JPH05305136A - 液体分離装置の容器保持部開閉装置 - Google Patents

液体分離装置の容器保持部開閉装置

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JPH05305136A
JPH05305136A JP4135728A JP13572892A JPH05305136A JP H05305136 A JPH05305136 A JP H05305136A JP 4135728 A JP4135728 A JP 4135728A JP 13572892 A JP13572892 A JP 13572892A JP H05305136 A JPH05305136 A JP H05305136A
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JP
Japan
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container holding
container
bag
holding portion
opening
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JP4135728A
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Tadashi Misumi
匡史 三角
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Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器保持部を閉鎖位置に確実にロックすると
ともに、小さい駆動力で閉鎖位置から容易に開放可能と
すること。 【構成】 液体分離装置20の容器保持部開閉装置にお
いて、回動ベース201と、回動ベース駆動手段206
と、ロック爪223とを有し、回動ベース駆動装置20
6が一方に移動すると回動ベース201が容器保持部2
1から遠くへ移動し、ロック爪223が外れて容器保持
部21が開き、回動ベース駆動装置206が他方に移動
すると回動ベース201が容器保持部21に近づきロッ
ク爪223に容器保持部21が係合するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体分離装置に係り、
特に血液バッグ等の柔軟性を有する容器から、血漿、赤
血球等を分離する液体分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、血液の成分輸血を行なうため、血
液バッグ中の血液を成分毎に分離するための液体分離装
置として、特開平3-9763号公報に記載のものがある。こ
の液体分離装置は、操作ボックスの容器導入窓部に開閉
可能に設けられる容器保持部と、操作ボックスの容器保
持部と相対する位置に内蔵される加圧板とを有し、容器
保持部は開き状態にて柔軟容器を加圧板との間に導入
し、閉じ状態にて上記容器を加圧板との間に保持可能と
し、加圧板は閉じ状態の容器保持部に向けて移動され、
上記容器内の層状に分画された液体を一部押し出して分
離するように構成されてなるものである。
【0003】ここで、上記従来の液体分離装置にあって
は、容器保持部の開閉装置として、操作ボックスの容器
導入窓部の側傍に設けたロック爪を用い、閉鎖位置にあ
る容器保持部の係止孔にこのロック爪を横方向から係脱
することにて、容器保持部を閉鎖位置にロックし、或い
は閉鎖位置から開放可能としている。
【0004】即ち、容器保持部を閉鎖する場合には、閉
じ動作中の容器保持部にてロック爪に設けてある先端く
さび面を押動することにてロック爪を押し込み、容器保
持部が閉鎖位置に達した状態下では該ロック爪を付勢手
段の付勢力により容器保持部の係止孔に係入させ、容器
保持部を閉鎖位置にロックする。
【0005】他方、容器保持部を閉鎖する場合には、ソ
レノイドの駆動力によりロック爪を容器保持部の係入孔
から横方向に引き抜き、これと同時に容器保持部が開放
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の容器保持部
開閉装置において、加圧板の加圧力が容器を介して容器
保持部に作用している場合には、ロック爪と容器保持部
の係止孔との間に該容器保持部を閉鎖位置に保持するた
め、大きな係止力が生ずる。従って、容器保持部を上述
の閉鎖位置から開放するに際し、ロック爪を容器保持部
の係止孔から横方向に引抜くためには、上述の係止力に
基づく摩擦力に比例する引抜き力が必要となる。この引
抜き力は、容器保持部に加えられる加圧力が大きい程大
きくなり、該容器保持部の開放を困難にすることがあ
る。
【0007】本発明は、加圧手段と閉鎖位置にある容器
保持部との間で容器を挟圧する状態下で、容器保持部を
閉鎖位置に確実にロックするとともに、小さい駆動力で
閉鎖位置から容易に開放可能とすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するするための手段】本発明は、液体入り
容器を保持して、所定軸に対して回転するように設けら
れる容器保持部と、該容器をセットした状態で該容器を
加圧する加圧手段を設けた液体分離装置であって、前記
所定軸に対して垂直な第1の軸を設けるとともに、該第
1の軸方向に対して傾斜する長孔を設けた、該第1の軸
方向に移動する回動ベース駆動手段と、一端を該第1の
軸に平行に設けられた第2の軸を回転する、前記長孔に
係合し前記長孔の軸方向の移動により回転する回動ベー
スと、該回動ベースの他端に、その他端を前記第2の軸
と平行に設けられた第3の軸を回転するロック部材とを
備え、該回動ベース駆動手段が一方に移動すると該回動
ベースが該容器保持部から遠くへ移動し、ロック部材が
外れて容器保持部が開き、該回動ベース駆動手段が他方
に移動すると該回動ベースが容器保持部に近づきロック
部材に容器保持部が係合するように液体分離装置の容器
保持部開閉装置である。
【0009】
【作用】容器保持部の閉鎖時には、回動ベースをベー
ス駆動手段によりロック位置に保持し、かつ該回動ベー
ス上のロック部材を容器保持部のロック係止部に係止さ
せた状態で該回動ベースのストッパに係止させてロック
位置に保持することにより、該容器保持部を閉鎖位置に
確実にロックする。
【0010】容器保持部の開放時には、回動ベースを
ベース駆動手段により開き操作位置に設定替えし、該回
動ベース上のロック部材を該回動ベースとともに容器保
持部の開き方向に移動し、該ロック部材を容器保持部の
ロック係止部から係止解除することにより、該容器保持
部を開放する。このとき、回動べース及びロック部材は
容器保持部の開き方向に移動して該容器保持部を開放す
るものであるから、該容器保持部に作用する加圧板の加
圧力の大きさにかかわらず、それら回動ベース及びロッ
ク部材を比較的小さい駆動力で容易に開放できる。
【0011】
【実施例】図1は液体分離装置の一例を示す斜視図、図
2は液体分離装置の制御系統を示すブロック図、図3は
図1の要部を示す断面図、図4(A)は図3のA−A線
に沿う矢視図、図4(B)は図4(A)のB−B線に沿
う矢視図、図5は容器加圧状態を示す断面図、図6は図
1の要部を示す断面図、図7は図6のVII-VII 線に沿う
断面図、図8は第1分離操作を示す流れ図、図9は第2
分離操作を示す流れ図、図10は液体分離装置の容器保
持部開き状態を示す斜視図、図11は容器保持部開閉装
置の一例を示す模式図、図12は容器保持部開閉装置の
開き動作を示す模式図、図13は容器保持部開閉装置の
閉じ動作を示す模式図、図14は容器保持部開閉装置の
分解斜視図、図15は容器保持部開閉装置の手動開きノ
ブを示す模式図である。
【0012】液体分離装置20は、主に血液の成分分離
に使用されるもので、その対象の血液バッグ2は、200m
l 及び400ml のものであり、それぞれ、ダブルバッグ、
トリプルバッグ及び白血球除去用4連バッグ(Additive
Solution 有または無)が使用可能なものである。尚、
本実施例では400ml 用の白血球除去用4連バッグを使用
する。
【0013】前記自動液体分離装置20は、液体取出管
11が設けられた親バッグ2aを保持する主容器保持部
21と、該主容器保持部21に保持された親バッグ2a
を加圧して親バッグ2a内の上方の層の血液成分を押し
出す容器加圧部22と、該容器加圧部22により前記親
バッグ2aの液体取出管11から各チューブを介して押
し出された上方の層の血液成分が収容される第1、第2
及び第3子バッグ2b、2c及び2dを保持する第1〜
第3の各副容器保持部23A〜23Cと、各チューブを
開閉する開閉部24と、血液バッグ2の血液の界面を検
出する界面検出部25と、各子バッグ2b、2c、2d
に収容される血液成分の重量を測定する重量測定部10
1、102と、該界面検出部25によって検出された検
出信号、各重量測定部101、102によって測定され
た測定信号、及び予め入力されているプログラムに基づ
き前記容器加圧部22及び開閉部24を操作する操作信
号を演算出力する演算制御部26とを主要な構成要素と
している。
【0014】前記主容器保持部21は、操作ボックス2
7の前面容器導入窓部27aに位置しており、図3の矢
印のように開閉可能であり、開いた状態で親バッグ2a
をフック7、7に吊し、主容器保持部21を閉じた状態
が図3に示された状態となる。尚、主容器保持部21
は、所定軸21Aに対して回転する(図10参照)。
【0015】前記容器加圧部22は、操作ボックス27
に支持されている回転軸8に固定された加圧板10を押
圧機構により容器保持部21の側へ押圧し、加圧板10
と閉じ状態の容器保持部21の間に親バッグ2a(また
は子バッグ2b)を挟圧する(図5参照)。
【0016】容器保持部21の開閉装置200は、図1
0〜図15に示す如くである。即ち、操作ボックス27
の容器導入窓部27aの側傍には、容器保持部21の開
閉方向に回動可能に軸支される回動ベース201が設け
られる。具体的には、操作ボックス27に支持ブラケッ
ト202を固定し、この支持ブラケット202に固定さ
れる支持プレート203に、支軸204(第2の軸)が
軸受部材205を介して、回動ベース201を回動可能
に軸支している。
【0017】また、操作ボックス27と回動ベース20
1との間にはベース駆動装置206が介装され、ベース
駆動装置206は回動ベース201をロック位置(図1
2(A)参照)と、該ロック位置から容器保持部21の
開き方向に定められる開き操作位置(図13(A)参
照)とに切換設定する。具体的には、ベース駆動装置2
06は、支持ブラケット202に固定されるソレノイド
207と、支持ブラケット202に支持される支軸20
8回りのカムフォロワ209、及び支持プレート203
に支持される支軸211回りのカムフォロア212にガ
イドされて上下動し得るベース駆動プレート213とを
有している。ベース駆動プレート213は、ソレノイド
207と連結され、上述のカムフォロア209、212
にガイドされる長孔状ガイド溝214、215を備える
とともに、回動ベース201に支持される支軸216回
りのカムフォロア217をガイドする曲がり長孔状カム
溝218を備える。また、べース駆動装置206は、ソ
レノイド207とベース駆動プレート213との間に圧
縮ばね219を介在している。従って、ベース駆動装置
206にあっては、(a) ソレノイド207のオフ時に、
ばね219の付勢力によりベース駆動プレート213を
上昇位置に押し上げ、回動ベース201のカムフォロア
217をカム溝218の垂直部218Aにて保持し、回
動ベース201をロック位置に設定する。他方、(b) ソ
レノイド207のオン時に、ベース駆動プレート213
のガイド溝214、215を支持ブラケット202のカ
ムフォロア209、支持プレート203のカムフォロア
212にガイドされて該ベース駆動プレート213を下
降位置に切換設定し、回動ベース201のカムフォロア
217をカム溝218の傾斜部218Bの側に移送し、
回動ベース201を上記ロック位置から容器保持部20
1の開き方向に定められる開き操作位置に設定替えす
る。尚、カム溝218の傾斜部218Bは、前述した主
容器保持部21の回転軸21Aに対して垂直な軸206
A(第1の軸)(図11参照)に対して傾斜し、ベース
駆動手段206はプレート213を軸206Aの方向に
移動する。
【0018】また、回動ベース201には、支軸221
(第3の軸)、及び軸受部材222を介して、ロック爪
223が回転可能に軸支される。ロック爪223は、回
動ベース201に植設したピン224と自らに植設した
ピン225との間に介装される引張ばね226の付勢力
を付与され、該付勢力によって回動ベース201に設け
たストッパ227に係止されるロック位置と、該付勢力
に抗して該ロック位置から容器保持部21の閉じ方向に
定められる閉じ操作位置との間を移動自在とされてい
る。
【0019】尚、第1の軸としての軸206Aと、第2
の軸としての支軸204と、第3の軸としての支軸22
1とは、互いに平行である。
【0020】即ち、容器保持部21は、下記(A) 、(B)
の如くに開閉される。 (A) 閉鎖動作(図12参照) 容器保持部21を開放状態から閉鎖する場合には、ベー
ス駆動装置206により回動ベース201を前述の如く
ロック位置に設定した状態で、容器保持部21を閉じる
と、容器保持部21Bのロックプレート21Aがロック
爪223を押動して該ロック爪223をロック位置から
閉じ操作位置の側に例えば約10度回動させる。容器保持
部21を更に閉じると、閉じ操作位置にて該ロック爪2
23がばね226の付勢力により容器保持部21のロッ
クプレート21Aのロック係止孔21Bに係入する。こ
の係入と同時に、ロック爪223は回動ベース201の
ストッパ227に係止されてロック位置に保持され、容
器保持部21を閉鎖位置にてロックする。
【0021】即ち、加圧板10がバッグ2aに加圧し、
その圧力が容器保持部21に及ぼす如くの開き力(加圧
力)は、ロック爪223と回動ベース201のストッパ
227との衝合、回動ベース201のカムフォロア21
7とベース駆動プレート213のカム溝218(垂直部
218A)との衝合、ベース駆動プレート213のガイ
ド溝214、215と支持ブラケット202、支持プレ
ート203のカムフォロア209、212との衝合を介
して、操作ボックス27に支持され、結果として容器保
持部21を閉鎖位置にてロックする。
【0022】(B) 開放動作(図13参照) 容器保持部21を閉鎖状態から開放する場合には、ベー
ス駆動装置206のソレノイド207のオンにより回動
ベース201を前述の如く開き操作位置に設定替えす
る。このとき、加圧板10がバッグ2aを介して容器保
持部21に及ぼしている加圧力は、上述(A) の如く、回
動ベース201のカムフォロア217とベース駆動プレ
ート213のカム溝218(垂直部218A)との衝合
部、ベース駆動プレート213のガイド溝214、21
5と支持ブラケット202、支持プレート203のカム
フォロア209、212との衝合部に及ぶものの、ソレ
ノイド207のオンによる、ベース駆動プレート213
の下降時に、それらカムフォロア209、212、21
7は滑らかに転動可能であり、結果として上述の加圧力
の大小にかかわらずソレノイド207はベース駆動プレ
ート213を小さな駆動力で駆動できる。即ち、ソレノ
イド207のオンによるベース駆動プレート213の移
動方向と、前記加圧力による揺動ベース201が揺動し
ようとする方向とが直交するので、前記加圧力が増加し
ても、直接ソレノイド207の動きに影響を与えず作動
できる。これにより、回動ベース201上のロック爪2
23を該回動ベース201とともに容器保持部21の開
き方向に例えば約10度と回動し、該ロック爪223を容
器保持部21のロックプレート21Aのロック係止孔2
1Bから係入解除することにより、容器保持部21を開
放する。このとき、容器保持部21は、不図示の開放付
勢手段の付勢力、或いは加圧板10がバッグ2a、2b
を介して及ぼす加圧力により、開放される。
【0023】(C) 非常開放動作(図15参照) 操作ボックス27の支持ブラケット202固定位置の上
部には手動開きノブ230が回動可能に支持されてい
る。手動開きノブ230は押動レバー231及び押動ロ
ーラ232を備えており、常時は引張ばね233の付勢
力によりストッパピン234に押付け保持される待機位
置に設定されている。そして、容器保持部21を緊急に
開放する必要を生じた非常時には、手動操作力によりノ
ブ230を回動し、押動レバー231のローラ232で
ベース駆動装置206のベース駆動プレート213を下
降位置に押し込み、結果として回動ベース201を前述
の開き操作位置に設定替えし、ひいてはロック爪223
を容器保持部21のロックプレート21Aのロック係止
孔21Bから係入解除し、容器保持部21を非常開放可
能とする。
【0024】尚、上記(B) 、(C) の開放動作後、ソレノ
イド207の吸引力、手動開きノブ230の手動操作力
が消失すると、ベース駆動装置206はばね219の付
勢力によりベース駆動プレート213を上昇位置に自動
復帰させ、ひいては回動ベース201をロック位置に自
動復帰させ、上記(A) の閉鎖動作に備える。
【0025】容器加圧部22の押圧機構は、図3、図4
(A)、(B)に示す如く、加圧モータ111にて駆動
される送りねじ112に螺合して該送りねじ112の方
向に移動する移動子113と、移動子113と加圧板1
0との間に介装されて加圧板10に加圧力を及ぼす付勢
装置114とを有して構成される。
【0026】ここで、付勢装置114は、図4(A)、
(B)に示す如く、筒状部材115、マンドレル11
6、第1ばね体117、第2ばね体118とから構成さ
れる。筒状部材115は、移動子113に遊挿され、両
端ばね受部115A、115Bを備える。マンドレル1
16は、筒状部材115に挿入され、筒状部材115内
側の一端ばね受部116Aを備え、かつ加圧板10にピ
ン結合される加圧板側受部材116Bを備える。
【0027】第1ばね体117と第2ばね体118は、
第1ばね体117の方がばね定数を大とされ、第1ばね
体117は筒状部材115まわりに外装され、第2ばね
体118は筒状部材115内に内装される。そして、第
1ばね体117と第2ばね体118は、第1ばね体11
7とばね受部115Aとの衝合、第2ばね体118とば
ね受部115Bとの衝合を介して、加圧方向に直列的に
連結され、第1ばね体117は移動子側受座金113A
に後面支持され、第2ばね体118はマンドレル116
のばね受部116Aに前面支持される。
【0028】このとき、筒状部材115は、両ばね体1
17、118の間に介装されて第2ばね体変位阻止手段
を構成し、移動子113が原位置から一定の小移動量を
超えるときに、第2ばね体118を支持しているマンド
レル116の加圧板側受部材116Bに衝合し、該第2
ばね体118の変位を阻止し、移動子113の当該小移
動量を超える大移動量の移動に際し、第1ばね体117
を変位開始せしめるものとなる。尚、移動子113の下
面には検出ドグ119が固定され、移動子113の移動
経路には検出ドグ119を検出する原位置検出スイッチ
119A、小移動量検出スイッチ119B、大移動量検
出スイッチ119Cが設置されている。
【0029】即ち、容器加圧部22は、下記(A) 、(B)
の如くに動作する。 (A) 小加圧力付与段階 演算制御部26が加圧回路30をしてモータ111を
正転せしめると、送りねじ112が回転し、移動子11
3が原位置から移動開始し、ばね定数の小なる第2ばね
体118を筒状部材115のばね受部115Bとマンド
レル116のばね受部116Aとの間で圧縮変位せしめ
る。
【0030】移動子113は、小移動量検出スイッチ
119Bにて検出される小移動量を超えるに至る位置に
て停止する。
【0031】これにより、圧縮された第2ばね体11
8の小なる加圧力が徐々に加圧板10を押動し、加圧板
10は、容器保持部21との間に小なる押圧力で子バッ
グ2bを挟圧する。
【0032】(B) 大加圧力付与段階 演算制御部26が加圧回路30をしてモータ111を
正転せしめると、送りねじ112が回転し、移動子11
3が原位置から移動開始し、ばね定数の小なる第2ばね
体118を筒状部材115のばね受部115Bとマンド
レル116のばね受部116Aとの間で圧縮変位せしめ
る。
【0033】移動子113が小移動量検出スイッチ1
19に対応する小移動量を超えるとき、第2ばね体変位
阻止手段としての筒状部材115が第2ばね体118を
支持しているマンドレル116の加圧板側受部材116
Bに衝合し、該第2ばね体118の変位を阻止する。こ
のとき、モータ111は正転を続け、移動子113は更
に移動し、ばね定数の大なる第1ばね体117を移動子
側受座金113Aと筒状部材115のばね受部115A
との間で圧縮変位せしめる。
【0034】移動子113は、大移動量検出スイッチ
119Cにて検出される大移動量を超えるに至る位置に
て停止する。
【0035】これにより、圧縮された第1ばね体11
7の大なる加圧力が徐々に加圧板10を押動し、加圧板
10は容器保持部21との間に大なる押圧力で親バッグ
2aを挟圧する。
【0036】即ち、親バッグ2aを押圧すべき第1分離
操作時には、演算制御部26が上述(B) にてモータ11
1を駆動制御し、子バッグ2bを押圧すべき第2分離操
作時には、演算制御部26が上述(A) にてモータ111
を駆動制御する。
【0037】前記液体分離装置20は、操作ボックス2
7の上面27bに開閉するように取付けられたフタ32
を有している。このフタ32は上面27bに対して垂直
方向に固定できるようになっており、このフタ32に
は、子バッグを2個吊すことができるようにフック33
a、33bが設けられ、更に、操作ボックス27の上面
26bには、子バッグを1個載置できるトレー35が設
けられてなる。
【0038】前記開閉部24は、操作ボックス27の上
面26bにそれぞれ設けられた第1、第2、第3及び第
4チューブクランパ37、38及び39からなり、これ
らの各チューブクランパ36、37、38及び39はそ
れぞれソレイド36a、37a、38a及び39aによ
り開閉する。
【0039】この各ソレイド36a、37a、38a及
び39aは駆動回路36b、37b、38b、及び39
b並びに入出力ポート31を介して演算制御部26に電
気的にそれぞれ接続されている。
【0040】前記界面検出部25は、遠心分離された後
の血液バッグ2の血漿層Cと軟膜層Dとの界面、及び/
または軟膜層Dと赤血球Eとの界面を検出するもので、
一般的にはフォトセンサが使用され、それぞれの層の光
吸収率の差によって界面を検出するものである。尚、こ
の界面検出部25の取付位置は上下に若干補正すること
ができるようになっている。この界面検出部25は入出
力ポート31を介して演算制御部26に電気的に接続さ
れている。
【0041】前記界面検出部25は、具体的には例え
ば、図5の如く構成される。即ち、図5において、12
1は加圧板10に配設された発光装置、122は操作ボ
ックス27の側面27aに配設された受光装置である。
発光装置121は主容器保持部21にセットされた血液
バッグ2の上下方向に沿って延設される第1〜第15の
15個の赤外発光ダイオードからなり、受光装置122は
発光装置121の全発光ダイオードに対向配置される2
枚の並列接続された板状の発光ダイオードからなる。
【0042】このとき、液体分離装置20は、主容器保
持部21にセットされた血液バッグ2に対する界面設定
位置(分離終了時にあるべき界面の位置)を、今回分離
終了時に血液バッグ2にあるべき血漿残留量に応じて
(従って、今回使用の血液バッグ2の容量、或いは前工
程の遠心分離条件に応じて)設定するための界面設定部
50を備えている。また、液体分離装置20は、この界
面設定部50にて設定された界面設定位置を後述する記
憶部40の不揮発性のEEPROM40cに記憶させ
る。不揮発性のEEPROM40cは、上述の記憶デー
タを書換え呼出しできるとともに、主電源を切った状態
においても記憶データを消去せしめることがない。
【0043】然して、界面検出部25が上記界面設定部
50にて設定された界面位置を検出する方式は、例えば
以下の如くによることができる。
【0044】演算制御部26が、界面検出部25の検
出作業位置を、今回の親バッグ2a又は子バッグ2bに
ついて、界面設定部50が不揮発性のEEPROM40
cに記憶させた界面設定位置に対応せしめ、該検出作業
位置に位置する主発光ダイオード(例えば第8発光ダイ
オード)、並びに該検出作業位置の上下両側に位置する
上発光ダイオード(例えば第6発光ダイオード)と下発
光ダイオード(例えば第10発光ダイオード)の各素子
を順次繰り返し発光せしめる。
【0045】同時に、演算制御部26は受光装置12
2を構成する受光ダイオードの受光量をA/D変換後転
送され、第6発光ダイオードと第10発光ダイオードの
受光量S6 、S10の受光量の差(S6 −S10)を演算
し、第8発光ダイオードの受光量が下記数式となった時
に血液バッグ2の界面が界面設定位置に達したことを認
識する。 S8 ≒(S6 −S10)/2
【0046】前記重量測定部101、102は重量計測
回路35及び入出力ポート31を介して、前記演算制御
部26に電気的に接続され、具体的には以下の如く構成
される。
【0047】第1副容器保持部23Aに設けられる、第
1子バッグ2bのための重量測定部101は、図3に示
す如く、該子バッグ2bが載架されるバッグ受皿104
を重量センサ105の上に支持することにて構成され
る。
【0048】第2、第3副容器保持部23B、23Cに
設けられる、子バッグ2c、2dのための重量測定部1
02は、図6、図7に示す如く、それら子バッグ2c、
2dが吊されるフック33a、33bを単一の重量セン
サ106に支持することにて構成される。即ち、2つの
容器保持部23B、23Cは単一の重量測定部102を
共有し、各容器保持部23B、23Cのそれぞれに保持
されている子バッグ2c、2dの重量変化量を選択的に
測定できる。
【0049】尚、重量センサ105、106は、操作ボ
ックス27とフタ32のそれぞれに固定のセンサ保持ブ
ラケット105A、106Aに支持され、上面の2位
置、下面の2位置のそれぞれに張付けられてホイートス
トンブリッジ回路を形成する歪ゲージを備えて構成され
る。
【0050】このとき、液体分離装置20は、第1〜第
3の各副容器保持部23A〜23Cにセットされた各子
バッグ2b〜2dに収容すべき液量を、今回使用の子バ
ッグ2b〜2dの容量に応じて設定するための液量設定
部60を備えている。また、液体分離装置20は、この
液量設定部60にて設定された設定液量を後述する不揮
発性のEEPROM40cに記憶させる。記憶部40
は、上述の記憶データを書換え読出しできるとともに、
主電源を切った状態においても記憶データを消去せしめ
ることがない。
【0051】従って、前記各重量測定部101、102
は上記液量設定部60にて設定された液量を以下の如く
測定する。即ち、演算制御部26は、不揮発性のEEP
ROM40cが記憶している液量設定部60の記憶デー
タと、各重量測定部101、102の測定結果とを得て
各重量測定部101、102の測定結果がそれらの設定
液量に達したことを認識できる。
【0052】このとき、演算制御部26は、第2、第3
副容器保持部23B、23Cにて共有されている重量測
定部102の出力変化量が、容器保持部23B、23C
のいずれに保持されている子バッグ2c、2dの重量変
化量に対応するものであるかを以下の如くにより選択的
に認識する。即ち、制御部26は、重量測定部102の
測定結果を得るとともに、今回開閉部24のチューブク
ランパ38、39にてクランプ解除されたチューブ15
a、15bに連通している子バッグ2c、2dを認識
し、該重量測定部102の測定結果が上記クランプ解除
されたチューブ15a、15bに連通している子バッグ
2c、2dの重量変化量に対応するものであることを認
識し、当該子バッグ2c又は2dの重量変化量を演算し
出力できる。
【0053】前記演算制御部26は、入出力ポート31
から入力される各信号と、必要に応じて記憶部40(R
OM40a、RAM40b、EEPROM40cを含
む)から読み出した情報とに基づき演算して操作信号を
各回路を介して各機器に出力するためのものである。そ
して、記憶部40のROM40aには、予め本発明の操
作方法が記憶されているプログラムが装着されており、
演算制御部26に電気的に接続されている。尚、このプ
ログラムは、例えば、400ml の場合、200ml の場合、そ
の他種々の操作方法の各場合についてあり、このプログ
ラムを選択スイッチにより選択することにより、操作方
法を種々に変えることができる。尚、ROM40aに装
着されるプログラムは各操作方法毎に作られたプログラ
ムカセットを、操作方法毎に交換する方式でも良い。
【0054】尚、ROM(40a)は、「リード・オン
リー・メモリ」であり、液体分離操作を自動的に行なう
ためのプログラムが入っており、電源を切っても、その
内容は失われることがない。また、その内容を書き替え
ることはできない。
【0055】また、RAM(40b)は、「ランダム・
アクセス・メモリ」であり、液体分離操作の途中で現在
の分離操作が何ステップ目に有るかを記憶したり、液量
の測定結果を記憶したり、界面検出部の測定結果を記憶
したり、演算制御部で行なっている演算の途中結果を記
憶するためのメモリであり、電源を切ると、その内容は
全て失われる。
【0056】また、EEPROM(40c)は、「エレ
クトリカル・イレーサブル・プログラマブル・リード・
オンリー・メモリ」であり、リード・オンリー・メモリ
とは言っても書き込み用の高電圧を印加することで内容
を書き替えることが可能である。また、記憶した内容は
電源を切っても消えない。このEEPROMには血液バ
ッグのタイプ毎の、界面検出設定値、液量設定値が全て
記憶されており、設定変更モードに切り換えた時のみ、
設定内容を書き替えることができる。
【0057】即ち、演算制御部26は、界面検出部25
によって検出された検出結果、重量測定部101、10
2によって測定された測定結果、及びプログラムに基づ
き前記容器加圧部22及び開閉部24を操作して、液体
分離を自動的に行なう。
【0058】このとき、演算制御部26は、不揮発性の
EEPROM40Cが記憶している界面設定位置及び設
定液量のデータと、界面検出部25の検出結果と、各重
量測定部101、102の測定結果とに基づき、界面検
出部25の検出界面が界面設定位置に達し、及び/又は
各重量測定部101、102の測定結果が設定液量に達
したことを認識して開閉部24を閉止させ、分離動作を
終了せしめる。
【0059】また、この演算制御部26には、入出力ポ
ート31を介して、電源スイッチ41、第1スタートス
イッチ42、第2スタートスイッチ43及び停止スイッ
チ44等のスイッチ類並びに液晶ディスプレイ45が電
気的に接続されている。これらスイッチ類及び液晶ディ
スプレイ45は操作ボックス27の傾斜部27cにある
パネル部に取付けられている。この液晶ディスプレイ4
5は操作ボックス27の操作パネル上に設けられてい
る。そして、この液晶ディスプレイ45には使用プログ
ラムの名称が表示される。従って、このプログラムが正
しいものであるかどうか確認できる。また、エラーメッ
セージ、例えば界面レベル、重量計に異常がある場合
(子バッグが所定個所にセットされていない)等はその
旨が液晶ディスプレイ45に表示されるようになってい
る。
【0060】次に、上記構成になる自動液体分離装置2
0の操作について、説明する。図8は液体分離装置に第
1遠心分離した白血球除去用4連バッグ(保存液有)を
使用した場合の第1分離操作を示す流れ図である。
【0061】先ず、自動液体分離装置20の電源スイッ
チ41をオンして、初期設定を行なう(ステップ(1)
)。次に、供血者から400ml 採血した血液バッグ(白
血球除去用4連バッグ)2を第1遠心分離したもの、例
えば、3000〜4000G で 5分間行なったものを用意する。
遠心分離された血液バッグ2を図1に示すように自動液
体分離装置20にセットする。血液バッグ2のうち400m
l の全血が入った親バッグ2aを主容器保持部21のフ
ック7、7に吊す。また、第1子バッグ2bを第1副容
器保持部23Aのトレー35に載置する、即ち図3にお
ける重量測定部101のバッグ受皿104に載架する。
【0062】更に、第2、第3の各子バッグ2c、2d
を重量測定部102のフック33a、33bにそれぞれ
吊す。更に血液バッグ2のチューブ12を第1チューブ
クランパ36に、チューブ14を第2チューブクランパ
37に、チューブ15a及び15bを第3及び第4チュ
ーブクランパ38及び39にそれぞれセットする。
【0063】血液バッグ2を自動の液体分離装置20に
セットした後、この血液バッグ2、即ち、白血球除去用
4連バッグ用のプログラムを選択して、このプログラム
を選択して自動液体分離装置1の記憶部40から読み出
す(ステップ(2) )。
【0064】次に読み出されたプログラムの名称が、液
晶ディスプレイ45上に表示されるので、この表示を見
て血液バッグ2の種類とセットしたプログラムとが一致
するか否か判別する(ステップ(3) )。ステップ(3) の
答が否定であれば、停止スイッチ44をオンして全面解
除して、ステップ(2) に戻り、正しいプログラムを選択
して記憶部40から読み出す。ステップ(3) の答が肯定
であれば、ステップ(4) に進み、第1スタートスイッチ
42をオンしてステップ(5) に進む。
【0065】ステップ(5) にて界面検出部25の検出結
果を得て分離界面レベルが所定位置になっているか、即
ち、親バッグ2aが所定位置にセットされているか否か
を判定する。
【0066】この際、液晶ディスプレイ45上に表示さ
れるから、これを見て判定することになり、ステップ
(5) の答が否定であればステップ(4) に戻り、停止スイ
ッチ44をオンして全面解除し、親バッグ2aの位置を
所定位置にセットして、再び第1スタートスイッチ42
をオンする。ステップ(5) の答が肯定であれば、ステッ
プ(6) に進み、ステップ(6) で、重量測定部101が所
定の重量を示しているか、即ち、所定品種の第1子バッ
グ2bが所定位置にセットされているか否かを判定す
る。また、重量測定部102が所定の重量を示している
か、即ち、所定品種の第2子バッグ2c、第3子バッグ
2dが所定位置にセットされている否かを判定する。
【0067】これは液晶ディスプレイ45上に表示され
るから、これを見て判定しステップ(6) の答が否定であ
れば、再びステップ(4) に戻り、停止スイッチ44をオ
ンして全面解除して、第1子バッグ2bを所定位置にセ
ットして、再び、第1スタートスイッチ42をオンす
る。ステップ(6) の答が肯定であればステップ(7) に進
み、第1、第2、第3、第4チューブクランパ36、3
7、38、39が全て閉となる。親バッグ2aの液体取
出管11内に内蔵された破断して分離可能な栓体を折
り、親バッグ2aとチューブ12を連通すると同時に、
第3子バッグ2dの液体取出管18内に内蔵された破断
して分離可能な栓体を折り、第3子バッグ2dとチュー
ブ15bを連通する。
【0068】次にステップ(8) に進み、第1スタートス
イッチ42をオンしてステップ(9)に進み、第1及び第
3チューブクランパ36及び38が開、第2及び第4チ
ューブクランパ37及び39が閉となる。
【0069】次にステップ(10)に進み、容器加圧部22
の移動子113を大移動量検出スイッチ119Cにて検
出される大移動量を超える位置まで移動させて加圧板1
0による加圧動作を作動せしめ、親バッグ2aの加圧を
開始する。親バッグ2aの血漿層Cは第2子バッグ2c
に移り始める。
【0070】このとき、容器加圧部22は、前述(B) の
大加圧力付与段階における如くに、ばね定数の大なる第
1ばね体117を変位せしめることにて、該第1ばね体
117の大なる加圧力にて加圧板10を押動し、加圧板
10と容器保持部21との間に生ずる大きな押圧力で親
バッグ2aを挟圧する。
【0071】次にステップ(11)に進んで、血漿層Cと軟
膜層Dとの界面が界面検出部25にて設定位置に達した
か否かを判定する。ステップ(11)の答が否定であれば、
ステップ(10)に戻り、加圧板10の加圧を続行して血漿
層Cを第2子バッグ2cに送る。
【0072】ステップ(11)の答が肯定であればステップ
(12)に進み、第1及び第2チューブクランパ36及び3
7が開、第3及び第4チューブクランパ38及び39が
閉となり、第1子バッグ2bに血漿層Cの一部、軟膜層
D及び赤血球層Eの一部を移す。次にステップ(13)に進
み、重量測定部101の測定結果を得て、第1子バッグ
2b内に入った血液重量が30g になったか否かを判定す
る。ステップ(13)の答が否定であれば、前に進まず、重
量が30g になるまで待つ。ステップ(13)の答が肯定であ
れば、ステップ(14)に進んで、加圧板10の加圧を停止
してステップ(15)に進む。
【0073】ステップ(15)にて、第2及び第3チューブ
クランパ37及び38が開、第1及び第4チューブクラ
ンパ36及び39が閉となる。従って、第2子バッグ2
cに入っている血漿層Cが第1子バッグ2bに自然流下
で移る。ステップ(16)に進み、重量測定部101の測定
結果を得て、第1子バッグ2b内に入った血漿重量が30
g +40g =70g になったか否かを判定する。ステップ(1
6)の答が否定であれば、前に進まず、重量70g になるま
で待つ。
【0074】ステップ(16)の答が肯定であればステップ
(17)に進んで、ステップ(17)にて、第1及び第4チュー
ブクランパ36及び39が開、第2及び第3チューブク
ランパ37及び38が閉となる。従って、第3子バッグ
2d内の赤血球の保存液(Additive Solution )が親バ
ッグ2aに自然流下で移る。ステップ(18)に進み、重量
測定部101の測定結果を得て、親バッグ2aの入った
赤血球保存液(Additive Solution )の重量が90g にな
ったか否かを判定する。ステップ(18)の答えが否定であ
れば、前に進まず、重量90g になるまで待つ。
【0075】ステップ(18)の答えが肯定であればステッ
プ(19)に進んで停止スイッチがオンされ、エンドとな
り、第1遠心分離された血液成分分離操作が終了する。
この後、チューブシーラー等でチューブ12及び15a
をシールした後、血液バッグ2から親バッグ2a、第2
子バッグ2cを切断する。切断された親バッグ2a及び
第2子バッグ2cは所定場所に保管される。
【0076】図9は第1分離操作後に第2遠心分離した
もの、例えば、上述の第1子バッグ2b及び第3子バッ
グ2dを第2遠心分離200G、 5分間したものを使用した
場合の第2分離操作を示す流れ図である。
【0077】先ず、自動液体分離装置20の電源スイッ
チ41をオンして、初期設定を行なう(ステップ(2
0))。次に、第1及び第3子バッグ2b及び2dを自動
液体分離装置20にセットする。第1子バッグ2bを主
容器保持部21のフック7、7に吊す。次に、第3子バ
ッグを第1副容器保持部23Aの部屋35内に収納する
とともに重量測定部101のバッグ受皿104に載架す
る。
【0078】更に、血液バッグ2のチューブ14を第1
チューブクランパ36に、チューブ15bを第2チュー
ブクランパ37にそれぞれセットする。
【0079】第1及び第3子バッグ2b及び2dを自動
の液体分離装置20にセットした後、この血液バッグ、
即ち、第2遠心分離した子バッグ用のプログラムを選択
して、このプログラムを自動液体分離装置20の記憶部
40から読み出す(ステップ(21))。次に、選択された
プログラムの名称が、液晶ディスプレイ45上に表示さ
れるので、この表示を見て第2遠心分離した子バッグ用
のプログラムと、読み出したプログラムとが一致するが
否かを判別する(ステップ(22))。ステップ(22)の答が
否定であれば停止スイッチ44を押して全面解除してス
テップ(21)に戻り、正しいプログラムを選択して記憶部
40から読み出す。ステップ(22)の答が肯定であれば、
ステップ(23)に進み、第2スタートスイッチ43をオン
してステップ(24)に進む。
【0080】ステップ(24)にて、重量測定部101が所
定の重量を示しているか即ち第3子バッグ2dが所定位
置にセットされているか否を判定する。
【0081】これは、液晶ディスプレイ45上に表示さ
れるから、これを見て判定しステップ(24)の答が否定で
あれば、再びステップ(23)に戻り、停止スイッチ44を
オンして全面解除して第3子バッグ2dを所定位置にセ
ットして、再び第2スタートスイッチ43をオンする。
ステップ(24)の答が肯定であればステップ(25)に進み、
第1及び第2チューブクランパ36及び37が開とな
る。
【0082】次にステップ(26)に進み、容器加圧部22
の移動子113を小移動量検出スイッチ119bにて検
出される小移動量を超える位置まで移動させて加圧板1
0による加圧動作を作動せしめ、第1子バッグ2bの加
圧を開始する。第1子バッグ2bの液体取出管11内に
内蔵された破断して分離可能な栓体を折り、第1子バッ
グ2bの血小板は第3子バッグ2dに移り始める。
【0083】このとき、上記加圧部22は、前述(A) の
小加圧力付与段階における如くに、ばね定数の小なる第
2ばね体118のみを変位せしめることにて、該第2ば
ね体118の小なる加圧力にて加圧板10を押動し、加
圧板10と容器保持部21との間に生ずる小さな押圧力
で、子バッグ2bを挟圧する。
【0084】次にステップ(27)に進み、重量測定部10
1の測定結果を経て、第3子バッグ2d内に入った血小
板重量が40g になったか否かを判定する。ステップ(27)
の答が否定であれば、前に進まず、重量が40g になるま
で待つ。
【0085】ステップ(27)の答が肯定であれば、ステッ
プ(28)に進んで、加圧板10の加圧を停止して、ステッ
プ(29)に進む。ステップ(29)にて第1及び第2クランパ
36及び37が閉となり、更にステップ(30)に進んで停
止スイッチ44がオンされ、更に、電源スイッチ41が
オフされ、ENDとなり、第2遠心分離された血液成分
分離操作が終了する。この後、チューブシーラー(登録
商標)等でチューブ14又は15bをシールした後、第
1及び第3子バッグ2b及び2dを切断する。第1子バ
ッグ2bは廃棄し、第3子バッグ2dは所定場所に保管
する。
【0086】次に、本実施例の作用について説明する。 容器保持部21の閉鎖時には、回動ベース201をベ
ース駆動装置206によりロック位置に保持し、かつ回
動ベース201上のロック爪223を容器保持部21の
ロック係止孔21Bに係止させた状態で該回動ベース2
01のストッパ227に係止させてロック位置に保持す
ることにより、該容器保持部21を閉鎖位置に確実にロ
ックする。
【0087】容器保持部21の開放時には、回動ベー
ス201をベース駆動装置206により開き操作位置に
設定替えし、該回動ベース201上のロック爪223を
該回動ベース201とともに容器保持部21の開き方向
に移動し、該ロック爪223を容器保持部21のロック
係止孔21Bから係止解除することにより、該容器保持
部21を開放する。このとき、回動べース201及びロ
ック爪223は容器保持部21の開き方向に移動して該
容器保持部21を開放するものであるから、該容器保持
部21に作用する加圧板10の加圧力の大きさにかかわ
らず、それら回動ベース201及びロック爪223を比
較的小さい駆動力で容易に開放できる。
【0088】尚、本実施例において、ベース駆動装置2
06は、回動ベース201に設けたカムフォロア217
と係合するカム溝218を備えたベース駆動プレート2
13と、ベース駆動プレート213に連結されるソレノ
イド207からなるものとした。これにより、ソレノイ
ド207のオフ時に加圧板10が容器保持部21に及ぼ
す如くの開き力は、回動ベース201のカムフォロア2
17がベース駆動プレート213のカム溝218面を略
法線方向から圧接する力となり、該回動ベース201を
確実にロック位置に保持し、容器保持部21を確実に閉
鎖位置にロック可能とする。また、ソレノイド207の
オン時には、ベース駆動プレート213のカム溝218
が回動ベース201のカムフォロア217を滑らかにガ
イドし、該回動ベース201を滑らかに開き操作位置に
設定替えでき、ひいては小さな駆動力で回動ベース20
1を駆動し、容器保持部21を容易に開放可能とする。
【0089】また、本発明の実施において、ベース駆動
手段は、ソレノイド207とベース駆動プレート213
の如くから構成されるものに限らず、回動ベースをロッ
ク位置に保持するトグルリンク装置とこのトグルリンク
装置を駆動して回動ベースをロック位置から開き操作位
置に切換設定するシリンダ等の駆動装置とから構成され
るものであっても良い。
【0090】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、加圧板と
閉鎖位置にある容器保持部との間で容器を挟圧する状態
下で、容器保持部を閉鎖位置に確実にロックするととも
に、小さい駆動力で閉鎖位置から容易に開放可能とする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は液体分離装置の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】図2は液体分離装置の制御系統を示すブロック
図である。
【図3】図3は図1の要部を示す断面図である。
【図4】図4(A)は図3のA−A線に沿う矢視図、図
4(B)は図4(A)のB−B線に沿う矢視図である。
【図5】図5は容器加圧状態を示す断面図である。
【図6】図6は図1の要部を示す断面図である。
【図7】図7は図6のVII-VII 線に沿う断面図である。
【図8】図8は第1分離操作を示す流れ図である。
【図9】図9は第2分離操作を示す流れ図である。
【図10】図10は液体分離装置の容器保持部開き状態
を示す斜視図である。
【図11】図11は容器保持部開閉装置の一例を示す模
式図である。
【図12】図12は容器保持部開閉装置の開き動作を示
す模式図である。
【図13】図13は容器保持部開閉装置の閉じ動作を示
す模式図である。
【図14】図14は容器保持部開閉装置の分解斜視図で
ある。
【図15】図15は容器保持部開閉装置の手動開きノブ
を示す模式図である。
【符号の説明】
2 バッグ(容器) 10 加圧板 20 液体分離装置 21 容器保持部 201 回動ベース 206 ベース駆動装置 223 ロック爪(ロック部材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体入り容器を保持して、所定軸に対し
    て回転するように設けられる容器保持部と、該容器をセ
    ットした状態で該容器を加圧する加圧手段を設けた液体
    分離装置であって、 前記所定軸に対して垂直な第1の軸を設けるとともに、
    該第1の軸方向に対して傾斜する長孔を設けた、該第1
    の軸方向に移動する回動ベース駆動手段と、 一端を該第1の軸に平行に設けられた第2の軸を回転す
    る、前記長孔に係合し前記長孔の軸方向の移動により回
    転する回動ベースと、 該回動ベースの他端に、その他端を前記第2の軸と平行
    に設けられた第3の軸を回転するロック部材とを備え、 該回動ベース駆動手段が一方に移動すると該回動ベース
    が該容器保持部から遠くへ移動し、ロック部材が外れて
    容器保持部が開き、該回動ベース駆動手段が他方に移動
    すると該回動ベースが容器保持部に近づきロック部材に
    容器保持部が係合することを特徴とする液体分離装置の
    容器保持部開閉装置。
JP4135728A 1992-04-30 1992-04-30 液体分離装置の容器保持部開閉装置 Pending JPH05305136A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009090136A (ja) * 2009-01-08 2009-04-30 Terumo Corp 血液成分分離用装置

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