JPH05304736A - 磁石回転子 - Google Patents

磁石回転子

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JPH05304736A
JPH05304736A JP4151078A JP15107892A JPH05304736A JP H05304736 A JPH05304736 A JP H05304736A JP 4151078 A JP4151078 A JP 4151078A JP 15107892 A JP15107892 A JP 15107892A JP H05304736 A JPH05304736 A JP H05304736A
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JP
Japan
Prior art keywords
metal pipe
end plate
metal tube
bent
magnet
Prior art date
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Pending
Application number
JP4151078A
Other languages
English (en)
Inventor
Zenichiro Kobayashi
善一郎 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Elec Co
Original Assignee
Aichi Elec Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Aichi Elec Co filed Critical Aichi Elec Co
Priority to JP4151078A priority Critical patent/JPH05304736A/ja
Publication of JPH05304736A publication Critical patent/JPH05304736A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸孔を有するヨーク鉄心1と、このヨーク鉄
心の外周部に装着された磁石2と、この磁石の外周部に
嵌着された金属管3と、前記ヨーク鉄心1の軸方向両端
部に固着されて前記磁石の端部を覆う端板5とを具備す
る磁石回転子において、金属管3のずれや変形を防止
し、また金属管端部10を折り曲げて構成する場合に、
該折り曲げの圧力が磁石2に及ぶのを防止して回転子の
品質を向上させる。 【構成】 端板5の外径部を金属管3に沿って軸方向へ
折り曲げて折り曲げ部13を形成したことを特徴として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、密閉型圧縮機等に使用
される電動機の回転子に関し、特に永久磁石界磁を備え
た回転子に関する。
【0002】
【従来の技術】密閉型圧縮機に使用される磁石を装着し
た回転子は、遠心力によって磁石が飛散しないための補
強と、磁石粉等が回転子外部へ極力漏れないための密閉
とを目的として、保護部材によって回転子の外周部と軸
方向両端部をそれぞれ覆って構成される。
【0003】図4及び図5は上記回転子の構造を示す断
面図であり、例えば特開平2−246748号公報等に
開示されるものである。この回転子は、厚肉円筒形のヨ
ーク鉄心1の外周部に瓦状の磁石2を複数個配置し、こ
の磁石2の外周部に薄肉の金属管3を嵌着し、一方磁石
2の軸方向両端には端板4,4を装着して構成されてい
る。
【0004】ヨーク鉄心1は、軸孔6、クランプピン挿
通孔7、磁石の位置決めのための突起8をそれぞれ有
し、一般に円形薄鉄板を多数積層するとともにカシメク
ランプ部11によって薄鉄板相互をかしめて固着するこ
とにより形成される。磁石2はフェライト等の硬質磁性
材により形成された瓦状片よりなり、これを複数個略等
配状に配置して、金属管3の締め付けによって固定す
る。金属管3は、耐遠心力のための補強と外周部の密封
を行うものであり、引張強度に優れ且つ非磁性体のもの
が用いられ、一般にステンレス等のキャンを焼きばめま
たは圧入によって装着する。端板4,4は、磁石2の軸
方向両端部を密閉するものであり、金属製の円形平板が
使用される。端板4,4と金属管3とはすきま嵌合とな
っており、端板4,4とヨーク鉄心1とはそれぞれの内
部を軸方向に貫通する複数のクランプピン9によって相
互が固定されている。
【0005】図6に示すものは、別の従来例を示し、図
5のものに加えて、金属管3の軸方向両端または一方端
を内径側へ折り曲げて折り曲げ部12を形成し、端板4
との隙間を小さくするようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図5及び図6に示すよ
うに、従来の回転子においては、軸方向端部に金属管3
の端部10や折り曲げ部12が突出して形成されている
ことが特徴である。ところがこれら突出した部分は、回
転子を機器に組み付けるまでの運搬課程や機器に組み付
ける際の取り扱いにおいて、周囲の治具や機器部品等へ
誤ってぶつけたりする場合が多い。この場合、金属管が
上記端部10のようにストレートであったり、折り曲げ
部12のように内径側へわずかに曲げ込んだ程度では、
ヨーク鉄心1や磁石2の重みで金属管3とそれ以外の部
品とが相対的なずれを生じるといった品質上の問題が存
在する。またぶつけたりして衝撃を受けた場合、金属管
は非常に薄いので端部10や折り曲げ部12に変形を生
じて不良品となることが多い。
【0007】また上記金属管がずれや変形を生じ易い点
に付随して、回転子の取扱いを慎重に行うことに起因す
る作業の遅延化や、運搬時の梱包を厳重に行うことによ
るコストアップ等の問題が存在する。一方、上記金属管
のずれや変形の不良を低減するためには、焼きばめや圧
入のしめしろを大きくし、金属管の肉厚も0.5〜0.
6mm程度とする必要がある。このため作業性が悪化す
るとともに、電動機の運転に伴って金属管内に発生する
渦電流損失によって特性が悪化する問題がある。
【0008】また図6に示した金属管3の折り曲げ部1
2を設ける場合は、金属管端部に大きな圧迫を加える必
要があり、このため折り曲げの圧力によって磁石に割れ
が生じ、さらにこの割れに伴う磁石粉が発生するため、
回転子の品質を低下させる要因となっている。さらにこ
の磁石粉を極力外部へ漏洩させないために、端板外周と
金属管との隙間をできる限り小さく構成する必要があ
り、端板装着のための作業性が非常に悪いものであっ
た。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁石回転子に
おいて、端板の外径部を金属管に沿って軸方向へ折り曲
げて構成する。また必要に応じて、前記金属管の軸方向
端部を内径側へ折り曲げて、前記端板外径部の折り曲げ
先端部にかぶせて構成するものである。
【0010】
【作用】端板外径部に設けた折り曲げ部によって金属管
の端部が補強されるため、この部分の耐衝撃力が向上す
る。また端部が補強されることにより、より薄い金属管
の適用も可能となる。さらに金属管端部を内径側へ折り
曲げる場合は、この折り曲げ部を磁石から遠ざけて構成
できる。
【0011】
【実施例】本発明による回転子の実施例を図1〜図3に
示す。尚、従来例と同一または相当部分については同一
の符号を付して重複する説明は省略する。図1は本発明
による回転子の第1の実施例を示している。図中5は
鉄、ステンレス、黄銅等の金属、あるいは樹脂よりなる
端板であり、金属管3とすきま嵌合される外径部に金属
管に沿って軸方向へ折り曲げた折り曲げ部13を有して
いる。この折り曲げ部13は、金属板のプレス成形ある
いは樹脂成形によって形成され、端板5の外径部の全周
にわたって設けてもよいし、外径円周上に部分的に数箇
所設けたものであってもよい。尚、折り曲げ部13の折
り曲げ長さは、金属管3の端部10が端板の端面から突
出する長さと略一致させてある。この構成により、突出
した金属管端部10を誤って治具等と衝突させた場合、
その衝撃を端板の折り曲げ部13で受けることができ
る。尚、必要に応じて、端板の折り曲げ部13と金属管
端部10とをスポット溶接すれば、良好な密閉効果が得
られ、強度も向上する。
【0012】図2は本発明による回転子の第2の実施例
を示している。これは図1に示したものに加えて、金属
管3を軸方向に延長して、この延長部分を内径側へ折り
曲げて折り曲げ部12を形成したものである。この金属
管の折り曲げ部12は端板の折り曲げ部13の先端にか
ぶせられ、この結果、金属管3と端板5との隙間が小さ
くなって磁石2の密閉効果が向上する。金属管の折り曲
げ部12を形成するためには、金属管3を嵌着し、端板
5をクランプピン9によって固着した後、プレスによっ
て金属管3の端部を加圧して変形させるものであり、こ
のとき、端板の折り曲げ部13の存在によって、加圧部
分が磁石2から離れた位置となるため、加圧力の影響に
よって磁石2が割れたりするのが回避できる。
【0013】図3は本発明による回転子の第3の実施例
を示している。これは図2に示した金属管3の折り曲げ
部12をさらに大きく折り曲げたものである。金属管の
折り曲げ部12aは端板5の折り曲げ部13の先端に密
着する程度に折り曲げられており、この結果、磁石2の
密閉効果に加えて、衝撃による金属管3の軸方向へのず
れが防止できる。折り曲げ部12aのように金属管3の
端部を極端に折り曲げる場合は大きな加圧力を要する
が、図2に示した実施例同様、端板の折り曲げ部13の
存在によって金属管3端部の加圧部分を磁石2から離し
て構成できるため、図3に示すような形状に金属管3を
折り曲げることが可能となる。
【0014】また金属管の端部を折り曲げ部12aのよ
うに構成することにより、衝撃による金属管のずれが生
じないため、金属管3の肉厚を0.4mm以下とするこ
とができる。例えばSUS304の0.4mm厚の金属
管の場合、回転子外径を50〜60mmとすれば、毎分
2万回転程度までは遠心力による永久歪を生じないた
め、機械強度的に十分適用できるものである。また図1
及び図2に示した構成においても、金属管端部が補強さ
れて衝撃によるずれや変形が生じ難い構成となっている
ため、0.4mm以下の肉厚の金属管を適用しても構わ
ない。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、誤ってぶつけたりして
回転子が衝撃を受けた場合であっても、金属管にずれや
変形が生じ難く、品質上優れた回転子が構成できる。ま
た上記ずれや変形を防止するための作業時や運搬時の処
置が簡便化されてコストダウンがなされる。さらに金属
管の端部を折り曲げて構成する場合は、該折り曲げの圧
力が磁石に及ぶのが防止できて、この点からも回転子の
品質が向上できる。また金属管の肉厚を薄くできるた
め、電動機特性が向上し、同時に材料のコストダウンも
達成できる特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す回転子の正面断面
図。
【図2】本発明の第2の実施例を示す回転子の要部正面
断面図。
【図3】本発明の第3の実施例を示す回転子の要部正面
断面図。
【図4】従来例を示す回転子の平面断面図。
【図5】従来例を示す回転子の正面断面図。
【図6】別の従来例を示す回転子の要部正面断面図。
【符号の説明】
1 ヨーク鉄心 2 磁石 3 金属管 4 端板 5 端板 9 クランプピン 10 金属管の端部 12 金属管の折り曲げ部 13 端板の折り曲げ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸孔を有するヨーク鉄心と、このヨーク
    鉄心の外周部に装着された磁石と、この磁石の外周部に
    嵌着された金属管と、前記ヨーク鉄心の軸方向両端部に
    固着されて前記磁石の端部を覆う端板とを具備する磁石
    回転子において、前記端板の外径部を前記金属管に沿っ
    て軸方向へ折り曲げたことを特徴とする磁石回転子。
  2. 【請求項2】 前記金属管の軸方向端部を内径側へ折り
    曲げて、前記端板外径部の折り曲げ先端部にかぶせたこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁石回転子。
  3. 【請求項3】 前記金属管の肉厚を0.4mm以下とし
    たことを特徴とする請求項1または2記載の磁石回転
    子。
JP4151078A 1992-04-24 1992-04-24 磁石回転子 Pending JPH05304736A (ja)

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JP4151078A JPH05304736A (ja) 1992-04-24 1992-04-24 磁石回転子

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JP4151078A JPH05304736A (ja) 1992-04-24 1992-04-24 磁石回転子

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ID=15510837

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JP4151078A Pending JPH05304736A (ja) 1992-04-24 1992-04-24 磁石回転子

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JP (1) JPH05304736A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6876119B2 (en) * 1999-07-16 2005-04-05 Matsushita Electric Industral Co., Ltd. Permanent magnet synchronous motor
WO2019025150A1 (fr) * 2017-08-02 2019-02-07 Valeo Equipements Electriques Moteur Rotor de machine électrique tournante muni d'un système de fixation de flasque amelioré

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