JPH05294479A - 紙葉類の収納兼払い出し装置 - Google Patents

紙葉類の収納兼払い出し装置

Info

Publication number
JPH05294479A
JPH05294479A JP4124338A JP12433892A JPH05294479A JP H05294479 A JPH05294479 A JP H05294479A JP 4124338 A JP4124338 A JP 4124338A JP 12433892 A JP12433892 A JP 12433892A JP H05294479 A JPH05294479 A JP H05294479A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage
paper sheet
delivery
paper
paper sheets
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4124338A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuaki Inai
伸明 稲井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Communication Equipment Co Ltd
Original Assignee
Toyo Communication Equipment Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Communication Equipment Co Ltd filed Critical Toyo Communication Equipment Co Ltd
Priority to JP4124338A priority Critical patent/JPH05294479A/ja
Publication of JPH05294479A publication Critical patent/JPH05294479A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Conveyance By Endless Belt Conveyors (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙葉類の収納動作と払い出し動作とを同時に
行なうことができる紙葉類の収納兼払い出し装置を提供
する。 【構成】 押圧体29の往復動により第1及び第2収納
部12,13内に交互に押し込み収納された紙葉類11
を、第1及び第2収納部12,13のいずれか一方か
ら、これと対応する第1または第2繰り出し機構20,
21、第1または第2搬送機構30,31を介して紙葉
類払い出し部32へ搬送する払い出し動作中に紙葉類投
入部から投入されて保持体10に保持された紙葉類11
は、押圧体29により他方の収納部内に押し込み収納さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば現金自動預金兼
支払装置等に適用される紙葉類の収納兼払い出し装置に
関し、特に紙葉類の収納動作と払い出し動作とを同時に
行なえる紙葉類の収納兼払い出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータバンキングシステム
の一環として、金融機関の窓口等において現金自動預金
兼支払装置等が広く利用されている。これらの装置で
は、現金の有効利用及び紙幣収納箱(収納部)の充満時
の交換や払い出し用紙幣の補充に伴う装置の一時休止を
防ぎ且つ省力化を図るために、預金されて収納部内に収
納した紙幣を払い出しに振り向ける所謂還流方式が採用
されている。
【0003】このような還流方式の現金自動預金兼支払
装置における従来の基本的な構成を図7〜図9に示す。
この装置は、多数枚の紙幣1を水平に向けて堆積収納し
得る紙幣収納部2と、該紙幣収納部2内に収納された紙
幣1を紙幣払い出し部(図示省略)に搬送する複数のロ
ーラ3a,3b,3cよりなる繰り出し機構3と、紙幣
収納部2の上方に上下動自在に配設され且つ該紙幣収納
部2の底壁2a上に収納された堆積紙幣の最上部に位置
する紙幣1の上面に当接することにより該堆積紙幣全体
に所定加圧力を付与する加圧体4と、該加圧体4の上方
に上下動自在に配設され且つ紙幣投入部(図示省略)か
ら投入された紙幣1の両側縁部を保持する保持体5と、
該保持体5に保持された紙幣1を紙幣収納部2内に押し
込み収納する押圧体6とを備えている。加圧体4及び押
圧体6はそれぞれ図示しない駆動機構により上下動され
ると共に、保持体5は加圧体4及び押圧体6により上下
動される。
【0004】斯かる構成において押圧体6が上昇位置に
あるとき、保持体5は押圧体6によって同位置に保持さ
れており、この位置において図示しない紙幣投入部から
投入された紙幣1の両側縁部が保持体5の内部両側上面
5aに保持される。このとき加圧体4は下降して、紙幣
収納部2の底壁2a上に収納された堆積紙幣の最上部に
位置する紙幣1の上面に当接して該堆積紙幣全体に底壁
2a側への所定加圧力を付与し、該堆積紙幣の最下部に
位置する紙幣1と繰り出し機構3のフィードローラ3a
との接触圧を所定値に保持し、該紙幣1の繰り出し動作
が円滑且つ確実に行なわれるようになっている「図7
(a)の状態」。
【0005】この図7(a)の状態から保持体5に保持
された紙幣1を紙幣収納部2内に収納する場合は、押圧
体6を下降させることによって、この押圧体6と共に保
持体5及びこの保持体5に保持された紙幣1を下降させ
る。そして、保持体5の両側下面が加圧体4の上面に当
接後、引き続いて押圧体6のみを下降させる「図7
(b)の状態」。この状態においては、保持体5に保持
されていた紙幣1の中央部のみが押圧体6により、前記
堆積紙幣の最上部に位置する紙幣1の上面に押し付けら
れているだけであり、該紙幣1の両側縁部は折れ曲がっ
て保持体5内に位置している。
【0006】この図7(b)の状態から加圧体4を上昇
させると、該加圧体4と一体に保持体5が上昇し、保持
体5内に位置していた紙幣1の両側縁部が該保持体5か
ら完全に離脱して、該紙幣1が前記堆積紙幣の最上部に
位置する紙幣1の上面に載置される「図8(a)の状
態」。
【0007】この図8(a)の状態から加圧体4を前記
堆積紙幣の最上部に位置する紙幣1の上面まで下降させ
ると、これと一体に保持体5が下降し、且つ加圧体4に
より前記堆積紙幣全体に所定加圧力が付与される「図8
(b)の状態」。
【0008】この図8(b)の状態から押圧体6を上昇
させると、該押圧体6が図9中、実線で示す如く保持体
5に当接し、引き続いて押圧体6を上昇させると、これ
と共に保持体5が上昇して、該保持体5及び押圧体6は
図9中、2点鎖線で示す如く初期位置に戻る。
【0009】この状態から、繰り出し機構3のフィード
ローラ3a,繰り出しローラ3b,3cを図9中、矢印
方向に回転させることにより、前記堆積紙幣の最下部に
位置する紙幣1が図9中、2点鎖線で示す如く紙幣収納
部2の外方に繰り出されて搬送機構を介して紙幣払い出
し部(いずれも図示省略)に搬送されて払い出されるも
のである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】斯かる従来装置にあっ
ては、保持体5に保持された紙幣1の紙幣収納部2内へ
の収納動作中は、紙幣収納部2内の堆積紙幣に対する押
圧力が種々変化し、これに伴い前記堆積紙幣の最下部に
位置する紙幣1と繰り出し機構3のフィードローラ3a
との接触圧も種々変化するため、該繰り出し動作に円滑
性を欠き、紙幣の払い出し動作が円滑且つ確実に行なえ
ない。
【0011】このため従来装置では、紙幣の払い出し動
作中は収納動作を、収納動作中は払い出し動作をそれぞ
れ停止する必要があり、紙幣の収納動作と払い出し動作
とを同時に行なうことができないという問題点があっ
た。
【0012】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、紙幣等の紙葉類の収納動
作と払い出し動作とを同時に行なうことができる紙葉類
の収納兼払い出し装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の紙葉類の収納兼払い出し装置は、紙葉類投入部
から投入された紙葉類を保持する保持体と、該保持体の
両側に設けられ且つ該保持体に保持された紙葉類を収納
する第1及び第2収納部と、前記保持体に保持された紙
葉類を前記第1及び第2収納部内に交互に押し込み収納
する押圧体と、前記第1及び第2収納部に設けられ且つ
これら第1及び第2収納部内に収納された紙葉類を必要
に応じて1枚宛該第1及び第2収納部外方へ繰り出す第
1及び第2繰り出し機構と、これら第1及び第2繰り出
し機構により繰り出された紙葉類を紙葉類払い出し部に
搬送する第1及び第2搬送機構とを具備し、前記第1及
び第2収納部は、紙葉類の払い出し時に択一的に移動し
て前記第1及び第2繰り出し機構と前記第1及び第2搬
送機構とが連絡可能となる如く構成し、前記第1及び第
2収納部内に収納された紙葉類を、前記第1及び第2繰
り出し機構及び前記第1及び第2搬送機構を介して前記
紙葉類払い出し部に搬送して払い出すようにしたことを
特徴とするものである。
【0014】
【作用】紙葉類の非払い出し時に紙葉類投入部から投入
されて保持体に保持された紙葉類は、押圧体により収納
定位置にある第1及び第2収納部内に交互に押し込み収
納される。
【0015】また、紙葉類の払い出し時は第1及び第2
収納部のいずれか一方が払い出し位置に移動して該移動
した収納部に対応する繰り出し機構と搬送機構とが連絡
可能となり、この払い出し位置に移動した収納部内に収
納されている紙葉類が該移動した収納部に対応する繰り
出し機構及び搬送機構を介して紙葉類払い出し部に搬送
されて払い出される。
【0016】また、払い出し位置にある一方の収納部内
に収納されている紙葉類の払い出し動作中に紙葉類投入
部から投入されて保持体に保持された紙葉類は、押圧体
により収納定位置にある他方の収納部内に押し込み収納
される。これにより、紙葉類の収納動作と払い出し動作
とを同時に行なうことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図6に基づ
き説明する。
【0018】図1は本発明に係る紙葉類の収納兼払い出
し装置の構成図、図2〜図6は同装置の動作説明図であ
る。各図中、10は図示しない機体に固定された保持体
で、これは上下方向に互いに所定間隔を存して対向する
チャンネル部材10a,10bを有している。そして、
図示しない紙葉類投入部から投入された紙葉類(例えば
紙幣)11が、図2に示す如くチャンネル部材10a,
10b相互間に挿入されて垂直に向けて保持される。
【0019】保持体10の両側には第1及び第2収納部
12,13が図において左右方向に所定範囲移動自在に
設けられており、これら第1及び第2収納部12,13
内に、保持体10に保持された紙葉類11を多数枚垂直
に向け且つ左右方向に重合して収納し得るようになって
いる。第1及び第2収納部12,13は、垂直壁12
a,13aと水平壁12b,13bとを有する側断面L
字形をなしている。第1及び第2収納部12,13の垂
直壁12a,13aは保持体10と対向している。ま
た、第1及び第2収納部12,13の水平壁12b,1
3bは、図において下側のチャンネル部材10bの下側
に位置して該チャンネル部材10bと対向している。
【0020】第1及び第2収納部12,13はばね1
4,15により保持体10側に付勢されている。これら
のばね14,15は、第1及び第2収納部12,13の
垂直壁(図において右側壁)12a,13aと前記機体
に固定されたばね受体16,17との間に介装されてい
る。第1及び第2収納部12,13の垂直壁12a,1
3aと水平壁12b,13bとの隅角部には繰り出し口
18,19が設けられている。
【0021】そして、後述する第1繰り出し機構20に
より、第1収納部12内の図において最左側に位置する
紙葉類11が順次1枚宛、繰り出し口18から第1収納
部12の外方へ繰り出されるようになっている。また、
後述する第2繰り出し機構21により、第2収納部13
内の図において最右側の紙葉類11が順次1枚宛、繰り
出し口19から第2収納部13の外方へ繰り出されるよ
うになっている。
【0022】第1繰り出し機構20は、フィードローラ
20aと、繰り出しローラ20b,20cとからなる。
フィードローラ20aは、第1収納部12の垂直壁12
aに回転自在に軸支されて、第1収納部12内の最左側
に位置する紙葉類11と接触して該紙葉類11を繰り出
し口18へ送り込むものである。繰り出しローラ20
b,20cは、繰り出し口18を挾んで互いに対向して
第1収納部12の垂直壁12aと水平壁12bにそれぞ
れ回転自在に軸支されて、フィードローラ20aにより
移送された紙葉類11を繰り出し口18から繰り出すも
のである。このような構成の第1繰り出し機構20は図
示しない駆動機構により駆動される。
【0023】また、第2繰り出し機構21は、フィード
ローラ21aと、繰り出しローラ21b,21cとから
なる。フィードローラ21aは、第2収納部13の垂直
壁13aに回動自在に軸支されて、該第2収納部13内
の最右側に位置する紙葉類11と接触して該紙葉類11
を繰り出し口19へ送り込むものである。繰り出しロー
ラ21b,21cは、繰り出し口19を挾んで互いに対
向して第2収納部13の垂直壁13aと水平壁13bに
それぞれ回転自在に軸支されて、フィードローラ21a
により移送された紙葉類11を繰り出し口19から繰り
出すものである。このような構成の第2繰り出し機構2
1は図示しない駆動機構により駆動される。
【0024】第1及び第2収納部12,13内には、第
1及び第2加圧体22,23が図において左右方向に所
定範囲移動自在に配設されている。第1加圧体22は、
中央部に開口22aを有し、常に第1収納部12内の最
右側の紙葉類11に当接して、最左側の紙葉類11と第
1繰り出し機構20のフィードローラ20aとの接触圧
を所定値に保ち、紙葉類11の繰り出し動作が円滑且つ
確実に行なわれるようになっている。
【0025】また、第1加圧体22は、紙葉類11の払
い出し時に左方へ移動することにより第1収納部12全
体をその内部の紙葉類11と共にばね14の付勢力に抗
して左側に移動させて、払い出し定位置に位置させるよ
うになっている。第1加圧体22は駆動機構24によっ
て駆動される。駆動機構24は、モータ24aと、該モ
ータ24aの出力軸に固定された駆動プーリ24bと、
従動プーリ24cと、両プーリ24b,24c間に巻装
された無端ベルト24dとからなる。無端ベルト24d
に連結ロッド25を介して第1加圧体22が連結されて
いる。そして、モータ24aを正逆回転させることによ
り、両プーリ24b,24c,無端ベルト24d及び連
結ロッド25を介して第1加圧体22が左右に移動す
る。
【0026】第2加圧体23は、中央部に開口23aを
有し、常に第2収納部13内の最左側の紙葉類11に当
接して、最右側の紙葉類11と第2繰り出し機構21の
フィードローラ21aとの接触圧を所定値に保ち、紙葉
類11の繰り出し動作が円滑且つ確実に行なわれるよう
になっている。
【0027】また、第2加圧体23は、紙葉類11の払
い出し時に右方へ移動することにより第2収納部13全
体をその内部の紙葉類11と共にばね15の付勢力に抗
して右側に移動させて、払い出し定位置に位置させるよ
うになっている。第2加圧体23は駆動機構26によっ
て駆動される。駆動機構26は、モータ26aと、該モ
ータ26aの出力軸に固定された駆動プーリ26bと、
従動プーリ26cと、両プーリ26b,26c間に巻装
された無端ベルト26dとからなる。無端ベルト26d
に連結ロッド27を介して第2加圧体23が連結されて
いる。そして、モータ26aを正逆回転させることによ
り、両プーリ26b,26c,無端ベルト26d及び連
結ロッド27を介して第2加圧体23が左右に移動す
る。
【0028】保持体10と第1及び第2収納部12,1
3とは、保持体10のチャンネル部材10a,10b相
互間の開口28、第1及び第2加圧体22,23の開口
22a,23aを介して互いに連通している。
【0029】第1及び第2収納部12,13相互間に
は、押圧体29が図において左右方向に所定範囲移動自
在に配設されている。この押圧体29は、保持体10を
境にして左右に移動することにより、保持体10に保持
されている紙葉類11を第1及び第2収納部12,13
内に交互に押し込み収納するものである。押圧体29
は、図示しない駆動機構により駆動される。押圧体29
は、通常時図1中、2点鎖線で示す如く初期位置(保持
体10より第1加圧体22側に偏位した位置)に保持さ
れている。
【0030】第1及び第2収納部12,13の下方には
第1及び第2搬送機構30,31が設けられ、これら第
1及び第2搬送機構30,31相互間に位置して紙葉類
払い出し部32が設けられている。第1及び第2搬送機
構30,31は図示しない駆動機構により駆動され、且
つ対応する第1及び第2繰り出し機構20,21により
繰り出された紙葉類11を紙葉類払い出し部32へ搬送
するものである。第1搬送機構30は、複数のプーリ3
0aと、これらのプーリ30aに巻装された一対の無端
ベルト30b,30cとを有し、これらの無端ベルト3
0b,30cの一部は互いに重合している。この無端ベ
ルト30b,30cの重合部の一端が搬入口30d、他
端が搬出口30eとなっている。
【0031】紙葉類11の払い出し時に第1収納部12
が、第1加圧体22により左側に移動されて払い出し定
位置に位置したとき、第1繰り出し機構20の繰り出し
軸線が第1搬送機構30の搬入口30dの搬入軸線と合
致して、両機構20,30が連絡可能となり、第1繰り
出し機構20から繰り出された紙葉類11が第1搬送機
構30の搬入口30aに自動的に搬入される。第1搬送
機構30の搬出口30eは紙葉類払い出し部32に連絡
されている。
【0032】第2搬送機構31は、複数のプーリ31a
と、これらのプーリ31aに巻装された一対の無端ベル
ト31b,31cとを有し、これらの無端ベルト31
b,31cの一部は互いに重合している。この無端ベル
ト31b,31cの重合部の一端が搬入口31d、他端
が搬出口31eとなっている。
【0033】紙葉類11の払い出し時に第2収納部13
が、第2加圧体23により左側に移動されて払い出し定
位置に位置したとき、第2繰り出し機構21の繰り出し
軸線が第2搬送機構31の搬入口31dの搬入軸線と合
致して、両機構21,31が連絡可能となり、第2繰り
出し機構21から繰り出された紙葉類11が第2搬送機
構31の搬入口31aに自動的に搬入される。第2搬送
機構31の搬出口31eは紙葉類払い出し部32に連絡
されている。
【0034】次に上記構成になる紙葉類の収納兼払い出
し装置の動作を説明する。
【0035】(1)非払い出し時の紙葉類収納動作 図1に示す状態においては、第1、第2収納部12,1
3内に多数枚の紙葉類11が堆積収納されていると共
に、押圧体29が初期位置に位置して紙葉類11と共に
第1収納部12はばね14の付勢力にて右側に移動し、
その最右側に位置する紙葉類11の一側面に第1加圧体
22が当接し、この第1収納部12が収納定位置に保持
されている。また、第2収納部13はばね15の付勢力
により左側に移動して、その最左側に位置する紙葉類1
1の一側面に第2加圧体23が当接して該第2収納部1
3も収納定位置に保持されている。
【0036】斯かる図1の状態において、紙葉類投入部
から紙葉類11が投入されると、該紙葉類11が図2
中、2点鎖線で示す如く保持体10のチャンネル部材1
0a,10b相互間に垂直に向けて保持される。次い
で、押圧体29が右側に移動することによって、保持体
10のチャンネル部材10a,10b相互間の開口28
を介して、図2中、2点鎖線で示す如く保持体10に保
持されている紙葉類11の中央部に当接する。この状態
から引き続いて押圧体29が右側に移動することによっ
て、図2中、破線で示す如く押圧体29と共に紙葉類1
1の中央部が第2加圧体23の開口23a内に進入す
る。このとき、紙葉類11の両側部は折れ曲がって保持
体10内に位置している。
【0037】この状態から更に押圧体29が右側に移動
することによって、押圧体29と共に紙葉類11が第2
加圧体23の開口23a内に進入して、図2中、実線で
示す如く押圧体29が紙葉類11を介して第2収納部1
3内の最左側の紙葉類11の一側面に当接する。
【0038】この状態から引き続いて押圧体29が右側
に所定量移動することにより、押圧体29と共に紙葉類
11が第2収納部13内に進入して、図3中、実線で示
す如く紙葉類11は保持体10から完全に離脱して、第
2収納部13内の最左側に位置する紙葉類11の一側面
に押し付けられた状態になる。このとき、押圧体29の
押し付け力により第2収納部13全体がばね15の付勢
力に抗して右側に移動する。
【0039】次いで、押圧体29が左側に移動して図3
中、2点鎖線で示す如く初期位置に戻るのに伴い、第2
収納部13全体がばね15の付勢力で左側に移動して収
納定位置に戻り、第2収納部13内の最左側に位置する
紙葉類11の一側面が第2加圧体23に当接して図1に
示す初期状態と同様となり、紙葉類11の第2収納部1
3内への収納が完了する。
【0040】また、このように第2収納部13内への紙
葉類11の収納動作中に、紙葉類投入部から投入されて
図4中、2点鎖線で示す如く保持体10に保持された紙
葉類11は、押圧体29が上述した動作と逆方向、即ち
図4中、矢印で示す左側に移動することにより、第1収
納部12内に収納される。そして、押圧体29が初期位
置に戻るのに伴い、第1収納部12がばね14の付勢力
で図4中、右側に移動し、その最右側に位置する紙葉類
11の一側面が第1加圧体22に当接することにより収
納定位置に戻り、図1に示す初期状態と同様となる。
【0041】このように、紙葉類11の非払い出し時に
紙葉類投入部から投入されて保持体10に保持された紙
葉類11は、押圧体29の往復動によって第1及び第2
収納部12,13内に交互に押し込み収納されるもので
ある。
【0042】(2)紙葉類払い出し動作 図1の状態において、第1加圧体22の駆動機構24の
モータ24aが時計方向に所定回転数回転すると、両プ
ーリ24b,24c,無端ベルト24d及び連結ロッド
25を介して第1加圧体23が左側に所定量移動する。
該第1加圧体23の左側への移動に伴い、第1収納部1
2全体がその内部の紙葉類11と共にばね14の付勢力
に抗して左側に所定量移動して図5に示す如く払い出し
定位置に位置する。この払い出し定位置においては、第
1繰り出し機構20の繰り出し軸線が第1搬送機構30
の搬入口30dの搬入軸線と合致して、両機構20,3
0が連絡可能となる。
【0043】この状態になると第1繰り出し機構20及
び第1搬送機構30がそれぞれ駆動する。そして、第1
収納部12内の最左側に位置する紙葉類11がフィード
ローラ20aにより繰り出し口18へ送り込まれる。該
送り込まれた紙葉類11は、繰り出しローラ20b,2
0cにより繰り出し口18から第1収納部12の外方へ
繰り出された後、搬入口30dから搬入されて無端ベル
ト30b,30cの重合部相互間に挾まれて搬送され
て、搬出口30eから紙葉類払い出し部32へ搬出され
て払い出される。
【0044】このようにして予め設定された払い出し枚
数の紙葉類11が紙葉類払い出し部32へ払い出される
と、第1繰り出し機構20及び第1搬送機構30の駆動
がそれぞれ停止して払い出し動作が終了する。これと共
に、第1加圧体22の駆動機構24のモータ24aが反
時計方向に所定回転数回転して、両プーリ24b,24
c,無端ベルト24d及び連結ロッド25を介して第1
加圧体22が右側に所定量移動する。これに伴い第1収
納部12全体がその内部の紙葉類11と共にばね14の
付勢力により右側に所定量移動して収納定位置に戻り、
図1に示す初期状態と同様になる。
【0045】このように、第1収納部12内に収納され
た紙葉類11が、その最左側に位置するものから1枚
宛、第1繰り出し機構20及び第1搬送機構30を介し
て紙葉類払い出し部32へ搬送されて払い出されるもの
である。
【0046】(3)払い出し動作中の紙葉類収納動作 図5に示す如く第1収納部12からの紙葉類11の払い
出し動作中に、紙葉類11が紙葉類投入部から投入され
て図6中、2点鎖線で示す如く保持体10に保持される
と、押圧体29が図6中、2点鎖線で示す初期位置から
右側に所定量移動し、図6中、破線で示す如く保持体1
0に保持されている紙葉類11と共に第2加圧体23の
開口23a内に進入する。
【0047】この状態から更に押圧体29が右側に所定
量移動することによって、紙葉類11は図6中、実線で
示す如く保持体10から完全に離脱して第2収納部13
内に収納される。
【0048】次いで、押圧体29が左側に所定量移動し
て図6中、2点鎖線で示す如く初期位置に戻るのに伴
い、第2収納部13がばね15の付勢力で左側に所定量
移動して、収納定位置に戻り、図5に示す状態と同様に
なる。
【0049】このようにして、第1収納部12内からの
紙葉類11の払い出し動作中に短い間隔を存して連続的
に紙葉類投入部から投入されて保持体10に保持された
紙葉類11は、押圧体29の往復動によって第2収納部
13内に押し込み収納されるものである。
【0050】なお、第2収納部13内からの紙葉類11
の払い出し動作中に短い間隔を存して連続的に紙葉類投
入部から投入されて保持体10に保持された紙葉類11
は、上記同様に押圧体29の往復動によって第1収納部
12内に押し込み収納されるものである。
【0051】第1及び第2加圧体22,23は、第1及
び第2収納部12,13内の紙葉類11の収納枚数に応
じて位置制御されて、第1収納部12内の最左側に位置
する紙葉類11とフィードローラ20aとの接触圧、及
び第2収納部13内の最右側に位置する紙葉類11とフ
ィードローラ21aとの接触圧をそれぞれ所定値に保持
して、紙葉類11の繰り出し動作が円滑且つ確実に行な
われる。
【0052】また、第1及び第2加圧体22,23は、
紙葉類11の払い出し動作時において第1及び第2収納
部12,13内の紙葉類11の収納枚数に応じて位置制
御されて、第1及び第2収納部12,13を払い出し定
位置に確実に保持する。
【0053】なお、上記実施例においては、紙葉類投入
部から投入された紙葉類11を保持体10に垂直に向け
て保持し、且つ第1及び第2収納部12,13内に紙葉
類11を垂直に向け且つ左右方向に重合して収納した
が、これに限られるものではなく、紙葉類11を保持体
10に水平に向けて保持し、且つ第1及び第2収納部1
2,13内に紙葉類11を水平に向け且つ上下方向に重
合して収納するようにしてもよく、その他の構成につい
ても、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更し得る
ものである。
【0054】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明の紙葉類の収納
兼払い出し装置によれば、第1及び第2の収納部のいず
れか一方からの紙葉類の払い出し動作時に紙葉類投入部
から投入されて保持体に保持された紙葉類は、押圧体に
より他方の収納部内に押し込み収納されるので、紙葉類
を連続的に収納しながら、その収納した紙葉類を還流し
て払い出すことができる。従って、紙葉類連続収納装置
と、紙葉類払い出し装置とが合体した無人化ノンストッ
プ運用装置として有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る紙葉類の収納兼払い出
し装置の構成図である。
【図2】同装置における非払い出し時の第2収納部への
紙葉類収納動作の説明図である。
【図3】同装置における非払い出し時の第2収納部への
紙葉類収納動作の説明図である。
【図4】同装置における非払い出し時の第1収納部への
紙葉類収納動作の説明図である。
【図5】同装置における第1収納部からの紙葉類払い出
し動作の説明図である。
【図6】同装置における第1収納部からの紙葉類払い出
し動作時の第2収納部への紙葉類収納動作の説明図であ
る。
【図7】従来の紙葉類の収納兼払い出し装置における紙
葉類収納動作の説明図である。
【図8】同装置における紙葉類収納動作の説明図であ
る。
【図9】同装置における紙葉類払い出し動作の説明図で
ある。
【符号の説明】
10 保持体 11 紙葉類 12 第1収納部 13 第2収納部 20 第1繰り出し機構 21 第2繰り出し機構 29 押圧体 30 第1搬送機構 31 第2搬送機構 32 紙葉類払い出し部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類投入部から投入された紙葉類を保
    持する保持体と、該保持体の両側に設けられ且つ該保持
    体に保持された紙葉類を収納する第1及び第2収納部
    と、前記保持体に保持された紙葉類を前記第1及び第2
    収納部内に交互に押し込み収納する押圧体と、前記第1
    及び第2収納部に設けられ且つこれら第1及び第2収納
    部内に収納された紙葉類を必要に応じて1枚宛該第1及
    び第2収納部外方へ繰り出す第1及び第2繰り出し機構
    と、これら第1及び第2繰り出し機構により繰り出され
    た紙葉類を紙葉類払い出し部に搬送する第1及び第2搬
    送機構とを具備し、前記第1及び第2収納部は、紙葉類
    の払い出し時に択一的に移動して前記第1及び第2繰り
    出し機構と前記第1及び第2搬送機構とが連絡可能とな
    る如く構成し、前記第1及び第2収納部内に収納された
    紙葉類を、前記第1及び第2繰り出し機構及び前記第1
    及び第2搬送機構を介して前記紙葉類払い出し部に搬送
    して払い出すようにしたことを特徴とする紙葉類の収納
    兼払い出し装置。
JP4124338A 1992-04-17 1992-04-17 紙葉類の収納兼払い出し装置 Pending JPH05294479A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4124338A JPH05294479A (ja) 1992-04-17 1992-04-17 紙葉類の収納兼払い出し装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4124338A JPH05294479A (ja) 1992-04-17 1992-04-17 紙葉類の収納兼払い出し装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05294479A true JPH05294479A (ja) 1993-11-09

Family

ID=14882882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4124338A Pending JPH05294479A (ja) 1992-04-17 1992-04-17 紙葉類の収納兼払い出し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05294479A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011107776A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Win Tec:Kk 紙葉類搬送装置および紙葉類収納装置
JP2019096194A (ja) * 2017-11-27 2019-06-20 グローリー株式会社 紙葉類処理装置および紙葉類処理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011107776A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Win Tec:Kk 紙葉類搬送装置および紙葉類収納装置
JP2019096194A (ja) * 2017-11-27 2019-06-20 グローリー株式会社 紙葉類処理装置および紙葉類処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1321369C (en) Bill handling apparatus
JP4292012B2 (ja) 紙幣入出金装置
RU2510531C1 (ru) Банковский автомат
JPS63109594A (ja) 紙幣入出金機等における紙幣受け渡し装置
JPH05294479A (ja) 紙葉類の収納兼払い出し装置
JP2000177935A (ja) 紙幣処理機
JP2019096194A (ja) 紙葉類処理装置および紙葉類処理方法
JPS6047175B2 (ja) 現金自動支払機の一括放出装置
JPH0622694Y2 (ja) 紙葉類の収納繰出し装置
JPH05278960A (ja) 紙葉類の収納兼払い出し装置
JPH05282523A (ja) 紙葉類の収納兼払い出し装置
JPH05314340A (ja) 紙葉類の収納兼払い出し装置
JPS61278993A (ja) 紙幣出納装置
RU2600184C1 (ru) Устройство транспортировки носителя
JPH05278877A (ja) 紙葉類の収納兼払い出し装置
JP2525381B2 (ja) 紙幣循環装置
WO2023175688A1 (ja) 紙葉類格納装置
JPH05278959A (ja) 紙葉類取扱い装置
JPH0737165Y2 (ja) 紙弊収納・繰出装置の紙弊収納部
JPH0144522Y2 (ja)
JP4487038B2 (ja) 紙葉類保留装置
JPH09150962A (ja) 紙幣収納庫及び循環式紙幣処理機
JP6692176B2 (ja) 紙葉類処理装置、紙葉類処理システムおよび紙葉類処理方法
JP3707752B2 (ja) 紙葉処理装置
JP2000255810A (ja) 複数枚媒体の分離繰出し装置