JP3289311B2 - ノイズ低減装置 - Google Patents

ノイズ低減装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号のノイズを低
減するためのノイズ低減装置に関し、例えば画像のフィ
ールド相関やフレーム相関を利用してノイズ低減処理を
行うノイズ低減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、テレビジョン受像機やビデオテ
ープレコーダなどの映像信号の伝送装置や記録再生装置
では、高画質の映像信号を得るために、画像のフィール
ド相関やフレーム相関を利用して映像信号にノイズ低減
処理を施すノイズ低減装置が使用されている。
【0003】上記ノイズ低減装置は、1フィールド期間
又は1フレーム期間に相当する記憶容量を有するメモリ
を備え、このメモリを介して得られる1フィールド遅れ
又は1フレーム遅れの映像信号と入力映像信号の差分を
ノイズとして検出し、その検出出力にノイズ低減係数を
掛けて入力映像信号から減算することにより、ノイズを
低減した映像信号を得るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種のノイズ
低減装置では、ノイズ低減効果の段階を外部から強制的
に切り換える構成となっていたので、映像の変化に対し
て常に一定のノイズ低減効果しか得られず、残像や映像
の状態に適応しないことがあった。
【0005】 そこで、本発明は、上述の如き従来のノ
イズ低減装置の問題点に鑑み、映像の変化に対して適応
的にノイズ低減効果を制御し、残像を少なく抑えて、入
力映像信号に含まれるノイズ成分を効果的に低減するこ
とができるノイズ低減装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るノイズ低減
装置は、上述の課題を解決するために、入力映像信号が
供給される第1乃至第3の加算手段と、上記第1の加算
手段による加算出力信号に所定の遅延量z−1を与え、
その遅延出力信号を上記第2の加算手段に供給する遅延
手段と、上記第2の加算手段による加算出力信号に第1
の減衰係数kを掛けて上記第1の加算手段に供給する
第1の係数乗算手段と、上記第2の加算手段による加算
出力信号に第2の減衰係数kを掛けて上記第3の加算
手段に供給する第2の係数乗算手段と、入力映像信号に
より示される画像の動きを検出する動き検出手段を備
え、上記第1及び第2の係数乗算手段の第1及び第2の
減衰係数k,kを上記動き検出手段により検出され
る画像の動きに応じて制御して、 H(z)={(1−k)−(k−k)z−1}/(1−k−1) なる伝達関数H(z)によって入力映像信号にノイズ低
減処理を施した出力映像信号を上記第3の加算手段から
出力することを特徴とする。
【0007】本発明に係るノイズ低減装置において、上
記動き検出手段は、例えば、入力映像信号のエッジレベ
ルを検出するエッジレベル検出手段を備え、このエッジ
レベル検出手段により検出されたエッジレベルに応じて
入力映像信号の画像の動きを検出して、上記第1及び第
2の係数乗算手段の第1及び第2の減衰係数k,k
を制御する。
【0008】本発明に係るノイズ低減装置において、上
記遅延手段は1フレーム期間又は1フィールド期間に相
当する記憶容量を有するメモリからなり、上記第2の加
算手段は入力映像信号の1フィールド差分又はフレーム
差分を検出し、上記第1及び第2の係数乗算手段は前記
第2の加算手段により検出された1フィールド差分又は
フレーム差分に、k<kなる第1の減衰係数k
第2の減衰係数kを乗算し、上記動き検出手段は、上
記第2の加算手段による加算出力信号に基づいて、入力
映像信号により示される画像のシーンの変化を検出する
シーンチェンジ検出手段を備え、このシーンチェンジ検
出手段により検出された画像の変化の割合に応じて、上
記第1及び第2の係数乗算手段の第1及び第2の減衰係
数k,kを制御することを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明に係るノイズ低減装置では、入力映像信
号が供給される第1の加算手段による加算出力信号に遅
延手段により所定の遅延量z−1を与え、その遅延出力
信号を第2の加算手段に供給し、上記第2の加算手段に
よる加算出力信号に第1の係数乗算手段により第1の減
衰係数kを掛けて上記第1の加算手段に供給し、上記
第2の加算手段による加算出力信号に第2の係数乗算手
段により第2の減衰係数kを掛けて第3の加算手段に
供給する。また、入力映像信号により示される画像の動
きを動き検出手段により検出する。そして、上記第1及
び第2の係数乗算手段の第1及び第2の減衰係数k
を上記動き検出手段により検出される画像の動きに
応じて制御して、 H(z)={(1−k)−(k−k)z−1}/(1−k−1) なる伝達関数H(z)によって入力映像信号にノイズ低
減処理を施した出力映像信号を上記第3の加算手段から
出力する。
【0010】本発明に係るノイズ低減装置において、上
記動き検出手段は、例えば、入力映像信号のエッジレベ
ルを検出するエッジレベル検出手段により検出されるエ
ッジレベルに応じて入力映像信号の画像の動きを検出し
て、上記第1及び第2の係数乗算手段の第1及び第2の
減衰係数k,kを制御する。
【0011】また、本発明に係るノイズ低減装置におい
て、上記第2の加算手段は入力映像信号の1フィールド
差分又はフレーム差分を検出し、上記第1及び第2の係
数乗算手段は前記第2の加算手段により検出された1フ
ィールド差分又はフレーム差分に、k<kなる第1
の減衰係数kと第2の減衰係数kを乗算し、上記動
き検出手段は、上記第2の加算手段による加算出力信号
に基づいて、入力映像信号により示される画像のシーン
の変化を検出するシーンチェンジ検出手段により検出さ
れた画像の変化の割合に応じて、上記第1及び第2の係
数乗算手段の第1及び第2の減衰係数k,kを制御
する。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係るノイズ低減装置の一実施
例について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】本発明に係るノイズ低減装置は、原理的な
構成を図1に示してあるように、入力映像信号SINが供
給される第1乃至第3の加算手段1,2,3と、上記第
1の加算手段1による加算出力信号に所定の遅延量z-1
を与え、その遅延出力信号SDLを上記第2の加算手段2
に供給する遅延手段4と、上記第2の加算手段2による
加算出力信号に第1の減衰係数k1 を掛けて上記第1の
加算手段1に供給する第1の係数乗算手段5と、上記第
2の加算手段2による加算出力信号に第2の減衰係数k
2 を掛けて上記第3の加算手段3に供給する第2の係数
乗算手段6とを備えてなる。
【0014】このノイズ低減装置において、上記遅延手
段4は、上記第1の加算手段1による加算出力信号に1
フィールド又は1フレームに相当する遅延量z-1を与え
る。上記第2の加算手段2は、入力映像信号SINについ
て、上記遅延手段4から供給される遅延出力信号SDL
の差分をノイズ成分として検出する。また、上記第1の
係数乗算手段5は、上記第2の加算手段2による加算出
力信号すなわち検出されたノイズ成分に第1の減衰係数
1 を掛けて上記第1の加算手段1に供給する。さら
に、上記第1の加算手段1は、上記第1の係数乗算手段
5により第1の減衰係数k1 が掛けられてレベル制御さ
れたノイズ成分を上記入力映像信号SINから減算して、
ノイズを低減した入力映像信号SINを上記遅延手段4に
供給する。すなわち、上記第2の加算手段2は、画像の
フィールド相関やフレーム相関を利用してノイズ成分を
検出するもので、上記第1の加算手段1によりノイズが
低減された入力映像信号SINに上記遅延手段4により1
フィールド又は1フレームに相当する遅延量z-1が与え
られた遅延出力信号SDLと上記入力映像信号SINとの差
分を該入力映像信号SINのノイズ成分として検出する。
【0015】また、上記第2の係数乗算手段6は、上記
第2の加算手段2による加算出力信号すなわち検出され
たノイズ成分に第2の減衰係数k2 を掛けて上記第3の
加算手段3に供給する。そして、上記第3の加算手段3
は、上記第2の係数乗算手段6により第2の減衰係数k
2 が掛けられてレベル制御されたノイズ成分を上記入力
映像信号SINから減算することにより、 H(z)={(1−k2 )−(k1 −k2 )z-1}/(1−k1 -1) なる伝達関数H(z)によって入力映像信号SINにノイ
ズ低減処理を施した出力映像信号SOUT を出力する。
【0016】このような構成のノイズ低減装置では、上
記第2の加算手段2により検出されたノイズ成分に乗算
する上記第1の減衰係数k1 を可変することにより、入
力映像信号SINに含まれるノイズ成分を検出するための
処理系の特性を適応的に可変制御することができ、ま
た、上記第2の加算手段2により検出されたノイズ成分
に乗算する上記第2の減衰係数k2 を可変することによ
り、入力映像信号SINに含まれるノイズ成分を低減する
ための処理系の特性を適応的に可変制御することがで
き、残像を少なく抑えて、入力映像信号SINに含まれる
ノイズ成分を効果的に低減することができる。
【0017】次に、本発明に係るノイズ低減装置の具体
的な実施例について図2乃至図9を参照して詳細に説明
する。
【0018】この図2に示すノイズ低減装置は、ワンチ
ップ化した大規模集積回路からなり、BUFブロック1
1,DETブロック12,CNTブロック13,IIR
ブロック14,MEMブロック15,GAIブロック1
6,TOUブロック17,OBFブロック18及びSE
Pブロック19を備え、単体で信号適応型ノイズ低減装
置又は1フレームの遅延素子として機能するようになっ
ている。
【0019】上記BUFブロック11は、入力映像信号
INにデータレート変換等の変換処理を施すブロックで
あって、デシメーションフィルタによる映像信号の遅延
に対応して、アドレスコントロール信号やリアルタイム
コントロール信号などを遅延させる。このBUFブロッ
ク11から出力された映像信号は、上記DETブロック
12,IIRブロック14及びTOUブロック17に供
給される。また、アドレスコントロール信号は、上記D
ETブロック12,MEMブロック15及びOBFブロ
ック18に供給される。さらに、リアルタイムコントロ
ール信号は、上記CNTブロック13に供給される。
【0020】また、上記DETブロック12は、上記B
UFブロック11を介して供給される入力映像信号SIN
について、レベル検出,エッジ検出及びシーンチェンジ
検出などの各種検出処理を行うブロックであって、レベ
ル検出回路21,エッジ検出回路22及びシーンチェン
ジ検出回路23から成り、各検出出力を上記CNTブロ
ック13に供給する。
【0021】上記レベル検出回路21は、例えば図3に
示すように、リミッタ回路31,検出ポイントセレクタ
32及び絶対値変換回路33により構成される。この図
3において、上記リミッタ回路31は、上記BUFブロ
ック11を介して供給される入力映像信号SINについ
て、レベル検出ポイントに応じたリミッタを掛ける。例
えばMSBを符号ビットとした8ビットの入力映像信号
INをI(8:1)と表したとすると、I(6:3)の
4ビットにレベル検出ポイントを選ぶときは、I8(M
SB),I7,T6が同じならば入力映像信号I(8:
1)のI(6:3)をそのまま出力し、1つでも異なっ
ているときにはI8(MSB)すなわち符号に応じて、
I(6:3)=0111又はI(6:3)=1000を
出力する。このようなリミッタ回路31の出力が上記検
出ポイントセレクタ25に供給される。上記検出ポイン
トセレクタ25は、例えばI(6:3)やI(7:4)
などのレベル検出ポイントが設定された各検出ポイント
回路32A,232とこれらの出力を選択するセレクタ
32Cとからなり、上記セレクタ32Cにより選択した
レベル検出を上記絶対値変換回路33に供給する。上記
絶対値変換回路33は、上記検出ポイントセレクタ32
によるレベル検出が上記セレクタ32Cから直接又は反
転回路33Aを介してセレクタ33Bにより構成されて
いる。そして、この絶対値変換回路33のセレクタ33
Bは、上記入力映像信号SINの符号ビット(MSB)に
より選択動作を行って、絶対値のレベル検出信号を出力
する。
【0022】また、上記エッジ検出回路22は、クロマ
信号のエッジ検出を行う場合、例えば図4に示すように
構成される。このエッジ検出回路22は、上記BUFブ
ロック11を介して供給される入力映像信号SINにつ
いて、上記入力映像信号SINと遅延回路41,43に
より2クロック(輝度信号を検出する場合には1クロッ
ク)遅延して反転回路42により反転した入力映像信号
とを加算器44で加算混合することにより、エッジ検出
を行う。なお、オーバーフローが起こる可能性があるの
で、この図4に示すエッジ検出回路22では、上記加算
器44による加算混合出力すなわちエッジ検出出力が、
オーバーフローリミッタ45を通され、さらに、上述の
レベル検出回路21と同様に検出ポイントセレクタ46
を通されてから絶対値変換回路37により絶対値に変換
され、エッジ幅調整回路48を介して出力される。
【0023】上記エッジ幅調整回路48は、エッジに幅
をもたせるために、例えば図5に示すように、入力信号
と、入力信号を遅延回路48Aにより2クロック(輝度
信号を検出する場合には1クロック)遅延させた信号と
を比較して大きい方をセレクタ38Bにより選択して出
力する。このエッジ幅調整回路48は、図6に示すよう
に、入力信号と、入力信号を遅延回路48Cにより2ク
ロック遅延させた信号とを加算器48Dにより加算して
出力するようにしたローパスフィルタ構成とすることも
できる。
【0024】また、上記シーンチェンジ検出回路23
は、例えば図7に示すように構成される。このシーンチ
ェンジ検出回路23は、上記IIRブロック14から入
力映像信号の1フィールド又は1フレーム前との差分を
示す差分情報が供給される絶対値変換回路51を備え
る。この絶対値変換回路51は、上記差分情報を絶対値
情報に変換してリミッタ回路52を介してレベルコンパ
レータ53に供給する。上記レベルコンパレータ53
は、上記リミッタ回路52を介して供給される差分絶対
値情報が所定値よりも大きい場合に論理「H」の出力を
AND回路54を介してカウンタ55に供給する。ま
た、このシーンチェンジ検出回路23は、上記差分情報
の有効データを決定するH,V,CKカウンタ56を備
える。このH,V,CKカウンタ56は、例えば図8に
○で示すように、1フィールド(V)毎に16ライン
(H)毎の16クロック(CK)おきのポイントのデー
タを有効データとするように上記AND回路54のゲー
ト制御を行う。これにより、上記カウンタ55は、上記
AND回路54を介して出力される上記コンパレータ5
3の出力すなわち上記差分絶対値情報が所定値よりも大
きい有効データの数を計数する。このカウンタ55の計
数値は、上記入力映像信号SINによる画像のシーンの変
化の割合を示す。
【0025】また、上記CNTブロック13は、上記I
IRブロック14及びGAIブロック16の動作制御を
行うブロックであって、上記DETブロック12による
各種検出出力を総合的に判断して、最適化した制御信号
を上記IIRブロック14及びGAIブロック16に制
御信号を与える。また、外部からのリアルタイムコント
ロール信号が上記BUFブロック11を介して供給され
ているときには、このリアルタイムコントロール信号に
応じた制御動作を優先して行う。
【0026】また、上記IIRブロック14は、上記B
UFブロック11を介して供給される入力映像信号SIN
と上記MEMブロック15から読み出される1フレーム
前の映像信号SDLとの差分をとり、ノイズ成分を抽出す
るブロックであって、その抽出出力すなわちノイズ成分
を上記DETブロック12及び及びGAIブロック16
に供給する。
【0027】このIIRブロック14は、上記BUFブ
ロック11からの入力映像信号SINと上記MEMブロッ
ク15からの映像信号SDLが供給される第1加算器61
と、この第1加算器61による加算出力が供給される第
1及び第2のプリ・リミッタ62,63と、上記第1の
プリ・リミッタ62による出力が供給される係数ROM
64と、この係数ROM64の出力がアッテネータ65
を介して供給されるとともに上記BUFブロック11か
らの入力映像信号が供給される第2の加算器66とから
成る。
【0028】上記第1加算器61は、上述の図1に示し
たノイズ低減装置の原理構成における第2の加算手段2
に相当するもので、上記BUFブロック11を介して供
給される入力映像信号SINと上記MEMブロック15
から読み出される1フレーム前の映像信号SDLとを差
分を示す加算出力を上記DETブロック12のシーンデ
ェンジ検出回路23に供給するとともに、上記第1及び
第2のプリ・リミッタ62,63に供給する。
【0029】上記第1のプリ・リミッタ62は、上記第
1加算器61による加算出力について、所定のリミッタ
レベルL1 以上は動きによるものとする動き検出を行う
もので、図9に実線で示すように、上記リミッタレベル
1 以下をノイズ成分として抽出して、上記係数ROM
63に供給する。また、上記第2のプリ・リミッタ63
は、上記第1加算器61による加算出力について、所定
のリミッタレベルL2以上は動きによるものとする動き
検出を行うもので、図9に破線で示すように、上記リミ
ッタレベルL2 以下をノイズ成分として上記GAIブロ
ック16に供給する。ここで、上記第1及び第2のプリ
・リミッタ62,63の各リミッタレベルL1 ,L
2 は、L1 <L2 に設定されている。
【0030】また、上記係数ROM64は、ノイズレベ
ルを所定の変換特性に従って変換するためのもので、上
記第1加算器61から上記第1のプリ・リミッタ62を
介して供給されるノイズ成分を示すデータを読み出しア
ドレスとして、ノイズレベルに係数を掛けたレベルデー
タが読み出されるようになっている。この係数ROM6
4から読み出されたノイズレベルデータが上記アッテネ
ータ65を介して上記第2の加算器66に供給される。
さらに、上記アッテネータ65は、上記係数ROM64
から読み出されたノイズレベルデータについて、ビット
シフトにより所定の減衰量を与える。上記係数ROM6
4及び上記アッテネータ65は、上述の図1に示したノ
イズ低減装置の原理構成における第1の係数乗算手段5
に相当する。そして、上記第2の加算器66は、上述の
図1に示したノイズ低減装置の原理構成における第1の
加算手段1に相当するもので、上記係数ROM64から
上記アッテネータ65を介して供給されるノイズレベル
データを上記BUFブロック11を介して供給される入
力映像信号から減算した加算出力信号として、ノイズ成
分を低減した映像信号を上記MEMブロック15に供給
する。
【0031】ここで、この実施例では、上記係数ROM
64に3種類の変換特性のレベルデータが予め書き込ま
れており、上記CNTブロック13からのIIR制御信
号により上記係数ROM64の変換特性と上記アッテネ
ータ65の減衰量が制御される。これにより、IIRブ
ロック14の特性を0.25ステップで微調して、下位
のビットを有効に使うようにしている。
【0032】また、上記MEMブロック15は、上述の
図1に示したノイズ低減装置の原理構成における遅延手
段4に相当するもので、1フレーム分の記憶容量を有す
るフレームメモリからなり、上記IIRブロック14の
第2の加算器66から供給される映像信号を記憶して、
1フレーム前の映像信号を上記IIRブロック14の第
1の加算器61に供給するとともに、上記TOUブロッ
ク17に供給する。
【0033】また、上記GAIブロック16は、上述の
図1に示したノイズ低減装置の原理構成における第2の
係数乗算手段6に相当するもので、上記IIRブロック
14により抽出されたノイズ成分のゲインを変えて上記
TOUブロック17に供給するものであって、上述のI
IRブロック14と同様な係数ROM71やビットシフ
トによるアッテネータ72などから成り、上記CNTブ
ロック13からのゲイン制御信号によって上記アッテネ
ータ72の減衰量が1/8ステップで可変制御される。
【0034】また、上記TOUブロック17は、上記B
UFブロック11を介して供給される入力映像信号のノ
イズを低減する処理を行うものであって、加算器81と
切換スイッチ82などからなる。
【0035】このTOUブロック17において、上記加
算器81は、上述の図1に示したノイズ低減装置の原理
構成における第2の加算手段3に相当するもので、上記
BUFブロック11を介して供給される入力映像信号に
対して、上記GAIブロック16によりゲイン調整され
たノイズ成分を減算合成することにより、ノイズを低減
した映像信号を生成する。そして、ノイズ低減動作モー
ド時には、上記加算器81により得られるノイズ低減処
理済みの映像信号が上記切換スイッチ82を介して出力
される。また、遅延動作モード時には、上記MEMブロ
ック15から読み出される1フレーム前の映像信号が上
記切換スイッチ82を介して出力される。
【0036】また、上記OBFブロック18は、上記T
OUブロック17から供給される映像信号にデータレー
ト変換等の変換処理を施すブロックであって、インター
ポレーションフィルタによる映像信号の遅延に対応し
て、アドレスコントロール信号やリアルタイムコントロ
ール信号などを遅延させて出力する。
【0037】また、上記SEPブロック19は、図示し
ないマイクロコンピュータからのシリアルデータをパラ
レルデータに変換して、各ブロックの動作制御を行う。
【0038】このような構成のノイズ低減装置におい
て、上記CNTブロック13は、上記DETブロック1
2による各種検出出力に応じて、上記IIRブロック1
4及びGAIブロック16を次のように制御する。
【0039】すなわち、上記CNTブロック13は、上
記エッジ検出回路22によるエッジ検出出力で示される
エッジレベルが低い場合には、その部分が大画面部分で
あると判断して、ノイズ低減処理を深く掛けるように、
上記IIRブロック14の係数k1 及び上記GAIブロ
ック16の係数k2 を大きくする。このように、エッジ
検出出力をノイズ低減処理に反映させることにより、画
面でノイズが目立つ大面積部分でノイズ低減処理をより
深く掛けて、ノイズが目立たないようにすることができ
る。また、上記エッジ検出により静止画像中の動いてい
る部分が判るので、動いている部分のノイズ低減処理を
浅くすることにより、残像を少なくして、全体のノイズ
低減効果を維持することができる。
【0040】また、上記CNTブロック13は、上記レ
ベル検出回路21によるレベル検出出力で示される信号
レベルに応じて、上記IIRブロック14の係数k
び上記GAIブロック16の係数kを制御する。輝度
信号ではレベルが低いとノイズが目立つので、レベルが
低い場合に、上記IIRブロック14の係数k及び上
記GAIブロック16の係数kを大きくすることによ
り、ノイズが目立たないようにすることができる。ま
た、クロマ信号ではレベルが高いとノイズが目立つの
で、レベルが高い場合に、上記IIRブロック14の係
数k及び上記GAIブロック16の係数kを大きく
することにより、ノイズが目立たないようにすることが
できる。
【0041】さらに、上記CNTブロック13は、上記
シーンチェンジ検出回路23による検出出力で示される
映像シーンの映像シーンの変化の割合が小さい程、上記
IIRブロック14の係数k1 及び上記GAIブロック
16の係数k2 を大きくするように制御する。このよう
に、映像シーンの変化の割合に応じてノイズ低減効果を
変化させることにより、残像が少なく、高いノイズ低減
効果を得ることができる。また、完全にシーンが変わっ
たときに、上記IIRブロック14のループ係数k1
最小にする。これにより、残像を少なくすることができ
る。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るノイズ低減
装置では、 H(z)={(1−k)−(k−k)z−1}/(1−k−1) なる伝達関数H(z)によって入力映像信号にノイズ低
減処理を施した出力映像信号を得るようにしたので、第
2の加算手段により検出されたノイズ成分に乗算する上
記第1の減衰係数kを可変することにより、入力映像
信号に含まれるノイズ成分を検出するための処理系の特
性を適応的に可変制御することができ、また、上記第2
の加算手段により検出されたノイズ成分に乗算する上記
第2の減衰係数kを可変することにより、入力映像信
号に含まれるノイズ成分を低減するための処理系の特性
を適応的に可変制御することができ、入力映像信号によ
り示される画像の動きを動き検出手段により検出して、
上記第1及び第2の係数乗算手段の第1及び第2の減衰
係数k,kを画像の動きに応じて適応的に制御する
ことによって、残像を少なく抑えて、入力映像信号に含
まれるノイズ成分を効果的に低減することができる。
【0043】また、本発明に係るノイズ低減装置では、
上記動き検出手段で、例えば、入力映像信号のエッジレ
ベルを検出するエッジレベル検出手段により検出される
エッジレベルに応じて入力映像信号の画像の動きを検出
して、上記第1及び第2の係数乗算手段の第1及び第2
の減衰係数k,kを画像の動きに応じて適応的に制
御することによって、残像を少なく抑えて、入力映像信
号に含まれるノイズ成分を効果的に低減することができ
る。
【0044】さらに、本発明に係るノイズ低減装置で
は、第2の加算手段により入力映像信号の1フィールド
差分又はフレーム差分を検出し、上記第1及び第2の係
数乗算手段は前記第2の加算手段により検出された1フ
ィールド差分又はフレーム差分に、k<kなる第1
の減衰係数kと第2の減衰係数kを乗算することに
より、画像のフィールド相関やフレーム相関を利用した
ノイズ低減処理を行い、上記第2の加算手段による加算
出力信号に基づいて、入力映像信号により示される画像
のシーンの変化を検出するシーンチェンジ検出手段によ
り検出された画像の変化の割合に応じて、上記第1及び
第2の係数乗算手段の第1及び第2の減衰係数k,k
を制御することによって、残像を少なく抑えて、入力
映像信号に含まれるノイズ成分を効果的に低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るノイズ低減装置の原理的な構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明に係るノイズ低減装置の具体的な構成を
示すブロック図である。
【図3】図2に示したノイズ低減装置における検出ブロ
ックを構成しているレベル検出回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】図2に示したノイズ低減装置における検出ブロ
ックを構成しているエッジ検出回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】図4に示したエッジ検出回路を構成しているエ
ッジ幅調整回路の構成を示すブロック図である。
【図6】図4に示したエッジ検出回路を構成しているエ
ッジ幅調整回路の他の構成を示すブロック図である。
【図7】図2に示したノイズ低減装置における検出ブロ
ックを構成しているシーンチェンジ検出回路の構成を示
すブロック図である。
【図8】図7に示したシーンチェンジ検出回路の動作説
明に供する画面の図である。
【図9】図2に示したノイズ低減装置におけるIIRブ
ロックを構成している各リミッタ回路の動作を示す特性
図である。
【符号の説明】
1,66・・・第1の加算手段(加算器) 2,61・・・第2の加算手段(加算器) 3,81・・・第3の加算手段(加算器) 4,15・・・遅延手段(MEMブロック) 5,14・・・第1の係数乗算手段(IIRブロック) 6,16・・・第2の係数乗算手段(GAIブロック)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/21 H04N 5/93

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力映像信号が供給される第1乃至第3
    の加算手段と、 上記第1の加算手段による加算出力信号に所定の遅延量
    −1を与え、その遅延出力信号を上記第2の加算手段
    に供給する遅延手段と、 上記第2の加算手段による加算出力信号に第1の減衰係
    数kを掛けて上記第1の加算手段に供給する第1の係
    数乗算手段と、 上記第2の加算手段による加算出力信号に第2の減衰係
    数kを掛けて上記第3の加算手段に供給する第2の係
    数乗算手段と、 入力映像信号により示される画像の動きを検出する動き
    検出手段を備え、 上記第1及び第2の係数乗算手段の第1及び第2の減衰
    係数k,kを上記動き検出手段により検出される画
    像の動きに応じて制御して、 H(z)={(1−k)−(k−k)z−1}/(1−k−1) なる伝達関数H(z)によって入力映像信号にノイズ低
    減処理を施した出力映像信号を上記第3の加算手段から
    出力することを特徴とするノイズ低減装置。
  2. 【請求項2】 上記動き検出手段は、入力映像信号のエ
    ッジレベルを検出するエッジレベル検出手段を備え、こ
    のエッジレベル検出手段により検出されたエッジレベル
    に応じて入力映像信号の画像の動きを検出して、上記第
    1及び第2の係数乗算手段の第1及び第2の減衰係数k
    ,kを制御することを特徴とする請求項1記載のノ
    イズ低減装置。
  3. 【請求項3】 上記遅延手段は1フレーム期間又は1フ
    ィールド期間に相当する記憶容量を有するメモリからな
    り、上記第2の加算手段は入力映像信号の1フィールド
    差分又はフレーム差分を検出し、上記第1及び第2の係
    数乗算手段は前記第2の加算手段により検出された1フ
    ィールド差分又はフレーム差分に、k<kなる第1
    の減衰係数kと第2の減衰係数kを乗算し、 上記動き検出手段は、上記第2の加算手段による加算出
    力信号に基づいて、入力映像信号により示される画像の
    シーンの変化を検出するシーンチェンジ検出手段を備
    え、このシーンチェンジ検出手段により検出された画像
    の変化の割合に応じて、上記第1及び第2の係数乗算手
    段の第1及び第2の減衰係数k,kを制御すること
    を特徴とする請求項1記載のノイズ低減装置。
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