JPH05299150A - 電源コードと電気接続端子の接続強度の判定方法,及び判定装置 - Google Patents
電源コードと電気接続端子の接続強度の判定方法,及び判定装置Info
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- JPH05299150A JPH05299150A JP4128118A JP12811892A JPH05299150A JP H05299150 A JPH05299150 A JP H05299150A JP 4128118 A JP4128118 A JP 4128118A JP 12811892 A JP12811892 A JP 12811892A JP H05299150 A JPH05299150 A JP H05299150A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 製造コストを大にしないで電源コードと電気
接続端子の接続部の接続強度試験の全数検査を可能に
し、且つ電源プラグの製造ライン中に容易に組み込ませ
ること。 【構成】 保持力付加手段30によって電源コード1と
電気接続端子5の間に所定の保持力を付加し、保持力付
加手段30に保持されている電源コード1と電気接続端
子5の接続部5a近傍の電源コード1に押圧力付加手段
40によって所定の押圧力を所定の時間付加し、抜け検
出手段13A,13Bにより電気接続端子5から電源コ
ード1の抜けを検出することにより、接続部5aの接続
強度を判定する構成。
接続端子の接続部の接続強度試験の全数検査を可能に
し、且つ電源プラグの製造ライン中に容易に組み込ませ
ること。 【構成】 保持力付加手段30によって電源コード1と
電気接続端子5の間に所定の保持力を付加し、保持力付
加手段30に保持されている電源コード1と電気接続端
子5の接続部5a近傍の電源コード1に押圧力付加手段
40によって所定の押圧力を所定の時間付加し、抜け検
出手段13A,13Bにより電気接続端子5から電源コ
ード1の抜けを検出することにより、接続部5aの接続
強度を判定する構成。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電源コードと電気接続端
子の接続強度の判定方法,及び判定装置に関し、特に、
最終のモールド工程にて発生する恐れがある電源コード
の電気接続端子からの抜けを含む電源コードと電気接続
端子の接続不良を事前に検出する電源コードと電気接続
端子の接続強度の判定方法,及び判定装置に関する。
子の接続強度の判定方法,及び判定装置に関し、特に、
最終のモールド工程にて発生する恐れがある電源コード
の電気接続端子からの抜けを含む電源コードと電気接続
端子の接続不良を事前に検出する電源コードと電気接続
端子の接続強度の判定方法,及び判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電源コードと電気接続端子を、固着によ
って接続するコード固着装置が特開昭58−26478
号公報に示されている。
って接続するコード固着装置が特開昭58−26478
号公報に示されている。
【0003】このコード固着装置によると、所定長に切
断されたコードの端部で絶縁体を皮剥ぎして平行2芯の
導体を露出し、絶縁体によって所定の間隔で保持された
一対のプラグ端子のそれぞれの接続部の円形孔に平行2
芯の導体を挿入し、導体が挿入された状態でプラグ端子
の接続部を略三角形状に押し潰して接続部に導体を固着
して電源コードとプラグ端子を接続している。このよう
にして電源コードに接続されたプラグ端子をモールド工
程へ移し、コードからプラグ端子を保持する絶縁体にか
けてモールド成形よってプラグ本体を形成して電源プラ
グを完成している。
断されたコードの端部で絶縁体を皮剥ぎして平行2芯の
導体を露出し、絶縁体によって所定の間隔で保持された
一対のプラグ端子のそれぞれの接続部の円形孔に平行2
芯の導体を挿入し、導体が挿入された状態でプラグ端子
の接続部を略三角形状に押し潰して接続部に導体を固着
して電源コードとプラグ端子を接続している。このよう
にして電源コードに接続されたプラグ端子をモールド工
程へ移し、コードからプラグ端子を保持する絶縁体にか
けてモールド成形よってプラグ本体を形成して電源プラ
グを完成している。
【0004】コード導体とプラグ端子の固着による接続
強度は、コード導体の素線の集合撚り合せのピッチや硬
さ、コード絶縁体の外径(厚さ)や、コード導体に対す
る密着度,コード絶縁体の剥離時の張力,プラグ端子の
接続部の押し潰しの形状のばらつき,材料のロット間の
ばらつき,製造条件の変動等のパラメータによって変動
するが、それぞれの変動を最小にする各種の手法を採用
することにより、接続強度が所定の値になるように管理
されている。接続強度が所定の値を有していると、プラ
グ本体の成形時の成形圧によってコード導体がプラグ端
子の接続部から抜けることもなく、所定の接続強度を有
する電源プラグを得ることができる。
強度は、コード導体の素線の集合撚り合せのピッチや硬
さ、コード絶縁体の外径(厚さ)や、コード導体に対す
る密着度,コード絶縁体の剥離時の張力,プラグ端子の
接続部の押し潰しの形状のばらつき,材料のロット間の
ばらつき,製造条件の変動等のパラメータによって変動
するが、それぞれの変動を最小にする各種の手法を採用
することにより、接続強度が所定の値になるように管理
されている。接続強度が所定の値を有していると、プラ
グ本体の成形時の成形圧によってコード導体がプラグ端
子の接続部から抜けることもなく、所定の接続強度を有
する電源プラグを得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のコード
固着装置によると、上述した管理に基づいてコード導体
とプラグ端子の接続強度のばらつきを抑えるようにして
いるため、接続強度が所定の値を下まわる不良品の発生
を抑えるのにも限界がある。抜き取り検査に基づいて引
張荷重試験を行うことによりその確認をすることもでき
るが、完全を期すことができない。全数検査を行う以外
これらの不良品を製造ラインから完全に除外することが
できない。しかし、現状では製品に対する全数検査の方
法は確立されていないため、抜き取り検査を行ってい
る。
固着装置によると、上述した管理に基づいてコード導体
とプラグ端子の接続強度のばらつきを抑えるようにして
いるため、接続強度が所定の値を下まわる不良品の発生
を抑えるのにも限界がある。抜き取り検査に基づいて引
張荷重試験を行うことによりその確認をすることもでき
るが、完全を期すことができない。全数検査を行う以外
これらの不良品を製造ラインから完全に除外することが
できない。しかし、現状では製品に対する全数検査の方
法は確立されていないため、抜き取り検査を行ってい
る。
【0006】従って、本発明の目的は製造コストを大に
しないで全数検査を可能にする電源コードと電気接続端
子の接続強度の判定方法,及び判定装置を提供すること
である。
しないで全数検査を可能にする電源コードと電気接続端
子の接続強度の判定方法,及び判定装置を提供すること
である。
【0007】本発明の他の目的は電源コードと電気接続
端子の接続強度試験を電源プラグの製造ライン中に容易
に組み込ませることができる電源コードと電気接続端子
の接続強度の判定方法,及び判定装置を提供することで
ある。
端子の接続強度試験を電源プラグの製造ライン中に容易
に組み込ませることができる電源コードと電気接続端子
の接続強度の判定方法,及び判定装置を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点に鑑
み、製造コストを大にしないで電源コードと電気接続端
子の接続部の接続強度試験の全数検査を可能にし、電源
プラグの製造ライン中に簡単に組み込ませるため、電源
コードの絶縁体を剥離して露出した導体を電気接続端子
の接続部に接続し、電源コードと電気接続端子とを所定
の保持力で保持し、保持力が付加されている状態で接続
部の近傍の電源コードに所定の押圧力を所定の時間付加
して接続部の接続強度を判定するようにした電源コード
と電気接続端子の接続強度の判定方法を提供するもので
ある。
み、製造コストを大にしないで電源コードと電気接続端
子の接続部の接続強度試験の全数検査を可能にし、電源
プラグの製造ライン中に簡単に組み込ませるため、電源
コードの絶縁体を剥離して露出した導体を電気接続端子
の接続部に接続し、電源コードと電気接続端子とを所定
の保持力で保持し、保持力が付加されている状態で接続
部の近傍の電源コードに所定の押圧力を所定の時間付加
して接続部の接続強度を判定するようにした電源コード
と電気接続端子の接続強度の判定方法を提供するもので
ある。
【0009】また、上記目的を達成する本発明の電源コ
ードと電気接続端子の接続強度の判定装置は、絶縁体を
剥離して露出した導体に電気接続端子を接続した電源コ
ードと電気接続端子を保持して両者に所定の保持力を付
加する保持力付加手段と、保持力付加手段に保持されて
いる電源コードと電気接続端子の接続部近傍の電源コー
ドに所定の押圧力を付加する押圧力付加手段と、電源コ
ードに押圧力が所定の時間付加されたとき電気接続端子
から電源コードの抜けを検出する抜け検出手段とを備え
ている。
ードと電気接続端子の接続強度の判定装置は、絶縁体を
剥離して露出した導体に電気接続端子を接続した電源コ
ードと電気接続端子を保持して両者に所定の保持力を付
加する保持力付加手段と、保持力付加手段に保持されて
いる電源コードと電気接続端子の接続部近傍の電源コー
ドに所定の押圧力を付加する押圧力付加手段と、電源コ
ードに押圧力が所定の時間付加されたとき電気接続端子
から電源コードの抜けを検出する抜け検出手段とを備え
ている。
【0010】
【作用】本発明によれば、電源コードの絶縁体を剥離し
て露出した導体を電気接続端子の接続部に接続した後、
電源コードと電気接続端子をホルダー等で保持して所定
の保持力を付与し、この状態の電源コードに所定の押圧
力を所定の時間かけるだけで接続部の強度を判定するこ
とができる。ホルダー等の保持手段は特に可動部分を必
要とせず、さらにまた、慣用されている搬送手段を使用
すると保持手段まで電気接続端子に接続された電源コー
ドを搬送することができる。また、電源コードに与える
押圧力を選定することにより、接続強度が所定の値を有
するか否かの判定を行うことができる。
て露出した導体を電気接続端子の接続部に接続した後、
電源コードと電気接続端子をホルダー等で保持して所定
の保持力を付与し、この状態の電源コードに所定の押圧
力を所定の時間かけるだけで接続部の強度を判定するこ
とができる。ホルダー等の保持手段は特に可動部分を必
要とせず、さらにまた、慣用されている搬送手段を使用
すると保持手段まで電気接続端子に接続された電源コー
ドを搬送することができる。また、電源コードに与える
押圧力を選定することにより、接続強度が所定の値を有
するか否かの判定を行うことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の電源コードと電気接続端子の
接続強度の判定方法,及び判定装置について添付図面を
参照しつつ詳細に説明する。
接続強度の判定方法,及び判定装置について添付図面を
参照しつつ詳細に説明する。
【0012】図1の(A),(B),(C),(D),(E),(F) には、前
述したコード固着装置によって電源コードとプラグ端子
が接続されるまでの手順が示されている。以下、各工程
を説明する。
述したコード固着装置によって電源コードとプラグ端子
が接続されるまでの手順が示されている。以下、各工程
を説明する。
【0013】まず、準備工程(図1の(A))において、所
定の長さの電源コード1を準備し、コードホルダー(図
示せず)にセットする。次に、電源コード1を外被剥離
工程(図1の(B))に移送し、電源コード1の端部から所
定の長さだけ外被2を剥離して、絶縁体3,及び導体
(後述)より成るコア3A,3Bを導出する。そして、
この電源コード1を絶縁体剥離工程(図1の(C))に移送
し、コア3A,3Bの端部で絶縁体3を剥離して2芯の
導体4を露出させ(図はハーフストリップが行われた状
態)、更に、導体捻じり工程(図1の(D))において、導
体4上の絶縁体3の剥離カスを除去すると共に、導体4
の捻じりを行う。この後、電源コード1をプラグ端子挿
入工程(図1の(E))に移送し、準備したプラグ端子5の
接続部5aに電源コード1の導体4を挿入する。最後
に、プラグ端子5と電源コード1を接続工程(図1の
(F))に移送し、導体4が挿入された接続部5aをかしめ
て導体4と接続部5aを圧着する。
定の長さの電源コード1を準備し、コードホルダー(図
示せず)にセットする。次に、電源コード1を外被剥離
工程(図1の(B))に移送し、電源コード1の端部から所
定の長さだけ外被2を剥離して、絶縁体3,及び導体
(後述)より成るコア3A,3Bを導出する。そして、
この電源コード1を絶縁体剥離工程(図1の(C))に移送
し、コア3A,3Bの端部で絶縁体3を剥離して2芯の
導体4を露出させ(図はハーフストリップが行われた状
態)、更に、導体捻じり工程(図1の(D))において、導
体4上の絶縁体3の剥離カスを除去すると共に、導体4
の捻じりを行う。この後、電源コード1をプラグ端子挿
入工程(図1の(E))に移送し、準備したプラグ端子5の
接続部5aに電源コード1の導体4を挿入する。最後
に、プラグ端子5と電源コード1を接続工程(図1の
(F))に移送し、導体4が挿入された接続部5aをかしめ
て導体4と接続部5aを圧着する。
【0014】以上のような工程を経て接続が完了する
と、電源コード1とプラグ端子3はそれぞれコードホル
ダーと端子ホルダー(何れも後述)に所定箇所をクラン
プされてモールド工程へ搬送されるが、その前に電源コ
ード1とプラグ端子3の接続強度の判定が行われる。
と、電源コード1とプラグ端子3はそれぞれコードホル
ダーと端子ホルダー(何れも後述)に所定箇所をクラン
プされてモールド工程へ搬送されるが、その前に電源コ
ード1とプラグ端子3の接続強度の判定が行われる。
【0015】図2,及び図3には、本発明の一実施例に
係る接続強度判定装置の構成が示されている。この接続
強度判定装置は、前述したようにコードホルダー18,
及び端子ホルダー19に所定箇所をクランプされて搬送
されてくる電源コード1とプラグ端子3の接続強度を判
定し、電源コード1が搬送されてきたことを検出する搬
送検出用センサ20と、搬送検出用センサ20の検出信
号に基づいて、電源コード1,及びプラグ端子5を保持
して両者に所定の保持力を付加する保持力付加機構30
と、当該保持力付加機構30に保持されている電源コー
ド1とプラグ端子5の接続部5a近傍の電源コード1に
所定の押圧力を付加する押圧力付加機構40と、保持力
付加機構30と押圧力付加機構40を支持する架台と、
電源コード1に押圧力が所定の時間付加されたとき電源
コード1の抜けを検出する抜け検出用センサ13A,1
3Bを備えている。
係る接続強度判定装置の構成が示されている。この接続
強度判定装置は、前述したようにコードホルダー18,
及び端子ホルダー19に所定箇所をクランプされて搬送
されてくる電源コード1とプラグ端子3の接続強度を判
定し、電源コード1が搬送されてきたことを検出する搬
送検出用センサ20と、搬送検出用センサ20の検出信
号に基づいて、電源コード1,及びプラグ端子5を保持
して両者に所定の保持力を付加する保持力付加機構30
と、当該保持力付加機構30に保持されている電源コー
ド1とプラグ端子5の接続部5a近傍の電源コード1に
所定の押圧力を付加する押圧力付加機構40と、保持力
付加機構30と押圧力付加機構40を支持する架台と、
電源コード1に押圧力が所定の時間付加されたとき電源
コード1の抜けを検出する抜け検出用センサ13A,1
3Bを備えている。
【0016】保持力付加機構30は、搬送検出用センサ
の検出信号に基づいて作動する押えシリンダー6と、当
該押えシリンダー6のロッド6aと、ロッド6aの先端
に取り付けられた取付台7と、取付台7の両端に設けら
れたコード押え8,及び端子押え12と、電源コード1
が搬送されたとき、その下部に位置するコード押え台9
より構成されている。
の検出信号に基づいて作動する押えシリンダー6と、当
該押えシリンダー6のロッド6aと、ロッド6aの先端
に取り付けられた取付台7と、取付台7の両端に設けら
れたコード押え8,及び端子押え12と、電源コード1
が搬送されたとき、その下部に位置するコード押え台9
より構成されている。
【0017】押圧力付加機構40は、電源コード1,及
びプラグ端子5に所定の保持力が付加された状態におい
て作動する押圧シリンダー10A,10Bと、押圧シリ
ンダー10A,10Bのロッド10a,10bと、ロッ
ド10a,10bの先端に取り付けられた押圧治具11
A,11Bより構成されている。
びプラグ端子5に所定の保持力が付加された状態におい
て作動する押圧シリンダー10A,10Bと、押圧シリ
ンダー10A,10Bのロッド10a,10bと、ロッ
ド10a,10bの先端に取り付けられた押圧治具11
A,11Bより構成されている。
【0018】抜け検出用センサ13A,13Bは、押圧
シリンダー10A,10Bに設けられており、ロッド1
0a,10bの所定量以上の下降を検出する。
シリンダー10A,10Bに設けられており、ロッド1
0a,10bの所定量以上の下降を検出する。
【0019】以上の構成において、電源コード1とプラ
グ端子5が接続強度判定装置に搬送されてくると、搬送
検出用センサ20が電源コード1,及びプラグ端子5を
検出し、検出信号の出力により押えシリンダー6を作動
させる。
グ端子5が接続強度判定装置に搬送されてくると、搬送
検出用センサ20が電源コード1,及びプラグ端子5を
検出し、検出信号の出力により押えシリンダー6を作動
させる。
【0020】押えシリンダー6が作動すると、ロッド6
a,及びその先端に取付台7を介して取り付けられたコ
ード押え8,及び端子押え12が下降し、コード押え8
とコード押え台9により電源コード1を保持すると共
に、端子押え12によりプラグ端子5が端子ホルダー1
9から抜けないように保持する。この保持によりプラグ
端子5と電源コード1には所定の保持力が付加される。
a,及びその先端に取付台7を介して取り付けられたコ
ード押え8,及び端子押え12が下降し、コード押え8
とコード押え台9により電源コード1を保持すると共
に、端子押え12によりプラグ端子5が端子ホルダー1
9から抜けないように保持する。この保持によりプラグ
端子5と電源コード1には所定の保持力が付加される。
【0021】プラグ端子5と電源コード1に所定の保持
力が付加されると、次いて、押圧シリンダー10A,1
0Bが作動し、ロッド10a,10b,及びその先端に
取り付けられた押圧治具11A,11Bが下降する。こ
の下降により押圧治具11A,11Bが、図4に示す電
源コード1の丸印の部分、すなわち、接続部5aの近傍
のコア3A,3Bを直角方向から所定の時間だけ押圧す
る。この押圧力は電源コード1に対して接続部5aから
電源コード1を引き抜く力として作用する。
力が付加されると、次いて、押圧シリンダー10A,1
0Bが作動し、ロッド10a,10b,及びその先端に
取り付けられた押圧治具11A,11Bが下降する。こ
の下降により押圧治具11A,11Bが、図4に示す電
源コード1の丸印の部分、すなわち、接続部5aの近傍
のコア3A,3Bを直角方向から所定の時間だけ押圧す
る。この押圧力は電源コード1に対して接続部5aから
電源コード1を引き抜く力として作用する。
【0022】上記押圧力は、この電源コード1の引張力
の大きさを決定するものであり、コードの種類毎にレギ
ュレータによって押圧とその時間を設定する。例えば、
電源コード1をCEE規格のプラグ端子に対応させ、そ
の導体断面積を≒0.75mm2 とすると、その破断強
度内で押圧力を設定する必要があるため、押圧シリンダ
ー10は、10φのシリンダーを使用し、押圧力を2k
g/cm2 ,押圧時間を2secとすると、接続部5a
における電源コード1の軸方向にかかる引張力は14k
gとなり、この値がコア3A,3Bのそれぞれの圧着強
度確認の際の引張力となる。
の大きさを決定するものであり、コードの種類毎にレギ
ュレータによって押圧とその時間を設定する。例えば、
電源コード1をCEE規格のプラグ端子に対応させ、そ
の導体断面積を≒0.75mm2 とすると、その破断強
度内で押圧力を設定する必要があるため、押圧シリンダ
ー10は、10φのシリンダーを使用し、押圧力を2k
g/cm2 ,押圧時間を2secとすると、接続部5a
における電源コード1の軸方向にかかる引張力は14k
gとなり、この値がコア3A,3Bのそれぞれの圧着強
度確認の際の引張力となる。
【0023】このようにして電源コード1に軸方向の引
張力が付加されると、圧着強度の弱いものはその引張力
に耐えることができず、プラグ端子5の接続部5aから
導体4が抜けてしまう。このため、押圧シリンダー10
A,10Bのロッド10a,10bはエンド部まで下降
する。この下降を抜け検出用センサ13A,13Bが検
出すると、不良の表示を行うと共に、運転停止を行う。
張力が付加されると、圧着強度の弱いものはその引張力
に耐えることができず、プラグ端子5の接続部5aから
導体4が抜けてしまう。このため、押圧シリンダー10
A,10Bのロッド10a,10bはエンド部まで下降
する。この下降を抜け検出用センサ13A,13Bが検
出すると、不良の表示を行うと共に、運転停止を行う。
【0024】一方、圧着強度が良好なものは、押圧シリ
ンダー10A,10Bを上昇させ、続いて、押えシリン
ダー6を上昇させることにより、電源コード1,及びプ
ラグ端子5を解放し、次のモールド工程へと搬送する。
この搬送と共に接続強度判定装置には次の電源コード
1,及びプラグ端子5がセットされる。このようにし
て、各線心毎のプラグ端子5との接続部の接続強度を全
数確認することができる。
ンダー10A,10Bを上昇させ、続いて、押えシリン
ダー6を上昇させることにより、電源コード1,及びプ
ラグ端子5を解放し、次のモールド工程へと搬送する。
この搬送と共に接続強度判定装置には次の電源コード
1,及びプラグ端子5がセットされる。このようにし
て、各線心毎のプラグ端子5との接続部の接続強度を全
数確認することができる。
【0025】尚、上記実施例では、2芯の平形コードの
接続強度判定について説明したが、図5の(A),(B) に示
すようなコード線心16A,16B,16Cより成る3
芯コード15,及び3芯端子14にも適用することがで
きる。この場合、図6に示すように、押圧シリンダーを
コード線心数と対応させ、押圧治具17A,17B,1
7Cによってコード線心16A,16B,16Cをそれ
ぞれ押圧することにより行うことができる。
接続強度判定について説明したが、図5の(A),(B) に示
すようなコード線心16A,16B,16Cより成る3
芯コード15,及び3芯端子14にも適用することがで
きる。この場合、図6に示すように、押圧シリンダーを
コード線心数と対応させ、押圧治具17A,17B,1
7Cによってコード線心16A,16B,16Cをそれ
ぞれ押圧することにより行うことができる。
【0026】また、強度判定される電源コード1とプラ
グ端子5の接続部は、圧着接続の他に半田付接続でも良
い。更に、接続部強度判定装置は、コード固着装置のラ
イン中に割り込ませずに、プラグ端子と電源コードの接
続を手作業で行った後、単体として使用することもでき
る。
グ端子5の接続部は、圧着接続の他に半田付接続でも良
い。更に、接続部強度判定装置は、コード固着装置のラ
イン中に割り込ませずに、プラグ端子と電源コードの接
続を手作業で行った後、単体として使用することもでき
る。
【0027】以上説明した実施例によると、以下の効果
を奏することができる。 (1) 接続工程後、搬送されたコード付プラグ端子に所定
の引張力を付加し、その接続部のコード端に押圧力を付
加して接続強度の良否を確認するようにしたので、接続
強度判定装置を簡略化することができる。 (2) 接続強度判定装置をコード圧着装置のライン中に組
み込むと、圧着接続と同時に接続部の良否が確認でき
る。 (3) コストを大にしないで全数検査が可能となり、不良
品の差込みプラグの製品化,及びその出荷を避けること
ができる。 (4) 接続強度の数字化が可能となり、接続工程での接続
諸条件のバラツキを小さくすることができる。
を奏することができる。 (1) 接続工程後、搬送されたコード付プラグ端子に所定
の引張力を付加し、その接続部のコード端に押圧力を付
加して接続強度の良否を確認するようにしたので、接続
強度判定装置を簡略化することができる。 (2) 接続強度判定装置をコード圧着装置のライン中に組
み込むと、圧着接続と同時に接続部の良否が確認でき
る。 (3) コストを大にしないで全数検査が可能となり、不良
品の差込みプラグの製品化,及びその出荷を避けること
ができる。 (4) 接続強度の数字化が可能となり、接続工程での接続
諸条件のバラツキを小さくすることができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電源コー
ドと電気接続端子の接続強度の判定方法,及び判定装置
によると、電源コードと電気接続端子の間に所定の張力
を付加し、張力が付加されている状態で接続部の近傍の
電源コードに所定の押圧力を所定の時間付加して接続部
の接続強度を判定するようにしたため、製造コストを大
にしないで全数検査を可能にし、且つ電源コードと電気
接続端子の接続強度試験を電源プラグの製造ライン中に
簡単に割り込ませることができる。
ドと電気接続端子の接続強度の判定方法,及び判定装置
によると、電源コードと電気接続端子の間に所定の張力
を付加し、張力が付加されている状態で接続部の近傍の
電源コードに所定の押圧力を所定の時間付加して接続部
の接続強度を判定するようにしたため、製造コストを大
にしないで全数検査を可能にし、且つ電源コードと電気
接続端子の接続強度試験を電源プラグの製造ライン中に
簡単に割り込ませることができる。
【図1】電源コードとプラグ端子の接続手順を示す説明
図。
図。
【図2】本発明の一実施例を示す説明図。
【図3】本発明の一実施例を示す説明図。
【図4】電源コードの押圧位置を示す説明図。
【図5】3芯の電源コードとプラグ端子を示す説明図。
【図6】3芯コードを押圧する押圧治具を示す説明図。
1 電源コード 2 外皮 3 絶縁体 3A,3B
コア 4 導体 5 プラ
グ端子 5a 接続部 6 押え
シリンダー 7 取付台 8 コー
ド押え 9 コード押え台 10A,10B 押圧用シリンダー 11A,11B 押圧治具 12 端子
押え 13A,13B 抜け検出用センサ 14 3芯
端子 15 3芯コード 16A,16
B,16C コア 17A,17B,17C 押圧治具 18 コードホルダー 19 端
子ホルダー 20 搬送検出用センサ 30 張力付加機構 40 押
圧力付加機構
コア 4 導体 5 プラ
グ端子 5a 接続部 6 押え
シリンダー 7 取付台 8 コー
ド押え 9 コード押え台 10A,10B 押圧用シリンダー 11A,11B 押圧治具 12 端子
押え 13A,13B 抜け検出用センサ 14 3芯
端子 15 3芯コード 16A,16
B,16C コア 17A,17B,17C 押圧治具 18 コードホルダー 19 端
子ホルダー 20 搬送検出用センサ 30 張力付加機構 40 押
圧力付加機構
Claims (2)
- 【請求項1】 電源コードの絶縁体を剥離して露出した
導体を電気接続端子の接続部に接続し、 前記電源コードと前記電気接続端子とを所定の保持力で
保持し、 前記保持力が付加されている状態で前記接続部の近傍の
前記電源コードに所定の押圧力を所定の時間付加して前
記接続部の接続強度を判定することを特徴とする電源コ
ードと電気接続端子の接続強度の判定方法。 - 【請求項2】 絶縁体を剥離して露出した導体に電気接
続端子を接続した電源コードと前記電気接続端子を保持
して両者に所定の保持力を付加する保持力付加手段と、 前記保持力付加手段に保持されている前記電源コードと
前記電気接続端子の接続部近傍の前記電源コードに所定
の押圧力を付加する押圧力付加手段と、 前記電源コードに前記押圧力が所定の時間付加されたと
き前記電気接続端子から前記電源コードの抜けを検出す
る抜け検出手段とを備えたことを特徴とする電源コード
と電気接続端子の接続強度の判定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4128118A JP2664590B2 (ja) | 1992-04-21 | 1992-04-21 | 電源コードと電気接続端子の接続強度の判定方法,及び判定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4128118A JP2664590B2 (ja) | 1992-04-21 | 1992-04-21 | 電源コードと電気接続端子の接続強度の判定方法,及び判定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05299150A true JPH05299150A (ja) | 1993-11-12 |
JP2664590B2 JP2664590B2 (ja) | 1997-10-15 |
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ID=14976827
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4128118A Expired - Fee Related JP2664590B2 (ja) | 1992-04-21 | 1992-04-21 | 電源コードと電気接続端子の接続強度の判定方法,及び判定装置 |
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---|---|
JP (1) | JP2664590B2 (ja) |
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1992
- 1992-04-21 JP JP4128118A patent/JP2664590B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
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---|---|
JP2664590B2 (ja) | 1997-10-15 |
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