JPH05306427A - 遠心鋳造製スリーブロールとその製造方法 - Google Patents

遠心鋳造製スリーブロールとその製造方法

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JPH05306427A
JPH05306427A JP13573192A JP13573192A JPH05306427A JP H05306427 A JPH05306427 A JP H05306427A JP 13573192 A JP13573192 A JP 13573192A JP 13573192 A JP13573192 A JP 13573192A JP H05306427 A JPH05306427 A JP H05306427A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐摩耗性、耐クラック性、及び強靱性を兼備
した遠心鋳造製スリーブロールを提供すること。 【構成】 C:1.0 〜 3.5%,Si:2.0 %以下,M
n:2.0 %以下, Cr:12.0%以下,Mo:8.0 %以下,V:3.0 〜10.0
%, Nb:0.6 〜7.0 % を含有し、残部Fe及び不可避的不純物よりなる外層材
と、 C:2.8 〜3.8 %,Si:2.0 〜3.0 %,Mn:0.3 〜
1.0 %, P:0.10%以下,S:0.04%以下,Ni:0.3 〜2.0
%, Cr:1.5 %以下,Mo:1.0 %以下 を含有し、残部Fe及び不可避的不純物よりなる内層材
とを溶着一体化した遠心鋳造製スリーブロール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐摩耗性、耐クラック
性、及び強靱性を兼備し、圧延用ロール等として用いて
好適な遠心鋳造製スリーブロールとその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばH形鋼用ユニバーサルミル
における圧延ロールには、外層材として特殊アダマイト
鋼、合金ダクタイル鋳鉄或いはニッケルグレーン鋳鉄等
の高硬度系の材料を用い、内層材として靱性に優れる球
状黒鉛鋼又はダクタイル鋳鉄を用いた複合スリーブが多
用されている。
【0003】前記複合スリーブは、周知の遠心力鋳造に
より鋳造され、所定の熱処理及び機械加工を経て、軸材
に焼嵌によりセットされ、一対組立ロールとされるのが
一般的である。
【0004】近年の圧延条件の苛酷化及び圧延における
生産性向上の要求から、より一層の耐摩耗性、耐クラッ
ク性及び強靱性を備えた圧延用ロールの提供が要求され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、前記複合
スリーブの外層材では、圧延側の要求レベル、チャンス
フリー等の長期継続使用に対しては、特に耐摩耗性の点
で限界があり、圧延側の将来構想に対し、ロールがネッ
クになっているのが実状である。従って、このような要
求に対処可能な現材質より著しく性能に優れた外層材の
開発が望まれている。
【0006】また、内層材に関しても、例えばH形鋼圧
延における巾可変用ロール圧延等の高負荷圧延に対して
は、まだ強度が不十分で、巾薄サイズの圧延が困難等の
種々の制約を余儀なくされている。
【0007】このような状況から、例えば特開昭60-124
407 号、特開昭61-177355 号には、従来の遠心力鋳造ロ
ールの外層材として高V鋳鉄を用いることが提案されて
いる。然しながら、遠心力鋳造ロールの外層材として高
V鋳鉄を用いる圧延用ロールでは、比重の小さいV炭化
物が遠心分離し、ロール外層内の特性が肉厚方向で不均
一になる。この傾向は大型ロールで外層肉厚が大なるほ
ど著しく、実用ロールとしての使用に耐えることができ
ないという問題点がある。
【0008】尚、特開昭58-87249号、特開平1-96355 号
公報には、高速度鋼なみに高合金化した鋳鋼、鋳鉄を用
いたロール材が提案されている。然しながら、特開昭58
-87249号は、遠心鋳造によらない小径の鋳物を対象とし
たもので問題にならない。また、特開平1-96355 号は、
特殊な鋳掛肉盛法、遠心力鋳造法以外の特殊な製造手法
しか適用できず、生産性、経済性の面で問題がある。
【0009】即ち、圧延用ロールの製造に際し、ロール
外層にVを多量に含有させることにより、耐摩耗性を著
しく向上させることは可能であるが、複合ロール製造時
に生産性、経済性が最も優れているとして一般に実施さ
れている遠心力鋳造法を採用した場合には、炭化物の遠
心分離を生じ、所定の特性を均一に得られないという問
題点がある。
【0010】本発明は、外層を形成する合金成分を適正
化し、炭化物組成を限定することにより、遠心力作用下
でも偏析の生じない耐摩耗性と耐クラック性の均一な外
層材を使用するとともに、内層材に鋳鉄系で最も強靱な
ダクタイル鋳鉄を使用し、外層と内層を冶金学的に完全
に結合させて一体とした遠心鋳造製スリーブロールを提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、外層材と、該外層材と溶着一体化したダクタイル鋳
鉄の内層材とからなる遠心鋳造製スリーブロールであっ
て、該外層材が、 C:1.0 〜 3.5%,Si:2.0 %以下,Mn:2.0 %以
下, Cr:12.0%以下,Mo:8.0 %以下,V:3.0 〜10.0
%, Nb:0.6 〜7.0 % を含有し、残部Fe及び不可避的不純物よりなり、該内
層材が、 C:2.8 〜3.8 %,Si:2.0 〜3.0 %,Mn:0.3 〜
1.0 %, P:0.10%以下,S:0.04%以下,Ni:0.3 〜2.0
%, Cr:1.5 %以下,Mo:1.0 %以下 を含有し、残部Fe及び不可避的不純物よりなるように
したものである。
【0012】請求項2に記載の本発明は、外層材と、該
外層材と溶着一体化したダクタイル鋳鉄の内層材とから
なる遠心鋳造製スリーブロールであって、該外層材が、 C:1.0 〜 3.5%,Si:2.0 %以下,Mn:2.0 %以
下, Cr:12.0%以下,Mo:8.0 %以下,V:3.0 〜10.0
%, Nb:0.6 〜7.0 % 更に Ni:8.0 %以下,Co:10.0%以下のうちから選ばれ
た1種以上 を含有し、残部Fe及び不可避的不純物よりなり、該内
層材が、 C:2.8 〜3.8 %,Si:2.0 〜3.0 %,Mn:0.3 〜
1.0 %, P:0.10%以下,S:0.04%以下,Ni:0.3 〜2.0
%, Cr:1.5 %以下,Mo:1.0 %以下 を含有し、残部Fe及び不可避的不純物よりなるように
したものである。
【0013】請求項3に記載の本発明は、外層材と、該
外層材と溶着一体化したダクタイル鋳鉄の内層材とから
なる遠心鋳造製スリーブロールであって、該外層材が、 C:1.0 〜 3.5%,Si:2.0 %以下,Mn:2.0 %以
下, Cr:12.0%以下,Mo:8.0 %以下,V:3.0 〜10.0
%, Nb:0.6 〜7.0 % 更に Ni:8.0 %以下,Co:10.0%以下,Cu:2.0 %以
下, Ti:2.0 %以下,Zr:2.0 %以下,W:1.0 %以
下, B:0.1 %以下のうちから選ばれた1種又は2種以上 を含有し、残部Fe及び不可避的不純物よりなり、該内
層材が、 C:2.8 〜3.8 %,Si:2.0 〜3.0 %,Mn:0.3 〜
1.0 %, P:0.10%以下,S:0.04%以下,Ni:0.3 〜2.0
%, Cr:1.5 %以下,Mo:1.0 %以下 を含有し、残部Fe及び不可避的不純物よりなるように
したものである。
【0014】請求項4に記載の本発明は、請求項1〜3
のいずれかに記載の遠心鋳造製スリーブロールにおい
て、更に外層材が下記(1) 式と(2) 式を満足するように
したものである。 V+1.8 Nb≦ 7.5C−6.0 % …(1) 0.2 ≦ Nb/V ≦ 0.8 …(2)
【0015】請求項5に記載の本発明は、請求項1〜4
のいずれかに記載の遠心鋳造製スリーブロールを製造す
るに際し、内層への外層混入比を5 〜15%の範囲に規制
するようにしたものである。
【0016】
【作用】
(A) 外層材における合金元素の限定理由
【0017】C:1.0 〜3.5 % Cはロール外層材の耐摩耗性を向上する硬い炭化物を形
成するための必須元素で1.0 %以上必要であるが、3.5
%を越えると耐クラック性が著しく低下するため上限を
3.5 %とする。
【0018】Si:2.0 %以下 Siは脱酸剤及び鋳造性の確保に必要な元素で添加する
が、2.0 %を越えると耐クラック性を低下するため上限
を2.0 %とする。
【0019】Mn:2.0 %以下 Mnも上記Siと同様必要であるが、2.0 %を越えると
耐クラック性が低下するため好ましくなく上限を2.0 %
とする。
【0020】Cr:12.0%以下 Crは炭化物を形成し、耐摩耗性を向上するために必要
な元素であるが、12.0%を越えると本発明が対象とする
V,Nbを添加した場合には耐摩耗性が劣化するため上
限を12.0%とする。
【0021】Mo:8.0 %以下 MoはCrと同様に炭化物を形成して耐摩耗性の向上に
有効であるとともに、基地の焼入性、焼もどし軟化抵抗
を向上し、基地組織の強化に有効であるが、8.0 %を越
えると耐クラック性が低下するため、上限を8.0 %をす
る。
【0022】Ni:8.0 %以下、Co:10.0%以下 Niは焼入れ性を向上し、基地組織を強化するために添
加するが、8.0 %を越えると残留γの存在等不安定な組
織を形成するため好ましくなく、上限を 8.0%とする。
【0023】Coは高温における組織を安定化させるた
めに添加するが、10.0%を越えるとその耐熱性向上効果
が飽和するため経済性の点から上限を10.0%とする。
【0024】Cu:2.0 %以下、W:1.0 %以下 Cu、Wはともに基地組織を強化し、高温硬さを向上す
るため添加するが、Cuは 2.0%を越えるとロールの表
面性状を劣化するとともに耐摩耗性、耐クラック性を低
下するため上限を 2.0%とし、Wは比重の大きな元素で
あり過剰に添加すると遠心分離によるV系炭化物の偏析
を助長するため上限を 1.0%とする。
【0025】 Ti: 2.0%以下、Zr:2.0 %以下、B:0.1 %以下 Ti、Zr、Bはともに粗大な共晶炭化物の形成を抑制
し、耐摩耗性、耐クラック性を向上するため添加する
が、TiとZrは 2.0%を越えるとV,Nb複合炭化物
の形状を劣化し逆に耐摩耗性を低下するため上限を 2.0
%とし、Bは0.1%を越えると粒界に偏析して耐クラッ
ク性を低下するので上限を 0.1%とする。
【0026】V:3.0 〜10.0%、Nb:0.6 〜7.0 % V、Nbは本発明における最も重要な必須元素であり、
これらの複合添加と含有量制限条件が本発明の最大の特
徴である。
【0027】Vは耐摩耗性の向上に最も有効な硬いMC
又はM43 炭化物を形成するための必須元素で、その
効果を発揮するためには3.0 %以上必要であるが、10.0
%を越えると耐クラック性の低下、製造上の問題を生じ
るため上限を10.0%とする。
【0028】NbもVと同様耐摩耗性に有効な硬いMC
型炭化物を形成するが、単独添加では粗大な塊状炭化物
となりその効果が得られないだけでなく耐クラック性が
問題となる。
【0029】尚、本発明の外層材にあっては、上述のN
i、Co、Cu、Ti、Zr、W、Bを必ずしも含有す
ることを要しない。
【0030】更に、本発明の外層材において、VとNb
を複合添加した場合の母材硬さに及ぼすC量との関係、
及び遠心力鋳造したリング材の炭化物分布に起因する外
層、内層間の熱間摩耗比、熱衝撃試験におけるクラック
の最大深さとNb,Vの含有量比Nb/Vとの関係を調
べた結果をそれぞれ図1〜図4及び図5〜図8に示す。
【0031】図1〜図4から耐摩耗熱間圧延用ロールと
して必要な硬さHs 75以上を得るためには V+1.8 N
b≦7.5 C−6.0 (%)を満足する必要があることが明
らかとなった。
【0032】尚、図1の実験は、Si:0.5 %,Mn:
0.5 %, Cr:6.8 %,Mo:3.2% を含有し、C,
V,Nbを変化させた溶湯を鋳造した25mmY/ブロック
について1000℃焼ならし処理、550 ℃焼もどし処理を施
した試料を用い、図2の実験はSi:0.5 %、Mn:0.
5 %、Ni: 2.7%,Cr:7.2 %,Mo:3.5 %を含
有し、C,V,Nbを変化させた溶湯を鋳造した25mmY
−ブロックについて1000℃焼ならし処理、 550℃焼もど
し処理を施した試料を用い、図3の実験は、Si:0.4
%,Mn:0.4 %,Ni: 1.5%,Cr:5.7 %,M
o:2.8 %、Co: 3.2%を含有し、C,V,Nbを変
化させた溶湯を鋳造した25mmY−ブロックについて1050
℃焼ならし処理、550 ℃焼もどし処理を施した試料を用
い、図4の実験は、Si:0.3 %,Mn:0.4 %,C
r:6.0 %,Mo:3.2 %,Co: 4.1%を含有し、
C,V,Nbを変化させた溶湯を鋳造した25mmY−ブロ
ックについて1050℃焼入れ処理、550 ℃焼もどし処理を
施した試料を用いた。
【0033】また、図5〜図8から遠心力鋳造法で製造
した場合にも均一な外層材を得ることができ、且つ耐ク
ラック性を損なわないためには 0.2 ≦ Nb/V ≦ 0.8 を満足する必要があることが明らかとなった。
【0034】尚、図5〜図8において、「摩耗比(内層
/外層)」は、リング材の内層側から採取した試験片の
摩耗量(Iw)と外層側から採取した試験片の摩耗量
(Ow)との比(Iw/Ow)であり、「熱衝撃クラッ
ク最大深さ」は、熱衝撃試験で発生したクラックの最大
深さである。
【0035】また、図5の実験は、C:2.5 %,Si:
0.5 %,Mn:0.5 %,Cr:6.5%,Mo:3.5 %,
V: 5.4%,Nb:0 〜8.0 %を含有する溶湯を遠心力
鋳造(140 G)して得た肉厚100mm のリングサンプルに
ついて1000℃焼ならし処理、550 ℃焼もどし処理を施し
た試料を用い、図6の実験は、C:2.7 %,Si:0.6
%,Mn:0.5 %,Ni:3.2 %,Cr:7.4 %,M
o:3.7 %,V: 5.8%,Nb:0 〜7.5 %を含有する
溶湯を遠心力鋳造(140 G)して得た肉厚100mmのリン
グサンプルについて1000℃焼ならし処理、550 ℃焼もど
し処理を施した試料を用い、図7の実験は、C:2.3
%,Si:0.4 %,Mn:0.5 %,Ni:0.5 %,C
r:5.5 %,Mo:3.2 %,V: 5.4%,Co: 5.2
%,Nb:0 〜7.2 %を含有する溶湯を遠心力鋳造(14
0 G)して得た肉厚100mm のリングサンプルについて10
50℃焼ならし処理、550 ℃焼もどし処理を施した試料を
用い、図8の実験は、C:2.2 %,Si:0.3 %,M
n:0.4 %,Cr:6.0 %,Mo:3.2 %,V: 5.1
%,Co: 4.1%,Nb:0 〜6.0 %を含有する溶湯を
遠心力鋳造(140 G)して得た肉厚100mm のリングサン
プルについて1050℃焼入れ処理、550 ℃焼もどし処理を
施した試料を用いた。
【0036】そして、摩耗試験は、φ190 ×15の相手材
とφ50×10の試験材の2円盤のすべり摩耗方式で相手材
を800 ℃に加熱し、荷重100kgfで圧接した状態で試験材
を800rpmで回転させ、すべり率3.9 %として120 分後の
摩耗減量を測定して行なった。
【0037】また、熱衝撃試験は、1200rpm で回転して
いるローラーに55×40×15の板状試験片を圧接する方式
で、荷重150kgf、接触時間15sの条件で行ない、試験片
に発生したクラック長さを測定した。
【0038】更に、本発明の外層材に施す熱処理条件と
しては、1000〜1150℃でオーステナイト化した後、冷却
後の組織がベイナイトになるように制御冷却する。従っ
て、対象とするロール材の組成、形状、サイズにより冷
却条件は異なるものとなる。上述の図1〜図4、図5〜
図8の実験では、被熱処理材のサイズが小さいので、焼
きならし(オーステナイト化後空冷)、焼入れ(オース
テナイト化後急冷)の両処理とも可能となっている。
尚、焼もどしは 500〜 600℃の範囲で最適条件を選んで
実施する。
【0039】(B) 内層材における合金元素の限定理由 複合ロールにおいては、外層と内層を冶金的に結合させ
るために、外層内面側と内層を混合させることが不可欠
である。然しながら、内層の機能である優れた強靱性を
損なうまで過度に外層を混入させてはならない。このた
め、鋳造条件を選定し、内層部への外層の混入比(内層
材中に混入した外層材重量が全内層材溶湯重量に対して
なす重量%)を適切な範囲に保つことが極めて重要であ
る。本発明では、この範囲を5 〜15%に規制するのが最
適であることを見出した。即ち、5%以下では、遠心力
分離によって外層最内面に形成されたC、Siの濃厚偏
析層が完全に洗われずに残留するため、境界層の健全性
を確保できない。また、15%を越えると、外層成分のう
ち、内層ダクタイル鋳鉄の特性を特に劣化させるCrが
多量に混入し、内層の黒鉛形状不良及び著しい白銑化を
招き、内層としての機能が失われる。
【0040】従って、外層混入比を前記5 〜15%の範囲
で規制し、これによる成分上昇を考慮して凝固後の内層
組成が、下記範囲を満足するように溶湯の化学組成を選
択する必要がある。
【0041】C:2.8 〜3.8 % Cは2.8 %未満では黒鉛の量が少なくなり、ダクタイル
鋳鉄としての材質特性を充分に発揮できない。一方、3.
8 %を越えて含有させると脆弱となるため、2.8 〜3.8
%の範囲に規定する。
【0042】Si:2.0 〜3.0 % Siは2.0 %未満では黒鉛の量が少なくなりセメンタイ
トが多く析出するために、硬くて脆くなる。一方、3.0
%を越えると、黒鉛量が多くなり過ぎて強度の劣化をき
たすので、2.0 〜3.0 %の範囲に規定する。
【0043】Mn:0.3 %〜1.0 % MnはSの害を抑えるのに有効であるが、0.3 %未満で
はその効果が充分ではなく、また、1.0 %を越えると、
材質を劣化させるので、0.3 %〜1.0 %の範囲に規定す
る。
【0044】P:0.1 %以下 Pは溶湯の流動性を増加させるが、材質を脆弱にするた
め、0.1 %以下とする。
【0045】S:0.04%以下 Sは黒鉛の球状化を阻害するため低く抑える必要があ
り、0.04%以下とする。
【0046】Ni:0.3 〜2.0 % Niは黒鉛化を促進させるが、0.3 %未満ではその効果
が不充分であり、2.0%を越えて含有されても顕著な効
果がない。よって、0.3 〜2.0 %の範囲に規定する。
【0047】Cr:1.5 %以下 Crは外層からの混入は避けられず低い程望ましいが、
Siとのバランスからその含有量は、1.5 %未満とする
のがよく、1.5 %を越えて含有させるとセメンタイト量
が多くなり、材質強度が劣化する。よって、Cr含有量
は1.5 %以下とする。本発明に係る遠心鋳造製スリーブ
ロールは、前記内層を構成する溶湯のCr含有量は1.0
%未満であり、該内層の凝固後のCr含有量は、上記溶
湯のCr含有量と外層から再溶解拡散されて入ってくる
Cr%との合計で1.5 %以下となるようにするものであ
る。
【0048】Mo:1.0 %以下 Moは、基地硬度を高める効果を有するが、1.0 %を越
えると脆くなり、また不経済でもあるので、1.0 %以下
とする。
【0049】凝固後の内層組成が前記範囲を満足するこ
とにより、内層材として用いるダクタイル鋳鉄の機能が
得られるが、本発明の場合、外層から混入するV及びN
bの含有により、複合ロール内層としての一般のダクタ
イル鋳鉄に比べ、機械的性質が更に向上するという利点
がある。
【0050】これは、凝固後の内層組成を前記範囲に保
つことにより、炭化物の生成が抑制させることに加え、
結晶粒微細化作用を有し、かつ焼入性向上元素であるV
及びNbが適量含有するため、高温熱処理によって炭化
物の極めて少ない微細なベイナイト基地組織が得られる
ためである。本ロールの場合、この効果により、従来よ
り更に高負荷圧延にも使用可能となる。
【0051】
【実施例】本発明に係る遠心鋳造製スリーブロールは、
前記詳述した構成を有しているものであり、このロール
の製造方法について図9に示す例によって説明する。
【0052】先ず、遠心力鋳造機の上で回転し、内面に
耐火物を被覆した金属製鋳型10の中に、外層1を形成
すべき溶湯を鋳込んだ後、その外層1の内面が未凝固の
間に内層2を鋳込み、この外層1、内層2を完全に冶金
学的に結合させて一体のスリーブ式ロールとする。内層
2の鋳込後も回転を継続し、外層1及び内層2が完全に
凝固するのを待って停止する。
【0053】図10は本発明に係る遠心鋳造製スリーブ
ロールであり、アーバー3に内層2の中空部を焼嵌によ
りセットされ、使用に供される。
【0054】(実験例1)(表1〜表3参照) 製品胴径φ880mm 、内径φ524mm 、巾420mm のロールを
製造した。
【0055】(1) 外層として肉厚100mm の溶湯を遠心力
鋳造機上で回転する金型に1500℃の鋳込温度で鋳込ん
だ。
【0056】(2) 外層を鋳込み始めてから22分後に内層
溶湯として肉厚125mm を回転鋳型中に1320℃で鋳込ん
だ。
【0057】(3) 外層を鋳込み始めてから70分後に外層
及び内層は完全に凝固する。 (4) その後、鋳型を垂直に立て常温まで徐冷する。
【0058】(5) 完全に冷却後ロールを鋳型から取出
し、熱処理及び機械加工を行なって最終製品のロールと
した。
【0059】ロール胴部の超音波探傷と切断調査の結
果、外層の厚さは内層の鋳込みにより80mmとなってお
り、内層の厚さは135mm で、Cr含有量は1.0 〜1.8 %
であった。そして、外層及び内層は互いに完全に結合し
ており組織的な連続性が認められた。
【0060】外層及び内層の溶湯段階での化学組成は表
1の通りである。
【0061】
【表1】
【0062】尚、上記表1の組成で鋳込まれたロールの
外層及び内層の凝固後の化学組成は表2の如くである。
【0063】
【表2】
【0064】また、本発明ロールの内層の機械的性質を
同一サイズの従来ロールのそれと比較して示せば表3の
如くである。
【0065】
【表3】
【0066】表1、表2の組成からなる本発明ロールに
あっては、外層を形成する合金成分を適正化し、炭化物
組成を限定することにより、遠心力作用下でも偏析の生
じない耐摩耗性と耐クラック性の均一な外層材を使用す
るとともに、内層材に鋳鉄系で最も強靱なダクタイル鋳
鉄を使用し、外層と内層を冶金学的に完全に結合させて
一体とした遠心鋳造製スリーブロールとすることができ
る。
【0067】(実験例2)(表4〜表6参照) 製品胴径φ1060mm、内径φ550mm 、巾460mm のロールを
製造した。
【0068】(1) 外層として肉厚150mm の溶湯を遠心力
鋳造機上で回転する金型に1500℃の鋳込温度で鋳込ん
だ。
【0069】(2) 外層を鋳込み始めてから35分後に内層
溶湯として肉厚160mm を回転鋳型中に1320℃で鋳込ん
だ。
【0070】(3) 外層を鋳込み始めてから 100分後に外
層及び内層は完全に凝固する。 (4) 完全に冷却後ロールを鋳型から取出し、熱処理及び
機械加工後、アーバーに焼嵌を行なって最終製品ロール
とした。
【0071】ロール胴部の超音波探傷と切断調査の結
果、外層の厚さは内層の鋳込みにより120mm となってお
り、内層の厚さは135mm で、Cr含有量は0.62〜0.84%
であった。そして、外層及び内層は互いに完全に結合し
ており組織的な連続性が認められた。
【0072】外層及び内層の溶湯段階での化学組成は表
4の通りである。
【0073】
【表4】
【0074】尚、上記表4の組成で鋳込まれたロールの
外層及び内層の凝固後の化学組成は表5の如くである。
【0075】
【表5】
【0076】また、本発明ロールの内層の機械的性質を
同一サイズの従来ロールのそれと比較して示せば表6の
如くである。
【0077】
【表6】
【0078】表4、表5の組成からなる本発明ロールに
あっては、外層を形成する合金成分を適正化し、炭化物
組成を限定することにより、遠心力作用下でも偏析の生
じない耐摩耗性と耐クラック性の均一な外層材を使用す
るとともに、内層材に鋳鉄系で最も強靱なダクタイル鋳
鉄を使用し、外層と内層を冶金学的に完全に結合させて
一体とした遠心鋳造製スリーブロールとすることができ
る。
【0079】(実験例3)(表7〜表9参照) 製品胴径φ1060mm、内径φ550mm 、巾460mm のロールを
製造した。
【0080】(1) 外層として肉厚150mm の溶湯を遠心力
鋳造機上で回転する金型に1510℃の鋳込温度で鋳込ん
だ。
【0081】(2) 外層を鋳込み始めてから31分後に内層
溶湯として肉厚158mm を回転鋳型中に1325℃で鋳込ん
だ。
【0082】(3) 外層を鋳込み始めてから 100分後に外
層及び内層は完全に凝固する。 (4) 完全に冷却後ロールを鋳型から取出し、熱処理及び
機械加工後、アーバーに焼嵌を行なって最終製品ロール
とした。
【0083】ロール胴部の超音波探傷と切断調査の結
果、外層の厚さは内層の鋳込みにより120mm となってお
り、内層の厚さは128mm で、Cr含有量は0.63〜0.90%
であった。そして、外層及び内層は互いに完全に結合し
ており組織的な連続性が認められた。
【0084】外層及び内層の溶湯段階での化学組成は表
7の通りである。
【0085】
【表7】
【0086】尚、上記表7の組成で鋳込まれたロールの
外層及び内層の凝固後の化学組成は表8の如くである。
【0087】
【表8】
【0088】また、本発明ロールの内層の機械的性質を
同一サイズの従来ロールのそれと比較して示せば表9の
如くである。
【0089】
【表9】
【0090】表7、表8の組成からなる本発明ロールに
あっては、外層を形成する合金成分を適正化し、炭化物
組成を限定することにより、遠心力作用下でも偏析の生
じない耐摩耗性と耐クラック性の均一な外層材を使用す
るとともに、内層材に鋳鉄系で最も強靱なダクタイル鋳
鉄を使用し、外層と内層を冶金学的に完全に結合させて
一体とした遠心鋳造製スリーブロールとすることができ
る。
【0091】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、外層を形
成する合金成分を適正化し、炭化物組成を限定すること
により、遠心力作用下でも偏析の生じない耐摩耗性と耐
クラック性の均一な外層材を使用するとともに、内層材
に鋳鉄系で最も強靱なダクタイル鋳鉄を使用し、外層と
内層を冶金学的に完全に結合させて一体とした遠心鋳造
製スリーブロールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はVとNbの複合添加量とC量とが母材硬
さに及ぼす影響を示す線図である。
【図2】図2はVとNbの複合添加量とC量とが母材硬
さに及ぼす影響を示す線図である。
【図3】図3はVとNbの複合添加量とC量とが母材硬
さに及ぼす影響を示す線図である。
【図4】図4はVとNbの複合添加量とC量とが母材硬
さに及ぼす影響を示す線図である。
【図5】図5は遠心力鋳造したリング材の炭化物分布に
起因する外層と内層間の熱間摩耗比と、熱衝撃試験にお
けるクラック最大深さに及ぼすNbとVの含有量比Nb
/Vの影響を示す線図である。
【図6】図6は遠心力鋳造したリング材の炭化物分布に
起因する外層と内層間の熱間摩耗比と、熱衝撃試験にお
けるクラック最大深さに及ぼすNbとVの含有量比Nb
/Vの影響を示す線図である。
【図7】図7は遠心力鋳造したリング材の炭化物分布に
起因する外層と内層間の熱間摩耗比と、熱衝撃試験にお
けるクラック最大深さに及ぼすNbとVの含有量比Nb
/Vの影響を示す線図である。
【図8】図8は遠心力鋳造したリング材の炭化物分布に
起因する外層と内層間の熱間摩耗比と、熱衝撃試験にお
けるクラック最大深さに及ぼすNbとVの含有量比Nb
/Vの影響を示す線図である。
【図9】図9は本発明ロールの製造方法を示す模式図で
ある。
【図10】図10は本発明ロールを示す模式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C22C 37/10 B (72)発明者 前田 稔 愛知県半田市川崎町1丁目1番地 川崎製 鉄株式会社知多製造所内 (72)発明者 片岡 義弘 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究本部内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外層材と、該外層材と溶着一体化したダ
    クタイル鋳鉄の内層材とからなる遠心鋳造製スリーブロ
    ールであって、 該外層材が、 C:1.0 〜 3.5%,Si:2.0 %以下,Mn:2.0 %以
    下, Cr:12.0%以下,Mo:8.0 %以下,V:3.0 〜10.0
    %, Nb:0.6 〜7.0 % を含有し、残部Fe及び不可避的不純物よりなり、 該内層材が、 C:2.8 〜3.8 %,Si:2.0 〜3.0 %,Mn:0.3 〜
    1.0 %, P:0.10%以下,S:0.04%以下,Ni:0.3 〜2.0
    %, Cr:1.5 %以下,Mo:1.0 %以下 を含有し、残部Fe及び不可避的不純物よりなることを
    特徴とする遠心鋳造製スリーブロール。
  2. 【請求項2】 外層材と、該外層材と溶着一体化したダ
    クタイル鋳鉄の内層材とからなる遠心鋳造製スリーブロ
    ールであって、 該外層材が、 C:1.0 〜 3.5%,Si:2.0 %以下,Mn:2.0 %以
    下, Cr:12.0%以下,Mo:8.0 %以下,V:3.0 〜10.0
    %, Nb:0.6 〜7.0 % 更に Ni:8.0 %以下,Co:10.0%以下のうちから選ばれ
    た1種以上 を含有し、残部Fe及び不可避的不純物よりなり、 該内層材が、 C:2.8 〜3.8 %,Si:2.0 〜3.0 %,Mn:0.3 〜
    1.0 %, P:0.10%以下,S:0.04%以下,Ni:0.3 〜2.0
    %, Cr:1.5 %以下,Mo:1.0 %以下 を含有し、残部Fe及び不可避的不純物よりなることを
    特徴とする遠心鋳造製スリーブロール。
  3. 【請求項3】 外層材と、該外層材と溶着一体化したダ
    クタイル鋳鉄の内層材とからなる遠心鋳造製スリーブロ
    ールであって、 該外層材が、 C:1.0 〜 3.5%,Si:2.0 %以下,Mn:2.0 %以
    下, Cr:12.0%以下,Mo:8.0 %以下,V:3.0 〜10.0
    %, Nb:0.6 〜7.0 % 更に Ni:8.0 %以下,Co:10.0%以下,Cu:2.0 %以
    下, Ti:2.0 %以下,Zr:2.0 %以下,W:1.0 %以
    下, B:0.1 %以下のうちから選ばれた1種又は2種以上 を含有し、残部Fe及び不可避的不純物よりなり、 該内層材が、 C:2.8 〜3.8 %,Si:2.0 〜3.0 %,Mn:0.3 〜
    1.0 %, P:0.10%以下,S:0.04%以下,Ni:0.3 〜2.0
    %, Cr:1.5 %以下,Mo:1.0 %以下 を含有し、残部Fe及び不可避的不純物よりなることを
    特徴とする遠心鋳造製スリーブロール。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の遠心鋳
    造製スリーブロールにおいて、更に外層材が下記(1) 式
    と(2) 式を満足することを特徴とする遠心鋳造製スリー
    ブロール。 V+1.8 Nb≦ 7.5C−6.0 % …(1) 0.2 ≦ Nb/V ≦ 0.8 …(2)
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の遠心鋳
    造製スリーブロールを製造するに際し、内層への外層混
    入比を5 〜15%の範囲に規制することを特徴とする遠心
    鋳造製スリーブロールの製造方法。
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