JPH0530160U - 真空ベント装置 - Google Patents

真空ベント装置

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JPH0530160U
JPH0530160U JP8046391U JP8046391U JPH0530160U JP H0530160 U JPH0530160 U JP H0530160U JP 8046391 U JP8046391 U JP 8046391U JP 8046391 U JP8046391 U JP 8046391U JP H0530160 U JPH0530160 U JP H0530160U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 真空室内の被処理物の急激な温度上昇を抑制
しつつ、短時間でベント処理できる真空ベント装置を提
供する。 【構成】 真空室1から排気する排気弁6、真空室内圧
力を検出する圧力センサ7、真空室内基板Aの温度を検
出する放射温度計8、真空室1へベント用の窒素ガスを
導入するガス導入部9、真空室1へ基板冷却用兼ベント
用のヘリウムガスを供給するガス導入部90、及び排気
弁6、ガス導入部9、90の動作を制御する制御部10
を備え、真空室1をベント処理するにあたり、圧力セン
サ7にて検出される圧力P1が予め定めた圧力Pより低
く、温度計8にて検出される温度tが予め定めた温度T
より高いときは、まず、排気弁6を開いて真空室1から
排気しつつガス導入部90からヘリウムガスを真空室1
へ供給し、真空室1内圧力が予め定めた圧力P0 (<圧
力P)に達すると、ガス導入部9から窒素ガスを真空室
1へ導入し、高速ベント処理を行う真空ベント装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は減圧CVD装置、プラズマCVD装置、平行平板型スパッタ装置等に おいて、所定のプロセス終了後に、被処理物を収容している真空室内へベントガ スを導入して真空を破るベント処理を行うための真空ベント装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
減圧CVD装置、プラズマCVD装置、平行平板型スパッタ装置等において、 所定のプロセス終了後に、被処理物を収容している真空室をベント処理する場合 、真空室に接続された排気系は閉じたまま、窒素ガス等のベントガスを真空室内 へ導入する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、この様な従来ベント処理によると、ベント処理前のプロセスにおいて かなり温度上昇している真空室内へ短時間のうちに相当量のベントガスが導入さ れる結果、被処理物に接するベントガスに熱が蓄積され、被処理物温度が急激に 上昇する。
【0004】 例えば、半導体デバイス製造においては、ウエハ上のアルミニウム配線上部に 層間絶縁膜、パッシベーション膜等を成膜温度300〜400℃で形成すること があが、400℃以上になると、アルミニウムのボイド発生により断線が発生し 易い。通常のこのような成膜において、成膜終了後、真空室を排気せずに窒素ガ スで短時間でベント処理すると、ベント終了時にウエハ表面温度が440℃にも 達し、ボイドが発生し易い。
【0005】 そこで本考案は、真空室内の被処理物の急激な温度上昇を抑制しつつ、短時間 でベント処理できる真空ベント装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案者は、前記目的達成に向け研究の結果、ベント処理にあたり、真空室内 から排気しつつベントガスを導入すれば、被処理物の急激な温度上昇が避けられ ることを見出し、本考案を完成した。 すなわち、本考案は、真空室をベント処理する真空ベント装置であって、前記 真空室内から排気する排気手段と、前記真空室内気圧を検出する圧力検出手段と 、前記真空室内の被処理物温度を検出する温度検出手段と、前記真空室へベント ガスを導入するガス導入手段と、前記排気手段及びガス導入手段を制御する制御 部とを備え、前記制御部は、前記真空室をベント処理するにあたり、前記圧力検 出手段にて検出される圧力P1が予め定めた圧力Pより低く、前記温度検出手段 にて検出される温度tが予め定めた温度Tより高いときは、真空室内圧力が前記 圧力Pへ向け上昇するように前記排気手段による排気及び前記ガス導入手段によ るベントガス導入が行われるように該排気手段及びガス導入手段を制御すること を特徴とする真空ベント装置を提供するものである。
【0007】 前記圧力Pは、任意に定めることができるベント終了時の圧力であるが、一般 的には、大気圧又は略大気圧が考えられる。 また、前記温度Tは、被処理物、例えば半導体デバイス基板の上に形成される 膜やパターンに、それより温度上昇すると欠陥が発生するという温度を目安にし て、それ以下の温度範囲から適宜決定すればよい。
【0008】 前記温度検出手段による検出温度tが前記温度T以下になり、もはや前記排気 手段による排気を停止しても被処理物に欠陥が発生する温度上昇の恐れ無くベン ト処理を続行できるようになれば、該排気を停止してベントガス導入を続行して もよいが、前記圧力Pに達するまで排気を続けてもよい。或いは次第に排気量を 低減してもよい。
【0009】 前記温度検出手段は被処理物の温度を直接的又は間接的に検出できるものであ ればよい。 ベント終了後、真空室内への不要な大気侵入を防ぐため、前記制御部は、前記 真空室内の圧力が前記圧力P以上では、前記排気手段による排気を停止したまま ベントガス導入を微量に低減維持するように前記排気手段及びガス導入手段を制 御するものでもよい。
【0010】 また、ベント開始時、被処理物を集中的に冷却して、その後、高速でベント処 理できるようにするため、前記ガス導入手段を第1ガス導入手段及び第2ガス導 入手段を含むものとし、該第1ガス導入手段は前記被処理物を冷却できるように 該被処理物へ向けガスを噴出するように設け、前記制御部は、前記真空室をベン ト処理するにあたり、前記圧力検出手段にて検出される圧力P1が前記圧力Pよ り低く、前記温度検出手段にて検出される温度tが前記温度Tより高いときは、 先ず、真空室内圧力が前記圧力Pより低い予め定めた圧力P0 へ向け上昇するよ うに前記排気手段による排気及び前記第1ガス導入手段によるベントガス導入が 行われるように該排気手段及び第1ガス導入手段を制御し、真空室内圧力が該圧 力PO に達すると、真空室内圧力が前記圧力Pへ向け上昇するように前記排気手 段による排気及び前記第1、第2ガス導入手段によるベントガス導入が行われる ように該排気手段及び第1、第2ガス導入手段を制御するものとしてもよい。
【0011】 この場合、ベント終了後、真空室内への不要な大気侵入を防ぐため、前記制御 部は、前記真空室内の圧力が前記圧力P以上では、前記排気手段による排気及び 前記第1、第2ガス導入手段のうち一方によるガス導入を停止したまま、他方の ガス導入手段によるガス導入を微量に低減維持するように該排気手段及び第1、 第2ガス導入手段を制御するものでもよい。
【0012】
【作用】
本考案装置よると、真空室をベント処理するにあたり、圧力検出手段にて検出 される圧力P1が予め定めた圧力Pより低く、温度検出手段にて検出される温度 tが予め定めた温度Tより高いときは、排気手段による排気及びガス導入手段に よるベントガス導入の双方が、真空室内圧力が前記圧力Pへ向け上昇する方向で 行われ、この排気操作により、真空室に導入されるベントガスに熱が著しく蓄積 されることが避けられ、従って、真空室内の被処理物の急激な温度上昇が抑制さ れる。そして、排気操作を行わずに、且つ、被処理物の急激な温度上昇を避ける ように、ゆっくりとベント処理する場合に比べると、高速ベント処理できる。
【0013】 前記制御部が、前記真空室内圧力が前記圧力P以上では、前記排気手段による 排気を停止したままベントガス導入を微量に低減維持するように前記排気手段及 びガス導入手段を制御するものであるときは、ベント終了後、真空室内は大気圧 より若干高圧に維持され、真空室内への不要な大気侵入が防止される。 ベントガス導入手段が被処理物冷却用兼ベント用の第1ガス導入手段及びベン ト用の第2ガス導入手段を含み、ガス導入手段及び排気手段の制御部が、真空室 をベント処理するにあたり、圧力検出手段にて検出される圧力P1が予め定めた 圧力Pより低く、温度検出手段にて検出される温度tが予め定めた温度Tより高 いときは、先ず、排気手段による排気及び第1ガス導入手段によるベントガス導 入の双方が行われるように該排気手段及び第1ガス導入手段を制御し、真空室内 圧力が圧力Pより低い予め定めた圧力PO に達すると、排気手段による排気及び 第1、第2ガス導入手段によるベントガス導入の双方が行われるように該排気手 段及び第1、第2ガス導入手段を制御するものであるときは、当初、検出圧力P 1が圧力P0 より低く、検出温度tが温度Tより高いとき、真空室内圧力が圧力 P0 へ向け上昇するように排気手段による排気及び第1ガス導入手段によるベン トガス導入の双方が行われ、真空室内圧力が圧力PO に達すると、排気手段によ る排気及び前記第1、第2ガス導入手段によるベントガス導入の双方が、真空室 内圧力が圧力Pへ向け上昇する方向で行われる。
【0014】 この場合、該制御部が、前記真空室内の圧力が前記圧力P以上では、前記排気 手段による排気及び前記第1、第2ガス導入手段のうち一方によるガス導入を停 止したまま、他方のガス導入手段によるガス導入を微量に低減維持するものであ るときは、ベント終了後、真空室内は大気圧より若干高圧に維持され、真空室内 への不要な大気侵入が防止される。
【0015】 いずれにしても、前記ベント処理中、温度検出手段による検出温度tが前記温 度T以下になると、排気手段による排気を停止するか、そのまま続行するか、或 いは次第に排気量を減少する等すればよい。排気をそのまま続行する場合でも、 排気操作無しで被処理物の急激な温度上昇を抑制するために当初からゆっくりと ベント処理する場合に比べると、全体として高速ベント処理できる。
【0016】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。先ず、図1に示す一実施例 について説明する。 図1に示す実施例は、プラズマCVD装置に採用したベント装置を示している 。プラズマCVD装置の部分は真空室1、該真空室内に配置された平板型の高周 波電極2、これに対向する基板ホルダ3、真空室1内を所定の真空度に減圧する 真空ポンプを含む排気系4、真空室1内へ原料ガスを供給するガス供給部5を含 んでいる。
【0017】 高周波電極2は原料ガスの噴射ノズルを兼ねており、ここにガス供給部5から 原料ガスが供給されるようになっている。ガス供給部5は原料ガス源51、ガス 流量コントローラ52及び電磁開閉弁53を含んでいる。また、高周波電極2は マッチングボックス21を介して高周波電源22に接続されている。 基板ホルダ3は熱伝導の良いグラファイト層31と、その下のヒータ32を備 えている。成膜すべき基板Aはグラファイト層31の上に配置される。
【0018】 また、基板ホルダ3の温度は熱電対温度計33により検出され、該検出された 温度はコンピュータを中心とする制御部10へ入力される。 一方、本考案に係る真空ベント装置は、この真空室1から排気するための排気 弁6、真空室内圧力を検出する圧力センサ7、真空室内の基板Aの温度を検出す る放射温度計8、真空室1へベントガスを導入するガス導入部9、及び前記制御 部10を含んでいる。
【0019】 圧力センサ7により検出される真空室内圧力P1及び放射温度計8により空間 を介して間接的に検出される基板Aの表面温度はそれぞれ制御部10へ入力され る。排気弁6はモータ61の駆動により開度調節可能の排気弁である。また、ガ ス導入部9は真空室1に順次接続された弁91、ベント用の窒素ガス源92を含 んでいる。弁91はモータ910の駆動により開度調節可能の弁である。
【0020】 排気弁6及びガス導入部の弁91はそれぞれ制御部10からの指示に基づいて 開閉される。 制御部10は、基板Aへの成膜中、ガス供給部5における電磁弁53を必要に 応じ開き、また、基板ホルダ3におけるヒータ32の出力を、熱電対温度計33 からの温度入力に基づいて基板Aを所定の成膜温度に維持するように制御する。
【0021】 真空ベント装置の一員としての制御部10は、ベント処理において、ベント処 理開始当初、圧力センサ7にて検出される圧力P1が予め定めた圧力P(ここで は大気圧)より低く、温度計8にて検出される温度tが予め定めた温度Tより高 いときは、排気弁6を開いて真空室1から排気しつつガス導入部9における弁9 1を開いてベント用の窒素ガスを真空室1内へ導入し、ベント処理を開始するよ うに指示する 予め定める温度Tは、基板Aへの成膜終了後、ベント処理開始にあたり、温度 計8にて検出される温度tよりも低い温度に設定してある。例えば、基板Aがそ の表面にアルミニウム配線を施したシリコンウエハであり、該アルミニウム配線 上に層間絶縁膜やパッシベーション膜を形成するときには、該温度Tは例えば4 10℃に設定すればよい。
【0022】 制御部10は、また、排気弁6を当初全開させるとともに、ガス導入部9にお ける弁91も当初全開させ、その後、弁91は全開のままで真空室1内圧力が次 第に大気圧Pに所定の勾配で近づくように、PID制御により排気弁6の開度を 次第に小さく制御する。そして、ベント処理終了後は、排気弁6を閉じるととも に、弁91の開度を微量の窒素ガス導入を維持できる程度に制御する。
【0023】 以上説明したプラズマCVD装置によると、基板ホルダ3上に基板Aが設置さ れ、この基板Aがヒータ32により所定の成膜温度に維持されつつ、且つ、真空 室1内が排気系4により所定の成膜真空度に維持されつつ、ガス供給部5から真 空室内へ原料ガスが供給され、このガスに高周波電極2から高周波電圧が印加さ れることで該ガスがプラズマ化し、このプラズマに基板Aが曝されることで該基 板上に所望の薄膜が形成される。
【0024】 このように成膜が終了すると、真空室1への原料ガスの供給、高周波電極2へ の電圧印加、及びヒータ32による基板Aの加熱がそれぞれ停止され、真空ベン ト処理に入る。この真空ベント処理では、当初、前述のように放射温度計8にて 検出される温度tは予め定めた温度Tより高いので、排気弁6が制御部10の指 示に基づいて全開されるとともにガス導入部9における弁91も全開される。
【0025】 かくして真空室1から排気されつつこの真空室1へベント用の窒素ガスが導入 される。 その後、排気弁6の開度が、真空室1へ導入される窒素ガスに熱が蓄積されて 基板A上に形成された膜やパターンに欠陥が生じるほど基板温度が急激に上昇し ない範囲で次第に絞られ、最終的に真空室1内圧力が大気圧に達すると、弁6が 閉じられるとともに、ガス導入部9における弁91が微量の窒素ガスを真空室1 へ供給できる程度に絞られる。
【0026】 以上説明した真空ベント装置によると、窒素ガス導入が排気弁6からの排気操 作とともに行われるので、真空室1に導入される窒素ガスに熱が著しく蓄積する ことが避けられ、従って、基板Aの急激な温度上昇が抑制され、欠陥発生が防止 される。しかも、排気操作を行わずに、且つ、基板Aの急激な温度上昇を避ける ように、ゆっくりと窒素ガスを導入する場合に比べると、高速でベント処理でき る。
【0027】 さらに、ベント処理終了後も、窒素ガスが微量に真空室1内に供給されるので 、真空室1への不要な大気の侵入が防止される。 次に図2に示す実施例について説明する。この実施例もプラズマCVD装置に 採用されているものである。プラズマCVD装置の部分は図1に示すものと同構 成であり、同じ部品には同じ参照符号を付してある。また、ベント装置について も、ハード構成的には、ベントガス導入手段として、ヘリウムガス導入部90が 追加されている点を除けば、他の点は、図1に示すベント装置と同構成である。 同じ部品には同じ参照符号を付してある。なお、ヘリウムガスの代わりに窒素ガ ス等でもよいが、ここでは、ヘリウムガスを用いている。
【0028】 ヘリウムガス導入部90はガス噴射ノズルを兼ねる高周波電極2に順次接続さ れた開度調節可能の弁94及びヘリウムガス源93を含んでいる。 弁94はモータ941により開度調節可能なもので、制御部10からの指示に 基づいて操作される。 図2に示すベント装置の場合、制御部10は次のように構成してある。
【0029】 すなわち、圧力センサ7にて検出される圧力P1が予め定めた圧力P(ここで は大気圧)より低く、温度計8にて検出される温度tが前記温度Tより高いとき は、まず、ガス導入部9における弁91は閉じたままとしておき、一方、排気弁 6を開くとともに、ガス導入部90における弁94を全開するように構成してあ る。さらに、弁94の全開により真空室1内へヘリウムガスが供給され、真空室 内圧力が予め定めた圧力P0 (<圧力P)に達すると、ガス導入部9における弁 91を追加的に全開し、真空室1内へ窒素ガスを導入するように構成してある。 さらに、排気弁6の開度については、当初全開し、その後、基板Aの温度が急激 に上昇することを避け得る範囲で次第に小さくし、ベント処理終了後は閉じるよ うに、そして、弁94については、ベント処理中全開とし、ベント処理終了後は 真空室1へ微量にヘリウムガスを供給維持できる開度とするように、弁91につ いては、前記真空室1内圧力がP0 に達した後はベント処理中ずっと全開の状態 を維持し、ベント処理終了後は全閉するように構成してある。
【0030】 この真空ベント装置によると、ベント開始当初、温度計8により検出される温 度tは予め定めた温度Tより高いから、まず、排気弁6が全開されるとともにガ ス導入部90における弁94が全開される。かくして真空室1内から排気弁6を 介して排気されつつガス導入部90から基板Aへ向けてシャワー状にヘリウムガ スが供給され、それによってベント処理が開始されるとともに、集中的に基板A が冷却される。その後、真空室内圧力がP0 に達すると、ガス導入部9における 弁91も全開され、真空室内へ窒素ガスが導入され、速やかにベント処理が行わ れる。ベント処理終了後は排気弁6が閉じられるとともに、ガス導入部9の弁9 1も閉じられるが、ガス導入部90における弁94は小さい開度に切り換えられ 、ヘリウムガスの供給が微量に維持される。
【0031】 なお、前記圧力P0 は、例えばアルミニウム配線を設けたシリコンウエハ状に 層間絶縁膜やパッシベーション膜を設けるような場合には、数10Torrから 100Torr程度の範囲で選択すればよく、例えば100Torrに設定する ことができる。 このベント装置によると、ベント開始時、基板Aを集中的に冷却して、その後 、高速でベント処理することができ、基板Aの急激な温度上昇を避けつつ一層安 全に、高速ベント処理できる。また、ベント処理終了後もヘリウムガスが真空室 1へ微量に供給されるので、真空室1への不要な大気の侵入が防止される。
【0032】
【考案の効果】
本考案によると、真空室内の被処理物の急激な温度上昇を抑制しつつ、短時間 でベント処理できる真空ベント装置を提供することができる。 ベントガス導入手段を被処理物冷却用兼ベント用の第1ガス導入手段及びベン ト用の第2ガス導入手段で構成し、ベント開始当初、該第1ガス導入手段にて真 空室内の被処理物を集中的に冷却するときは、一層安全に、高速ベント処理でき る。
【0033】 ベント終了後、真空室内へベントガスを微量に供給するときは、真空室内への 不要な大気侵入が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の概略構成をプラズマCVD
装置とともに示す図である。
【図2】本考案の他の実施例の概略構成をプラズマCV
D装置とともに示す図である。
【符号の説明】
1 真空室 6 排気弁 7 圧力センサ 8 放射温度計 9 窒素ガス導入部 91 窒素ガス導入弁 92 窒素ガス源 90 ヘリウムガス導入部 93 ヘリウムガス源 94 ヘリウムガス導入弁 10 制御部 2 高周波電極 3 基板ホルダ 4 排気系 A 基板

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空室をベント処理する真空ベント装置
    であって、前記真空室内から排気する排気手段と、前記
    真空室内気圧を検出する圧力検出手段と、前記真空室内
    の被処理物温度を検出する温度検出手段と、前記真空室
    へベントガスを導入するガス導入手段と、前記排気手段
    及びガス導入手段を制御する制御部とを備え、前記制御
    部は、前記真空室をベント処理するにあたり、前記圧力
    検出手段にて検出される圧力P1が予め定めた圧力Pよ
    り低く、前記温度検出手段にて検出される温度tが予め
    定めた温度Tより高いときは、真空室内圧力が前記圧力
    Pへ向け上昇するように前記排気手段による排気及び前
    記ガス導入手段によるベントガス導入が行われるように
    該排気手段及びガス導入手段を制御することを特徴とす
    る真空ベント装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、前記真空室内の圧力が前
    記圧力P以上では、前記排気手段による排気を停止した
    ままベントガス導入を微量に低減維持するように前記排
    気手段及びガス導入手段を制御する請求項1記載の真空
    ベント装置。
  3. 【請求項3】 前記ガス導入手段が第1ガス導入手段及
    び第2ガス導入手段を含み、前記第1ガス導入手段は前
    記被処理物を冷却できるように該被処理物へ向けガスを
    噴出するように設けられており、前記制御部は、前記真
    空室をベント処理するにあたり、前記圧力検出手段にて
    検出される圧力P1が前記圧力Pより低く、前記温度検
    出手段にて検出される温度tが前記温度Tより高いとき
    は、先ず、真空室内圧力が前記圧力Pより低い予め定め
    た圧力P0 へ向け上昇するように前記排気手段による排
    気及び前記第1ガス導入手段によるベントガス導入が行
    われるように該排気手段及び第1ガス導入手段を制御
    し、真空室内圧力が該圧力PO に達すると、真空室内圧
    力が前記圧力Pへ向け上昇するように前記排気手段によ
    る排気及び前記第1、第2ガス導入手段によるベントガ
    ス導入が行われるように該排気手段及び第1、第2ガス
    導入手段を制御する請求項1記載の真空ベント装置。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、前記真空室内の圧力が前
    記圧力P以上では、前記排気手段による排気及び前記第
    1、第2ガス導入手段のうち一方によるガス導入を停止
    したまま、他方のガス導入手段によるガス導入を微量に
    低減維持するように該排気手段及び第1、第2ガス導入
    手段を制御する請求項3記載の真空ベント装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009176799A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Hitachi High-Technologies Corp プラズマ処理装置及びその大気開放方法

Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63147813U (ja) * 1987-03-18 1988-09-29

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