JPH05294133A - 車両用空気汚染度検出装置 - Google Patents

車両用空気汚染度検出装置

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JPH05294133A
JPH05294133A JP12292892A JP12292892A JPH05294133A JP H05294133 A JPH05294133 A JP H05294133A JP 12292892 A JP12292892 A JP 12292892A JP 12292892 A JP12292892 A JP 12292892A JP H05294133 A JPH05294133 A JP H05294133A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 汚染判定の基準値を状況に即して適正に設定
し、確実な汚染判定を可能にする。 【構成】 現行の清浄度判定基準値VGCK よりガスセン
サ検出値VG の方が小さい場合(ステップ108でYE
Sの場合)、清浄度判定基準値VGCK をVG で更新し
(ステップ110)、同時に汚染判定基準値VGDK も更
新する。また120秒間に15秒ごと計8回センサ検出
値VG をサンプリングし、初回サンプリング値VGC0 に
対する検出値VG の変動幅|ΔVGC|が所定の幅A内に
収まっている回数をカウントし、そのカウント数が6回
以上ある場合はセンサ検出値が安定しているものと見做
して、清浄判定基準値VGCK をサンプリング最低値VGM
INで更新し、同時に汚染度判定基準値VGDK を更新す
る。しかし、センサ検出値VG が汚染度判定基準値VGD
K の近傍に達した場合(ステップ111の判断がNOの
場合)は、検出値が安定していても更新を中止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外気の汚染状況等を検
出するための車両用空気汚染度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガスセンサによって外気の汚れ具
合を検出し、それに基づいてダンパを制御して外気の導
入割合を調節するようにした技術が知られている(特開
昭62ー292521号公報参照)。これによれば、信
号待ちなどで停車した際、前の車の排気ガスが車内に入
るのを防止することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特に半導体
式のガスセンサは、ガス濃度が一定でも、温度や湿度、
あるいは風速等によりセンサ出力値が変化する。そのた
め、実際の外気の汚染レベルとセンサの認識する汚染レ
ベルとに大きなズレが生じることがあった。
【0004】また、通常は一定時間(ウォームアップ時
間)経過後に、汚染判定に必要な基準値をガスセンサの
出力に基づき設定するのであるが、気温の影響により、
特に冬場にはガスセンサの出力が安定するまでの時間が
かかるため、初期基準値を高めに設定してしまうことが
あり、このためその時点で外気汚染が発生した場合に汚
染を検出できないおそれがあった。
【0005】そこで本発明は、温度、湿度、風速、また
季節によらず、適正に外気の汚染状態を知ることのでき
る空気汚染度検出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用空気汚染
度検出装置は、図1に示すように、空気汚染度に対応す
る検出値VG を出力するガスセンサ1と、所定周期でこ
のガスセンサ1の検出値VG に基づき清浄度判定基準値
VGCK を算出すると共にその値に基づいて汚染度判定基
準値VGDK を算出し、汚染度判定基準値VGDK に従って
汚染判定を行う演算処理手段2と、を有している。
【0007】そして、前記演算処理手段2には、清浄度
判定基準値VGCK に基づいて汚染判定基準値VGDK を算
出する手段3、及び汚染判定基準値VGDK に基づいて汚
染の判定を行う手段4の他に、清浄度判定基準値VGCK
を保持する清浄度判定基準値保持手段5と、この手段5
に保持された清浄度判定基準値VGCK よりもガスセンサ
1の検出値VG の方が小さいとき、前記保持手段5の清
浄度判定基準値VGCKを同検出値VG で更新する第1の
更新手段6と、前記ガスセンサ1の検出値VGが所定時
間にわたり安定状態にあるときに、前記保持手段5の清
浄度判定基準値VGCK を前記所定時間のうちにサンプリ
ングしたガスセンサ検出値VG のうちの代表値で更新す
る第2の更新手段7と、前記ガスセンサ1の検出値VG
が前記汚染度判定基準値VGDK の近傍に達したとき、前
記第2の更新手段7による清浄度判定基準値VGCK の更
新を中止する更新中止手段8とが設けられている。
【0008】
【作用】ガスセンサ1から、現行の清浄度判定基準値V
GCK よりも小さい検出値VG が出力されたときには、第
1の更新手段6が、現行の清浄度判定基準値VGCK をセ
ンサ検出値VG で更新する。よって、常に低めの清浄度
判定基準値VGCK が設定されることになり、汚染判定基
準値VGDK も常に低めの値に更新される。これにより、
実際の汚染が発生した場合に、確実に汚染の判定ができ
るようになる。
【0009】また、温度や湿度などの変化に伴い、空気
の汚染度(清浄度)は同じでも、ガスセンサの出力のレ
ベルが上下する。この場合、空気が清浄なときには、セ
ンサ検出値VG があるレベルで安定した状態になる。し
たがって、所定時間にわたりガスセンサ検出値VG が安
定状態にあるときには、第2の更新手段8が、清浄度判
定基準値VGCK を、同安定期間中にサンプリングした代
表値、例えば最低値VGMINで更新する。これにより、温
度や湿度などの変化によらず、常にその時々の状況に即
した適切な判定基準値が設定され、適正な汚染判定がな
されるようになる。
【0010】また、例えば長いトンネル内を走行してい
るような場合は、ガスセンサ検出値VG が高い値で安定
状態になることがある。このような場合、安定状態にあ
るからといって安易に清浄度判定基準値VGCK 及び汚染
度判定基準値VGDK を更新すると、適正な汚染判定がで
きなくなる。
【0011】これを避けるため、本発明では、汚染度判
定基準値VGDK の近傍にまでガスセンサ検出値VG が達
した場合は、第2の更新手段による更新を中止する。こ
れにより、不用意な清浄度判定基準値VGCK と汚染度判
定基準値VGDK の更新が避けられ、トンネル内走行時等
に発生するおそれのある問題が解消される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。図2は実施例の空気汚染度検出装置を含ん
だ車両用空調装置の概略構成図である。この実施例で用
いられているガスセンサ1は、固体熱伝導型のもので、
ヒータによって検知素子を加熱した状態で汚染ガスが付
着すると、汚染ガス濃度に応じた抵抗値を示す。このガ
スセンサ1は、エンジンルーム内の外気のよく通る場所
に設置されている。
【0013】空調装置の機構部分を構成する空調ユニッ
ト11は、先端が外気導入口12aと内気導入口12b
とに分岐したダクト12を有している。そして、このダ
クト12内には、上流側から下流側に向かって順に、外
気導入ダンパ(インテークドア)13、送風ファン1
4、エバポレータ15、エアミックスドア16、ヒータ
コア17が設けられている。
【0014】外気導入ダンパ13はアクチュエータ18
により開度が調節され、アクチュエータ18はコントロ
ールユニット20により制御される。コントロールユニ
ット20は、マイクロコンピュータを中心に構成された
もので、ガスセンサ1、外気温度センサ21、内気温度
センサ22、日射センサ23、温度設定器24、コンプ
レッサON−OFFスイッチ25など(他は省略)の各
信号を読み取り、読み取ったデータに基づいて所定の演
算を行う。そして、その演算した内容に基づいて、上記
外気導入ダンパ用アクチュエータ18や、送風ファン1
4、エアミックスドア16用アクチュエータ、並びに図
示していないコンプレッサ等を動作制御する。
【0015】外気導入ダンパ13については、通常、外
気温度、コンプレッサのON−OFF状態、ファンモー
タの制御電圧によって開度位置が決まる。ここでは、こ
れらの車内温度調節上の条件により外気導入ダンパ13
の位置を決めてその位置にダンパ13を制御することを
「通常制御」と呼び、そのときの開度を「通常開度」と
呼ぶ。この「通常制御」を行っているとき、ガスセンサ
1の検出データが所定の条件を越えた場合、つまり外気
が汚染していることを検出した場合は、外気導入ダンパ
13は「通常制御」の位置を外れ、優先的に外気導入遮
断位置(内気導入位置=REC)に制御される。
【0016】次に、上記コントロールユニット20によ
って行われる空調制御の一例を説明する。ここでは、空
調制御の全体の説明は省略し、外気の汚染度に応じて外
気導入ダンパ13(図2参照)を制御するルーチンにつ
いてのみ説明する。同ルーチンの内容は、図3、図4に
示してあり、以下これに基づいて制御の内容を詳述す
る。
【0017】本実施例の装置においては、コントロール
ユニット20を構成しているマイクロコンピュータが、
予め設定された制御用プログラムを実行することによ
り、所定の空調制御を行う。図3、図4に示すルーチン
は、空調制御のメインルーチンの中の1サブルーチンと
して定義されており、イグニッションスイッチがONさ
れることにより、ミリセック(msec)のオーダーで
周期的に実行される。なお、イグニッションスイッチが
ONされると、その時点で初期設定が行われ、後述する
タイマーやフラグ類はすべてゼロ設定されるものとす
る。
【0018】図3に示すルーチンの処理がスタートする
と、まず最初にガスセンサ1の検出値VG を読み取る
(ステップ100)。次に、ウォームアップが終了した
か否かを判断し(ステップ101)、ウォームアップ終
了でない場合(ステップ101でNOの場合)は、ステ
ップ102にて外気導入ダンパを閉位置(RECモー
ド)に固定し、メインルーチンに戻る。ウォームアップ
終了かどうかは、例えば経過時間で判断し、作動開始か
ら5分以内であればウォームアップ中である(NO)と
し、そうでないときはウォームアップ終了(YES)と
する。この点はフローチャート上には詳しく記さない。
【0019】ウォームアップ終了の場合(ステップ10
1でYESの場合)には、ステップ103に進み、ここ
でウォームアップ後初回の処理かどうかを判断する。初
回の処理の場合(ステップ103でYESの場合)に
は、ステップ104に進んで初期設定を行う。つまり、
清浄度判定基準値VGCK の初期値として今回のガスセン
サ検出値VG を採用し、汚染判定基準値VGDK の初期値
として(VGCK +B)を採用する。 そして、ステップ
105に進む。ウォームアップ後初回の処理でない場合
は直接ステップ105に進む。
【0020】ステップ105では、タイマーFLAGの
状態をチェックし、タイマーFLAGがセットされてい
ない場合(NOの場合)は、タイマーTをスタートし
(ステップ106)、タイマーFLAGをセットする
(ステップ107)。タイマーFLAGがセットされて
いる場合(YESの場合)は、ステップ106、107
をパスする。
【0021】次に、ステップ108に進み、ここで現在
の清浄度判定基準値VGCK よりセンサ検出値VG の方が
小さいかどうかを判断する。小さい場合(ステップ10
8でYESの場合)には、清浄度判定基準値VGCK をセ
ンサ検出値VG で更新し(ステップ109)、汚染度判
定基準値VGDK をVGCK +Bで更新し(ステップ11
0)、ステップ128に進む。ステップ128以降の処
理は後述する。
【0022】一方、センサ検出値VG の方が清浄度判定
基準値VGCK より小さくない場合(ステップ108でN
Oの場合)には、ステップ111に進んでガスセンサ検
出値VG が汚染度判定基準値VGDK の近傍の値「VGDK
−α」(α<β)より小さいかどうか判断する。つま
り、汚染度判定基準値VGDK の近くの値まで達していな
いかどうかを判断する。
【0023】ここで、このステップ111の意味につい
て述べる。例えば、長いトンネル内を走行しているよう
な場合、ガスセンサ検出値VG が高い値で安定状態にな
る場合がある。このような場合、本制御では後述する処
理により、安定状態でサンプリングした検出値VG で清
浄度判定基準値VGCK を更新する場合がある。清浄度判
定基準値VGCK が高い値で更新されると、汚染度判定基
準値VGDK も高い値に更新され、その結果、実際には汚
染の度合いが相当高いにも拘らず、汚染度判定基準値V
GDK 以下であると判定されて、汚染と判断されないこと
がある。これは不都合な事態であり、このことを避ける
ために、ステップ111で、汚染度判定基準値VGDK の
近くまでガスセンサ検出値VG が達したかどうかをチェ
ックしているのである。
【0024】そして、ガスセンサ検出値VG が汚染度判
定基準値VGDK の近傍に達している場合は、ステップ1
34に進み、清浄度判定基準値VGCK 及び汚染度判定基
準値VGDK を更新しないように処理する。一方、ガスセ
ンサ検出値VG が汚染度判定基準値VGDK の近傍に達し
ていない場合は、ステップ120に進む。
【0025】次にステップ120以降の制御の内容を説
明する。図4のフローチャートに基づく説明に先立っ
て、まず制御の概要を述べると、この制御では、120
秒を1周期として、この間にガスセンサ検出値VG を1
5秒毎にサンプリングする。そして、その初回のサンプ
リング値VGC0 を基準にして、次回以降のサンプリング
値の変動幅|ΔVGC|を求め、120秒間に何回、この
変動幅|ΔVGC|が所定幅A以内に収まっているかを数
える。そして、8回のサンプリングのうち、6回が所定
幅A以内に収まっていれば、その120秒の間、ガスセ
ンサ検出値VG が安定状態にあったと判断する。次い
で、安定状態にあったと判断したときには、過去120
秒の間にサンプリングしたデータのうちの最低値VGMIN
を、新しい清浄度判定基準値VGCK として設定する。
【0026】以下、図4のフローチャートに従って説明
する。ステップ120では、タイマーTのカウント値を
チェックする。タイマーTのカウント値が120秒未満
の場合(ステップ120でNOの場合)には、ステップ
121以降に進む。このステップ121以降は、15秒
周期で行う処理の内容を示す。
【0027】すなわち、タイマーTのカウント値が15
秒のn倍(n=0、1、…)のときステップ121の判
断がYESとなり、ステップ122に進む。そして、こ
のステップ122で、センサ検出値VG をその回のサン
プリング値VGCn としてメモリM1に記憶し、nの値を
1インクリメント(ステップ123)し、初回サンプリ
ング値VGC0 に対する次回以降のサンプリング値VGCn
の変動幅|ΔVGC|を、|VGCn −VGC0 |より求め
(ステップ124)、その上でステップ125に進む。
【0028】ステップ125では変動幅|ΔVGC|が所
定幅A(A>0)以内であるか否かを判断する。変動幅
|ΔVGC|が所定幅A以内である場合(ステップ125
でYESの場合)には、それを1回と数え、カウント値
Nを1インクリメント(ステップ126)し、そのイン
クリメントしたNの値をメモリM2に記憶し(ステップ
127)、ステップ128に進む。
【0029】ステップ128では、ガスセンサ検出値V
G が汚染判定基準値VGDK 以上か否かを判断し、YES
の場合は外気が汚染しているものとして、ステップ12
9にて外気導入ダンパを閉じる。また、ステップ128
での判断がNOの場合には、外気清浄であるとして、ス
テップ130にて外気導入ダンパを通常開度に制御す
る。なお、外気導入ダンパを閉じた場合は、タイマー
T、FLAG、N、nはすべてゼロにリセットし、メモ
リM1、M2をクリアする。
【0030】また、ダンパを閉じた場合は、ステップ1
40に進んでダンパ閉の継続時間に応じて、ガスセンサ
検出値VG の安定状態判定の基準となる所定幅Aの値を
変更し、ダンパ閉継続時間が長い程Aの値を大きく設定
する。このようにAの値を設定することにより、ガスセ
ンサの検出値VG の変動幅が若干大きくなった場合で
も、安定状態と見做すようになる。その結果、清浄度判
定基準値VGCK 及び汚染度判定基準値VGDK が高めに更
新されるようになり、汚染判定のレベルが上昇する。よ
って、市街地走行に慣れた乗員のフィーリングに合った
汚染判定が行われるようになる。
【0031】ステップ122〜127の処理は15秒の
サンプリング周期で行い、それ以外の処理時つまりステ
ップ121の判断がNOの場合は、ステップ122〜1
27はパスし、ステップ121から直接ステップ128
に進む。
【0032】また、15秒毎にサンプリングするセンサ
検出値VG の変動幅|ΔVGC|が所定幅A以内でない場
合(ステップ125でNOの場合)には、脈動が大きい
として、ステップ126、127には進まず、ステップ
138に進む。このステップ138では、センサ検出値
VG が汚染度判定基準値VGDK の近傍(VGDK −β)に
まで達したかどうかを判断する。汚染判定基準値VGDK
の近傍にまで達していない場合(ステップ138でNO
の場合)には、ステップ128に進み、近傍にまで達し
ている場合(ステップ138でYESの場合)には、ス
テップ134に進む。
【0033】また、タイマーTをスタートしてから12
0秒間が経過すると、ステップ120の判断がYESと
なって、ステップ131に進み、ここで先にカウントし
たNの値が6以上かどうかを判断する。つまり、変動幅
|ΔVGC|がA以内であったのが6回以上あったかどう
かを判断する。6回以上の場合は、変動が小さく安定し
ていたと判断する。つまり120秒間に8回データをと
るが、1〜2回位大きな変動があっても、全体としては
安定状態にあったと判断するのである。
【0034】そして、Nが6回以上の場合(ステップ1
31でYESの場合)には、検出値VG が全体としては
安定状態にあったと見做して、ステップ132で清浄度
判定基準値VGCK を新たな値に更新する。この場合、先
に15秒毎にメモリした複数の検出値VG のサンプリン
グデータから最低値VGMINを選定し、選定した値を新た
な清浄度基準値VGCK として更新する。また、ステップ
133では、その更新した清浄度判定基準値VGCK にB
を加えて汚染判定基準値VGDK を更新する。そして、更
新した後は、ステップ135に進み、タイマーT、FL
AG、N、nの値をすべてリセットし、またメモリM
1、M2の両方をクリアする(ステップ136、13
7)。そしてステップ128に進む。
【0035】一方、Nが6回以上でない場合(ステップ
131でNOの場合)には、ステップ134に進み、清
浄度判定基準値VGCK と汚染判定基準値VGDK の両方と
も更新せずにステップ135に進む。
【0036】また、ステップ125で判断した結果、変
動幅|ΔVGC|がAを越えた場合はステップ138に進
み、さらにその上に検出値VG が汚染判定基準値VGCK
の近傍に達した場合(ステップ138でYESの場合)
には、変動が極めて大きいので清浄度判定基準値VGCK
を更新するような状況ではないとして、120秒周期の
作業を中断して、ステップ134に進む。なお、変動幅
|ΔVGC|がAを越えても、汚染判定基準値VGDK の近
傍までには至らなかった場合(ステップ138でNOの
場合)には、そのままステップ128に進む。
【0037】このように制御が行われることにより、清
浄度判定基準値VGCK 及び汚染度判定基準値VGDK が常
に状況に即して適正に更新され、確実に汚染判定が行わ
れることになる。
【0038】次に、実際のセンサ検出値VG と、清浄度
判定基準値VGCK 、汚染度判定基準値VGDK との関係を
見てみる。イグニッションスイッチをONしたら、図5
に示すようにセンサ検出値VG が推移したとする。ウォ
ームアップ(W.UP)期間終了後、に示すように最
初の清浄度判定基準値VGCK が設定される。それから1
20秒周期の処理が実行される。この作業の途中、セン
サ検出値VG が清浄度判定基準値VGCK よりも低い値を
記録するたびに、清浄度判定基準値VGCK が低い検出値
VG に更新される。また、それに伴って汚染判定基準値
VGDK も更新される。
【0039】そして、汚染が発生したのをセンサが捕え
た後、再びセンサ検出値VG が下降し、120秒間のう
ち大体検出値VG が安定した状態で推移する(図中で
示す)と、図6に示すように、その安定区間のうちの最
低値VGMINが、新たな清浄度判定基準値VGCK として設
定される。このように、常に判定基準値が更新され、そ
れに応じて汚染判定が適確になされる。
【0040】なお、上記実施例においては、ステップ1
38、ステップ140の処理を設けているが、これらの
ステップは省略可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の空気汚染
度検出装置においては、常に状況に即した適正な判定基
準値が設定される。よって、温度、湿度、風速、また季
節の変化によらず、常に適確な汚染判定が行われる。
【0042】また、長いトンネル内を走行しているとき
には、不用意な更新が行われないようになっているの
で、不適切な汚染判定が行われない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】同実施例の制御動作を示すフローチャートであ
る。
【図4】図3の続きのフローチャートである。
【図5】実施例におけるガスセンサ出力と判定基準値の
関係を示す図である。
【図6】図5の一部Xを拡大して示す図である。
【符号の説明】
1 ガスセンサ 2 演算処理装置 3 汚染判定基準値算出手段 4 汚染判定手段 5 清浄判定基準値保持手段 6 第1の更新手段 7 第2の更新手段 8 更新中止手段 13 外気導入ダンパ 20 コントロールユニット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気汚染度に対応する検出値VG を出力
    するガスセンサと、所定周期でこのガスセンサの検出値
    VG に基づいて清浄度判定基準値VGCK を算出すると共
    にその値に基づいて汚染度判定基準値VGDK を算出し、
    該汚染度判定基準値VGDK に従って汚染判定を行う演算
    処理手段と、を有した車両用空気汚染度検出装置におい
    て、 前記演算処理手段には、 清浄度判定基準値VGCK を保持する手段と、 該手段に保持された清浄度判定基準値VGCK よりも、前
    記ガスセンサの検出値VG の方が小さいとき、前記保持
    手段の清浄度判定基準値VGCK を同検出値VGで更新す
    る第1の更新手段と、 前記ガスセンサの検出値VG が所定時間にわたり安定状
    態にあるとき、前記保持手段の清浄度判定基準値VGCK
    を前記所定時間のうちにサンプリングしたガスセンサ検
    出値VG のうちの代表値で更新する第2の更新手段と、 前記ガスセンサの検出値VG が前記汚染度判定基準値V
    GDK の近傍に達したとき、前記第2の更新手段による清
    浄度判定基準値VGCK の更新を中止する更新中止手段
    と、 が設けられていることを特徴とする車両用空気汚染度検
    出装置。
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US6168515B1 (en) 1998-07-07 2001-01-02 Calsonic Corporation Air conditioning intake door control

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