JPH0530721U - 圧電振動ジヤイロ - Google Patents
圧電振動ジヤイロInfo
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- JPH0530721U JPH0530721U JP086737U JP8673791U JPH0530721U JP H0530721 U JPH0530721 U JP H0530721U JP 086737 U JP086737 U JP 086737U JP 8673791 U JP8673791 U JP 8673791U JP H0530721 U JPH0530721 U JP H0530721U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 屈曲振動に与える影響が少なく,圧電振動ジ
ャイロの特性に与える影響の少ない圧電振動ジャイロを
提供すること。また,支持枠に外部接続用端子が一体に
形成された小型の圧電振動ジャイロを提供すること。 【構成】 柱状圧電振動子の屈曲振動モードを利用した
圧電振動ジャイロにおいて,前記柱状圧電振動子の屈曲
振動の節点の位置を軟弾性体からなる支持具30で支持
した。また,支持具30を固定するための絶縁体からな
る支持枠31に前記柱状圧電振動子の入力端子および出
力端子の接続端子32,33,34,35を形成した。
この接続端子32,33,34,35の夫々を支持枠3
0の一つの面に引き出した。
ャイロの特性に与える影響の少ない圧電振動ジャイロを
提供すること。また,支持枠に外部接続用端子が一体に
形成された小型の圧電振動ジャイロを提供すること。 【構成】 柱状圧電振動子の屈曲振動モードを利用した
圧電振動ジャイロにおいて,前記柱状圧電振動子の屈曲
振動の節点の位置を軟弾性体からなる支持具30で支持
した。また,支持具30を固定するための絶縁体からな
る支持枠31に前記柱状圧電振動子の入力端子および出
力端子の接続端子32,33,34,35を形成した。
この接続端子32,33,34,35の夫々を支持枠3
0の一つの面に引き出した。
Description
【0001】
本考案は船舶や自動車等の移動体自身及びこれに搭載される機器の姿勢制御や 自動車のナビゲーションシステムなどに用いられるジャイロスコープの内,特に 圧電振動子の超音波振動を用いた,いわゆる圧電振動ジャイロに関する。
【0002】
圧電振動ジャイロは振動している物体に回転角速度が与えられると,その振動 方向と直角な方向にコリオリ力を生ずるという力学現象を利用したジャイロスコ ープである。互いに直交する二つの方向の励振と検出が可能であるように構成し た振動系において,一方の振動を励振した状態で,振動子自身を二つの振動面が 交わる線を中心軸として回転させると,前述のコリオリ力の作用によりこの振動 と直角な方向に力が働き,他方の振動が励振される。この振動の大きさは入力側 の振動の大きさおよび回転角速度に比例するため,入力電圧を一定にした状態で は,この振動の大きさに比例した出力電圧の大きさから回転角速度の大きさを求 めることが出来る。
【0003】 図3は従来の圧電振動ジャイロの一例の構造概略図であり,正方形断面の金属 角柱107の隣合う面に,両面に電極が形成され,厚さ方向に分極された圧電セ ラミックス薄板108,109が接合されている。金属角柱107は互いに直角 な二つの方向に,ほぼ同じ共振周波数で屈曲振動が可能であり,圧電セラミック ス薄板108にこの共振周波数に等しい周波数の電圧を印加すると,圧電セラミ ックス薄板108を接合した面が凹凸となる方向に屈曲振動する。この状態では 金属角柱107の圧電セラミックス薄板109には電圧が発生しないが,金属角 柱107を長さ方向を軸として回転させるとコリオリ力の作用により金属角柱 107は圧電セラミックス薄板109を接合した面が凹凸となる方向に屈曲振動 し,圧電セラミックス109に回転角速度に比例した電圧が発生する。 一方,金属角柱107の長さ方向の一方向の端面からおよそ全長の22.4% の位置の対向する金属面の中央部に,面に垂直にそれぞれ細い金属線からなる支 持線110,110′が溶接されている。さらに,他方の端面からおよそ全長の 22.4%の位置の前記金属線が溶接された面と直交し,対向する金属面の中央 部に面に垂直にそれぞれ細い金属線からなる支持線111,111′が溶接され ている。これら金属線が溶接されている位置は金属角柱7の1波長屈曲共振振動 モードに対する振動の節点となっており,互いに直交する屈曲振動それぞれに対 する影響を極力少なくするように細い金属線で支持される。
【0004】
しかし,図3に示した従来の支持方法によると,図4に示すように,支持線 110,110′は矢印の方向の屈曲振動に対しては, ほぼ理想的に振動の節点を支持しているが,このとき支持線111,111′に は屈曲の歪が発生し,矢印の方向の屈曲振動に影響を与える。一方,矢印と直角 な方向の屈曲振動に対しては支持線110,110′が同様に影響を与える。こ のような屈曲振動に与える影響を少なくするためには支持線の直径を出来るだけ 細くする必要があるが,支持線を細くすることは振動子自身の耐振動特性や耐衝 撃特性を劣化させる危険がある。さらに,図3に示した従来の圧電振動ジャイロ においては,支持線110,110′を固定するための支持枠111を図5に示 すようにプリント基板112に固定した後に,入出力端子の接続を行い,このプ リント基板をさらに駆動・検出回路が形成された回路基板113と組み合わせて いるため,構造が複雑で寸法が大きくなると言う欠点を有していた。 そこで,本考案の技術的課題は,以上に示した従来の圧電振動ジャイロにおけ る欠点を除去し,屈曲振動に与える影響が少なく,圧電振動ジャイロの特性に与 える影響の少ない圧電振動ジャイロを提供することにある。 また,本考案の他の技術的課題は,支持枠に外部接続用端子が一体に形成され た小型の圧電振動ジャイロを提供することにある。
【0005】
本考案によれば,柱状圧電振動子の屈曲振動モードを利用した圧電振動ジャイ ロにおいて,前記柱状圧電振動子の屈曲振動の節点の位置を軟弾性体で支持し, 前記軟弾性体を固定するための絶縁体からなる支持枠に前記柱状圧電振動子の入 力端子および出力端子の接続端子を形成し,前記接続端子の夫々を前記支持枠の 一つの面に引き出したことを特徴とする圧電振動ジャイロが得られる。
【0006】
以下,本考案の実施例について図面を用いて説明する。 図1は本考案の実施例に係る圧電振動ジャイロを用いられる圧電振動子を示す 示す斜視図である。図1において,圧電セラミックス円柱20の外周面上には, 円周を等分する位置に長さ方向と平行な帯状電極21,21,・・が形成されて いる。帯状電極21,21,・・は曲面スクリーン印刷で直接形成するか,ある いはメッキ等で全面に形成された電極の不要部分をフォトエッチングにより除去 することにより容易に得られる。図1に示した圧電セラミックス円柱20は前記 帯状電極21,21,・・を用いて分極処理を行った後,これらの帯状電極の一 部にこの圧電セラミックス円柱20の屈曲振動の共振周波数にほぼ等しい交流電 圧を印加して屈曲振動を励振した状態で,圧電セラミックス円柱20を円柱の軸 を回転軸として回転させると,振動方向と直角な方向にコリオリ力が発生し,前 記帯状電極の一部に加えられた回転角速度に比例した電圧が発生する。
【0007】 図2は本考案の実施例に係る圧電振動ジャイロの構造を示す斜視図である。図 2において,支持具30はシリコンゴムやスポンジ等の軟弾性体からなる帯状リ ングであり,前記圧電セラミックス円柱20の振動の節点(節線)の部分2箇所 を周回するように装着されて接着されており,支持具30の外周は硬い支持枠 31で固定されている。 一般に共振している振動子をなるべく振動に影響を与えないで支持するために は,振動の節の点(あるいは線)を柔らかい材料で支持する必要がある。しかし ,外部からの振動や衝撃に対して安定に支持するためには,支持部で振動子がず れたりしないように固定する必要がある。 図2で示した本考案の実施例に係る圧電振動ジャイロの支持具30は,前述し たように帯状の軟弾性体から形成されているため振動子特性に与える影響は小さ い。さらに,その外周を硬い支持枠31で補強しているため,外部から振動や衝 撃が加えられても振動子がずれないように安定に支持することが出来る。 また,本考案の実施例に係る圧電振動ジャイロにおいては,支持枠31に,前 記圧電振動子の入・出力端子からのリード線を接続するための接続端子32, 33,34,35が一体に形成され,しかも,これらの接続端子32,33, 34,35は,前記支持枠31の一方の面に引き出されて外部接続端子を構成し ている。このように支持枠31に接続端子および外部接続端子が形成されている ため,駆動・検出回路が形成されているプリント基板に,直接前記支持枠を半田 付けすることもできる。 以上の実施例において,柱状圧電振動子の例として圧電振動セラミックス円柱 の場合について行ったが,図3に示したように,金属角柱に圧電セラミックス薄 板を接合した構造の柱状圧電振動子を用いても同様の効果が得られることは言う までも無いことである。
【0008】
以上説明したように,本考案によれば,支持による振動特性の劣化が少なく, 互いに直角な二つの方向の屈曲振動に与える影響が少なく,圧電振動ジャイロの 特性に与える影響の少ない圧電振動ジャイロを提供することができる。 更に,本考案によれば,支持枠に接続端子および外部接続端子が形成されてい るため,駆動・検出回路が形成されているプリント基板に直接前記支持枠を半田 付けすることが可能となり,小型の圧電振動ジャイロを提供することができる。
【図1】本考案の実施例に係る圧電振動ジャイロに用い
られる圧電振動子を示す斜視図である。
られる圧電振動子を示す斜視図である。
【図2】本考案の実施例に係る圧電振動ジャイロの構造
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図3】従来の圧電振動ジャイロの一例の構造概略図で
ある。
ある。
【図4】従来の圧電振動ジャイロ支持方法の一例を示す
説明図である。
説明図である。
【図5】従来の圧電振動ジャイロ駆動・検出回路を含め
た一構造例を示す図である。
た一構造例を示す図である。
20 圧電セラミックス円柱 21 帯状電極 30 体支持具 31 支持枠 32,33,34,35 接続端子 32′,33′,34′,35′ 外部接続端子 107 金属角柱 108,109 圧電セラミックス薄板 110,110′,111,111′ 支持部(金属
支持線、支持枠) 112 プリント基板 113 回路基板
支持線、支持枠) 112 プリント基板 113 回路基板
Claims (1)
- 【請求項1】 柱状圧電振動子の屈曲振動モードを利用
した圧電振動ジャイロにおいて,前記柱状圧電振動子の
屈曲振動の節点の位置を軟弾性体で支持し,前記軟弾性
体を固定するための絶縁体からなる支持枠に前記柱状圧
電振動子の入力端子および出力端子の接続端子を形成
し,前記接続端子の夫々を前記支持枠の一つの面に引き
出したことを特徴とする圧電振動ジャイロ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991086737U JP2534964Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 表面実装型振動ジャイロ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991086737U JP2534964Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 表面実装型振動ジャイロ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0530721U true JPH0530721U (ja) | 1993-04-23 |
JP2534964Y2 JP2534964Y2 (ja) | 1997-05-07 |
Family
ID=13895134
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991086737U Expired - Lifetime JP2534964Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 表面実装型振動ジャイロ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2534964Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003001150A1 (en) * | 2001-06-25 | 2003-01-03 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Composite sensor for detecting angular velocity and acceleration |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS599149A (ja) * | 1982-07-07 | 1984-01-18 | Daido Steel Co Ltd | リ−ドフレ−ム材料 |
JPS62112724A (ja) * | 1985-11-08 | 1987-05-23 | Kobe Steel Ltd | 軸物切削工具の製造方法 |
JPH01250014A (ja) * | 1988-03-30 | 1989-10-05 | Canon Inc | 振動ジャイロ |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP1991086737U patent/JP2534964Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS599149A (ja) * | 1982-07-07 | 1984-01-18 | Daido Steel Co Ltd | リ−ドフレ−ム材料 |
JPS62112724A (ja) * | 1985-11-08 | 1987-05-23 | Kobe Steel Ltd | 軸物切削工具の製造方法 |
JPH01250014A (ja) * | 1988-03-30 | 1989-10-05 | Canon Inc | 振動ジャイロ |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003001150A1 (en) * | 2001-06-25 | 2003-01-03 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Composite sensor for detecting angular velocity and acceleration |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2534964Y2 (ja) | 1997-05-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19961119 |