JPH0530842B2 - - Google Patents

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JPH0530842B2
JPH0530842B2 JP22549684A JP22549684A JPH0530842B2 JP H0530842 B2 JPH0530842 B2 JP H0530842B2 JP 22549684 A JP22549684 A JP 22549684A JP 22549684 A JP22549684 A JP 22549684A JP H0530842 B2 JPH0530842 B2 JP H0530842B2
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rubber
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Kokichi Noguchi
Shuichi Akita
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明はジエン系重合体ゴムの製造方法に関す
るものであり、より詳しくは活性なアルカリ金属
及び/又はアルカリ土類金属末端を有するジエン
系重合体と錫化合物及び分子中に
【式】結 合(但し、MはO原子又はS原子を表わす)を有
する化合物とを反応させることを特徴とするジエ
ン系重合体ゴムの製造方法に関するものである。 (従来の技術) 近年、自動車の低燃費化の要求と走行安全性の
要求から自動車タイヤトレツド用ゴムとして転が
り摩擦抵抗が小さく(ゴム材料の特性としては反
ぱつ弾性が高いことに対応する)、ウエツトスキ
ツド抵抗の大きいゴム材料が強く望まれている。
しかし、この二つの特性は相反するものであり、
この二特性の調和をはかるために種々の重合体の
改良法が提案されている。例えば、スチレン−ブ
タジエン共重合体のビニル量とスチレン含有量を
特定割合にする方法(特開昭54−62248)、特定の
スチレン連鎖分布にする方法(特開昭56−
143209)、特定のビニル結合連鎖分布にする方法
(特開昭56−149413)、カツプリング反応により主
鎖中にブタジエニル−錫結合を導入する方法(特
開昭57−87407)等が提案されている。 本発明者等は先にアルカリ金属付加ジエン系重
合体と分子中に
【式】結合(但し、式中M はO原子又はS原子)を有する化合物(特願昭58
−249100)とを反応させ、特定の原子団を重合体
中に導入することにより前記目的が達成されるこ
とを見い出した。 (発明が解決しようとする問題点) しかし、前記の化合物を用いて改質したジエン
系重合体ゴムは改質しない元のゴムに比べて、オ
ーブンロールでの巻付性、押出機での押出形状等
で代表される加工性が劣るという実用上重大な欠
点を有している。ポリマームーニー粘度を低くす
れば、上記化合物導入による反ぱつ弾性の向上効
果を保持したまゝ、加工性の改善が可能である
が、コールドフロー性が大きく貯蔵性に劣るとい
う新たな欠点を生じる。 本発明者等は上記化合物を使つて、転がり抵抗
(反ぱつ弾性)とウエツトスキツド抵抗のバラン
スに優れ、更に加工性及び貯蔵性のよいジエン系
重合体ゴムの製造方法について鋭意検討した結
果、本発明に到達した。 (問題点を解決するための手段) 本発明の目的は転がり抵抗(反ぱつ弾性)とウ
エツトスキツド抵抗のバランスに優れ、更に加工
性と貯蔵性のよいジエン系重合体ゴムの製造方法
を提供することにあり、この目的は炭化水素溶媒
中で、共役ジエンモノマー又は共役ジエンモノマ
ーと芳香族ビニルモノマーとをアルカリ金属開始
剤を用いて重合を行ない、得られたアルカリ金属
及び/又はアルカリ土類金属末端を有する活性ジ
エン系重合体ゴムと、(1)一般式RaSnXb(但し、
式中Rはアルキル基、アルケニル基、シクロアル
キル基又は芳香族炭化水素基、Xはハロゲン原
子、aは0〜2の整数、bは2〜4の整数)で表
わされる錫化合物及び、(2)分子中に
【式】 結合(式中MはO原子又はS原子を表わす)を有
する化合物(以下反応物質と称することがある)
とを反応させることにより達成される。 本発明の目的はアルカリ金属及び/又はアルカ
リ土類金属末端を有する活性ジエン系重合体ゴム
と錫化合物及び反応物質との反応により達成さ
れ、該ゴムと錫化合物あるいは反応物質をそれぞ
れ単独で反応させても目的は達成できない。 反応後の重合体の構造は錫化合物との反応によ
り高分子量化し、バイモーダルな分子量分布を示
し、錫化合物との反応に関与していない重合体鎖
末端には、反応物質が、−重合体鎖
【式】 (式中MはO原子又はS原子を表わす)なる形で
付加している。 錫化合物との反応により高分子量化した分子鎖
と反応物質が重合体末端に付加した分子鎖の割合
は任意でよいが、1:9〜9:1の比率(重量)
が好ましい。又、反応物質が重合体末端に付加し
た重合体の割合は錫化合物との反応に関与しなか
つた重合体に対して少なくとも20重量パーセント
である。 錫化合物との反応と反応物質との付加反応の順
序は任意でよく、錫化合物との反応後付加反応を
行う方法、逆に付加反応後に錫化合物との反応を
行う方法、二つの反応を同時に行う方法の3つの
どの方法でもよい。勿論、上記の二つの反応を2
段階で実施する場合は、第1段の反応後、未反応
のアルカリ金属末端を有する活性重合体鎖が残る
ように第1段で添加する化合物の量を制御するこ
とが必要である。 本発明で使用されるアルカリ金属及び/又はア
ルカリ土類金属末端を有する活性ジエン系重合体
は、共役ジエンモノマー又は共役ジエンモノマー
と芳香族ビニル化合物を溶液重合で通常使用され
るアルカリ金属開始剤(例えば特公昭44−4996な
どに開示の)あるいはバリウム、ストロンチウ
ム、カルシウム等の化合物を主成分とするアルカ
リ土類金属触媒を用いて重合して得られるもので
ある。共役ジエンモノマーを重合する場合のビニ
ル化剤あるいは共役ジエンモノマーと芳香族ビニ
ルモノマーを共重合する場合のランダマイザーと
して、エーテル化合物、アミン化合物、ホスフイ
ン化合物等の極性化合物を存在させることができ
る。 芳香族ビニル化合物の含量は50重量パーセント
以下、好ましくは5〜35重量パーセントである。
共役ジエンモノマーとしては1,3−ブタジエ
ン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3
−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ヘキ
サジエンなどが含まれる。芳香族ビニル化合物と
してはスチレン、α−メチルスチレン、P−メチ
ルスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレン
などが含まれる。 本発明で使用されるアルカリ金属開始剤として
は有機リチウム開始剤が特に一般的であり、例え
ばメチルリチウム、エチルリチウム、n−プロピ
ルリチウム、i−プロピルリチウム、n−ブチル
リチウム、sec−ブチルリチウム、t−ブチルリ
チウム、オクチルリチウム、n−デシルリチウ
ム、フエニルリチウム、2−ナフチルリチウム、
2−ブチル−フエニルリチウム、4−フエニル−
ブチルリチウム、シクロヘキシルリチウム、4−
シクロペンチルリチウム、1,4−ジリチオ−ブ
テン−2などが挙げられるが、これらに限定され
るものではない。アルカリ土類金属開始剤として
は例えば(1)特開昭52−48910開示のBa第3級アル
コキシド/ジブチルMgから成る錯体、(2)特開昭
52−9090等開示の有機 〔式中のRの少なくとも1個又はメチル又はシ
クロヘキシル基を、残りのRはC1〜6のアルキル基
等を表わし、a:b=99.5〜88:0.5〜12(モル比
で)である。〕で示される錯体、(3)特開昭56−
112916開示のBaのアルコラート又はフエノラー
ト/有機Li又はMg/有機Alから成る複合開始
剤、(4)特開昭52−17591、30543、98077、特開昭
56−112916、特開昭57−98077等に開示のものな
どが挙げられる。 開始剤の使用量は通常モノマー100グラム当り、
0.2〜20ミリモルの範囲である。 重合は通常、−20℃〜150℃の温度範囲で行われ
るが、40〜120℃の温度範囲が好ましい。重合は
昇温又は一定温度のどちらでも行なわれうる。 本発明で使用される炭化水素溶媒としては脂肪
族炭化水素、芳香族炭化水素、脂環族炭化水素か
ら選ばれ、特に炭素数2〜12個を有するプロパ
ン、n−ブタン、i−ブタン、n−ペンタン、i
−ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、プ
ロペン、1−ブテン、i−ブテン、トランス−2
−ブテン、シス−2−ブテン、1−ペンテン、2
−ペンテン、1−ヘキセン、2−ヘキセン、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼンなど
が好ましい。また、これらの溶剤は2種類以上を
混合して使用することもできる。 本発明で使用される錫化合物は一般式RaSnXb
(但し、式中Rはアルキル基、アルケニル基、シ
クロアルキル基又は芳香族炭化水素基、Xはハロ
ゲン原子、aは0〜2の整数、bは2〜4の整
数)で示される化合物であつて、重合体を高分子
量化するために使用される。 具体的には、メチルトリクロロ錫、ジメチルジ
クロロ錫、テトラクロロ錫、ジクロロ錫、エチル
トリクロロ錫、ジエチルジクロロ錫、テトラフル
オロ錫、ブチルトリクロロ錫、ジブチルジクロロ
錫、オクチルトリクロロ錫、ジオクチルジクロロ
錫、メチルクロロ錫、ジメチルジブロム錫、オク
チルトリブロム錫、テトラ塩化錫、テトラブロム
錫、テトラヨード錫、シクロヘキシルトリクロロ
錫、フエニルトリクロロ錫、1,2−ビス(トリ
クロロスタニル)エタン、1,2−ビス(メチル
クロロスタニル)エタン、1,4−ビス(トリク
ロロスタニル)ブタン、1,4−ビス(メチルジ
クロロスタニル)ブタンなどが用いられる。 錫化合物と該金属末端の重合体との反応は通常
0〜150℃、0.5分〜20時間の範囲で選択できる。 錫化合物の使用量は該金属末端を有する活性ジ
エン系重合体ゴム1モル当り、錫化合物のハロゲ
ン原子を基準にして通常0.1〜0.9当量の範囲で用
いられ、錫化合物の量により高分子量化された重
合体の割合を制御できる。錫化合物の使用量がハ
ロゲン原子を基準にして0.1当量より少ないと加
工性、貯蔵性が劣り、0.9当量より多いと反ぱつ
弾性が劣る。錫化合物による高分子量化反応は通
常0〜150℃、0.5分〜20時間の範囲で行なわれ
る。 本発明で使用される分子中に
【式】結合 (但し、式中MはO原子又はS原子を表わす)を
有する化合物としては、ホルムアミド、N,N−
ジメチルホルムアミド、アセトアミド、N,N−
ジエチルアセトアミド、アミノアセトアミド、
N,N−ジメチル−N′,N′−ジメチルアミノア
セトアミド、N,N−ジメチルアミノアセトアミ
ド、N,N′−エチルアミノアセトアミド、N,
N−ジメチル−N′−エチルアミノアセトアミド、
アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、ニコチ
ンアミド、イソニコチンアミド、ピコリン酸アミ
ド、N,N−ジメチルイソニコチンアミド、コハ
ク酸アミド、フタル酸アミド、N,N,N′,
N′−テトラメチルフタル酸アミド、オキサミド、
N,N,N′,N′−テトラメチルオキサミド、1,
2−シクロヘキサンジカルボキシミド、2−フラ
ンカルボン酸アミド、N,N−ジメチル−2−フ
ランカルボン酸アミド、キノリン−2−カルボン
酸アミド、N−エチル−N−メチル−キノリンカ
ルボン酸アミドなどのアミド化合物、コハクイミ
ド、N−メチルコハクイミド、マレイミド、N−
メチルマレイミド、フタルイミド、N−メチルフ
タルイミドなどのイミド化合物、ε−カプロラク
タム、N−メチル−ε−カプロラクタム、2−ピ
ロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、2−ピ
ペリドン、N−メチル−2−ピペリドン、2−キ
ノロン、N−メチル−2−キノロンなのラクタム
化合物、尿素、N,N′−ジメチル尿素、N,N
−ジエチル尿素、N,N,N′,N′−テトラメチ
ル尿素、N,N−ジメチル−N′,N′−ジフエニ
ル尿素、N,N′−ジメチルエチレン尿素などの
尿素化合物、カルバミン酸メチル、N,N−ジエ
チルカルバミン酸メチルなどのカルバミン酸誘導
体、イソシアヌル酸、N,N′,N″−トリメチル
イソシアヌル酸などのイソシアヌル酸誘導体及び
これらの対応のチオカルボニル含有化合物などが
挙げられるが、重合体鎖末端の該金属と反応する
該結合を有する化合物であれば特に限定されな
い。 反応物質の使用量はアルカリ金属末端を有する
活性ジエン系重合体ゴム1モル当り、0.1〜0.9モ
ルの範囲で用いられる。これら化合物の使用量が
0.1モルより少ないと反ぱつ弾性が劣り、0.9モル
より多いと加工性、貯蔵性が劣る。反応温度及び
反応時間は広範囲に選択できるが、一般的には室
温〜100℃で数秒〜数時間である。 なお、本発明において、重合体鎖の末端がジエ
ニル−該金属結合のジエン系重合体ゴムの使用
は、本発明の効果をさらに高めるので、該ゴムの
使用は特に望ましい。 反応終了後、改質されたジエン系重合体ゴムは
反応溶液中からアルコール等の凝固剤の添加ある
いはスチーム凝固など通常の溶液重合によるゴム
の製造において使用される凝固方法をそのまま用
いて分離される。凝固温度も特に制限されない。
反応系から分離されたクラムの乾燥も通常の合成
ゴムの製造で用いられているバンドドライヤー、
押出し型のドライヤーなどが使用でき、乾燥温度
も特に制限されない。 このようにして得られたジエン系重合体ゴム
は、転がり抵抗(反ぱつ弾性)とウエツトスキツ
ド抵抗のバランスに優れ、更に加工性及び貯蔵性
がよく、タイヤトレツド用ゴム材料等として非常
に有用である。 次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明
する。 実施例 1 内容積2のステンレス製重合反応器を洗浄、
乾燥し、乾燥窒素で置換した後に、1,3−ブタ
ジエン120g、スチレン40g、シクロヘキサン840
g、テトラメチルエチレンジアミン0.5ミリモル、
n−ブチルリチウム(n−ヘキサン溶液)1.2ミ
リモルを添加し、内容物を撹拌しながら45℃で5
時間重合を行なつた。重合反応終了後四塩化錫を
第1表に示す量添加し、30分間反応を行なわせた
後、更に第1表に示す反応物質を添加し、30分間
付加反応を行なわせた。その後メタノール5mlを
添加して反応を停止させ、重合体溶液を2,6−
ジ−t−ブチル−p−クレゾール(BHT)1.5重
量%メタノール溶液中に取り出し、生成重合体を
凝固したのち、60℃で24時間減圧乾燥した。 このようにして得られた重合体のビニル結合含
有率及びスチレン含有率は赤外分光分析法
〔Hampton Anal Chem 21,923(1949)〕によ
り求めた。また、高分子量化率(カツプリング
率)はゲルパーミエーシヨンクロマトグラムの全
面積に対する高分子量部分の面積分率より求め
た。ゲルパーミエーシヨンクロマトグラフイーの
測定条件は下記の如くである。 カラム:東洋曹達製 GMH−6 2本 温 度:38℃ 流 速:1.2ml/分 又、共重合体末端に付加した反応物質の割合
は、次のような方法で求めた。四塩化錫との反応
終了後、活性な重合体が残存する溶液の一部を取
出し、Michler′s Ketoneと反応させる。
Michler′s Ketoneの付加した共重合体の量は
310nmの吸収強度より活性末端濃度(A)を求める。
次に活性な重合体溶液に反応物質を添加し、所定
時間反応させた後、Michler′s Ketoneを添加す
る。Michler′s Ketoneの付加した共重合体(反
応物質の付加していない)濃度(B)を求める。(A)及
び(B)の値から下記式により反応物質の付加率を求
めた。 付加率(%)=(A)−(B)/(A)×100 以上の結果と共に重合体のムーニー粘度
(ML1+4,100℃)を第1表に示す。
【表】 これらの共重合体ゴムを第2表の配合処方に従
い、各配合剤と容量250mlのブラベンダータイプ
ミキサー中で混練混合し、ゴム配合組成物を得
た。このものを160℃で25分プレス加硫し、試験
片を作成した。 第 2 表 配合処方 共重合体ゴム 100重量部 亜鉛華No.3 3 〃 ステアリン酸 2 〃 硫 黄 1.75 〃 N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールス
ルフエンアミド 1.1 〃 HAFカーボンブラツク 50 〃 芳香族プロセス油 5 〃 加硫ゴムの反ぱつ弾性はダンロツプトリプソメ
ーターを用いて50℃で測定した。ウエツトスキツ
ド抵抗はスタンレー社製ポータブルスキツドテス
ターを用い23℃、路面(ASTM E−303−74、
スリーエム社製屋外用タイプB、黒、セーフテイ
ー ウオーク)を用い測定した。 又、ゴム配合組成物の加工性は配合物ムーニー
粘度、ロール巻付性、押出し加工性で評価した。
ロール巻付性は、温度50℃、ロール間隙1.5mmの
6インチロールに配合組成物を巻付け1分後の状
態観察により判定した。ロールに巻付けた配合組
成物がロールにしつかり巻付く状態を「優」、
時々ロールより浮きあがりながら巻付く状態を
「良」、ロールに全く巻付かないいわゆるバギング
状態を「劣」とした。 押出し加工性の評価はASTM D2230−78に記
載のMethod Aに準じて行つた。バレル、ヘツ
ド、ダイの温度はいずれも100℃、スクリユーの
回転数は30rpmで押出しを行い、押出物の形状を
ASTM D2230−78のRating System Aにより
評価した。形状の4つの評価項目の合計点が16〜
14を「優」、13〜11を「良」、10以下を「劣」とし
た。 コールドフロー性は、ポリマーの2mmシートか
ら打抜いたJIS K−6301に記載の3号ダンベルの
フローにより判定した。 ポリマーの2mmシートは、ポリマーを100℃、
5分間熱プレス後加圧状態に保つたまま30分以上
水冷することにより作製した。ダンベルの一端を
固定して23℃の雰囲気中で吊り下げ、ダンベルの
伸びからコールドフロー性の指標を求めた。伸び
はダンベル中央部に予め記した間隔20mmの標線の
長さから求めた。吊り下げてから300分後の伸び
が10%未満を「小」、10%以上40%未満を「中」、
40%以上を「大」とした。結果を第3表に示し
た。 第3表の結果から、本発明法により得られたブ
タジエン−スチレン共重合体は転がり抵抗(反撥
弾性)とウエツトスキツド抵抗のバランスに優
れ、更に加工性及び貯蔵性がよいことがわかる。
【表】
【表】 実施例 2 実施例1で使用するモノマーをブタジエン160
gに代える以外は同じ条件でポリブタジエンの重
合を行ない、引き続き四塩化錫との反応、さらに
反応物質との反応を行わしめた。これらの使用
量、化合物は第4表に示した。 実施例1と同じ配合処方によりこれらのポリブ
タジエンの配合物及び加硫物を得、加工性、反ぱ
つ弾性、ウエツトスキツド抵抗、コールドフロー
性を測定し、第5表に示す結果を得た。
【表】
【表】 実施例 3 実施例1において重合反応終了後、更にブタジ
エン1gを加えて重合体末端をブタジエニル−リ
チウムに変える以外は同じ条件で四塩化錫(0.1
ミリモル)及びN−メチル−ε−カプロラクタム
(0.6ミリモル)を反応させて、スチレン−ブタジ
エン共重合体ゴムを得た(高分子量化率43%、付
加率48%)。 実施例1と同様の方法で加工性、加硫物性、コ
ールドフロー性を評価して、第6表に示す結果を
得た。(実験番号24) 第 6 表 加工性 配合物ムーニー粘度 78 ロール巻付性 優 押出し加工性 良 加硫物性 反撥弾性(%) 65 ウエツトスキツド抵抗 77 コールドフロー性 小 第6表から明らかなように、ブタジエン−錫結
合及び上記化合物を付加することにより、反撥弾
性とウエツトスキツド抵抗のバランスが一層優
れ、加工性及び貯蔵性のよい共重合体ゴムが得ら
れることがわかる。 実施例 4 内容積1.4のステンレス製ボトル重合反応器
を洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した後、1,3
−ブタジエン80g、スチレン20g及びシクロヘキ
サン600gを仕込んだ。その後、ジブチルマグネ
シウム/トリエチルアルミニウム錯体〔Mg/Al
=5.0(モル比)〕を2.2ミリモル(Mg基準)、t−
ブトキシバリウムを0.44ミリモル添加し、撹拌下
に80℃で5時間重合を行つた。重合終了後、第7
表に記載した量の四塩化錫を添加し、60分間反応
させた。更に、第7表記載の化合物を添加し、30
分間反応させた。実施例1と同様に以降の操作を
行い、目的とする重合体を得た。実施例1と同様
にして重合体のミクロ構造、カツプリング率及び
ムーニー粘度を測定した。結果を第7表に併記し
た。 第2表の配合処方に従つて、得られた重合体の
配合組成物を調整し、160℃で25分間プレス加硫
して試験片を作成した。実施例1と同様にして未
加硫配合組成物及び加硫物の特性を評価した。結
果を第8表に示した。 上記の単量体を1,3−ブタジエン100gに変
える以外は同じ条件で重合、カツプリング、化合
物との反応を行つた。得られたポリブタジエン
(トランス含有率86%)は第8表記載の結果と同
様の結果を示した。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 炭化水素溶媒中で共役ジエンモノマー又は共
    役ジエンモノマーと芳香族ビニルモノマーとをア
    ルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属開始剤を
    用いて重合を行ない、得られたアルカリ金属及
    び/又はアルカリ土類金属末端を有する活性ジエ
    ン系重合体ゴムと (1) 一般式RaSnXb(但し、式中Rはアルキル基、
    アルケニル基、シクロアルケニル基又は芳香族
    炭化水素基、Xはハロゲン原子、aは0〜2の
    整数、bは2〜4の整数。)で表わされる錫化
    合物及び (2) 分子中に【式】結合(式中Mは酸素又 は硫黄原子を表わす。)を有する化合物 とを反応させることを特徴とするジエン系重合体
    ゴムの製造方法。
JP22549684A 1984-10-26 1984-10-26 ジエン系重合体ゴムの製造方法 Granted JPS61103904A (ja)

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DE8585113463T DE3572672D1 (en) 1984-10-26 1985-10-23 Process for making diene polymer rubbers
EP85113463A EP0180141B1 (en) 1984-10-26 1985-10-23 Process for making diene polymer rubbers
CA000493745A CA1257043A (en) 1984-10-26 1985-10-24 Process for making diene polymer rubbers

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