JPH0529535U - スチームサウナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蒸気発生装置及び放熱器を具備するスチーム
サウナである。 【構成】 サウナ室内に蒸気発生装置とともに、放熱器
を配置したことを特徴とする。かかる構成によって、蒸
気発生装置によってサウナ室を加湿・加温することがで
きるのみならず、放熱器によっても加温することができ
るで、蒸気発生装置を構成する加圧ポンプやヒーターを
小型化することができ、サウナ室内の空間を広くとるこ
とができ、使用者の使用感を高めることができる。ま
た、蒸気発生装置に冷水供給装置を接続した場合は、蒸
気発生装置より冷水も噴霧することができ、サウナ室に
冷気を充満でき、蒸気と冷気を交互に充満することによ
り、新陳代謝を向上することができ、使用感をさらに高
めることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、蒸気発生装置及び放熱器を具備するスチームサウナに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、スチームサウナは、図６に示すように、浴室等のサウナ室50内に蒸気発 生装置51を配設し、同蒸気発生装置51を、上水道等の水源52にシスターン53を介 して接続することによって構成している。

【０００３】 また、蒸気発生装置51は、例えば、シスターン53に一端を接続した給湯配管54 の中途に加圧ポンプ55とヒーター56とを設け、さらに、給湯配管54の他端に噴霧 ノズル57を取付け、また、噴霧ノズル57の噴出開口をサウナ室50内に開口させる ことによって構成している。

【０００４】 かかる構成によって、加熱蒸気を噴霧ノズル57からサウナ室50内に噴出するこ とができる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上述した従来のスチームサウナは、未だ、以下の解決すべき課題を 有していた。

【０００６】 即ち、サウナ室50を加熱するために必要な熱量を、全て噴霧ノズルから噴出さ せる加熱蒸気によっているため、ヒーター56や加圧ポンプ55の容量が大きくなり 、その収納スペースを確保するためには、サウナ室50全体を大きくするか、内部 空間を狭隘なものにするしかなかった。

【０００７】 本考案は、上記した課題を解決することができるスチームサウナを提供するこ とを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案では、サウナ室内に、蒸気発生装置とともに、放熱器を配置したことを 特徴とするスチームサウナに係るものである。

【０００９】 本考案は、また、蒸気発生装置に冷水供給装置を接続し、蒸気発生装置より冷 水も噴霧可能とした構成にも特徴を有する。

【００１０】

【実施例】

以下、添付図に示す実施例を参照して、本考案を具体的に説明する。

【００１１】 図１は本考案に係るスチームサウナＡの概念的構成を示しており、同スチーム サウナＡは、主として、サウナ室としての浴室Ｒと、同浴室Ｒ内に配設した蒸気 発生装置Ｂ及び放熱器Ｃとから構成されている。

【００１２】 まず、浴室Ｒの構成から説明すると、一側側壁10の下部に吸気ダクト11を取付 けており、同吸気ダクト11の内側端には、送風機12が取付けられている。

【００１３】 一方、浴室Ｒの他側側壁13の上部には、内部にダンパ15を具備する排気ダクト 14が取付けられている。

【００１４】 かかる構成によって、送風機12の駆動とともに新鮮空気を浴室Ｒ内に流入させ ることができるとともに、浴室Ｒ内に発生した蒸気の一部を外部に向けて排出す ることができる。

【００１５】 次に、蒸気発生装置Ｂの構成について説明すると、シスターン16に一端を接続 した給湯配管17の中途に加圧ポンプ18とヒーター19とを設け、さらに、給湯配管 17の他端に噴霧ノズル20を取付け、また、噴霧ノズル20の噴出開口をサウナ室Ｒ 内に開口させることによって構成している。

【００１６】 なお、シスターン16は、給湯配管21を介して、給湯側バーナ22a を具備する蒸 気発生用給湯機22の出湯口に接続されており、また、保温用ヒーター16a を具備 している。

【００１７】 さらに、本実施例では、冷水供給装置として、シスターン16の他に第２シスタ ーン23を浴室Ｒ内に配設しており、同第２シスターン23に一端を接続した給水配 管24は、その他端を三方分岐弁25を介して、給湯配管17の加圧ポンプ18より上流 側をなす個所に接続している。

【００１８】 かかる構成によって、三方分岐弁25を切り換えることにより、蒸気又は冷気を 選択的に浴室Ｒ内に噴霧することができ、蒸気を噴霧した場合は、サウナ室Ｒに 蒸気を充満することができ、冷水を噴霧した場合は、サウナ室Ｒに冷気を充満す ることができる。

【００１９】 次に、放熱器Ｃの構成について説明すると、浴室Ｒ内には放熱器本体30が配設 されており、同放熱器本体30は、水等の熱媒体を循環する熱媒体循環流路31の一 端側を形成しており、熱媒体循環流路31の他端側は、暖房側バーナ33a を具備す る風呂追焚用循環流路32の熱交換器33内を貫通している。

【００２０】 また、熱媒体循環流路31の還流路31b には、循環ポンプ34と流量センサ35と温 度センサ35a が取付けられており、一方、往流路31a には、サーモバルブ36と電 磁弁37とが取付けられている。

【００２１】 なお、風呂追焚用循環流路32には、自吸ポンプ38と流量センサ39と温度センサ 39a とが取付けられている。

【００２２】 かかる構成によって、電磁弁37を開にすることによって、熱媒体循環流路31内 に熱媒体を循環させ、放熱器本体30を加熱して、浴室Ｒ内を、蒸気発生装置Ｂに よる加熱とは別個に加熱することができる。

【００２３】 次に、上記した構成を有するスチームサウナの使用方法について説明する。

【００２４】 まず、浴室Ｒ内を加湿加温する場合には、図２に示すように、操作盤上に設け た加湿加温スイッチを操作して、ヒーター19, 加圧ポンプ18, 送風機12, 循環ポ ンプ34, 給湯側バーナ22a 及び暖房側バーナ33a を駆動する。なお、給湯側バー ナ22a は間欠的に駆動するとともに、三方切換弁25は湯側に切換える。

【００２５】 これによって、蒸気発生装置Ｂから蒸気が浴室Ｒ内に噴出されるとともに、放 熱器Ｃによって浴室Ｒ内は加熱されることになる。

【００２６】 さらに、送風機12が駆動しているので、浴室Ｒ内で対流が生じ、浴室Ｒ内の加 湿・加温を促進することができるとともに、浴室Ｒ内の全体にわたって均一に加 湿・加温することができる。

【００２７】 次に、浴室Ｒ内を冷却する場合には、図３に示すように、操作盤上に設けた冷 却スイッチを操作して、加圧ポンプ18, 送風機12及びダンパー15を駆動して開に する。なお、三方切換弁25は水側に切り換える。

【００２８】 これによって、噴霧ノズル20から冷水が浴室Ｒ内に噴出されるとともに、浴室 Ｒ内の熱気を排気ダクト14を通して外部に排出することができる。

【００２９】 次に、浴室Ｒ内を乾燥する場合は、図４に示すように、送風機12, 循環ポンプ 34及び暖房側バーナ33a を駆動する。

【００３０】 これによって、浴室Ｒ内の空気が加熱されるとともに対流を生じ、浴室Ｒ内の 乾燥を促進し、かびの発生を防止したり、衣類や洗濯物を効果的に乾燥すること ができる。

【００３１】 図５に、本考案に係るスチームサウナＡがユニットバスである場合を示す。

【００３２】 図示するように、浴室Ｒ内には、上記した蒸気発生装置Ｂや放熱器Ｃの他に、 気泡発生浴槽ＤやカウンターＥが配設されている。

【００３３】 そして、蒸気発生装置Ｂは気泡発生浴槽Ｄの上縁40の下方に、化粧板41によっ て隠蔽された状態で配置されており、放熱器ＣはカウンターＥ内に同様に隠蔽状 態に配置されている。

【００３４】 なお、図５において、カウンターＥ内には、気泡発生浴槽Ｄの一部をなす循環 ポンプＦが同様に隠蔽状態に配置されている。

【００３５】

【考案の効果】

以上説明してきたように、本考案では、サウナ室内に蒸気発生装置とともに、 放熱器を配置したことを特徴とする。かかる構成によって、蒸気発生装置によっ てサウナ室を加湿・加温することができるのみならず、放熱器によっても加温す ることができるで、蒸気発生装置を構成する加圧ポンプやヒーターを小型化する ことができ、サウナ室内の空間を広くとることができ、使用者の使用感を高める ことができる。

【００３６】 また、蒸気発生装置に冷水供給装置を接続した場合は、蒸気発生装置より冷水 も噴霧することができ、サウナ室に冷気を充満でき、蒸気と冷気を交互に充満す ることにより、新陳代謝を向上することができ、使用感をさらに高めることがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るスチームサウナの概念的構成を示
すブロック図である。

【図２】浴室内加湿・加温時のタイムチャートである。

【図３】浴室内冷却時のタイムチャートである。

【図４】浴室内乾燥時のタイムチャートである。

【図５】スチームサウナが気泡発生浴槽を具備するユニ
ットバスである場合の斜視図である。

【図６】従来のスチームサウナの概念的構成説明図であ
る。

【符号の説明】

Ａ スチームサウナ Ｂ 蒸気発生装置 Ｃ 放熱器 Ｄ 気泡発生浴槽 Ｅ カウンター Ｆ 循環ポンプ Ｒ 浴室

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 サウナ室内に、蒸気発生装置とともに、
   放熱器を配置したことを特徴とするスチームサウナ。
2. 【請求項２】 蒸気発生装置に冷水供給装置を接続し、
   蒸気発生装置より冷水も噴霧可能としたことを特徴とす
   る請求項１記載のスチームサウナ。