオフになる。 t8:自家発電機用遮断器20が遮断動作を中止し、自
家発電機19の並列運転が再開され、全体が元に戻る。
【0030】なお、例えばネットワーク回線1Aのみと
自家発電機19の並列運転時に、上記のようにネットワ
ーク回線1Aに短絡事故が生じた場合は、自家発電機1
9の容量が小さく、過電流リレー15aは動作しない。
この場合、例えばネットワーク回線1Aのみが運転して
いるという条件および逆電流リレー18aが動作してい
るという条件で、プロテクタ遮断器10をトリップさせ
ると、事故点の配電系統からこのネットワーク受電設備
を切り離し、自家発電機19からの単独給電が可能とな
る。
【0031】また、上記実施例においては、過電流リレ
ーを用いて短絡事故を検出する方式を説明したが、商用
電源系統の事故は、ネットワーク受電設備からある程度
離れた位置で起こる可能性が大きいので、過電流リレー
に代えて、距離リレーを用いるようにしてもよい。さら
に、過電流リレーと距離リレーの少なくとも一方が動作
することを短絡事故の検出条件とすることもできる。
【0032】このように、本実施例のネットワーク受電
設備においては、高価で大きなスペースを要する母線連
絡遮断器を用いること無く、トータル変流器17,逆電
流リレー18a,過電流リレー18b,変成器21,変
流器22を収納した発電機用スイッチギア盤23を設置
するのみで、例えばネットワーク回線1Aに短絡事故が
発生した時に、事故点の配電系統からこのネットワーク
受電設備を分離できるばかりでなく、既存のネットワー
ク受電設備に、並列運転用自家発電機を容易に増設でき
る利点がある。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、トータル変流器,逆電
流リレー,過電流リレー,変成器,変流器等を収納した
発電機用スイッチギア盤を設置するのみで、ネットワー
ク回線に短絡事故が発生した時に、事故点の配電系統か
らネットワーク受電設備を分離できる。その結果、高価
で大きなスペースを要する母線連絡遮断器は、不要とな
る。また。並列運転用自家発電機設備を既存設備に容易
に増設でき、より一層安定した電源供給が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるネットワーク保護装置を備えたス
ポットネットワーク受電設備の一実施例の系統構成を示
す図である。
【図2】図1の実施例において短絡事故時に、自家発電
機を切り離しプロテクタ遮断器を動作させる直前の状態
を示す図である。
【図3】母線連絡遮断器を介して自家発電機とネットワ
ーク母線とを連結し、ネットワーク回線での短絡事故時
に母線連絡遮断器をトリップさせる従来のスポットネッ
トワーク受電設備の一例の系統構成を示す図である。
【図4】図1の実施例においてプロテクタ遮断器をトリ
ップさせるリレーの構成の一例を示す図である。
【図5】ネットワーク回線での短絡事故における図1の
実施例の動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1A 回線 1B 回線 1C 回線 2 ネットワーク母線 3 テイクオフ遮断器 4 サーキットブレーカ 5 負荷ケーブル 6 テイクオフスイッチギア 7 ネットワーク変圧器 9 変流器 10 プロテクタ遮断器 11 電源変電所遮断器 12 負荷開閉器 13 プロテクタヒューズ 14 逆電流リレー 15 過電流リレー 16 プロテクタスイッチギア盤 17 トータル変流器 18a 逆電流リレー 18b 過電流リレー 19 自家発電機 20 自家発電機用遮断器 21 変成器 22 変流器 23 自家発電機用スイッチギア盤 24 母線連絡遮断器 25 高速度短絡検出リレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷水 徹 茨城県日立市国分町1丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源側の各ネットワーク回線に変圧
    器を接続し、前記各変圧器の2次側にプロテクタ遮断器
    を介して共通のネットワーク母線を接続し、当該ネット
    ワーク母線から負荷に給電するとともに、自家発電機か
    らも前記商用電源と並列に前記ネットワーク母線に給電
    するネットワーク受電設備において、 前記各変圧器の2次側の電流の向きと電流の大きさとを
    検出し前記商用電源側に逆の過電流が流れた時に対応す
    る前記プロテクタ遮断器を遮断させる検出手段と、 前記自家発電機と前記ネットワーク母線とを断続する遮
    断器と、 前記各変圧器の2次側の電流をまとめて検出するトータ
    ル変流器と、 前記まとめて検出された電流の向きおよび前記自家発電
    機からの電流の大きさを検出し、前記まとめて検出され
    た電流が逆電流でかつ前記自家発電機から過電流が流れ
    た時に前記遮断器を遮断させる手段とを備えたことを特
    徴とするネットワーク受電設備。
  2. 【請求項2】 商用電源側の各ネットワーク回線に変圧
    器を接続し、前記各変圧器の2次側にプロテクタ遮断器
    を介して共通のネットワーク母線を接続し、当該ネット
    ワーク母線から負荷に給電するとともに、自家発電機か
    らも前記商用電源と並列に前記ネットワーク母線に給電
    するネットワーク受電設備において、 前記各変圧器の2次側の電流の向きと電流の大きさとを
    検出し前記商用電源側に逆の過電流が流れた時に対応す
    る前記プロテクタ遮断器を遮断させる検出手段と、 前記自家発電機と前記ネットワーク母線とを断続する遮
    断器と、 前記各変圧器の2次側の電流をまとめて検出するトータ
    ル変流器と、 前記まとめて検出された電流の向きを検出する手段と、 前記過電流の流れ込む位置までの距離を判定する手段
    と、 前記まとめて検出された電流が逆電流でかつ前記距離が
    所定値以上の時に前記遮断器を遮断させる手段とを備え
    たことを特徴とするネットワーク受電設備。
  3. 【請求項3】 商用電源側の各ネットワーク回線に変圧
    器を接続し、前記各変圧器の2次側にプロテクタ遮断器
    を介して共通のネットワーク母線を接続し、当該ネット
    ワーク母線から負荷に給電するとともに、自家発電機か
    らも前記商用電源と並列に前記ネットワーク母線に給電
    するネットワーク受電設備において、 前記各変圧器の2次側の電流の向きと電流の大きさとを
    検出し前記商用電源側に逆の過電流が流れた時に対応す
    る前記プロテクタ遮断器を遮断させる検出手段と、 前記自家発電機と前記ネットワーク母線とを断続する遮
    断器と、 前記各変圧器の2次側の電流をまとめて検出するトータ
    ル変流器と、 前記まとめて検出された電流の向きおよび前記自家発電
    機からの電流の大きさを検出する手段と、 前記過電流の流れ込む位置までの距離を判定する手段
    と、 前記まとめて検出された電流が逆電流でかつ前記自家発
    電機から過電流が流れた時に前記遮断器を遮断させる手
    段と、 前記まとめて検出された電流が逆電流でかつ前記距離が
    所定値以上の時に前記遮断器を遮断させる手段とを備え
    たことを特徴とするネットワーク受電設備。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか一項に記載
    のネットワーク受電設備において、 前記ネットワーク回線のひとつのみが運転しておりかつ
    前記まとめて検出された電流が逆電流の時に対応するプ
    ロテクタ遮断器をトリップさせ、事故点の配電系統から
    前記ネットワーク受電設備を切り離し、前記自家発電機
    からのみ給電させる手段を備えたことを特徴とするネッ
    トワーク受電設備。
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