JP3521764B2 - クリーンルームの天井構造 - Google Patents

クリーンルームの天井構造

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JP3521764B2
JP3521764B2 JP29506598A JP29506598A JP3521764B2 JP 3521764 B2 JP3521764 B2 JP 3521764B2 JP 29506598 A JP29506598 A JP 29506598A JP 29506598 A JP29506598 A JP 29506598A JP 3521764 B2 JP3521764 B2 JP 3521764B2
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健 本間
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日立プラント建設株式会社
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクリーンルームの天
井構造に係り、特に半導体製造工場等のように高清浄度
を必要とするクリーンルームの天井構造に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工場等のクリーンルームの天
井面には、敷設された格子状の天井フレームに複数のフ
ァンフィルタユニットが設置され、このファンフィルタ
ユニットによって天井裏空間のエアが浄化されてクリー
ンルーム内に供給される。ファンフィルタユニットは、
必ずしも全ての格子空間に載置されるのではなく、設備
コストやランニングコストの低減のために間引きされて
配設されることがある。その場合、天井裏空間の清浄前
のエアがクリーンルーム内に流入するのを防ぐため、フ
ァンフィルタユニットの間引き空間には天井裏空間とク
リーンルームとを完全に遮断する閉塞板を設置してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ようにファンフィルタユニットを間引きした間引き空間
に閉塞板を設置すると、閉塞板の下方において渦流が発
生するという欠点がある。渦流が発生すると、この領域
の塵埃がクリーンルーム内に滞留するので、クリーンル
ームは清浄度が低下する。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、ファンフィルタユニットを間引きして設置して
も高い清浄度のクリーンルームを得ることのできるクリ
ーンルームの天井構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、クリーンルームの天井面に、前記クリーン
ルーム内に清浄エアを吹き出すファンフィルタユニット
を間引きして配置すると共に、該間引きした開口部分に
多孔板と該多孔板に摺動自在に設けられたスライド板か
ら成る通気部材を設け、前記クリーンルーム内のエアの
一部を前記通気部材を介して前記天井裏空間に通気させ
るとともに、前記スライド板をスライドさせて前記多孔
板の開口率を調整することにより前記通気させるエア量
を調節することを特徴とする。
【0006】本発明によれば、ファンフィルタユニット
の間引きした開口部分に通気させるエア量を調節可能な
通気部材を設置し、ファンフィルタユニットから清浄エ
アを吹き出すとともにクリーンルーム内のエアの一部を
前記通気部材を介して天井裏空間に通気させる。これに
より、多孔板の下方領域において渦流の発生を抑制でき
るので、高い清浄度のクリーンルームを得ることができ
る。
【0007】また、前記通気部材は、前記スライド板を
スライドさせることにより、多孔板の開口率、即ち、通
気抵抗を調整できるので、前記通気するエア量を簡単に
調整できる。したがって、通気するエア量に依存するク
リーンルームの清浄度を簡単に調節することができるの
で、クリーンルームの規模や清浄度を変更した場合に前
記通気部材の通気抵抗の大きさを変えるだけで簡単に対
応することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るクリーンルームの天井構造の好ましい実施の形態につ
いて詳説する。まず、本実施の形態のクリーンルームの
天井構造を用いたクリーンルームシステム11について
説明する。図1は、クリーンルームシステム11の全体
構成図である。
【0009】同図に示すように、クリーンルームシステ
ム11では、クリーンルーム10の天井面12に複数台
のファンフィルタユニット14が配設され、そのファン
フィルタユニット14により清浄エアがクリーンルーム
10内に供給されている。クリーンルーム10内に供給
されたエアは、クリーンルーム10内の塵埃と共にグレ
ーチング床18から床下空間20に吸い込まれ、リター
ン空間22を通って天井裏空間16に戻される。また、
クリーンルーム10内のエアの一部は床下空間20の側
面から還気ダクト24を介して空調機26に送られ、外
気取り込みダクト28からの新鮮空気と混合されて所定
の温湿度に調整された後、給気ダクト30を介して天井
裏空間16に送られる。このように天井裏空間16に送
られたエアは、再びファンフィルタユニット14により
浄化されてクリーンルーム10に供給される。また、ク
リーンルーム10内のエアの一部は、床下空間20のも
う一方の側面に設けられた排気ダクト32により、クリ
ーンルーム10外に排気される。
【0010】図2はクリーンルーム10の天井面12の
斜視図である。同図に示すように、クリーンルーム10
の天井面12には、格子状の天井フレーム36が敷設さ
れ、この天井フレーム36の格子空間に複数のファンフ
ィルタユニット14が間引きして設置される。ファンフ
ィルタユニット14は主として、ケーシング、ファン及
びフィルタからなり、ファンを駆動することにより天井
裏空間のエアをケーシング内に吸引し、そのエアをケー
シング下面に取り付けた塵埃捕集用のフィルタで除塵し
てクリーンルーム10に吹き出すように構成される。ま
た、ファンフィルタユニット14を間引きした開口部分
には、通気部材40が設置される。
【0011】図3は、通気部材40の構成を示す構成図
である。同図に示すように、通気部材40は主として、
多孔板42、スライド板44及びフィルタ46で形成さ
れている。多孔板42には、多数の円孔が均一に形成さ
れるとともに、対向する一対の端縁にガイド板48、4
8が取り付けられ、もう一方の対向する端縁にストッパ
板50、50が取り付けられている。一方、スライド板
44は、前記多孔板42に載置され、多孔板42と同じ
奥行き寸法で形成されている。これにより、スライド板
44は、ガイド板48、48でガイドされ、矢印56方
向にスライドすることができる。また、前記スライド板
44は、多孔板42の長さLよりも短い長さDで形成さ
れており、ストッパ板50、50が規制する範囲でスラ
イドすることができる。
【0012】また、スライド板44には、前記多孔板4
2の円孔と同形状の円孔が前記多孔板42と同じ配置で
形成されている。これにより、スライド板44をスライ
ドさせると、スライド板44の円孔と多孔板42の円孔
が一致したり、スライド板44が多孔板42の円孔を閉
塞したりし、多孔板42の開口率を調節することができ
る。
【0013】また、スライド板44には下面に凸部44
Aが形成され、多孔板42には該凸部44Aが挿入され
るスライド方向の長穴42Aが形成されている。これに
より、凸部44Aを摘んで動かすと、前記スライド板4
4をスライドさせることができる。また、スライド板4
4の上部には、フィルタ46が載置されている。フィル
タ46は繊維状の材料をアコーディオン状に幾重にも折
りたたんだもので、エアを通風するとエア中の塵埃が内
部の繊維に捕集される。このフィルタ46は、多孔板4
2と同形状に形成されており、多孔板42を通過するエ
ア中の塵埃を捕集する。これにより、クリーンルーム及
び天井裏空間の塵埃が相互間で移動するのを防止するこ
とができる。
【0014】このように多孔板42に載置されたスライ
ド板44及びフィルタ46は、ガイド板48、48に支
持板54、54、54を着脱自在に渡設することによ
り、脱落が防止される。また、前記多孔板42は、枠状
に形成されたゴムパッキン52を介して前記天井フレー
ム36上に載置されており、天井フレーム36と多孔板
42の間からのエアの漏洩が防止される。
【0015】次に前記の如く構成されたクリーンルーム
10の天井構造の作用について説明する。まず、ファン
フィルタユニット14のファン50を駆動し、クリーン
ルーム10内に清浄エアを吹き出す。これにより、ファ
ンフィルタユニット14の下方では、天井面12からグ
レーチング床18に流れるダウンフローを生じ、クリー
ンルーム10内のエアの大部分は塵埃と共にグレーチン
グ床18を介して床下空間20に吸い込まれる。床下空
間20に吸い込まれたエアは前述したように、外に排気
される一部のエアを除いて、天井裏空間16に戻り、フ
ァンフィルタユニット14により浄化されて、再びクリ
ーンルーム10内に吹き出される。
【0016】また、天井裏空間16からクリーンルーム
10にエアを吹き出したことにより、クリーンルーム1
0と天井裏空間16との間には気圧差が発生する。これ
により、クリーンルーム10内のエアは一部が通気部材
40を介して天井裏空間16に逆流(通気)する。した
がって、通気部材40の下方では上昇気流を生じるの
で、従来発生していた渦流の発生を抑制でき、クリーン
ルーム10内を高い清浄度に維持することができる。
【0017】ところで、逆流するエアの風量が多過ぎる
と、浄化されたエアがそのまま逆流してしまい、肝心な
クリーンルーム10の浄化効率が悪くなる。逆に、逆流
するエアの風量が少な過ぎると、通気部材40の下方で
渦流が発生し、塵埃がクリーンルーム10内に滞留す
る。そこで、最適量のエアが逆流するように、クリーン
ルーム10の規模や清浄度に合わせて多孔板42の開口
率を調節する。多孔板42の開口率の調節は、前述した
ように、多孔板42の下方からスライド板44の凸部4
4Aを摘んで、スライド板44をスライドさせることに
より行う。これにより、多孔板42の開口率を簡単に調
節でき、最適量のエアを天井裏空間16に逆流させるこ
とができる。
【0018】このように、本実施の形態のクリーンルー
ムの天井構造では、逆流するエアの流量を簡単に調節す
ることができるので、クリーンルーム10の規模や清浄
度を変更した場合にも簡単に対応することができる。ま
た、本実施の形態では、多孔板42の上方にフィルタ4
6を設置しているので、天井裏空間16内の塵埃がクリ
ーンルーム10に侵入することはない。したがって、フ
ァンフィルタユニット14を停止させた際に、クリーン
ルーム10内の清浄度が低下するのを防止することがで
きる。
【0019】なお、通気部材40は、天井裏空間16に
通気するエア量を簡単に調整できるように構成されてい
るのであれば何でもよい。例えば、スライド板44の円
孔を設ける代わりにスライド板44にスリットを設けた
り、スライド板44を上下方向にスライドさせたりして
もよい。また、スライド板44を固定し、多孔板42を
スライドさせて、多孔板42の開口率を調節してもよ
い。
【0020】また、スライド板44をスライドさせる駆
動装置を前記通気部材40に設け、該駆動装置を駆動す
ることによって多孔板42の開口率を調節してもよい。
また、該駆動装置をファンフィルタユニット14に連動
させて、ファンフィルタユニット14の停止とともに多
孔板42の円孔を閉塞させてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のクリーン
ルームの天井構造では、ファンフィルタユニットを間引
きした開口部分に通気抵抗の調整可能な通気部材を設置
したので、仕様の異なる様々なクリーンルームにおい
て、高い清浄度を簡単に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のクリーンルームの天井構
造を用いたクリーンルームシステムの全体構造図
【図2】図1のクリーンルームの天井面の斜視図
【図3】図1の通気部材の構成図
【図4】図1の通気部材の側面図
【符号の説明】
10…クリーンルーム 12…天井面 14…ファンフィルタユニット 16…天井裏空間 18…グレーチング床 20…床下空間 36…天井フレーム 40…通気部材 42…多孔板 44…スライド板 46…フィルタ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クリーンルームの天井面に、前記クリーン
    ルーム内に清浄エアを吹き出すファンフィルタユニット
    を間引きして配置すると共に、該間引きした開口部分に
    多孔板と該多孔板に摺動自在に設けられたスライド板か
    ら成る通気部材を設け、 前記クリーンルーム内のエアの一部を前記通気部材を介
    して前記天井裏空間に通気させるとともに、前記スライ
    ド板をスライドさせて前記多孔板の開口率を調整するこ
    とにより前記通気させるエア量を調節することを特徴と
    するクリーンルームの天井構造。
  2. 【請求項2】前記通気部材には、該通気部材を通過する
    エアを浄化するフィルタが設けられていることを特徴と
    する請求項1のクリーンルームの天井構造。
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