JP2532021Y2 - 無励磁作動形電磁ブレーキ - Google Patents

無励磁作動形電磁ブレーキ

Info

Publication number
JP2532021Y2
JP2532021Y2 JP8627991U JP8627991U JP2532021Y2 JP 2532021 Y2 JP2532021 Y2 JP 2532021Y2 JP 8627991 U JP8627991 U JP 8627991U JP 8627991 U JP8627991 U JP 8627991U JP 2532021 Y2 JP2532021 Y2 JP 2532021Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
field core
side plate
electromagnetic brake
armature
guide member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP8627991U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0530571U (ja
Inventor
巳敏 石内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ogura Clutch Co Ltd
Original Assignee
Ogura Clutch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ogura Clutch Co Ltd filed Critical Ogura Clutch Co Ltd
Priority to JP8627991U priority Critical patent/JP2532021Y2/ja
Publication of JPH0530571U publication Critical patent/JPH0530571U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2532021Y2 publication Critical patent/JP2532021Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は産業用ロボットの駆動
源であるモータに装着され、モータ軸を制動したり制動
を解放したりする無励磁作動形電磁ブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】産業用ロボットは製品の溶接や塗装作
業、あるいは物品の移動作業など無人化工場などで多く
使用されており、駆動源であるモータの回転軸や関節体
の従動軸などには、安全装置として無励磁作動形電磁ブ
レーキが装着されている。無励磁作動形電磁ブレーキ
(以下、電磁ブレーキと呼称する。)は、図12と図1
3に示した構造である(実開昭60−8532号公報参
照)。図12はモータに装着された電磁ブレーキの断面
図であり、図13は図12の要部側面図である。
【0003】電磁ブレーキ1は、電磁コイル2が内設さ
れたフィールドコア3に半径方向外側に延びた環状なフ
ランジ3aが形成され、このフランジ3aの貫通孔3b
にサイドプレート4の軸線方向に折り曲げられたガイド
片4aが挿入されている。そして、ガイド板4aの先端
Aをかしめ加工により塑性加工することにより、これら
フィールドコア3とサイドプレート4とが一体化されて
いる(図13参照)。フィールドコア3の正面には電磁
コイル2の磁気回路を構成するアーマチュア5が所定の
隙間Sをおいて対向しており、このアーマチュア5は、
外周面の円周方向3等分する箇所に凹部5aが形成さ
れ、また凹部5aにはガイド片4aが挿入されているの
で、アーマチュア5は軸線方向にのみ可動する。フィー
ルドコア3の中心孔側には圧縮コイルばね6が配設され
ており、この圧縮コイルばね6のばね力により、ディス
ク7がアーマチュア5とサイドプレート4との間で制動
されている。
【0004】このような構造からなる電磁ブレーキ1
は、ディスク7の多角形状からなる中心孔にモータ8の
回転軸8a上に装着された同多角形状のハブ9を挿入し
ながら、サイドプレート4をモータ8のブラケットにね
じ止めすることによりモータ8に装着される。そして、
電磁コイル2に通電してアーマチュア5を圧縮コイルば
ね6のばね力に抗してフィールドコア3に磁気吸着させ
ると、ディスク7の制動が解放されてモータ8の回転軸
8aが回転自在となる。また、電磁コイル2への通電を
断つと、アーマチュア5が圧縮コイルばね6のばね力で
ディスク7を制動するのでモータ8の回転軸8aが静止
保持される。
【0005】以上説明した電磁ブレーキ1は、サイドプ
レート4を取付け板としたものであるが、図14と図1
5に示したように、フィールドコア3側に取付け板を固
着した構造の電磁ブレーキが知られている(特開平3−
28532号公報参照)。図14はモータに装着された
電磁ブレーキの断面図であり、図15は電磁ブレーキの
側面図である。なお、図12に示した電磁ブレーキ1と
同一な構成部材には同一な符号を付けることにより、詳
細な説明は省略する。この電磁ブレーキ10は、軸線方
向に折り曲げられたガイド片11aが形成された取付け
板11がフィールドコア3の背面に溶接されている。そ
してガイド片11aがアーマチュア5の凹部5aを通
り、先端がサイドプレート4の凹部4bに圧入固着され
ている。このような構造からなる電磁ブレーキ10は、
電磁ブレーキ1と同様、電磁コイル2へ通電してアーマ
チュア5を圧縮コイルばね6のばね力に抗してフィール
ドコア3に磁気吸着させると、デイスク7の制動が解放
されてモータ8の回転軸8aが回転自在となる。電磁コ
イル2への通電を断つと、圧縮コイルばね6のばね力に
よりディスク7がアーマチュア5とサイドプレート4と
の間で制動されるので、回転軸8aが静止保持される。
なお、12は取付け板11をモータ8のブラケットに固
定するためのねじ、13はねじ14でモータ8のブラケ
ットに固定されるカバーである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】従来の電磁ブレーキ1
・10はアーマチュア5を軸線方向にのみ可動とするガ
イド片4a・11aをサイドプレート4や取付け板11
に一体形成したので、比較的に安価に提供できるという
効果を有するものであるが、更に改良しなければならな
い諸問題が発見された。まず図12の電磁ブレーキ1に
おいては、サイドプレート4のガイド片4aをフィール
ドコア3のフランジ3aに穿設した貫通孔3bに挿入
し、この貫通孔3bにより突出したガイド片4a先端A
をかしめ加工により塑性加工している。
【0007】このような構造であると、フィールドコア
3にフランジ3aを設けなければならず、このフィール
ドコア3やアーマチュア5・サイドプレート4の外径寸
法が大きくなり電磁ブレーキ1の小径化が困難である。
また一般の産業用機械に使用される電磁ブレーキでは、
フィールドコアは電磁軟鉄や軟鋼材を鍛造加工すること
により製造しているが、比較的低トルク使用の電磁ブレ
ーキでは、製造コストを低減するために、フィールドコ
アは磁性材製焼結合金材を焼結鍛造加工することにより
製造している。したがって、焼結鍛造加工において、所
要の寸法精度・かたさ(H・b)を得るためのサイジン
グ処理やコイニング処理などの仕上加工を行なうのは当
然ではあるが、フィールドコア3では形状が簡素化され
ていないためフランジ3a部分のかたさ(H・b)の値
がばらついてしまう場合があり、品質上の管理に労力が
かかる。万が一、このかたさ(H・b)の規格からはず
れたフィールドコア3を組込んだ電磁ブレーキ1がモー
タ8に装着されてしまうと、制動時にアーマチュア5の
凹部5aがガイド片4aに当打される衝撃力によりフラ
ンジ3aに亀裂が発生したりしてロボットの大きな事故
につながる。
【0008】次に図14の電磁ブレーキ10において
は、取付け板11を別途用意しているためその分電磁ブ
レーキ10は高価になってしまう。また取付け板11に
形成したガイド片11aの根元部からアーマチュア5の
凹部5aやサイドプレート4の凹部4bまでの距離が長
くなり、ガイド片11aに作用する制動時の曲げモーメ
ントが大きくなる。したがって取付け板11の板厚を大
きくしたり、ガイド片11aの短辺側寸法を大きくしな
ければならず、材料費が嵩むとか、アーマチュア5やサ
イドプレート4の凹部5a・4bの幅を大きくするため
にこれらアーマチュア5やサイドプレート4の外径寸法
を大きくしなければならないなどの問題がある。また更
には、モータ8のブラケットにねじ12で装着された電
磁ブレーキ10は、同様にモータ8のブラケットにねじ
14で装着されたカバー13で被覆されるため、モータ
8のブラケットにはこれらねじ12・14のねじ孔を加
工しなければならず、モータ8の製造費を高くするとい
う問題もある。
【0009】この考案では、板金のプレス打抜き加工に
より製造したサイドプレートや取付け板に、プレス折り
曲げ加工されたアーマチュアのガイド片が一体形成され
てなる電磁ブレーキにおいて、ガイド片に作用する制動
時のアーマチュアとの衝撃力により生ずる上記の諸問題
を一掃し、軽量小形で耐久性に富む電磁ブレーキを安価
に提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、この考案では、無励磁作動形電磁ブレーキ
を、環状溝内に電磁コイルが内設され円筒状外周面には
軸線方向の凹状溝が複数条形成されたフィールドコア
と、このフィールドコアに固定され間隔をおいて対向す
るサイドプレートと、これらフィールドコアとサイドプ
レートとの間に配設され外周面に複数の凹部が形成され
たアーマチュアと、このアーマチュアと前記サイドプレ
ートとの間に配設されたディスクと、このディスクを介
して前記アーマチュアを前記サイドプレート側に押圧す
る圧縮コイルばねと、前記フィールドコアの凹状溝と前
記アーマチュアの凹部を通り前記フィールドコアと前記
サイドプレートとの間に架橋されたガイド部材とで構成
した。そして、このような構成において前記ガイド部材
は、前記サイドプレートに一体形成された軸線方向に折
り曲げられたガイド片や、前記フィールドコアの背面に
固定される取付け板に一体形成された軸線方向に折り曲
げられたガイド片とすると良い。またガイド部材は、円
筒部材に形成された複数条の軸線方向に延びる内側凸部
としても良く、前記サイドプレートや前記取付け板をカ
ップ状としこれら部材に一体形成された円筒部を前記円
筒部材としてもよい。
【0011】
【作用】無励磁作動形電磁ブレーキは、電磁コイルに通
電してアーマチュアを圧縮コイルばねのばね力に抗して
フィールドコアに磁気吸着すると、モータの回転軸に装
着されたディスクの制動が解放されるのでモータは回転
自在となる。電磁コイルの通電が断たれると、アーマチ
ュアは圧縮コイルばねのばね力でディスクを介してサイ
ドプレート側に押圧されるのでディスクは制動される。
【0012】
【実施例】図1〜図7は本考案の第1実施例である無励
磁作動形電磁ブレーキを示し、図1は正面図、図2は断
面図、図3は側面図、図4は背面図、図5はガイド片先
端の塑性加工状態を示す要部拡大側面図、図6は図5に
対応するガイド片先端の塑性加工状態を示す他の要部拡
大側面図、図7は図6のX−X線断面図である。これら
図面において、電磁ブレーキ15は、産業用ロボットの
駆動源であるモータ16のエンドブラケット側に装着さ
れている。コイルボビンに巻回された電磁コイル17が
環状溝18a内に嵌合固着されたフィールドコア18
は、環状溝18aの底部に穿設された孔からゴムブッシ
ュを介して電磁コイル17と結線されたリード線19が
引き出されている。また円筒状の外周面には、軸線方向
の凹状溝18bが円周方向を3等分する位置に形成され
ている。このフィールドコア18は焼結合金材を焼結鍛
造加工することにより製造されている。
【0013】フィールドコア18の正面(磁極面)側に
は、所定の隙間Sをおいて円板状のアーマチュア20が
(後述する)ガイド片22aにより軸線方向のみ可動に
支持されている。アーマチュア20の正面にはディスク
21を介してサイドプレート22が構成されている。サ
イドプレート22は円周方向を3等分する位置に、軸線
方向に折り曲げられたアーマチュア20のガイド部材と
なるガイド片22aが形成され、またこのガイド片22
aとは異なる円周方向を3等分する位置には、(図示せ
ぬ)取付けねじが挿入されるU字状切欠き溝を有する取
付け片22bが形成されている。このサイドプレート2
2のガイド片22aは、アーマチュア20の外周面の円
周方向を3等分する位置に形成された凹部20aとフィ
ールドコア18の凹状溝18bを通り、これらサイドプ
レート22とフィールドコア18との間に架橋された構
造である。
【0014】またサイドプレート22のガイド片22a
は、根元部側の幅よりフィールドコア18の外周面側の
幅が狭い段差部22cを有する形状であり、従来の電磁
ブレーキ1と同様に、フィールドコア18の凹状溝18
b開口端部分がこの段差部22cに突き当てられること
により、フィールドコア18とアーマチュア20の前記
隙間Sが形成される構造となっている。また更には、図
5のようにサイドプレート20のガイド片22a先端は
鋭角ポンチなどで押圧され円周方向に塑性加工され切り
広かれている。したがって、フィールドコア18の内フ
ランジ18cとアーマチュア20の中心孔寄りをばね座
とした圧縮コイルばね23のばね力により、フィールド
コア18がサイドプレート22のガイド片22aから離
脱することがない。
【0015】このような構造からなる電磁ブレーキ15
の組立は、中心に各部材の中心孔寸法の外径寸法とした
ガイド棒を立てた(図示せぬ)治具上に、まずガイド片
22aが鉛直状に起立するようにサイドプレート22を
置き、起立した3本のガイド片22a内に、ガイド棒に
中心孔を嵌合してディスク21を挿入する。そして凹部
20aとガイド片22aとを噛み合わせて同様にガイド
棒にアーマチュア20を嵌合する。次にガイド棒に圧縮
コイルばねを嵌合し、凹状溝18aとガイド片22aと
を噛み合わせてフィールドコア18をガイド棒に嵌合す
る。このようにして積み重ねられた後は、フィールドコ
ア18をその凹状溝18b開口端部分がガイドプレート
22aの段差部22cに当接するまで押圧して、圧縮コ
イルばね23を弾性変形させるとともに、ガイド片22
a先端を鋭角ポンチで塑性加工して抜け止め一体化をす
る。
【0016】このように組立てられた電磁ブレーキ15
は、モータ16の回転軸16a上には外周面を多角形状
とした樹脂材製ハブ24が装着されているので、ディス
ク21の多角形状からなる中心孔をハブ24に嵌合しな
がら、サイドプレート22の側面をモータ16のブラケ
ット側面に突き当ててねじ止めすることによりモータ1
6に装着される。なお、ガイド片22aの先端を鋭角ポ
ンチで塑性加工する例を説明したが、図6・図7のよう
にフィールドコア18の凹部18b端部にテーパ状面取
り部18dを設け、このテーパ状面取り部18dに当接
するようガイド片22a先端を折り曲げるようにしても
よい。このような構造からなる電磁ブレーキ15は、電
磁コイル17の磁束でアーマチュア20を圧縮コイルば
ね23のばね力に抗してフィールドコア18に磁気吸着
させると、ディスク21の制動は解放されてモータ16
の回転軸16aが回転自在となる。電磁コイル17の磁
束を断つとアーマチュア20は圧縮コイルばね23のば
ね力によりディスク21を介してサイドプレート22側
に押圧されるので、ディスク21は制動されモータ16
の回転軸16aは静止保持される。
【0017】次に本考案の第2実施例である無励磁作動
形電磁ブレーキを説明する。図8は断面図であり、図9
は側面図である。なお、第1実施例と同一構成部材は同
一符号を付けることにより、詳細な説明は省略する。こ
れら図面において、電磁ブレーキ25はフィールドコア
18の背面に取付け板26が溶着されており、取付け板
26の軸線方向に折り曲げられたガイド片26aは、フ
ィールドコア18の凹状溝18b・アーマチュア20の
凹部20a・サイドプレート27の凹部27aに嵌合さ
れている。そして、ガイド片26aには段差部26bが
形成され、この段差部26bにサイドプレート27の凹
部27a端部が当接することにより、アーマチュア20
とフィールドコア18の隙間Sが形成される構造であ
る。このような構造からなる電磁ブレーキ25は、第1
実施例の電磁ブレーキ15と同一な作用をする。
【0018】次に本考案の第3実施例である無励磁作動
形電磁ブレーキを説明する。図10は断面図であり、図
11は図10のY−Y線上半部平面図である。なお、第
1実施例や第2実施例と同一構成部材は同一符号を付け
ることにより、詳細な説明は省略する。これら図面にお
いて、電磁ブレーキ28はサイドプレート29がカップ
状を呈する形状からなり、円筒部29aと底部の円板部
29bを有する。サイドプレート29の円筒部29aに
は円周方向3等分する位置に軸線方向に延びた内側凸部
29cが形成され、これら凸部29cはフィールドコア
18の凹状溝18b・アーマチュア20の凹部20aと
係合されている。また、サイドプレート29の凸部29
cには、アーマチュア20とフィールドコア18との間
の隙間Sを得るためのストッパー部としての内突起30
が形成されており、一方サイドプレート29の凸部29
c以外の円筒部29aには、フィールドコア18の凹部
18d内に塑性加工された内突起31が形成されてい
る。
【0019】このような構造からなる電磁ブレーキ28
は、開口側からディスク21を嵌合し、次にアーマチュ
ア20をその凹部20aと凸部29cを係合させて嵌合
する。このとき、アーマチュア20の凹部20aは内突
起30の内径寸法より小さい切欠き深さであるから干渉
することがなく、またアーマチュア20の凹部20aと
内突起30との間の寸法よりアーマチュア20の外周面
とサイドプレート29の円筒部29a内周面との間の寸
法は小さく設計されており、内突起30を設けたことに
よりアーマチュア20の作動に支障をきたすことはな
い。次にサイドプレート29内には、圧縮コイルばね2
3とフィールドコア18とが嵌合され、圧縮コイルばね
23を弾性変形させながらフィールドコア18はその凹
状溝18bと凸部29cとが係合され正面が内突起30
に当接されるので、フィールドコア18とアーマチュア
20との間の隙間Sが設定される。この状態でサイドプ
レート29の内突起31を塑性加工すれば、フィールド
コア18はサイドプレート29から抜け止め固定され
る。このように組立てられた電磁ブレーキ28は、モー
タ16の回転軸16aに装着されたハブ24をディスク
21に嵌合しながら、サイドプレート29の取付け部2
9dがモータ16のブラケットにねじ止めされる。
【0020】なお符号32はゴムキャップであり、ディ
スク21の心出しを行なうための治具挿入孔29eがサ
イドプレート29に形成されている。以上の実施例で
は、サイドプレート29に円筒部29aを形成したが、
このサドプレート29を円板状として、第2実施例のよ
うに取付け板に円筒部を設けてもよい。このような場合
円筒部にはストッパー部材30の代わりにサイドプレー
トのストッパー部材を設け、かつこのサイドプレートを
取付け板の円筒部から抜け止めすればよい。また、電磁
ブレーキ15のサイドプレート22や電磁ブレーキ25
の取付け板26・電磁ブレーキ28のサイドプレート2
9は、電磁コイル17の磁気の漏洩を防止するために非
磁性材金属により形成すると良い。また更には、これら
サイドプレート22・29や取付け板26を樹脂材製と
し構成する場合は、図10のような内突起31を予め一
体形成しておき、ガイド片22aやガイド片26aを弾
性変形させてフィールドコア18やサイドプレート27
に形成した凹部に前記内突起を係合させることにより、
これらガイド片22a・26aとフィールドコア18・
サイドプレート27を一体化する構造とすると良い。図
10のように円筒部29aに内突起31を形成する場合
は、この内突起31が形成される円筒部29aの開口側
に軸線方向のスリットを形成し、内突起31部分を半径
方向に弾性変形自在とすればよい。
【0021】
【効果】以上詳細に説明したように、この考案ではフィ
ールドコアの外周面とアーマチュアの外周面に複数条の
凹状溝や複数箇の凹部を形成し、これら凹状溝と凹部を
通るガイド部材によりアーマチュアを軸線方向にのみ可
動としたので、ガイド部材とフィールドコアの凹状溝と
の接触面積が大きくなり耐久性が向上されるとともに、
特別にガイド部材と係合するフランジをフィールドコア
やアーマチュアに設ける必要がなく電磁ブレーキを小径
化できる。また、フィールドコアの形状が簡素化され、
焼結鍛造加工における品質管理上の労力が軽減できるな
ど、無励磁作動形電磁ブレーキを安価に提供できる。ま
た更には、ガイド部材を円筒状ガイド部材とし、電磁ブ
レーキの構成部材を全て内部に組込むようにしたので、
電磁ブレーキ内に油などが侵入しないためのカバーを別
途用意する必要がなく経済的であり、またモータブラケ
ットに形成される取付けねじ孔の加工数が削減でき、電
磁ブレーキ付きモータを安価に提供できるなどの効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例である無励磁作動形電磁ブ
レーキの正面図である。
【図2】同断面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】同背面図である。
【図5】ガイド片先端の拡大側面図である。
【図6】ガイド片先端の他の実施例である拡大側面図で
ある。
【図7】図6のX−X線断面図である。
【図8】本考案の第2実施例である無励磁作動形電磁ブ
レーキの断面図である。
【図9】同側面図である。
【図10】本考案の第3実施例である無励磁作動形電磁
ブレーキの断面図である。
【図11】図10のY−Y線上半部平面図である。
【図12】従来の無励磁作動形電磁ブレーキの断面図で
ある。
【図13】同要部側面図である。
【図14】従来の無励磁作動形電磁ブレーキの断面図で
ある。
【図15】同側面図である。
【符号の説明】
18 フィールドコア 18b 凹状溝 20 アーマチュア 20a 凹部 21 ディスク 22 サイドプレート 22a ガイド片 26 取付け板 26a ガイド片 29 サイドプレート 29c 内側凸部 30 ストッパー部としての内突起 S 隙間

Claims (9)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状溝内に電磁コイルが内設され円筒状
    外周面には軸線方向の凹状溝が複数条形成されたフィー
    ルドコアと、このフィールドコアに固定され間隔をおい
    て対向するサイドプレートと、これらフィールドコアと
    サイドプレートとの間に配設され外周面に複数の凹部が
    形成されたアーマチュアと、このアーマチュアと前記サ
    イドプレートとの間に配設されたディスクと、このディ
    スクを介して前記アーマチュアを前記サイドプレート側
    に押圧する圧縮コイルばねと、前記フィールドコアの凹
    状溝と前記アーマチュアの凹部を通り前記フィールドコ
    アと前記サイドプレートとの間に架橋されたガイド部材
    とを備えたことを特徴とする無励磁作動形電磁ブレー
    キ。
  2. 【請求項2】 前記ガイド部材は前記サイドプレートに
    一体形成された軸線方向に折り曲げられたガイド片であ
    って、このガイド片の先端が前記フィールドコアに固定
    されていることを特徴とする請求項1記載の無励磁作動
    形電磁ブレーキ。
  3. 【請求項3】 前記ガイド部材は取付け板に一体形成さ
    れた軸線方向に折り曲げられたガイド片であって、前記
    取付け板は前記フィールドコアに固定されるとともに前
    記ガイド片の先端が前記サイドプレートに固定されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の無励磁作動形電磁ブ
    レーキ。
  4. 【請求項4】 環状溝内に電磁コイルが内設され円筒状
    外周面には軸線方向の凹状溝が複数条形成されたフィー
    ルドコアと、このフィールドコアに固定され間隔をおい
    て対向するサイドプレートと、これらフィールドコアと
    サイドプレートとの間に配設され外周面に複数の凹部が
    形成されたアーマチュアと、このアーマチュアと前記サ
    イドプレートとの間に配設されたディスクと、このディ
    スクを介して前記アーマチュアを前記サイドプレート側
    に押圧する圧縮コイルばねと、前記フィールドコアの凹
    状溝と前記アーマチュアの凹部に係合する軸線方向に延
    びた複数条の内側凸部が形成され前記フィールドコアと
    前記サイドプレートとの間に架橋された円筒状ガイド部
    材とを備えたことを特徴とする無励磁作動形電磁ブレー
    キ。
  5. 【請求項5】 前記サイドプレートはカップ状を呈する
    形状からなり円筒部を前記円筒状ガイド部材としたこと
    を特徴とする請求項4記載の無励磁作動形電磁ブレー
    キ。
  6. 【請求項6】 前記フィールドコアの背面にはカップ状
    を呈する形状の取付け板の底部が固定され、この取付け
    板の円筒部を前記円筒状ガイド部材としたことを特徴と
    する請求項4記載の無励磁作動形電磁ブレーキ。
  7. 【請求項7】 前記円筒状ガイド部材には、前記アーマ
    チュアと前記フィールドコアとの隙間を得るために形成
    された前記フィールドコアの正面が突き当てられるスト
    ッパー部が構成されていることを特徴とする請求項4・
    5記載の無励磁作動形電磁ブレーキ。
  8. 【請求項8】 前記円筒状ガイド部材には、前記アーマ
    チュアと前記フィールドコアとの隙間を得るために形成
    された前記サイドプレートの背面が突き当てられるスト
    ッパー部が構成されていることを特徴とする請求項4・
    6記載の無励磁作動形電磁ブレーキ。
  9. 【請求項9】 前記フィールドコアまたは前記サイドプ
    レートのうち少なくともいずれか一方の外周面には複数
    の凹部が形成され、この凹部内に前記ガイド部材または
    前記円筒状ガイド部材に形成された内突起が係合されて
    いることを特徴とする請求項1乃至8記載の無励磁作動
    形電磁ブレーキ。
JP8627991U 1991-09-26 1991-09-26 無励磁作動形電磁ブレーキ Expired - Lifetime JP2532021Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8627991U JP2532021Y2 (ja) 1991-09-26 1991-09-26 無励磁作動形電磁ブレーキ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8627991U JP2532021Y2 (ja) 1991-09-26 1991-09-26 無励磁作動形電磁ブレーキ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0530571U JPH0530571U (ja) 1993-04-23
JP2532021Y2 true JP2532021Y2 (ja) 1997-04-09

Family

ID=13882388

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8627991U Expired - Lifetime JP2532021Y2 (ja) 1991-09-26 1991-09-26 無励磁作動形電磁ブレーキ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2532021Y2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101299558B1 (ko) * 2013-04-08 2013-08-23 주식회사 퓨트로닉 자화 잔류 방지 구조를 구비한 차륜 구동방식 전환 엑츄에이터용 전자식 브레이크
JP2019002517A (ja) * 2017-06-16 2019-01-10 シンフォニアテクノロジー株式会社 電磁ブレーキ
JP7331466B2 (ja) * 2019-05-30 2023-08-23 ニデック株式会社 ロボット
KR20240041418A (ko) * 2022-09-22 2024-04-01 주식회사 유니크 전자 제동 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0530571U (ja) 1993-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4004335A (en) Method of making clutch pulley
JPH06284607A (ja) 永久磁石式回転電機
US5445256A (en) Electromagnetic clutch
JP2532021Y2 (ja) 無励磁作動形電磁ブレーキ
US6031309A (en) Electromagnet clutch
US4129026A (en) Method of making a pulley groove
JPH0972354A (ja) 電磁連結装置
US20220025948A1 (en) Miniature Brake and Method of Assembly
US4552005A (en) Method of making a clutch rotor for an electromagnetic clutch
JP3003308U (ja) 回転電機の軸受支持構造
JPH07296502A (ja) スピンドルモータ用シャフト及びその製造方法並びにこれを用いたスピンドルモータ
JP3440670B2 (ja) 電磁弁
JP2542379Y2 (ja) ステッピングモータ
JPH0266324A (ja) 電磁クラッチ
JPH0215730B2 (ja)
JP3488011B2 (ja) 無励磁作動形電磁ブレーキ
JPH0714610U (ja) 電磁石
JP2999159B2 (ja) パワーステアリング装置
JP2008057733A (ja) 電磁クラッチ
JP3260579B2 (ja) 電磁連結装置
JP3199955B2 (ja) 電磁連結装置
JPH0118900Y2 (ja)
JP2533565Y2 (ja) 電磁ブレーキ
JP2546637Y2 (ja) 電磁ブレーキ
JP3465072B2 (ja) 駆動モータの制動装置