JP2723471B2 - 採血装置 - Google Patents

採血装置

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JP2723471B2
JP2723471B2 JP6158899A JP15889994A JP2723471B2 JP 2723471 B2 JP2723471 B2 JP 2723471B2 JP 6158899 A JP6158899 A JP 6158899A JP 15889994 A JP15889994 A JP 15889994A JP 2723471 B2 JP2723471 B2 JP 2723471B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は血液容器内に採血するた
めの採血装置、好ましくは真空採血装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特公昭51−3153号公報に記
載される如くの真空採血装置が提案されている。そし
て、実開昭63−84208号公報には、ロードセル
(重量センサ)を用いた真空採血装置が提案されてい
る。真空採血装置は真空ポンプにより減圧されるととも
に、血液容器がセットされる真空採血室を備え、真空採
血室に生成される陰圧力により血液容器への採血を行な
う。
【0003】ここで、真空採血室に生成されて血液容器
に及ぶ陰圧力は、血液容器に連なる採血針を介して供血
者の血管に採血吸引力として作用する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の採血
装置にあっては、一旦電源を切ると血液容器の空重量の
記憶が失われ、電源を入力する度毎に血液容器の空重量
のデータを入力を必要とするものであった。
【0005】本発明は、血液容器の空重量のデータ及び
真空採血室に生成する陰圧力のデータの記憶が、主電源
を切っても失われることなく、電源を投入して装置を作
動させる度毎に血液容器の空重量及び真空採血室に生成
する陰圧力を反復設定する必要のない採血装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、血液容器と、該血液容器を収納する血液容器載置台
と、該血液容器載置台を揺動させる揺動手段が収納さ
れ、真空ポンプにより減圧される真空採血室を備え、該
揺動手段により該血液容器を揺動させながら該真空採血
室に生成される陰圧力により、該血液容器の空重量のデ
ータを用いて所定量の血液を該血液容器に採取する真空
採血装置であって、該血液容器の空重量のデータ及び該
真空採血室に生成する陰圧力のデータを、電源電圧の印
加がなくとも保持、書換え、読出しできる記憶手段を備
えたことを特徴とする真空採血装置。
【0007】
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る採血装置を示
す正面図、図2は図1の要部を破断して示す側面図、図
3は図1の平面図、図4は図1の要部を破断して示す平
面図、図5は真空回路図、図6は制御ブロック図、図7
は血液増加率パターンの一例を示す模式図である。
【0009】採血装置10は、図1〜図4に示す如く、
ハウジング11の正面に表示パネル12を備え、ハウジ
ング11の内部に真空採血室13を形成している。14
は真空採血室13の開閉蓋、15は蓋14のヒンジ、1
6は採血室13を密封するための封止ゴムである。14
Aは蓋14の把手である。また、採血装置10はハウジ
ング11の下部に真空ポンプ17、および制御装置18
を内蔵している。
【0010】採血装置10の真空採血室13は、真空ポ
ンプ17の吸気口17Aに連通されて減圧可能とされる
とともに、ポリ塩化ビニル等からなる血液バッグ(血液
容器)1を支持するバッグ受皿19を備えている。採血
装置10は、真空採血室13を減圧する状態下で、バッ
グ受皿19に支持される血液バッグ1に所定の陰圧力を
及ぼし採血する。この時、採血装置10は、バッグ受皿
19を揺動して血液バッグ1に予め装填してあるヘパリ
ン等の抗凝固剤と血液とを攪拌するとともに、血液バッ
グ1の重量を測定することにより採血量を測定する。
【0011】採血装置10における上述のバッグ受皿1
9を揺動する構造、および血液バッグ1の重量を測定す
る構造は以下のとおりである。
【0012】まず、真空採血室13の底部には架台20
が設置され、この架台20には支軸21を介して回動自
在となる揺動フレーム22が支持されている。また、架
台20には揺動モータ23が固定され、かつ揺動モータ
23により駆動される原動軸24が支持されている。2
5、26は歯付プーリー、27は歯付ベルトである。原
動軸24の一端にはクランク車28が固定され、このク
ランク車28の回転半径上にはリンク29の一端が連結
され、リンク29の他端は上記揺動フレーム22と一体
の連結片30に連結されている。
【0013】他方、揺動フレーム22の上面には一対の
秤取付ブロック31が固定され、両取付ブロック31の
端部に架け渡される支持プレート状態32には秤(採取
量測定手段)33が片持支持される。秤33は上面の2
位置および下端の2位置のそれぞれに貼付けられてホイ
ートストンブリッジ回路を形成する重量センサとしての
歪ゲージ34を備え、秤33の先端部には計量台35、
受板36を介して前述のバッグ受皿19が固定されてい
る。37は秤33の左右の振れを防止するストッパ、3
8は重量センサ増幅ユニットである。
【0014】すなわち、採血装置10は、揺動モータ2
3の作動により原動軸24、クランク車28を回転し、
これによって揺動フレーム22を揺動し、揺動フレーム
22に秤33を介して支持されているバッグ受皿19を
揺動することとなる。また、採血装置10は、揺動フレ
ーム22に取付けブロック31、支持プレート32を介
して片持支持されている秤33にバッグ受皿19を支持
しており、この秤33のたわみ変形により血液バッグ1
の重量を測定し、ひいては採血量を測定する。なお、採
血装置10は、原動軸24の他端に設けられる検出カム
39の回転位置を光センサ40により検出し、これによ
って揺動モータ23を駆動制御し、上記バッグ受皿19
を最下降点(下死点)にて一時停止させてこれを一定の
姿勢条件下に保持する状態下で、上述の如く血液バッグ
1の重量を測定することとしている。
【0015】採血装置10は、図5に示す如く、真空ポ
ンプ17の吸気口17Aと真空採血室13とを真空配管
41にて連結し、真空配管41の中間部に、排気ソレノ
イド42のオンにより閉じられ、排気ソレノイド42の
オフにより重力で開く排気パルプ43を備えている。採
血装置10は、真空ポンプ17の駆動により真空採血室
13に陰圧力(真空度)を形成し、採血終了時に排気パ
ルプ43を開くことにより真空採血室13を大気解放さ
せる。
【0016】採血装置10は、ハウジング11の正面側
の上部において、真空採血室13に隣接する部分にチュ
ーブホルダ44を備え、真空採血室13に収容した血液
バッグ1に連なる採血チューブ2を引出し可能としてい
る。チューブホルダ44は、チューブクランプソレノイ
ド45により駆動されるチューブクランプ(採血停止手
段)46を備え、チューブクランプ46は、採血チュー
ブ2を挟圧閉止して血液バッグ1への採血動作を停止さ
せる。47はチューブクランプ46のクランプ解除ボタ
ン、48は緊急時にチューブクランプ46を作動させる
クランプボタンである。
【0017】採血装置10の表示パネル12は、採血量
/真空度切換表示ランプ49、採血量/真空度切換スイ
ッチ50、400ml/200ml切換表示ランプ5
1、400ml/200ml切換スイッチ52、停止ス
イッチ53、開始スイッチ54、使用バッグ表示ランプ
55、使用バッグ切換スイッチ56、採血量/真空度表
示部57を備える。なお、採血装置10は、ハウジング
11の正面下部に電源スイッチ58、ヒューズホルダ5
9を備え、ハウジング11の背面下部に電源コネクタ6
0を備える。
【0018】次に、採血装置10の制御装置18につい
て説明する。制御装置18は、図6に示す如く、主とし
て主制御回路61、駆動回路62、表示回路63から構
成されている。なお、64は電源ユニットである。
【0019】主制御回路61は、CPU(中央処理装
置)〔装置10の一連の動作のための制御プログラムが
書き込まれるメモリを含むもの〕65、メモリ(記憶手
段)66、入出力制御部67、LED(発光ダイオー
ド)ドライブ回路68、ブザー69、フェイルセーフ回
路70を有する。なお、入出力制御部67には、バッグ
受皿19の揺動位置を検出する前述の光センサ40、血
液バッグ1からの漏血を検出する洩血センサ71の各検
出信号が転送されるようになっている。
【0020】上記メモリ66はEA−ROM、EEP−
ROM等の不揮発性メモリからなり、記憶データを書換
え読出しでき、かつ電源電圧の印加がなくても記憶デー
タを保持できる。このメモリ66の記憶データとして
は、真空採血室13に生成しる陰圧力、血液バッグ
1への設定採血量、採血完了後におけるバッグ受皿1
9の揺動延長時間、設定血液増加率等がある。
【0021】上記ブザー69は採血完了、真空採血
室13に形成される陰圧力のエラー、揺動モータ23
の回転エラー、洩血センサ71の洩血検出等に応じ、
それぞれ異なる鳴動態様にて鳴動する。
【0022】上記フェイルセーフ回路70はCPU65
の暴走発生を監視し、暴走時に装置を安全側に停止させ
る。
【0023】駆動回路62は、主制御回路61に接続さ
れており、A/D変換回路72を備える。A/D変換回
路72には前述の重量センサ増幅ユニット38が接続さ
れるとともに、前述の真空配管41に設けられて真空採
血室13の陰圧力を検出する圧力センサ73が圧力セン
サ増幅回路74を介して接続される。
【0024】また、駆動回路62は、チューブクラン
プソレノイド45を制御するソレノイドドライブ回路7
5、排気ソレノイド42を制御するソレノイドドライ
ブ回路76、真空ポンプ17の給電スイッチ77をオ
ン/オフするポンプドライブ回路78、揺動モータ2
3の給電スイッチ79をオン/オフするモータドライブ
回路80を備える。
【0025】また、駆動回路62はモード切換スイッチ
81を備え、CPU65の動作モードを適宜変更でき
る。モード切換スイッチ81によって設定されるモード
としては、第1採血モード、第2採血モード、採
血量設定モード、真空度設定モード、比重設定モー
ド、揺動延長時間設定モード、重量検出校正モー
ド、圧力検出校正モード、血液増加率設定モード等
がある。
【0026】第1採血モードは、今回使用される血液バ
ッグ1の空重量として予めメモリ66に記憶されている
予登録値を呼出し、この予登録値を用いて採血量を測定
するもの、第2採血モードは、今回使用される血液バッ
グ1の空重量を今回測定し、この今回測定値を用いて採
血量を測定するものである。
【0027】また、採血量設定モードは設定採血量を設
定替えするもの、真空度設定モードは設定真空度(陰圧
力)を設定替えするもの、比重設定モードは設定血液比
重を設定替えするもの、揺動延長時間設定モードは、設
定揺動延長時間を設定替えするもの、血液増加率設定モ
ードは、設定血液増加率を設定替えするものである。こ
れらの設定替えは、モード切換スイッチ81のオンによ
りそれらの現在設定値を表示部57に表示させた後、停
止スイッチ53のオンにより設定値を低減させ、開始ス
イッチ54のオンにより設定値を増加させ、切換スイッ
チ50のオンにより設定替えしたデータをメモリ66に
書込み、ブザー69の鳴動により書込み完了を確認でき
る。
【0028】また、重量検出校正モードは秤33の検出
結果を校正するもの、圧力検出校正モードは圧力センサ
73の検出結果を校正するものである。
【0029】表示回路63は、主制御回路61に接続さ
れており、前述の如く表示パネル12に設けられた表示
ランプ49等の各種表示器、切換スイッチ50等の各種
スイッチを有して構成される。
【0030】次に、上記採血装置10による採血作業手
順について説明する。
【0031】 電源スイッチ58をオンする。
【0032】 採血モードを選定する。モード切換ス
イッチ81により前述の第1採血モードと第2採血モー
ドのいずれかを選定する。
【0033】 400ml/200ml切換スイッチ
52により採血量を設定する。この選定結果は切換表示
ランプ51に表示される。
【0034】 使用バッグ切換スイッチ56により使
用バッグを選定する。この選定結果は表示ランプ55に
表示される。なお、使用バッグの種類としては、親バッ
グのみのシングルS、1以上の小バッグをも備えるダブ
ルD、トリプルT、クオドラップルQがある。
【0035】 第1採血モードの手順 a 採血チューブ2の端部に設けられている採血針を供
血者に穿刺し、ある程度採血する。
【0036】b 血液バッグ1を真空採血室13に入れ
てバッグ受皿19に載置し、採血チューブ2をチューブ
ホルダ44にセットする。
【0037】c 開始スイッチ54をオンする。CPU
65が真空ポンプ17、揺動モータ23を駆動制御し、
真空採血室13の減圧による採血と、バッグ受皿19の
揺動を行なう。また、CPU65は、バッグ受皿19が
最下降点で一時停止するタイミングで重量センサ増幅ユ
ニット38の出力を得て、血液バッグ1の測定採血量を
検出するとともに、メモリ66に書込まれている設定採
血量、血液比重、およびバッグ1の予登録重量を用い
て、下記の数1により残採血量(容量)を演算する。
【0038】
【数1】
【0039】d CPU65は、上記演算結果である残
採血量が零に達したことを条件に、チューブクランプ4
6により採血チューブ2を閉止し血液バッグ1への採血
動作を停止させる。この時、CPU65は真空ポンプ1
7を停止させ、かつ排気パルプ43を開いて真空採血室
13を大気解放する。
【0040】e CPU65は、上記採血終了後、なお
一定時間だけ揺動モータ23を延長して駆動し、バッグ
受皿19を揺動する。その後、ブザー69が採血終了を
報知する。
【0041】f クランプ解除ボタン47をオンし、採
血チューブ2をチューブホルダ44から外し、血液バッ
グ1を真空採血室13から取出す。
【0042】 第2採血モードの手順 a 血液バッグ1を真空採血室13に入れてバッグ受皿
19に載置し、採血チューブ2をチューブホルダ44に
セットする。
【0043】b 採血チューブ2の端部に設けられてい
る採血針を供血者に穿刺する。
【0044】c 開始スイッチ54をオンする。CPU
65は、重量センサ増幅ユニット38の出力を得て、血
液バッグ1の空重量を測定し、これをメモリ66(また
はCPU65の内部のメモリ)に書込む。
【0045】d 開始スイッチ54を再びオンする。こ
れにより、CPU65が真空ポンプ17、揺動モータ2
3を駆動制御し、真空採血室13の減圧による採血と、
バッグ受皿19の揺動を行なう。CPU65は、バッグ
受皿19が最下降点で一時停止するタイミングで、重量
センサ増幅ユニット38の出力を得て、血液バッグ1の
測定採血量を検出するとともに、メモリ66に書込まれ
ている設定採血量、血液比重、および血液バッグ1の今
回測定重量を用いて、下記数2により採血量(容量)を
演算する。
【0046】
【数2】
【0047】e 上記のdと同じ。
【0048】f 上記のeと同じ。
【0049】g 上記のfと同じ。
【0050】なお、上記、とも、採血中の採血量と
真空度を表示部57に表示し、測定の経過状態をモニタ
できる。表示量は切換スイッチ50にて選定される。
【0051】しかして、採血装置10にあっては、上述
した採血作業過程で、以下の如く、血液バッグ1への採
取血液の増加率αを制御する。
【0052】すなわち、制御装置18のCPU65は、
秤33による測定採血量の増加率αをその採血過程で制
御する。なお、上記採血量の増加率は、測定時間の経過
に対する採血量の増加割合であり、この実施例では前述
の如くバッグ受皿19の各揺動サイクルの最下降端で測
定された今回の測定採血量の前回の測定採血量に対する
増加割合をもって算定される。
【0053】したがって、採血装置10によれば、採血
の開始後、秤33により血液バッグ1への採血量が測定
され、CPU65は上記測定採血量の増加率αをその採
血過程で制御しながら採血を進行せしめる。したがっ
て、供血者の負担とならない血液増加率αで採血でき
る。また、採血量の増加率αを制御量とするものであ
るから、該増加率が「採血針の針孔が血管壁を吸着して
閉塞状態となること」により正常レベルより低減する異
常状態に陥ることを回避でき、血管の細い供血者につい
ても採血の困難ないしは不能を招くことなく、採血能率
を向上できる。
【0054】なお、本発明の実施において、上記血液増
加率αの制御方式は例えば下記(A)、(B)、(C)
のいずれかによることができる。
【0055】(A) CPU65により、測定増加率α
が予め定めた設定増加率α0以上になるまで、真空採血
室13の陰圧レベルを減圧制御し続ける制御方式。これ
によれば、測定増加率αを予め適宜な設定増加率α0
設定することにより、供血者の負担を軽減し、かつ採血
能率を良好とする、適正採血状態を実現できる。具体的
には、例えば下記、のいずれかによる。
【0056】 測定増加率αが設定増加率α0に達し
た時の真空採血室13の陰圧レベルP0を維持するよう
に、真空採血室13の陰圧レベルを制御する。
【0057】 測定増加率αが設定増加率α0を維持
するように真空採血室13の陰圧レベルPxを制御す
る。
【0058】なお、上記(A)において、設定増加率α
0は前述の如くメモリ66に記憶される。なお、α0はC
PU65の内部のメモリに記憶できる。
【0059】(B) CPU65により測定増加率αが
もはや変化しない飽和増加率αmaxになるまで、真空
採血室13の陰圧レベルを減圧制御し続ける制御方式。
これによれば、血液増加率αの最終値を飽和増加率αm
axとすることにより、採血中間過程での供血者の負担
を可及的に軽減する状態下で採血能率をよりよく向上で
きる。具体的には、例えば下記、のいずれかによ
る。
【0060】 測定増加率αが飽和増加率αmaxに
達した時の真空採血室13の陰圧レベルP0を維持する
ように、真空採血室13の陰圧レベルを制御する。
【0061】 測定増加率αが飽和増加率αmaxを
維持するように真空採血室13の陰圧レベルPxを制御
する。
【0062】(C) CPU65により測定増加率αが
採血時間tの経過に対して予め定めた特定の増加率パタ
ーンにて推移するように真空採血室13の陰圧レベルを
制御する。これによれば、供血者の負担軽減と採血能率
の向上を考慮して定めた特定の増加率パターンにて採血
を進めることができる。このことは、例えば、図7に示
す如くの増加率パターンの採用により、経過時間tx
までの採血初期段階では緩やかな増加パターンにより、
供血者の負担を軽減し、かつ溶血の発生を防止し、経
過時間ty以後の採血終期段階では緩やかな低減パター
ンにより採血量の採取精度を向上できる。
【0063】なお、上記(A)、(B)、(C)におい
て、真空採血室13の陰圧レベルを減圧する動作は、採
血時間の経過に対して段階的もしくは連続的に行なうこ
とができる。なお、段階的とする時、CPU65は、陰
圧レベルの各段階到達毎に上記測定増加率αを抽出す
る。
【0064】また、上記(A)の、、(B)の、
、(C)において、真空採血室13の陰圧レベルを制
御する動作は、a真空ポンプ17のオン/オフ制御、も
しくはb真空配管41に設けた圧力制御弁のオン/オフ
制御もしくはアナログ制御により実行される。すなわ
ち、上記a、bにおいて、CPU65は、圧力センサ7
3の検出圧力が例えばメモリ66に記憶されている目標
圧力に一致するように、ポンプ17の給電スイッチ77
をオン/オフ制御し、もしくは上述の圧力制御弁をオン
/オフ制御またはアナログ制御する。
【0065】なお、本発明は、採血量測定手段の測定方
式、真空採血室の圧力調整方式がいかなる採血装置にも
広く適用できる。
【0066】
【発明の効果】本発明に従った真空採血装置は、血液容
器と、血液容器を収納する血液容器載置台と、血液容器
載置台を揺動させる揺動手段が収納され、真空ポンプに
より減圧される真空採血室を備え、揺動手段により血液
容器を揺動させながら真空採血室に生成される陰圧力に
より、血液容器の空重量のデータを用いて所定量の血液
を血液容器に採取する真空採血装置であって、血液容器
の空重量のデータ及び真空採血室に生成する陰圧力のデ
ータを、電源電圧の印加がなくとも保持、書換え、読出
しできる記憶手段を備えたことを特徴とするので、血液
容器の空重量のデータ及び真空採血室に生成する陰圧力
のデータが主電源を切っても失われることなく、電源を
投入して装置を作動させる度毎に血液容器の空重量及び
真空採血室に生成する陰圧力を反復設定する必要がな
い。
【0067】本発明の好ましい態様としての採血装置
は、さらに該血液容器の空重量のデータを書換え、読出
しできるものであることにより、必要に応じて、容易
に、血液容器の空重量データを設定替えすることがで
き、かつ、主電源を切っても失われることなく、電源を
投入して装置を作動させる度毎に血液容器の空重量の反
復設定する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る採血装置を示す正面図
である。
【図2】図1の要部を破断して示す側面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】図1の要部を破断して示す平面図である。
【図5】真空回路図である。
【図6】制御ブロック図である。
【図7】血液増加率パターンの一例を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 血液バッグ(血液容器) 10 採血装置 13 真空採血室 17 真空ポンプ 33 秤(採血量測定手段) 65 CPU(制御手段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血液容器と、該血液容器を収納する血液
    容器載置台と、該血液容器載置台を揺動させる揺動手段
    が収納され、真空ポンプにより減圧される真空採血室を
    備え、該揺動手段により該血液容器を揺動させながら該
    真空採血室に生成される陰圧力により、該血液容器の空
    重量のデータを用いて所定量の血液を該血液容器に採取
    する真空採血装置であって、 該血液容器の空重量のデータ及び該真空採血室に生成す
    る陰圧力のデータを、電源電圧の印加がなくとも保持
    書換え、読出しできる記憶手段を備えたことを特徴とす
    る真空採血装置。
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