JPH0530834B2 - - Google Patents

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JPH0530834B2
JPH0530834B2 JP60050141A JP5014185A JPH0530834B2 JP H0530834 B2 JPH0530834 B2 JP H0530834B2 JP 60050141 A JP60050141 A JP 60050141A JP 5014185 A JP5014185 A JP 5014185A JP H0530834 B2 JPH0530834 B2 JP H0530834B2
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JP
Japan
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diol
cyclopentene
cis
dioxin
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JP60050141A
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JPS61210080A (ja
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Chikara Kaneko
Masayuki Sato
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Publication date
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Priority to US06/834,362 priority patent/US4672132A/en
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D307/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
    • C07D307/77Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D307/93Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems condensed with a ring other than six-membered
    • C07D307/935Not further condensed cyclopenta [b] furans or hydrogenated cyclopenta [b] furans

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Furan Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は3−オキソ−6−ホルミル−2−オキ
サビシクロ〔3.3.0〕−6−オクテンの製造法に関
する。
3−オキソ−6−ホルミル−2−オキサビシク
ロ〔3.3.0〕−6−オクテン(以下アルデヒドラク
トンと呼ぶことがある)は血圧降下、抗潰瘍、気
管支拡張、胃酸分泌抑制、分娩誘起その他多くの
薬理作用を有する生理活性物質である、プロスタ
グランジン類の合成中間体として有用な化合物で
ある。
このアルデヒドラクトンの製造法として知られ
ている合成方法はいずれも反応工程が非常に多い
ものである。例えば、L.A.パケツト等はブタジ
エンを出発原料とする12〜14の反応工程からなる
該アルデヒドラクトンの合成法を報告している
(テトラヘドロン(Tetrahedron)、37巻、281頁
(1981年)参照)。この方法は工程数が多い上に、
ステツプの反応の中には−78℃の低温下のオゾン
分解反応が含まれるなどして、中間体合成法とし
て容易な製造方法ではない。
本発明者等はシス−2−シクロペンテン−1,
4−ジオール誘導体と2,2−ジメチル−1,3
−ジオキシン−4−オンとの光付加反応を研究す
る間に、シス−2−シクロペンテン−1,4−ジ
オールの光付加反応生成物を単離することなく、
一挙にアルデヒドラクトンを収得できることを見
出し、本発明を完成するにいたつた。
本発明の目的は、比較的容易に調製できる原料
を用いて、容易な単位反応操作からなる、工程数
の少ない、3−オキソ−6−ホルミル−2−オキ
サビシクロ〔3.3.0〕−6−オクテンの製造方法を
提供することである。
本発明のアルデヒドラクトンの製造方法は、
2,2−ジメチル−1,3−ジオキシン−4−オ
ンとシス−2−シクロペンテン−1,4−ジオー
ルとを付加反応せしめ、反応混合物から溶媒を除
去して得られる付加体に水を加えて加熱して反応
せしめることを特徴とする。
さらに、付加反応を光照射下に行わしめるこ
と、ならびに付加反応生成物を単離することな
く、付加体混合物に水を加えて加熱反応せしめる
ことを特徴とする。
本発明の製造法の反応を式で示すと次のように
なる。
すなわち、シス−2−シクロペンテン−1,4
−ジオール〔〕(以下、ジオールと呼ぶことが
ある。)と2,2−ジメチル−1,3−ジオキシ
ン−4−オン〔〕(以下、ジオキシノンと呼ぶ
ことがある。)とを適当な溶媒中で付加反応を行
なわせ、得られる付加体混合物に水を加えて加熱
還流することにより、脱アセトン、開環、ラクト
ン化、脱水等の反応ステツプを経て、3−オキソ
−6−ホルミル−2−オキサビシクロ〔3・3・
0〕−6−オクテン〔〕を得ることができる。
付加反応は光照射下に行なわせるのが特に好ま
しい。付加反応に用いる原料の割合はジオール/
ジオキシノンのモル比として2/1以上であれば
よく、ジオキシノンを効果的に反応せしめるため
に、該モル比を5/1〜10/1としてジオールを
過剰に用いることが望ましい。
溶媒は反応に影響しない物なら特に限定されな
い。光付加反応の溶媒としては、酢酸エチル、酢
酸ブチル等のエステル類、テトラヒドロフラン、
ジオキサン等のエーテル類、アセトニトリル、プ
ロピオニトリル等のニトリル類、メタノール、エ
タノール等のアルコール類が用いられる。
溶媒の量は原料ジオキシノン1モル当たり1〜
100、好ましくは10〜50である。
光付加反応は25℃以下で行なうことが、副反応
を抑制する上で好ましい。より好ましくは0〜20
℃が適当であるが、溶媒の種類および照射条件等
によつては零度以下で行なつてもよい。
照射する光源としては高圧水銀灯または低圧水
銀灯が好ましく用いられる。照射光としては254
〜300nmの波長域の紫外部が好適である。
水銀灯を光源とする場合、0.1〜3時間、多く
の場合0.2〜1時間の照射で原料のジオキシノン
はほとんど消費される。
光付加の反応容器の材質は照射光を有効に利用
するため、前記の紫外部の吸光の大きな材質を避
けることが望ましい。
光付加反応生成物には前記の〔〕式および
〔〕式で表わされる2種の異性体が存在し、こ
れらはほぼ等しい割合で生成していることが、そ
れぞれのジアセテート体の収率から推定できてい
る。2種の異性体をそのままの形でそれぞれ単離
する技術は未確立であるが、2種の異性体の生成
は、付加体混合物をピリジンの存在下に無水酢酸
によりジアセテートとした後、クロマトグラフイ
ーにより2種のジアセテートを分離して得られた
ことにより確認されている。
本発明においては、付加体混合物から溶媒を減
圧留去等の手段により除去した後、付加体混合物
に水を加えて加熱反応させることにより、〔〕
式で表わされる異性体から加水分解、脱アセト
ン、開環、ラクトン化、脱水等の反応を経て、ア
ルデヒドラクトンが得られる。付加体混合物に原
料のジオキシノンの2〜400倍モル、好ましくは
50〜250倍モルの水を加えて、60〜100℃、より好
ましくは80〜100℃で1〜6時間、好ましくは1.5
〜3時間反応させることにより、後段の反応を完
結させることができる。〔〕式の異性体に由来
するホルミルカルボン酸はラクトン化しないため
水溶性が大きく、未反応原料のジオールとともに
アルデヒドラクトンを抽出する際に水層に残るの
で、目的とする生成物の抽出をきわめて容易にで
きるという利点をもたらしている。
目的とするアルデヒドラクトンの抽出にはジク
ロロメタン、塩化エチレン、クロロホルム等のハ
ロゲン化炭化水素が好ましく用いられる。
以上に述べたように、本発明の製造法は光付加
反応および後段のラクトン化を含む反応の2つの
単位工程からなるものであるが、付加体を分離精
製することなく後段の反応を遂行できるので、実
質的には1工程の製造法とみなすことができる。
一方の原料であるシス−2−シクロペンテン−
1,4−ジオールはシクロペンタジエンの光酸化
反応を含む短い工程で製造できる(特開昭52−
97940参照)。他方の原料である2,2−ジメチル
−1,3−ジオキシン−4−オンは、市販の試薬
のメルドラム酸からホルミルメルドラム酸を経て
製造することができる(特開昭61−17580参照)。
本発明によればアルデヒドラクトンは原料のジ
オキシノンを基準としておよそ40%の収率で製造
できる。本発明により、従来は非常に多くの過程
を経なければ収得できなかつた3−オキソ−6−
ホルミル−2−オキサビシクロ〔3.3.0〕−6−オ
クテンを、メルドラム酸を出発原料として15%以
上の高い通算収率で収得する合成方法が確立でき
た。
以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明は実施例に限られるものではない。
実施例 シス−2−シクロペンテン−1,4−ジオール
2.50g(25mmol)と2,2−ジメチル−1,3
−ジオキシン−4−オン0.64g(5mmol)との
酢酸エチル(180ml)溶液にバイコールフイルタ
ーを用いて、400W高圧水銀灯で30分間照射し、
光付加反応を行なつた。この反応液から減圧下に
溶媒を留去し、残渣として油状物を3.474gを得
た。次に得られた油状物1.388gに蒸溜水20mlを
加え、加熱還流を2時間行なつた。冷却後、ジク
ロロメタン10mlで3回抽出操作を行ない、抽出液
は合せて無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減
圧下に濃縮し、油状物275mgを得た。この油状物
をシリカゲルカラムクロマトグラフイーにかけ、
エーテルで溶出させて無色のアメ状物123mgを得
た(収率40%)。この物のIR吸収スペクトル、1H
−NMRおよびMSならびに高分解能MSの結果を
以下に示す。
IR(CHCl3)(cm-1): 1780(O−C=O)、1680(CH=O)、1620(C
=C)1 H−NMR(CDCl3)δ(ppm): 2.82(2H、m、CH2CO)、3.00(2H、m、CH2
−C=C)、3.72(1H、m、CH−C=C)、5.21
(1H、m、CHOC)、6.88(1H、q、J=2
Hz)、9.82(1H、s、CHO) MSm/z:152(M+)、124、95、79、67 高分解能MSm/z:152.0485 (C8H8O3としての計算値152.0473) IR、1H−NMRおよびMSの結果は、リー等の
報告したデータ(ジヤーナルオブオーガニツクケ
ミストリー(J.Org.Chem.)46巻、111頁(1981
年)参照)とよく一致しており、3−オキソ−6
−ホルミル−2−オキサビシクロ〔3.3.0〕−6−
オクテンと確認できた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シス−2−シクロペンテン−1,4−ジオー
    ルと2,2−ジメチル−1,3−ジオキシン−4
    −オンとを付加反応せしめ、反応混合物から溶媒
    を除去して得られる付加体に水を加えて加熱反応
    せしめることを特徴とする、3−オキソ−6−ホ
    ルミル−2−オキサビシクロ〔3.3.0〕−6−オク
    テンの製造法。 2 シス−2−シクロペンテン−1,4−ジオー
    ルと2,2−ジメチル−1,3−ジオキシン−4
    −オンとの付加反応を光照射下に行なうことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載の製造法。 3 シス−2−シクロペンテン−1,4−ジオー
    ルと2,2−ジメチル−1,3−ジオキシン−4
    −オンとの付加反応生成物を単離することなく、
    後続する反応に用いることを特徴とする、特許請
    求の範囲第1項または第2項に記載の製造法。
JP60050141A 1985-03-13 1985-03-13 アルデヒドラクトンの製造法 Granted JPS61210080A (ja)

Priority Applications (4)

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JP60050141A JPS61210080A (ja) 1985-03-13 1985-03-13 アルデヒドラクトンの製造法
US06/834,362 US4672132A (en) 1985-03-13 1986-02-28 Process for producing an aldehydelactone
EP86301705A EP0194840B1 (en) 1985-03-13 1986-03-10 Process for producing an aldehydelactone
DE8686301705T DE3669158D1 (de) 1985-03-13 1986-03-10 Verfahren zur herstellung eines aldehydlaktons.

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JPS61210080A JPS61210080A (ja) 1986-09-18
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EP (1) EP0194840B1 (ja)
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Also Published As

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EP0194840A2 (en) 1986-09-17
EP0194840A3 (en) 1987-08-19
EP0194840B1 (en) 1990-02-28
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