JPH0529602U - 主軸装置 - Google Patents

主軸装置

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JPH0529602U
JPH0529602U JP7729791U JP7729791U JPH0529602U JP H0529602 U JPH0529602 U JP H0529602U JP 7729791 U JP7729791 U JP 7729791U JP 7729791 U JP7729791 U JP 7729791U JP H0529602 U JPH0529602 U JP H0529602U
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JP
Japan
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sleeve
main shaft
inner ring
diameter portion
bearing
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Pending
Application number
JP7729791U
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English (en)
Inventor
隆仁 吉見
耕造 今西
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工作機械の回転主軸に設けられたベアリング
の締め代を大きくできるようにして、回転主軸の高速回
転時のベアリング内輪の遠心力および熱による膨張を抑
え、ベアリングの焼き付きの発生を防止する。 【構成】 回転主軸23外周には、スリーブ40が強固
に固着されている。そして、回転主軸23とスリーブ4
0との間に形成したシリンダ室41に油圧供給口43か
ら油圧を供給することにより、スリーブ40の回転主軸
23への固着力を弱めるとともに、空間内に現れている
境界面44に油圧を作用させることによって、スリーブ
40を回転主軸23から容易に抜き取ることができる。
また、ベアリング24〜26は、スリーブ40外周に嵌
合されており、スリーブ40と共に回転主軸23から取
り外すことができるため、内輪27のスリーブ40に対
する締め代を大きくすることができ、これにより内輪2
7の遠心力および熱による膨張を防止することができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、工作機械の回転主軸に設けられたベアリングの締め代を大きくす るための改良を施した主軸装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の工作機械の主軸装置は、一般に、図2に示すように、円筒状の挿通孔2 を有するハウジング1内に、回転主軸3を挿通し、この回転主軸3外周とハウジ ング1内周との間に複数のベアリング4〜6を介装することにより、回転主軸3 をハウジング1内に回転自在に支持した構造となっている。
【0003】 図中上方のベアリング4と中間のベアリング5との間には、それぞれの内輪7 又は外輪8に両端が圧接する円筒状のスペーサ10,11が介装されている。上 方のベアリング4の内輪7の上面は、回転主軸3に螺合されるナット16により 下方へ押圧され、下方のベアリング6の内輪7の下面は、回転主軸3の先端部に 設けられた段部7によって上方に押圧されている。また、上方のベアリング4の 外輪8の上面は、ハウジング1内面に形成された段部14によって下方へ押圧さ れており、下方のベアリング6の外輪8の下面は、ハウジング1の下端にボルト 13により固定されるベアリングキャップ12の内周に形成された段部15によ り上方へ押圧されている。
【0004】 そして、ナット16の締め付け力により、各ベアリング4〜6に予圧を与え、 各ベアリング4〜6を締まり嵌めによって回転主軸3とハウジング1との間に組 み込んである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来例にあっては、回転主軸3を高速回転させると、各ベ アリング4〜6の内輪7が遠心力および熱によって膨張し、ベアリング4〜6が 発熱して焼き付き易くなる。すなわち、内輪7の締め代が小さいと回転主軸3に 対する締め圧が小さいため、回転主軸3が高速回転した際に内輪7が膨張し易く 、このため内輪7と外輪8との間隔が狭くなってボール9に加わる圧縮荷重が大 きくなり、ボール9が転動し難くなる。このため、ボール9と内輪7及び外輪8 との間に摩擦熱が発生してボール9が熱膨張すると、益々ボール9は転動し難く なって摩擦が大きくなり、この状態が続くとボール9と外輪8との間で焼き付き が発生することとなる。
【0006】 この内輪7の膨張を防止するための一方法として、内輪7の締め代(内輪7を 回転主軸3に圧嵌させるため、内輪7の内径を回転主軸3の内径より小さくする 際の両内径の差)を大きくして、内輪7が回転主軸3外周に圧着する力を大きく することが考えられるが、このようにすると、ベアリング4〜6の交換作業時に ベアリング4〜6を回転主軸3から取り外すことが困難となり、不便である。
【0007】 このため、ベアリング4〜6の取り外しが容易に行え、かつ内輪7の膨張が生 じないように内輪7の締め代を大きくできるような主軸装置の提供が要望された 。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本考案は、工作機械の回転主軸外周に強固に嵌合 され、かつこの回転主軸との間でシリンダ室を構成することにより抜き取り容易 に構成された円筒状のスリーブと、該スリーブ外周と前記回転主軸が挿通される ハウジング内周との間に介装されて前記回転主軸をハウジング内に回転自在に支 持するとともに、前記スリーブ外周に大きな締め代を有して固着されたベアリン グとを具備してなることを特徴とするものである。
【0009】 前記回転主軸は、旋盤、ボール盤、研削盤等の工作機械に設けられたものであ る。 前記スリーブは、回転主軸外周に強固に嵌合されているが、着脱可能に構成さ れており、特に回転主軸の抜き取り作業が容易にできるように構成されている。 例えば、このスリーブは、回転主軸の抜き取り方向の先端の口径が他端の口径よ りも大きく、両端共に回転主軸外周に嵌合固着しており、その中間部内面と回転 主軸外面との間に油圧を供給可能な空間が形成され、この空間内には、前記大径 部と小径部との境界面が現れた構成とすることができる。また、この境界面は、 空間の先端面に現れていても良いし、中間部に現れていても良い。
【0010】 前記ベアリングは、その内輪がスリーブの外周に嵌合固着されており、スリー ブと内輪との間に大きな締め代を設けてある。従って、ベアリングは、スリーブ 外周に強固に嵌合している。ベアリングの数、及びベアリングの種類は特に限定 されない。
【0011】
【作用】
本考案においては、ベアリングを交換する際には、シリンダ室に油圧を供給し てスリーブと共に回転主軸からベアリングを取り外す。スリーブは、回転主軸の 抜き取りが容易に行えるように構成されているため、ベアリングはスリーブと一 体として容易に取り外すことができる。
【0012】 従って、ベアリングの内輪の遠心力および熱による膨張を防止するために内輪 のスリーブに対する締め代を大きくすることができる。 また、スリーブも、その取り外しを容易に行えるため、スリーブの回転主軸に 対する締め代を大きくすることができる。
【0013】
【実施例】
図1は、本考案に係る主軸装置の一実施例の構成を示す断面図である。 工作機械の基体(図示略)に固定された円筒状の挿通孔22を有するハウジン グ21内に、図示しない回転駆動装置により回転される回転主軸23が挿通され ており、この回転主軸23外周には円筒状のスリーブ40が嵌合されている。こ のスリーブ40とハウジング21内周との間には、3つのベアリング24〜26 が介装されており、これにより、回転主軸23はハウジング21内に回転自在に 支持されている。
【0014】 図中上方のベアリング24と中間のベアリング25との間には、それぞれの内 輪27又は外輪28に両端が圧接する円筒状のスペーサ30,31が介装されて いる。上方のベアリング24の内輪27の上面は、ワッシャ38を介してスリー ブ40に螺合されるナット36により下方へ押圧され、下方のベアリング26の 内輪27の下面は、スリーブ40の先端部に形成されたフランジ40Cによって 上方に押圧されている。また、上方のベアリング24の外輪28の上面は、ハウ ジング21内面に形成された段部34によって下方へ押圧されており、下方のベ アリング26の外輪28の下面は、ハウジング21の下端にボルト33により固 定されるベアリングキャップ32の内周に形成された段部35により上方へ押圧 されている。
【0015】 そして、各ベアリング24〜26は締まり嵌めによってスリーブ40とハウジ ング21に嵌め込まれ、ナット36の締め付け力により、各ベアリング24〜2 6に予圧を与えている。 回転主軸23の下部には、大径部23Bとこれより径の小さい小径部23Cが 同軸上に連続するように一体に形成されている。回転主軸23の下端には、ドリ ル50が設けられている。スリーブ40は、大径部23B及び小径部23Cの外 周に嵌合されており、回転主軸23の抜き取り方向(図中下方)の先端側の大口 径部40Aの口径は、大径部23Bに対応して他端側の小口径部40Bの口径よ りも大きく形成されている。
【0016】 そして、スリーブ40の内面と回転主軸23との間には、大径部23Bと小径 部23Cとの境界面44がピストンの役割をなす円環状のシリンダ室41が形成 されている。小口径部40Bの端面には、内周に雌ネジが切られた油圧供給口4 3が形成されており、この油圧供給口43は、小口径部40B内に形成された油 路42を介してシリンダ室41に連通している。
【0017】 スリーブ40の大口径部40Aには、大径部23Bに対して所定の締め代を設 けてあり、同様に小口径部40Bには、小径部23Cに対して所定の締め代を設 けてある。そして、スリーブ40は、大口径部40A及び小口径部40Bにおい て焼き嵌め若しくは圧入等の手段によって回転主軸23外周に圧嵌され、強固に 固着している。また、各ベアリング24〜26の内輪27には、スリーブ40に 対して所定の締め代を設けてあり、焼き嵌め若しくは圧入等の手段によってスリ ーブ40外周に圧嵌され、強固に固着している。このスリーブ40の締め代は、 回転主軸23が高速回転したときに、スリーブ40の遠心力および熱による膨張 が少なくなるような量に設定されている。
【0018】 従って、回転主軸23が高速回転した場合でも内輪27の遠心力および熱によ る膨張によって内輪27と外輪28との間隔が狭くなることが無く、ボール29 の圧縮荷重が増加して摩擦熱が発生し、これによりベアリング24〜26が焼き 付くという問題を解消することができる。 同様に、スリーブ40においても、回転主軸23が高速回転した場合でもスリ ーブ40の遠心膨張が生じることが無いような締め代を有して回転主軸23に嵌 合しているため、内輪27がスリーブ40の遠心膨張によって拡張されることは 無い。
【0019】 次に、ベアリング24〜26が磨耗した場合等に、ベアリング24〜26を取 り外して交換するときには、以下の手順により回転主軸23をスリーブ40から 離脱させて抜き取る作業を行う。 先ず、ボルト33を抜いて、ベアリングキャップ32を取り外す。そして、回 転主軸23をハウジング21から図中下方へ抜き取る。この状態では、ベアリン グ24〜26は回転主軸23に固着したままである。
【0020】 次に、油圧装置の油圧吐出口(図示略)を油圧供給口43に接続し、油圧供給 口43から油圧を流入しシリンダ室41内に油圧を供給する。この油圧によって シリンダ室41の内圧が増加しスリーブ40が径方向に膨張するため、大口径部 40A及び小口径部40Bの回転主軸23への固着力が弱まる。これにより回転 主軸23はスリーブ40から抜き取り易い状態となる。これと共に、境界面44 、すなわちピストンに油圧が作用することにより、スリーブ40が回転主軸23 に対して抜ける方向に移動し、大口径部40Aが大径部23Bから抜け出ると、 大口径部40Aは、それよりも径の小さい小径部23Cの周囲に至る。そして、 小口径部40Bの長さが、大口径部40Aの長さと等しいか、それ以下の長さで あるため、大口径部40Aから大径部23Bが抜けたときに、小口径部40Bも 小径部23Cから抜け出て、小径部23Cよりも径の小さい最小径部に至ってい る。従って、以後は、スリーブ40を全く抵抗が無い状態で抜き取ることができ る。
【0021】 このようにして、ベアリング24〜26は、スリーブ40と共に、容易に回転 主軸23から取り外すことができる。取り外した後のスリーブ40は、径方向に 弾性収縮可能な状態であるから、ナット36を外して、ベアリング24〜26を スリーブ40から叩き出す作業も容易に行える。そして、ベアリング24〜26 を交換した後、再度、ハウジング21内に装着してベアリングキャップ32を取 付けることにより、ベアリング交換作業が終了する。
【0022】 なお、前記実施例では、大径部23Bと大口径部40Aの長さを等しくした例 を示したが、両者の長さが異なっていても良い。 また、前記実施例では、大口径部40Aと大径部23Bの径が、シリンダ室4 1の径より小さい例を示したが、これは、大口径部40Aと大径部23Bの径が シリンダ室41の径と等しくても良い。
【0023】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように、本考案は、ベアリングを交換する際等に、スリー ブと回転主軸の外周との間にシリンダ室を形成したことによって、ベアリングを スリーブと共に回転主軸から容易に取り外すことができる。 従って、ベアリングの内輪の遠心膨張を防止するために内輪のスリーブに対す る締め代を大きくすることができる。
【0024】 これにより、従来の内輪の遠心力および熱膨張によって起こる問題点、すなわ ち内輪と外輪の間隔が狭くなってボールの転動が阻害されたときに発生する摩擦 熱によってボールが加熱されてベアリングの焼き付きが発生するという問題点を 解消することができる。 また、スリーブの取り外しを容易に行えるため、スリーブの回転主軸に対する 締め代を大きくして、スリーブの遠心膨張を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る主軸装置の一実施例の構成を示
す断面図である。
【図2】 従来の主軸装置の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
21…ハウジング 23…回転主軸 23B…大径
部 23C…小径部 24〜26…ベアリング 27…内輪 28…外輪
36…ナット 40…スリーブ 40A…大口径部 40B…小口
径部 41…シンリンダ室 43…油圧供給口 44…境
界面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】工作機械の回転主軸外周に強固に嵌合さ
    れ、かつこの回転主軸との間でシリンダ室を構成するこ
    とにより抜き取り容易に構成された円筒状のスリーブ
    と、 該スリーブ外周と前記回転主軸が挿通されるハウジング
    内周との間に介装されて前記回転主軸をハウジング内に
    回転自在に支持するとともに、前記スリーブ外周に大き
    な締め代を有して固着されたベアリングとを具備してな
    ることを特徴とする主軸装置。
JP7729791U 1991-09-25 1991-09-25 主軸装置 Pending JPH0529602U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7729791U JPH0529602U (ja) 1991-09-25 1991-09-25 主軸装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7729791U JPH0529602U (ja) 1991-09-25 1991-09-25 主軸装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0529602U true JPH0529602U (ja) 1993-04-20

Family

ID=13629960

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7729791U Pending JPH0529602U (ja) 1991-09-25 1991-09-25 主軸装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0529602U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100422976B1 (ko) * 2001-09-11 2004-03-16 위아 주식회사 수직형 머시닝센터의 베어링 설치구조
WO2019180990A1 (ja) * 2018-03-23 2019-09-26 株式会社日立製作所 固着部材の抜出方法、固着部材の加工方法、回転機械及び治具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100422976B1 (ko) * 2001-09-11 2004-03-16 위아 주식회사 수직형 머시닝센터의 베어링 설치구조
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