JPH0530571U - 無励磁作動形電磁ブレーキ - Google Patents

無励磁作動形電磁ブレーキ

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JPH0530571U
JPH0530571U JP8627991U JP8627991U JPH0530571U JP H0530571 U JPH0530571 U JP H0530571U JP 8627991 U JP8627991 U JP 8627991U JP 8627991 U JP8627991 U JP 8627991U JP H0530571 U JPH0530571 U JP H0530571U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィールドコアの円筒状外周面の円周方向を
3等分する位置に軸線方向の凹状溝を形成し、この凹状
溝内にアーマチュアを軸線方向にのみに可動するための
ガイド部材を嵌合して固定することにより、小径化され
た無励磁作動形電磁ブレーキを安価に提供する。 【構成】 フィールドコア18の円筒状外周面には、軸
線方向の凹状溝18bが円周方向を3等分する位置に形
成されている。また、サイドプレート22には、軸線方
向に折り曲げられアーマチュア20の凹部20aと係合
されたガイド片22aが形成されている。このガイド片
22aの先端はフィールドコア18の凹状溝18b内に
嵌合され固定されている。アーマチュア20とサイドプ
レート22との間にはディスク21が介在され、圧縮コ
イルばね23のばね力により、このディスク21はアー
マチュア20とサイドプレート22とで制動されてい
る。電磁コイル17の磁束で圧縮コイルばね23のばね
力に抗してアーマチュア20をフィールドコア18に磁
気吸着することにより、ディスク21の制動は解放され
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は産業用ロボットの駆動源であるモータに装着され、モータ軸を制動 したり制動を解放したりする無励磁作動形電磁ブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】
産業用ロボットは製品の溶接や塗装作業、あるいは物品の移動作業など無人化 工場などで多く使用されており、駆動源であるモータの回転軸や関節体の従動軸 などには、安全装置として無励磁作動形電磁ブレーキが装着されている。 無励磁作動形電磁ブレーキ(以下、電磁ブレーキと呼称する。)は、図12と 図13に示した構造である(実開昭60−8532号公報参照)。図12はモー タに装着された電磁ブレーキの断面図であり、図13は図12の要部側面図であ る。
【0003】 電磁ブレーキ1は、電磁コイル2が内設されたフィールドコア3に半径方向外 側に延びた環状なフランジ3aが形成され、このフランジ3aの貫通孔3bにサ イドプレート4の軸線方向に折り曲げられたガイド片4aが挿入されている。そ して、ガイド板4aの先端Aをかしめ加工により塑性加工することにより、これ らフィールドコア3とサイドプレート4とが一体化されている(図13参照)。 フィールドコア3の正面には電磁コイル2の磁気回路を構成するアーマチュア 5が所定の隙間Sをおいて対向しており、このアーマチュア5は、外周面の円周 方向3等分する箇所に凹部5aが形成され、また凹部5aにはガイド片4aが挿 入されているので、アーマチュア5は軸線方向にのみ可動する。フィールドコア 3の中心孔側には圧縮コイルばね6が配設されており、この圧縮コイルばね6の ばね力により、ディスク7がアーマチュア5とサイドプレート4との間で制動さ れている。
【0004】 このような構造からなる電磁ブレーキ1は、ディスク7の多角形状からなる中 心孔にモータ8の回転軸8a上に装着された同多角形状のハブ9を挿入しながら 、サイドプレート4をモータ8のブラケットにねじ止めすることによりモータ8 に装着される。そして、電磁コイル2に通電してアーマチュア5を圧縮コイルば ね6のばね力に抗してフィールドコア3に磁気吸着させると、ディスク7の制動 が解放されてモータ8の回転軸8aが回転自在となる。また、電磁コイル2への 通電を断つと、アーマチュア5が圧縮コイルばね6のばね力でディスク7が制動 されモータ8の回転軸8aが静止保持される。
【0005】 以上説明した電磁ブレーキ1は、サイドプレート4を取付け板としたものであ るが、図14と図15に示したように、フィールドコア3側に取付け板を固着し た構造の電磁ブレーキが知られている(特開平3−28532号公報参照)。図 14はモータに装着された電磁ブレーキの断面図であり、図15は電磁ブレーキ の側面図である。なお、図12に示した電磁ブレーキ1と同一な構成部材には同 一な符号を付けることにより、詳細な説明は省略する。 この電磁ブレーキ10は、軸線方向に折り曲げられたガイド片11aが形成さ れた取付け板11がフィールドコア3の背面に溶接されている。そしてガイド片 11aがアーマチュア5の凹部5aを通り、先端がサイドプレート4の凹部4b に圧入固着されている。このような構造からなる電磁ブレーキ10は、電磁ブレ ーキ1と同様、電磁コイル2へ通電してアーマチュア5を圧縮コイルばね6のば ね力に抗してフィールドコア3に磁気吸着させると、デイスク7の制動が解放さ れてモータ8の回転軸8aが回転自在となる。電磁コイル2への通電を断つと、 圧縮コイルばね6のばね力によりディスク7がアーマチュア5とサイドプレート 4との間で制動されるので、回転軸8aが静止保持される。なお、12は取付け 板11をモータ8のブラケットに固定するためのねじ、13はねじ14でモータ 8のブラケットに固定されるカバーである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
従来の電磁ブレーキ1・10はアーマチュア5を軸線方向にのみ可動とするガ イド片4a・11aをサイドプレート4や取付け板11に一体形成したので、比 較的に安価に提供できるという効果を有するものであるが、更に改良しなければ ならない諸問題が発見された。 まず図12の電磁ブレーキ1においては、サイドプレート4のガイド片4aを フィールドコア3のフランジ3aに穿設した貫通孔3bに挿入し、この貫通孔3 bにより突出したガイド片4a先端Aをかしめ加工により塑性加工している。
【0007】 このような構造であると、フィールドコア3にフランジ3aを設けなければな らず、このフィールドコア3やアーマチュア5・サイドプレート4の外径寸法が 大きくなり電磁ブレーキ1の小径化が困難である。また一般の産業用機械に使用 される電磁ブレーキでは、フィールドコアは電磁軟鉄や軟鋼材を鍛造加工するこ とにより製造しているが、比較的低トルク使用の電磁ブレーキでは、製造コスト を低減するために、フィールドコアは磁性材製焼結合金材を焼結鍛造加工するこ とにより製造している。したがって、焼結鍛造加工において、所要の寸法精度・ かたさ(H・b)を得るためのサイジング処理やコイニング処理などの仕上加工 を行なうのは当然ではあるが、フィールドコア3では形状が簡素化されていない ためフランジ3a部分のかたさ(H・b)の値がばらついてしまう場合があり、 品質上の管理に労力がかかる。万が一、このかたさ(H・b)の規格からはずれ たフィールドコア3を組込んだ電磁ブレーキ1がモータ8に装着されてしまうと 、制動時にアーマチュア5の凹部5aがガイド片4aに当打される衝撃力により フランジ3aに亀裂が発生したりしてロボットの大きな事故につながる。
【0008】 次に図14の電磁ブレーキ10においては、取付け板11を別途用意している ためその分電磁ブレーキ10は高価になってしまう。また取付け板11に形成し たガイド片11aの根元部からアーマチュア5の凹部5aやサイドプレート4の 凹部4bまでの距離が長くなり、ガイド片11aに作用する制動時の曲げモーメ ントが大きくなる。したがって取付け板11の板厚を大きくしたり、ガイド片1 1aの短辺側寸法を大きくしなければならず、材料費が嵩むとか、アーマチュア 5やサイドプレート4の凹部5a・4bの幅を大きくするためにこれらアーマチ ュア5やサイドプレート4の外径寸法を大きくしなければならないなどの問題が ある。また更には、モータ8のブラケットにねじ12で装着された電磁ブレーキ 10は、同様にモータ8のブラケットにねじ14で装着されたカバー13で被覆 されるため、モータ8のブラケットにはこれらねじ12・14のねじ孔を加工し なければならず、モータ8の製造費を高くするという問題もある。
【0009】 この考案では、板金のプレス打抜き加工により製造したサイドプレートや取付 け板に、プレス折り曲げ加工されたアーマチュアのガイド片が一体形成されてな る電磁ブレーキにおいて、ガイド片に作用する制動時のアーマチュアとの衝撃力 により生ずる上記の諸問題を一掃し、軽量小形で耐久性に富む電磁ブレーキを安 価に提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、この考案では、無励磁作動形電磁ブレーキ を、環状溝内に電磁コイルが内設され円筒状外周面には軸線方向の凹状溝が複数 条形成されたフィールドコアと、このフィールドコアに固定され間隔をおいて対 向するサイドプレートと、これらフィールドコアとサイドプレートとの間に配設 され外周面に複数の凹部が形成されたアーマチュアと、このアーマチュアと前記 サイドプレートとの間に配設されたディスクと、このディスクを介して前記アー マチュアを前記サイドプレート側に押圧する圧縮コイルばねと、前記フィールド コアの凹状溝と前記アーマチュアの凹部を通り前記フィールドコアとの間に架橋 されたガイド部材とで構成した。そして、このような構成において前記ガイド部 材は、前記サイドプレートに一体形成された軸線方向に折り曲げられたガイド片 や、前記フィールドコアの背面に固定される取付け板に一体形成された軸線方向 に折り曲げられたガイド片とすると良い。またガイド部材は、円筒部材に形成さ れた複数条の軸線方向に延びる内側凸部としても良く、前記サイドプレートや前 記取付け板をカップ状としこれら部材に一体形成された円筒部を前記円筒部材と してもよい。
【0011】
【作用】 無励磁作動形電磁ブレーキは、電磁コイルに通電してアーマチュアを圧縮コイ ルばねのばね力に抗してフィールドコアに磁気吸着すると、モータの回転軸に装 着されたディスクの制動が解放されるのでモータは回転自在となる。電磁コイル の通電が断たれると、アーマチュアは圧縮コイルばねのばね力でディスクを介し てサイドプレート側に押圧されるのでディスクは制動される。
【0012】
【実施例】
図1〜図7は本考案の第1実施例である無励磁作動形電磁ブレーキを示し、図 1は正面図、図2は断面図、図3は側面図、図4は背面図、図5はガイド片先端 の塑性加工状態を示す要部拡大側面図、図6は図5に対応するガイド片先端の塑 性加工状態を示す他の要部拡大側面図、図7は図6のX−X線断面図である。 これら図面において、電磁ブレーキ15は、産業用ロボットの駆動源であるモ ータ16のエンドブラケット側に装着されている。 コイルボビンに巻回された電磁コイル17が環状溝18a内に嵌合固着された フィールドコア18は、環状溝18aの底部に穿設された孔からゴムブッシュを 介して電磁コイル17と結線されたリード線19が引き出されている。また円筒 状の外周面には、軸線方向の凹状溝18bが円周方向を3等分する位置に形成さ れている。このフィールドコア18は焼結合金材を焼結鍛造加工することにより 製造されている。
【0013】 フィールドコア18の正面(磁極面)側には、所定の隙間Sをおいて円板状の アーマチュア20が(後述する)ガイド片22aにより軸線方向のみ可動に支持 されている。アーマチュア20の正面にはディスク21を介してサイドプレート 22が構成されている。 サイドプレート22は円周方向を3等分する位置に、軸線方向に折り曲げられ たアーマチュア20のガイド部材となるガイド片22aが形成され、またこのガ イド片22aとは異なる円周方向を3等分する位置には、(図示せぬ)取付けね じが挿入されるU字状切欠き溝を有する取付け片22bが形成されている。 このサイドプレート22のガイド片22aは、アーマチュア20の外周面の円 周方向を3等分する位置に形成された凹部20aとフィールドコア18の凹状溝 18bを通り、これらサイドプレート22とフィールドコア18との間に架橋さ れた構造である。
【0014】 またサイドプレート22のガイド片22aは、根元部側の幅よりフィールドコ ア18の外周面側の幅が狭い段差部22cを有する形状であり、従来の電磁ブレ ーキ1と同様に、フィールドコア18の凹状溝18b開口端部分がこの段差部2 2cに突き当てられることにより、フィールドコア18とアーマチュア20の前 記隙間Sが形成される構造となっている。また更には、図5のようにサイドプレ ート20のガイド片22a先端は鋭角ポンチなどで押圧され円周方向に塑性加工 され切り広かれている。したがって、フィールドコア18の内フランジ18cと アーマチュア20の中心孔寄りをばね座とした圧縮コイルばね23のばね力によ り、フィールドコア18がサイドプレート22のガイド片22aから離脱するこ とがない。
【0015】 このような構造からなる電磁ブレーキ15の組立は、中心に各部材の中心孔寸 法の外径寸法としたガイド棒を立てた(図示せぬ)治具上に、まずガイド片22 aが鉛直状に起立するようにサイドプレート22を置き、起立した3本のガイド 片22a内に、ガイド棒に中心孔を嵌合してディスク21を挿入する。そして凹 部20aとガイド片22aとを噛み合わせて同様にガイド棒にアーマチュア20 を嵌合する。次にガイド棒に圧縮コイルばねを嵌合し、凹状溝18aとガイド片 22aとを噛み合わせてフィールドコア18をガイド棒に嵌合する。このように して積み重ねられた後は、フィールドコア18をその凹状溝18b開口端部分が ガイドプレート22aの段差部22cに当接するまで押圧して、圧縮コイルばね 23を弾性変形させるとともに、ガイド片22a先端を鋭角ポンチで塑性加工し て抜け止め一体化をする。
【0016】 このように組立てられた電磁ブレーキ15は、モータ16の回転軸16a上に は外周面を多角形状とした樹脂材製ハブ24が装着されているので、ディスク2 1の多角形状からなる中心孔をハブ24に嵌合しながら、サイドプレート22の 側面をモータ16のブラケット側面に突き当ててねじ止めすることによりモータ 16に装着される。 なお、ガイド片22aの先端を鋭角ポンチで塑性加工する例を説明したが、図 6・図7のようにフィールドコア18の凹部18b端部にテーパ状面取り部18 dを設け、このテーパ状面取り部18dに当接するようガイド片22a先端を折 り曲げるようにしてもよい。 このような構造からなる電磁ブレーキ15は、電磁コイル17の磁束でアーマ チュア20を圧縮コイルばね23のばね力に抗してフィールドコア18に磁気吸 着させると、ディスク21の制動は解放されてモータ16の回転軸16aが回転 自在となる。電磁コイル17の磁束を断つとアーマチュア20は圧縮コイルばね 23のばね力によりディスク21を介してサイドプレート22側に押圧されるの で、ディスク21は制動されモータ16の回転軸16aは静止保持される。
【0017】 次に本考案の第2実施例である無励磁作動形電磁ブレーキを説明する。図8は 断面図であり、図9は側面図である。なお、第1実施例と同一構成部材は同一符 号を付けることにより、詳細な説明は省略する。 これら図面において、電磁ブレーキ25はフィールドコア18の背面に取付け 板26が溶着されており、取付け板26の軸線方向に折り曲げられたガイド片2 6aは、フィールドコア18の凹状溝18b・アーマチュア20の凹部20a・ サイドプレート27の凹部27aに嵌合されている。そして、ガイド片26aに は段差部26bが形成され、この段差部26bにサイドプレート27の凹部27 a端部が当接することにより、アーマチュア20とフィールドコア18の隙間S が形成される構造である。 このような構造からなる電磁ブレーキ25は、第1実施例の電磁ブレーキ15 と同一な作用をする。
【0018】 次に本考案の第3実施例である無励磁作動形電磁ブレーキを説明する。図10 は断面図であり、図11は図10のY−Y線上半部平面図である。なお、第1実 施例や第2実施例と同一構成部材は同一符号を付けることにより、詳細な説明は 省略する。 これら図面において、電磁ブレーキ28はサイドプレート29がカップ状を呈 する形状からなり、円筒部29aと底部の円板部29bを有する。 サイドプレート29の円筒部29aには円周方向3等分する位置に軸線方向に 延びた内側凸部29cが形成され、これら凸部29cはフィールドコア18の凹 状溝18b・アーマチュア20の凹部20aと係合されている。 また、サイドプレート29の凸部29cには、アーマチュア20とフィールド コア18との間の隙間Sを得るためのストッパー部としての内突起30が形成さ れており、一方サイドプレート29の凸部29c以外の円筒部29aには、フィ ールドコア18の凸部18d内に塑性加工された内突起31が形成されている。
【0019】 このような構造からなる電磁ブレーキ28は、開口側からディスク21を嵌合 し、次にアーマチュア20をその凹部20aと凸部29cを係合させて嵌合する 。このとき、アーマチュア20の凹部20aは内突起30の内径寸法より小さい 切欠き深さであるから干渉することがなく、またアーマチュア20の凹部20a と内突起30との間の寸法よりアーマチュア20の外周面とサイドプレート29 の円筒部29a内周面との間の寸法は小さく設計されており、内突起30を設け たことによりアーマチュア20の作動に支障をきたすことはない。 次にサイドプレート29内には、圧縮コイルばね23とフィールドコア18と が嵌合され、圧縮コイルばね23を弾性変形させながらフィールドコア18はそ の凹状溝18bと凸部29cとが係合され正面が内突起30に当接されるので、 フィールドコア18とアーマチュア20との間の隙間Sが設定される。この状態 でサイドプレート29の内突起31を塑性加工すれば、フィールドコア18はサ イドプレート29から抜け止め固定される。 このように組立てられた電磁ブレーキ28は、モータ16の回転軸16に装着 されたハブ24をディスク21に嵌合しながら、サイドプレート29の取付け部 29dがモータ16のブラケットにねじ止めされる。
【0020】 なお符号32はゴムキャップであり、ディスク21の心出しを行なうための治 具挿入孔29eがサイドプレート29に形成されている。 以上の実施例では、サイドプレート29に円筒部29aを形成したが、このサ ドプレート29を円板状として、第2実施例のように取付け板に円筒部を設けて もよい。このような場合円筒部にはストッパー部材30の代わりにサイドプレー トのストッパー部材を設け、かつこのサイドプレートを取付け板の円筒部から抜 け止めすればよい。 また、電磁ブレーキ15のサイドプレート22や電磁ブレーキ25の取付け板 26・電磁ブレーキ28のサイドプレート29は、電磁コイル17の磁気の漏洩 を防止するために非磁性材金属により形成すると良い。また更には、これらサイ ドプレート22・29や取付け板26を樹脂材製とし構成する場合は、図10の ような内突起31を予め一体形成しておき、ガイド片22aやガイド片26aを 弾性変形させてフィールドコア18やサイドプレート27に形成した凹部に前記 内突起を係合させることにより、これらガイド片22a・26aとフィールドコ ア18・サイドプレート27を一体化する構造とすると良い。図10のように円 筒部29aに内突起31を形成する場合は、この内突起31が形成される円筒部 29aの開口側に軸線方向のスリットを形成し、内突起31部分を半径方向に弾 性変形自在とすればよい。
【0021】
【効果】
以上詳細に説明したように、この考案ではフィールドコアの外周面とアーマチ ュアの外周面に複数条の凹状溝や複数箇の凹部を形成し、これら凹状溝と凹部を 通るガイド部材によりアーマチュアを軸線方向にのみ可動としたので、ガイド部 材とフィールドコアの凹状溝との接触面積が大きくなり耐久性が向上されるとと もに、特別にガイド部材と係合するフランジをフィールドコアやアーマチュアに 設ける必要がなく電磁ブレーキを小径化できる。また、フィールドコアの形状が 簡素化され、焼結鍛造加工における品質管理上の労力が軽減できるなど、無励磁 作動形電磁ブレーキを安価に提供できる。 また更には、ガイド部材を円筒状ガイド部材とし、電磁ブレーキの構成部材を 全て内部に組込むようにしたので、電磁ブレーキ内に油などが侵入しないための カバーを別途用意する必要がなく経済的であり、またモータブラケットに形成さ れる取付けねじ孔の加工数が削減でき、電磁ブレーキ付きモータを安価に提供で きるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例である無励磁作動形電磁ブ
レーキの正面図である。
【図2】同断面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】同背面図である。
【図5】ガイド片先端の拡大側面図である。
【図6】ガイド片先端の他の実施例である拡大側面図で
ある。
【図7】図6のX−X線断面図である。
【図8】本考案の第2実施例である無励磁作動形電磁ブ
レーキの断面図である。
【図9】同側面図である。
【図10】本考案の第3実施例である無励磁作動形電磁
ブレーキの断面図である。
【図11】図10のY−Y線上半部平面図である。
【図12】従来の無励磁作動形電磁ブレーキの断面図で
ある。
【図13】同要部側面図である。
【図14】従来の無励磁作動形電磁ブレーキの断面図で
ある。
【図15】同側面図である。
【符号の説明】
18 フィールドコア 18b 凹状溝 20 アーマチュア 20a 凹部 21 ディスク 22 サイドプレート 22a ガイド片 26 取付け板 26a ガイド片 29 サイドプレート 29c 内側凸部 30 ストッパー部としての内突起 S 隙間

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状溝内に電磁コイルが内設され円筒状
    外周面には軸線方向の凹状溝が複数条形成されたフィー
    ルドコアと、このフィールドコアに固定され間隔をおい
    て対向するサイドプレートと、これらフィールドコアと
    サイドプレートとの間に配設され外周面に複数の凹部が
    形成されたアーマチュアと、このアーマチュアと前記サ
    イドプレートとの間に配設されたディスクと、このディ
    スクを介して前記アーマチュアを前記サイドプレート側
    に押圧する圧縮コイルばねと、前記フィールドコアの凹
    状溝と前記アーマチュアの凹部を通り前記フィールドコ
    アと前記サイドプレートとの間に架橋されたガイド部材
    とを備えたことを特徴とする無励磁作動形電磁ブレー
    キ。
  2. 【請求項2】 前記ガイド部材は前記サイドプレートに
    一体形成された軸線方向に折り曲げられたガイド片であ
    って、このガイド片の先端が前記フィールドコアに固定
    されていることを特徴とする請求項1記載の無励磁作動
    形電磁ブレーキ。
  3. 【請求項3】 前記ガイド部材は取付け板に一体形成さ
    れた軸線方向に折り曲げられたガイド片であって、前記
    取付け板は前記フィールドコアに固定されるとともに前
    記ガイド片の先端が前記サイドプレートに固定されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の無励磁作動形電磁ブ
    レーキ。
  4. 【請求項4】 環状溝内に電磁コイルが内設され円筒状
    外周面には軸線方向の凹状溝が複数条形成されたフィー
    ルドコアと、このフィールドコアに固定され間隔をおい
    て対向するサイドプレートと、これらフィールドコアと
    サイドプレートとの間に配設され外周面に複数の凹部が
    形成されたアーマチュアと、このアーマチュアと前記サ
    イドプレートとの間に配設されたディスクと、このディ
    スクを介して前記アーマチュアを前記サイドプレート側
    に押圧する圧縮コイルばねと、前記フィールドコアの凹
    状溝と前記アーマチュアの凹部に係合する軸線方向に延
    びた複数条の内側凸部が形成され前記フィールドコアと
    前記サイドプレートとの間に架橋された円筒状ガイド部
    材とを備えたことを特徴とする無励磁作動形電磁ブレー
    キ。
  5. 【請求項5】 前記サイドプレートはカップ状を呈する
    形状からなり円筒部を前記円筒状ガイド部材としたこと
    を特徴とする請求項4記載の無励磁作動形電磁ブレー
    キ。
  6. 【請求項6】 前記フィールドコアの背面にはカップ状
    を呈する形状の取付け板の底部が固定され、この取付け
    板の円筒部を前記円筒状ガイド部材としたことを特徴と
    する請求項4記載の無励磁作動形電磁ブレーキ。
  7. 【請求項7】 前記円筒状ガイド部材には、前記アーマ
    チュアと前記フィールドコアとの隙間を得るために形成
    された前記フィールドコアの正面が突き当てられるスト
    ッパー部が構成されていることを特徴とする請求項4・
    5記載の無励磁作動形電磁ブレーキ。
  8. 【請求項8】 前記円筒状ガイド部材には、前記アーマ
    チュアと前記フィールドコアとの隙間を得るために形成
    された前記サイドプレートの背面が突き当てられるスト
    ッパー部が構成されていることを特徴とする請求項4・
    6記載の無励磁作動形電磁ブレーキ。
  9. 【請求項9】 前記フィールドコアまたは前記サイドプ
    レートのうち少なくともいずれか一方の外周面には複数
    の凹部が形成され、この凹部内に前記ガイド部材または
    前記円筒状ガイド部材に形成された内突起が係合されて
    いることを特徴とする請求項1乃至8記載の無励磁作動
    形電磁ブレーキ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101299558B1 (ko) * 2013-04-08 2013-08-23 주식회사 퓨트로닉 자화 잔류 방지 구조를 구비한 차륜 구동방식 전환 엑츄에이터용 전자식 브레이크
JP2019002517A (ja) * 2017-06-16 2019-01-10 シンフォニアテクノロジー株式会社 電磁ブレーキ
JP2020192661A (ja) * 2019-05-30 2020-12-03 日本電産株式会社 ロボット
WO2024063375A1 (ko) * 2022-09-22 2024-03-28 주식회사 유니크 전자 제동 장치

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