JPH053009Y2 - - Google Patents

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JPH053009Y2
JPH053009Y2 JP4068087U JP4068087U JPH053009Y2 JP H053009 Y2 JPH053009 Y2 JP H053009Y2 JP 4068087 U JP4068087 U JP 4068087U JP 4068087 U JP4068087 U JP 4068087U JP H053009 Y2 JPH053009 Y2 JP H053009Y2
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breeding room
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、実験用無菌動物やペツト類等を飼育
するための動物飼育室に関し、詳しくは、清浄空
気吹出口と排気口とを備え、かつ、前記吹出口か
ら前記排気口への気流経路中に動物飼育用のケー
ジを設置する動物飼育室に関する。
〔従来の技術〕
上述の如き動物飼育室においては、吹出口から
吹出した清浄空気を設置ケージに対し効率良く供
給して清浄空気の必要吹出量を節減するために、
設置したケージと室の天井とにわたらせて仕切を
設けることがしばしば行われるが、従来、その仕
切を設けるにあたつては、仕切板を、天井とケー
ジとにわたらせて、それら天井とケージとの夫々
に対しボルト等により連結固定していた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、飼育動物に応じて設置ケージを高さの
異なるものに変更する場合等、仕切板も高さ寸法
の異なるものに設け代えなければならず、その設
け代えが時間的にも費用的にも大がかりな工事と
なつていた。
本考案の目的は、仕切を設けながらもケージの
変更に簡便に対処できるようにする点にある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案による動物飼育室の特徴構成は、室の天
井と設置ケージとにわたらせる仕切として、複数
の通気口を有し、かつ、室の天井から設置ケージ
にわたる上下寸法が調節自在な仕切体を前記天井
に付設したことにあり、その作用・効果は次の通
りである。
〔作用〕
つまり、ケージを高さの異なるものに変更する
場合でも、そのケージの高さの異なり、すなわ
ち、ケージと天井との間の寸法の異なりに対し
て、天井側に付設した仕切体の上下寸法調整をも
つて対処でき、従前のように仕切板を寸法の異な
るものに設け代える必要がなくなる。
ちなみに、ケージの高さの異なりに対して簡便
に対処するだけであれば、上下寸法調節自在な仕
切体に無孔のものを用いても良いが、無孔の仕切
体では仕切状態において設置ケージと天井との間
を通る通風が全く遮断されてしまうために仕切体
の下流側で室内気のよどみが生じ、その部分での
清浄度維持が難しくなる。
その点、本考案によれば上下寸法調節自在な仕
切体が複数の通気口を有するから、吹出口からの
清浄空気を効率良く設置ケージに供給するという
本来の仕切機能を有しながら、仕切体の下流側へ
も適量の清浄空気を通風供給することができて、
清浄度低下の一因となる室内気の局部的なよどみ
を防止することができる。
〔考案の効果〕
上述の結果、清浄空気の必要吹出量を節減する
という仕切本来の効果を有し、又、ケージの変更
に対しケージの高さの異なりにかかわらず簡便に
対処できるという取扱い上の利点を有し、更に
は、室内気の局部的なよどみを防止するという清
浄度維持の面での利点をも有し、全体として、動
物飼育用ケージの設置に極めて好適な動物飼育室
にできた。
又、本考案による動物飼育室であれば、上下寸
法調節自在な仕切体を天井に付設しておくから、
設置ケージを室外で消毒する等のために一時的に
移動することも従前に比して容易になるという利
点もある。
〔実施例〕
次に本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
(第1実施例) 第1図及び第2図参照 第1図に示すように、室の天井1には、高性能
フイルターにより除塵処理した空調空気を吹出す
パンチング板製の吹出口2を室の左右中央で1列
に並べて設けてある。又、室の左右側壁3には、
ルーバを有する排気口4を並設してある。
動物飼育用ケージ5は、その前面を室の中央側
に向け、かつ、その背面と室の側壁3との間に通
風路を確保する状態に配置して室の左右に1列づ
つ並設してあり、左右のケージ列の間は飼育員用
の通路としてある。
吹出口2からの吹出空気はケージ前面から背面
へケージ5を通過して排気口4に至る。
設置ケージ5の上方において天井1には、天井
1から設置ケージ5の上面前端部にわたらせる仕
切体6を付設してあり、これによつて、吹出口2
からの吹出空気が設置ケージ5と天井1との間を
通過して排気口4に短絡的に至つてしまうことを
抑制するようにしてある。
この仕切体6は、複数翼6aの並設ピツチ変更
により上下方向に伸縮自在な翼並設体で構成して
あり、その伸縮操作により、設置ケージ5の高さ
に応じて第2図イ、ロに示す如く上下寸法を調節
できるようにしてある。
又、仕切体6を、翼間に通気開口を有する状態
の複数翼並設体で構成したことにより、仕切体6
の裏面側にもある程度、吹出空気を通風供給し、
それによつて、仕切体裏面側での室内気滞留によ
る清浄度低下を防止するようにしてある。
この複数翼並設体は、上下伸縮操作に加えて、
全体通気開口面積の変更調整のために翼6aの角
度を変更できるようになつており、その翼角度変
更により通気風量を状況に応じて変更調節できる
ようにしてある。
上下伸縮操作及び翼角度変更操作は、複数翼並
設体にワイヤーを介して連係させたハンドル7,
8をもつて対応ケージ5ごとに各別に行うように
してある。
仕切体6としての複数翼並設体の翼6aは透明
材で形成してあり、それによつて、第1図示すよ
うに室内証明器具9を仕切体6の表裏一方側に設
けるだけでもつで十分な室内照明を得られるよう
にしてある。
又、翼6aにはその全面にわたつて通気用の多
孔を形成してある。
図中10はケージ不存部に間仕切として設けた
多孔透明翼から成るルーバである。
(第2実施例) 第3図及び第4図参照 室の天井1には多孔円錐形状のフエースを有す
る吹出口2を設け、又、室の左右側壁3には多孔
板から成る排気口4を室のほぼ全長にわたつて設
けてある。
そして、室の天井1と設置ケージ5との間にわ
たらせる仕切として天井1に付設する上下寸法調
節自在な仕切体6を、前述第1実施例と同様に複
数翼6aの並設ピツチ変更により上下方向に伸縮
自在な翼並設体で構成するにあたり、その翼並設
体の最伸長寸法を天井−床間の寸法としてある。
つまり、天井1との間の仕切としての翼並設体
と、ケージ内の飼育環境を調整するためにケージ
5の前面に設けるルーバとを1連の翼並設体で構
成してあり、ケージ前面のルーバが不要な場合に
は、翼並設体をその下端がケージ上端のところに
位置するように収縮操作して仕切としてのみ機能
させ、一方、ケージ前面にルーバが必要なときに
はケージ前面の適当高さまで翼並設体を伸長でき
るようにしてある。
翼並設体の伸縮操作並びに翼角度変更操作は前
述第1実施例と同様にワイヤー連係のハンドル
7,8をもつて対応ケージ5ごとに行うようにし
てある。
翼並設体の翼6aは透明材で形成してあり、
又、翼6aにはその全面にわたつて多孔を形成し
てある。
尚、翼並設体のうちケージ前面に位置する部分
の翼6aを非透明材や半透明材で形成して、翼並
設体によりケージ5への入光量調整を合わせ行え
るようにしても良い。
この例における設置ケージ5には、その背面に
ケージ5の単位仕切空間ごとに対する排気ダクト
11を付設してあり、前述の翼並設体によるケー
ジ内通風量調整に加えて、この排気ダクト11に
介装したダンパー12の調節によつてもケージ5
の単位仕切空間ごとに通風量調整を行えるように
してある。
図中13は、単位仕切空間内における気流を均
等分散化するパンチング板であり、又、14は排
気ダクト11の集合部に介装した活性炭フイルタ
ーである。
(第3実施例) 第5図及び第6図参照 室の天井1に付設して天井1から設置ケージ5
にわたらせる上下寸法調節自在な仕切体6を多孔
板状体で構成する。
すなわち、仕切体6を構成する多孔板を2分割
し、それら分割板部分6b,6cどうしを相対摺
動自在に、かつ、ネジ15により摺動固定自在に
重ね合わせると共に、それら重ね合わせ体を鉛直
姿勢にして一方の分割板部分6bを天井1に連結
固定してある。
つまり、それら分割板部分6b,6cどうしの
上下方向相対摺動、並びに、ネジ15による摺動
固定をもつて仕切体6の上下寸法を第6図イ、ロ
に示す如く調節できるようにしてある。
多孔板6b,6cには塩ビ製の透明材を使用し
ている。
図中16は、ケージ不存部に設けた透明多孔板
から成る間仕切である。
尚、仕切体6を構成する透明多孔板6b,6c
の夫々に対して別の透明多孔板を摺動自在に重ね
合わせ、その別の多孔板の摺動位置変更により、
仕切体6を構成する主体多孔板6b,6cにおけ
る多孔と別多孔板における多孔との重なり状態を
変更して、仕切体6の全体通気開口面積を状況に
応じて変更できるようにしても良い。
(第4実施例) 第7図参照 仕切体6を多孔シート状体で構成する。
すなわち、正逆転操作自在な巻取りローラ17
を取付け、そのローラ17に多孔の透明シート6
dを巻付けてある。
つまり、巻取り多孔透明シート6dを巻送りし
てその始端を設置ケージ5に至らせることにより
仕切機能させるのであるが、その巻取り及び巻送
り操作により仕切体6としての上下寸法を調節で
きるようにしてある。
巻取りローラ17の正逆転操作は駆動装置によ
つて行うようにしても良いし、あるいは、多孔シ
ート6dに付与する人為力をもつて行うようにし
ても良い。
又、巻送りした多孔シート6dを、その始端が
設置ケージ5に至つた状態に保持するに、多孔シ
ート6dを巻取り側に付勢(ローラ17の回転付
勢)しておいて、シート6dの始端を例えば第8
図に示すように設置ケージ5に引つ掛けるように
しても良く、あるいは、単にローラ17を回転停
止させておくだけでも良く、仕切状態保持のため
の構成は種々の変更が可能である。
仕切体6としての透明多孔シート6dの始端に
は杆状具18を付設してある。
以上、実施例の説明を終わるが、仕切体6には
種々の材質のものを適用できる。
又、仕切体6における上下寸法調節構造として
は、前述の如き翼並設構成を利用した型式や分割
板部どうしの相対摺動を利用した型式、あるい
は、シート状体の巻取り巻送りを利用した型式等
の他に、屈折を利用した型式とする等、種々の型
式を適用できる。
仕切体6における複数通気口は、翼並設体にお
ける翼間開口の如き開口や孔からなる開口等、ど
のような形態の開口であつても良い。
更に、天井1に対する仕切体6の具体的付設構
造も種々の改良が可能であり、又、仕切体6にお
ける複数通気口の全体開口面積を変更自在にした
り、仕切体6の仕切作用部に透明材から成る部分
を設けたり、あるいは、その他、種々の機構を仕
切体6に付加する等のことは任意であり、そのた
めの構造も種々の改良が可能である。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対
照を便利にする為に符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構造に限定されるものではな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は本考案の実施例を示し、
第1図及び第2図は第1実施例を示す全体図と作
用図、第3図及び第4図は第2実施例を示す全体
部と側面視断面図、第5図及び第6図は第3実施
例を示す拡大斜視図と作用図、第7図、第8図は
第4実施例を示す拡大斜視図と部分拡大図であ
る。 1……天井、2……吹出口、4……排気口、5
……ケージ、6……仕切体、6a……翼、6d…
…多孔シート状体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 清浄空気吹出口2と排気口4とを備え、か
    つ、前記吹出口2から前記排気口4への気流経
    路中に動物飼育用のケージ5を設置する動物飼
    育室であつて、室の天井1と設置ケージ5との
    間にわたらせる仕切として、複数の通気口を有
    し、かつ、室の天井1から設置ケージ5にわた
    る上下寸法が調節自在な仕切体6を前記天井1
    に付設した動物飼育室。 2 前記仕切体6が、複数翼6aの並設ピツチ変
    更により上下方向に伸縮自在な翼並設体である
    実用新案登録請求の範囲第1項に記載の動物飼
    育室。 3 前記仕切体6が、分割板部分6b,6cどう
    しの相対摺動により上下方向に伸縮自在な多孔
    板状体である実用新案登録請求の範囲第1項に
    記載の動物飼育室。 4 前記仕切体6が、屈折により上下寸法が調節
    自在な多孔板状体である実用新案登録請求の範
    囲第1項に記載の動物飼育室。 5 前記仕切体6が、巻取り及び巻送りにより上
    下寸法が調節自在な多孔シート状体6dである
    実用新案登録請求の範囲第1項に記載の動物飼
    育室。 6 前記仕切体6としての前記翼並設体におい
    て、翼6aがそのほぼ全面にわたつて多孔を有
    するものである実用新案登録請求の範囲第2項
    に記載の動物飼育室。 7 前記仕切体6における前記複数通気口の全体
    開口面積が変更操作自在である実用新案登録請
    求の範囲第1項ないし第6項のいずれかに記載
    の動物飼育室。 8 前記仕切体6が、その仕切作用部において透
    明材から成る部分を有するものである実用新案
    登録請求の範囲第1項ないし第7項に記載の動
    物飼育室。
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