JPH05296116A - 燃料噴射ポンプ - Google Patents

燃料噴射ポンプ

Info

Publication number
JPH05296116A
JPH05296116A JP10122792A JP10122792A JPH05296116A JP H05296116 A JPH05296116 A JP H05296116A JP 10122792 A JP10122792 A JP 10122792A JP 10122792 A JP10122792 A JP 10122792A JP H05296116 A JPH05296116 A JP H05296116A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
injection
pressure chamber
passage
plunger
fuel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10122792A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeiku Enomoto
榎本  滋郁
Masayuki Abe
誠幸 阿部
康行 ▲榊▼原
Yasuyuki Sakakibara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Soken Inc filed Critical Nippon Soken Inc
Priority to JP10122792A priority Critical patent/JPH05296116A/ja
Publication of JPH05296116A publication Critical patent/JPH05296116A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンのパイロット噴射において、サブ噴
射終了時のスピル弁の閉弁時の油撃による作動音の発生
を防止しながら、メイン噴射の噴射切れの悪化をも防止
し、更に、サブ噴射とメイン噴射の間隔を短縮する。 【構成】 プランジャ6の右行によって高圧に加圧され
る圧力室15の燃料は分配通路21から各気筒の噴射弁
20へ供給されるが、その噴射開始及び終了の時期を制
御し、場合によってはパイロット噴射を行なわせるため
に、圧力室15から通路44、スピル弁24、スプリン
グ室40、低圧通路41を経て、高圧燃料の一部を低圧
室18へ溢流させる。通路44には小径の絞り46が設
けられており、パイロット噴射のサブ噴射終了時には溢
流する高圧燃料に抵抗を与えて油撃を緩和するが、メイ
ン噴射終了時には、円周溝49,50、ポート47がプ
ランジャ通路48と連通して、噴射切れの悪化を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼルエンジンの
ような内燃機関の燃料噴射開始時期、噴射量、噴射率
(パイロット噴射)の制御を行うアクチュエータを備え
た燃料噴射ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジン等の燃料噴射ポンプ
において、プランジャによって燃料を高圧に加圧する圧
力室と低圧室との間に、ピエゾ積層体によって高い応答
性をもって開閉するスピル弁を設け、プランジャが圧縮
行程にあるときに、スピル弁を開閉して圧力室の圧力を
上昇あるいは一時的に降下させ、それによって燃料の噴
射開始時期及び噴射終了時期を調整し、場合によっては
パイロット噴射をも行なわせるようにした電子制御燃料
噴射装置が知られている(特開昭63−65132号公
報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電子制御燃
料噴射装置においては、スピル弁の弁体をプランジャの
1行程中に2度閉弁・開弁作動をさせることによりパイ
ロット噴射を実現している。この場合、サブ噴射が終了
したのち、メイン噴射のために再び弁体が閉弁作動をす
る時、弁体は高圧高速燃料を一気に遮断するため油撃が
発生し、それが作動音の原因となっている。また、低速
回転時はプランジャの圧送速度が低いため、スピル弁を
開いて高圧の燃料を一旦溢流させると、再びスピル弁が
閉弁しても圧力室の圧力がノズル開弁圧まで回復するの
に時間がかかり、パイロット間隔を短くすることができ
ないという問題点があった。
【0004】本発明は、このような従来技術の問題を解
決するもので、油撃による作動音が小さく、かつ、低回
転時においてもパイロット間隔を短くすることができる
応答性の高い電子制御燃料噴射ポンプを提供するもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明では次に示すような技術的手段を講じた。
すなわち、燃料の溢流通路の途中に絞りを設け、サブ噴
射とメイン噴射との間で圧力室から低圧室へ溢流する燃
料量を抑制することにより、油撃による作動音を低減さ
せるとともに、低速回転時でのパイロット間隔を短くす
ることを可能とした。更に、高速高負荷時において絞り
により噴射切れが悪化するのを防ぐため、プランジャの
リフト又は回転により圧力室からスピル弁に通じる通路
面積が増大するように変化する通路を設けた。
【0006】
【実施例】次に、図1〜図2を用いて本発明の実施例を
説明する。図1は本実施例の構成を示す縦断面図であ
る。図1において、本実施例の燃料噴射ポンプ1は所謂
分配型で、ドライブシャフト2は図示しないエンジンに
よって駆動され、エンジン回転数の2分の1の回転数に
同期して回転運動を行なう。ドライブシャフト2には、
シグナルロータ3がこのドライブシャフト2と同軸的に
固定されている。さらに、ドライブシャフト2はカップ
リングを介してカムプレート4に連結される。カムプレ
ート4はスプリング5によってプランジャ6と一体化さ
れると共にローラ7に対して押圧される。したがって、
カムプレート4がドライブシャフト2によって回転駆動
されることにより、ローラ7とカムプレート4のカム山
との結合状態が変化し、プランジャ6は1回転中に気筒
数と等しい回数だけ軸方向に往復動する。ローラ7はロ
ーラ軸8によって回転自在になっており、ローラ軸8は
ローラリング9に固定されている。
【0007】ローラリング9には、シグナルロータ3の
周面に対向するようにピックアップ10が取り付けられ
る。シグナルロータ3には、所定角(例えば、5.62
5°)毎に凸状歯が複数個配置されると共に、これらの
凸状歯が気筒数と同数だけ等間隔に切欠かれて欠歯部
(例えば2歯分)が形成される。したがって、シグナル
ロータ3が回転すると凸状歯がピックアップ10に対し
て接近したり離間したりするため、電磁誘導によってピ
ックアップ10からNEパルス信号が出力される。この
NEパルス信号の幅広の谷部(シグナルロータ3の欠歯
部に相当する)は基準位置信号として作用し、その他の
部分は回転角信号として作用する。
【0008】プランジャ6の外周には1個の分配ポート
11とエンジン気筒数と同数の吸入グルーブ12とが形
成され、このプランジャ6の先端面とシリンダボア13
及びメクラ栓14との間には圧力室15が形成されてい
る。シリンダ16及びケーシング17には、低圧室18
とシリンダボア13とを連通する吸入通路19と、外部
の各気筒の噴射弁20をシリンダボア13に導通可能な
分配通路21とが形成されている。この分配通路21は
エンジン気筒数と同数設けられるとともに、その途中に
はそれぞれデリバリ弁22が設けられている。デリバリ
弁22はばね23に抗して開放可能であり、逆止弁とし
ての機能及び吸戻し弁としての機能を有する。
【0009】従って、プランジャ6が図中左行して圧力
室15が膨張する時、すなわち燃料噴射ポンプ1の吸入
行程においては、いずれかの吸入グルーブ12が吸入通
路19に導通して低圧室18内の燃料が圧力室15内に
吸入され、これとは逆に、プランジャ6が図中右行して
圧力室15が圧縮される時、すなわち圧縮行程において
は、分配ポート11がいずれかの分配通路21に導通し
て圧力室15内の加圧燃料が燃料噴射弁20へ圧送され
る。なお、プランジャ6が右行し始める時期は、噴射弁
20に噴射開始が要求される時期よりも十分に早く、ま
たプランジャ6の右行を停止する時期は、噴射弁20に
噴射停止が要求される時期よりも十分に遅くなるように
設定されている。
【0010】燃料噴射ポンプ1のケーシング17には、
圧力室15の圧力を制御するスピル弁としての圧力制御
弁24が設けられており、この圧力制御弁24により燃
料噴射ポンプ1の燃料噴射開始時期、噴射量、噴射率が
制御される。圧力制御弁24は、電圧の印加に応じて伸
縮する電歪体であるピエゾ積層体25と、このピエゾ積
層体25の伸縮変位を受けて変位するピストン26と、
このピストン26を図中上方に付勢する皿バネ27と、
前記ピエゾ積層体25、ピストン26、皿バネ27を収
納するピエゾハウジング28と、キャップハウジング2
9と、バルブニードル30と、このバルブニードル30
を常に開弁方向に付勢するスプリング31と、バルブニ
ードル30及びスプリング31を収納するバルブハウジ
ング32とから構成されている。
【0011】バルブハウジング32は、ノックピン33
により回転を防止され、それを押圧するようにピエゾハ
ウジング28がケーシング17に螺着されている。皿バ
ネ27は、ピストン26とピエゾハウジング28の底部
との間に配設されており、そこにはバルブニードル30
を閉弁方向に付勢するための圧力を保持する変圧室34
が形成されている。なお、ピストン26の外周には変圧
室34内の圧力が洩れないようにOリング35が設けら
れている。
【0012】ピエゾ積層体25は、例えば直径15mm、
厚さ0.5mmの円板状のPZT素子と、直径15mm、厚
さ0.1mmの銅板とを交互に積層して円柱状にしたもの
であり、それぞれのPZT素子の厚み方向に並列に電圧
を印加することができるように、リード線36とPZT
素子間の銅板とが結合されている。リード線36はグロ
メット37を介してピエゾハウジング28の外部へ伸び
ていて、駆動回路38に接続されている。
【0013】PZT素子はチタン酸ジルコン酸鉛を主成
分として、焼成された強誘電体セラミックスであり、電
歪効果を有する代表的な素子である。その物性は、厚み
方向に500Vの電圧を印加すると厚さが0.5μm増
加し、逆に500Vの電圧が発生している時にこれをシ
ョートさせると厚さが0.5μm減少する。また厚み方
向に200kg/cm2 の圧力を作用させると厚み方向に2
00Vの電圧が発生するというものである。本実施例に
おけるピエゾ積層体25は、PZT素子を100枚積層
して電気的に並列に結合したものであり、500Vの電
圧を印加すると50μmの伸長が得られる。
【0014】皿バネ27により図中上方に付勢されてい
るピストン26は、前記ピエゾ積層体25の伸縮を受け
てピエゾハウジング28内で上下方向に摺動し、それに
よって変圧室34の容積を変動させる。
【0015】電子式制御装置(ECU)39は周知のよ
うに、CPU,RAM,ROM,AD変換器、入力ポー
ト、出力ポートなどから構成される。ECU39のRO
Mには制御のルーチンのプログラムが格納されており、
ピックアップ10からのNEパルス信号、水温、アクセ
ル開度などに応じて、駆動回路38を制御する。
【0016】バルブニードル30はバルブハウジング3
2内の穴に摺動自在に配設されており、このバルブニー
ドル30のケーシング17側にはスプリング室40が形
成されている。そしてスプリング室40内にはバルブニ
ードル30を常時開弁方向に付勢するスプリング31が
挿入されていて、このスプリング室40はケーシング1
7に穿設された低圧通路41を介して低圧室18に導通
している。
【0017】また、バルブニードル30の図中上方に
は、ピエゾハウジング28に穿設された変圧室通路42
があり、ピエゾ積層体25が伸長して変圧室34の容積
が小さくなり圧力が高くなると、バルブニードル30は
シート面43に着座して圧力室からの通路44とスプリ
ング室40との連通が遮断される。さらに、変圧室34
は連通通路45を介してシリンダボア13に連通する。
吸入行程が終了してプランジャ6が圧縮行程に入る前に
は、連通通路45と圧力室15との連通はプランジャ6
の回転により遮断され、同様にプランジャ6の圧縮行程
が終了して吸入行程に入ってからは、連通通路45はプ
ランジャ6の回転により吸入グルーブ12を介して圧力
室15と連通する。以上の構成は従来技術のそれと実質
的に同じものである。
【0018】本発明の特徴に対応して図1に示す実施例
では、圧力室への通路44とシリンダボア13とをポー
ト47及びシリンダボアに設けた円周溝50によって結
び、更にプランジャ6に、プランジャ通路48を介して
圧力室15に通じる円周溝49を設けている。この構成
により、プランジャの円周溝49とシリンダボアの円周
溝50とはプランジャ6の所定リフト以上で連通する。
更に、本発明の他の一つの特徴に対応して、ポート47
と圧力室15とを連通する圧力室通路44の途中に絞り
46を設けている。
【0019】したがって、バルブニードル30がシート
面43から離れている時、プランジャ6の所定リフト以
上では、圧力室15、絞り46、圧力室通路44、スプ
リング室40という流路以外に、それと並列的に、圧力
室15、プランジャ通路48、円周溝49、円周溝5
0、ポート47、圧力室通路44、スプリング室40と
いう流路が形成される。
【0020】次に、図1、図2を用いて本実施例の作動
を説明する。図2は図1に示した実施例の時間の経過に
対応する各部の動き等を示した作動説明図である。
【0021】プランジャ6の吸入行程において、プラン
ジャ6の吸入グルーブ12の1つは、フィードポンプ
(図示せず)によって5kg/cm2 の低圧に加圧された燃
料が充満している低圧室18に吸入通路19を介して導
通し、プランジャ6の図中左方向への移動とともに低圧
室18の燃料を圧力室15内に吸入する。ここで、吸入
通路19と導通している吸入グルーブ12と180°ず
れた位置になる別の吸入グルーブ12は連通通路45と
導通しており、変圧室34は低圧室18と同じ圧力の5
kg/cm2 になっている。この時はプランジャ6が左方に
あるので、円周溝49と円周溝50との位置は一致して
おらず、それらの間の連通は遮断されている。
【0022】プランジャ6の吸入行程が終了すると、吸
入通路19と圧力室15との連通がプランジャ6の回転
により遮断され、連通通路45と圧力室15との連通も
同様に遮断される。プランジャ6の圧縮行程時において
は、駆動回路38から500Vの噴射開始信号がピエゾ
積層体25に印加される。それによってピエゾ積層体2
5は50μmほど伸長し、ピストン26を皿バネ27に
抗して押し下げて変圧室34の容積を縮小させる。この
ため変圧室34の圧力は70kg/cm2 に上昇し、バルブ
ニードル30はシート面43に押しつけられて圧力室1
5とスプリング室40との導通が遮断される。圧力室1
5の圧力はプランジャ6の右行とともに上昇してゆき、
噴射弁20の開弁圧である160kg/cm2 に達すると図
2(a)に示されるように噴射を開始する。その後、プ
ランジャ6は右行を続けこの右行につれて圧力室15内
の圧力はさらに上昇する。
【0023】この実施例では、バルブニードル30の直
径が7mmであり、変圧室34内の圧力が70kg/cm2
なっている。従って、バルブニードル30の上面に作用
する下方向の閉弁力F1 は、 F1 =70×π÷4×(0.7)2 ≒26.9kgf となる。ここで、図2の(b)に示されるように駆動回
路38によりピエゾ積層体25の電圧がショートされる
(0Vになる)とピエゾ積層体25は直ちに50μmほ
ど収縮し、その分だけピストン26は皿バネ27に押さ
れて上昇する。これにより変圧室34の容積は増加し、
変圧室34の圧力は70kg/cm2 から5kg/cm2まで低
下する。この状態では、バルブニードル30の上面に作
用する閉弁力F2は、 F2 =5×π÷4×(0.7)2 ≒1.9kgf となり、開弁方向に作用するスプリング31のセット荷
重F3 =3kgf よりも小さくなるので、バルブニードル
30はスプリング31に押されて図中上方向に移動しシ
ート面43から離れて開弁し、圧力室15の燃料は通路
44、スプリング室40、低圧通路41を介して低圧室
18に溢流する。その結果、圧力室15の圧力は噴射弁
20の開弁圧である160kg/cm2 以下となり、一時的
に噴射が停止する。(サブ噴射)
【0024】この時、通路44に絞り46が設けられて
いることにより、図2の(c)に示されるように、圧力
室15から低圧室18に溢流する燃料量が抑制されるた
め、絞り46を設けていない従来技術の場合(図2の破
線)と比較して圧力室15の圧力低下速度は低く(遅
く)なり、かつ、バルブニードル30の側面圧力低下速
度は高く(速く)なる。
【0025】再び、ピエゾ積層体25に電圧が印加され
ると、ピエゾ積層体25は伸長し、バルブニードル30
はシート面43に押しつけられて圧力室15とスプリン
グ室40との導通が遮断される。この時、図2の(d)
に示されるように、絞り46の存在によりバルブニード
ル30の側面圧力は従来技術の場合よりも低くなるの
で、バルブニードル30が閉じる時に発生する油撃を小
さくすることができ、作動音が小さくなる。また、圧力
室15の圧力低下量を比較的少なく抑えることができる
ので、従来技術の場合よりも早く圧力室15の圧力がノ
ズル開弁圧になり、その分だけメイン噴射が早く再開さ
れ、パイロット間隔を短くすることができる。プランジ
ャが更に図中で右行すると、円周溝49と円周溝50は
連通し、圧力室15からバルブニードル30の側面に通
じる最小断面積は図2に示すように増加する。
【0026】その後、ピエゾ積層体25に印加された電
圧がショートされると、バルブニードル30はシート面
43から離れて開弁し、圧力室15の燃料は主にプラン
ジャ通路48、円周溝49、円周溝50、ポート47、
圧力室通路44、スプリング室40、低圧通路41を通
って低圧室18へ流れ、圧力室15の圧力はすみやかに
低下し、メイン噴射のシャープカットが維持されつつ、
噴射が終了する。
【0027】ここで、絞り46の径、およびポート47
と円周溝49が導通する時のプランジャ6のリフト量
は、送油率、噴射弁20などにより最適値が異なる。本
実施例の場合、絞り46の径は0.9mmであり、プラン
ジャ6が0.5mmリフトした時にポート47と円周溝4
9が導通するようになっている。なお、本実施例におい
て、ピエゾ積層体25の代わりに別のアクチュエータ、
たとえばソレノイドを用いてもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明を実施することにより、エンジン
の低速回転時においてスピル弁が閉弁する際に生じる油
撃による耳ざわりな作動音の発生を低レベルに抑えるこ
とができ、エンジンの静粛性を高めることができる。ま
た、パイロット噴射を行なわせる場合に、サブ噴射とメ
イン噴射の間隔を短縮して、噴射制御の応答性を高める
ことが可能になる。しかも、本発明によれば、低速回転
時の問題を解決しながらも高速回転時において噴射切れ
の悪化を招くことがないので、エミッションの悪化も防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料噴射ポンプの実施例を示す断面図
である。
【図2】実施例の燃料噴射ポンプの作動説明図である。
【符号の説明】
1…分配型燃料噴射ポンプ 2…ドライブシャフト 4…カムプレート 6…プランジャ 11…分配ポート 12…吸入グルーブ 13…シリンダボア 15…圧力室 18…低圧室 19…吸入通路 20…燃料噴射弁 21…分配通路 24…スピル弁(圧力制御弁) 25…ピエゾ積層体 26…ピストン 27…皿バネ 30…バルブニードル 31…スプリング 34…変圧室 38…駆動回路 39…電子式制御装置(ECU) 40…スプリング室 41…低圧通路 42…変圧室通路 43…シート面 44…圧力室からの通路 45…連通通路 46…絞り 47…ポート 48…プランジャ通路 49,50…円周溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダボア内を往復動するプランジャ
    により圧力室内の燃料を高圧に加圧して燃料噴射弁へ供
    給する燃料圧送手段と、前記圧力室内の高圧の燃料の一
    部を低圧室へ溢流させて前記圧力室内の燃料の圧力を制
    御する溢流通路と、該溢流通路を開閉する弁体を有する
    スピル弁部と、前記弁体に作用して前記溢流通路の開閉
    動作を行わせる制御圧力を発生するアクチュエータとを
    備えた燃料噴射ポンプにおいて、前記溢流通路の面積が
    前記プランジャのリフト量、または回転により変化する
    ように構成したことを特徴とする燃料噴射ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記溢流通路の途中に絞りを設けるとと
    もに、該絞りの前記低圧室側と前記シリンダボアを連通
    するポートをも設け、該ポートは前記プランジャの所定
    リフト以上で、前記プランジャに設けられた円周溝とプ
    ランジャ通路を介して前記圧力室と連通するように構成
    したことを特徴とする請求項1記載の燃料噴射ポンプ。
JP10122792A 1992-04-21 1992-04-21 燃料噴射ポンプ Withdrawn JPH05296116A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10122792A JPH05296116A (ja) 1992-04-21 1992-04-21 燃料噴射ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10122792A JPH05296116A (ja) 1992-04-21 1992-04-21 燃料噴射ポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05296116A true JPH05296116A (ja) 1993-11-09

Family

ID=14295016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10122792A Withdrawn JPH05296116A (ja) 1992-04-21 1992-04-21 燃料噴射ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05296116A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4784102A (en) Fuel injector and fuel injection system
JPH0565696B2 (ja)
US6725840B1 (en) Fuel injection device
US4793314A (en) Fuel injection pump for an internal combustion engine
EP1502021A1 (en) Fuel injection system
JPH05296116A (ja) 燃料噴射ポンプ
JPH05296117A (ja) 燃料噴射ポンプ
JPH0762442B2 (ja) 内燃機関の弁駆動制御装置
JPS61149568A (ja) 燃料噴射弁
JP3038966B2 (ja) 圧力制御弁装置の制御方法
JP2508114B2 (ja) ディ−ゼル機関用燃料噴射装置
JP3632337B2 (ja) 噴射弁
JPS63208630A (ja) 燃料噴射率制御装置
JPH0665872B2 (ja) 液圧液体の噴射率制御装置
JP3021674B2 (ja) 燃料噴射ポンプ
JPS6312836A (ja) 燃料噴射ポンプの噴射率制御装置
JPH02283854A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JPH02161136A (ja) 燃料噴射装置
JPS61160563A (ja) 電歪式流体噴射制御装置
JP3760572B2 (ja) エンジンの燃料噴射装置
JP3893707B2 (ja) 可変吐出量高圧ポンプ
JPH06100105B2 (ja) 燃料噴射装置
JPH04339139A (ja) 電子制御燃料噴射ポンプ及びその制御方法
JPH04287865A (ja) 圧力流体制御装置
JPS6149164A (ja) 燃料噴射弁

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990706