JPH05306308A - マスキングされたフエノール基含有フルオロポリマー類の製造 - Google Patents

マスキングされたフエノール基含有フルオロポリマー類の製造

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JPH05306308A
JPH05306308A JP4274829A JP27482992A JPH05306308A JP H05306308 A JPH05306308 A JP H05306308A JP 4274829 A JP4274829 A JP 4274829A JP 27482992 A JP27482992 A JP 27482992A JP H05306308 A JPH05306308 A JP H05306308A
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JP4274829A
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Ralf Krueger
ラルフ・クリユガー
Holger Dipl Chem Dr Luetjens
ホルガー・リユトイエンス
Karl-Erwin Piejko
カール−エルビン・ピージコ
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Bayer AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F214/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen
    • C08F214/18Monomers containing fluorine
    • C08F214/186Monomers containing fluorine with non-fluorinated comonomers

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)
  • Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マスキングされたフェノール基含有フルオロ
ポリマー類の製造。 【構成】 フルオロエチレン類と、式 【化1】 [式中、R1は、H、C1−C4−アルキルであり、これ
は更に一層の環置換されていてもよく、そしてXは、O
Y、または 【化2】 であり、 3は、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであ
る]を有するマスキングされたフェノールと、から成る
コポリマー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、マスキングされたフェノール基
を含んでいるフルオロコポリマー類、それらから製造さ
れた架橋成形物、並びにこれらのコポリマー類およびそ
れらから製造された架橋成形物の製造方法に関する。
【0002】フルオロポリマー類は、特別な特性、例え
ば低い表面張力、高い化学抵抗力、或は極度の耐劣化性
が望まれている場合の工業技術ではいつも用いられてい
る。数多くの用途において、例えばそれらをゴムとして
使用する場合、上記フルオロポリマー類は成形中か或は
成形後架橋させられている。未修飾のフルオロエラスト
マー類の場合、即ち特別な反応点を有していないものの
場合、このような架橋反応を生じさせるには、劇的な条
件が必要とされ、その結果として、架橋の制御が困難に
なると共にこのフルオロポリマー類の損傷が生じる可能
性があり、例えばビス求核剤(ビスフェノール類、ビス
アミン類)存在下における架橋中に過剰な脱フッ化水素
化が生じる。例えば、W.W. Schmiegel; Angew, Makromo
lek. Chem. 76/77 (1979) 39-65参照。上記を回避する
目的で、ポリマー鎖の中、即ち選択的および穏やかな条
件下で架橋が生じ得るいわゆる硬化部位に、反応点が導
入されている。このような硬化部位は、例えばブロモ−
もしくはヨード置換基であり、これらは、フルオロモノ
マー類と一緒に少量の臭素および/またはヨウ素含有ビ
ニル化合物を共重合させるか(例えばUS 3 351 619、 US
4 035 565、 US 4 214 060、 DE 3 715 210参照)、或は
臭素およびヨウ素を含有している飽和化合物存在下での
重合により(例えばDE 2 815 187、 DE 3 710 818)、フ
ルオロポリマー類の中に導入されている。臭素および/
またはヨウ素で改質したこのようなフルオロポリマー類
は、共架橋剤存在下、例えばパーオキサイドなどによる
ラジカル架橋を受ける可能性がある。
【0003】このようにパーオキサイドで架橋させたフ
ッ素ゴムは、例えば特別な反応点を有しておらず、ビス
フェノール類で架橋させたフルオロポリマー類に比べ、
塩基、求核剤および酸化的攻撃に対して本質的に改良さ
れた耐性を示す。例えばG. Streit、 S. Dunse: Kautsch
uk + Gummi、 Kunststoffe 38 (1985) 471参照。
【0004】しかしながら、臭素またはヨウ素を含んで
いるフルオロポリマー類は、ラジカル反応によってのみ
架橋するか或は更に一層の化学的修飾を受ける、といっ
た欠点を有している。
【0005】従って、穏やかな反応条件下で一層の化学
反応を受けそして/または架橋し得る反応基を含んでい
る、フルオロポリマー類に対する要求が存在している。
【0006】このような要求は、原則として、フルオロ
モノマー類と共重合可能な官能基を含んでいるモノマー
類を組み込むことによって、満足させることが可能であ
る。しかしながら、反応基を含んでいるモノマー類とフ
ルオロモノマー類との共重合は非常に困難であること
は、本分野の技術者によく知られている。
【0007】以下に述べる種類のフッ素含有ビニル化合
物と、以下に記述する種類のオレフィン系不飽和基を含
んでいるマスキングされたフェノール類とを共重合さ
せ、そしてマスキング基を脱離させた後、触媒系の存在
下、穏やかな条件下で架橋させるか、或は適切な二官能
化合物との重縮合もしくは重付加反応を受けさせる、こ
とが可能であることをここに見い出した。オレフィン系
不飽和基を含んでいるマスキングされたフェノール類
は、例えば、置換されているスチレン誘導体であっても
よい。
【0008】本発明は、 a)1〜4個のフッ素原子を有する1種以上のエチレン
類が、全コモノマー類のモル数を基準にして50〜9
9.9モル%であり、 b)b1)少なくとも1個のフッ素原子を有する直鎖も
しくは分枝C3−C8−アルケン類、 b2)少なくとも1個のフッ素原子を有するアルキルビ
ニルエーテル類、 b3)フッ素置換されているα,α’−位を有する開鎖
もしくは環状C3−C6ケトン類、および b4)フッ素置換されていないC2−C4−アルケン類、
3−C6−アルキルビニルエーテル類およびC4−C6
ニルエステル類、から選択される1種以上のコモノマー
類が、全コモノマー類のモル数を基準にして0〜49.
9モル%であり、そして c)式(I)
【0009】
【化3】
【0010】[式中、R1=HまたはC1−C4−アルキ
ル、R2=H、Cl、Br、F、C1−C4−アルキル、
6−C12−シクロアルキルまたはC1−C4−アルコキ
シ、およびn=0、1または2であり、そしてX=OY
または
【0011】
【化4】
【0012】であり、ここで、Yは、フェノール官能を
マスキングするための保護基(この基は、重合条件下で
安定であり、そしてその後、熱分解、溶媒化分解などに
よって脱離し得る)を表し、 3=C1−C4−アルキル、C6−C12−シクロアルキ
ル、または6〜9個の炭素原子を有する一価の芳香族炭
化水素基である]に従う、オレフィン系不飽和基を有す
るマスキングされたフェノール類から選択される1種以
上のコモノマー類が、全コモノマーのモル数を基準にし
て0.1〜5モル%である、ポリマー単位から成る、マ
スキングされたフェノール基を含んでいるコポリマー類
に関する。
【0013】成分c)として好適な化合物は、式(I)
[式中、R1=C1−C4−アルキル、そしてX=OY
(ここで、 例えば
【0014】
【化5】
【0015】である)]に相当するコモノマー類であ
る。
【0016】本発明は更に、上述したコモノマー類に、
加圧下−15℃〜100℃、好適には0〜70℃で、溶
液、懸濁液もしくはエマルジョン中のラジカル重合を受
けさせることを特徴とする、上述した種類のコポリマー
類の製造方法にも関する。
【0017】これらの平均分子量は103〜107、好適
には103〜2.106g/モルである。
【0018】本発明に従うコポリマー類の成分a)は、
1〜4個のフッ素原子を有するエチレン類であってもよ
い。フッ素で占められていない炭素原子2個の結合は、
水素または塩素か、或はこの両方を有していてもよい。
下記のものが上記フッ素置換エチレン類の例である:フ
ッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、クロロトリ
フルオロエチレンおよびフッ化ビニル。上記フッ素置換
エチレン類は、単独か或は上記エチレン類いくつかの混
合物として用いられてもよい。成分a)として用いられ
る化合物は、好適には、上に例示したフッ素置換エチレ
ン類である。
【0019】成分b)は、b1)、b2)、b3)およ
びb4)から選択される1種以上のコモノマー類であっ
てもよい。少なくとも1個のフッ素原子を有する直鎖も
しくは分枝C3−C8−アルキレン類が群b1)の成分で
ある。下記のものが群b1)の物質の例である:ヘキサ
フルオロプロペン、1,1,3,3,3−ペンタフルオ
ロプロペン、3,3,3−トリフルオロプロペン、およ
び単もしくは多フッ素置換されているブテン類、例えば
ヘキサフルオロイソブテン、ペンテン類、ヘキセン類ま
たはオクテン類。上記化合物は、少なくとも1個のフッ
素原子に加えて塩素原子を含んでいてもよい。群b1)
の物質は、好適には、少なくとも1個のフッ素原子を有
するC3−C6−アルケン類、最も好適には少なくとも1
個のフッ素原子を有するC3−C4−アルケン類である。
【0020】群b2)の物質は、少なくとも1個のフッ
素原子を有するアルキルビニルエーテル類、例えばパー
フルオロプロピル−パーフルオロビニルエーテル、パー
フルオロメチル−パーフルオロビニルエーテル、パーフ
ルオロプロピル−ビニルエーテルおよびn−ブチル−パ
ーフルオロビニルエーテルである。
【0021】群b3)の物質は、フッ素置換されている
α,α’−位を有する開鎖もしくは環状C3−C6−ケト
ン類[これらは、このC=O結合を通して共重合す
る]、例えばヘキサフルオロアセトンおよびパーフルオ
ロシクロペンタノンである。
【0022】群b4)の物質は、フッ素置換されていな
いC2−C4−アルケン類、例えばエチレン、プロペン、
1−ブテン、イソブチレン、およびC3−C6−アルキル
ビニルエーテル類、例えばメチルビニルエーテル、エチ
ルビニルエーテルなど、およびC4−C6−ビニルエステ
ル類、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどであ
る。
【0023】成分c)として用いられる化合物は、式
(I)に相当する、オレフィン系不飽和基を有するマス
キングされたフェノール類か、或はこれらのいくつかか
ら成る混合物である。上記化合物は、ビニル単位に対す
るα位にHまたはC1−C4−アルキル基を有しており
[メチル基が好適である]、そしてマスキングされたフ
ェノール基を有している。このフェノール基のマスキン
グは、この基をそれらのトリアルキルシリルエーテル
(例えばトリアルキルクロロシラン類との反応による)
か、或はフェノールエステル類(例えばカルボン酸クロ
ライドもしくはカルボン酸無水物もしくはクロロ蟻酸ア
ルキルエステル類、例えばクロロ炭酸メチルエステルな
どとの反応による)に変換する公知方法によって行われ
る。成分c)として用いられる物質は、好適には、式中
1=メチル、R2=水素そしてY=アセチル、メトキシ
カルボニル、エトキシカルボニルまたはフェノキシカル
ボニルである化合物である。更に、該オレフィン系不飽
和基とマスキングされたフェノール官能基とは、好適に
は、該芳香族化合物上互いにp位に在る。
【0024】成分a)としてフッ化ビニリデン、テトラ
フルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレンおよび
/またはフッ化ビニルを用いる好適な場合、成分b1)
のフッ素含有C3−C8−アルケン類に加えて、群a)か
らの他のフッ素含有エチレン類もコモノマー類として用
いられ得る。
【0025】成分a)、b)およびc)は、基本的に上
述した量で用いられる。成分a)およびc)は、本発明
に従うコモノマー類の必須成分である。これらの量を合
計すると100モル%に及ぶが、成分a)の一部を成分
b)の1種以上の化合物で置き換えることもできる。こ
の計算に関して、b)のサブグループ、即ちb1)、b
2)、b3)およびb4)は、同様な優先性を有してお
り、そして1つの化合物から成る形態であるか、或は上
記サブグループからのいくつかの化合物から成る混合物
形態であってもよい。
【0026】成分c)の量は、0.1〜5モル%、好適
には0.2〜2.5モル%、最も好適には0.3〜1.
5モル%である。従って、成分a)の量か、或はサブグ
ループb1)、b2)、b3)および/またはb4)を
用いる時の成分a)とb)の合計は、95〜99.9モ
ル%、好適には97.5〜99.8モル%、最も好適に
は98.5〜99.7モル%である。この最後に述べた
量の範囲内で、成分a)の量は少なくとも45モル%、
好適には少なくとも48モル%、最も好適には少なくと
も50モル%になり、そしてこの量は、本発明に従うコ
ポリマー類に対して与えられた他の量の場合と同様、こ
れらのコモノマー類全ての全モル数を基準にしている。
群b)のコモノマー類は、0〜54.9モル%、好適に
は51.9モル%以下、最も好適には49.9モル%以
下になり、そしてフッ素を含有していないサブグループ
b4)の不飽和成分は、好適には多くとも25モル%の
比率で用いられる。この下方限界範囲の0モル%は、成
分b)のコモノマー類は本発明に従うコモノマー類の任
意成分である、ことを示しており、そして完全に削除さ
れてもよい。しかしながら、これらのコポリマー類をゴ
ムとして用いる場合、本発明に従うコポリマー中に成分
b)の配合を用いるのが常に有利であることを見い出し
た。ゴムで用いるためのこれらの配合は、全コモノマー
類のモル数を基準にして5〜45モル%、好適には10
〜40モル%であってもよい。これらの配合は、成分
b)の種々のサブグループに渡って分類されており、そ
してこれらは、1種以上の化合物を含んでいてもよい。
成分b)は、好適にはサブグループb1)、b2)およ
び/またはb4)に属する。下記のものが、ゴムとして
用いるための成分a)およびb)から成る組み合わせの
例である:フッ化ビニリデン/ヘキサフルオロプロペ
ン、フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン/ヘキ
サフルオロプロペン、フッ化ビニリデン/テトラフルオ
ロエチレン/パーフルオロアルキル−パーフルオロビニ
ルエーテル、テトラフルオロエチレン/フッ化ビニリデ
ン/ヘキサフルオロプロペン/ペンタフルオロプロペ
ン、テトラフルオロエチレン/フッ化ビニリデン/ヘキ
サフルオロプロペン/パーフルオロアルキル−パーフル
オロビニルエーテル、テトラフルオロエチレン/ヘキサ
フルオロプロペン/ヘキサフルオロイソブチレン、フッ
化ビニリデン/クロロトリフルオロエチレン/ヘキサフ
ルオロプロペンおよびテトラフルオロエチレン/フッ化
ビニリデン/プロペン。
【0027】群a)とb)のコモノマー類がおおよそ等
モル量で存在しているコポリマー類が重要であると共
に、群b)のコモノマー類が群a)に比べて等モル以下
の量で存在している上記コポリマー類も重要である。
【0028】このポリマー鎖の大部分が、厳密に交互の
モノマー類であるa)とb)を含んでいると共に、群
c)のマスキングされたフェノールが、上記モノマー類
の全体量に比較して相対的に大きな間隔で現れるよう
に、重合を制御してもよい。
【0029】おおよそ等しいモル量の群a)とb)のコ
モノマー類を含んでいる本発明に従う上記コポリマー類
の組成は、群a)が45〜55モル%であり、群b)が
44.9〜54.9モル%であり、そして群c)が0.
1〜5モル%であり、好適には群a)が47.9〜5
1.9モル%であり、群b)が47.9〜51.9モル
%であり、そして群c)が0.2〜2.5モル%であ
る。おおよそ等モル量で重合させることによって組み込
まれる、2個のコモノマー類から成る組み合わせに関す
る1つの重要な例は、テトラフルオロエチレン/プロペ
ンの組み合わせであり、これにその後、群c)からのマ
スキングされたフェノールを加える。
【0030】フッ素含有モノマー類の共重合に関する公
知の工程パラメーターを用いて、本発明に従うコモノマ
ー類を製造してもよい。溶液、懸濁液もしくはエマルジ
ョン中で共重合を行ってもよい(US 2 968 649; US 3 0
51 677; US 3 053 818; US 3331 823; US 3 335 106
は、適切な反応媒体および一般的反応条件の例を与えて
いる)。本質的に公知でありそして与えられた反応媒体
にとって適切な化合物を用いてラジカル重合を開始させ
る。このように、溶液および懸濁重合には、油溶性であ
り任意にフッ素置換されていてもよい有機パーオキサイ
ド類、例えばベンゾイルパーオキサイド、トリフルオロ
アセチルパーオキサイド、或は可溶有機アゾ化合物、例
えばアゾ−ビス−イソブチロニトリルが用いられる。本
発明に従うコポリマー類の製造に好適な乳化重合は、開
始剤として水溶性無機過化合物、例えば一般にナトリウ
ムもしくはアンモニウム塩形態の、過硫酸塩、過ホウ酸
塩、過炭酸塩などを用いて行われる。
【0031】低温で重合を行う場合、重合温度および開
始剤の分解定数に応じて、分解促進剤を加える必要があ
り、これらの促進剤は一般に還元剤であり、そしてこれ
らは、硫黄化合物、例えば亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫
酸ナトリウムまたはRongalite C(ナトリウムホルムア
ミジンスルフィン酸)、或は有機還元剤、例えばアスコ
ルビン酸、トリエタノールアミン、金属塩、例えば鉄
(II)またはコバルト(II)塩、有機金属化合物な
どであってもよい。
【0032】共重合を行うための反応温度は−15〜1
00℃、好適には0〜70℃である。
【0033】ポリマー類の製造過程でこれらの分子量を
調節する目的で、連鎖移動剤、例えばメタノール、イソ
プロパノール、イソペンタン、酢酸エチル、マロン酸ジ
エチルおよび四塩化炭素も必要ならば使用できる。
【0034】共重合を加圧下で行い得ることも本発明に
従う方法の更に一層の特徴である。この圧力は、少なく
とも5バールであるべきであるが、100バールを越え
る必要はない。
【0035】本発明に従う方法では、5〜65バールが
好適な範囲である。
【0036】本発明に従うコポリマー類の製造はバッチ
式で行われてもよいが、好適には半連続式もしくは連続
方法で行われる。
【0037】本発明に従う方法の1つの有利な変法にお
いて、エマルジョン中で共重合を行う。この分散液を安
定化する目的でフッ素置換乳化剤を用いてもよい。完全
フッ素置換されている乳化剤が好適に用いられる(例え
ばC6−C12パーフルオロカルボン酸もしくはスルホン
酸の水溶塩)。例には、パーフルオロカプリル酸のナト
リウムもしくはアンモニウム塩、およびパーフルオロオ
クタンスルホン酸のリチウム塩が含まれる。使用量は、
与えられたシステムで用いられる乳化剤の臨界ミセル濃
度に依存している。従って例えば、使用すべきパーフル
オロオクタンスルホン酸リチウムの量は、水相を基準に
して0.3〜1重量%であり、一方パーフルオロカプリ
ル酸ナトリウムもしくはアンモニウムは1〜2重量%の
濃度で用いられる必要がある。
【0038】このエマルジョンのpHは8を越えるべき
ではない。好適には4〜7.5のpHで重合を行う。
【0039】連続および半連続方法では、モノマー類
a)〜c)が消費される速度に従い、これらの新鮮な供
給物を連続して導入する。成分c)は、その純粋な形態
か、或は水懸濁液の成分としてか、或はラジカル共重合
を阻害しない溶媒中の溶液として、重合システムに加え
られてもよい。t−ブタノールおよび酢酸メチルが上記
溶媒の例である。
【0040】本発明に従うコポリマー類を、 1. ポリマー100重量部を基準にして2〜25重量
部の割合の、例えばマグネシウム、カルシウム、鉛、亜
鉛またはバリウムなどの如き二価金属の金属酸化物もし
くは水酸化物、または例えばステアリン酸ナトリウム、
硝酸マグネシウムなどの如き有機酸の塩基性塩か、或は
これらのいくつかの組み合わせから成る、「共促進剤」
もしくは酸受容体、 2. ポリマー100重量部を基準にして0.1〜3重
量部の割合の、有機オニウム化合物(アンモニウム、ア
ルソニウム、スティボニウム、ホスホニウム、アミノホ
スホニウム、ホスホラン、イミニウムまたはスルホニウ
ム化合物)、例えばベンジルトリフェニルホスホニウム
クロライドなど、から成る適切な触媒システムの存在下
で架橋させてもよい。上記種類のオニウム化合物は原則
として公知であり、そしてこれらは、芳香族ポリヒドロ
キシ化合物もしくはポリアミン類との組み合わせでフッ
素ゴム用硬化促進剤として用いられている(例えばEP-A
-404 411(Grootaert他)およびそこに引用されている
文献を参照のこと)。
【0041】組成物の製造に関する通常の方法により、
他の充填剤を含んでいてもよい硬化性組成物を製造す
る。従って、エラストマー類を生じる本発明に従うフル
オロポリマー類を、例えばローラーもしくはニーダーで
処理して組成物にした後、上昇させた温度の成形装置中
で硬化させる。これらの組成物もまた溶液中か或は無溶
媒溶融物として加工されてもよく、この場合、上昇させ
た温度で成形した後、1段で乾燥および架橋を行うこと
により、例えばシート製品、フィルム、繊維または固体
状三次元本体の形状の成形物を製造してもよい。溶媒を
用いて製造した液状組成物は、卓越して、コーティング
物もしくは接着剤層で用いるに適切である。
【0042】成形した後の該組成物の硬化は上昇させた
温度で行われ、そして所望度合の硬度が得られるまで段
階的に行われてもよい。固体状の三次元成形物を製造す
るためには、例えばその寸法安定性を保持する鋳型の中
で最初の硬化を行った後、この生成物に後硬化を受けさ
せてもよい。この場合に必要な温度は、用いる時間に依
存しているが、100℃以上であるべきである。好適に
は120℃以上の温度で硬化を行う。最適硬化時間およ
び温度は、材料の性質および量、並びに最終製品の所望
特性などの如き因子に依存していることを、本分野の技
術者は理解している。
【0043】本発明に従うフルオロポリマー類は、マス
キング基を除去した後生じてくるフェノール系反応基の
ため、更に一層の化学反応で利用され得る。更に、本発
明に従うフルオロポリマー類は、良好な加工特性、例え
ば充填剤、架橋助剤、顔料などとの良好な混和性を示
し、その結果として、穏やかな条件下で迅速に架橋して
熱安定性を示す加硫ゴムもしくは硬化成形物を後で生じ
るか、或は硬化性接着材料として使用され得るところ
の、非常に均一な組成物もしくはブレンド物を与える。
この材料の架橋度合、従って物理化学特性は、幅広い範
囲に渡って変化させ得る。
【0044】
【実施例】実施例1 6リットルのオートクレーブの中に2500mLの脱イ
オン水を入れた後、それに9gのパーフルオロオクタン
スルホン酸リチウムと15gのパーオキシピロ硫酸カリ
ウムを溶解した。この溶液のpHは8.5であることが
確認されたが、重合温度に到達した後、このpHは急速
に7.5未満に降下した。その後、この密封したオート
クレーブの中に3回、10バールの窒素圧をかけた後、
この圧力を常圧に戻し、その後、280gのヘキサフル
オロプロペンと200gのフッ化ビニリデンをこのオー
トクレーブの中に導入し、そしてこの反応混合物を撹拌
しながら55℃に加熱した。この温度に到達した後のオ
ートクレーブ中の圧力は24バールであった。2gのト
リエタノールアミンを含んでいる水溶液を1時間当たり
10mLの速度で連続添加することにより、重合を開始
させた。この重合中、60重量部のフッ化ビニリデンと
40重量部のヘキサフルオロプロペンから成るモノマー
混合物を送り込むことで、このオートクレーブ内圧を一
定に24バールに維持した。同時に、フルオロモノマー
類として、フルオロモノマー100重量部当たり2.6
重量部のp−イソプロピル−フェニルエチルカーボネー
トを上記オートクレーブの中に送り込んだ。このように
して、10時間から成る全反応時間内に、重合により2
70gのフッ化ビニリデンと180gのヘキサフルオロ
プロペンと12gのイソプロペニル−フェニルエチルカ
ーボネートとが消費された。このオートクレーブの内容
物を冷却することにより重合を停止させた後、未反応の
ガス状混合物を排出させた。固体含有量が18%の、凝
集物の入っていないpHが5.4の水系エマルジョンが
得られた。希硫酸で上記エマルジョンを酸性にしてpH
を約2にすることで、この生成物を凝固させた後、35
00mLの4%硫酸マグネシウム水溶液に注ぎ込んだ。
この生成物を水で洗浄した後、乾燥して、フッ化ビニリ
デンとヘキサフルオロプロペンとp−イソプロペニル−
フェニルエチルカーボネートとを含んでいるゴム様コポ
リマーが550g得られた。このコポリマーは、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトン、メ
チルエチルケトン、およびテトラヒドロフランの如き溶
媒に可溶である。限界粘度数は0.9dl/gである
(DMF、25℃)。このコポリマー中のフッ化ビニリ
デンとヘキサフルオロプロペンとのモル比は、19F核共
鳴分光法で測定して、79:21であった。p−イソプ
ロペニル−フェニルエチルカーボネートの組み込みは、
IR分光法で示された。吸収帯が1750cm-1に観察
され、これはフェニルエチルカーボネート単位が有する
カルボニル基に帰するものである。この帯は、トルエン
を用いてアセトンから該コポリマーを再沈澱させた後で
もほとんど完全に保持されていた。このコポリマー中の
p−イソプロペニルフェニルエチルカーボネートの割合
は0.5〜1モル%であることが見いだされた。
【0045】実施例2 実施例1と同様な方法で、フッ化ビニリデンとヘキサフ
ルオロプロペンとp−イソプロペニル−フェニルエチル
カーボネートとの共重合を繰り返したが、この場合、3
00gのフッ化ビニリデンと200gのヘキサフルオロ
プロペンと7gのp−イソプロペニルフェニルエチルカ
ーボネートとを該オートクレーブの中に送り込み、そし
て上記一定比率で100分間に渡り初期の圧力を維持し
た。フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロペンとp−
イソプロペニル−フェニルエチルカーボネートとから成
るゴム様コポリマーが464g得られ、ここで、フッ化
ビニリデンとヘキサフルオロプロペンとのモル比は8
0:20であり、そして組み込まれたp−イソプロペニ
ル−フェニルエチルカーボネート単位の割合は約0.4
±0.2モル%であった。このコポリマーは、実施例1
に従って製造した製品が溶解したのと同じ溶媒に可溶で
ある。限界粘度数は1.8dl/gである(DMF、2
5℃)。
【0046】実施例3 0.7リットルのオートクレーブの中に300mLの脱
イオン水を入れた。それに3.9gのパーフルオロカプ
リル酸ナトリウムと1.8gのパーオキシピロ硫酸カリ
ウムを溶解した。この溶液のpHは8.5であることが
確認されたが、重合温度に到達した後、短期間にこのp
Hは7.5未満に降下した。その後、この密封したオー
トクレーブの中に3回、10バールの窒素圧をかけた
後、この圧力を常圧に戻した。60gのヘキサフルオロ
プロペンと60gのフッ化ビニリデンをこのオートクレ
ーブの中に導入し、そしてこの反応混合物を撹拌しなが
ら70℃に加熱した。この温度に到達した後、12mL
の第三ブタノールに溶解した7.8gのp−イソプロペ
ニル−フェニルアセテートを2時間以内にポンプ仕込み
した。全体で3時間の反応時間後(この間に、反応圧力
が20バールに降下した)、このオートクレーブの内容
物を冷却した後、未反応のガス状混合物を排出させた。
pHが3.4でありそして固体含有量が10.8%の、
凝集物の入っていない水系エマルジョンが得られた。実
施例1と同様な操作によりこの生成物を単離すること
で、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロペンとp−
イソプロペニル−フェニルアセテートとから成る単位で
構成されているゴム様コポリマーが30g得られた。こ
のコポリマーは、実施例1に従って製造したコポリマー
が溶解したのと同じ溶媒に可溶である。限界粘度数は
0.9dl/gである(DMF、25℃)。
【0047】このコポリマー中のフッ化ビニリデンとヘ
キサフルオロプロペンとのモル比は81:19である。
p−イソプロペニル−フェニルアセテートの組み込み
は、プロトン共鳴およびIR分光法によって示された。
フェニルアセテート単位が有するカルボニル基の吸収帯
が、IRスペクトルで1760cm-1に見いだされる。
1H−NMRスペクトルは、6.5〜8ppmに芳香族
(フェニル)プロトンのシグナルと、1〜1.3ppm
にメチル基のプロトンに関する4重線を示している。こ
のスペクトルの定量分析の結果は、p−イソプロペニル
−フェニルアセテート単位が1.5±0.5モル%入っ
ているコポリマーに一致していた。
【0048】実施例4 0.7リットルのオートクレーブの中に300mLの脱
イオン水を入れた。それに1.1gのパーフルオロオク
タンスルホン酸リチウムと1.8gのパーオキシピロ硫
酸カリウムを溶解した。この溶液のpHは8.5である
ことが確認されたが、重合温度に到達した後、短期間に
このpHは7.5未満に降下した。その後、この密封し
たオートクレーブの中に3回、10バールの窒素圧をか
けた後、この圧力を常圧に戻した。28gのクロロトリ
フルオロエチレンと46gのフッ化ビニリデンをこのオ
ートクレーブの中に導入し、そしてこの反応混合物を撹
拌しながら70℃に加熱した。この温度に到達した後、
12mLの第三ブタノールに溶解した7.8gのp−イ
ソプロペニル−フェニルアセテートを2時間以内にポン
プ仕込みした。全体で8時間の反応時間後(この間に、
反応圧力が13バールに降下した)、このオートクレー
ブの内容物を冷却した後、未反応のガス状混合物を排出
させた。pHが3.4でありそして固体含有量が13%
の、凝集物の入っていない水系エマルジョンが得られ
た。実施例1と同様な操作によりこの生成物を単離する
ことで、フッ化ビニリデンとクロロトリフルオロエチレ
ンとp−イソプロペニル−フェニルアセテートとから成
る単位で構成されているゴム様コポリマーが41g得ら
れた。このコポリマーは、ジメチルホルムアミドとアセ
トンに可溶である。限界粘度数は1.2dl/gである
(DMF、25℃)。
【0049】フッ素および塩素含有量の測定および1
−NMRスペクトルにより下記のコポリマー組成を確認
した:フッ化ビニリデン/クロロトリフルオロエチレン
/p−イソプロペニル−フェニルアセテート:82/1
7/計算値1(モル比)。1H−NMRスペクトルの分
析(これによって、p−イソプロペニル−フェニルアセ
テート含有量のみがおおよそ測定できた)は、この含有
量は1±0.5モル%であることを示していた。 実施例5 実施例3に従って製造したコポリマー5gを20gのジ
メチルホルムアミドに溶解した。この溶液に、50mg
のベンジルトリフェニル−ホスホニウムクロライド、3
00mgの塩化カルシウムおよび150gの水酸化マグ
ネシウムを加えた。次に、この混合物全体をキャスティ
ングして、厚さが1mmのフィルムを製造し、120℃
で5時間乾燥した。この得られる弾性フィルムは、もは
やジメチルホルムアミドには溶解しなかった。M. Hoffm
ann他、Polymeranalytik I and II、 Georg Thieme Verl
ag、 Stuttgart 1977の方法を用い、25℃のジメチルホ
ルムアミド中のゲル含有量を測定した結果、不溶ゲル含
有量は50重量%であることが示された。
【0050】比較実施例6 p−イソプロペニル−フィルムアセテートを添加しなか
った以外は実施例2と同様な方法で、フッ化ビニリデン
とヘキサフルオロプロペンとから成るコポリマー5gを
20gのジメチルホルムアミドに溶解した。この溶液
に、50mgのベンジル−トリフェニル−ホスホニウム
クロライド、300mgの水酸化カルシウムおよび15
0gの水酸化マグネシウムに加えて、200mgのビス
フェノールAF(2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−ヘキサフルオロプロパン)を加えた。この混合
物を用いて、上述したのと同じ乾燥フィルムを製造し、
これをジメチルホルムアミドに再溶解した。このゲル含
有量を測定した結果、存在している不溶ゲル成分は6重
量%のみであることが示された。
【0051】実施例5および比較実施例6で述べたゲル
含有量は、マスキングされたフェノール基が入っている
本発明に従うフルオロポリマーは、与えた条件下で架橋
を受けるが、一方純粋なフルオロポリマーはビスフェノ
ールAFの存在下で架橋しないままである、ことを示し
ている。
【0052】実施例7 実施例1に従って得られるコポリマーが100重量部で
あり、水酸化カルシウムが6重量部であり、酸化マグネ
シウムが3重量部であり、カーボンブラックMTブラッ
クN990が30重量部であり、そしてベンジル−トリ
フェニル−ホスホニウムクロライドが0.5重量部であ
る混合物を、2本ロールのゴムコンパンド化用ローリン
グミルで製造した。この混合物を、175℃で10分
間、圧力下で加硫化した後、循環空気オーブン中200
℃で24時間、後加硫化した。
【0053】このようにして製造した加硫ゴム(100
x100x1mmのプレート)は、以下に示す硬度と張
力/伸び特性を示している: 測定量 実施例7 硬度[ショアA] 58 破壊強度[N/mm2] 20.5 破壊伸び[%] 375 100%伸びの張力[N/mm2] 4.9 本明細書および実施例は説明的であり、本発明に制限を
与えるものでないと理解すべきであり、本分野の技術者
は、本発明の精神および範囲内に入る他の具体例も思い
付くであろう。
【0054】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
【0055】1.a)1〜4個のフッ素原子を有する少
なくとも1種のエチレンが、全コモノマー類のモル量を
基準にして50〜99.9モル%であり、 b)b1)少なくとも1個のフッ素原子を有するC3
8−アルケン、 b2)少なくとも1個のフッ素原子を有するアルキルビ
ニルエーテル、 b3)フッ素置換されているα,α’−位を有するC3
−C6ケトン、および b4)フッ素置換されていないC2−C4−アルケン、C
3−C6−アルキルビニルエーテルおよびC4−C6ビニル
エステルの少なくとも1つ、から成る群から選択される
少なくとも1種のモノマーが、全コモノマー類のモル量
を基準にして0〜49.9モル%であり、そして c)式
【0056】
【化6】
【0057】[式中、R1=H、C1−C4−アルキル、
2=H、Cl、Br、C1−C4−アルキル、C6−C12
−シクロアルキルまたはC1−C4−アルコキシ、および
n=0、1または2であり、そしてX=OYまたは
【0058】
【化7】
【0059】ここで、 3=C1−C4−アルキル、C6−C12−シクロアルキ
ル、または6〜9個の炭素原子を有する一価の芳香族炭
化水素基である]を有する、オレフィン系不飽和基を有
する少なくとも1種のマスキングされたフェノールが、
全コモノマーのモル量を基準にして0.1〜5モル%で
ある、モノマー単位から成る、マスキングされたフェノ
ール基を含んでいるコポリマー。
【0060】2.(a)が、フッ化ビニリデン、テトラ
フルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレンおよび
フッ化ビニルから成る群から選択される少なくとも1種
のコモノマーから成り、そして(b)が、フッ素含有エ
チレンおよびフッ素含有C3−C8−アルケンの少なくと
も1つから成る第1項記載のコポリマー。
【0061】3.(a)が、フッ化ビニリデン/ヘキサ
フルオロプロペン、フッ化ビニリデン/テトラフルオロ
エチレン/ヘキサフルオロプロペン、テトラフルオロエ
チレン/フッ化ビニリデン/パーフルオロアルキル/パ
ーフルオロビニルエーテル、テトラフルオロエチレン/
フッ化ビニリデン/プロペン、テトラフルオロエチレン
/プロペン、テトラフルオロエチレン/フッ化ビニリデ
ン/ヘキサフルオロプロペン/ペンタフルオロプロペ
ン、テトラフルオロエチレン/フッ化ビニリデン/ヘキ
サフルオロプロペン/パーフルオロアルキル/パーフル
オロビニルエーテル、テトラフルオロエチレン/ヘキサ
フルオロプロペン/ヘキサフルオロイソブチレン、およ
びフッ化ビニリデン/クロロトリフルオロエチレン/ヘ
キサフルオロプロペンから成る群から選択される少なく
とも2種のフルオロモノマー類の組み合わせから成る第
1項記載のコポリマー。
【0062】4.成分(b)のコモノマーが、全コモノ
マーのモル量を基準にして約5〜45モル%であること
から成る第1項記載のコポリマー。
【0063】5.群a)からのコモノマー類が約45〜
55モル%であり、群b)からのコモノマー類が約4
4.9〜54.9モル%であり、そして群c)からのコ
モノマーが0.1〜5モル%であることから成る第1項
記載のコポリマー。
【0064】6.約−15℃〜100℃の溶液、懸濁液
もしくはエマルジョン中のラジカル重合により、加圧下
でコモノマー類を共重合することから成る、第1項記載
コポリマーの製造方法。
【0065】7.該共重合をエマルジョン中で行う第6
項記載の方法。
【0066】8.該エマルジョンのpHが重合中8を越
えない第7項記載の方法。
【0067】9.開始剤として無機過化合物を用いる第
6項記載の方法。
【0068】10.第1項記載のコポリマーと架橋用触
媒とから成る架橋可能組成物。
【0069】11.該触媒が、 i)ポリマー100重量部を基準にして2〜25重量部
の割合の、マグネシウム、カルシウム、鉛、亜鉛または
バリウムの酸化物もしくは水酸化物、および有機酸の塩
基性塩、の少なくとも1種から成る「共促進剤」、およ
び ii)ポリマー100重量部を基準にして0.1〜3重
量部の割合の、有機オニウム化合物、 から成る、第10項記載の架橋可能組成物。
【0070】12.(i)において、有機酸の塩基性塩
が存在している場合、これは、ステアリン酸ナトリウム
および硝酸マグネシウムの少なくとも1つであり、そし
て(ii)において、該オニウム化合物が、アンモニウ
ム、アルソニウム、スティボニウム、ホスホニウム、ア
ミノホスホニウム、ホスホラン、イミニウムまたはスル
ホニウム基を含んでいる第11項記載の組成物。
【0071】13.第1項の該コポリマーからフェノー
ルのマスキング基を除去することから成る方法。
【0072】14.第13項の方法の生成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 212:14) (C08F 214/18 212:32) (72)発明者 カール−エルビン・ピージコ ドイツ連邦共和国デー5060ベルギツシユグ ラートバツハ2・ウンターシヤイダーベー ク7アー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)1〜4個のフッ素原子を有する少なく
    とも1種のエチレンが、全コモノマー類のモル量を基準
    にして50〜99.9モル%であり、 b)b1)少なくとも1個のフッ素原子を有するC3
    8−アルケン、 b2)少なくとも1個のフッ素原子を有するアルキルビ
    ニルエーテル、 b3)フッ素置換されているα,α’−位を有するC3
    −C6ケトン、および b4)フッ素置換されていないC2−C4−アルケン、C
    3−C6−アルキルビニルエーテルおよびC4−C6ビニル
    エステルの少なくとも1つ、から成る群から選択される
    少なくとも1種のモノマーが、全コモノマー類のモル量
    を基準にして0〜49.9モル%であり、そして c)式 【化1】 [式中、R1=H、C1−C4−アルキル、R2=H、C
    l、Br、C1−C4−アルキル、C6−C12−シクロア
    ルキルまたはC1−C4−アルコキシ、およびn=0、1
    または2であり、そしてX=OYまたは 【化2】 ここで、 3=C1−C4−アルキル、C6−C12−シクロアルキ
    ル、または6〜9個の炭素原子を有する一価の芳香族炭
    化水素基である]を有する、オレフィン系不飽和基を有
    する少なくとも1種の、マスキングされたフェノール
    が、全コモノマーのモル量を基準にして0.1〜5モル
    %である、モノマー単位から成る、マスキングされたフ
    ェノール基を含んでいるコポリマー。
  2. 【請求項2】 約−15℃〜100℃の溶液、懸濁液も
    しくはエマルジョン中のラジカル重合により、加圧下で
    コモノマー類を共重合することから成る、請求項1記載
    コポリマーの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のコポリマーと架橋用触媒
    とから成る架橋可能組成物。
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