JPH05294638A - ガラス成形装置 - Google Patents

ガラス成形装置

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JPH05294638A
JPH05294638A JP11670092A JP11670092A JPH05294638A JP H05294638 A JPH05294638 A JP H05294638A JP 11670092 A JP11670092 A JP 11670092A JP 11670092 A JP11670092 A JP 11670092A JP H05294638 A JPH05294638 A JP H05294638A
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nitrogen gas
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Shuichi Nagao
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 成形型における成形部内を迅速かつ確実に不
活性ガス雰囲気状態に置換でき、また成形中はこの置換
された雰囲気状態に確実に保つ。 【構成】 下型ユニット1及び上型ユニット11に各々
成形部20に連通するガス流路5,15を設け、更に配
管30,31を接続し、配管30は流量制御弁34を介
して窒素ガス供給源32に接続し、また配管31は流量
制御弁36と切換弁35を介して負圧源33及び窒素ガ
ス供給源32に選択的に接続する。配管30と窒素ガス
供給源32、配管31と負圧源33を各々接続して、成
形部20内を窒素ガス雰囲気状態に置換し、両配管3
0,31を窒素ガス供給源32に接続し流量制御弁3
4,36を絞って成形部20に窒素ガスを小流量で供給
し成形部20内の圧力を高めて外気が入るのを防ぎ、ヒ
ータ4,14を作動させて成形型全体を加熱して成形部
20内のガラス素材21を軟化させ、プランジャ23に
よりガラス素材21のプレス成形を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ等のガラス製品
を成形するためのガラス成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レンズ等の精密光学ガラスを製造するに
当って、ガラス素材を溶融乃至軟化させた状態で、プレ
ス手段により成形する方式が近年普及しつつある。即
ち、成形型として、胴型と、この胴型にガイドされる下
型と上型とからなる成形型を設け、上下の両型間に成形
部を形成して、この成形部にガラス素材をセットし、成
形型全体を加熱することにより成形部内のガラス素材を
軟化させて、下型を突き上げるかまたは上型を下降させ
るかによりガラス素材のプレス成形を行う。ここで、ガ
ラス素材を軟化させるために、成形型は通常500℃以
上の高温状態にまで加熱されるようになっており、酸素
が存在する雰囲気下でプレス成形を行うと、成形型の表
面に酸化皮膜が形成する。特に、成形部を構成する上下
の型の型面に酸化皮膜が形成されると、この酸化皮膜を
除去しなければ、以後のガラス素材の成形の際に悪い影
響を与える。従って、酸化皮膜の形成を防止するため
に、成形型全体を成形チャンバ内に収容させ、この成形
チャンバ内を真空乃至窒素ガス等の不活性ガス雰囲気と
なし、可及的に酸素濃度の低い条件下で加熱及びプレス
成形するように構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、成形部への
ガラス素材の供給及び成形後における成形加工品の成形
部からの取り出しは大気中で行われ、しかも下型と上型
とを分離して成形加工品を取り出し、また新たなガラス
素材がセットされることから、ガラス素材が置かれる成
形部の内部が大気に曝されるのを防止できない。また、
ガラス素材がセットされた後に、下型と上型とを組み合
わせると、成形部の内部はほぼ封じ込め状態になる。従
って、成形型が配置される成形チャンバの内部を酸素の
ない雰囲気乃至酸素濃度が極めて低い雰囲気下に置換さ
せたとしても、最も必要な下型と上型との間における成
形部の内部を効率的に雰囲気置換することはできない。
このために、成形チャンバを一度真空吸引して内部を負
圧状態となし、次いで窒素ガス等の不活性ガスを成形チ
ャンバ内に供給する手段を用いる構成としたものもある
が、下型及び上型は胴型に対してほぼ密嵌状に嵌合され
ていることから、成形部内の密閉性がかなり高くなって
おり、従ってたとえ成形チャンバ内を負圧にしたとして
も、成形部の内部から酸素を含む気体を排出するのはか
なり困難である。特に、このガラス成形を自動化するに
は、ロボット等の機構を設置する必要があること等の関
係で成形チャンバが大型化することになり、このような
大型の成形チャンバ全体を負圧にしたり、また不活性ガ
ス雰囲気下に置換する作業はさらに困難となり、かつ極
めて長い時間を必要とする等といった問題点がある。
【0004】本発明は、以上のような従来技術の課題を
解決するためになされたものであって、その目的とする
ところは、成形型における必要な部位を迅速かつ確実に
不活性ガス雰囲気状態に置換させることができ、また成
形中には、この置換された雰囲気状態に確実に保つこと
ができるガラス成形装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、下部胴型部内に下部成形型を装着し
た下型ユニットと、下部胴型部に着脱可能に連結される
上部胴型部内に上部成形型を装着した上型ユニットとか
らなり、上下両型部間に形成される成形部にガラス素材
をセットして加熱し、上下の両型間に加圧力を作用させ
てガラス素材をプレス成形するものであって、前記下型
ユニット及び上型ユニットにはそれぞれ前記成形部に開
口するガス流路を形成し、これら両ガス流路のうち、一
方のガス流路に不活性ガス供給部を接続して前記成形部
に不活性ガスを供給可能となし、また他方のガス流路を
少なくとも吸引機構部に接続してこの成形部内の空気を
吸引可能とする構成としたことをその特徴とするもので
ある。
【0006】
【作用】上型ユニットを下型ユニットから分離して、下
部成形型の上にガラス素材をセットし、次いで上型ユニ
ットを下型ユニットに連結した後に雰囲気置換を行う。
この雰囲気置換作業は、例えば、上型ユニットに設けた
ガス流路を吸引機構部に接続し、下型ユニットのガス流
路を不活性ガス供給部に接続して、一方のガス流路から
成形部内を真空吸引しながら、不活性ガスを成形部に供
給することにより行う。成形部は下部胴型部と上部胴型
部及び下部成形型と上部成形型とにより区画形成された
ほぼ密閉状態の空間となっており、真空吸引により成形
部内が外気より低圧状態になっても、殆ど空気を吸い込
むことがなく、またこの成形部内に不活性ガスを供給す
ることによって、迅速かつ効率的に雰囲気置換を行うこ
とができ、ほぼ完全に酸素のない不活性ガス雰囲気状態
になる。
【0007】そして、雰囲気置換が完了すると、不活性
ガス供給部に接続されているガス流路から不活性ガスの
供給を継続しながら、吸引機構部とガス流路との間を遮
断する。また、必要に応じてこのガス流路からも不活性
ガスを供給する。これによって、成形部内の圧力が外部
の圧力より高くなり、従って、成形型を大気中に置いて
ガラス素材の成形を行うようにしても、成形部内は確実
に不活性ガス雰囲気状態に保持され、成形型が加熱され
る時に成形部を形成する上下の成形型の型面等に酸化皮
膜が形成されるおそれはない。なお、成形部は外気から
ほぼ密閉状態となるように隔離されていることから、こ
の圧力上昇のための不活性ガスの導入は僅かな量で良
い。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まず、図1にプレス成形装置の全体構成を
示す。図中において、1は下型ユニット、11は上型ユ
ニットをそれぞれ示す。下型ユニット1は、下部胴型部
2と、この下部胴型部2の内部に挿嵌されている下部成
形型3とを有し、また下部胴型部2の周囲にはヒータ4
が装着されている。上型ユニット11も、下型ユニット
1と同様、上部胴型部12と、この上部胴型部12の内
部に挿嵌されている上部成形型13とを備え、上部胴型
部12の外周部にはヒータ14が装着されている。下部
胴型部2の上部は縮径された雄印籠部2aが形成されて
おり、また上部胴型部12の下部には雌印籠部12aが
形成されて、これら雄雌の両印籠部2a,12aを印籠
嵌合させることによって、上型ユニット11が下型ユニ
ット1に連結されるようになっている。そして、確実に
印籠嵌合させるために、雄印籠部2aの上端部にはテー
パ壁が形成されている。
【0009】下部成形型3及び上部成形型13にはそれ
ぞれ型面3a,13aが形設されており、上部成形型1
3の型面13aは下部胴型部2内に入り込んだ位置まで
延在され、従って、下部成形型3の型面3aと、上部成
形型13の型面13a及び下部胴型部1のこれら両型面
3a,13a間の部位が成形部20となり、この成形部
20内にガラス素材21をセットされるようになってい
る。そして、このガラス素材21を加熱して、上部成形
型13を上型押圧手段22により固定した状態で、シリ
ンダ等の駆動手段によって突き上げ用のプランジャ23
を下部成形型3の下方位置から突出させることによっ
て、ガラス素材21のプレス成形が行われる。なお、図
中において、24は下型ユニット1における下部成形型
3が下部胴型部2から逸脱しないように保持すると共
に、この下部成形型3の最下端位置と最上端位置とに位
置決め可能な位置決めロッドを示し、この位置決めロッ
ド24は下部成形型3の周胴部を貫通する状態に設けた
挿通孔25に挿嵌されている。従って、下部成形型3は
位置決めロッド24が挿通孔25の上端部25aと下端
部25bとに当接する位置まで上下方向に変位可能とな
る。
【0010】ガラス素材21の成形部20へのセットか
ら加工完了後の成形加工品の取り出しまでの全工程が自
動化することが可能となっている。即ち、まず成形型を
ローダ・アンローダ部に配置して、ロボット等のハンド
リング機構により上部胴型部12を持ち上げて、上型ユ
ニット11を下型ユニット1から分離し、ピックアンド
プレイス手段を用いてガラス素材21を下部成形型3の
型面3a上に配置する。そして、上型ユニット11を下
降させて、下型ユニット1に印籠嵌合を行わせる。この
状態で、上型押圧手段22及びプランジャ23が配置さ
れている成形加工部に移行させ、この間にガラス素材2
1を加熱してそれを軟化させる。そこで、上型押圧手段
22を上型ユニット11に当接させた状態でプランジャ
23を突き上げて、ガラス素材21のプレス成形を行
う。成形完了後には、プランジャ23を引き下げると共
に、上型押圧手段22を上昇させ、次いで成形型をロー
ダ・アンローダ部に移行させて、上型ユニット11を下
型ユニット1から分離して、成形加工品を取り出し、然
る後に新たなガラス素材21をセットする。
【0011】ところで、ガラス素材21をプレス成形す
る際には、ヒータ4,14によって成形型全体を加熱し
て、このガラス素材21の温度を500℃程度にまで上
昇させる必要がある。この加熱を酸素を含む気体中で行
うと、上下の成形型3,13の表面等に酸化皮膜が形成
されおそれがある。特に、型面3a,13aに酸化皮膜
が形成されると、この型面3a,13aをクリーニング
しなければ、以後のガラス素材21の成形に悪影響を与
える。このような事態を防止するために、不活性ガス雰
囲気に置換しなければならない。ただし、前述した如
く、成形加工の全工程を自動化するために、成形型をロ
ーダ・アンローダ部と成形加工部との間に往復移動させ
るようにしており、またローダ・アンローダ部には上型
ユニット11のハンドリング機構や、ガラス素材21を
セットしたり、成形加工品を取り出したりするためのピ
ックアンドプレイス手段が設けられる関係から、チャン
バを設けて、このチャンバ内に成形型を配置すると、チ
ャンバがかなり大規模なものとなり、チャンバ全体を雰
囲気置換するのは極めて困難である。そこで、本発明に
おいては、成形型が配置されている空間は大気に開放
し、ガラス素材21がセットされている成形部20の内
部だけを雰囲気置換する構成としている。
【0012】このために、下型ユニット1及び上型ユニ
ット11にはそれぞれガス流路5,15が設けられてい
る。下型ユニット1におけるガス流路5は、下部胴型部
2に設けた通路5aを有し、この通路5aは下部成形型
3に設けた挿通孔25に開口している。また、下部成形
型3における挿通孔25の形設位置と型面3aとの間の
部位の外周部に溝5bが設けられており、この溝5bと
下部胴型部2の内周面との間にガスの通路が形成され
る。上型ユニット11側のガス流路15は上部胴型部1
2に設けた通路15aを有し、この通路15aは上部成
形型13の周胴部に形成した円環状溝15bに開口して
いる。そして、上部成形型13の外周面における円環状
溝15bの形成部と型面13aとの間の部位に溝15c
を設けて、この溝15cと上部胴型部13の内周面との
間にガスの通路を形成している。
【0013】ガス流路5,15における通路5a,15
aには、それぞれ配管30,31が接続されており、こ
れら配管30,31には不活性ガスとしての窒素ガスを
供給できるようになっている。しかも、雰囲気置換をよ
り効率的かつ完全に行うために、下型ユニット1側のガ
ス流路5に接続した配管30には窒素ガスボンベ等から
なる窒素ガス供給源32に接続され、また上型ユニット
11側のガス流路15への配管31には窒素ガス供給源
32と吸引ポンプ等の負圧源33とに切り換え接続可能
となっている。配管30の途中には流量制御弁34が設
けられ、また配管31は切換弁35を介して窒素ガス供
給源32または負圧源33に選択的に接続されるように
なされ、かつ流量制御弁36が設けられている。そし
て、これら流量制御弁34,切換弁35及び流量制御弁
36は、プレス成形装置全体の作動を制御するためのマ
イクロコンピュータ等で構成される制御手段37からの
信号に基づいて作動する電磁弁であり、しかも流量制御
弁34,36は制御手段37からの制御信号に基づいて
開口面積が0(即ち、閉弁状態)から全開状態まで変化
させることができる電磁比例弁で構成されている。
【0014】以上の構成を有するプレス成形装置によっ
てガラス素材21をプレス成形するに当っては、まずロ
ーダ・アンローダ部に成形型を配置して、上型ユニット
11を下型ユニット1から分離し、この状態で下部成形
型3の型面3a上にガラス素材21をセットする。そし
て、上型ユニット11を下型ユニット1に印籠嵌合させ
る。この印籠嵌合を行う際に、上部成形型13と下部成
形型3との間に空気が封じ込められないようにするに
は、ガス流路15に通じる配管31を負圧源33に接続
して内部を真空吸引すれば、抵抗なく円滑に嵌合でき
る。これによって、下部成形型3の型面3aと上部成形
型13の型面13aとの間に形成される成形部20はほ
ぼ密閉された状態となる。
【0015】ガラス素材21がセットされると、成形部
20内の雰囲気置換を行う。このために、切換弁35に
よって配管31を負圧源33と接続させ、また電磁比例
弁で形成されている流量制御弁34,36を全開状態と
する。これによって、下型ユニット1側のガス流路5に
は窒素ガスが供給されて、窒素ガスが成形部20に送り
込まれ、またガス流路15からは成形部20内の酸素を
含む気体が吸引される。この結果、成形部20には、窒
素ガスが円滑に流れ込み、極めて効率的に、しかも澱み
部等がなく、完全に雰囲気置換が行われて、この成形部
20内は窒素ガス雰囲気下となる。なお、この雰囲気置
換時において、配管31の負圧源33への接続と配管3
0の窒素ガス供給源32への接続は同時に行って、両者
の圧力をバランスさせるか、または窒素ガスの供給圧力
の方が高くなるように設定しておけば、成形部20内が
負圧になることがなく、より効率的に雰囲気置換が行わ
れる。ただし、成形部20が大気より低い圧力状態とな
ることがあっても、この成形部20はほぼ密閉状態とな
っているから、大気から空気を吸い込むことは殆どな
い。
【0016】成形部20はほぼ密閉された状態となって
いるが、なお下型ユニット1と上型ユニット11との間
の接合面に僅かな隙間が存在することから、外気が成形
部20内に侵入するおそれはないとは言えない。そこ
で、成形部20内の雰囲気置換が終了した後に、切換弁
35を切り換えて、ガス流路15と負圧源33との連通
を遮断して、窒素ガス供給源32と接続する。また、流
量制御弁34,36を絞り、ガス流路5,15に微小量
の窒素ガスを供給し続ける。これによって、成形部21
内は常に外気より高い圧力状態と保持され、外気の侵入
は確実に防止できる。
【0017】このように、成形部20に窒素ガスを供給
する状態に保持しながら、成形型をローダ・アンローダ
部からプランジャ23及び上型押圧手段22が設けられ
ている成形加工部に移行させるが、この間に、またはそ
の移行の途中位置で成形型を停止させ、さらには成形加
工部に移行させた後に、ヒータ4,14を作動させるこ
とによって、成形型全体を加熱して、成形部20内のガ
ラス素材21を軟化させる。そして、ガラス素材21が
プレス成形可能な状態にまで軟化すると、上型押圧手段
21を上型ユニット11に当接させて、プランジャ23
によって下型ユニット1における下部成形型3を突き上
げることによって、ガラス素材21の成形加工を行う。
【0018】成形加工が終了すると、プランジャ23を
引き下げると共に、上型押圧手段22を上型ユニット1
1から離間させ、さらにはヒータ4,14の作動を停止
させる。そして、成形型をローダ・アンローダ部にまで
搬送し、成形加工品がある程度まで冷却されると、上型
ユニット11を下型ユニット1から分離して、このロー
ダ・アンローダ部に配設した押上部材(図示せず)によ
り下型3を所定の高さ位置まで押し上げて、この下部成
形型3上に位置する成形加工品を取り出し、新たに成形
加工されるガラス素材をセットする。
【0019】ここで、上型ユニット11を下型ユニット
1から分離した時に、成形加工品が上型ユニット11に
おける上部成形型13の型面13aに付着させないよう
にしなければならない。このために、上型ユニット11
を急速冷却して、この上型ユニット11における上部成
形型13と成形加工品との間の熱膨張率の差を利用して
離型を促進する。即ち、配管31に設けられている流量
制御弁36による流量を増大させて、ガス流路15を介
して多量の窒素ガスを上型ユニット11側に供給し、配
管30側の流量制御弁34を閉弁状態にすることによっ
て、ガス流路5への窒素ガスの供給を停止させる。窒素
ガスは加熱された状態となっている成形型の温度より低
いために、上型ユニット11側が急速に空冷されて、上
部成形型13から成形加工品の離型が促進される。
【0020】以上のように、ガス流路5には大流量,小
流量で窒素ガスが供給され、またガス流路15は吸引,
大流量,小流量で窒素ガスが供給されるが、これら及び
他の部材の作動タイミングを示すタイミングチャートは
図2に示したようになる。
【0021】而して、成形型の加熱前の段階で、成形部
20の内部がほぼ完全に窒素ガス雰囲気下に置換され、
しかも成形が終了するまでは確実に窒素ガス雰囲気下に
保持できるようになっているので、ガラス素材21を加
熱して軟化させた状態でプレス成形を行うに当って、成
形型が加熱されても、上下の成形型3,13における型
面3a,13aに酸化皮膜が形成されるおそれはない。
また、成形部20に導入される窒素ガスにより上部成形
型13を空冷することによって、上部成形型13から成
形加工品の離型を促進することができるので、上型ユニ
ット11を下型ユニット1から分離した時に、確実に成
形加工品を下型ユニット1側に残すことができる。
【0022】なお、前述した実施例においては、ガス流
路15を負圧源33と窒素ガス供給源32とに切り換え
接続可能としたが、ガス流路5側を負圧源33と窒素ガ
ス供給源32との間に切り換えられる構成とすることも
できる。また、雰囲気置換が完了した後に、両ガス流路
5,15から窒素ガスを成形部20内に供給するように
構成したものを示したが、これらのガス流路5,15の
うちのいずれか一方のガス流路からのみ窒素ガスを供給
するようにしても良い。従って、例えばガス流路5,1
5の一方を窒素ガス供給源32に接続して、このガス流
路に大流量,小流量で窒素ガスを供給し、他方のガス流
路を負圧源33と連通・遮断することができるように構
成することも可能である。さらに、成形加工が終了した
後に、上型ユニット11を空冷するために、ガス流路1
5に大量の窒素ガスを供給するようにしたが、例えば上
部成形型13の型面13aを成形加工品から円滑に離型
できる構造のものを用いれば、必ずしも上型ユニット1
1を冷却する必要はない。さらにまた、不活性ガスとし
て窒素ガスを用いるように構成したが、これ以外の不活
性ガスを用いても良い。さらにまた、プレス成形を完全
自動化するようにしたが、ガラス素材21のセット及び
成形加工品の取り出しは手作業により行う構成とするこ
ともできる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、下型ユ
ニット及び上型ユニットに成形部に開口するガス流路を
それぞれ形成し、これら両ガス流路のうちの一方のガス
流路に不活性ガス供給部を接続して成形部に不活性ガス
を供給し、他方のガス流路を吸引機構部に接続して、成
形部内を雰囲気置換を行い、かつ雰囲気置換を行った後
に吸引機構部とガス流路との接続を遮断することによっ
て、不活性ガス雰囲気下にある成形部を外気より高圧な
状態に保持して、外気の吸い込みを防止できるので、ガ
ラス素材を加熱して軟化させる際に成形型が加熱され
て、その成形部を構成する型面等に酸化皮膜が形成され
るのを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すプレス成形装置の全体
構成図である。
【図2】加工中のガスの給排のタイミングを他の部材の
タイミングチャートと共に示す示すタイミングチャート
図である。
【符号の説明】
1 下型ユニット 2 下部胴型部 3 下部成形型 5 ガス流路 5a 通路 5b 溝 11 上型ユニット 12 上部胴型部 13 上部成形型 15 ガス流路 15a 通路 15b 円環状溝 15c 溝 20 成形部 21 ガラス素材 30,31 配管 32 窒素ガス供給源 33 負圧源 34,36 流量制御弁 35 切換弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部胴型部内に下部成形型を装着した下
    型ユニットと、下部胴型部に着脱可能に連結される上部
    胴型部内に上部成形型を装着した上型ユニットとからな
    り、上下両型部間に形成される成形部にガラス素材をセ
    ットして加熱し、上下の両型間に加圧力を作用させてガ
    ラス素材をプレス成形するものであって、前記下型ユニ
    ット及び上型ユニットにはそれぞれ前記成形部に開口す
    るガス流路を形成し、これら両ガス流路のうち、一方の
    ガス流路に不活性ガス供給部を接続して前記成形部に不
    活性ガスを供給可能となし、また他方のガス流路を少な
    くとも吸引機構部に接続してこの成形部内の空気を吸引
    可能とする構成としたことを特徴とするガラス成形装
    置。
  2. 【請求項2】 前記他方のガス流路には、前記吸引機構
    部と不活性ガス供給部とに選択的に接続可能な構成とな
    し、雰囲気置換時には、前記一方のガス流路に不活性ガ
    スを供給し、他方のガス流路から吸引を行い、雰囲気置
    換終了後は、両ガス流路に不活性ガスを供給して、前記
    成形部内の圧力を外部圧力より高圧な状態に保持する構
    成としたことを特徴とする請求項1記載のガラス成形装
    置。
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