JPH05301076A - 接着剤の塗布状態検査方法及び接着剤の塗布方法 - Google Patents

接着剤の塗布状態検査方法及び接着剤の塗布方法

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JPH05301076A
JPH05301076A JP10491492A JP10491492A JPH05301076A JP H05301076 A JPH05301076 A JP H05301076A JP 10491492 A JP10491492 A JP 10491492A JP 10491492 A JP10491492 A JP 10491492A JP H05301076 A JPH05301076 A JP H05301076A
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light
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JP10491492A
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Takahito Yamaguchi
隆仁 山口
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】接着剤の塗布切れと共に塗布位置や塗布量の良
否を確認しながら接着剤を良好に塗布する。 【構成】ノズル6から出される接着剤BをワークWに線
状に塗布する際、その塗布状態を検査する方法。接着剤
Bの塗布方向と直交する方向へ各光センサ9A〜9Eを
並列に配置する。各光センサ9A〜9Eから塗布部位へ
と光を照射し、その反射光を各光センサ9A〜9Eにて
別々に受けてオン・オフ信号として出力させる。そし
て、それらオン・オフ信号から良好な塗布状態に相当す
る組合せパタンを「標準」として定める。更に、その時
々にて得られるオ・オフ信号の組み合わせパタンを「標
準」と比較することにより、接着剤Bの塗布状態が塗布
切れ、塗布位置ずれ及び塗布量過剰・過少等の異常であ
るか否かを検査する。又、その検査結果が異常である場
合に、ノズル6による接着剤の塗布を中止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はワークにおける接着剤
の塗布状態を検査するための塗布状態検査方法と、その
塗布状態検査方法を用いて行われる接着剤の塗布方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、接着剤をワークに自動的に塗
布するシステムは種々提案されている。又、この種の技
術に関連して、接着剤の塗布切れ等を検知する技術が特
開昭61−178065号公報に開示されている。この
技術では、ワークの塗布部位に線状に塗布された接着剤
に対し、検出用ノズル内の光センサから赤外線を照射す
るようになっている。そして、その照射光から得られる
反射光量を光センサにて検出し、その検出結果を検査規
範と照合させることにより、接着剤の塗布切れ等の状態
が検査されるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来技
術では、光センサから接着剤に照射された赤外線の反射
光が、単に一つの光センサにより一点でサンプリングさ
れるだけであった。そのため、従来技術では、実質的に
は、接着剤が連続的に塗布されているか否かの検査を行
うことにととどまっていた。従って、接着剤の塗布位置
や塗布量の良否を検査することは不可能であり、接着剤
の塗布位置がずれたり、接着剤の塗布量が多過ぎたりし
たときに対処できなかった。
【0004】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その第1の目的は、接着剤の塗布切れと
共に塗布位置や塗布量の良否を検査することの可能な接
着剤の塗布状態検査方法を提供することにある。又、第
2の目的は、接着剤の塗布切れと共に塗布位置や塗布量
の良否を確認しながら接着剤を良好に塗布することの可
能な接着剤の塗布方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために第1の発明においては、ノズルから出される接
着剤をワーク上にて線状をなすように順次に塗布し、そ
の接着剤の塗布方向と交差する方向へ並べられた複数の
光源から接着剤の塗布部位へと光を照射し、それら各照
射光から得られる反射光の各々を各光源とほぼ同位置に
配置された各受光体により別々に受け、それら各受光体
により得られる受光パタンを標準パタンと比較すること
により接着剤の塗布状態を検査するようにしている。
【0006】又、上記第2の目的を達成するために第2
の発明においては、ノズルから出される接着剤をワーク
上にて線状をなすように順次に塗布し、その接着剤の塗
布方向と交差する方向へ並べられた複数の光源から接着
剤の塗布部位へと光を照射し、それら各照射光から得ら
れる反射光の各々を各光源とほぼ同位置に配置された各
受光体により別々に受け、それら各受光体により得られ
る受光パタンを標準パタンと比較することにより接着剤
の塗布状態を検査し、その塗布状態の検査結果に基づい
てノズルによる接着剤の塗布をコントロールするように
している。
【0007】
【作用】上記第1の発明の構成によれば、ワーク上にて
線状に塗布された接着剤と交差する方向において、各光
源から照射された光の反射光の各々が各受光部にて別々
に受けられる。ここで、各光源から接着剤等に照射され
た光のうち、その照射位置によっては、対応する各受光
体において受けられる反射光と受けられない反射光とが
生じる。そして、各受光体により得られる受光パタン
は、接着剤が正常に塗布された状態と、塗布切れが起き
た状態と、塗布位置がずれた状態と、或いは塗布量が多
すぎたり少なすぎたりした状態とでそれぞれ異なったも
のとなる。
【0008】従って、接着剤が正常に塗布された状態に
対応して各受光体により得られる受光パタンを標準パタ
ンとして予め定めておき、接着剤が実際に塗布されると
きに各受光体により得られる受光パタンを標準パタンと
比較する。これにより、受光パタンの違いから、塗布切
れの状態、塗布位置のずれた状態、或いは塗布量が過剰
・過少となった状態がそれぞれ判定される。
【0009】上記第2の発明の構成によれば、ワーク上
にて線状に塗布された接着剤と交差する方向において、
各光源から照射された光の反射光の各々が各受光部にて
別々に受けられる。ここで、各光源から接着剤等に照射
された光のうち、その照射位置によっては、対応する各
受光体において受けられる反射光と受けられない反射光
とが生じる。そして、各受光体により得られる受光パタ
ンは、接着剤が正常に塗布された状態と、塗布切れが起
きた状態と、塗布位置がずれた状態と、或いは塗布量が
多すぎたり少なすぎたりした状態とでそれぞれ異なった
ものとなる。
【0010】従って、接着剤が正常に塗布された状態に
対応して各受光体により得られる受光パタンを標準パタ
ンとして予め定めておき、接着剤が実際に塗布されると
きに各受光体により得られる受光パタンを標準パタンと
比較する。これにより、受光パタンの違いから、塗布切
れの状態、塗布位置のずれた状態、或いは塗布量が過剰
・過少となった状態がそれぞれ判定される。
【0011】そして、その判定を塗布状態の検査結果と
して、その検査結果に基づいてノズルによる接着剤の塗
布をコントロールすることにより、塗布状態の違いに応
じた塗布を行うことが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、上記第1の発明及び第2の発明におけ
る接着剤の塗布状態検査方法及び接着剤の塗布方法を具
体化した一実施例を図1〜図12に基づいて詳細に説明
する。
【0013】図3はこの実施例における接着剤自動塗布
装置の構成を概略的に示し、同装置はベンチ1に固定さ
れたワークWに接着剤を自動的に塗布するようになって
いる。この接着剤自動塗布装置は自在アーム2を有する
塗布用ロボット3と、自在アーム2の先端側に設けられ
た接着剤分配用のディスペンサ4と、そのディスペンサ
4に接着剤を圧送するポンプユニット5とを備えてい
る。塗布用ロボット3の自在アーム2は複数のモータに
より上下左右自在に動かされるようになっている。ディ
スペンサ4には、接着剤を所定の幅で塗布するためのノ
ズル6が設けられている。ディスペンサ4には、接着剤
を取り入れるためにポンプユニット5から延びる配管7
が接続されている。又、ディスペンサ4には、ノズル6
から出る接着剤の量を調整するための絞りが内蔵されて
いる。
【0014】そして、ポンプユニット5が駆動されるこ
とにより、接着剤が配管7を通じてディスペンサ4へと
圧送され、ノズル6から接着剤が出されてワークWに塗
布される。この塗布の際に、ディスペンサ4の絞りが制
御されることにより、ノズル6から出る接着剤の量が調
節される。又、接着剤が塗布されると同時に、塗布用ロ
ボット3が駆動されることにより、自在アーム2が上下
左右に動かされてノズル6が移動される。この作用によ
り、接着剤がワークW上にて所定の方向へ連続的に塗布
される。
【0015】この実施例では、塗布用ロボット3におけ
る自在アーム2の動きが、ワークWの形状に合わせて予
めプログラムされている。この構成により、ノズル6が
ワークWの形状に合わせた所定の軌跡で動かされるよう
になっている。又、この実施例では、図4に示すよう
に、鋼板よりなる自動車用の構造部品がワークWとして
採用されており、そのワークWの両側に延びるフランジ
Waに沿ってノズル6が移動されるようになっている。
そして、その移動と同時にノズル6から出された接着剤
がワークWのフランジWa上にて順次に塗布され、線状
の接着剤ビードBをなすようになっている。尚、この実
施例では、黒色を呈する接着剤が使用されている。
【0016】併せて、この実施例において、接着剤自動
塗布装置には、ワークWにおける接着剤ビードBの塗布
状態を検査するための塗布状態検査装置が付加されてい
る。この塗布状態検査装置は、図3に示すように、ノズ
ル6に固定されてノズル6と一体に移動可能な測定用の
ビードセンサ8を備えている。
【0017】図1,2,6〜12はビードセンサ8の基
本的な構成を示している。このビードセンサ8は五つの
光センサ9A,9B,9C,9D,9Eから構成されて
いる。各光センサ9A〜9Eの内部には、光源としての
投光用光ファイバと受光体としての受光用光ファイバが
一対をなして互いに隣接して配置されている。又、各光
センサ9A〜9Eには、受光用光ファイバにおける光の
入力の有無を電気的なオン・オフ信号に変換して出力す
る光電スイッチが内蔵されている。各光センサ9A〜9
Eはノズル6から水平方向へ延びるステー10に対し、
垂直をなすように、かつ、各光センサ9A〜9Eが接着
剤ビードBの塗布方向と直交する方向へ並ぶように支持
されている。このような構成により、各光センサ9A〜
9Eでは、投光用光ファイバから接着剤の塗布部位、即
ち接着剤ビードB及びフランジWaの表面へ向けて光が
垂直に照射されるようになっている。又、各光センサ9
A〜9Eでは、各々から出射されて接着剤ビードB又は
フランジWaの表面にて垂直に反射された光のみが、受
光用光ファイバに入力されるようになっている。各光セ
ンサ9A〜9Eでは、相互に光の干渉が起こらないよう
に配置間隔が設定されている。
【0018】そして、各光センサ9A〜9Eでは、反射
光が入力されたときに光電スイッチがオンされ、反射光
が入力されなかったときに光電スイッチがオフされる。
よって、ビードセンサ8としては、各光センサ9A〜9
Eの各々に対応した別々のオン・オフ信号が測定信号と
して出力される。
【0019】次に、この実施例における接着剤自動塗布
装置の電気的な基本構成を図5に従って説明する。この
接着剤自動塗布装置は、塗布用ロボット3を駆動制御す
るためのロボットコントローラ11を備えている。又、
同装置は、ディスペンサ4を駆動制御するためのディス
ペンサコントローラ12を備えている。更に、同装置
は、接着剤の塗布状態を検査すると共にその検査結果に
基づいてロボットコントローラ11等へ必要な制御信号
を出力する塗布状態検査コントローラ13を備えてい
る。加えて、同装置には、塗布状態検査コントローラ1
3の検査結果に基づいて駆動制御される警報器14が設
けられている。この警報器14はブザー及びランプより
なり、塗布状態の検査結果が異常である場合に、そのこ
とを報知するために駆動される。
【0020】ロボットコントローラ11は、各種信号を
入出力する入出力回路、その入力信号に基づき所定の演
算・制御を実行する中央処理装置(CPU)、及びCP
Uでの演算結果等を記憶する各種メモリ等から構成され
ている。ここで、各種メモリの一部には、ワークWの形
状に合わせて塗布用ロボット3の自在アーム2を駆動さ
せるための制御プログラムが予め記憶されている。そし
て、ロボットコントローラ11は、その制御プログラム
に基づき塗布用ロボット3の各モータを駆動制御する。
又、ロボットコントローラ11は、自在アーム2の動き
に合わせてディスペンサ4を駆動させるための制御信号
をディスペンサコントローラ12へ出力する。
【0021】ディスペンサコントローラ12はプログラ
マブルロジックコントローラを備えてなり、ロボットコ
ントローラ11からの制御信号に基づいてディスペンサ
4の絞りを制御するようになっている。つまり、ディス
ペンサコントローラ12は、自在アーム2の動き、即ち
ノズル6の移動軌跡に合わせてディスペンサ4の絞りを
調節したり、絞りを閉じさせたりするようになってい
る。
【0022】塗布状態検査コントローラ13はプログラ
マブルロジックコントローラを備えてなり、同コントロ
ーラ13にはビードセンサ8から各光センサ9A〜9E
の各々に対応する五つのオン・オフ信号が測定信号とし
て入力される。そして、塗布状態検査コントローラ13
は、それら各オン・オフ信号に基づきワークWに対する
接着剤の塗布状態を判定検査するようになっている。こ
の実施例の塗布状態検査コントローラ13では、ロボッ
トコントローラ11からの検査指令信号に基づいて塗布
状態の検査が実行されるようになっている。又、この実
施例では、その検査結果が異常である場合に、塗布用ロ
ボット3の動きとノズル6からの接着剤の導出とを停止
させるために、塗布状態検査コントローラ13からロボ
ットコントローラ11へ停止指令の制御信号が出力され
るようになっている。これと同時に、塗布状態検査コン
トローラ13から警報器14へ駆動信号が出力されるよ
うになっている。
【0023】この実施例における接着剤の塗布状態検査
方法は、接着剤ビードBとワークWの反射率の違い、接
着剤ビードBの表面曲率による乱反射等を利用したもの
である。従って、塗布状態検査コントローラ13では、
ビードセンサ8の各光センサ9A〜9Eから入力される
オン・オフ信号の組み合わせにより、塗布された接着剤
ビードBの位置ずれ、ノズル6の位置ずれ、或いは接着
剤ビードBの巾の大小を判定することにより、接着剤の
塗布状態を検査するようになっている。ここでは、接着
剤の各種塗布状態に対応して得られる各光センサ9A〜
9Eからのオン・オフ信号の組み合わせに対して、塗布
状態の判定論理が予め実験的に確かめられている。そし
て、塗布状態検査コントローラ13では、その判定論理
に基づいて塗布状態の検査が行われるようになってい
る。
【0024】以下に、実験的に確かめられた塗布状態の
判定論理について説明する。この実施例では、各光セン
サ9A〜9Eからのオン・オフ信号の組み合わせによ
り、各種塗布状態を良好な状態(「標準」)、接着剤ビ
ードBが左右へずれた状態(「ビード左ずれ」・「ビー
ド右ずれ」)、ノズル6が左右へずれた状態(「ノズル
右ずれ」・「ノズル左ずれ」)、接着剤ビードBの巾に
大小が生じた状態(「ビード太い」・「ビード細
い」)、及び接着剤の塗布が途中で途切れた状態(「塗
布切れ」)のそれぞれに分けることができる。
【0025】図1は前述した「標準」の塗布状態におけ
るビードセンサ8の測定状態を示している。ここでは、
接着剤の量に相当する接着剤ビードBの太さと、そのフ
ランジWaに対する塗布位置がそれぞれ標準となってお
り、他の各塗布状態の対照に供されるようになってい
る。そして、光センサ9Aから出射された光は接着剤ビ
ードBの頂部にて垂直に反射されることから、同センサ
9Aは「オン(ON)」となる。その隣の光センサ9B
から出射された光は、接着剤ビードBの湾曲面にて乱反
射されることから、同センサ9Bは「オフ(OFF)」
となる。又、その隣の光センサ9Cから出射された光
は、フランジWaの表面にて垂直に反射されることか
ら、同センサ9Cは「オン」となる。同様に、その隣の
光センサ9Dも「オン」となる。更に、残る光センサ9
Eから出射された光はフランジWaにて反射されないこ
とから、同センサ9Eは「オフ」となる。
【0026】図6は前述した「ビード左ずれ」の塗布状
態におけるビードセンサ8の測定状態を示している。こ
こでは、標準的な太さの接着剤ビードBが図面左方向へ
ずれていることから、光センサ9Aから出射された光は
接着剤ビードBの湾曲面にて乱反射され、同センサ9A
は「オフ」となる。又、その隣の三つの光センサ9B,
9C,9Dから出射された光は、フランジWaの表面に
て垂直に反射されることから、各センサ9B〜9Dはそ
れぞれ「オン」となる。そして、残る光センサ9Eは
「オフ」となる。
【0027】図7は前述した「ビード右ずれ」の塗布状
態におけるビードセンサ8の測定状態を示している。こ
こでは、標準的な太さの接着剤ビードBが図面右方向へ
ずれていることから、左側の三つの光センサ9A〜9C
から出射された光は接着剤ビードBの湾曲面にてそれぞ
れ乱反射されることから、各センサ9A〜9Cはそれぞ
れ「オフ」となる。又、光センサ9Dは「オン」とな
り、光センサ9Eは「オフ」となる。
【0028】図8は前述した「ノズル右ずれ」の塗布状
態におけるビードセンサ8の測定状態を示している。こ
こでは、フランジWaに対してノズル6が図面右方向へ
ずれていることから、左側の三つの光センサ9A〜9C
は「標準」の塗布状態と同じく、それぞれ「オン」,
「オフ」,「オン」となる。又、残りの光センサ9D,
9Eから出射された光はフランジWaにて垂直に反射さ
れないことから、同センサ9D,9Eはそれぞれ「オ
フ」となる。この塗布状態は、ノズル6そのものが図面
右方向へずれる場合と、ワークWそのものが図面左方向
へずれる場合とで同様に起こる。
【0029】図9は前述した「ノズル左ずれ」の塗布状
態におけるビードセンサ8の測定状態を示している。こ
こでは、フランジWaに対してノズル6が図面左方向へ
ずれていることから、左側の四つの光センサ9A〜9D
は「標準」の塗布状態と同じく、それぞれ「オン」,
「オフ」,「オン」,「オン」となる。そして、残る光
センサ9Eから出射された光はフランジWaの表面にて
垂直に反射されることから、同センサ9Eは「オン」と
なる。この塗布状態は、ノズル6そのものが図面左方向
へずれる場合と、ワークWそのものが図面右方向へずれ
る場合とで同様に起こる。
【0030】図10は前述した「ビード太い」の塗布状
態におけるビードセンサ8の測定状態を示している。こ
こでは、ノズル6から出た接着剤の量が多くて接着剤ビ
ードBが標準的なものよりも太くなっている。そして、
光センサ9Aでは垂直な反射光を受けて「オン」とな
る。又、その隣の二つの光センサ9B,9Cでは、出射
光が接着剤ビードBの湾曲面にて乱反射されることか
ら、各光センサ9B,9Cはそれぞれ「オフ」となる。
更に、その隣の二つの光センサ9D,9Eは「標準」の
塗布状態と同じく、それぞれ「オン」,「オフ」とな
る。
【0031】図11は前述した「ビード細い」の塗布状
態におけるビードセンサ8の測定状態を示している。こ
こでは、ノズル6から出た接着剤の量が少なくて接着剤
ビードBが標準的なものよりも細くなっている。そし
て、光センサ9Aでは垂直な反射光を受けて「オン」と
なる。又、その隣の三つの光センサ9B〜9Dでは、出
射光がフランジWaの表面にて垂直に反射されることか
ら、各光センサ9B〜9Dはそれぞれ「オン」となる。
更に、残りの光センサ9Eは「オフ」となる。
【0032】図12は前述した「塗布切れ」の塗布状態
におけるビードセンサ8の測定状態を示している。ここ
では、ノズル6から出されるべき接着剤が無くて接着剤
ビードBが形成されないことから、左側の四つの光セン
サ9A〜9Dから出射された光はフランジWaの表面に
て垂直に反射され、各光センサ9A〜9Dはそれぞれ
「オン」となる。又、残りの光センサ9Eは「オフ」と
なる。
【0033】以上、実験的に確かめられた各光センサ9
A〜9Eからのオン・オフ信号の組み合わせと各種塗布
状態との対応関係をまとめた結果を次の表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】この表1からも分かるように、「標準」以
外の各塗布状態における各光センサ9A〜9Eからのオ
ン・オフ信号の組み合わせにおいて、「(ON),(O
FF)」のように括弧付きの部分が、「標準」のオン・
オフ信号の組み合わせと異なる部分を示している。
【0036】そして、塗布状態検査コントローラ13で
は、この表1に示すような塗布状態の判定論理に基づい
て塗布状態の検査が実行される。又、塗布状態検査コン
トローラ13では、各光センサ9A〜9Eより得られる
受光パタンとしてのオン・オフ信号の各種組み合わせ
を、標準パタンとしての「標準」の塗布状態のオン・オ
フ信号の組み合わせと比較することにより、接着剤の塗
布状態を検査するようになっている。そして、塗布状態
検査コントローラ13では、その検査結果が「標準」の
良好な塗布状態と異なる他の塗布状態と判定したとき
に、塗布状態の異常と判定する。このとき、塗布状態検
査コントローラ13は、塗布用ロボット3の動きとノズ
ル6からの接着剤の導出とを停止させるために、ロボッ
トコントローラ11へ停止指令の制御信号を出力すると
共に、警報器14へ駆動信号を出力する。
【0037】従って、上記のように構成した接着剤自動
塗布装置によれば、ロボットコントローラ11及びディ
スペンサコントローラ12により塗布用ロボット3、デ
ィスペンサ4のそれぞれが駆動制御され、個々のワーク
Wに対して接着剤が連続する線状の接着剤ビードBとな
るように自動的に塗布される。又、このとき、塗布状態
検査コントローラ13を作動させることにより、接着剤
の塗布と同時にその塗布状態の検査が行われる。
【0038】この実施例における塗布状態の検査方法で
は、ワークW上にて線状に塗布された接着剤ビードBと
直交する方向へ並べられた各光センサ9A〜9Eにて、
反射光の受光パタンとしてのオン・オフ信号が得られ
る。そして、そのオン・オフ信号の組み合わせを、前述
した塗布状態の判定論理に基づいて比較検査すると、接
着剤ビードBが標準的な位置と太さで良好に塗布されて
いるか否かが判定される。即ち、各光センサ9A〜9E
からのオン・オフ信号の組み合わせの違いにより、良好
な塗布状態に相当する「標準」と、異常な塗布位置の状
態に相当する「ビード左ずれ」、「ビード右ずれ」、
「ノズル右ずれ」及び「ノズル左ずれ」と、塗布量の異
常な状態に相当する「ビード太い」及び「ビード細い・
塗布切れ」とがそれぞれ判定される。
【0039】その結果、この塗布状態の検査方法によれ
ば、線状の接着剤ビードBが途切れることなく塗布され
ているか否かを検査することができる。それに加えて、
この塗布状態の検査方法によれば、接着剤ビードBが標
準的な位置からずれることなく塗布されているか否かを
検査することもできる。併せて、この塗布状態の検査方
法によれば、接着剤ビードBが標準的な太さをもって塗
布されているか否かを検査することができる。
【0040】又、上記の接着剤自動塗布装置によれば、
塗布状態検査コントローラ13による接着剤の塗布状態
の検査結果が異常である場合に、ロボットコントローラ
11により塗布用ロボット3が停止されてノズル6の移
動が止められる。これと同時に、ディスペンサコントロ
ーラ12によりディスペンサ4の絞りが閉じられ、ノズ
ル6からの接着剤の導出が停止される。つまり、接着剤
の塗布が中止される。併せて、塗布状態検査コントロー
ラ13により警報器14が駆動され、塗布状態の異常が
作業者へと報知される。
【0041】従って、ワークWに対する接着剤の塗布状
態に異常が生じた場合には、その異常の継続を速やかに
止めることができる。又、その異常の発生を警報器14
により直ちに作業者へ知らせることができ、接着剤が異
常に塗布されたワークWのみを速やかに抜き出して処分
することができる。よって、接着剤が良好に塗布された
ワークWのみを確実に得ることができる。その結果、接
着剤が異常に塗布されてしまったワークWが製品化され
ることを未然に防止することができ、接着剤が良好に塗
布されたワークWのみを製品化することができる。つま
り、結果として、ワークWに対して接着剤を良好に塗布
することができるのである。
【0042】又、この実施例における接着剤の塗布状態
検査方法では、五つの光センサ9A〜9Eを用いただけ
の比較的簡単な構成のビードセンサ8が使用されてい
る。従って、この実施例の構成を、同様に塗布状態を検
査するために使用されるCCDカメラ等を用いた画像処
理技術の構成と比較した場合に、本実施例の構成がコス
ト面で有利となることは明らかである。
【0043】尚、この発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記実施例では、第1の発明及び第2の発明を具
体化する意味で、接着剤の塗布状態を検査すると同時に
その検査結果に基づいて接着剤の塗布を中止するように
したが、第1の発明のみを具体化する意味で、接着剤の
塗布状態を検査することのみを実行するようにしてもよ
い。
【0044】(2)前記実施例では、第2の発明を具体
化する意味で、接着剤の塗布状態の検査結果に異常があ
る場合に、接着剤の塗布を中止させるように塗布用ロボ
ット3及びディスペンサ4を駆動制御したが、塗布状態
の検査結果に異常がある場合には、接着剤の塗布を修正
させるように塗布用ロボット3及びディスペンサ4を駆
動制御するようにしてもよい。
【0045】(3)前記実施例では、ビードセンサ8を
五つの光センサ9A〜9Eによって構成したが、光セン
サの個数を適宜に増減することもできる。光センサの数
を適当に多くした場合には、塗布状態の検査に係る分解
能を高めることができる。
【0046】(4)前記実施例では、ビードセンサ8を
構成する五つの光センサ9A〜9Eを接着剤の塗布方向
と直交する方向へ並べたが、場合によっては、各光セン
サを接着剤の塗布方向に対して斜めに交差する方向へ並
べてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、第1の発明によれ
ば、ノズルによってワーク上にて線状に塗布された接着
剤の塗布方向と交差する方向へ並べられた複数の光源か
ら塗布部位へと光を照射し、それら各照射光から得られ
る反射光の各々を複数の受光体により別々に受け、その
受光パタンを標準パタンと比較することにより接着剤の
塗布状態を検査するようにしているので、接着剤の塗布
切れと共に接着剤の塗布位置や塗布量の良否を検査する
ことができるという優れた効果を発揮する。
【0048】又、第2の発明によれば、ノズルによって
ワーク上にて線状に塗布された接着剤の塗布方向と交差
する方向へ並べられた複数の光源から塗布部位へと光を
照射し、それら各照射光から得られる反射光の各々を複
数の受光体により別々に受け、その受光パタンを標準パ
タンと比較することにより接着剤の塗布状態を検査し、
その検査結果に基づいてノズルによる接着剤の塗布をコ
ントロールするようにしているので、接着剤の塗布切れ
と共に接着剤の塗布位置や塗布量の良否を確認しながら
接着剤を良好に塗布することができるという優れた効果
を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明及び第2の発明を具体化した一実施
例において、ノズルに固定されたビードセンサの基本的
な構成と「標準」の塗布状態におけるビードセンサの測
定状態を説明する一部破断正面図である。
【図2】一実施例において、ノズルに固定されたビード
センサの基本的な構成と接着剤の塗布状態を説明するた
めの図1に対する側面図である。
【図3】一実施例において接着剤自動塗布装置の概略的
な構成を示す図である。
【図4】一実施例において、ワークに接着剤が塗布され
た状態を示す斜視図である。
【図5】一実施例において、接着剤自動塗布装置の電気
的な基本構成を示すブロック図である。
【図6】一実施例において、「ビード左ずれ」の塗布状
態におけるビードセンサの測定状態を説明する一部破断
正面図である。
【図7】一実施例において、「ビード右ずれ」の塗布状
態におけるビードセンサの測定状態を説明する一部破断
正面図である。
【図8】一実施例において、「ノズル右ずれ」の塗布状
態におけるビードセンサの測定状態を説明する一部破断
正面図である。
【図9】一実施例において、「ノズル左ずれ」の塗布状
態におけるビードセンサの測定状態を説明する一部破断
正面図である。
【図10】一実施例において、「ビード太い」の塗布状
態におけるビードセンサの測定状態を説明する一部破断
正面図である。
【図11】一実施例において、「ビード細い」の塗布状
態におけるビードセンサの測定状態を説明する一部破断
正面図である。
【図12】一実施例において、「塗布切れ」の塗布状態
におけるビードセンサの測定状態を説明する一部破断正
面図である。
【符号の説明】
3…塗布用ロボット、4…ディスペンサ、6…ノズル、
8…ビードセンサ、9A〜9E…光センサ、W…ワー
ク、B…接着剤ビード。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルから出される接着剤をワーク上に
    て線状をなすように順次に塗布し、 その接着剤の塗布方向と交差する方向へ並べられた複数
    の光源から接着剤の塗布部位へと光を照射し、 それら各照射光から得られる反射光の各々を前記各光源
    とほぼ同位置に配置された各受光体により別々に受け、 それら各受光体により得られる受光パタンを標準パタン
    と比較することにより前記接着剤の塗布状態を検査する
    ようにしたことを特徴とする接着剤の塗布状態検査方
    法。
  2. 【請求項2】 ノズルから出される接着剤をワーク上に
    て線状をなすように順次に塗布し、 その接着剤の塗布方向と交差する方向へ並べられた複数
    の光源から接着剤の塗布部位へと光を照射し、 それら各照射光から得られる反射光の各々を前記各光源
    とほぼ同位置に配置された各受光体により別々に受け、 それら各受光体により得られる受光パタンを標準パタン
    と比較することにより前記接着剤の塗布状態を検査し、 その塗布状態の検査結果に基づいて前記ノズルによる接
    着剤の塗布をコントロールするようにしたことを特徴と
    する接着剤の塗布方法。
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