JPH02283854A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射制御装置

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JPH02283854A
JPH02283854A JP10171089A JP10171089A JPH02283854A JP H02283854 A JPH02283854 A JP H02283854A JP 10171089 A JP10171089 A JP 10171089A JP 10171089 A JP10171089 A JP 10171089A JP H02283854 A JPH02283854 A JP H02283854A
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Japan
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injection
plunger
pressure chamber
pressure
high pressure
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Application number
JP10171089A
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English (en)
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Masayuki Abe
誠幸 阿部
Toshihiko Ito
猪頭 敏彦
Yasuyuki Sakakibara
榊原 康行
Akihiro Izawa
井沢 明宏
Shigeo Enomoto
榎本 滋郎
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Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は内燃機関の燃料噴射装置に関するもの、で、特
にディーゼルエンジンの燃料噴射率制御のために電歪式
アクチュエータを用いてパイロット噴射を行なうものに
関する。
〔従来の技術〕
発明者らはこれまでに圧電素子からなる電歪式アクチユ
エータを用いてパイロット噴射を行なわせる内燃機関の
燃料噴射装置を開発し、ディーゼルエンジンの騒音、N
O,低減に効果があることを見い出した。
しかしながら、圧電素子からなる電歪式アクチユエータ
を用いて高圧燃料の噴射制御を行なう場合には、 ■圧電素子の小さなりフグ率により圧送圧力が低下し、
燃料噴射量の減少、噴射期間の増大というような現象が
起きる。この現象は高速、高負荷域において特に著しい
■圧電素子にかかる高圧燃料による高荷重履歴により圧
電素子が劣化する。
等の問題があった。
そこで、ポンププランジャのリフトが所定値以上のとき
、圧電素子側に高圧油が導通しない構成を、特開昭62
−3133号公報記載の発明において提案した。第8図
はこの従来例におけるポンプブランジャ6の先端拡大図
、第9図は作動状態を示す線図である。これらの図にお
いて、3は燃料噴射ポンプの高圧室、6はプランジャ、
9は一つの燃料噴射弁への分配ボート、10は気筒数だ
けある燃料の吸入ボート、21はプランジャ6の中央ボ
ーl−122は中央ボート21に連通ずるポート、22
Aはポート22の開口位置の環状溝、55はシリンダを
貫通して電歪式アクチュエータに通じるポート、61は
ポート55の開口部に設けられる角穴状のポートを示す
。(なお、本発明との共通部分については、第1図と後
述の説明を参照。)第8図において、シリンダに設けら
れポート21゜22を通じて高圧室3と通じていた角穴
61は、プランジャ6の右行により、噴射行程中期〜後
期(第8図(C))に環状溝22Aと遮断される。これ
は第9図におけるポンプ回転角度aの位置に相当する。
その時、電歪式アクチュエータの可変容積室には高圧室
3の圧力が閉じ込められ、再び第9図(G)に示すカム
リフトがリフトAに戻るまで、可変容積室39には第9
図(B)に示すような圧力が閉じ込められた状態となる
〔発明が解決しようとする課題〕
前記の従来技術によれば、圧電素子からなる電歪式アク
チュエータには最大圧力は導入されないにしても、Aと
して示したプランジャリフト時には圧電素子側へ通じる
ポート61が閉じられ、リフ、トAに対応する圧力が圧
電素子側の可変容積室に閉じ込められるため、再びプラ
ンジャリフトが所定値に戻るまでの比較的長時間、圧電
素子は高荷重に曝されることになり、圧電素子が劣化す
ることがある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の内燃機関の燃料噴射制御装置は、シリンダボア
と該シリンダボア内に摺動自在に嵌合されたプランジャ
とによって形成される高圧室内の燃料を加圧送出して噴
射弁から噴出させる内燃機関の燃料噴射制御装置におい
て、印加電圧に応じて電歪式アクチュエータによって容
積を変化することができる可変容積室を噴射初期及び噴
射終了後から前記プランジャの圧送上死点直後にかけて
前記高圧室に連通させるように構成したことを特徴とす
る。
〔作 用〕
本発明においては前記電歪式アクチュエータによって、
容積が変化される可変容積室は噴射初期に高圧室に導通
されており、電歪式アクチュエータの作動により噴射初
期にパイロット噴射を形成することができる。噴射中期
から後期には前記可変容積室と高圧室は導通が遮断され
圧電素子には高荷重がかからない。さらにプランジャ上
死点付近の高圧室が吸入ボートあるいはスピルボートを
介して低圧(フィード圧)に導通した時期に、前記可変
容積室も低圧に開放される様にしたので、可変容積室に
閉じこめられた圧力に圧電素子が曝される時間も短かく
なる。
〔実施例〕
第1図ないし第4図は本発明の第1実施例に関するもの
で、第1図は本発明を適用した分配型燃料噴射ポンプの
要部断面図、第2図は第1図中のプランジャ6の先端部
付近の拡大断面図である。
第1図において、燃料噴射ポンプlに噴射率制御装置2
が取付けられている。
まず燃料噴射ポンプ1について説明する。ケーシング4
のシリンダボア5内に摺動自在に支持されたプランジャ
6は、エンジン回転数の1/2に同期して回転往復運動
を行なう。即ち、エンジンの回転はギヤ又はタイミング
ベルトを介して駆動軸(図示せず)に伝達され、プラン
ジャ6はこの駆動軸により同軸的に回転駆動されるとと
もに、プランジャ6と一体的に結合されたフェイスカム
7がローラ8に係合することにより往復運動する。
フェイスカム7はバネ(図示せず)により常時図の左方
に付勢されてローラ8に当接されており、。
プランジャ6の往復運動は、軸心周りに回転してフェイ
スカム7のカム面の形状に従うことにより行われる。プ
ランジャ6はその外周に、1個の分配ボート9とエンジ
ン気筒数と同数個の吸入ボート10とが形成され、この
プランジャ6の先端面とシリンダボア5との間には高圧
室3が形成される。
ケーシング4には、外部の各噴射弁1゛3をシリンダボ
ア5に導通可能な分配通路14が形成される。分配通路
14はエンジン気筒数と同数個設けられるとともに、そ
の途中にはそれぞれデリバリ弁15が設けられる。デリ
バリ弁15はばね16に抗して開口可能であり、逆止弁
としての機能及び吸戻し弁としての機能を有する。
シリンダ24の図右端面には環状の突起58を構成した
盲栓56がネジ部57によってケーシング4に締結され
高圧室3をシールする。11は低圧室である。低圧室1
1と吸入ボート10は図示しない吸入通路で結ばれてお
り、プランジャ6の特定の回転角で高圧室3と低圧室と
は導通する。
プランジャ6が第1図中において左行して高圧室3が膨
張する時、いずれかの吸入ボート10が図示しない吸入
通路に導通して低圧室11内の燃料が高圧室3に吸入さ
れ、これとは逆に、プランジャ6が第1図中において右
行して高圧室3が縮小加圧される時、分配ボート9がい
ずれかの分配通路14に導通して高圧室3内の燃料が外
部に送出される。
燃料の送出、噴射はプランジャ6が右行を始めた時に始
まり、さらにプランジャ6が右行してスピルボート17
がスピルリング18の右端面より低圧室11内へと開放
された時に終わる。ここでスピルボート17はプランジ
ャ6に設けられて、高圧室3と低圧室11とを導通する
為の開口であり、スピルリング18は、短いシリンダ状
であって、その内孔をプランジャ6が摺動するものであ
る。スピルリング18はレバー19によってその固定位
置をかえることができ、スピルリング18の位置によっ
て高圧室3からの燃料の噴射量をかえることができる。
レバー19は間接的にアクセルレバ−と連動している。
図示しない吸入通路と吸入ボート10との間に吸入燃料
を遮断する為の図示しないソレノイド弁を設け、エンジ
ン停止時には常に吸入通路を遮断する。
以上は従来技術と同じ構造である。
本発明の第1実施例においては、プランジャ6に高圧室
3とスピルポー)17とを結ぶ中央ボート21に導通す
るボート22、リング溝22A及び分配ボート9に導通
するリング溝26を形成している。さらにシリンダ24
にはシリンダボア5に開口する溝部23、該溝部23に
導通しシリンダ24を縦に貫通するボート55を設けて
いる。溝部23とリング溝22Aとの位置関係は、第2
図の部分拡大図に示す様に、プランジャ6が一定リフト
 (第2図中に示すリフ)A)するまで導通状態であり
、一定リフト後に遮断される様にしである。
そして、この実施例の構造上の特徴であるリング溝26
は、プランジャ6が上死点直前から直後のみ溝部23と
導通ずる様にしである。
次に従来技術と同様であるが噴射率制御装置2について
説明する。
噴射率制御装置2はアッパーケーシング27の中に、第
1図中の上から電歪式アクチュエータ28、ピストン2
9、皿ばね30を収納し、ガスケット31を介してケー
シング4内の空間32にネジ1127 Aで締結しであ
る。シリンダ24のボート55はケーシング4に設けた
ボート33を介し可変容積室39へ導通しである。
電歪式アクチユエータ28は薄い円盤状(φ15mmX
t0.5mm)の電歪素子を約50積層層して円柱状と
なしたものである。この電歪素子はPZTと呼ばれるセ
ラミック材料製であり、チタン酸ジルコン酸鉛を主成分
としており、その厚み方向に500V程度の電圧を印加
すると1−程度伸びる。これを50枚積層して各々の素
子の厚み方向に500v印加すると全体として50μの
伸張が得られる。この電圧を解除するか又1ま若干の負
電圧を印加すれば50−の縮小を起こして元の長さに戻
る。また、この電歪式アクチユエータ28に軸方向圧縮
の荷重をかけた時は1枚1枚の電歪素子には荷重に比例
した電圧が発生する。例えば500kgの負荷で125
Vの電圧が発生する。これらの電歪素子及び電歪式アク
チュエータの性質は公知である。
電歪式アクチュエータ28への所定の時期における電圧
のショート、オープン、印加等の操作はリード線38を
介して外部の制御回路であるコントローラ200によっ
て制御される。
電歪式アクチユエータ28の伸縮作用はピストン29に
伝えられ、可変容積室39の容積を拡大、縮小する。皿
バネ30は電歪式アクチュエータ28を縮小する方向に
付勢している。
また、可変容積室39の圧力がピストン29を介して電
歪式アクチュエータ28側に漏洩しないように、ピスト
ン29の摺動面とアッパーケーシング27の摺動面とは
僅かなりリアランスを有して油密に形成されている。
次に、第1図から第4図に従って第1実施例の作動を説
明する。第3図は第1図中のプランジャ6の先端部付近
の各作動状態を示す作動説明図であり、(A)は吸入行
程〈下死点)における状態、(B)は噴射行程の前期に
おける状態、(C)は噴射行程の中期から後期にかけて
の状態、(D)は噴射終了後(上死点)の状態を各々示
す。
さらに、本発明による溝部23の開閉時期はカムが所定
リフト (第2図中にリフトAとして示す)以上で閉と
なり、所定リフト(リフ)A)以下で開となる。このリ
フトAは噴射ノズル13からの噴射が開始するカムリフ
ト量より、わずかに大きいリフト量に設定しである。こ
の場合、溝部23の開とは可変容積室39と高圧室3が
導通している状態を言う。
従って、吸入行程(下死点)および噴射初期においては
、第3図(A)、  (B)に示す様に高圧室3の比較
的低い圧力に加圧された燃料が中央ボー)21→ポ一ト
22→リング溝22A→溝部23→ポート55→ポート
33→を介して可変容積室39へと導入される。
一方、プランジャ6がリフトAの大きさだけリフトする
と、溝部23はプランジャ6の外周のリング溝22Aに
より閉じられるので噴射中期以降は、第3図(C)に示
される状態となって、比較的高い圧力に加圧された燃料
は、可変容積室39には導入されない。
第4図は第1図中のプランジャ6(またはフェイスカム
7)の回転角を横軸にとり、各部の状態変化を示した作
動説明図であり、(A)はポンプの高圧室3内の圧力変
化、(B)は可変容積室39内の圧力変化、(C)は電
歪式アクチユエータ28の端子間の電圧変化、(D)は
電歪式アクチユエータ28への電圧印加パルス、(E)
は可変容積室39と高圧室3の導通か否かを表わす図、
(F)は噴射弁13からの燃料の噴射率変化、(G)は
プランジャ6と一体的に形成されたフェイスカム70カ
ムリフトでリフトAの時期、リフトBの時期を各々表わ
したものである。
第4図にふいて、第1図に示される電歪式アクチュエー
タ28が電気的に開路状態にある時には高圧室3の圧力
は第4図(A>の破線で示した曲線となる。図中に示す
凸部分が燃料圧送行程であって、プランジャ6が第4図
(G)に示すカムリフトにより第1図中において右行し
、かつ、スピルポート17がスピルリング18によって
おおわれている時に対応する。このうち、噴射弁13の
開弁圧及び閉弁圧より高い部分が噴射に寄与する部分で
ある。噴射弁13からの単位時間当りの燃料噴射l、す
なわち、燃料噴射率は第4図(F)のようになる。
また、前述した様に電歪式アクチユエータ28に、高圧
室3の圧力が作用するのは噴射初期、すなわち第3図(
A)、 (B)において示されるプランジャ6と溝部2
3の位置関係の時のみである。
この時期の電歪式アクチュエータ28の端子間電圧、可
変容積室39等の状態は、第4図中の回転角がそれぞれ
a、b、a’ 、b’となる時期から知ることができる
第3図(A)の吸入行程においてはポンププランジャ6
による燃料の加圧はないので高圧室3、可変容積室39
内の圧力はフィード圧のみの低圧である。すなわちエン
ジンのアイドリング運転時であれば1.5 kg/ c
rI程度である。
次に燃料の圧送行程に入り第4図(A)の様に高圧室3
内の圧力が上昇し始めると、この時点ではまだ第3図(
B)の如く溝部23と高圧室3とは導通状態にある為、
可変容積室39内の圧力も上昇し始める。
電歪式アクチュエータ28にはこの時の圧力に比例した
電荷が生じ第4図(C)に示す電圧が発生する。
なお、可変容積室39の圧力を圧縮荷重に換算するには
、圧力にピストン29の受圧面積をかけてやればよく、
第1図の場合、ピストン29の受圧面積は約4cdであ
り、噴射弁13の開弁圧は200kg/cn!に設定し
であるので噴射開始時には800kgの荷重を電歪式ア
クチュエータ28が受けることになる。ちなみに、この
時電歪式アクチュエータ28の端子に発生する電圧は2
00Vである。
さらに圧送行程が続き、ポンプの高圧室3の圧力が上が
れば可変容積室39の圧力も上昇し、同時に電歪式アク
チユエータ28の発生電圧も大きくなる。
さらに圧送が続き第3図(C)に示される噴射中期にさ
しかかった時、すなわちカムリフト量が第4図の(G)
中に示されるリフ)Aとなった時、溝部23と高圧室3
との導通は断たれる。この時期の作動を回転角が第4図
中のaで示される線上において見ることができる。aの
時期においては第4図(A)の高圧室3の圧力はさらに
上昇を続けている。このように高圧室3が高圧の状態に
あって主たる燃料噴射が生じているときには、電歪式ア
クチュエータ28の可変容積室39は高圧室3と連通し
ていないから、噴射圧が圧電素子によって低下すること
はない。
一方、第4図(B)の可変容積室39の圧力変化は、可
変容積室39が高圧室3との導通を断たれると同時に圧
力の逃げ場のない密室を形成する為、圧力の上昇が無く
、低下も無い状態で維持される。第4図(C)の電歪式
アクチエエータ280発生電圧は第4図(B)の可変容
積室39の圧力と同様に変化する。
さらにプランジャ6がカムリフトに従って燃料の圧送を
続けると、スピルポート17が開放され、高圧室3の圧
力は低圧室11に開放される為第4図(A)の様に低下
し第4図(F)の噴射率はゼロとなる。
その後、プランジャ6が上死点直前(第4図(G)に示
すリフ)B)になると、第1実施例では第3図(D)に
示す様に、リング溝26とシリンダの溝部23が導通す
る。それによって、前述した可変容積室39に閉じ込め
られた圧力は分配ポート9を介して低圧に開放されるた
め、室39内の圧力は第4図(B)に破線で示すように
変化(低下)する。同様に電歪式アクチュエータ28の
端子間電圧も同図(C)の破線のように変化する。この
回転角の時期は第4図のbに相当する。
このようにして、プランジャ6が第4図(G)の上死点
を過ぎ、再びリフ)Bに戻るまで可変容積室39と低圧
となった高圧室3は導通状態となる。
可変容積室39と高圧室3の導通状態は第4図(E)に
示す。
ここまでは電歪式アクチュエータ28が電気的に開路状
態にある時の説明をしてきたが、次に噴射率制御の説明
に入る。
第4図にふいては実線により噴射率制御時の各部の状態
を示す。コントローラ200は高圧室3が開弁圧力に達
する直前に電歪式アクチュエータ28に第4図(D)に
示す様にパルス的に電圧を印加する。この時、電歪式ア
クチユエータ28の端子間電圧のピーク値は約600v
に達する。この時、電歪式アクチュエータ28は約30
−の伸びを生じ、可変容積室39は圧縮されるので、第
4図(A)、  (B)の圧力はともに上昇し、噴射弁
13の開弁圧を上回り噴射が開始される。
この場合、第4図(F)に示した様に破線(噴射率制御
なし)の時よりも噴射開始が早まるが、これは電歪式ア
クチュエータ28の伸長による圧力上昇率が大きい為で
ある。その後、電歪式アクチュエータ28は電気的にシ
ョートされて縮み、可変容積室39は膨張する。従って
、第4図(A)。
(B)の実線で示すように、室3と室39はともに圧力
が低下し、噴射弁13からの噴射は途絶える(第4図(
F))。この噴射形態がパイロット噴射と呼ばれるもの
である。第4図(D)に示す電圧を印加する時期、及び
ショートする時期を決める制御は、エンジンの回転角度
信号に基づいて、コントローラ200が行なうものであ
り、エンジンの回転角度信号は磁気抵抗素子(MRE)
やマグネットピックアップ(MPU)によって発生する
ことが容易で、よく知られていることであるから、ここ
では詳述しない。
さて、電歪式アクチュエータ28のショートによって低
下した燃料噴射圧力、可変容積室39及び高圧室3内の
圧力は再び上昇を開始する。しかし、溝部23が導通を
断たれてからはその直前の圧力が可変容積室39内に閉
じこめられる状態となるく第4図(B))。よって電歪
式アクチュエータ280発生電圧(第4図(C)〉も同
様の状態を示す。
その後、本発明の実施例では、上死点直前の第4図(G
)に示すカムリフトBの位置(噴射は終了している)で
可変容積室39が低圧となっている高圧室へ導通するた
め、閉じこめられた圧力は低圧に開放されて降下する。
また、アクチュエータ28の端子間電圧も同様に変化す
る。その後、カムリフトが下降行程に入り、再びリフ)
Bの位置からリフトAの位置に戻るまで可変容積室39
と高圧室3は遮断されるが、すでに可変容積室39は低
圧になった後なので、電歪式アクチュエータ28に何ら
悪影響を与えない。
可変容積室39を開放する時期はプランジャ6の上死点
に近い軸方向位置の一定のリフトによって決まるから、
この時期を制御のための基準信号として利用することも
できる。
この噴射率制御装置2によって噴射率を変化させる制御
は、エンジンの状態に応じて例えば高速時、高負荷時に
は停止することもできる。これはエンジン速度、負荷を
センサ類にょ゛って検出して、コントローラ200から
の駆動信号を解除することにより容易に達成できる。
次に第5図に示した第2実施例について説明する。この
例が第1実施例と異なるのは、シリンダ24に環状溝5
5Aを設はポート55を介し可変容積室39へ導通させ
ている点と、プランジャ6にはポート60のみ形成しで
ある点である。第1実施例で述べたリフトAに相当する
ものはポート60と環状溝55Aの位置関係で決まり、
リフトBは環状溝55Aと分配ポート9の切欠部の位置
関係で決まる。圧力変化、電歪式アクチユエータ28の
端子間電圧等の変化は第1実施例と同じであるから説明
を省略する。
次に第2実施例の作動を説明する。吸入行程(第5図(
A))において、環状溝55Aとポート60は導通して
おり、可変容積室39は低圧の燃料で満たされる。そし
て噴射行程前期(第5図(B))には、プランジャ6の
上昇に伴って圧力が上昇する。
噴射行程中期、後期(第5図(C))では環状溝55A
とポート60は遮断され、可変容積室39にはその時点
での圧力が閉じ込められる。この実施例では、第5図(
D)に示す様に噴射終了後の上死点付近、すなわち(A
)に示すリフ)Bで分配ポート9と環状溝55Aは導通
する。従って可変容積室39に閉じ込められた圧力は、
分配ポート9から中央ポート21を介し低圧へ開放され
る。
さらに本発明の第3実施例を、第6図に従って説明する
。第1実施例、第2実施例はともに分配ポート9を利用
して、可変容積室39の圧力を開放したが、第3及び第
4実施例は分配ポート9を利用しない例である。
第1実施例と第3実施例の違いは、シリンダ6の外周に
設けた円環状溝260が分配ポート9とは独立した状態
にあること、及び中央ポート21と円環状溝260を連
通するポー) 26OAを設けたことである。
第6図中に示したリフトAで溝部23とプランジャ6の
先端側の円環状溝922 Aの連通が断たれ、リフ)B
で溝部23と第2の円環状溝260が合致して導通ずる
。その他の作動は第1、第2実施例と同様である。なお
、溝部23は円環状であっても良い。
さらに本発明の第4実施例を第7図に従って述べる。こ
の例は前述の第3実施例と一部のみ異なる。すなわち、
第6図に示すポー) 26OAの代りにプランジャ6の
表面に第2の円環状溝260と第1の円環状溝22Aを
連通ずる凹部270を設けた点に特徴がある。溝部23
と凹部270との回転方向での位置関係は、第7図中に
示すリフ)AからリフトBまでのプランジャ6の回転角
度範囲でそれらが合致しない様に設定しである。すなわ
ち、溝部23と第1の円環状溝22Aが導通を断たれた
後、プランジャ60回転により凹部270が溝部23と
連通したのでは目的が達せられないためである。
この実施例では凹B270をプランジャ60表面に設け
たが、プランジャ6の内部を貫通して設けても良い。
なお上記実施例は、電歪式アクチュエータを伸縮させて
パイロット噴射を実行させるものであるが、本発明は、
プランジャ加圧によりパイロット噴射を実行してその終
了をアクチュエータのショート(収縮)で制御するタイ
プのパイロット噴射装置に適用できることはいうまでも
ない。
〔発明の効果〕
本発明によれば、電歪式アクチユエータの圧電素子には
高圧室の最高圧力は作用しないし、パイロット噴射の際
に作用する圧力もプランジャが上死点に達するまでに低
圧となる高圧室に電歪式アクチュエータの可変容積室を
連通させることによって圧力を降下させるので、長い時
間にわたって圧、電素子が高圧に曝されることがなくな
る。したがって、圧電素子が劣化するおそれがなくなり
、電歪式アクチュエータ、ひいては燃料噴射制御装置の
信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を含む分配型燃料噴射ポン
プの断面図、第2図は第1実施例の要部構造を拡大して
示す断面図、第3図は第1実施例の各作動位置を示す断
面図、第4図は本発明の詳細な説明する線図、第5図は
第2実施例の要部構造と各作動位置を示す断面図、第6
図は第3実施例の、また第7図は第4実施例の要部構造
を示す断面図、第8図は従来例の要部構造と各作動位置
を示す断面図、第9図は従来例の作動を説明する線図で
ある。 1・・・燃料噴射ポンプ、 2・・・噴射率制御装置、
3・・・高圧室、      6・・・プランジャ、7
・・・フェイスカム、   8・・・ローラ、9・・・
分配ポート、    lO・・・吸入ポート、13・・
・燃料噴射弁、  15・・・デリバリ弁、18・・・
スピルリング、  26・・・リング溝、28・・・電
歪式アクチュエータ、 39・・・可変容積室、  55・・・ポート、55A
・・・環状溝、     60・・・ボート、260・
・・円環溝、    260A・・・ボート、270・
・・凹部。 第2図 6・・・プランジャ 9・・・分配ボート 23・・・溝部 26・・・リング溝 第 図 ノットB 第 図 ノットA 第 ヌ l ポンプ回転方向 第 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.シリンダボアと該シリンダボア内に摺動自在に嵌合
    されたプランジャとによって形成される高圧室内の燃料
    を加圧送出して噴射弁から噴出させる内燃機関の燃料噴
    射制御装置において、印加電圧に応じて変位する電歪式
    アクチュエータによって容積を変化することができる可
    変容積室を噴射初期及び噴射終了後から前記プランジャ
    の圧送上死点直後にかけて前記高圧室に連通させるよう
    に構成したことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装
    置。
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