JPH05295532A - スパッタ装置 - Google Patents

スパッタ装置

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JPH05295532A
JPH05295532A JP12282392A JP12282392A JPH05295532A JP H05295532 A JPH05295532 A JP H05295532A JP 12282392 A JP12282392 A JP 12282392A JP 12282392 A JP12282392 A JP 12282392A JP H05295532 A JPH05295532 A JP H05295532A
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sputtering
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Akira Onodera
晃 小野寺
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Abstract

(57)【要約】 【目的】LCD、LD等の素地基板ヘのスパッタリング
に際し、スパッタ範囲以外の成膜を極少にし、均一な膜
厚を得、自動化を容易にする。 【構成】トレー受取部1、第1準備室2、スパッタ室
3、第2準備室4、トレー排出部5を直線上に配列し、
それぞれゲート弁G1 、G2 、G3 、G4 を介して順に
連接し、これらの各室に端部がトレーTの裏側軸部に着
脱可能でかつ水平移動可能なロボットアーム81 2
配設し、隣接するロボットアーム81 ,82を互いにト
レーの受渡し可能な位置とし、スパッタ室3内をトレー
Tの移動通路を形成した遮蔽板で区画し、該区画内をロ
ボットアーム81 ,82 の作動域とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LCD、LD、電子部
品等のスパッタ蒸着を行うスパッタ装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、LCD、LD、電子部品等のスパ
ッタ装置としては、素地基板をセットしたトレーをスパ
ッタ室内に導入し、搬送ローラー等で搬送、通過させる
通過型とターンテーブルを利用した回転型のものが使用
されていた。しかしながら、何れも導入あるいは搬送時
のトレーの摩擦により発塵し、また素地基板への成膜以
外に、搬送用の搬送ローラー、搬送ガイド、ブラケット
等の構造物にも成膜され、これらのスパッタ成膜が摩擦
衝撃により剥がれて、いわゆるスパッタ塵としてスパッ
タ室内に舞い上り、製品に悪影響を与え生産性の低下に
もつながっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、スパッタ範
囲以外の成膜を極少にし、トレー搬送時の摩擦部分も少
なく、発塵を抑えて均一な膜厚を得、自動化を容易にす
ることができる生産性の優れたスパッタ装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、トレー受取
部、第1準備室、スパッタ室、第2準備室、トレー排出
部を直線上に配列してそれぞれゲート弁を介して連接
し、先端にトレー着脱部を有し、平面移動可能なアーム
を備えた搬送ロボットを前記各室の外側に複数台配設す
るとともに、隣接した各ロボットのアームの先端部がト
レーの受渡し可能な位置に伸長するようにアームを各室
内に嵌挿し、さらに前記スパッタ室内を前記トレーの移
動通路を形成した遮蔽板で区画し、該区画内を前記ロボ
ットアームの作動域としたことを特徴とするスパッタ装
置である。
【0005】
【作用】第1準備室の入口側のゲート弁を開いて(出口
側ゲート弁は閉)第1準備室のロボットアームを伸長さ
せ、アーム端部でトレー受取部に運ばれてきた素地基板
がセットされたトレーの裏側の軸部を把持し、アームを
後退させてトレーを第1準備室内に移動し、入口側のゲ
ート弁を閉じて素地基板の加熱を行う。素地基板の加熱
後は、第1準備室の出口側ゲート弁を開き(入口側ゲー
ト弁は閉)、第1準備室のロボットアームをスパッタ室
内に伸長させてスパッタ室のロボットアームにトレーを
移し変えた後後退させ、第1準備室の出口側ゲート弁を
閉じる。
【0006】スパッタ室ではスパッタリングによってト
レーにセットされた素地基板表面に成膜を行うが、成膜
の際には、遮蔽板と遮蔽板に形成された移動通路を閉鎖
するトレーとにより、スパッタ部の圧力変動を防止し、
またロボットアーム等はほとんど遮蔽されて成膜される
ことがなく、また摩擦部分が少ないために発塵も少な
い。
【0007】素地基板の成膜後は、スパッタ室の出口側
ゲート弁を開き、第2準備室のロボットアームをスパッ
タ室に伸長させ、スパッタ室のロボットアームとでトレ
ーを移し換え、トレーを第2準備室内に移動し、スパッ
タ室の出口側ゲート弁を閉じる。次に、第2準備室の出
口側ゲート弁を開いてロボットアームでトレーをトレー
排出部へ移動してトレー搬送装置に移載した後、ロボッ
トアームを後退させて出口側ゲート弁を閉じる。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例を図1を参照して説明する
と、素地基板をセットしたトレーTが搬入されるトレー
受取部1にゲート弁G1 を介して加熱装置(図示せず)
を備えた第1準備室2が連なり、第1準備室2の反対側
はゲート弁G2 を介して素地基板表面に成膜されるター
ゲット物質6を中央に設けたスパッタ室3に連なり、ス
パッタ室3の反対側はゲート弁G3 を介して第2準備室
4に連なり、さらに第2準備室4の反対側はゲート弁G
4 を介してトレー排出部5に連なり、これらは直線上に
配列されている。これらの第1準備室2、スパッタ室
3、第2準備室4の各外側には、適宜台数の搬送ロボッ
ト71 〜75 が配設され、各ロボット71 〜75 のアー
ム81 ,82 はそれぞれの室内に嵌挿され、各アーム端
部でトレーTの搬送および受渡しを行う。
【0009】各搬送ロボット71 〜75 におけるトレー
受渡し機構につき説明する。各搬送ロボット71 〜75
としては、それぞれ、ファーストアーム81 とセカンド
アーム82 とを有し、セカンドアーム82 を支軸のまわ
りに角度θだけ回転(揺動)させるとファーストアーム
1 は、逆向きに2θ回転し、その結果ファーストアー
ム81 はセカンドアーム82 と対称に折れてV字形を形
成し、ファーストアーム81 先端の出力軸は、セカンド
アーム82 の回転(揺動)により一つの直線上を往復
し、かつファーストアーム81 の先端の出力軸は空間に
対する自転は行わないようなロボットが選ばれる。
【0010】図2は一部断面平面図、図3はそのA−A
線断面図であり、搬送ロボット71から搬送ロボット7
2 へトレーTを受渡すところを示したものである。トレ
ーT(他のトレーも同じ構造)は裏面中央に正方形断面
の軸9が固定され、軸端部91 と、この軸端部91 から
軸方向に隔たった位置にある軸中部92 とを、隣り合う
搬送ロボットのチャックがかわるがわる把持してトレー
Tの受渡しを行う。各搬送ロボットは交互に異なるチャ
ックを備えている。即ち、搬送ロボット71 のファース
トアーム81 の出力軸31には図4に示す如く1組の上
下開閉挟持片35,36により軸9の軸端部91 を垂直
方向に挟むようにした垂直開閉チャック37が設けら
れ、隣接する搬送ロボット72 のファーストアーム81
の出力軸31には図5に示す如く1組の揺動開閉レバー
32,33により軸9の軸中部92 を水平方向に挟むよ
うにした揺動開閉チャック34が設けられている。38
は出力軸31に固定されたブラケット、39は揺動開閉
レバー32,33の揺動開閉機構、40は出力軸31に
固定された、上下開閉挟持片35,36の上下開閉機構
である。
【0011】図2,3の状態で、搬送ロボット71 の垂
直開閉チャック37に軸端部91 を把持されているトレ
ーTは、隣接の搬送ロボット72 の揺動開閉チャック3
4に軸端部92 を把持され、搬送ロボット72 に移し換
えられる。なお、揺動開閉チャック34は図5の如く、
揺動開閉レバー32,33を軸9の下面より下の鎖線に
示す位置まで開くようになっており、軸9が干渉するこ
となくトレーTは自由に水平に移動ができる。トレーT
が円形であり、作業中などに回転する必要がある場合に
は、出力軸31と上下開閉機構40との間にそれぞれ、
電気或いは流体圧などにより駆動され、外部より操作が
可能な回転装置を介在せしめればよい。なお、搬送ロボ
ット間のトレーの受渡しの際に、ファーストアーム81
とセカンドアーム82 とは必ずしもV字形に折れる必要
はなく、両アームが延びたときに受渡しを行うように、
各アームの長さを、搬送ロボット間の距離の1/4に選
ぶようにしてもよい。
【0012】さらに、第1準備室2および第2準備室4
の搬送ロボット71 ,75 のファーストアーム81 はそ
れぞれトレー受取部1とスパッタ室3およびトレー排出
部5とスパッタ室3にまで伸長可能としてある。スパッ
タ室3の外側に配設される搬送ロボットは、スパッタ室
3の長さによって1台あるいは複数台とし、図示例では
3台のロボット72 ,73 ,74 が配設されており、各
ロボット72 ,73 ,74 は、ファーストおよびセカン
ドアーム81 ,82 が互いに重合した位置、すなわち、
3個のトレーTが互いに隣接状態でスパッタ室3のスパ
ッタ位置に対向して並列する間隔で配備されている。ロ
ボット71 とロボット72 とのトレーTの受渡しはスパ
ッタ室3内で、またロボット74 とロボット75 とのト
レーTの受渡しはスパッタ室3内で夫々行なわれる。ま
た、スパッタ室3内には、トレーTの軸9が移動する移
動通路10を形成した遮蔽板11が設けられてスパッタ
室とロボットアーム作動域とに区画されている(図2、
3参照)。
【0013】本実施例において、トレー受取部1に搬送
コンベアにより垂直状態で運ばれて来た素地基板をセッ
トしたトレーTの裏面側突出軸9は、ゲート弁G1 を開
いて第1準備室2内のロボット71 のセカンドアーム8
2 の回動に伴って伸長されたファーストアーム81 の端
部の垂直開閉チャック37で把持され、その後退によっ
てトレーTが第1準備室2内に移動してゲート弁G1
閉じる。第1準備室2において素地基板が十分に加熱さ
れ、加熱後はゲート弁G2 を開き、ファーストアーム8
1 をスパッタ室3内に伸長させてトレーTを移動し、一
方、スパッタ室3内のロボット72 のファーストアーム
1 を伸長させてトレーを移し変え、第1準備室2内の
ロボット71 のファーストアーム81 を後退させてゲー
ト弁G2を閉じる。スパッタ室3内に移動したトレーT
は、加熱された素地基板の温度を確認後、トレーTを把
持したロボット72 のファーストアーム81 の反対側へ
の伸長により、ロボット73 のファーストアーム81
トレーTを移し変え、ここで成膜する物質の特徴に成膜
スピードを合わせるようにロボット73 のスピードを制
御しつつスパッタリングを行い、素地基板表面にターゲ
ット物質6の成膜を行い、基板成膜後は、ロボット74
のファーストアーム81 を伸長させて、ロボット73
ファーストアーム81 からトレーTを移し変える。
【0014】なお、スパッタリング中は、スパッタ室3
内の遮蔽板11によってファーストアーム81 、セカン
ドアーム82 等のロボットアーム作動域は遮蔽されてお
り、また遮蔽板11の移動通路10はトレーTによって
遮蔽されているため、スパッタ範囲以外の成膜が極少化
されるが、スパッタリング中のトレーTの両側の移動通
路10の隙間によって、微妙にスパッタ部の圧力変動が
生じ、膜物性に影響を及ぼす。そのため、図1のよう
に、スパッタリング中のトレーTの両側にトレーTを隣
接保持することができるように搬送ロボット72
3 ,74 を配設し、移動通路10を3つのトレーTで
遮蔽できるようにすることが望ましい。
【0015】かくして、ロボット74 のファーストアー
ム81 の反対側への伸長によりトレーTをスパッタ室3
内出口側に移動し、次にゲート弁G3 を開いて第2準備
室4内のロボット75 のファーストアーム81 をスパッ
タ室3内に伸長させてトレーTを移し変え、トレーTを
第2準備室4内に移動し、ゲート弁G3 を閉じる。その
後、ゲート弁G4 を開いてファーストアーム81 をトレ
ー排出部5にまで伸長させ、トレーTを排出後、ファー
ストアーム81 を後退させてゲート弁G4 を閉じる。基
板成膜後は、ロボット74 のファーストアーム81 を伸
長させて、ロボット73 のファーストアーム81 からト
レーTを移し変え、反対側への伸長によりトレーTをス
パッタ室3内出口側に移動する。次にゲート弁G3 を開
いて第2準備室4内のロボット75 のファーストアーム
1 をスパッタ室3内に伸長させてトレーTを移し変
え、トレーTを第2準備室4内に移動し、ゲート弁G3
を閉じる。その後、ゲート弁G4 を開いてロボット75
のファーストアーム81 をトレー排出部5にまで伸長さ
せ、トレーTを搬送コンベア上に排出後、ロボット75
のファーストアーム81 を後退させてゲート弁G4 を閉
じる。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、搬
送ロボットを使用してトレーの安定搬送を行い、ロボッ
トアームも遮蔽区画内を作動域としたからスパッタ範囲
以外の成膜を極少にし、しかも機械的摩擦部分も少な
く、発塵を抑えて均一な膜厚をうることができ、さらに
全自動化も容易にし、生産性を向上させることができ、
また、成膜する物質の特徴に合わせて成膜スピードも合
わせることが可能であるため、多品種生産にも適応させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の側面を示す説明図。
【図2】本発明の一実施例の一部断面平面図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】図3のB−B線断面図。
【図5】図3のC−C線断面図。
【符号の説明】
1 トレー受取部 2 第1準備室 3 スパッタ室 4 第2準備室 5 トレー排出部 6 ターゲット物質 71 搬送ロボット 81 ファーストアーム 82 セカンドアーム 9 軸 91 軸端部 92 軸中部 10 移動通路 11 遮蔽板 G1 ゲート弁 G2 ゲート弁 G3 ゲート弁 G4 ゲート弁 31 出力軸 311 出力軸 32 揺動開閉レバー 33 揺動開閉レバー 34 揺動開閉チャック 35 上下開閉挟持片 36 上下開閉挟持片 37 垂直開閉チャック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレー受取部、第1準備室、スパッタ
    室、第2準備室、トレー排出部を直線上に配列してそれ
    ぞれゲート弁を介して連接し、先端にトレー着脱部を有
    し、平面移動可能なアームを備えた搬送ロボットを前記
    各室の外側に複数台配設するとともに、隣接した各ロボ
    ットのアームの先端部がトレーの受渡し可能な位置に伸
    長するようにアームを各室内に嵌挿し、さらに前記スパ
    ッタ室内を前記トレーの移動通路を形成した遮蔽板で区
    画し、該区画内を前記ロボットアームの作動域としたこ
    とを特徴とするスパッタ装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送ロボットはファーストアームと
    セカンドアームを備え、これらアームは互いに回動して
    伸縮自在とした請求項1記載のスパッタ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004099947A (ja) * 2002-09-06 2004-04-02 Shincron:Kk 薄膜形成装置
JP2004099948A (ja) * 2002-09-06 2004-04-02 Shincron:Kk 薄膜形成装置

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JP2004099947A (ja) * 2002-09-06 2004-04-02 Shincron:Kk 薄膜形成装置
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