JPH07148250A - 真空採血装置 - Google Patents

真空採血装置

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JPH07148250A
JPH07148250A JP6158936A JP15893694A JPH07148250A JP H07148250 A JPH07148250 A JP H07148250A JP 6158936 A JP6158936 A JP 6158936A JP 15893694 A JP15893694 A JP 15893694A JP H07148250 A JPH07148250 A JP H07148250A
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vacuum
blood collection
pressure
bag
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Fumiaki Inaba
文章 稲葉
Satoshi Inoue
聡 井上
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Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】採血装置の真空度を測定する圧力センサと血液
バッグの重量測定を行う重量センサの校正を行うことで
正確な圧力制御と重量測定を実現する真空採血装置の提
供。 【構成】採血装置の真空度を測定する圧力センサ73と
血液バッグの重量測定を行う重量センサ34の校正を行
う校正モードを備えることで、採血車などの不安定な環
境で使用される場合でも、容易に校正を行うことがで
き、精度のよい真空度測定と採血量測定により、CPU
65が正確に圧力制御や採血量増加率制御を行うことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は血液容器内に採血するた
めの真空採血装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特公昭51−3153号公報に記
載される如くの真空採血装置が提案されている。真空採
血装置は真空ポンプにより減圧されるとともに、血液容
器がセットされる真空採血室を備え、真空採血室に生成
される陰圧力により血液容器への採血を行なう。
【0003】ここで、真空採血室に生成されて血液容器
に及ぶ陰圧力は、血液容器に連なる採血針を介して供血
者の血管に採血吸引力として作用する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、真空採血装
置にあっては、必ずしも振動・移動などのない安定な環
境でのみ使用されるものではなく、移動採血車等により
しばしば搬送されるなど、振動・移動などのある不安定
な環境に晒され使用される。このため、不安定な環境に
さらされる場合に、真空度測定に用いる圧力センサの校
正値、採血量測定に用いる重量センサの校正値に誤差を
生ずる虞れがあった。
【0005】本発明は、採血装置の真空度を測定する圧
力センサと血液容器への採血量を測定する重量センサの
校正を行うことで、採血車内などの不安定な環境で使用
される場合でも、精度のよい真空度測定と採血量測定を
行い、正確な圧力制御や採血量増加率制御を行うことが
できる真空採血装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、真空ポンプにより減圧されるとともに、血液容器が
セットされる真空採血室を備え、該真空採血室に生成さ
れる陰圧力により該血液容器への採血を行う真空採血装
置において、該真空採血室の真空度測定手段と、該血液
容器内への採血量測定手段とを設け、さらに、該真空度
測定手段の校正を行う圧力校正手段と、該採血量測定手
段の校正を行う重量校正手段とを備えるものである。
【0007】請求項2に記載の本発明は、該真空採血装
置が、該圧力校正手段と該重量校正手段を作動させる重
量検出校正モードと圧力検出校正モードをさらに備える
ものである。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る採血装置を示
す正面図、図2は図1の要部を破断して示す側面図、図
3は図1の平面図、図4は図1の要部を破断して示す平
面図、図5は真空回路図、図6は制御ブロック図、図7
は真空ポンプのオン/オフ制御状態と真空採血室の圧力
状態とを示す線図である。
【0009】採血装置10は、図1〜図4に示す如く、
ハウジング11の正面図に表示パネル12を備え、ハウ
ジング11の内部に真空採血室13を形成している。1
4は採血室13の開閉蓋、15は蓋14のヒンジ、16
は採血室13を密封するための封止ゴムである。14A
は蓋14の把手である。また、採血装置10はハウジン
グ11の下部に真空ポンプ17、および制御装置18を
内蔵している。
【0010】採血装置10の真空採血室13は、真空ポ
ンプ17の吸気口17Aに連通されて減圧可能とされる
とともに、ポリ塩化ビニル等からなる血液バッグ(血液
容器)1を支持するバック受皿19を備えている。採血
装置10は、真空採血室13を減圧する状態下で、バッ
グ受皿19に支持される血液バッグ1に所定の陰圧力を
及ぼし採血する。この時、採血装置10は、バッグ受皿
19を揺動して血液バッグ1に予め装填してあるヘパリ
ン等の抗凝固剤と血液とを攪拌するとともに、血液バッ
グ1の重量を測定することにより採血量を測定する。
【0011】採血装置10における上述のバッグ受皿1
9を揺動する構造、および血液バッグ1の重量を測定す
る構造は以下のとおりである。
【0012】まず、真空採血室13の底部には架台20
が設置され、この架台20には支軸21を介して回動自
在となる動揺フレーム22が支持されている。また、架
台20には揺動モータ23が固定され、かつ揺動モータ
23により駆動される原動軸24が支持されている。2
5、26は歯付プーリー、27は歯付ベルトである。原
動軸24の一端にはクランク車28が固定され、このク
ランク車28の回転半径上にはリンク29の一端が連結
され、リンク29の他端は上記揺動フレーム22と一体
の連結片30に連結されている。
【0013】他方、揺動フレーム22の上面には一対の
秤取付ブロック31が固定され、両取付ブロック31の
端部に架け渡される支持プレート状態32には秤(採取
量測定手段)33が片持支持される。秤33は上面の2
位置および下面の2位置のそれぞれに貼付けられてホイ
ートストンブリッジ回路を形成する重量センサとしての
歪ゲージ34を備え、秤33の先端部には計量台35、
受板36を介して前述のバッグ受皿19が固定されてい
る。37は秤33の左右の振れを防止するストッパ、3
8は重量センサ増幅ユニットである。
【0014】すなわち、採血装置10は、揺動モータ2
3の作動により原動軸24、クランク車28を回転し、
これによって揺動フレーム22を揺動し、揺動フレーム
22に秤33を介して支持されているバッグ受皿19を
揺動することとなる。また、採血装置10は、揺動フレ
ーム22に取付けブロック31、支持プレート32を介
して片持支持されている秤33にバッグ受皿19を支持
しており、この秤33のたわみ変形により血液バッグ1
の重量を測定し、ひいては採血量を測定する。なお、採
血装置10は、原動軸24の他端に設けられる検出カム
39の回転位置を光センサ40により検出し、これによ
って揺動モータ23を駆動制御し、上記バッグ受皿19
を最下降点(下死点)にて一時停止させてこれを一定の
姿勢条件下に保持する状態下で、上述の如く血液バッグ
1の重量を測定することとしている。
【0015】採血装置10は、図5に示す如く、真空ポ
ンプ17の吸気口17Aと真空採血13とを真空配管4
1にて連結し、真空配管41の中間部に、排気ソレノイ
ド42のオンにより閉じられ、排気ソレノイド42のオ
フにより重力で開く排気パルプ43を備えている。採血
装置10は、真空ポンプ17のオン/オフ制御により真
空採血室13に一定の陰圧力(真空度)を形成し、採血
終了時に排気パルプ43を開くことにより真空採血室1
3を大気解放させる。
【0016】採血装置10は、ハウジング11の正面側
の上部において、真空採血室13に隣接する部分にチュ
ーブホルダ44を備え、真空採血室13に収容した血液
バッグ1に連なる採血チューブ2を引出し可能としてい
る。チューブホルダ44は、チューブクランプソレノイ
ド45により駆動されるチューブクランプ(採血停止手
段)46を備え、チューブクランプ46は、採血チュー
ブ2を挟圧閉止して血液バッグ1への採血動作を停止さ
せる。47はチューブクランプ46のクランプ解除ボタ
ン、48は緊急時にチューブクランプ46を作動させる
クランプボタンである。
【0017】採血装置10の表示パネル12は、採血量
/真空度切換表示ランプ49、採血量/真空度切換スイ
ッチ50、400ml/200ml切換表示ランプ5
1、400ml/200ml切換スイッチ52、停止ス
イッチ53、開始スイッチ54、使用バッグ表示ランプ
55、使用バッグ切換スイッチ56、採血量/真空度表
示部57を備える。なお、採血装置10は、ハウジング
11の正面下部に電源スイッチ58、ヒューズホルダ5
9を備え、ハウジング11の背面下部に電源コネクタ6
0を備える。
【0018】次に、採血装置10の制御装置18につい
て説明する。制御装置18は、図6に示す如く、主とし
て主制御回路61、駆動回路62、表示回路63から構
成されている。なお、64は電源ユニットである。
【0019】主制御回路61は、CPU(中央処理装
置)〔装置10の一連の動作のための制御プログラムが
書き込まれるメモリを含むもの〕65、メモリ(記憶手
段)66、入出力制御部67、LED(発光ダイオー
ド)ドライブ回路68、ブザー69、フェイルセーフ回
路70を有する。なお、入出力制御部67には、バッグ
受皿19の揺動位置を検出する前述の光センサ40、血
液バッグ1からの漏血を検出する洩血センサ71の各検
出信号が転送されるようになっている。
【0020】上記メモリ66はEA−ROM、EEP−
ROM等の不揮発性メモリからなり、記憶データを書換
え読出しでき、かつ電源電圧の印加がなくても記憶デー
タを保持できる。このメモリ66の記憶データとして
は、真空採血室13に生成する陰圧力、血液バッグ
1への設定採血量、採血完了後におけるバッグ受皿1
9の揺動延長時間等がある。
【0021】上記ブザー69は採血完了、真空採血
室13に形成される陰圧力のエラー、揺動モータ23
の回転エラー、洩血センサ71の洩血検出等に応じ、
それぞれ異なる鳴動態様にて鳴動する。
【0022】上記フェイルセーフ回路70はCPU65
の暴走発生を監視し、暴走時に装置を安全側に停止させ
る。
【0023】駆動回路62は、主制御回路61に接続さ
れており、A/D変換回路72を備える。A/D変換回
路72には前述の重量センサ増幅ユニット38が接続さ
れるとともに、前述の真空配管41に設けられて真空採
血室13の陰圧力を検出する圧力センサ73が圧力セン
サ増幅回路74を介して接続される。
【0024】また、駆動回路62は、チューブクラン
プソレノイド45を制御するソレノイドドライブ回路7
5、排気ソレノイド42を制御するソレノイドドライ
ブ回路76、真空ポンプ17の給電スイッチ77をオ
ン/オフするポンプドライブ回路78、揺動モータ2
3の給電スイッチ79をオン/オフするモータドライブ
回路80を備える。
【0025】なお、制御装置18のCPU65は、上記
圧力センサ73の検出圧力とメモリ66の記憶データで
ある真空採血室13の設定圧力とを得て、上記検出圧力
が上記設定圧力に一致するように、真空ポンプ17の上
記給電スイッチ77を前述の通り図7Aに示す如くオン
/オフ制御する。これにより、真空採血室13の陰圧力
は図7Bに示す如く設定圧力の一定幅内を微小変化し、
結果として一定の圧力状態となる。
【0026】また、駆動回路62はモード切換スイッチ
81を備え、CPU65の動作モードを適宜変更でき
る。モード切換スイッチ81によって設定されるモード
としては、第1採血モード、第2採血モード、採
血量設定モード、真空度設定モード、比重設定モー
ド、揺動延長時間設定モード、重量検出校正モー
ド、圧力検出校正モード等がある。
【0027】第1採血モードは、今回使用される血液バ
ッグ1の空重量として予めメモリ66に記憶されている
予登録値を呼出し、この予登録値を用いて採血量を測定
するもの、第2採血モードは、今回使用される血液バッ
グ1の空重量を今回測定し、この今回測定値を用いて採
血量を測定するものである。
【0028】また、採血量設定モードは設定採血量を設
定替えするもの、真空度設定モードは設定真空度(陰圧
力)を設定替えするもの、比重設定モードは設定血液比
重を設定替えするもの、揺動延長時間設定モードは、設
定揺動延長時間を設定替えするものである。これらの設
定替えは、モード切換スイッチ81のオンによりそれら
の現在設定値を表示部57に表示させた後、停止スイッ
チ53のオンにより設定値を低減させ、開始スイッチ5
4のオンにより設定値を増加させ、切換スイッチ50の
オンにより設定替えしたデータをメモリ66に書込み、
ブザー69の鳴動により書込み完了を確認できる。
【0029】また、重量検出校正モードは秤33の検出
結果を校正するもの、圧力検出校正モードは圧力センサ
73の検出結果を校正するものである。
【0030】表示回路63は、主制御回路61に接続さ
れており、前述の如く表示パネル12に設けられた表示
ランプ49等の各種表示器、切換スイッチ50等の各種
スイッチを有して構成される。
【0031】次に、上記採血装置10による採血作業手
順について説明する。
【0032】 電源スイッチ58をオンする。
【0033】 採血モードを選定する。モード切換ス
イッチ81により前述の第1採血モードと第2採血モー
ドのいずれかを選定する。
【0034】 400ml/200ml切換スイッチ
52により採血量を選定する。この設定結果は切換表示
ランプ51に表示される。
【0035】 使用バッグ切換スイッチ56により使
用バッグを選定する。この選定結果は表示ランプ55に
表示される。なお、使用バッグの種類としては、親バッ
グのみのシングルS、1以上の小バッグをも備えるダブ
ルD、トリプルT、クオドラップルQがある。
【0036】 第1採血モードの手順 a 採血チューブ2の端部に設けられている採血針を供
血者に穿刺し、ある程度採血する。
【0037】b 血液バッグ1を真空採血室13に入れ
てバッグ受皿19に載置し、採血チューブ2をチューブ
ホルダ44にセットする。
【0038】c 開始スイッチ54をオンする。CPU
65が真空ポンプ17、揺動モータ23を駆動制御し、
真空採血室13の減圧による採血と、バッグ受皿19の
揺動を行なう。また、CPU65は、バッグ受皿19が
最下降点で一時停止するタイミングで、重量センサ増幅
ユニット38の出力を得て、血液バッグ1の測定採血量
を検出するとともに、メモリ66に書込まれている設定
採血量、血液比重、およびバッグ1の予登録重量を用い
て、下記数1により残採血量(容量)を演算する。
【0039】
【数1】
【0040】d CPU65は、上記演算結果である残
採血量が零に達したことを条件に、チューブクランプ4
6により採血チューブ2を閉止し血液バッグ1への採血
動作を停止させる。この時、CPU65は真空ポンプ1
7を停止させ、かつ排気パルプ43を開いて真空採血室
13を大気解放する。
【0041】e CPU65は、上記採血終了後、なお
一定時間だけ揺動モータ23を延長して駆動し、バッグ
受皿19を揺動する。その後、ブザー69が採血終了を
報知する。
【0042】f クランプ解除ボタン47をオンし、採
血チューブ2をチューブホルダ44から外し、血液バッ
グ1を真空採血室13から放出す。
【0043】 第2採血モードの手順 a 血液バッグ1を真空採血室13に入れてバッグ受皿
19に載置し、採血チューブ2をチューブホルダ44に
穿刺する。
【0044】b 採血チューブ2の端部に設けられてい
る採血針を供血者に穿刺する。
【0045】c 開始スイッチ54をオンする。CPU
65は、重量センサ増幅ユニット38の出力を得て、血
液バッグ1の空重量を測定し、これをメモリ66(また
はCPU65の内部のメモリ)に書込む。
【0046】d 開始スイッチ54を再びオンする。こ
れにより、CPU65が真空ポンプ17、揺動モータ2
3を駆動制御し、真空採血室13の減圧による採血と、
バッグ受皿19の揺動を行なう。CPU65は、バッグ
受皿19が最下降点で一時停止するタイミングで、重量
センサ増幅ユニット38の出力を得て、血液バッグ1の
測定採血量を検出するとともに、メモリ66に書込まれ
ている設定採血量、血液比重、および血液バッグ1の今
回測定重量を用いて、下記数2により残採血量(容量)
を演算する。
【0047】
【数2】
【0048】e 上記のdと同じ。
【0049】f 上記のeと同じ。
【0050】g 上記のfと同じ。
【0051】なお、上記、とも、採血中の採血量と
真空度を表示部57に表示し、測定の経過状態をモニタ
できる。表示量は切換スイッチ50にて選定される。
【0052】しかして、採血装置10にあっては、以下
の如く、真空採血室13の陰圧レベルを調整する機能を
備えている。
【0053】すなわち、制御装置18のCPU65は、
a前述の如く圧力センサ73の検出圧力がメモリ66の
設定圧力に一致するように真空採血室13の圧力を制御
するとともに、b圧力センサ73の検出圧力がメモリ6
6の設定圧力に到達している状態で、秤33による測定
採血量の増加率が予め定めた正常増加率に達しないこと
(採血量がほとんど変化しないこと)を条件に、真空採
血室13の陰圧力を例えば下記もしくはの制御方式
により低減制御する。なお、上記採血量の増加率は、測
定時間の経過に対する採血量の割合であり、この実施例
では前述の如くバッグ受皿19の各揺動サイクルの最下
降端で測定された今回の測定採血量の前回の測定採血量
に対する増加割合をもって算定される。
【0054】 メモリ66は標準設定圧力P1の他
に、標準設定圧力P1より陰圧レベルの低い2次設定圧
力P2を記憶し、CPU65は前記bの条件下で真空採
血室13の陰圧力を上記標準設定圧力P1から上記2次
設定圧力P2に低減制御する(図7A参照)。
【0055】この時、CPU65は前述の真空配管41
に設けられている排気パルプ43を開くことにより真空
採血室13の陰圧力を標準設定圧力P1から2次設定圧
力P2に低減制御する。これによれば、真空採血室13
の陰圧力を迅速に低減制御できる。
【0056】また、CPU65は真空ポンプ17をオン
/オフ制御することにて真空採血室13の陰圧力を上記
標準圧力P1もしくは2次設定圧力P2に制御する。こ
れによれば真空ポンプ17を連続運転することなく真空
採血室13の陰圧力を一定状態に制御でき、結果として
そ電気的効率を向上し、かつ経時的に常に安定した制御
状態を確保できる。
【0057】 また、本発明の実施において、CPU
65は、前記bの条件下で真空採血室13の陰圧力を前
記設定圧力から段階的に低減制御し、秤33による測定
採血量の前記増加率が前記正常増加率に達するまで上記
低減制御動作を実行することにより、真空採血室13の
陰圧力を低減制御するものであってもよい。
【0058】次に、上記実施例の作用について説明す
る。
【0059】上記実施例によれば、真空採血室13に生
成する陰圧力の目標レベルを設定圧力とメモリ66に記
憶させるとともに、真空採血室13の実際の圧力を圧力
センサ73により検出し、CPU65により上記検出圧
力が上記設定圧力に一致するように真空採血室13の圧
力を制御する。同時に、血液バッグ1への採血量が測定
され、CPU65は前記検出圧力が前記設定圧力に到達
している状態で上記測定採血量の増加率が予め定めた正
常増加率に達しないことを条件に、「採血針の針孔が血
管壁を吸着して閉塞状態となる」ものと判断し、真空採
血室13の陰圧力を前記設定圧力より低減制御する。こ
れにより、採血吸引が採血可能レベル(例えば自然採血
できるほどのレベル)まで自動的に調整される。したが
って、供血者の血管の太さにかかわらず、常に安定的に
採血可能となり、血管の細い供血者についても多少時間
はかかるが円滑な採血が行なわれる。
【0060】ここで、前述のの陰圧レベル低減制御方
式によれば、採血吸引力を直ちに採血可能レベルに自然
調整できる。
【0061】また、前述のの陰圧レベル低減制御方式
によれば、採血吸引力の低減幅を必要最小限とすること
ができる。
【0062】ところで、本発明の実施においては、血液
バッグ1への採血量を測定し、測定採血量の増加率が予
め定めた正常増加率に達しないことのみを条件に、「採
血針の針孔が血管壁を吸着して閉塞状態にある」ものと
判断し、真空採血室13の陰圧力を前記設定圧力より低
減制御するものとしてもよい。
【0063】なお、本発明は、採血量測定手段の測定方
式、真空採血室の圧力調整方式がいかなる採血装置にも
広く適用できる。
【0064】
【発明の効果】本発明に従った真空採血装置は、装置ポ
ンプにより減圧されるとともに、血液容器がセットされ
る真空採血室を備え、該真空採血室に生成される陰圧力
により該血液容器への採血を行う真空採血装置におい
て、該真空採血室の真空度測定手段と、該血液容器内へ
の採血量測定手段とを設け、らに、該真空度測定手段の
校正を行う圧力校正手段と、該採血量測定手段の校正を
行う重量校正手段とを備えることにより、採血車内など
の不安定な環境に晒される場合でも、精度のよい真空度
測定と採血量測定を行い、正確な圧力制御や採血量増加
率制御を行うことができる。
【0065】本発明の好ましい態様としての真空採血装
置は、該真空採血装置は、該圧力校正手段と該重量校正
手段を作動させる重量検出校正モードと圧力検出校正モ
ードをさらに備えることにより、さらに容易に、採血装
置の真空度を測定する圧力センサと血液容器への採血量
の測定を行う重量センサの校正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る採血装置を示す正面図
である。
【図2】図1の要部を破断して示す側面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】図1の要部を破断して示す平面図である。
【図5】真空回路図である。
【図6】制御ブロック図である。
【図7】真空ポンプのオン/オフ制御状態と真空採血室
の圧力状態とを示す線図である。
【符号の説明】
1 血液バッグ(血液容器) 10 採血装置 13 真空採血室 17 真空ポンプ 33 秤(採血量測定手段) 41 真空配管 43 排気パルプ 65 CPU(制御手段) 66 メモリ(記憶手段) 73 圧力センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空ポンプにより減圧されるとともに、血
    液容器がセットされる真空採血室を備え、該真空採血室
    に生成される陰圧力により該血液容器への採血を行う真
    空採血装置において、 該真空採血室の真空度測定手段と、該血液容器内への採
    血量測定手段とを設け、 さらに、該真空度測定手段の
    校正を行う圧力校正手段と、該採血量測定手段の校正を
    行う重量校正手段とを備えることを特徴とする真空採血
    装置。
  2. 【請求項2】該真空採血装置は、該圧力校正手段と該重
    量校正手段を作動させる重量検出校正モードと圧力検出
    校正モードをさらに備えることを特徴とする請求項1記
    載の真空採血装置。
JP6158936A 1994-07-11 1994-07-11 真空採血装置 Expired - Lifetime JP2656908B2 (ja)

Priority Applications (1)

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