JP2003334242A - 血液分離装置及び血液分離方法 - Google Patents

血液分離装置及び血液分離方法

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JP2003334242A
JP2003334242A JP2003064265A JP2003064265A JP2003334242A JP 2003334242 A JP2003334242 A JP 2003334242A JP 2003064265 A JP2003064265 A JP 2003064265A JP 2003064265 A JP2003064265 A JP 2003064265A JP 2003334242 A JP2003334242 A JP 2003334242A
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Japan
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blood
bag
weight
separation
tube
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JP2003064265A
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Satoshi Inoue
聡 井上
Tsutomu Sugiki
努 杉木
Mitsuaki Matsuoka
光明 松岡
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 親バッグ内の血液製剤としての赤血球の量
(重量)を測定でき、血液製剤として過不足であるか否か
を容易に判明することができる血液分離装置及びその分
離方法の提供。 【解決手段】 予め遠心分離され複数層に分離された血
液成分を親バッグから複数の子バッグに自動分離する装
置であって、親バッグの重量を測定しながら分離動作を
行うことを特徴とする自動血液分離装置である。また、
予め遠心分離され複数層に分離された血液成分を親バッ
グから複数の子バッグに自動分離する装置であって、親
バッグの重量を測定、表示しながら分離動作を行うこと
を特徴とする血液分離装置である。本発明は、また、親
バッグに残存する血液製剤としての赤血球の重量の過不
足か否か判定することを特徴とする血液分離装置であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、柔軟性を有する血液バ
ッグから、血漿、赤血球等を自動分離する装置及びその
方法に関する。また,血液バッグの重量を測定・表示し
ながら血漿、赤血球等を自動的に分離する血液分離装置
(血液自動分離装置)及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、血液の成分輸血を行うため、遠心
分離された血液バッグ中の血液を成分毎に分離するため
の液体分離装置が提案されている。しかしながら、従来
の液体分離装置では、子バッグ(第2分離容器)に収容さ
れた液体重量のみを測定するものであった。また、遠心
分離された血液を分離する場合、第1分離容器(親バッ
グ)に残された液体は実質的に赤血球であり、この赤血
球は血液製剤として使用される。従来の液体分離装置で
はこの血液製剤としての赤血球の量(重量)が測定でき
ず、別途秤などを用いて量を測定する必要があった(例
えば特許文献1)。
【特許文献】 特許第2941177号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
問題点に鑑みなされたものであって、親バッグの重量を
測定することにより、血漿などが子バッグ(第2分離容
器)に収容された後、第1分離容器に残存する血液製剤と
しての赤血球の量(重量)を測定でき、血液製剤として過
不足であるか否かを容易に判明することができる血液自
動分離装置、その分離方法を提供することを目的とす
る。また、血液分離処理後のチューブシールまでの工程
を自動で行うことを可能にする血液分離装置(血液自動
分離装置)、その分離方法を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するするための手段】上記目的を達成する
ために、本発明は、予め遠心分離され複数層に分離され
た血液成分を親バッグから複数の子バッグに自動分離す
る装置であって、親バッグの重量を測定しながら分離動
作を行うことを特徴とする血液分離装置(血液自動分離
装置)である。
【0005】本発明は、また、予め遠心分離され複数層
に分離された血液成分を親バッグから複数の子バッグに
自動分離する装置であって、親バッグの重量を測定、表
示しながら分離動作を行うことを特徴とする自動血液分
離装置である。本発明は、また、親バッグに残存する血
液製剤としての赤血球の重量の過不足か否か判定するこ
とを特徴とする血液分離装置(血液自動分離装置)であ
る。
【0006】本発明は、予め遠心分離され複数層に分離
された血液成分を親バッグから複数の子バッグに自動分
離する方法であって、親バッグの重量を測定しながら分
離動作を行うことを特徴とする自動血液分離方法であ
る。本発明は、また、予め遠心分離され複数層に分離さ
れた血液成分を親バッグから複数の子バッグに自動分離
する方法であって、親バッグの重量を測定、表示しなが
ら分離動作を行うことを特徴とする血液分離方法(血液
自動分離装置)である。
【0007】本発明は、また、親バッグに残存する血液
製剤としての赤血球の重量の過不足か否か判定すること
を特徴とする血液分離方法(血液自動分離装置)である。
【0008】
【発明の実施の形態】(実施例)図1は本発明の液体分
離装置(血液自動分離装置)の一例を示す斜視図、図2は
液体分離装置(血液自動分離装置)の制御系統を示すブロ
ック図、図3は図1の要部を示す断面図、図4は図3の
A−A線に沿う矢視図及び図4(A)のB−B線に沿う
矢視図、図5は液体分離装置の容器保持部開き状態を示
す斜視図、図6は分離操作を示すフローチャート、図7
は第1の容器(第1分離容器、即ち血液バッグの親バッ
グ)に収容される液体重量を測定する第1の重量センサ
(液体重量測定部)の詳細斜視図である。また、図8はチ
ューブシール機能を更に備えた実施例のブロック図、図
9はその実施例についてのフローチャートの一例を示す
ものである。
【0009】自動液体分離装置(血液自動分離装置)20
は、主に、予め遠心分離により複数層に分離された血液
の成分分離に使用されるものである。その対象の液体収
納容器(血液バッグ)2は、200mL 及び400mL
のものであり、それぞれ、ダブルバッグ(D)、トリプ
ルバッグ(T)及び白血球除去用4連バッグ(クォドラ
ップルバッグ)(Q)(Additive Solution(血液保存
剤)有:Adまたは無)が使用可能なものである。尚、
本実施例では400mL用の白血球除去用4連バッグ
(血液保存剤有)使用する場合について説明する。
【0010】自動液体分離装置20は、液体取出管11
が設けられた第1の液体容器としての血液バッグ2の親
バッグ(第1の容器、即ち第1の分離容器)2aを保持す
る第1容器保持部21と、第1容器保持部(第1容器保
持手段)21に保持された親バッグ2aを加圧して親バ
ッグ2a内の上方の層の血液成分を押し出す容器加圧部
(容器加圧手段)22と、容器加圧部22により親バッグ
2aの液体取出管11から各チューブを介して押し出さ
れた上方の層の血液成分が収容される第1子バッグ(第
2容器のうちの1つ)2b、第2子バッグ(第2容器のう
ちの1つ)2b及び第3子バッグ(第2容器のうちの1
つ)2c及び第3子バッグ(第2容器のうちの1つ)2d
を保持する第2容器保持部(第2容器保持手段)23A〜
23Cと、各チューブを開閉する開閉部24と、血液バ
ッグ2の血液の界面を検出する界面検出部(界面検出手
段)25と、第1容器保持部21のフック(係合手段)7
に吊るされた親バッグ2aに収納されている血液成分
(液体成分)の重量を測定する第1液体重量測定部(第1
液体重量測定手段)、各子バッグ2b、2c、2dに収
容される血液成分の重量を測定する重量測定部(第2液
体重量測定手段)101、102と、界面検出部25に
よって検出された検出信号、各重量測定部101、10
2によって測定された測定信号、及び予め入力されてい
るプログラムに基づき容器加圧部22及び開閉部24を
操作する操作信号を演算出力する演算制御部26とを主
要な構成要素としている。これらの重量測定部は歪ゲー
ジ等で構成されている。27は、操作ボックスであり、
電源スイッチ41、シール設定スイッチ41a、シール
位置選択スイッチ41b、分離パターン選択スイッチ4
1c、第1スタートスイッチ42、開始/停止スイッチ
44、ディスプレイ(液晶デッスプレイ等の表示部)4
5、使用バッグ選択・表示部45a、重量表示部45b
である。
【0011】第1容器保持部21は、操作ボックス27
の前面容器導入窓部27aに位置しており、図3の矢印
のように開閉可能であり、開いた状態で親バッグ2aを
フック7、7に吊し、主容器保持部21を閉じた状態が
図3に示された状態となる。この状態で、第1重量測定
部(重量センサ)100で風袋重量を除いて血液(血液成
分)の重量測定が行なわれる。尚、第1容器保持部21
は、所定軸21Aに対して回転する。
【0012】前記容器加圧部22は、操作ボックス27
に支持されている回転軸8に固定された加圧板10を押
圧機構により容器保持部21の側へ押圧し、加圧板10
と閉じ状態の容器保持部21の間に親バッグ2a(また
は子バッグ2b)を挟圧する(図5参照)。
【0013】容器加圧部22の押圧機構は、図3、図4
(A)、(B)に示す如く、加圧モータ111にて駆動
される送りねじ112に螺合して送りねじ112の方向
に移動する移動子113と、移動子113と加圧板10
との間に介装されて容器加圧部を形成する加圧板10に
加圧力を及ぼす付勢部材114とを有して構成される。
【0014】ここで、付勢部材114は、図4(A)、
(B)に示す如く、筒状部材115、マンドレル11
6、第1ばね体117、第2ばね体118とから構成さ
れる。筒状部材115は、移動子113に遊挿され、両
端ばね受部115A、115Bを備える。マンドレル1
16は、筒状部材115に挿入され、筒状部材115内
側の一端ばね受部116Aを備え、かつ加圧板10にピ
ン結合される加圧板側受部材116Bを備える。
【0015】第1ばね体117と第2ばね体118は、
第1ばね体117の方がばね定数を大とされ、第1ばね
体117は筒状部材115まわりに外装され、第2ばね
体118は筒状部材115内に内装される。そして、第
1ばね体117と第2ばね体118は、第1ばね体11
7とばね受部115Aとの衝合、第2ばね体118とば
ね受部115Bとの衝合を介して、加圧方向に直列的に
連結され、第1ばね体117は移動子側受座金113A
に後面支持され、第2ばね体118はマンドレル116
のばね受部116Aに前面支持される。
【0016】このとき、筒状部材115は、両ばね体1
17、118の間に介装されて第2ばね体変位阻止手段
を構成し、移動子113が原位置から一定の小移動量を
超えるときに、第2ばね体118を支持しているマンド
レル116の加圧板側受部材116Bに衝合し、該第2
ばね体118の変位を阻止し、移動子113の当該小移
動量を超える大移動量の移動に際し、第1ばね体117
を変位開始せしめるものとなる。尚、移動子113の下
面には検出ドグ119が固定され、移動子113の移動
経路には検出ドグ119を検出する原位置検出スイッチ
119A、小移動量検出スイッチ119B、大移動量検
出スイッチ119Cが設置されている。
【0017】即ち、容器加圧部22は、下記(A) 、
(B)の如くに動作する。 (A) 小加圧力付与段階 演算制御部26が加圧回路30をしてモータ111を正
転せしめると、送りねじ112が回転し、移動子113
が原位置から移動開始し、ばね定数の小なる第2ばね体
118を筒状部材115のばね受部115Bとマンドレ
ル116のばね受部116Aとの間で圧縮変位せしめ
る。
【0018】移動子113は、小移動量検出スイッチ1
19Bにて検出される小移動量を超えるに至る位置にて
停止する。
【0019】これにより、圧縮された第2ばね体118
の小なる加圧力が徐々に加圧板10を押動し、加圧板1
0は、容器保持部21との間に小なる押圧力で子バッグ
2bを挟圧する。
【0020】(B) 大加圧力付与段階 演算制御部26が加圧回路30をしてモータ111を正
転せしめると、送りねじ112が回転し、移動子113
が原位置から移動開始し、ばね定数の小なる第2ばね体
118を筒状部材115のばね受部115Bとマンドレ
ル116のばね受部116Aとの間で圧縮変位せしめ
る。
【0021】移動子113が小移動量検出スイッチ11
9に対応する小移動量を超えるとき、第2ばね体変位阻
止手段としての筒状部材115が第2ばね体118を支
持しているマンドレル116の加圧板側受部材116B
に衝合し、該第2ばね体118の変位を阻止する。この
とき、モータ111は正転を続け、移動子113は更に
移動し、ばね定数の大なる第1ばね体117を移動子側
受座金113Aと筒状部材115のばね受部115Aと
の間で圧縮変位せしめる。
【0022】移動子113は、大移動量検出スイッチ1
19Cにて検出される大移動量を超えるに至る位置にて
停止する。
【0023】これにより、圧縮された第1ばね体117
の大なる加圧力が徐々に加圧板10を押動し、加圧板1
0は容器保持部21との間に大なる押圧力で親バッグ2
aを挟圧する。
【0024】即ち、親バッグ2aを押圧すべき第1分離
操作時には、演算制御部26が上述(B) にてモータ
111を駆動制御し、子バッグ2bを押圧すべき第2分
離操作時には、演算制御部26が上述(A) にてモー
タ111を駆動制御する。
【0025】液体分離装置20は、操作ボックス27の
上面27bに開閉するように取付けられたフタ32を有
している。このフタ32は上面27bに対して垂直方向
に固定できるようになっており、このフタ32には、子
バッグを2個吊すことができるようにフック33a、3
3bが設けられ、更に、操作ボックス27の上面26b
には、子バッグを1個載置できるトレー35が設けられ
てなる。
【0026】開閉部24は、操作ボックス27の上面2
6bにそれぞれ設けられた第1、第2、第3及び第4チ
ューブクランパ37、38及び39からなり、これらの
各チューブクランパ36、37、38及び39はそれぞ
れに対応するソレイド36a、37a、38a及び39
a(図2参照)により開閉する。
【0027】この各ソレイド36a、37a、38a及
び39aは駆動回路36b、37b、38b、及び39
b並びに入出力ポート31を介して演算制御部26に電
気的にそれぞれ接続されている。
【0028】界面検出部25は、遠心分離された後の血
液バッグ2内の、複数の液体成分(血液成分)層を形成す
る血漿層Cと軟膜層(バフィーコート)Dとの界面、及び
/または軟膜層Dと赤血球Eとの界面を検出するもの
で、一般的にはフォトセンサが使用され、それぞれの層
の光吸収率の差によって界面を検出するものである。
尚、この界面検出部25の取付位置は上下に若干補正す
ることができるようになっている。この界面検出部25
は入出力ポート31を介して演算制御部26に電気的に
接続されている。
【0029】界面検出部25は、具体的には例えば、図
3(B)の如く構成される。即ち、図3(B)において、1
21は加圧板10に配設された発光手段、122は操作
ボックス27の側面27aに長手方向に一列に配設され
た受光手段である。発光手段121は第1容器保持部2
1にセットされた血液バッグ2の上下方向に沿って延設
される複数個(ここでは第1〜第15の15個)の赤外発
光ダイオードからなり、受光手段122は発光手段12
1の全発光ダイオードに対向配置される2枚の並列接続
された板状の発光ダイオードからなる。
【0030】このとき、液体分離装置20は、第1容器
保持部21にセットされた血液バッグ2に対する界面設
定位置(分離終了時にあるべき界面の位置)を、今回分
離終了時に血液バッグ2にあるべき血漿残留量に応じて
(従って、今回使用の血液バッグ2の容量、或いは前工
程の遠心分離条件に応じて)設定するための界面設定部
50を備えている。また、液体分離装置20は、この界
面設定部50にて設定された界面設定位置を後述する記
憶部40の不揮発性のEEPROM40cに記憶させ
る。不揮発性のEEPROM40cは、上述の記憶デー
タを書換え呼出しできるとともに、主電源を切った状態
においても記憶データを消去せしめることがない。
【0031】然して、界面検出部25が界面設定部50
にて設定された界面位置を検出する方式は、例えば以下
の如くによることができる。
【0032】演算制御部26が、界面検出部25の検出
作業位置を、今回の親バッグ2a又は子バッグ2bにつ
いて、界面設定部50が不揮発性のEEPROM40c
に記憶させた界面設定位置に対応せしめ、検出作業位置
に位置する主発光ダイオード(例えば第8発光ダイオー
ド)、並びに検出作業位置の上下両側に位置する上発光
ダイオード(例えば第6発光ダイオード)と下発光ダイ
オード(例えば第10発光ダイオード)の各素子を順次
繰り返し発光せしめる。
【0033】同時に、演算制御部26は受光装置122
を構成する受光ダイオードの受光量をA/D変換後転送
され、第6発光ダイオードと第10発光ダイオードの受
光量S6 、S10の受光量の差(S6 −S10)を演算し、
第8発光ダイオードの受光量が下記数式となった時に血
液バッグ2の界面が界面設定位置に達したことを認識す
る。 S8 ≒(S6 −S10)/2
【0034】重量測定部101、102は重量計測回路
35及び入出力ポート31を介して、前記演算制御部2
6に電気的に接続され、具体的には以下の如く構成され
る。
【0035】第2容器保持部23Aに設けられる、第1
子バッグ2bのための重量測定部101は、図3に示す
如く、子バッグ2bが載架されるバッグ受皿104を重
量センサ105の上に支持することにて構成される。
【0036】第2容器保持部の副容器保持部23B、2
3Cに設けられる、子バッグ2c、2dのための重量測
定部102は、それら子バッグ2c、2dが吊されるフ
ック33a、33bを単一の重量センサ106に支持す
ることにて構成される。即ち、2つの容器保持部23
B、23Cは単一の重量測定部102を共有し、各容器
保持部23B、23Cのそれぞれに保持されている子バ
ッグ2c、2dの重量変化量を選択的に測定できる。
【0037】尚、重量センサ105は、操作ボックス2
7内に固定のセンサ保持ブラケット105Aに支持さ
れ、、重量センサ106は、フタ32の内部に固定のセ
ンサ保持ブラケット(不図示)にそれぞれ支持され、上面
の2位置、下面の2位置のそれぞれに張付けられてホイ
ートストンブリッジ回路を形成する歪ゲージを備えて構
成される。
【0038】このとき、液体分離装置20は、第2容器
保持部23A、第2容器保持部の副容器保持部23B、
23Cにセットされた各子バッグ2b〜2dに収容すべ
き液量を、今回使用の子バッグ2b〜2dの容量に応じ
て設定するための液量設定部60を備えている。また、
液体分離装置20は、この液量設定部60にて設定され
た設定液量を後述する不揮発性のEEPROM40cに
記憶させる。記憶部40は、上述の記憶データを書換え
読出しできるとともに、主電源を切った状態においても
記憶データを消去せしめることがない。
【0039】従って、各重量測定部101、102は上
記液量設定部60にて設定された液量を以下の如く測定
する。即ち、演算制御部26は、不揮発性のEEPRO
M40cが記憶している液量設定部60の記憶データ
と、各重量測定部101、102の測定結果とを得て各
重量測定部101、102の測定結果がそれらの設定液
量に達したことを認識できる。これと並行して親バッグ
2aの重量もフック7に係合した重量センサ100によ
り測定される。図7は、重量センサ100の詳細を示す
斜視図である。親バッグ2aがフック7に係合される
と、フック7に下向きの荷重が加わると支点7aを軸に
反時計回りの動きが生じ、ロードセル7cの下面に対し
て下方向から反時計回りに上向きに荷重が加わり、親バ
ッグ2aの風袋重量を除いた血液重量(血液成分の重量)
が測定される。
【0040】このとき、演算制御部26は、第2容器保
持部の副容器保持部23B、23Cにて共有されている
重量測定部102の出力変化量が、副容器保持部23
B、23Cのいずれに保持されている子バッグ2c、2
dの重量変化量に対応するものであるかを以下の如くに
より選択的に認識する。即ち、制御部26は、重量測定
部102の測定結果を得るとともに、今回開閉部24の
チューブクランパ38、39にてクランプ解除されたチ
ューブ15a、15bに連通している子バッグ2c、2
dを認識し、該重量測定部102の測定結果が上記クラ
ンプ解除されたチューブ15a、15bに連通している
子バッグ2c、2dの重量変化量に対応するものである
ことを認識し、当該子バッグ2c又は2dの重量変化量
を演算し出力できる。
【0041】演算制御部26は、入出力ポート31から
入力される各信号と、必要に応じて記憶部40(ROM
40a、RAM40b、EEPROM40cを含む)か
ら読み出した情報とに基づき演算して操作信号を各回路
を介して各機器に出力するためのものである。そして、
記憶部40のROM40aには、予め本発明の操作方法
が記憶されているプログラムが装着されており、演算制
御部26に電気的に接続されている。尚、このプログラ
ムは、例えば、400mLの場合、200mLの場合、
その他種々の操作方法の各場合についてあり、このプロ
グラムを選択スイッチにより選択することにより、操作
方法を種々に変えることができる。尚、ROM40aに
装着されるプログラムは各操作方法毎に作られたプログ
ラムカセットを、操作方法毎に交換する方式でもよい。
【0042】尚、ROM(40a)は、「リード・オン
リー・メモリ」であり、液体分離(血液分離)操作を自動
的に行なうためのプログラムが入っており、電源を切っ
ても、その内容は失われることがない(即ち、不揮発性
の記憶部である)。また、その内容を書き替えることは
できない。
【0043】また、RAM(40b)は、「ランダム・
アクセス・メモリ」であり、液体分離操作の途中で現在
の分離操作が何ステップ目にあるかを記憶したり、液量
の測定結果を記憶したり、界面検出部の測定結果を記憶
したり、演算制御部で行なっている演算の途中結果を記
憶するためのメモリであり、電源を切ると、その内容は
全て失われる。
【0044】また、EEPROM(40c)は、「エレ
クトリカル・イレーサブル・プログラマブル・リード・
オンリー・メモリ」であり、リード・オンリー・メモリ
とは言っても書き込み用の高電圧を印加することで内容
を書き替えることが可能である。また、記憶した内容は
電源を切っても消えない(即ち、不揮発性の記憶部であ
る)。このEEPROMには血液バッグのタイプ毎の、
界面検出設定値、液量設定値が全て記憶されており、設
定変更モードに切り換えた時のみ、設定内容を書き替え
ることができる。
【0045】即ち、演算制御部26は、界面検出部25
によって検出された検出結果、重量測定部101、10
2によって測定された測定結果、及びプログラムに基づ
き容器加圧部22及び開閉部24を操作して、液体分離
(血液分離)を自動的に行なう。
【0046】このとき、演算制御部26は、不揮発性の
EEPROM40Cが記憶している界面設定位置及び設
定液量のデータと、界面検出部25の検出結果と、各重
量測定部101、102の測定結果とに基づき、界面検
出部25の検出界面が界面設定位置に達し、及び/又は
各重量測定部101、102の測定結果が設定液量に達
したことを認識して開閉部24を閉止させ、分離動作を
終了せしめる。
【0047】また、この演算制御部26には、入出力ポ
ート31を介して、電源スイッチ41、第1スタートス
イッチ42、第2スタートスイッチ43及び停止スイッ
チ44等のスイッチ類並びに液晶ディスプレイ45が電
気的に接続されている。これらスイッチ類及び液晶ディ
スプレイ45は操作ボックス27の傾斜部27cにある
パネル部に取付けられている。この液晶ディスプレイ4
5は操作ボックス27の操作パネル上に設けられてい
る。そして、この液晶ディスプレイ45には使用プログ
ラムの名称が表示される。従って、このプログラムが正
しいものであるかどうか確認できる。また、エラーメッ
セージ、例えば界面レベル、重量計に異常がある場合
(子バッグが所定個所にセットされていない)等はその
旨が液晶ディスプレイ45に表示されるようになってい
る。
【0048】次に、上記構成になる自動液体分離装置
(血液自動分離装置)20の操作について図1を参照して
説明する。図6は自動液体分離装置に遠心分離した白血
球除去用4連血液バッグ(保存液有:クォドラップルバ
ッグ−Ad)2を使用した場合の分離操作を示すフロー
チャートである。
【0049】先ず、自動液体分離装置20の電源スイッ
チ41をONして、初期設定(例えば、シール設定スイ
ッチ41aでの「自動」か「手動」かのいずれかの選択
等)を行なう(ステップ(1) )。次に、供血者から40
0mL採血した血液バッグ(白血球除去用4連バッグ)
2を遠心分離したもの、例えば、3000〜4000G
で 5分間行なったものを用意する。遠心分離された血液
バッグ2を図1に示すように自動液体分離装置20にセ
ットする。血液バッグ2のうち400mLの全血が入っ
た親バッグ2aを第1容器保持部21のフック7、7に
吊す。また、第1子バッグ2bを第2容器保持部23A
のトレー35に載置する、即ち図3における重量測定部
105のバッグ受皿104に載架する。
【0050】更に、第2、第3の各子バッグ2c、2d
を重量測定部102のフック33a、33bにそれぞれ
吊す。更に血液バッグ2の接続チューブ(第1の接続チ
ューブ)12を第1チューブクランパ36に、接続チュ
ーブ(第2の接続チューブ)14を第2チューブクランパ
37に、接続チューブ(第3の接続チューブ)15a及び
接続チューブ(第4の接続チューブ)15bを第3及び第
4チューブクランパ38及び39にそれぞれセットす
る。
【0051】血液バッグ2を自動液体分離装置20にセ
ットした後、この血液バッグ2、即ち、白血球除去用4
連バッグ用のプログラムを使用バッグ選択・表示部45
aにより、ダブルバッグ(D)、トリプルバッグ(T)
及び白血球除去用4連バッグ(クォドラップルバッグ)
(Q)(Additive Solution(血液保存剤)有:Adまた
は無)から、使用バッグ選択・表示部45aにより、白
血球除去用4連バッグ(クォドラップルバッグ)(Addi
tive Solution(血液保存剤有)(Q−Ad)を選択し
て、自動液体分離装置20の記憶部40からプログラム
読み出す(ステップ(2) )。
【0052】使用バッグ選択・表示部45aに選択され
た血液バッグ2の品種が表示されるので、この表示を見
て血液バッグ2の種類とセットしたプログラムとが一致
するか否か判別する(ステップ(3) )。ステップ(3)
の答が否定(NO)であれば、開始/停止スイッチ44をO
Nして全面解除して、ステップ(2) に戻り、正しいプ
ログラムを選択して記憶部40から読み出す。ステップ
(3) の答が肯定(YES)であれば、ステップ(4) に進
み、第1スタートスイッチ42をONしてステップ(5)
に進む。
【0053】ステップ(5) にて界面検出部25の検出
結果を得て分離界面レベルが所定位置になっているか、
即ち、親バッグ2aが所定位置にセットされているか否
かを判定する。この際、液晶ディスプレイ45上にその
旨が表示されるから、これを見て判定することになり、
ステップ(5) の答が否定(NO)であればステップ(4)に
戻り、停止スイッチ44をONして全面解除し、親バッ
グ2aの位置を所定位置にセットして、再び第1スター
トスイッチ42をONする。ステップ(5) の答が肯定
(YES)であれば、ステップ(6) に進み、ステップ(6)
で、重量測定部101が所定の重量を示しているか、即
ち、所定品種の第1子バッグ2bが所定位置にセットさ
れているか否かを判定する。また、重量測定部102が
所定の重量を示しているか、即ち、所定品種の第2子バ
ッグ2c、第3子バッグ2dが所定位置にセットされて
いる否かを判定する。
【0054】その旨が液晶ディスプレイ45上に表示さ
れるから、これを見て判定しステップ(6) の答が否定
(NO)であれば、再びステップ(4) に戻り、開始/停止
スイッチ44をONして全面解除して、第1子バッグ2
bを所定位置にセットして、再び、第1スタートスイッ
チ42をONする。ステップ(6) の答が肯定(YES)であ
ればステップ(7) に進み、第1、第2、第3、第4チ
ューブクランパ36、37、38、39が全て閉とな
る。親バッグ2aの液体取出管11内に内蔵された破断
して分離可能な栓体を折り、親バッグ2aとチューブ1
2を連通すると同時に、第3子バッグ2dの液体取出管
18内に内蔵された破断して分離可能な栓体を折り、第
3子バッグ2dとチューブ15bを連通する。
【0055】次にステップ(8) に進み、第1スタート
スイッチ42をONしてステップ(9)に進み、第1及び
第3チューブクランパ36及び38が開、第2及び第4
チューブクランパ37及び39が閉となる。
【0056】次にステップ(10)に進み、容器加圧部2
2の移動子113を大移動量検出スイッチ119Cにて
検出される大移動量を超える位置まで移動させて加圧板
10による加圧動作を作動せしめ、親バッグ2aの加圧
を開始する。親バッグ2aの血漿層Cは第2子バッグ2
cに移り始める。この時、親バッグ2aの血液成分の重
量が測定され、表示部45bに表示される(加圧動作時
は測定・表示されない)。
【0057】このとき、容器加圧部22は、前述(B) の
大加圧力付与段階における如くに、ばね定数の大なる第
1ばね体117を変位せしめることにて、該第1ばね体
117の大なる加圧力にて加圧板10を押動し、加圧板
10と容器保持部21との間に生ずる大きな押圧力で親
バッグ2aを挟圧する。
【0058】次にステップ(11)に進んで、血漿層Cと
軟膜層Dとの界面が界面検出部25にて設定位置に達し
たか否かを判定する。ステップ(11)の答が否定(NO)で
あれば、ステップ(10)に戻り、加圧板10の加圧を続
行して血漿層Cを第2子バッグ2cに送る。
【0059】ステップ(11)の答が肯定(YES)であれば
ステップ(12)に進み、第1及び第2チューブクランパ
36及び37が開、第3及び第4チューブクランパ38
及び39が閉となり、第1子バッグ2bに血漿層Cの一
部、軟膜層D及び赤血球層Eの一部を移す。次にステッ
プ(13)に進み、重量測定部101の測定結果を得て、
第1子バッグ2b内に入った血液重量が所定重量(閾
値)、30g になったか否かを判定する。ステップ(1
3)の答が否定(NO)であれば、前に進まず、重量が30
g になるまで待つ。ステップ(13)の答が肯定(YES)で
あれば、ステップ(14)に進んで、加圧板10の加圧を
停止してステップ(15)に進む。
【0060】ステップ(15)にて、第2及び第3チュー
ブクランパ37及び38が開、第1及び第4チューブク
ランパ36及び39が閉となる。従って、第2子バッグ
2cに入っている血漿層Cが第1子バッグ2bに自然流
下で移る。ステップ(16)に進み、重量測定部101の
測定結果を得て、第1子バッグ2b内に入った血漿重量
が所定重量(ここでは、30g+40g=70g) にな
ったか否かを判定する。ステップ(16)の答が否定(NO)
であれば、前に進まず、所定重量(閾値)70gになるま
で待つ。血漿重量は、風袋重量を含めて液晶ディスプレ
イ45に表示される。これと併せて親バッグ2aの重量
も表示部45bに表示されるので所定重量であるか否か
を判定する。
【0061】ステップ(16)の答が肯定(YES)であれば
ステップ(17)に進んで、ステップ(17)にて、第1及
び第4チューブクランパ36及び39が開、第2及び第
3チューブクランパ37及び38が閉となる。従って、
第3子バッグ2d内の赤血球の保存液(Additive Solut
ion )が親バッグ2aに自然流下で移る。ステップ(1
8)に進み、重量測定部101の測定結果を得て、親バ
ッグ2aの入った赤血球保存液(Additive Solution )
の重量が90g(所定重量) になったか否かを判定する。ス
テップ(18)の答えが否定(NO)であれば、前に進まず、
表示部45bに表示される重量を確認しながら所定重量
(ここでは90g) になるまで待つ。
【0062】ステップ(18)の答えが肯定(YES)であれ
ばステップ(18)に進んで停止スイッチがONされ、エ
ンドとなり、第1遠心分離された血液成分分離操作が終
了する。この後、チューブシーラー等でチューブ12及
び15aをシールした後、血液バッグ2から親バッグ2
a、第2子バッグ2cを切断する。切断された親バッグ
2a及び第2子バッグ2cは所定場所に保管される。こ
の後、電源スイッチ41がOFFされ、終了となり、第
2遠心分離された血液成分分離操作が終了する。この
後、チューブシーラー(登録商標)等でチューブ14又
は15bをシールした後、第1及び第3子バッグ2b及
び2dを切断する。第1子バッグ2bは廃棄し、第3子
バッグ2dは所定場所に保管する。
【0063】図8は、上述の実施例にチューブシール機
能をさらに備えた他の実施例である自動液体分離装置
(血液自動分離装置)のブロック図である。同一参照番号
は同一の構成要件であるので説明を割愛する。70は、
初期設定として「自動」の「シール設定」が入力されて
いることを条件にシール駆動回路で、第1シール部70
1,第2シール部702,第3シール部703,第4シ
ール部704のうちのいずれかを駆動させて、高周波に
より、シール部701,702,703,704にそれぞ
れ対応したチューブ12,チューブ14,チューブ15
a,チューブ15bを所定長シール(融着)させるもので
ある。好ましくは、これらのシール部701,702,7
03,704は、チューブクランパ36,チューブクラ
ンパ37,チューブクランパ38,チューブクランパ3
9の中にそれぞれ実装されている。また、図9は、その
動作のフローチャートである。上記構成になる自動液体
分離装置(血液自動分離装置)20の操作について図8及
び図9を参照して説明する。図9は自動液体分離装置に
遠心分離した白血球除去用4連血液バッグ(保存液有:
クゥオドラップルバッグ−Ad)2を使用した場合の分
離操作を示すフローチャートである。
【0064】先ず、自動液体分離装置20の電源スイッ
チ41をONして、初期設定として、シール設定スイッ
チ41a(図1参照)で、シール設定条件として、「自
動」、「手動」のいずれかを初期設定として選択入力す
る。また、シール箇所(チューブ12,チューブ14,
チューブ15a,チューブ15bのうちいずれのチュー
ブをシールするか)についてもシール位置選択スイッチ
41bで初期設定として入力する。また、分離パターン
についても選択する(ステップ(101) )。これらの
初期設定は、一例であってこれらに限定されるものでは
ない。次に、供血者から400mL採血した血液バッグ
(白血球除去用4連バッグ)2を遠心分離したもの、例
えば、3000〜4000G で 5分間行なったものを用
意する。遠心分離された血液バッグ2を図1に示すよう
に自動液体分離装置20にセットする。血液バッグ2の
うち400mL の全血が入った親バッグ2aを第1容器
保持部21のフック7、7に吊す。また、第1子バッグ
2bを第2容器保持部23Aのトレー35に載置する、
即ち図3における重量測定部105のバッグ受皿104
に載架する。
【0065】更に、第2、第3の各子バッグ2c、2d
を重量測定部102のフック33a、33bにそれぞれ
吊す。更に血液バッグ2の接続チューブ(第1の接続チ
ューブ)12を第1チューブクランパ36に、接続チュ
ーブ(第2の接続チューブ)14を第2チューブクランパ
37に、接続チューブ(第3の接続チューブ)15a及び
接続チューブ(第4の接続チューブ)15bを第3及び第
4チューブクランパ38及び39にそれぞれセットす
る。
【0066】血液バッグ2を自動液体分離装置20にセ
ットした後、この血液バッグ2、即ち、白血球除去用4
連バッグ用のプログラムを使用バッグ選択・表示部45
aにより、ダブルバッグ(D)、トリプルバッグ(T)
及び白血球除去用4連バッグ(クォドラップルバッグ)
(Additive Solution(血液保存剤)有:Adまたは
無)から、白血球除去用4連バッグ(クォドラップルバ
ッグ)(Additive Solution(血液保存剤有)を選択し
て、自動液体分離装置20の記憶部40からプログラム
を読み出す(ステップ(102) )。
【0067】使用バッグ選択・表示部45aに選択され
た血液バッグ2の品種が表示されるので、この表示を見
て血液バッグ2の種類とセットしたプログラムとが一致
するか否か判別する(ステップ(103) )。ステップ
(103) の答が否定(NO)であれば、開始/停止スイッ
チ44をONして全面解除して、ステップ(102) に
戻り、正しいプログラムを選択して記憶部40から読み
出す。ステップ(103)の答が肯定(YES)であれば、ス
テップ(104) に進み、第1スタートスイッチ42を
ONしてステップ(105) に進む。
【0068】ステップ(105) にて界面検出部25の
検出結果を得て分離界面レベルが所定位置になっている
か、即ち、親バッグ2aが所定位置にセットされている
か否かを判定する。この際、液晶ディスプレイ45上に
その旨が表示されるから、これを見て判定することにな
り、ステップ(5) の答が否定(NO)であればステップ(1
04) に戻り、停止スイッチ44をONして全面解除
し、親バッグ2aの位置を所定位置にセットして、再び
第1スタートスイッチ42をONする。ステップ(10
5) の答が肯定(YES)であれば、ステップ(106) に進
み、ステップ(106) で、重量測定部101が所定の
重量を示しているか、即ち、所定品種の第1子バッグ2
bが所定位置にセットされているか否かを判定する。ま
た、重量測定部102が所定の重量を示しているか、即
ち、所定品種の第2子バッグ2c、第3子バッグ2dが
所定位置にセットされている否かを判定する。
【0069】その旨が液晶ディスプレイ45上に表示さ
れるから、これを見て判定しステップ(106) の答が
否定(NO)であれば、再びステップ(104) に戻り、開
始/停止スイッチ44をONして全面解除して、第1子
バッグ2bを所定位置にセットして、再び、第1スター
トスイッチ42をONする。ステップ(106) の答が
肯定(YES)であればステップ(107) に進み、第1、第
2、第3、第4チューブクランパ36、37、38、3
9が全て閉となる。親バッグ2aの液体取出管11内に
内蔵された破断して分離可能な栓体を折り、親バッグ2
aとチューブ12を連通すると同時に、第3子バッグ2
dの液体取出管18内に内蔵された破断して分離可能な
栓体を折り、第3子バッグ2dとチューブ15bを連通
する。
【0070】次にステップ(108) に進み、第1スタ
ートスイッチ42をONしてステップ(109)に進み、
第1及び第3チューブクランパ36及び38が開、第2
及び第4チューブクランパ37及び39が閉となる。
【0071】次にステップ(110)に進み、容器加圧部
22の移動子113を大移動量検出スイッチ119Cに
て検出される大移動量を超える位置まで移動させて加圧
板10による加圧動作を作動せしめ、親バッグ2aの加
圧を開始する。親バッグ2aの血漿層Cは第2子バッグ
2cに移り始める。この時、親バッグ2aの血液成分の
重量が測定され、表示部45bに表示される(加圧動作
時は測定・表示されない)。
【0072】このとき、容器加圧部22は、前述(B) の
大加圧力付与段階における如くに、ばね定数の大なる第
1ばね体117を変位せしめることにて、該第1ばね体
117の大なる加圧力にて加圧板10を押動し、加圧板
10と容器保持部21との間に生ずる大きな押圧力で親
バッグ2aを挟圧する。
【0073】次にステップ(111)に進んで、血漿層C
と軟膜層Dとの界面が界面検出部25にて設定位置に達
したか否かを判定する。ステップ(111)の答が否定(N
O)であれば、ステップ(110)に戻り、加圧板10の加
圧を続行して血漿層Cを第2子バッグ2cに送る。
【0074】ステップ(111)の答が肯定(YES)であれ
ばステップ(112)に進み、第1及び第2チューブクラ
ンパ36及び37が開、第3及び第4チューブクランパ
38及び39が閉となり、第1子バッグ2bに血漿層C
の一部、軟膜層D及び赤血球層Eの一部を移す。次にス
テップ(113)に進み、重量測定部101の測定結果を
得て、第1子バッグ2b内に入った血液重量が所定重量
(閾値)、30g になったか否かを判定する。ステップ
(113)の答が否定(NO)であれば、前に進まず、重量が
30g になるまで待つ。ステップ(113)の答が肯定
(YES)であれば、ステップ(114)に進んで、加圧板1
0の加圧を停止してステップ(115)に進む。
【0075】ステップ(115)にて、第2及び第3チュ
ーブクランパ37及び38が開、第1及び第4チューブ
クランパ36及び39が閉となる。従って、第2子バッ
グ2cに入っている血漿層Cが第1子バッグ2bに自然
流下で移る。ステップ(116)に進み、重量測定部10
1の測定結果を得て、第1子バッグ2b内に入った血漿
重量が所定重量(ここでは、30g+40g=70g)
になったか否かを判定する。ステップ(116)の答が否
定(NO)であれば、前に進まず、所定重量(閾値)70g
になるまで待つ。血漿重量は、風袋重量を含めて液晶デ
ィスプレイ45に表示される。これと併せて親バッグ2
aの重量も表示部45bに表示されるので所定重量であ
るか否かを判定する。
【0076】ステップ(116)の答が肯定(YES)であれ
ばステップ(117)に進んで、ステップ(117)にて、
第1及び第4チューブクランパ36及び39が開、第2
及び第3チューブクランパ37及び38が閉となる。従
って、第3子バッグ2d内の赤血球の保存液(Additive
Solution )が親バッグ2aに自然流下で移る。ステッ
プ(118)に進み、重量測定部101の測定結果を得
て、親バッグ2aの入った赤血球保存液(Additive Sol
ution )の重量が90g(所定重量) になったか否かを判定
する。ステップ(118)の答えが否定(NO)であれば、前
に進まず、表示部45bに表示される重量を確認しなが
ら所定重量(ここでは90g) になるまで待つ。
【0077】ステップ(118)の答えが肯定(YES)であ
ればステップ(20)に進む。シール設定が、「自動」
として入力されている場合、血液を各バッグ2a,2
c,2dに所定量分離した後、初期設定として「シール
設定」が入力されていることを条件に、シール駆動回路
70により、第1シール部701,第2シール部70
2,第3シール部703,第4シール部704のうち、
前記初期設定で設定・入力したシール箇所に基づいて、
いずれか(複数の場合もある)を駆動させ、所定の周波数
の高周波を発生させ、血液バッグ2のチューブ12、チ
ューブ14、チューブ15a、チューブ15bのうち、
設定・入力されたチューブを所定長自動的にシール(融
着)する。チューブのシールが終われば、全ての処理が
終了した旨、アラーム部41dでブザー又は合成音声及
び/又は表示で報知し(ステップ21)、停止スイッチ
をオンする(ステップ22)と、全ての処理が終了する。
その後、看護師等の医療従事者が治具で第1及び第3子
バッグ2b及び2dを切断する。第1子バッグ2bは廃
棄し、第3子バッグ2dは所定場所に保管する。
【0078】上述した実施例は、400mL用の白血球
除去用4連バッグを使用する場合についての血液分離の
動作(処理フロー)を説明したものであり、血液バッグ
(親バッグ)の容量も200mL及び400mLがあり、
それぞれ、ダブルバッグ、トリプルバッグ、クォドラッ
プルバッグ等があり、また、分離方法も、血漿分割、余
剰血漿分割等の様々な処理フローがある。このため、上
述の2つの処理フローに限定されるものではない。
【0079】
【発明の効果】本願発明の液体分離装置(血液分離装置)
及びその方法によれば、第1分離容器(血液バッグの親
バッグ)の重量を測定することにより、分離により得ら
れた赤血球製剤の量を測定できる。これにより、血液製
剤として過不足があるかが、分離した時点で極めて容易
に視認・判明することができる。
【0080】また、第1分離容器(親バッグ)内の液量に
ついても規定量があり、これから外れる場合は、分離を
行わない、もしくは通常と異なる分離を行う必要があ
る。この元々の第1分離容器は、柔軟性を有し、上層と
下層に分離されている必要がある。そのため、秤に乗せ
て重量を測定する場合、上層と下層が混ざるという問題
があり、上層と下層に分離する前に液量(血液量)を測定
する必要があるが、本分離装置によれば、分離装置で分
離するときに、第1分離容器の液量を測定することがで
き、併せて表示することも可能にしているため、液量に
過不足があった場合、、看護師等の医療従事者が極めて
容易に視認・判別ができ、その液量に適した分離方法に
分離装置が自動で変更することができる。
【0081】また、遠心分離された第1分離容器(親バ
ッグ)を液体分離装置(血液分離装置)にセットすれば、
分離、接続チューブのシールまでの工程を全て自動で行
うことができ、作業効率が各段に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の液体分離装置の一例を示す外観斜視
図である。
【図2】 本発明の液体分離装置のブロック図である。
【図3】 本発明の液体分離装置の一例を示す要部断面
図である。
【図4】 本発明の液体分離装置の加圧機構を示す図で
ある。
【図5】 本発明の液体分離装置の一例を示す外観斜視
図である。
【図6】 本発明の液体分離装置のフローチャートであ
る。
【図7】 本発明の液体分離装置の重量センサの詳細を
示す図である。
【図8】 本発明の他の液体分離装置のブロック図であ
る。
【図9】 図8に示す液体分離装置のフローチャートで
ある。
【符号の説明】
2…バッグ、2a…親バッグ、2b,2c,2d…子バ
ッグ、20…液体分離装置、21…第1容器保持部、2
3A…第2容器保持部、36,37,38,39…開閉部、
100,101,102…重量測定部、45…液晶ディス
プレイ、70…シール駆動回路、701…第1シール
部、702…第2シール部、703…第3シール部、7
04…第4シール部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C077 AA12 BB10 HH03 HH16 JJ03 JJ17 KK11 KK27 NN03 4C087 AA04 DA04 DA17 MA66 ZA52

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め遠心分離により複数層に分離された血
    液成分を親バッグから複数の子バッグに自動分離する装
    置であって、 該親バッグの重量を測定しながら分離動作を行うことを
    特徴とする血液分離装置。
  2. 【請求項2】予め遠心分離により複数層に分離された血
    液成分を親バッグから複数の子バッグに自動分離する装
    置であって、 該親バッグの重量を測定しながら分離動作を行い、初期
    設定としてシール設定が入力されていることを条件にシ
    ール部を駆動させてチューブをシールすることを特徴と
    する血液分離装置。
  3. 【請求項3】予め遠心分離により複数層に分離された血
    液成分を親バッグから複数の子バッグに自動分離する装
    置であって、 該親バッグの重量を測定、表示しながら分離動作を行う
    ことを特徴とする血液分離装置。
  4. 【請求項4】予め遠心分離により複数層に分離された血
    液成分を親バッグから複数の子バッグに自動分離する装
    置であって、 該親バッグの重量を測定、表示しながら分離動作を行
    い、初期設定としてシール設定が入力されていることを
    条件にシール部を駆動させてチューブをシールすること
    を特徴とする血液分離装置。
  5. 【請求項5】該親バッグに残存する血液製剤としての赤
    血球の重量の過不足か否か判定することを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載の血液分離装置。
  6. 【請求項6】予め遠心分離により複数層に分離された血
    液成分を親バッグから複数の子バッグに自動分離する方
    法であって、 該親バッグの重量を測定しながら分離動作を行うことを
    特徴とする血液分離方法。
  7. 【請求項7】予め遠心分離により複数層に分離された血
    液成分を親バッグから複数の子バッグに自動分離する方
    法であって、 該親バッグの重量を測定しながら分離動作を行い、初期
    設定としてシール設定が入力されていることを条件にシ
    ール部を駆動させてチューブをシールすることを特徴と
    する血液分離方法。
  8. 【請求項8】予め遠心分離により複数層に分離された血
    液成分を親バッグから複数の子バッグに自動分離する方
    法であって、 該親バッグの重量を測定、表示しながら分離動作を行
    い、初期設定としてシール設定が入力されていることを
    条件にシール部を駆動させてチューブをシールすること
    を特徴とする血液分離方法。
  9. 【請求項9】該親バッグに残存する血液製剤としての赤
    血球の重量の過不足か否か判定することを特徴とする請
    求項4または5に記載の血液分離方法。
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