JPH05306063A - 記録資料の仕分収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワークステーションやパソコンのソフトウエ
アの変更を行うことなく、簡便に後処理のみで仕分け機
能を提供する。 【構成】 記録装置で印刷され排出される記録資料を仕
分けして収納する記録資料の仕分収納装置であって、複
数の仕分け棚、該仕分け棚を選択して記録装置から排出
された記録資料を搬送する仕分け搬送手段、仕分け制御
情報６、１１を有し該仕分け制御情報６、１１と排出さ
れる記録資料の条件に応じて仕分け搬送手段を制御する
制御手段３、４を備える。この構成により、制御手段３
において仕分け制御情報６、１１を設定できるので、記
録装置１の出力側において仕分収納装置のみで、仕分け
モードを自由に設定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ワークステーションや
パソコンのプリンタ、ファクシミリ装置等の記録装置で
印刷され排出される記録資料を仕分けして収納する記録
資料の仕分収納装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ワークステーションやパソコンのプリン
タ、ファクシミリ装置等の記録装置では、多数のユーザ
向けのプリントアウトコピー（記録資料）が集中する。
そのため、このような記録装置の排出トレイには、多数
のユーザのしかも多数枚のコピーが滞積され、各ユーザ
が自分のプリントアウトコピーを探すには、排出トレイ
に滞積されたコピーを逐一確認する必要があり、不便で
あるばかりでなく、確認に時間がかかる。

【０００３】このような問題を改善するものとして、多
段数に仕分け棚を設け、ワークステーションやパソコン
からの指示により任意の棚にプリントアウトコピーを排
出させる「メイルボックス」が提案されている（例えば
特開平２−２３３４０３号公報参照）。この提案は、搬
送される１単位の記録媒体の依頼者コードを読み取り、
検索した空き棚に記録媒体を収納し、また、収納時間を
計測して所定時間経過後に記録媒体を棚から収容箱に移
動するものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の「メイルボックス」では、プリンタから印字出力さ
れる資料の一番上のページの所定位置に印刷依頼者固有
のコードを認識しなければならない。したがって、これ
を実現するためには、プリンタに印刷依頼する側のワー
クステーション、パソコン、及びプリンタを含めたシス
テム全体のソフトウエアを変更する必要があり、大掛か
りになると共に、種々のワークステーション、パソコン
への対応が困難であるという問題がある。

【０００５】本発明は、上記の課題を解決するものであ
って、ワークステーションやパソコンのソフトウエアの
変更を行うことなく、簡便に後処理のみで仕分け機能を
提供することができる記録資料の仕分収納装置を提供す
ることを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】そのために本発明は、記
録装置で印刷され排出される記録資料を仕分けして収納
する記録資料の仕分収納装置であって、複数の仕分け
棚、該仕分け棚を選択して記録装置から排出された記録
資料を搬送する仕分け搬送手段、仕分け制御情報を有し
該仕分け制御情報と排出される記録資料の条件に応じて
仕分け搬送手段を制御する制御手段を備えたことを特徴
とするものである。

【０００７】

【作用】本発明の記録資料の仕分収納装置では、複数の
仕分け棚、該仕分け棚を選択して記録装置から排出され
た記録資料を搬送する仕分け搬送手段、仕分け制御情報
を有し該仕分け制御情報と排出される記録資料の条件に
応じて仕分け搬送手段を制御する制御手段を備えたの
で、制御手段において仕分け制御情報を設定することに
より、記録装置の出力側において仕分収納装置のみで、
仕分けモードを自由に設定することができる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図１は本発明の記録資料の仕分収納装置の１実
施例を示す図、図２は仕分けテーブルの例を示す図、図
３は収納ビン判定制御部による処理の流れを説明するた
めの図である。図中、１は記録部、２は指示入力部、３
は収納ビン判定制御部、４はインデクサーコントロー
ラ、５はモータ、６はビン選択テーブル、７はバーコー
ドリーダ、８は時計、９はソレノイド、１０はセンサ、
１１は制御フラグを示す。

【０００９】図１において、記録部１は、ワークステー
ションやパソコンのプリンタ、ファクシミリ装置等の記
録装置から構成されるものであり、この記録部１のプリ
ントアウトコピー（記録資料）の排出口に複数のビン・
トレイ（仕分け棚）や仕分け搬送機構からなるインデク
サーが取り付けられる。指示入力部２は、記録部１や収
納ビン判定制御部３に対して記録資料の排出や収納する
ビン・トレイの選択指示を入力したり、制御情報等を入
力するものである。収納ビン判定制御部３は、指示入力
部２からの指示、入力にしたがって制御フラグ１１やビ
ン選択テーブル６の設定を行い、制御フラグ１１の設定
内容にしたがってプリントアウトコピーの排出時に収納
するビン・トレイを判定しインデクサーコントローラ４
に収納するビン・トレイの選択指示をするものである。
モータ５は、インデクサーの仕分け搬送機構を駆動して
収納するビン・トレイを選択するものであり、インデク
サーコントローラ４は、収納ビン判定制御部３で選択指
示されたビン・トレイに記録資料が収納されるように仕
分け搬送機構のモータ５、ソレノイド９を制御するもの
である。

【００１０】制御フラグ１１は、収納するビン・トレイ
の選択制御情報を設定するフラグであり、時間や用紙、
端末、空き、特定等の選択制御情報、及びそれぞれのビ
ン選択テーブルのポインタを有している。時間のフラグ
は、８時〜９時の間のプリントアウトコピー収納棚を１
ビン、９時〜１０時の間のプリントアウトコピーの収納
棚を２ビン、……にするというように時間帯で収納する
ビン・トレイを変えて仕分けするモードの指定フラグで
あり、用紙のフラグは、Ａ４のプリントアウトコピーの
収納棚を１ビン、Ｂ４のプリントアウトコピーの収納棚
を２ビン、……にするというように用紙サイズで収納す
るビン・トレイを変えて仕分けするモードの指定フラグ
であり、端末のフラグは、発信端末Ａ、Ｂ、……にする
というように発信端末で収納するビン・トレイを変えて
仕分けするモードの指定フラグであり、空きのフラグ
は、空きのビンに所定の順序で収納するビン・トレイを
変えて仕分けするモードの指定フラグである。

【００１１】ビン選択テーブル６は、例えば時間仕分け
モードの場合には、図２（イ）に示すように各時間帯ご
とに、用紙仕分けモードの場合には、図２（ロ）に示す
ように各用紙サイズごとに、端末仕分けモードの場合に
は、図２（ハ）に示すように各端末ごとに、特定仕分け
モードの場合には、図２（ニ）に示すように特定の仕分
け情報ごとに、収納するビン・トレイをそれぞれ登録し
たものである。

【００１２】バーコードリーダ７は、例えばプリントア
ウトコピーのヘッダシートにプリントされたバーコード
を読み取るものであり、時計８は、時間仕分けモードで
時間帯を判定するのに用いるものである。

【００１３】次に、上記収納ビン判定制御部による処理
を図３により説明する。プリントジョブが開始すると、
プリント開始で制御フラグを読み込む（ステップＳ
１）。そして、制御フラグの内容を調べ（ステップＳ
２、Ｓ５、Ｓ８、Ｓ１１）、時間仕分けモードが指定さ
れている場合には、時計８より時間帯を判定してビン選
択テーブル６を参照し図２（イ）に示すテーブルから収
納するビン・トレイを決定する（ステップＳ２〜Ｓ
４）。また、用紙仕分けモードが指定されている場合に
は、記録部１から得られる用紙サイズ情報よりビン選択
テーブル６を参照し図２（ロ）に示すテーブルから収納
するビン・トレイを決定する（ステップＳ５〜Ｓ７）。
端末仕分けモードが指定されている場合には、記録部１
から得られる端末情報、或いはバーコードリーダでヘッ
ダシートのバーコードを読み取った端末情報よりビン選
択テーブル６を参照し図２（ハ）に示すテーブルから収
納するビン・トレイを決定する（ステップＳ８〜Ｓ１
０）。特定仕分けモードが指定されている場合には、ビ
ン選択テーブル６を参照し図２（ハ）に示すテーブルか
ら指定された特定情報を調べ、その特定情報の内容に応
じて収納するビン・トレイを決定する（ステップＳ１１
〜Ｓ１３）。

【００１４】制御フラグ１１とビン選択テーブル６、仕
分け情報から収納するビン・トレイが決定されると、そ
の収納するビン・トレイの指定をインデクサーコントロ
ーラ４に対して行う（ステップＳ１４）。

【００１５】図４はインデクサーの仕分け搬送機構の構
成例を示す図、図５は記録資料の仕分け動作を説明する
ための図である。図中、２１はビン・トレイ、２２はイ
ンデクサーユニット、２３はマイラー巻取りロール、２
４はセンサー、２５はマイラー、２６はセンサー、２７
は排出ロール、２８はインデクサー固定チェーン、２９
は搬送ベルト、３０はソレノイド、３１はスプリングク
ラッチ、３２はモータを示す。

【００１６】図４において、ソレノイド２０は、仕分け
を行う、つまりインデクサを使用するか否かを選択する
ものである。インデクサーユニット２２は、用紙の排出
を検出するセンサー２６、用紙の排出を行う排出ロール
２７を有し、インデクサー固定チェーン２８によって複
数のビン・トレイのいずれかの位置に配置されて排出ロ
ール２７から記録資料を排出するものであるが、通常、
最上位のホームポジションにいる。このホームポジショ
ンを検出するのがセンサー２４である。マイラー巻取り
ロール２３は、図示矢印方向にスプリングにより回転力
を付勢しインデクサーユニット２２の昇降に応じてマイ
ラー２５を巻き取るようにするものである。モータ３２
は、可逆モータであり、この回転にしたがってスプリン
グクラッチ３１が１回転すると、インデクサーユニット
２２が１ビン分昇降駆動される。ソレノイド３０は、こ
のスプリングクラッチ３１の制御を行うものである。

【００１７】次に、動作を説明する。収納ビン判定制御
部３よりインデクサーコントローラ４にビンが指定され
ると、この指定にしたがってインデクサーコントローラ
４はモータ３２を制御する。このとき、モータ３２が回
転すると、スプリングクラッチ３１の１回転で、インデ
クサーユニット２２が１ビン分下降するので、その回転
で指定された所定のビン位置にインデクサーユニット２
２が配置される。センサー２６により用紙（記録資料）
の排出を検出し、用紙の排出が終了すると、モータ３２
が逆転してインデクサーユニット２２を上昇させ、ホー
ムポジションのセンサー２４を踏みモータ３２が停止す
る。この場合、ホームポジションに戻らずに、ビンの位
置を記憶し、その位置から次に指定されたビンの位置ま
で昇降距離を求めてインデクサーユニット２２を昇降さ
せるようにしてもよい。

【００１８】上記インデクサーの仕分け搬送機構を備え
た仕分収納装置をワークステーションやパソコンのプリ
ンタ、ファクシミリ装置等の記録装置の排出側に取り付
けることによって、仕分けを行わない場合には、図５
（イ）に示すようにソレノイド２０で用紙を通常のトレ
イに排出させ、仕分けを行う場合には、図５（ロ）、
（ハ）に示すようにソレノイド２０で用紙をインデクサ
ーの仕分け搬送機構側に導き、各ビン・トレイに仕分け
を行うようにすることができる。

【００１９】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記
の実施例では、幾つかの仕分けモードを制御フラグによ
り選択設定したが、モード間にプライオリティを設定し
て複数のモードを同時に選択できるようにしてもよい
し、例えば８時から１０時は１ビン、１０時から１１時
は２ビンと３ビンのように１つの仕分け単位の幅、割り
当てビンの数を任意に設定できるようにしてもよい。ま
た、時間仕分けモードや用紙仕分けモードのみを特定し
て用意するように構成してもよいことを勿論である。

【００２０】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、収納ビン判定制御部の制御フラグで仕分けモ
ードを設定し、ビン選択テーブルにしたがってビンの選
択仕分けを行うので、記録装置を変更しなくても記録装
置に合わせて、自由に仕分けモードを設定し実行するこ
とができる。また、複数の仕分けモードを使い分けるこ
とができ、状況に応じた仕分けを簡便に行うことができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の記録資料の仕分収納装置の１実施例
を示す図である。

【図２】 仕分けテーブルの例を示す図である。

【図３】 収納ビン判定制御部による処理の流れを説明
するための図である。

【図４】 インデクサーの仕分け搬送機構の構成例を示
す図である。

【図５】 記録資料の仕分け動作を説明するための図で
ある。

【符号の説明】

１…記録部、２…指示入力部、３…収納ビン判定制御
部、４…インデクサーコントローラ、５…モータ、６…
ビン選択テーブル、７…バーコードリーダ、８…時計、
９…ソレノイド、１０…センサ、１１…制御フラグ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 記録装置で印刷され排出される記録資料
   を仕分けして収納する記録資料の仕分収納装置であっ
   て、複数の仕分け棚、該仕分け棚を選択して記録装置か
   ら排出された記録資料を搬送する仕分け搬送手段、仕分
   け制御情報を有し該仕分け制御情報と排出される記録資
   料の条件に応じて仕分け搬送手段を制御する制御手段を
   備えたことを特徴とする記録資料の仕分収納装置。