JPH05305393A - 鋳物の鋳造方法及び鋳造装置 - Google Patents

鋳物の鋳造方法及び鋳造装置

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JPH05305393A
JPH05305393A JP17439291A JP17439291A JPH05305393A JP H05305393 A JPH05305393 A JP H05305393A JP 17439291 A JP17439291 A JP 17439291A JP 17439291 A JP17439291 A JP 17439291A JP H05305393 A JPH05305393 A JP H05305393A
Authority
JP
Japan
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casting
molten metal
cup
additive
mold
Prior art date
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Pending
Application number
JP17439291A
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English (en)
Inventor
Kazuhisa Kitamura
和久 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Morikawa Sangyo KK
Original Assignee
Morikawa Sangyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来溶湯に添加剤を添加する場合、添加剤を
取鍋に添加したり、注湯の際湯の流れに添加したり、鋳
型中に添加している。その場合、添加後の溶湯成分が時
間経過と共に変動したり、又は添加剤が飛散したり、拡
散が不充分となり、反応が不均一となる。これらの諸問
題の解決。 【構成】 溶湯受け用のカップに開閉可能に閉鎖部材を
設け、これを鋳造装置の、湯道の湯口に接続し、同カッ
プ内において、添加剤を溶湯に添加し、上記閉鎖部材を
開放して上記溶湯を上記鋳造装置の消失性模型又は鋳型
に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は鋳物の鋳造に用いる、
鋳物の鋳造方法及び鋳造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来鋳物の鋳造の際に溶湯に各種の添加
剤を添加する場合、通常次のような三つの方法が行われ
ている。 (A);溶湯に必要とする添加剤を小量添加する場合、
注湯前に取鍋に添加する。 (B);場合によっては注湯と同時に、その湯の流れに
添加剤を添加する。 (C);注湯前に、鋳型中に添加物を添加する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の上記三つ
の方法はそれぞれ次のような難点を有している。まず前
記(A)の方法は、大量の溶湯を短時間に注湯する場合
には適しているが、添加後の溶湯成分及び性質が時間経
過と共に変動する溶湯に対しては、溶湯の量及び注湯時
間に大きな制約がある。これについては、例えば鉄の溶
湯中に黒鉛を球状化するために、Si、Mgを添加剤と
して添加する場合等において、Mg等は燃焼して蒸発し
てしまい、極端に減少してしまうので、上記のような問
題を生じる。又前記(B)の方法では添加剤が飛散した
り、注湯初期の添加効果については未だ未解決の問題が
残っている。即ち飛散したり、或は未反応のまま、拡散
せずに部分的に含有されてしまう。
【0004】次に前記(C)の方法については、注湯さ
れた溶湯と添加剤との反応の安定性において、まだ未解
決の問題点があり、この方法の適用される鋳造部品には
制約がある。即ちこの方法は通常鋳型の前段に、湯道に
接続された反応室が設けられ、その反応室に添加剤を収
容しておくのであるが、反応室に入った溶湯は、そこに
おいて反応するが、その反応室における上の部分即ち上
層は、反応しないまま層流を形成して次の鋳型に流入し
てしまうため反応が充分に行われないまま製品が形成さ
れてしまう。又反応の状況を見ることができない。この
発明は上記のような諸問題を解決するためになされたも
ので、その目的は、溶湯材質の変化が少なく、従って安
定した品質が得られ、添加剤の飛散がなく、常に一定の
組成の溶湯が注湯でき、反応が常にほぼ均一に行われて
安定させることのできる、かつ外部から反応の状況を見
ることのできる、鋳物の鋳造方法と鋳造装置を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するこ
の発明をまず方法について述べるとそれは、下端部1に
通口2を有し、かつ開放可能に形成した閉鎖部材3を設
けた溶湯受け用のカップ4、4aを、消失性模型5又は
鋳型6を有する鋳造装置7、7aの、湯道8の湯口9に
接続し、該カップ4、4a内に添加剤10を収容し、該
カップ4、4a内に注湯して該カップ4、4a内で反応
させ、前記閉鎖部材3を開放させ、反応した前記注湯を
前記鋳造装置7、7aの前記消失性模型5又は鋳型6に
供給して鋳造することを特徴とする鋳物の鋳造方法であ
る。次に装置について述べるとそれは、下端部1に通口
2を有し、かつ開放可能に形成した閉鎖部材3を設けた
溶湯受け用のカップ4、4a;該カップ4、4aを接続
する湯道8の湯口9を有し、消失性模型5又は鋳型6を
有する鋳造装置7、7aから成ることを特徴とする鋳物
の鋳造装置である。そして前記閉鎖部材は金属により形
成されている前記鋳物の鋳造方法であり、又前記鋳造装
置である。
【0006】
【作用】添加剤10は、前記湯口9に接続した前記カッ
プ4、4aに入れられる。なおこの順序はいずれでもよ
く、添加剤10を収納した前記カップ4、4aを、前記
湯口9に接続してもよく、この発明においてはこの両方
を含むものである。そして前記カップ4、4aに注湯を
行い、カップ4、4a内において反応させる。この場合
前記閉鎖部材3が金属製の場合この閉鎖部材3は前記溶
湯の熱により溶解して前記通口2は開放され、反応した
前記溶湯が鋳造装置7、7aの消失性模型5又は鋳型6
に至り、鋳造が行われる。なお閉鎖部材3が非金属製の
場合は適宜の操作部材により外部から開放する。そして
上記のような操作が行われると、上記カップ4、4aは
前記取鍋等と異なり、前記消失性模型5又は鋳型6の容
量に相当する量であるため溶湯材質の変化が少なく、従
って安定した品質が得られ、又カップ4、4a内で反応
が行われるため添加剤の飛散がなく、常に一定の組成の
溶湯が注湯でき、反応が全体的にほぼ均一に行われ、充
分に拡散させることができるため部分的に含有されてし
まうことがなく、各部分がほぼ完全に拡散した材質の製
品を常時安定して得ることができる。かつ又外部から反
応の状況を見ることができる。
【0007】
【実施例】図1及び図3において、4、4aはそれぞれ
溶湯受け用カップであり、カップ4は一例としてシェル
モールド法により、樹脂及び砂により形成された。又カ
ップ4aはマグネシヤ、モルタルにより形成された。但
しこのカップは金属により形成されても差支えはない。
4は閉鎖部材であり、一例として金属板により形成され
た。この金属板は溶湯と同一元素の金属又は同一の組成
を有する金属とすることが好ましい。なお、陶、磁器等
製の非金属製としてもよく、その場合、図示は省略する
が、外部からこの閉鎖部材を開放する操作部材等を設け
る。図2及び図4において12は保持部であり、板状の
閉鎖部材3を保持できるように凹状に形成されている。
次に図1及び図3において7、7aはそれぞれ鋳造装置
であり、フラスコ13、鋳枠14中にそれぞれ砂15が
収容されている。5は消失性模型、6は鋳型を示し、8
は湯道、9は湯口である。そして同湯口9に前記カップ
4、4aが装着されている。13、14は前記のように
それぞれフラスコ及び鋳枠であり、15はその内部に収
容された砂を示す。
【0008】又図1において16は排気パイプであり、
17は多数の小孔を示す。又10は添加剤であり、一例
としてSi−Mgから成っている。図1及び図3に示す
装置において図示しない取鍋からカップ4、4aに注湯
され、カップ4、4a内の添加剤10と反応を起こす。
そして前記閉鎖部剤3が金属により形成されている場
合、前記注湯の熱によりほぼ一定時間の後溶解して前記
通口2が開口し、反応した前記溶湯は湯口9から湯道8
を通り、消失性模型5又は鋳型6に至り、鋳造が行われ
る。なお消失性模型5が用いられた場合、同模型5の熱
分解により生じたガスは、前記排気パイプ16に入り、
その内部を上昇し、同排気パイプ16の上方に設けられ
た図示しない着火装置により燃焼させられる。また前記
閉鎖部材3が非金属により形成されている場合は、図示
しないその操作部材により開放する。
【0009】
【発明の効果】この発明は前記のように構成され、添加
剤10は、溶湯受け用のカップ4、4aに供給される結
果、反応は消失性模型5又は鋳型6の鋳造容量相当の量
において反応が行われる結果、又カップ4、4a毎に行
われる結果、前記従来例のように取鍋において大量に一
括して行われるのと異なり溶湯材質の経時的な変化がご
く少なく、従って均一の品質の鋳物を安定して得ること
ができる。又反応はカップ4、4a内で行われるため添
加剤の飛散がなく、又反応が全体的に均一に行われ、充
分に拡散させることができ、部分的に含有されてしまう
ことなく、各部がほぼ完全に拡散された材質の製品を、
常時安定して得ることができる。又反応の状況を外部か
ら見ることもできる。又閉鎖部材3を金属により形成し
たものは、溶湯の熱により同閉鎖部材3が溶解され、自
動的に開口2を開放することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示し、鋳物の鋳造方法及び
鋳造装置の概略を示す図である。
【図2】図1の部分の詳細を示す図である。
【図3】この発明の他の実施例を示し、図1に相当する
図である。
【図4】図3に示す部分の詳細を示す図である。
【符号の説明】
1 下端部 2 通口 3 閉鎖部材 4、4a カップ 5 消失性模型 6 鋳型 7、7a 鋳造装置 8 湯道 9 湯口 10 添加剤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端部1に通口2を有し、かつ開放可能
    に形成した閉鎖部材3を設けた溶湯受け用カップ4、4
    aを、消失性模型5又は鋳型6を有する鋳造装置7、7
    aの、湯道8の湯口9に接続し、該カップ4、4a内に
    添加剤10を収容し、該カップ4、4a内に注湯して該
    カップ4、4a内で反応させ、前記閉鎖部材3を開放さ
    せ、反応した前記注湯を前記鋳造装置7、7aの前記消
    失性模型5又は鋳型6に供給して鋳造することを特徴と
    する鋳物の鋳造方法。
  2. 【請求項2】 下端部1に通口2を有し、かつ開放可能
    に形成した閉鎖部材3を設けた溶湯受け用カップ4、4
    a;該カップ4、4aを接続する湯道8の湯口9を有
    し、消失性模型5又は鋳型6を有する鋳造装置7、7a
    から成ることを特徴とする鋳物の鋳造装置。
  3. 【請求項3】 閉鎖部材3は金属により形成されている
    請求項1記載の鋳物の鋳造方法。
  4. 【請求項4】 閉鎖部材3は金属により形成されている
    請求項2記載の鋳物の鋳造装置。
JP17439291A 1991-06-19 1991-06-19 鋳物の鋳造方法及び鋳造装置 Pending JPH05305393A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104353788A (zh) * 2014-10-08 2015-02-18 辽宁伊菲科技股份有限公司 铝合金铸造用一体浇口杯及制造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5147406A (en) * 1974-10-22 1976-04-23 Anritsu Electric Co Ltd Jikikaadoyomitori kakikomisochi
JPS5740204A (en) * 1980-08-21 1982-03-05 Fujikura Ltd Production of core clad type ionic crystal optical fiber

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