JPH05298157A - 情報処理システムのログファイル格納方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 情報処理システムにおいて、障害情報の解析
で故障箇所の指摘が行われたステータスログをログファ
イルに格納しないことにより、故障箇所を指摘できなか
ったステータスログが上書きされ消えてしまう可能性の
軽減を図る。 【構成】 障害情報収集手段２１により収集された障害
情報を障害情報解析手段２２により解析し、解析結果を
障害情報解析結果判定手段２３によって判定する。障害
情報解析手段２２による解析が正しく行われた場合には
交換故障箇所３２をログファイル３に格納し、解析が正
しく行われなかった場合にはステータスログ３３を格納
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は情報処理システムのログ
ファイル格納方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の情報処理システムにおけ
るログファイル格納方式は、障害の発生した装置の障害
情報を収集、解析し、ログファイルに障害発生履歴情報
（以下時系列ログ情報と記する）、交換故障箇所デー
タ、障害詳細情報（以下ステータスログ情報と記する）
を格納していた。保守員は、保守時間にログファイルの
時系列ログ情報及び交換故障箇所データを参照して故障
箇所の交換を行い、交換故障箇所データの指摘がなされ
ていない時にのみステータスログ情報を参照して交換故
障箇所の推定、交換を行っている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のログファイル格納方式では、ログデータの解析
結果に関わらずステータスログ情報を格納しているため
に、交換故障箇所が指摘できなかったログのステータス
ログ情報がログファイルが満杯になった場合に上書きさ
れ、ステータスログの参照ができなくなる可能性があっ
た。

【０００４】本発明は従来の上記実情に鑑みてなされた
ものであり、従って本発明の目的は、従来の技術に内在
する上記課題を解決することを可能とした新規なログフ
ァイル格納方式を提供するようにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明に係るログファイル格納方式は、保守診断制
御装置（以下ＳＶＰと略記する）を有しＳＶＰによって
システム内の各処理装置の障害情報の収集、解析、格納
を行う情報処理システムにおいて、時系列ログ情報とス
テータスログ情報と交換故障箇所情報を格納するログフ
ァイルと、情報処理システム内の各処理装置に障害が発
生した時に処理装置の障害情報を収集し時系列ログ情報
ログファイルに格納する障害情報収集手段と、この障害
情報収集手段によって収集された障害情報を解析して交
換故障箇所を指摘しログファイルに交換故障箇所情報を
格納する障害情報解析手段と、この障害情報解析手段に
よって正常に解析されたか否かを判定する障害情報解析
結果判定手段と、この障害情報解析結果判定手段によっ
て障害情報の解析が正常に行われていないと判定された
時にステータスログ情報をログファイルに格納するステ
ータスログ格納手段とを備えて構成される。

【０００６】

【実施例】次に、本発明をその好ましい一実施例につい
て図面を参照して具体的に説明する。

【０００７】図１は本発明の一実施例を示すブロック構
成図である。

【０００８】図１を参照すると、本発明の一実施例は、
情報処理システム１、保守診断制御装置（ＳＶＰ）２、
ログファイル３から構成されている。さらに情報処理シ
ステム１は、複数の処理装置１１〜１４から構成されて
いる。さらに保守診断装置２は、障害情報収集手段２
１、障害情報解析手段２２、障害情報解析結果判定手段
２３、ステータスログ解析手段２４から構成されてい
る。さらにログファイル３は、時系列ログ３１、交換故
障箇所３２、ステータスログ３３から構成されている。

【０００９】次に図面を参照しながら本発明の実施例の
動作を説明する。

【００１０】情報処理システム１において、処理装置１
２に障害が発生した時に、ＳＶＰ２の障害情報収集手段
２１が起動される。障害情報収集手段２１は、障害の発
生した処理装置１２より障害情報を収集し、処理装置１
２の障害情報より時系列ログ情報を作成し、次にログフ
ァイル３の時系列ログ格納部３１に格納し、障害情報解
析手段２２を起動する。障害情報解析手段２２は、障害
情報収集手段２１によって収集された処理装置１２の障
害情報を解析して交換故障箇所の指摘を行い、障害情報
解析結果判定手段２３を起動する。

【００１１】障害情報解析結果判定手段２３は、障害情
報解析手段２２によって指摘された交換故障箇所情報よ
り、障害情報の解析が正しく行われたか否かを判定す
る。障害情報解析結果判定手段２３によって正しく解析
されていると判定された場合には、障害情報解析手段２
２によって指摘された交換故障箇所データをログファイ
ル３の交換故障箇所格納部３２に格納して処理を終了す
る。

【００１２】また、障害情報解析結果判定手段２３によ
って正しく解析されていないと判定された場合には、ス
テータスログ格納手段２４が起動される。ステータスロ
グ格納手段２４は、障害情報収集手段２１によって収集
された処理装置１２の障害情報よりステータスログ情報
を作成し、それをログファイル３のステータスログ格納
部３３に格納して処理を終了する。

【００１３】保守員は、保守時間にログファイル３の時
系列ログ格納部３１の有無を確認し、時系列ログ情報が
存在しない場合には故障箇所の交換作業を終了し、時系
列ログ情報が存在する場合には交換故障箇所格納部３２
データの有無を確認する。交換故障箇所３２に交換故障
箇所情報が存在する場合には交換箇所格納部３２にて指
摘されている故障箇所の交換を行う。また、交換故障箇
所格納部３２にデータが存在しない場合には、ログファ
イル３のステータスログ格納部３３を参照して、故障箇
所の推定を行い、推定した故障箇所の交換を行う。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
障害発生時の障害情報の解析が正しく行われて、交換故
障箇所の指摘が行われた場合にステータスログをログフ
ァイルに格納しないことにより、解析して故障箇所を指
摘できなかった障害情報のステータスログが、ログファ
イルの満杯による上書きで消されてしまう可能性を軽減
できる効果が得られる。

【００１５】本発明によればまた、ステータスログの格
納件数を減少させることが可能となるために、時系列ロ
グと交換故障箇所の格納件数を増大させることができる
効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る情報処理システムのログファイル
格納方式の一実施例を示すブロック構成図である。

【符号の説明】

１…情報処理システム １１〜１４…処理装置 ２…保守診断制御装置（ＳＶＰ） ２１…障害情報収集手段 ２２…障害情報解析手段 ２３…障害情報解析結果判定手段 ２４…ステータスログ解析手段 ３…ログファイル ３１…時系列ログ ３２…交換故障箇所 ３３…ステータスログ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 保守診断制御装置を有し、該保守診断制
   御装置によってシステム内の各処理装置の障害情報の収
   集、解析、格納を行う情報処理システムにおいて、 障害発生履歴情報と障害詳細情報と交換故障箇所情報を
   格納するログファイルと、 情報処理システム内の各処理装置に障害が発生した時に
   処理装置の障害情報を収集し、障害発生履歴情報を前記
   ログファイルに格納する障害情報収集手段と、 該障害情報収集手段によって収集された障害情報を解析
   して交換故障箇所を指摘し、前記ログファイルに交換故
   障箇所情報を格納する障害情報解析手段と、 該障害情報解析手段によって正常に解析されたか否かを
   判定する障害情報解析結果判定手段と、 該障害情報解析結果判定手段によって障害情報の解析が
   正常に行われていないと判定された時に障害詳細情報を
   前記ログファイルに格納するステータスログ格納手段
   と、 を有することを特徴とする情報処理システムのログファ
   イル格納方式。