JPH05295232A - フェノール樹脂成形材料 - Google Patents

フェノール樹脂成形材料

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JPH05295232A
JPH05295232A JP10151692A JP10151692A JPH05295232A JP H05295232 A JPH05295232 A JP H05295232A JP 10151692 A JP10151692 A JP 10151692A JP 10151692 A JP10151692 A JP 10151692A JP H05295232 A JPH05295232 A JP H05295232A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
molding material
phenol resin
glass fiber
phenolic resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP10151692A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Sato
裕樹 佐藤
Toshiki Hanawa
敏樹 塙
Nobuyoshi Katayanagi
信義 片柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP10151692A priority Critical patent/JPH05295232A/ja
Publication of JPH05295232A publication Critical patent/JPH05295232A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性、機械的強度、電気特性および成形時
の耐摩耗性の優れたバランスの良いフェノール樹脂成形
材料を提供すること。 【構成】 (a)フェノール樹脂、(b)天然有機繊
維、(c)無機質充填剤および(d)2〜7μm径のガ
ラス繊維を主成分とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐熱性、機械的強度、電
気特性および成形時の耐摩耗性に優れたフェノール樹脂
成形材料に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にガラス繊維を充填剤として用い
たフェノール樹脂成形材料は、電気特性、耐熱性、機械
的強度に優れるが、成形時の耐摩耗性(特に相手金属の
摩耗)に欠点があった。この欠点を改良するものとし
て、グラファイトおよび二硫化モリブデンを充填剤とし
て用いたものがあるが、電気特性、機械的強度が劣って
おり、また天然有機繊維を充填剤として使用したもの
は、電気特性、機械的強度は良いが、耐熱性に欠けてい
た。このような状況で優れた耐熱性、機械的強度、電気
特性および成形時の耐摩耗性を有するバランスのとれた
フェノール樹脂成形材料が求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の欠点を解消する耐熱性、機械的強度、電気特性および
成形時の耐摩耗性の優れたバランスの良いフェノール樹
脂成形材料を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成すべく鋭意研究を重ねた結果、後述する成形材料が
上記目的特性を有することを見い出したものである。す
なわち本発明は、(a)フェノール樹脂、(b)天然有
機繊維、(c)無機質充填剤および(d)2〜7μm径
のガラス繊維を主成分とすることを特徴とするフェノー
ル樹脂成形材料で、成形材料に対し天然有機繊維5〜3
0重量%、無機質充填剤3〜30重量%、2〜7μm径
のガラス繊維5〜60重量%含有する耐熱性、機械的強
度、電気特性および成形時の耐摩耗性に優れたバランス
のとれたフェノール樹脂成形材料である。
【0005】本発明に用いる(a)フェノール樹脂は、
フェノールとホルマリン、パラホルムアルデヒドとを適
宜のモル比に配合し、触媒下で反応して得られたノボラ
ック型フェノール樹脂、レゾール型フェノール樹脂およ
びノボラック型フェノール樹脂とレゾール型フェノール
樹脂の混合物が挙げられる。本発明に用いる(b)天然
有機繊維としては、綿フロック、α−セルロース、亜
麻、大麻、黄麻、綿織布、綿毛粉、パルプ、木粉等が挙
げられる。本発明に用いる(c)無機質充填剤として
は、特に限定されるものではないが、クレー、マイカ、
タルク、ゼオライト等が使用できる。本発明に用いる
(d)2〜7μm径のガラス繊維としては、例えば富士
ファイバーグラス社製FES−03−1273DEがあ
る。本発明に用いるガラス繊維径は2〜7μmであるこ
とが必要である。即ち、2μm以下では機械的強度が低
下し、7μmを越えると著しく成形時の耐摩耗性が劣化
する傾向がある。
【0006】上述の如く、本発明は(a)フェノール樹
脂、(b)天然有機繊維、(c)無機質充填剤、(d)
2〜7μm径のガラス繊維を主成分とするフェノール樹
脂成形材料であるが、各成分の配合割合を次に説明す
る。天然有機繊維の配合割合は、成形材料に対して5〜
30重量%配合される。5重量%未満では機械的強度が
弱く、30重量%を越えると耐熱性が悪くなり好ましく
ない。無機質充填剤の配合割合は、成形材料に対して3
〜30重量%配合される。3重量%未満では耐熱性が悪
くなり、30重量%を越えると機械的強度が弱くなり好
ましくない。2〜7μm径のガラス繊維の配合割合は、
成形材料に対して5〜40重量%配合される。5重量%
未満では機械的強度が弱く、60重量%を越えると、混
練作業性が低下し好ましくない。従って各成分は上記の
範囲内に限定される。本発明のフェノール樹脂成形材料
は、上記の他に必要に応じ硬化剤、着色剤、硬化促進
剤、難燃剤、離型剤、滑剤、カップリング処理剤、可塑
剤等の添加剤を配合することができる。
【0007】本発明の成形材料は、通常、次のようにし
て製造される。所定量のフェノール樹脂、天然有機繊
維、無機質充填剤および2〜7μm径のガラス繊維、必
要に応じ硬化剤、その他の添加剤を加えて混合し、均一
に分散させたのち、混練機で加熱混練し、次いで冷却、
固化させて粉砕機で適当な大きさに粉砕してフェノール
樹脂成形材料とする。
【0008】
【作用】本発明のフェノール樹脂成形材料は、耐熱性が
高く、機械的強度が高く、電気特性に優れ、かつ成形時
の耐摩耗性が良好な極めてバランスのよい成形材料であ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例及び比較例について説
明するが、本発明はこれらの実施例によって限定される
ものではない。
【0010】実施例1 ノボラック型フェノール樹脂45重量%にヘキサメチレ
ンテトラミン7重量%、綿フロック10重量%、ゼオラ
イト10重量%、2〜7μm径のガラス繊維20重量
%、その他添加剤8重量%を常温で混合し、90〜11
0℃で混練して冷却した後、粉砕してフェノール樹脂成
形材料を得られた。得られた成形材料を圧縮成形及び射
出成形で180℃に加熱した金型で成形硬化させて成形
品とした。この成形時の耐摩耗性及び成形品について各
種特性を測定したので表1に示した。
【0011】実施例2 レゾール型フェノール樹脂45重量%、綿フロック10
重量%、ゼオライト10重量%、2〜7μm径のガラス
繊維27重量%、その他添加剤8重量%を常温で混合
し、80〜100℃で混練した後、冷却、粉砕してフェ
ノール樹脂成形材料を得た。得られた成形材料を実施例
1と同様に成形し、その時の耐摩耗性及び成形品の特性
を測定したので表1に示した。
【0012】実施例3 レゾール型フェノール樹脂40重量%、ノボラック型フ
ェノール樹脂5重量%、綿フロック5重量%、ゼオライ
ト7重量%、2〜7μm径のガラス繊維35重量%、そ
の他添加剤8重量%を常温で混合し、80〜100℃で
混練した後、冷却、粉砕してフェノール樹脂成形材料を
得た。得られた成形材料を実施例1と同様に成形し、そ
の時の耐摩耗性及び成形品の特性を測定したので表1に
示した。
【0013】比較例1 ノボラック型フェノール樹脂45重量%にヘキサメチレ
ンテトラミン7重量%、綿フロック10重量%、ゼオラ
イト10重量%、2〜30μm径のガラス繊維2重量
%、その他添加剤8重量%を常温で混合し、90〜11
0℃で混練して冷却した後、粉砕してフェノール樹脂成
形材料を得られた。得られた成形材料を実施例1と同様
に成形し、その時の耐摩耗性及び成形品の特性を測定し
たので表1に示した。
【0014】比較例2 ノボラック型フェノール樹脂45重量%にヘキサメチレ
ンテトラミン7重量%、綿フロック28重量%、ゼオラ
イト10重量%、2〜30μm径のガラス繊維20重量
%、その他添加剤8重量%を常温で混合し、90〜11
0℃で混練して冷却した後、粉砕してフェノール樹脂成
形材料を得られた。得られた成形材料を実施例1と同様
に成形し、その時の耐摩耗性及び成形品の特性を測定し
たので表1に示した。
【0015】
【表1】
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、成形時の耐摩耗性が優
れる共に、成形品の機械的強度、耐熱性、電気特性が良
好なバランスの良いフェノール樹脂成形材料を得ること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 97/02 LSW 7415−4J

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)フェノール樹脂、(b)天然有機繊
    維、(c)無機質充填剤および(d)2〜7μm径のガ
    ラス繊維を主成分とすることを特徴とするフェノール樹
    脂成形材料。
  2. 【請求項2】 成形材料に対し、天然有機繊維5〜30
    重量%、無機質充填剤3〜30重量%、2〜7μm径の
    ガラス繊維5〜60重量%含有することを特徴とする請
    求項1記載のフェノール樹脂成形材料。
JP10151692A 1992-04-22 1992-04-22 フェノール樹脂成形材料 Pending JPH05295232A (ja)

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JP10151692A JPH05295232A (ja) 1992-04-22 1992-04-22 フェノール樹脂成形材料

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JPH05295232A true JPH05295232A (ja) 1993-11-09

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