JPH053044U - 携帯無線機の自動車用掛け具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［目的］ 携帯無線機の係止具を自動車のサイドガラス
部に取付けることにより、運転時においても操作がし易
すく、かつ運転者の行動範囲を制限しなくする。 ［構成］ 平板材をＬ字状に屈曲してなる主体を設け、
この主体の一方の屈曲辺に吸盤を設け、他方の屈曲辺は
その中間部に小幅の括れ部を形成するとともに、この括
れ部の長さを携帯無線機に設けたフックの幅よりも増大
させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、携帯無線機を着脱可能に係止する掛け具に関し、特に自動車の室内 設ける掛け具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の技術として、板金材により自動車の運転席の背持たれ部を挾持するＵ字 形のベースを設け、このベースに携帯無線機に取り付けたフックが係合する係止 片を設けてなる係止具があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来は、係止具を運転席の背持たれ部に取り付けていたため、この係止具 に係止した携帯無線機は、運転者、つまり使用者の背部に位置し、運転時に携帯 無線機の迅速な操作ができなくなる欠点があった。また上記係止具およびこれに 係止された携帯無線機が運転者の身動きを制限する欠点があった。本考案は上記 欠点を解消した新規な携帯無線機の自動車用掛け具を得ることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記目的を達成するために、以下の如く構成したものである。即ち 、平板材をＬ字状に屈曲してなる主体を設け、この主体の一方の屈曲辺に吸盤を 設け、他方の屈曲辺はその中間部に小幅の括れ部を形成するとともに、この括れ 部の長さを携帯無線機に設けたフックの幅よりも増大させる構成にしたものであ る。

【０００５】

【作用】

本考案は上記構成にしたものであるから、吸盤を車内のサイドガラスに吸着さ せると、上記主体はその一方の屈曲辺がサイドガラスと略平行に対面し、他方の 屈曲辺がサイドガラスに対して傾斜した状態でサイドガラスに支持されることに なる。このため、主体をサイドガラスの前部に配置するとともに、他方の屈曲辺 がサイドガラスに対して自動車の進行方向に向かって次第に離間する方向に向け 、この状態で吸盤をサイドガラスに吸着させると、上記主体の他方の屈曲辺はそ の面が運転者（使用者）に前方から対面することになる。そして、上記他方の屈 曲辺に携帯無線機のフックを係合させると、この携帯無線はその正面が上記運転 者に前方から対面することになる。

【０００６】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図において、図１は本考案の 実施例を示す平面図、図２はその正面図、図３は図１の右側面図、図４は自動車 への取付け状態を示す平面図、図５は携帯無線機の背面斜視図である。図１にお いて、１は係止具であり主体２および吸盤６を有してなる。主体２は金属板ある いはプラスチック板等の平板材をＬ字状に屈曲し、短辺の底板３（一方の屈曲辺 ）と長辺の係止板４（他方の屈曲辺）とを一体に有する。

【０００７】 上記底板３は図３に示すように左右に細長い長方形状に形成し、その裏面にプ ラスチック製の吸盤６を左右に２個取り付ける。また上記係止板４は図１に示す ように、基部４ａを底板３に対して直角に折り曲げ、次いで主部４ｂを約４５度 の角度で上方に折り曲げる。この主部４ｂは、図２に示すように、その延長方向 の中間部の上下両側を切り欠き、該中間部に小幅の括れ部５を形成する。この括 れ部５の左右幅Ｌ１は、図５に示す携帯無線機７の裏面に取り付けた板金製のフ ック８の左右幅Ｌ２よりも若干広幅に形成し、また上記括れ部５の上下幅Ｗ１は 上記フック８の上下幅Ｗ２よりも若干小幅に形成し、これにより、フック８を括 れ部５に係合させると、該括れ部５の左右両端の起立部５ａがフック８の左右両 側８ａに外方から係合して携帯無線機７の左右動を規制する。またフック８の上 下端部が上記括れ部５の上下両端５ｂに上下外方から係合し、上記携帯無線機７ の上下動を規制する。

【０００８】 そして図４に示すように、上記係止具１を自動車１０の運転席側のサイドガラ ス１１に取り付ける。即ち、係止具１を上記サイドガラス１１の前部に配置する とともに、係止板４がサイドガラス１１に対して自動車１０の進行方向に向かっ て次第に離間する方向に向け、この状態で吸盤６をサイドガラス１１に吸着させ る。さすれば係止板４はその面が運転者（使用者）に前方から対面することにな る。そして、上記係止板４に携帯無線機７のフック８を係合させると、携帯無線 機７はその正面が上記運転者に前方から対面するとともに、フック８が括れ部５ の起立部５ａおよび上下両端５ｂに係合して上記携帯無線機７の左右、上下動が 規制されることになる。

【０００９】

【考案の効果】

以上の説明から明らかな如く、本考案は、構造が簡単であるとともに、サイド ガラス部に容易に取付け、取外しできるので、運転時においても操作がし易すく なるとともに、運転者の行動範囲を制限しなくなる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す平面図である。

【図２】図１の正面図である。

【図３】図１の右側面図である。

【図４】自動車への取付け状態を示す平面図である。

【図５】携帯無線機の背面斜視図である。

【符号の説明】

１ 係止具 ２ 主体 ３ 底板（一方の屈曲辺） ４ 係止板（他方の屈曲辺） ４ａ 基部 ４ｂ 主部 ５ 括れ部 ５ａ 起立部 ５ｂ 上下両端 ６ 吸盤 ７ 携帯無線機 ８ フック ８ａ 左右両側 １０ 自動車 １１ サイドガラス

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 平板材をＬ字状に屈曲してなる主体を設
   け、この主体の一方の屈曲辺に吸盤を設け、他方の屈曲
   辺はその中間部に小幅の括れ部を形成するとともに、こ
   の括れ部の長さを携帯無線機に設けたフックの幅よりも
   増大させたことを特徴とする携帯無線機の自動車用掛け
   具。