JPH05300409A - ノイズ低減装置 - Google Patents

ノイズ低減装置

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JPH05300409A
JPH05300409A JP4122759A JP12275992A JPH05300409A JP H05300409 A JPH05300409 A JP H05300409A JP 4122759 A JP4122759 A JP 4122759A JP 12275992 A JP12275992 A JP 12275992A JP H05300409 A JPH05300409 A JP H05300409A
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JP
Japan
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coefficient
block
video signal
output
input video
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Application number
JP4122759A
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English (en)
Inventor
Satoshi Nojima
聡 野島
Toshitaka Senuma
俊隆 瀬沼
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 残像を少なく抑えて、入力映像信号に含まれ
るノイズ成分を効果的に低減することができるノイズ低
減装置を提供する。 【構成】 入力映像信号を加算手段1,2,3に供給
し、上記加算手段1の出力を遅延量Z-1を与える遅延手
段4を介して上記加算手段2に供給し、この加算手段2
の出力を、減衰係数k1 の係数乗算手段5を介して上記
加算手段1に供給するとともに減衰係数k2 の係数乗算
手段6を介して上記加算手段3に供給し、 H(z)={(1−k2 )−(k2 −k1 -1)}/
(1−k1 -1) なる伝達関数H(z)によりノイズ低減処理を行う。ま
た、係数制御手段7 によりエッジ検出結果,シーンチェ
ンジ検出結果及びレベル検出結果に応じて上記減衰係数
1 ,k2 を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号のノイズを低
減するためのノイズ低減装置に関し、例えば画像のフィ
ールド相関やフレーム相関を利用してノイズ低減処理を
行うノイズ低減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、テレビジョン受像機やビデオテ
ープレコーダなどの映像信号の伝送装置や記録再生装置
では、高画質の映像信号を得るために、画像のフィール
ド相関やフレーム相関を利用して映像信号にノイズ低減
処理を施すノイズ低減装置が使用されている。
【0003】上記ノイズ低減装置は、1フィールド期間
又は1フレーム期間に相当する記憶容量を有するメモリ
を備え、このメモリを介して得られる1フィールド遅れ
又は1フレーム遅れの映像信号と入力映像信号の差分を
ノイズとして検出し、その検出出力にノイズ低減係数を
掛けて入力映像信号から減算することにより、ノイズを
低減した映像信号を得るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種のノイズ
低減装置では、ノイズ低減効果の段階を外部から強制的
に切り換える構成となっていたので、映像の変化に対し
て常に一定のノイズ低減効果しか得られず、残像や映像
の状態に適応しないことがあった。また、ノイズ低減効
果を高くすると、映像の変化の激しいところでは残像が
残って見にくい画像となってしまう。かといって、残像
が残らないようにすると、ノイズ低減効果を得ることが
できなくなってしまうので、これらのバランスを適正に
設定することは極めて困難なことであった。
【0005】そこで、本発明は、上述の如き従来のノイ
ズ低減装置の問題点に鑑み、残像を少なく抑えて、入力
映像信号に含まれるノイズ成分を効果的に低減すること
ができるノイズ低減装置の提供を目的とする。また、本
発明は、映像の変化に対して適応的にノイズ低減効果を
制御することのできるノイズ低減装置の提供を目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るノイズ低減
装置は、上述の課題を解決するために、入力映像信号が
供給される第1乃至第3の加算手段と、上記第1の加算
手段による加算出力信号に1フレーム期間又は1フィー
ルド期間に相当する遅延量z-1を与え、その遅延出力信
号を上記第2の加算手段に供給する遅延手段と、上記第
2の加算手段による加算出力信号に第1の減衰係数k1
を掛けて上記第1の加算手段に供給する第1の係数乗算
手段と、上記第2の加算手段による加算出力信号に第2
の減衰係数k2 を掛けて上記第3の加算手段に供給する
第2の係数乗算手段と、上記入力映像信号に対するレベ
ル検出結果,エッジ検出結果及びシーンチェンジ検出結
果に応じて上記第1及び第2の係数乗算手段の第1及び
第2の減衰係数k1 ,k2を制御する係数制御手段とを
備え、 H(z)={(1−k2 )−(k1 −k2 )z-1}/(1−k1 -1) なる伝達関数H(z)によって入力映像信号にノイズ低
減処理を施した出力映像信号を上記第3の加算手段から
出力することを特徴とするものである。
【0007】上記係数制御手段は、例えば、エッジ検出
結果,シーンチェンジ検出結果,レベル検出結果の順に
定めた優先順位に従って、上記第1及び第2の減衰係数
1,k2 を制御する。
【0008】
【作用】本発明に係るノイズ低減装置において、遅延手
段は、入力映像信号が供給される第1の加算手段による
加算出力信号に1フレーム期間又は1フィールド期間に
相当する遅延量z-1を与え、その遅延出力信号を第2の
加算手段に供給する。上記第2の加算手段は入力映像信
号と上記遅延出力信号との差分を示す加算出力信号を第
1の係数乗算手段と第2の第1の係数乗算手段に供給す
る。係数制御検出手段は、記入力映像信号に対するレベ
ル検出結果,エッジ検出結果及びシーンチェンジ検出結
果に応じて上記第1及び第2の係数乗算手段の第1及び
第2の減衰係数k1 ,k2 を制御する。上記第1の係数
乗算手段は、上記第2の加算手段による加算出力信号に
第1の減衰係数k1 を掛けて上記第1の加算手段に供給
する。また、上記第2の係数乗算手段は、上記第2の加
算手段による加算出力信号に第2の減衰係数k2 を掛け
て第3の加算手段に供給する。そして、上記第3の加算
手段は、上記第2の係数乗算手段による出力信号と入力
映像信号とを加算合成することにより、 H(z)={(1−k2 )−(k1 −k2 )z-1}/(1−k1 -1) なる伝達関数H(z)によってノイズ低減処理を施した
出力映像信号を出力する。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係るノイズ低減装置の一実施
例について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】本発明に係るノイズ低減装置は、原理的な
構成を図1に示してあるように、入力映像信号SINが供
給される第1乃至第3の加算手段1,2,3と、上記第
1の加算手段1による加算出力信号に所定の遅延量z-1
を与え、その遅延出力信号SDLを上記第2の加算手段2
に供給する遅延手段4と、上記第2の加算手段2による
加算出力信号に第1の減衰係数k1 を掛けて上記第1の
加算手段1に供給する第1の係数乗算手段5と、上記第
2の加算手段2による加算出力信号に第2の減衰係数k
2 を掛けて上記第3の加算手段3に供給する第2の係数
乗算手段6と、上記第1及び第2の係数乗算手段5,6
の第1及び第2の減衰係数k1 ,k2 を制御する係数制
御手段7とを備えてなる。
【0011】このノイズ低減装置において、上記遅延手
段4は、上記第1の加算手段1による加算出力信号に1
フィールド又は1フレームに相当する遅延量z-1を与え
る。上記第2の加算手段2は、入力映像信号SINについ
て、上記遅延手段4から供給される遅延出力信号SDL
の差分をノイズ成分として検出する。
【0012】また、上記第1の係数乗算手段5は、上記
第2の加算手段2による加算出力信号すなわち検出され
たノイズ成分に第1の減衰係数k1 を掛けて上記第1の
加算手段1に供給する。さらに、上記第1の加算手段1
は、上記第1の係数乗算手段6により第1の減衰係数k
1 が掛けられてレベル制御されたノイズ成分を上記入力
映像信号SINから減算して、ノイズを低減した入力映像
信号SINを上記遅延手段4に供給する。
【0013】すなわち、上記第2の加算手段2は、画像
のフィールド相関やフレーム相関を利用してノイズ成分
を検出するもので、上記第1の加算手段1によりノイズ
が低減された入力映像信号SINに上記遅延手段4により
1フィールド又は1フレームに相当する遅延量z-1が与
えられた遅延出力信号SDLと上記入力映像信号SINとの
差分を該入力映像信号SINのノイズ成分として検出す
る。
【0014】また、上記第2の係数乗算手段6は、上記
第2の加算手段2による加算出力信号すなわち検出され
たノイズ成分に第2の減衰係数k2 を掛けて上記第3の
加算手段3に供給する。そして、上記第3の加算手段3
は、上記第2の係数乗算手段6により第2の減衰係数k
2 が掛けられてレベル制御されたノイズ成分を上記入力
映像信号SINから減算することにより、 H(z)={(1−k2 )−(k1 −k2 )z-1}/(1−k1 -1) なる伝達関数H(z)によって入力映像信号SINにノイ
ズ低減処理を施した出力映像信号SOUT を出力する。
【0015】そして、上記係数制御手段7は、上記入力
映像信号に対するレベル検出結果,エッジ検出結果及び
シーンチェンジ検出結果に応じて上記第1及び第2の係
数乗算手段の第1及び第2の減衰係数k1 ,k2 を制御
するものであって、例えば、エッジ検出結果,シーンチ
ェンジ検出結果,レベル検出結果の順に定めた優先順位
に従って、上記第1及び第2の減衰係数k1 ,k2 を制
御する。
【0016】すなわち、上記係数制御手段7は、上記エ
ッジ検出結果に基づいて、エッジレベルが低い場合に
は、その部分が大画面部分であると判断して、ノイズ低
減処理を深く掛けるように、上記第1及び第2の減衰係
数k1 ,k2 を大きくする。このように、エッジ検出出
力をノイズ低減処理に反映させることにより、画面でノ
イズが目立つ大面積部分でノイズ低減処理をより深く掛
けて、ノイズが目立たないようにすることができる。ま
た、上記エッジ検出により静止画像中の動いている部分
が判るので、動いている部分のノイズ低減処理を浅くす
ることにより、残像を少なくして、全体のノイズ低減効
果を維持することができる。
【0017】また、上記係数制御手段7は、シーンチェ
ンジ検出結果に基づいて、映像シーンの変化の割合が小
さい程、上記第1及び第2の減衰係数k1 ,k2 を大き
くするように制御する。このように、映像シーンの変化
の割合に応じてノイズ低減効果を変化させることによ
り、残像が少なく、高いノイズ低減効果を得ることがで
きる。また、完全にシーンが変わったときに、上記第1
の減衰係数k1 を最小にする。これにより、残像を少な
くすることができる。
【0018】さらに、上記係数制御手段7は、レベル検
出結果に基づいて、信号レベルに応じて上記第1及び第
2の減衰係数k1 ,k2 を大きくするように制御する。
輝度信号ではレベルが低いとノイズが目立つので、レベ
ルが低い場合に、上記第1及び第2の減衰係数k1 ,k
2 を大きくすることにより、ノイズが目立たないように
することができる。また、クロマ信号ではレベルが高い
とノイズが目立つので、レベルが高い場合に、上記第1
及び第2の減衰係数k1 ,k2 を大きくすることによ
り、ノイズが目立たないようにすることができる。。
【0019】このような構成のノイズ低減装置では、上
記第2の加算手段2により検出されたノイズ成分に乗算
する上記第1の減衰係数k1 を可変することにより、入
力映像信号SINに含まれるノイズ成分を検出するための
処理系の特性を適応的に可変制御することができ、ま
た、上記第2の加算手段2により検出されたノイズ成分
に乗算する上記第2の減衰係数k2 を可変することによ
り、入力映像信号SINに含まれるノイズ成分を低減する
ための処理系の特性を適応的に可変制御することができ
る。そして、上記係数制御手段7により、上記入力映像
信号に対するレベル検出結果,エッジ検出結果及びシー
ンチェンジ検出結果に応じて、上記第1及び第2の係数
乗算手段5,6の第1及び第2の減衰係数k1 ,k2
適応的に制御することによって、残像を少なく抑えて、
入力映像信号SINに含まれるノイズ成分を効果的に低減
することができる。
【0020】次に、本発明に係るノイズ低減装置の具体
的な実施例について図2乃至図9を参照して詳細に説明
する。
【0021】この図2に示すノイズ低減装置は、ワンチ
ップ化した大規模集積回路からなり、BUFブロック1
1,DETブロック12,CNTブロック13,IIR
ブロック14,MEMブロック15,GAIブロック1
6,TOUブロック17,OBFブロック18及びSE
Pブロック19を備え、単体で信号適応型ノイズ低減装
置又は1フレームの遅延素子として機能するようになっ
ている。
【0022】上記BUFブロック11は、入力映像信号
INにデータレート変換等の変換処理を施すブロックで
あって、デシメーションフィルタによる映像信号の遅延
に対応して、アドレスコントロール信号やリアルタイム
コントロール信号などを遅延させる。このBUFブロッ
ク11から出力された映像信号は、上記DETブロック
12,IIRブロック14及びTOUブロック17に供
給される。また、アドレスコントロール信号は、上記D
ETブロック12,MEMブロック15及びOBFブロ
ック18に供給される。さらに、リアルタイムコントロ
ール信号は、上記CNTブロック13に供給される。
【0023】また、上記DETブロック12は、上記B
UFブロック11を介して供給される入力映像信号SIN
について、レベル検出,エッジ検出及びシーンチェンジ
検出などの各種検出処理を行うブロックであって、レベ
ル検出回路21,エッジ検出回路22及びシーンチェン
ジ検出回路23から成り、各検出出力を上記CNTブロ
ック13に供給する。
【0024】上記レベル検出回路21は、例えば図3に
示すように、リミッタ回路31,検出ポイントセレクタ
32及び絶対値変換回路33により構成される。この図
3において、上記リミッタ回路31は、上記BUFブロ
ック11を介して供給される入力映像信号SINについ
て、レベル検出ポイントに応じたリミッタを掛ける。例
えばMSBを符号ビットとした8ビットの入力映像信号
INをI(8:1)と表したとすると、I(6:3)の
4ビットにレベル検出ポイントを選ぶときは、I8(M
SB),I7,T6が同じならば入力映像信号I(8:
1)のI(6:3)をそのまま出力し、1つでも異なっ
ているときにはI8(MSB)すなわち符号に応じて、
I(6:3)=0111又はI(6:3)=1000を
出力する。このようなリミッタ回路31の出力が上記検
出ポイントセレクタ25に供給される。上記検出ポイン
トセレクタ25は、例えばI(6:3)やI(7:4)
などのレベル検出ポイントが設定された各検出ポイント
回路32A,232とこれらの出力を選択するセレクタ
32Cとからなり、上記セレクタ32Cにより選択した
レベル検出を上記絶対値変換回路33に供給する。上記
絶対値変換回路33は、上記検出ポイントセレクタ32
によるレベル検出が上記セレクタ32Cから直接又は反
転回路33Aを介してセレクタ33Bにより構成されて
いる。そして、この絶対値変換回路33のセレクタ33
Bは、上記入力映像信号SINの符号ビット(MSB)に
より選択動作を行って、絶対値のレベル検出信号を出力
する。
【0025】また、上記エッジ検出回路22は、クロマ
信号のエッジ検出を行う場合、例えば図4に示すように
構成される。このエッジ検出回路22は、上記BUFブ
ロック11を介して供給される入力映像信号SINについ
て、上記入力映像信号SINと遅延回路41,43により
2クロック(輝度信号を検出する場合には1クロック)
遅延して反転回路42により反転した入力映像信号とを
加算器44で加算混合することにより、エッジ検出を行
う。なお、オーバーフローが起こる可能性があるので、
この図4に示すエッジ検出回路22では、上記加算器4
4による加算混合出力すなわりエッジ検出出力が、オー
バーフローリミッタ45を通され、さらに、上述のレベ
ル検出回路21と同様に検出ポイントセレクタ46を通
されてから絶対値変換回路37により絶対値に変換さ
れ、エッジ幅調整回路48を介して出力される。
【0026】上記エッジ幅調整回路48は、エッジに幅
をもたせるために、例えば図5に示すように、入力信号
と、入力信号を遅延回路48Aにより2クロック(輝度
信号を検出する場合には1クロック)遅延させた信号と
を比較して大きい方をセレクタ38Bにより選択して出
力する。このエッジ幅調整回路48は、図6に示すよう
に、入力信号と、入力信号を遅延回路48Cにより2ク
ロック遅延させた信号とを加算器48Dにより加算して
出力するようにしたローパスフィルタ構成とすることも
できる。
【0027】また、上記シーンチェンジ検出回路23
は、例えば図7に示すように構成される。このシーンチ
ェンジ検出回路23は、上記IIRブロック14から入
力映像信号の1フィールド又は1フレーム前との差分を
示す差分情報が供給される絶対値変換回路51を備え
る。この絶対値変換回路51は、上記差分情報を絶対値
情報に変換してリミッタ回路52を介してレベルコンパ
レータ53に供給する。上記レベルコンパレータ53
は、上記リミッタ回路52を介して供給される差分絶対
値情報が所定値よりも大きい場合に論理「H」の出力を
AND回路54を介してカウンタ55に供給する。ま
た、このシーンチェンジ検出回路23は、上記差分情報
の有効データを決定するH,V,CKカウンタ56を備
える。このH,V,CKカウンタ56は、例えば図8に
○で示すように、1フィールド(V)毎に16ライン
(H)毎の16クロック(CK)おきのポイントのデー
タを有効データとするように上記AND回路54のゲー
ト制御を行う。これにより、上記カウンタ55は、上記
AND回路54を介して出力される上記コンパレータ5
3の出力すなわち上記差分絶対値情報が所定値よりも大
きい有効データの数を計数する。このカウンタ55の計
数値は、上記入力映像信号SINによる画像のシーンの変
化の割合を示す。
【0028】また、上記CNTブロック13は、上記I
IRブロック14及びGAIブロック16の動作制御を
行うブロックであって、上記DETブロック12による
各種検出出力を総合的に判断して、最適化した制御信号
を上記IIRブロック14及びGAIブロック16に制
御信号を与える。また、外部からのリアルタイムコント
ロール信号が上記BUFブロック11を介して供給され
ているときには、このリアルタイムコントロール信号に
応じた制御動作を優先して行う。
【0029】また、上記IIRブロック14は、上記B
UFブロック11を介して供給される入力映像信号SIN
と上記MEMブロック15から読み出される1フレーム
前の映像信号SDLとの差分をとり、ノイズ成分を抽出す
るブロックであって、その抽出出力すなわちノイズ成分
を上記DETブロック12及び及びGAIブロック16
に供給する。
【0030】このIIRブロック14は、上記BUFブ
ロック11からの入力映像信号SINと上記MEMブロッ
ク15からの映像信号SDLが供給される第1加算器61
と、この第1加算器61による加算出力が供給される第
1及び第2のプリ・リミッタ62,63と、上記第1の
プリ・リミッタ62による出力が供給される係数ROM
64と、この係数ROM64の出力がアッテネータ65
を介して供給されるとともに上記BUFブロック11か
らの入力映像信号が供給される第2の加算器66とから
成る。
【0031】上記第1加算器61は、上述の図1に示し
たノイズ低減装置の原理構成における第2の加算手段2
に相当するもので、上記BUFブロック11を介して供
給される入力映像信号INと上記MEMブロック15から
読み出される1フレーム前の映像信号SDLとを差分をを
示す加算出力を上記DETブロック12のシーンチェン
ジ検出回路23に供給するとともに、上記第1及び第2
のプリ・リミッタ62,63に供給する。
【0032】上記第1のプリ・リミッタ62は、上記第
1加算器61による加算出力について、所定のリミッタ
レベルL1 以上は動きによるものとする動き検出を行う
もので、図9に実線で示すように、上記リミッタレベル
1 以下をノイズ成分として抽出して、上記係数ROM
63に供給する。また、上記第2のプリ・リミッタ63
は、上記第1加算器61による加算出力について、所定
のリミッタレベルL2以上は動きによるものとする動き
検出を行うもので、図9に破線で示すように、上記リミ
ッタレベルL2 以下をノイズ成分として上記GAIブロ
ック16に供給する。ここで、上記第1及び第2のプリ
・リミッタ62,63の各リミッタレベルL1 ,L
2 は、L1 <L2 に設定されている。
【0033】また、上記係数ROM64は、ノイズレベ
ルを所定の変換特性に従って変換するためのもので、上
記第1加算器61から上記第1のプリ・リミッタ62を
介して供給されるノイズ成分を示すデータを読み出しア
ドレスとして、ノイズレベルに係数を掛けたレベルデー
タが読み出されるようになっている。この係数ROM6
4から読み出されたノイズレベルデータが上記アッテネ
ータ65を介して上記第2の加算器66に供給される。
さらに、上記アッテネータ65は、上記係数ROM64
から読み出されたノイズレベルデータについて、ビット
シフトにより所定の減衰量を与える。上記係数ROM6
4及び上記アッテネータ65は、上述の図1に示したノ
イズ低減装置の原理構成における第1の係数乗算手段5
に相当する。そして、上記第2の加算器66は、上述の
図1に示したノイズ低減装置の原理構成における第1の
加算手段1に相当するもので、上記係数ROM64から
上記アッテネータ65を介して供給されるノイズレベル
データを上記BUFブロック11を介して供給される入
力映像信号から減算した加算出力信号として、ノイズ成
分を低減した映像信号を上記MEMブロック15に供給
する。
【0034】ここで、この実施例では、上記係数ROM
64に3種類の変換特性のレベルデータが予め書き込ま
れており、上記CNTブロック13からのIIR制御信
号により上記係数ROM64の変換特性と上記アッテネ
ータ65の減衰量が制御される。これにより、IIRブ
ロック14の特性を0.25ステップで微調して、下位
のビットを有効に使うようにしている。
【0035】また、上記MEMブロック15は、上述の
図1に示したノイズ低減装置の原理構成における遅延手
段4に相当するもので、1フレーム分の記憶容量を有す
るフレームメモリからなり、上記IIRブロック14の
第2の加算器66から供給される映像信号を記憶して、
1フレーム前の映像信号を上記IIRブロック14の第
1の加算器61に供給するとともに、上記TOUブロッ
ク17に供給する。
【0036】また、上記GAIブロック16は、上述の
図1に示したノイズ低減装置の原理構成における第2の
係数乗算手段6に相当するもので、上記IIRブロック
14により抽出されたノイズ成分のゲインを変えて上記
TOUブロック17に供給するものであって、上述のI
IRブロック14と同様な係数ROM71やビットシフ
トによるアッテネータ72などから成り、上記CNTブ
ロック13からのゲイン制御信号によって上記アッテネ
ータ72の減衰量が1/8ステップで可変制御される。
【0037】また、上記TOUブロック17は、上記B
UFブロック11を介して供給される入力映像信号のノ
イズを低減する処理を行うものであって、加算器81と
切換スイッチ82などからなる。
【0038】このTOUブロック17において、上記加
算器81は、上述の図1に示したノイズ低減装置の原理
構成における第2の加算手段3に相当するもので、上記
BUFブロック11を介して供給される入力映像信号に
対して、上記GAIブロック16によりゲイン調整され
たノイズ成分を減算合成することにより、ノイズを低減
した映像信号を生成する。そして、ノイズ低減動作モー
ド時には、上記加算器81により得られるノイズ低減処
理済みの映像信号が上記切換スイッチ82を介して出力
される。また、遅延動作モード時には、上記MEMブロ
ック15から読み出される1フレーム前の映像信号が上
記切換スイッチ82を介して出力される。
【0039】また、上記OBFブロック18は、上記T
OUブロック17から供給される映像信号にデータレー
ト変換等の変換処理を施すブロックであって、インター
ポレーションフィルタによる映像信号の遅延に対応し
て、アドレスコントロール信号やリアルタイムコントロ
ール信号などを遅延させて出力する。
【0040】また、上記SEPブロック19は、図示し
ないマイクロコンピュータからのシリアルデータをパラ
レルデータに変換して、各ブロックの動作制御を行う。
【0041】このような構成のノイズ低減装置におい
て、上記CNTブロック13は、上述の図1に示したノ
イズ低減装置の原理構成における係数制御手段7に相当
するもので、上記DETブロック12による各種検出出
力に応じて、上記IIRブロック14及びGAIブロッ
ク16を次のように制御する。
【0042】すなわち、上記CNTブロック13は、上
記エッジ検出回路22によるエッジ検出出力で示される
エッジレベルが低い場合には、その部分が大画面部分で
ある判断して、ノイズ低減処理を深く掛けるように、上
記IIRブロック14の係数k1 及び上記GAIブロッ
ク16の係数k2 を大きくする。このように、エッジ検
出出力をノイズ低減処理に反映させることにより、画面
でノイズが目立つ大面積部分でノイズ低減処理をより深
く掛けて、ノイズが目立たないようにすることができ
る。また、上記エッジ検出により静止画像中の動いてい
る部分が判るので、動いている部分のノイズ低減処理を
浅くすることにより、残像を少なくして、全体のノイズ
低減効果を維持することができる。
【0043】また、上記CNTブロック13は、上記シ
ーンチェンジ検出回路23による検出出力で示される映
像シーンの映像シーンの変化の割合が小さい程、上記I
IRブロック14の係数k1 及び上記GAIブロック1
6の係数k2 を大きくするように制御する。このよう
に、映像シーンの変化の割合に応じてノイズ低減効果を
変化させることにより、残像が少なく、高いノイズ低減
効果を得ることができる。また、完全にシーンが変わっ
たときに、上記IIRブロック14のループ係数k1
最小にする。これにより、残像を少なくすることができ
る。
【0044】さらに、上記CNTブロック13は、上記
レベル検出回路21によるレベル検出出力で示される信
号レベルに応じて、上記IIRブロック14の係数k1
及び上記GAIブロック16の係数k2 を制御する。輝
度信号ではレベルが低いとノイズが目立つので、レベル
が低い場合に、上記IIRブロック14の係数k1 及び
上記GAIブロック16の係数k2 を大きくすることに
より、ノイズが目立たないようにすることができる。ま
た、クロマ信号ではレベルが高いとノイズが目立つの
で、レベルが高い場合に、上記IIRブロック14の係
数k1 及び上記GAIブロック16の係数k2 を大きく
することにより、ノイズが目立たないようにすることが
できる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るノイズ低減
装置では、 H(z)={(1−k2 )−(k1 −k2 )z-1}/(1−k1 -1) なる伝達関数H(z)によって入力映像信号にノイズ低
減処理を施した出力映像信号を得るようにしたので、第
2の加算手段により検出されたノイズ成分に乗算する上
記第1の減衰係数k1 を可変することにより、入力映像
信号に含まれるノイズ成分を検出するための処理系の特
性を適応的に可変制御することができ、また、上記第2
の加算手段により検出されたノイズ成分に乗算する上記
第2の減衰係数k2 を可変することにより、入力映像信
号に含まれるノイズ成分を低減するための処理系の特性
を適応的に可変制御することができる。そして、上記係
数制御手段により、上記入力映像信号に対するレベル検
出結果,エッジ検出結果及びシーンチェンジ検出結果に
応じて、上記第1及び第2の係数乗算手段の第1及び第
2の減衰係数k1 ,k2 を適応的に制御することによっ
て、残像を少なく抑えて、入力映像信号に含まれるノイ
ズ成分を効果的に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るノイズ低減装置の原理的な構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明に係るノイズ低減装置の具体的な構成を
示すブロック図である。
【図3】図2に示したノイズ低減装置における検出ブロ
ックを構成しているレベル検出回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】図2に示したノイズ低減装置における検出ブロ
ックを構成しているエッジ検出回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】図4に示したエッジ検出回路を構成しているエ
ッジ幅調整回路の構成を示すブロック図である。
【図6】図4に示したエッジ検出回路を構成しているエ
ッジ幅調整回路の他の構成を示すブロック図である。
【図7】図2に示したノイズ低減装置における検出ブロ
ックを構成しているシーンチェンジ検出回路の構成を示
すブロック図である。
【図8】図7に示したシーンチェンジ検出回路の動作説
明に供する画面の図である。
【図9】図2に示したノイズ低減装置におけるIIRブ
ロックを構成している各リミッタ回路の動作を示す特性
図である。
【符号の説明】
1,66・・・第1の加算手段(加算器) 2,61・・・第2の加算手段(加算器) 3,81・・・第3の加算手段(加算器) 4,15・・・遅延手段(MEMブロック) 5,14・・・第1の係数乗算手段(IIRブロック) 6,16・・・第2の係数乗算手段(GAIブロック) 7,13・・・係数制御手段(CNTブロック) 21・・・・・レベル検出回路 22・・・・・エッジ検出回路 23・・・・・シーンチェンジ検出回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力映像信号が供給される第1乃至第3
    の加算手段と、 上記第1の加算手段による加算出力信号に1フレーム期
    間又は1フィールド期間に相当する遅延量z-1を与え、
    その遅延出力信号を上記第2の加算手段に供給する遅延
    手段と、 上記第2の加算手段による加算出力信号に第1の減衰係
    数k1 を掛けて上記第1の加算手段に供給する第1の係
    数乗算手段と、 上記第2の加算手段による加算出力信号に第2の減衰係
    数k2 を掛けて上記第3の加算手段に供給する第2の係
    数乗算手段と、 上記入力映像信号に対するレベル検出結果,エッジ検出
    結果及びシーンチェンジ検出結果に応じて上記第1及び
    第2の係数乗算手段の第1及び第2の減衰係数k1 ,k
    2 を制御する係数制御手段とを備え、 H(z)={(1−k2 )−(k1 −k2 )z-1}/(1−k1 -1) なる伝達関数H(z)によって入力映像信号にノイズ低
    減処理を施した出力映像信号を上記第3の加算手段から
    出力することを特徴とするノイズ低減装置。
  2. 【請求項2】 前記係数制御手段は、エッジ検出結果,
    シーンチェンジ検出結果,レベル検出結果の順に定めた
    優先順位に従って、前記第1及び第2の係数乗算手段の
    第1及び第2の減衰係数k1 ,k2 を制御することを特
    徴とする請求項1記載のノイズ低減装置。
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