JPH05296824A - 管流路の状態監視装置 - Google Patents

管流路の状態監視装置

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JPH05296824A
JPH05296824A JP4106381A JP10638192A JPH05296824A JP H05296824 A JPH05296824 A JP H05296824A JP 4106381 A JP4106381 A JP 4106381A JP 10638192 A JP10638192 A JP 10638192A JP H05296824 A JPH05296824 A JP H05296824A
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JP
Japan
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frequency component
detection signal
valve
pipe flow
flow path
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Application number
JP4106381A
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English (en)
Inventor
Yasushi Uchida
恭嗣 内田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】プラント等に使用されているいかなる管流路の
状態をも正確且つ迅速に監視可能にしたものである。 【構成】管流路20に設置された振動検出器1と、この
振動検出器1により検出された検出信号を複数の周波数
成分に分離する周波数成分分離器4と、背景音の各周波
数成分毎の実効値およびレベル変化を検出するための設
定値を有し、且つ周波数成分分離器4により各周波数成
分に分離された検出信号が入力されるとこの検出信号と
実効値とを比較すると共に、各周波数成分毎に設定され
た設定値を越えているかどうかを求め、各レベル変化の
パターンから管流路に液体がながれているか、管流路に
付属した機器駆動音等によるものか、管流路から液体の
漏洩によるものかを判定する判定装置7と、この判定装
置7の判定結果を出力する出力装置8とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラント等における管流
路の状態監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】発電プラントや化学プラント等において
は、プラント及び構成機器のコントロールや安全性確保
のために多数の管流路が設置され、プラント及び構成機
器の運転に応じて管流路内に流体が流れている。この管
流路内を流れる流体は、一般に管流路中に設けられた流
量調節弁により制御されている。
【0003】例えば原子力発電プラントには、これを制
御するために多くの管流路が設置されているが、プラン
ト運転中にこれらの管流路を運転員により巡回点検する
ことが難しいことから、プラントを安全に運転、保守す
るためにはこれらの管流路の状態を遠隔から迅速に把握
することが重要である。
【0004】その理由は、プラントの運転状態に応じて
流体が流れるべき管流路に流体が流れなかったり、逆に
流体が流れてはいけない管流路に流体が流れた場合には
管流路に付属した機器が高圧になったり、高温になった
りして機器が故障する可能性があり、強いてはプラント
を安全に運転できなくなるためである。特にプラント運
転状態の切替時には正確で迅速な管流路の状態の把握が
必要である。
【0005】ところで、従来かかる管流路の状態を確認
する手段としては、管流路中に設けられた流量計により
流体の流れを検出し、その検出信号から管流路の状態を
判断していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような管
流路の状態確認手段では、管流路の途中に設けられた流
量計が故障した場合には、プラントを停止させて流量計
を保守或いは交換しなければならないという問題があっ
た。
【0007】また、流量計としては管流路外から流体の
流れが検出可能なものもあるが、このような流量計は高
価で構成が複雑になったり、流体の流れが遅い場合には
検出ができないこともある。
【0008】さらに、流量計からの検出信号により管流
路の状態を監視する場合には、管流路から外部への流体
の漏洩を検出することはできないため、その状態のまま
放置されていると重大事故につながる可能性がある。
【0009】従って、従来の流量計による管流路の状態
監視では、管流路の状態を正確、迅速に把握することが
できないため、プラントを安全に運転、保守することは
難しかった。
【0010】本発明は、管流路に流体が流れているか否
か、また管流路から流体が漏洩しているか否かをプラン
トを停止させることなく正確且つ迅速に確認することが
できる管流路の状態監視装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、管流路に設置された振動検出器と、この振動
検出器により検出された検出信号を複数の周波数成分に
分離する周波数成分分離手段と、背景音の各周波数成分
毎の実効値およびレベル変化を検出するための設定値を
有し、且つ前記周波数成分分離手段により各周波数成分
に分離された検出信号が入力されるとこの検出信号と前
記実効値とを比較すると共に、各周波数成分毎に設定さ
れた設定値を越えているかどうかを求め、各レベル変化
のパターンから前記管流路に液体が流れているか、前記
管流路に付属した機器駆動音等によるものか、前記管流
路から液体の漏洩によるものかを判定する判定手段と、
この判定手段により判定された結果を出力する出力手段
とを備えたものである。
【0012】また、上記の構成に加えて管流路から流体
が漏洩していると判定されると周波数成分分離手段によ
り分離された各周波数成分の大きさの総計から管流路よ
り漏洩する流体の漏洩量を算出する漏洩量算出手段を設
けて流体の漏洩量をも監視可能にしたものである。
【0013】さらに、弁を含む管流路に設置された振動
検出器と、この振動検出器により検出された検出信号を
複数の周波数成分に分離する周波数成分分離手段と、背
景音の各周波数成分毎の実効値およびレベル変化を検出
するための設定値を有し、且つ前記周波数成分分離手段
により各周波数成分に分離された検出信号及び前記弁の
開度信号が入力され、検出信号と前記実効値とを比較す
ると共に、各周波数成分毎に設定された設定値を越えて
いるかどうかを求め、各レベル変化のパターンと前記弁
開度信号とからレベルの変化が前記弁に付属した機器駆
動音等の背景音によるものか、流体が前記弁を通して流
れたことによるものかを判定する判定手段と、この判定
手段により判定された結果を出力する出力手段とを備え
たものである。
【0014】さらにまた、上記判定手段に弁の漏洩によ
るものかを判定する流体が弁を通して流れたことによる
ものかを判定する判定機能を持たせ、この判定機能によ
り弁から流体が漏洩していると判定されると周波数成分
分離手段により分離された各周波数成分の大きさの総計
から弁より漏洩する流体の漏洩量を算出する漏洩量算出
手段を設けて弁より漏洩する流体の漏洩量を監視可能に
したものである。
【0015】
【作用】このような構成の管流路の状態監視装置にあっ
ては、管流路に設置された振動検出器の検出信号が周波
数成分分離器により複数の周波数成分に分離されて判定
手段に取込まれると、この判定手段では検出信号と予め
求められた背景音の各周波数成分毎の実効値とを比較す
ると共に、各周波数成分毎に設定された設定値を越えて
いるかどうかを求め、各レベル変化のパターンから管流
路に液体が流れているか、管流路に付属した機器駆動音
等によるものかを判定し、その結果を出力するようにし
ているので、管流路の状態を正確、且つ迅速に検知する
ことができる。また、判定手段に対して管流路からの流
体の漏洩を判定する機能を持たせることにより、管流路
外へ流体が漏洩しているかどうかをも検知でき、さらに
各周波数成分の大きさの総計から管流路より漏洩する流
体の漏洩量を算出する漏洩量算出手段を設けることによ
り流体の漏洩量をも監視可能となる。
【0016】一方、弁を含む管流路に振動検出器を設け
て、この振動検出器により検出された検出信号と弁の開
度信号を判定手段に入力し、この判定手段により各レベ
ル変化のパターンと弁開度信号とからレベルの変化が弁
に付属した機器駆動音等の背景音によるものか、流体が
前記弁を通して流れたことによるものか、弁の漏洩によ
るものかを判定することにより、管流路の状態を監視で
きることは言うまでもなく、弁の状態をも監視すること
ができる。さらに検出信号の各周波数成分の大きさの総
計から弁より漏洩する流体の漏洩量を漏洩量算出手段に
より算出することにより弁より漏洩する流体の漏洩量を
検知することができる。
【0017】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。
【0018】図1は本発明による管流路の状態監視装置
の構成例を示すブロック図である。図1において、1は
プラントの運転に応じて流体が流れる管流路20に外周
面に取付けられた振動検出器で、この振動検出器1によ
り検出された検出信号はプリアンプ2、メインアンプ3
により適宜の信号レベルに増幅した後、信号分岐されて
周波数成分分離器4に入力される。この周波数成分分離
器4は複数のバンド・パス・フィルタ4a〜4e(分離
成分数は数個程度、ここでは5個)で構成され、各バン
ド・パス・フィルタ4a〜4eを通過した信号はそれぞ
れ実効値変換器5a〜5eにより実効値に変換される。
【0019】これら各実効値変換器5a〜5eで変換さ
れた実効値はディジタル変換器6によりアナログ信号か
らディジタル信号に変換され、判定装置7に取り込まれ
る。この判定装置7には、図2に示すような背景音(B
GN)の各周波数成分ごとのパワーレベル(実行値)と
レベル変化を検出するための設定値が設けられ、ディジ
タル変換器6より入力される検出信号を信号レベル比較
部7aにより各周波数成分毎のパワーレベルと比較し
て、各周波数成分毎に設定されたレベル変化検出のため
の設定値を越えているかどうかを求め(検出信号の各周
波数成分毎のパワーレベルから各周波数成分毎に設定さ
れた設定値を差し引いて求め)るものである。即ち、こ
の信号レベル比較部7aでは、管流路に流体が流れてい
ないときの各周波数レベルを保存しておき、信号レベル
の変化が発生したときには、変化後での各周波数成分の
レベル変化幅を求める。
【0020】そして、信号レベル比較部7aによりレベ
ル変化幅が求められると、判定部7bによりレベル変化
のパターンから管流路に流体が流れているかどうか、ま
た管流路に付属した機器駆動音等によるものかどうか、
あるいは管流路からの流体の漏洩によるものかどうかを
判定し、その判定結果を出力装置8に表示する。例えば
図2に示すように低周波側の方が大きい変化幅であれ
ば、機器駆動音等による振動と判定し、また図3に示す
ように低周波側と高周波側が共に大きく変化していれ
ば、管流路20に流体が流れたと判定し、さらに図3に
示すように高周波側が大きく変化した場合は管流路に漏
洩があると判定する。この場合、流体漏洩の場合には、
検出信号と図5に示した各周波数成分毎のパワーレベル
との差の合計から漏洩量も推定して、出力装置8に表示
する。ここで、図5において、実線は設定されている各
周波数成分毎のパワーレベルを表し、点線はレベル変化
検出のための設定値を表している。なお、各周波数成分
毎のレベル変化を検出するための設定値は任意に設定変
更することができるものである。次に上記のように構成
された管流路の状態監視装置の作用を図6に示すフロー
チャートにより説明する。
【0021】振動検出器1により検出された検出信号が
プリアンプ2、メインアンプ3により適宜の信号レベル
に増幅された後、信号分岐されて周波数成分分離器4を
構成する複数のバンド・パス・フィルタ4a〜4eに入
力すると、各バンド・パス・フィルタ4a〜4eを通過
した信号は実効値変換器5a〜5eにより実効値に変換
される。この実効値はディジタル変換器6によりアナロ
グ信号からディジタル信号に変換され、判定装置7に取
込まれる。
【0022】いま、判定装置7の起動が開始されると、
ステップST1では振動検出器1で検出された検出信号
を一定時間間隔Δt毎にサンプリングし、このサンプリ
ング値はその実効値を2乗してパワーに変換され、各周
波数成分毎にアベレージングしたパワーレベルを得てス
テップST2に進む。このステップST2ではアベレー
ジングされた各周波数成分毎のパワーの総計が図5に示
すように予め各周波数成分毎に設定しておいたレベル変
化検出のための設定値を越えていないかどうかを判定す
る。そして、設定範囲内であれば変化なしと判定し、ス
テップST3により信号変化なしと表示してステップS
T1に戻り、Δt秒後に再び上記同様の処理を繰返す。
また、ステップST2により周波数成分の一つでも設定
範囲を越えていると判定されると、ステップST4に進
み、各周波数成分の変化幅を算出する。
【0023】図7は高周波側の2帯域が設定範囲を越え
ている場合の状態を示す。すなわち、ステップST4で
は、ステップST1で得たパワーレベル(ai[i=1,2,…
n;n:周波数分割数]とする)から基準値のパワーレベル
(bi[i=1,2,…n;n:周波数分割数]とする)を引くこと
により、各周波数成分毎の変化幅を得る。 ci=ai−bi ci(i=1,2,…n;n:周波数分割数) ci: 各周波数成
分毎の変化幅
【0024】次にステップST5ではステップST4で
得た変化幅のパターンからレベル変化が管路に流体が流
れたことによるものか、または機器駆動音によるもの
か、あるいは管流路からの漏洩によるものかが判定され
る。
【0025】すなわち、機器騒音等の背景音(BGN)
は低周波成分が多く、また液体の漏洩音は高周波成分が
多く、さらに流体が管路を流れた場合は低周波側と高周
波側が共に大きくなることを基準に前記パターンを分類
すると図8に示すように、(1)レベル増加で背景音
(BGN)増加の場合、(2)レベル増加で漏洩発生ま
たは増加の場合、(3)レベル増加で液体が管路を流れ
た場合、の3通りになる。
【0026】前述した図7の例では、管流路に漏洩が発
生した場合のパターンであるからステップST6に進
み、このステップST6により漏洩の有無を判定する。
この場合、ステップST4で求めた各周波数帯毎のレベ
ル変化幅(図7を例に取ると図中の傾斜部分)の合計を
求め、これが予め設定したレベルよりも大きい場合に漏
洩有りと判定する。なお、ステップST6で漏洩無しと
判定されるとステップST9にて漏洩無しと表示してス
テップST1に戻る。
【0027】また、ステップST6のレベル変化幅の合
計は、漏洩量と対応しており、予め実験等により求めた
両者の関係を基にステップST7で漏洩量を推定する。
つまり、レベル変化幅の合計と漏洩量は図9に示すよう
な関係があり、レベル変化幅の合計Sから漏洩量Qを求
める。図9の関係は管流路毎に変更できるようになって
いる。次にステップST8では、ステップST6で漏洩
有りと判定された場合に警報出力を出すと共に、ステッ
プST7で求めた漏洩量を表示する。なお、以前から漏
洩が続いているときはステップST8により警報表示が
継続される。
【0028】一方、ステップST5で変化幅のパターン
から背景音(BGN)であめると判定されると、ステッ
プST10にて背景音に変化が有ったことを表示し、ス
テップST1に戻る。またステップST5で変化幅のパ
ターンから流体が管路を流れていると判定されるとステ
ップST11にて流体が管路内を流れていることを表示
し、ステップST1に戻る。いずれもステップST1に
戻った後は、Δt秒後に再び検出信号のサンプリングを
行い、上記した手順が繰返される。
【0029】このように本実施例による管流路の状態監
視装置によれば、管流路の状態、つまり管流路内に流体
が流れているか、管流路内に流体が流れていないか、管
流路外に流体が漏洩しているかを正確且つ迅速に検知で
き、漏洩している場合にはその量を推定することができ
る。
【0030】また、各管流路により背景音や漏洩量と漏
洩音の関係はそれぞれ違っているのは当然であるが、本
実施例の背景音設定値及び漏洩量と漏洩音の関係を変更
することにより、どのような管流路にも対応できること
は言うまでもない。
【0031】従って、本実施例による管流路の状態監視
装置にあっては、いかなる管流路に対しても正確且つ迅
速に検知でき、管流路に漏洩がある場合には漏洩量を推
定することができる。
【0032】なお、上記実施例では、複数のアナログ信
号を扱うバウンド・パス・フィルタを並設した周波数成
分分離器を用いたが、ディジタルフィルタやFETによ
る周波数分析装置を用いてもよい。次に本発明による管
流路の状態監視装置の他の実施例について説明する。
【0033】図10は本発明の第2の実施例を示すブロ
ック構成図で、図1と同一部分には同一符号を付して示
す。図10においては、管流路に設けられたの弁21に
対応して振動検出器1が設け、この振動検出器1により
検出された検出信号を図1と同様にプリアンプ2、メイ
ンアンプ3、バンド・パス・フィルタ4a〜4e、実効
値変換器5a〜5eおよびディジタル変換器6を経て判
定装置10に入力すると共に、弁21の開閉信号11を
判定装置10に入力し、この判定装置10の判定結果を
出力装置8に表示する構成としたものである。
【0034】次に判定装置10内での処理の流れを図1
1に示すフローチャートにより説明する。図11のフロ
ーチャートの中で図6のフローチャートと同様の処理を
行う部分には同じ符号を付して示す。
【0035】いま、判定装置7の起動が開始されると、
ステップST1では振動検出器1で検出された検出信号
を一定時間間隔Δt毎にサンプリングし、このサンプリ
ング値はその実効値を2乗してパワーに変換され、各周
波数成分毎にアベレージングしたパワーレベルを得てス
テップST4に進む。ステップST4では、前述同様に
各周波数成分の変化幅を算出してステップST21に進
む。
【0036】ステップST21では、ステップS4で得
た変化幅のパターンと弁開度信号11とからレベルの変
化は、弁に付属した機器駆動音等の背景音によるもの
か、流体が弁を流れたことによるものかを判定する。
【0037】すなわち、機器駆動音等の背景音(BG
N)は低周波成分が多く、弁に流体が流れた場合は低周
波側と高周波側が共に大きくなることを基準に分類する
と、図12に示すようになる。図12において、ケース
1は弁が全閉で背景音が増加した場合、ケース2は弁が
開いていて背景音が増加した場合、ケース3は弁が全開
で流れ音が増加した場合、ケース4は弁は開いていて流
れ音が増加した場合、ケース5は弁が全閉で音が変化し
ない場合、ケース6は弁が開いていて音が変化しない場
合の6通りになる。なお、図12で実線は検出信号の傾
向を表し、点線は弁の状態に応じた管流路或いは弁が正
常な状態における信号の傾向を表す。
【0038】上記ステップST21によるパターン判定
でケース1の場合にはステップST22により、背景音
が上昇したことを表示してステップST1に戻り、ケー
ス2の場合にはステップSTステップST23により弁
が開いているにもかかわらず、流体が流れていないとい
う警報表示を行い、ステップST1に戻る。
【0039】また、ステップST21によるパターン判
定でケース3の場合にはステップST24により弁が閉
っているにもかかわらず、流体が流れているという警報
表示を行い、ステップST1に戻り、ケース4の場合に
はステップST25に進み、弁が開いて流体が流れてい
ることを表示してステップST1に戻る。
【0040】さらに、ステップST21によるパターン
判定でケース5の場合にはステップST26に進み、弁
が開いているにもかかわらず、流体が流れていないとい
う警報表示を行い、ステップST1に戻り、ケース6の
場合にはステップST27に進み、弁が開いているにも
かかわらず流体が流れていないという警報表示を行い、
ステップST1に戻る。そして、各ケースに応じた表示
が行われてステップST1に戻った後は、Δt秒後に再
び検出信号のサンプリングを行い、上記した手順が繰返
される。この第2の実施例によれば、管流路の状態の監
視ができることは言うまでもなく、管流路に設置された
弁の状態も監視することができる。
【0041】次に本発明の第3の実施例について説明す
るに、その構成は図10と同じなので、ここではその説
明を省略し、図13に示すフローチャートにより判定装
置10での処理の流れについて説明する。
【0042】図13に示すフローチャートにおいて、図
11の処理と同様の部分には同符号を付してその説明を
省略する。ステップST21では、ステップST4で得
た変化幅のパターンと弁開度信号11とから第2の実施
例で説明した図12に示す6つのケースに分けられる。
【0043】これら6つのケースの内、ケース1,2,
4,5,6はステップST22,ST23,ST25,
ST26,ST27に進み、警報或いはメッセージを表
示してステップST1に戻る。
【0044】しかし、検出信号は流れのパターンで弁が
全閉となるケース3の場合は、ステップST28に進
み、ステップST4で得られた変化幅のパターンから、
レベルの変化は弁の漏洩によるものか、流れによるもの
かを判定する。すなわち、弁全閉時の漏洩音は高周波成
分と低周波成分が同様の割合で増加するのに対して、弁
が開いた状態で流れている場合は低周波成分の割合が高
周波成分に比べて大きいことから図14に示すように低
周波の合計レベルで高周波成分の合計レベルを割って予
め設定した値αより大きい場合は漏洩ありと判定し、ス
テップST29に進む。また、αより小さい場合は流体
が流れていると判定してステップST30に進み、流体
が弁を流れており、弁が開いている可能性が有ると警報
表示してステップST1に戻る。図13において、低周
波成分と高周波成分の切分けを周波数Fで行っている
が、切分けのための周波数(範囲)は任意に選択できる
ことは言うまでもない。
【0045】また、弁の漏洩音と漏洩量の間には、図1
5に示す関係があるので、ステップST29ではステッ
プST4で得られた変化幅の合計値Svから図12の関
係により漏洩量を算出する。ステップST31ではステ
ップST29で求めた漏洩量と弁に漏洩ありと警報表示
してステップST1に戻る。
【0046】この第3の実施例によれば、管流路の状態
と管流路に設置された弁の状態監視ができることは言う
までもないが、管流路に設置されている弁の漏洩量を推
定することができる。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、プラ
ント等に使用されているいかなる管流路の状態をも正確
且つ迅速に把握することができ、漏洩がある場合には正
確に漏洩量を推定でき、ひいてはプラント及び構成機器
の信頼性を向上させ、安全なプラント運用を行うことが
できる管流路の状態監視装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による管流路の状態監視装置の第1の実
施例を示すブロック構成図。
【図2】同実施例において、信号レベル比較部で求めら
れる変化幅が低周波側が大きい場合のグラフを示す図。
【図3】同実施例において、信号レベル比較部で求めら
れる変化幅が低周波側と高周波側が共に大きい場合のグ
ラフを示す図。
【図4】同実施例において、信号レベル比較部で求めら
れる変化幅が高周波側が大きい場合のグラフを示す図。
【図5】本発明が適用される背景音と漏洩音における各
周波数成分毎のパワーレベルとその総計を示す図。
【図6】同実施例における判定装置の処理手順を説明す
るためのフローチャート。
【図7】漏洩によるパワーレベルの変化幅を示した図。
【図8】レベル変化のパターンと管流路の状態の関係を
示す図。
【図9】管流路が漏洩時のレベル変化幅の合計と漏洩量
の関係を表す図。
【図10】本発明の第2の実施例を示すブロック構成
図。
【図11】同実施例における判定装置の処理手順を説明
するためのフローチャート。
【図12】同実施例において、弁の状態に流体が流れた
場合の低周波側と高周波側が共に大きくなることを基準
に分類したパターンを示す図。
【図13】本発明の第3の実施例を説明するためのフロ
ーチャートを示す図。
【図14】同実施例において、低周波成分と高周波成分
の切分けを説明するための周波数と変化幅の関係図。
【図15】同実施例において、弁の漏洩音と漏洩量との
関係図。
【符号の説明】
1……振動検出器、2,3……アンプ、4……バンドパ
スフィルタ、5……実効値変換器、6……ディジタル変
換器、7……判定装置、8……出力装置。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管流路に設置された振動検出器と、この
    振動検出器により検出された検出信号を複数の周波数成
    分に分離する周波数成分分離手段と、背景音の各周波数
    成分毎の実効値およびレベル変化を検出するための設定
    値を有し、且つ前記周波数成分分離手段により各周波数
    成分に分離された検出信号が入力されるとこの検出信号
    と前記実効値とを比較すると共に、各周波数成分毎に設
    定された設定値を越えているかどうかを求め、各レベル
    変化のパターンから前記管流路に液体がながれている
    か、前記管流路に付属した機器駆動音等によるものか、
    前記管流路から液体の漏洩によるものかを判定する判定
    手段と、この判定手段により判定された結果を出力する
    出力手段とを備えたことを特徴とする管流路の状態監視
    装置。
  2. 【請求項2】 管流路に設置された振動検出器と、この
    振動検出器により検出された検出信号を複数の周波数成
    分に分離する周波数成分分離手段と、背景音の各周波数
    成分毎の実効値およびレベル変化を検出するための設定
    値を有し、且つ前記周波数成分分離手段により各周波数
    成分に分離された検出信号が入力されるとこの検出信号
    と前記実効値とを比較すると共に、各周波数成分毎に設
    定された設定値を越えているかどうかを求め、各レベル
    変化のパターンから前記管流路に液体がながれている
    か、前記管流路に付属した機器駆動音等によるものか、
    前記管流路から液体の漏洩によるものかを判定する判定
    手段と、この判定手段により前記管流路から流体が漏洩
    していると判定されると前記周波数成分分離手段により
    分離された各周波数成分の大きさの総計から前記管流路
    より漏洩する流体の漏洩量を算出する漏洩量算出手段
    と、前記判定手段により判定された結果及び前記漏洩量
    算出手段により算出された流体の漏洩量を出力する出力
    手段とを備えたことを特徴とする管流路の状態監視装
    置。
  3. 【請求項3】 弁を含む管流路に設置された振動検出器
    と、この振動検出器により検出された検出信号を複数の
    周波数成分に分離する周波数成分分離手段と、背景音の
    各周波数成分毎の実効値およびレベル変化を検出するた
    めの設定値を有し、且つ前記周波数成分分離手段により
    各周波数成分に分離された検出信号及び前記弁の開度信
    号が入力され、検出信号と前記実効値とを比較すると共
    に、各周波数成分毎に設定された設定値を越えているか
    どうかを求め、各レベル変化のパターンと前記弁開度信
    号とからレベルの変化が前記弁に付属した機器駆動音等
    の背景音によるものか、流体が前記弁を通して流れたこ
    とによるものかを判定する判定手段と、この判定手段に
    より判定された結果を出力する出力手段とを備えたこと
    を特徴とする管流路の状態監視装置。
  4. 【請求項4】 弁を含む管流路に設置された振動検出器
    と、この振動検出器により検出された検出信号を複数の
    周波数成分に分離する周波数成分分離手段と、背景音の
    各周波数成分毎の実効値およびレベル変化を検出するた
    めの設定値を有し、且つ前記周波数成分分離手段により
    各周波数成分に分離された検出信号及び前記弁の開度信
    号が入力され、検出信号と前記実効値とを比較すると共
    に、各周波数成分毎に設定された設定値を越えているか
    どうかを求め、各レベル変化のパターンと前記弁開度信
    号とからレベルの変化が前記弁に付属した機器駆動音等
    の背景音によるものか、流体が前記弁を通して流れたこ
    とによるものか、前記弁の漏洩によるものかを判定する
    判定手段と、この判定手段により前記弁から流体が漏洩
    していると判定されると前記周波数成分分離手段により
    分離された各周波数成分の大きさの総計から前記弁より
    漏洩する流体の漏洩量を算出する漏洩量算出手段と、前
    記判定手段により判定された結果及び前記漏洩量算出手
    段により算出された流体の漏洩量を出力する出力手段と
    を備えたことを特徴とする管流路の状態監視装置。
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