JPH05293973A - インクジェット記録装置の吐出回復方法 - Google Patents

インクジェット記録装置の吐出回復方法

Info

Publication number
JPH05293973A
JPH05293973A JP9927092A JP9927092A JPH05293973A JP H05293973 A JPH05293973 A JP H05293973A JP 9927092 A JP9927092 A JP 9927092A JP 9927092 A JP9927092 A JP 9927092A JP H05293973 A JPH05293973 A JP H05293973A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
ejection
forming surface
recording apparatus
ejection recovery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9927092A
Other languages
English (en)
Inventor
Norifumi Koitabashi
規文 小板橋
Yasuhiro Numata
靖宏 沼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP9927092A priority Critical patent/JPH05293973A/ja
Priority to EP93300917A priority patent/EP0556011B1/en
Priority to AT93300917T priority patent/ATE194311T1/de
Priority to DE69328942T priority patent/DE69328942T2/de
Publication of JPH05293973A publication Critical patent/JPH05293973A/ja
Priority to US08/790,112 priority patent/US6106097A/en
Priority to US08/949,528 priority patent/US6257701B1/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット記録装置の吐出回復方法を、
吐出回復性能の向上が図れるようにする。 【構成】 キャップによるインクの強制排出が行われ
る。その後、ゴムブレード21を吐出口形成面13に接
触させたのち、記録ヘッド10を図示矢印方向に移動さ
せることにより、吐出口11の近傍に付着している付着
物をゴムブレード21でワイピングする。このとき、吐
出口11の近傍に付着した付着物のうち吐出口形成面1
3への接着力が強い増粘インク2は、吐出口形成面13
に残ってしまう。そこで、ゴムブレード21により再度
ワイピングする。このとき、残りインク1はほとんど除
去されており、また、増粘インク2は残りインク1で湿
潤されてその粘度が低下されているため、二回目のゴム
ブレード21でのワイピングにより増粘インク2を比較
的容易に除去することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置の吐出回復方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置においては、記
録データによっては、ある吐出口で長時間吐出が行われ
ない場合や、インクジェット記録装置自体が長時間使用
されない場合には、以下に示すような問題が生じる。
【0003】(1)インクの蒸発などによりインク液室
内に気泡が混入し、該混入した気泡の成長と相まってイ
ンク液室内のインクがほとんどなくなる可能性が高く、
そのままではインクの吐出ができない状態となる。
【0004】(2)吐出口および吐出口に連通する液路
内のインクが水分蒸発によって増粘することがある。こ
のような増粘したインク(以下、「増粘インク」と称す
る。)が充填されるなどによって、液路内が吐出に適さ
ない状態にあると、液路に配置される吐出エネルギー発
生素子を所定の条件で駆動しても、吐出されるインクの
量が一定しなくなるため、記録される画像品位が低下す
るおそれがある。
【0005】(3)インクの増粘によって吐出不良が生
じたり、さらには、インクの固化が生じて不吐出が発生
するおそれがある。
【0006】(4)記録ヘッドの吐出口が設けられた面
(以下、「吐出口形成面」と称する。)に、増粘イン
ク,インク滴,水滴および塵埃など(以下、「付着物」
と称する。)が付着していると、吐出されるインクが付
着物によって引張られ、その吐出方向が偏向して、画像
品位が低下するおそれがある。
【0007】したがって、インクジェット記録装置にお
いては、液体であるインクを記録剤に用いることに起因
した上記問題を解決するために、以下に示すような吐出
回復方法を行っている。
【0008】他の記録装置では見られないインクジェッ
ト記録装置固有の構成である、液路内をリフレッシュし
たり吐出口形成面を良好な状態にするための手段(いわ
ゆる、記録ヘッドの吐出回復系)を設けている。記録ヘ
ッドの吐出回復系としては、種々の構成のものが提案さ
れている。液路内をリフレッシュするための手段として
は、たとえば、記録時以外に吐出エネルギー発生素子を
駆動して、所定のインク受容媒体にインク吐出を行わせ
るもの(「予備吐出」または「空吐出」とも呼ばれてい
る。)や、インク供給系を加圧したりインクの吐出口よ
り吸引を行うなどして液路に所定の圧力を作用させて、
インクを吐出口から強制的に排出させるようにしたもの
がある。また、吐出口形成面を良好な状態にするための
手段としては、吐出口形成面と接触する弾性部材(ワイ
ピング部材)を設け、吐出口形成面と弾性部材とを相対
的に移動させることにより、吐出口の近傍に付着した付
着物をワイピングする(拭う)ものがある。
【0009】図4(A),(B)はそれぞれ、インクジ
ェット記録装置の吐出回復方法の一従来例を説明するた
めの図である。
【0010】このインクジェット記録装置は、記録ヘッ
ド10の吐出口11からインクを強制排出させる第1の
吐出回復手段としてのキャップ20(同図(A)参照)
と、弾性部材により吐出口11の近傍に付着した付着物
をワイピングする第2の吐出回復手段としてのゴムブレ
ード21(同図(B)参照)とを備えている。ここで、
各吐出口11は、液路12(同図(B)参照)を介して
共通のインク液室(不図示)にそれぞれ連通されてお
り、該インク液室にはインクタンク(不図示)からイン
クが供給される。また、キャップ20内は、ポンプ(不
図示)と連通されており、該ポンプにより負圧にされ
る。
【0011】吐出回復を行う際には、記録ヘッド10の
吐出口形成面13(オリフィス面)がキャップ20によ
りキャップされたのち、キャップ20内が前記ポンプに
より負圧にされることにより、インクが前記インクタン
クから前記インク液室内に注入され、液路12を介して
インクが各吐出口11からキャップ20内にそれぞれ強
制排出される。その後、ゴムブレード21を、図4
(B)に示すように、記録ヘッド10の吐出口形成面1
3に接触させたのち、記録ヘッド10を図示矢印方向に
移動させることにより、吐出口11の近傍に付着してい
る付着物をゴムブレード21でワイピングする。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のインクジェット記録装置の吐出回復方法では、
以下に示す理由により、前記インク液室内の気泡は除去
できるが、吐出口11の近傍に付着した付着物(特に、
増粘インク)の除去は難しく、かかる方法による吐出回
復動作を複数回繰り返しても、強制排出に伴うインクの
消費量の増加の割には、吐出回復性能の向上が期待でき
ないという問題がある。
【0013】キャップ20を用いてインクを強制排出す
ると、強制排出されたインクの一部(以下、「残りイン
ク1」と称する。)が、図5(A)に示すように、記録
ヘッド10の吐出口形成面13に残る。その結果、続い
てゴムブレード21によりワイピングする際に、吐出口
形成面13とゴムブレード21との間に残りインク1が
介在して一種のハイドロプレーニング現象が生じ、ゴム
ブレード21が吐出口形成面13を滑ってしまうため、
ゴムブレード21が吐出口形成面13を押圧する力(押
圧力)が弱くなる。したがって、ゴムブレード21でワ
イピングすることにより、低粘度かつ高表面張力な強制
排出時の残りインク1と吐出口11の近傍に付着した付
着物のうち吐出口形成面13への接着力が弱いものとは
除去することができるが、吐出口11の近傍に付着した
付着物のうち吐出口形成面13への接着力が強い増粘イ
ンク2は除去することができず、同図(B)に示すよう
に、吐出口形成面13に残ってしまう。
【0014】また、吐出口11の近傍に付着した増粘イ
ンク2を除去するため、キャップ20を用いてインクを
強制排出する前にゴムブレード21でワイピングする方
法も考えられる。しかし、この方法では、比較的大きな
増粘インクは除去することができるが、高増粘度で固着
している比較的小さな増粘インクは、吐出口形成面13
への接着力がゴムブレード21の吐出口形成面13への
押圧力よりも強いため、何回ワイピングしても完全に除
去することができない。
【0015】近年普及しつつある、記録ヘッドとインク
タンクとが一体化したインクカートリッジは流通段階で
長時間放置される可能性が高いため、インクカートリッ
ジをインクジェット記録装置に装着したときに、記録ヘ
ッドを速やかに吐出回復させることが重要となってい
る。
【0016】本発明の目的は、吐出回復性能の向上が図
れるインクジェット記録装置の吐出回復方法を提供する
ことにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置の吐出回復方法は、記録ヘッドの吐出口からイ
ンクを強制排出させる第1の吐出回復手段と、前記記録
ヘッドの吐出口形成面と弾性部材とを相対的に移動させ
て前記吐出口の近傍に付着した付着物をワイピングする
第2の吐出回復手段とを備えたインクジェット記録装置
の吐出回復方法において、前記第1の吐出回復手段でイ
ンクを強制排出させたのちに、前記第2の吐出回復手段
で前記付着物を複数回ワイピングする。
【0018】ここで、一回目に前記第2の吐出回復手段
で前記付着物をワイピングするときの前記吐出口形成面
と前記弾性部材との相対的な移動速度を、二回目以降に
前記第2の吐出回復手段で前記付着物をワイピングする
ときの前記吐出口形成面と前記弾性部材との相対的な移
動速度よりも遅くしてもよいし、一回目に前記第2の吐
出回復手段で前記付着物をワイピングするときに、前記
吐出口形成面と前記弾性部材との相対的な移動速度を前
記吐出口の近傍で遅くしてもよいし、一回目に前記第2
の吐出回復手段で前記付着物をワイピングするときに、
前記吐出口形成面と前記弾性部材との相対的な移動を前
記吐出口の近傍で一旦停止させてもよい。
【0019】また、前記第1の吐出回復手段で前記イン
クを強制排出させたのちに、前記第2の吐出回復手段で
前記付着物を複数回ワイピングすることを、複数回繰り
返してもよく、二回目以降に前記第1の吐出回復手段で
前記インクを強制排出させる力を、一回目に該第1の吐
出回復手段で前記インクを強制排出させる力よりも小さ
くしてもよい。
【0020】
【作用】本発明のインクジェット記録装置の吐出回復方
法は、第1の吐出回復手段でインクを強制排出させるこ
とにより、インク液室内の気泡および液路内の増粘イン
クを除去することができる。また、吐出口の近傍に付着
した付着物を第2の吐出回復手段で複数回ワイピングす
ることにより、一回目の第2の吐出回復手段でのワイピ
ングで除去しきれなかった増粘インクも、以下に示す理
由により、二回目以降の第2の吐出回復手段でのワイピ
ングで容易に除去することができる。
【0021】(1)第1の吐出回復手段でインクを強制
排出したあと記録ヘッドの吐出口形成面に残る残りイン
クが、一回目の第2の吐出回復手段でのワイピングによ
って、吐出口の近傍に付着している増粘インクを湿潤さ
せて、増粘インクの粘度を低下させる。
【0022】(2)低粘度かつ高表面張力な強制排出時
の残りインクは、一回目の第2の吐出回復手段でのワイ
ピングによりほとんど除去することができるため、二回
目以降に第2の吐出回復手段でワイピングするときに
は、弾性部材が吐出口形成面を滑ることなく、吐出口形
成面に対して強い押圧力を得ることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0024】図1(A),(B)はそれぞれ、本発明の
インクジェット記録装置の吐出回復方法の一実施例を説
明するための図である。
【0025】本実施例のインクジェット記録装置の吐出
回復方法は、以下に示す2点について着目して、ゴムブ
レード21でワイピングすることを複数回繰り返すこと
により、増粘インク2を除去するものである。
【0026】(1)キャップ20を用いてインクを強制
排出したあと記録ヘッド10の吐出口形成面13に残る
残りインク1が、一回目のゴムブレード21でのワイピ
ングによって、吐出口11の近傍に付着している増粘イ
ンク2を湿潤させて、増粘インク2の粘度を低下させ
る。
【0027】(2)低粘度かつ高表面張力な強制排出時
の残りインク1は、一回目のゴムブレード21でのワイ
ピングによりほとんど除去することができるため、二回
目以降にゴムブレード21でワイピングするときには、
ゴムブレード21が吐出口形成面13を滑ることなく、
吐出口形成面13に対して強い押圧力を得ることができ
る。
【0028】本実施例の吐出回復方法が実現可能なイン
クジェット記録装置は、図4に示したインクジェット記
録装置と同様に、記録ヘッド10の吐出口11からイン
クを強制排出させる第1の吐出回復手段としてのキャッ
プ20(図4(A)参照)と、弾性部材により吐出口1
1の近傍に付着した付着物をワイピングする第2の吐出
回復手段としてのゴムブレード21とを備えており、各
吐出口11は、液路12を介して共通のインク液室(不
図示)にそれぞれ連通されており、該インク液室にはイ
ンクタンク(不図示)からインクが供給される。また、
キャップ20内は、ポンプ(不図示)と連通されてお
り、該ポンプにより負圧にされる。
【0029】本実施例のインクジェット記録装置の吐出
回復方法により吐出回復を行う際には、記録ヘッド10
の吐出口形成面13がキャップ20によりキャップされ
たのち、キャップ20内が前記ポンプにより負圧にされ
ることにより、インクが前記インクタンクから前記イン
ク液室内に注入され、液路12を介してインクが各吐出
口11からキャップ20内にそれぞれ強制排出される。
その後、ゴムブレード21を、図1(A)に示すよう
に、記録ヘッド10の吐出口形成面13に接触させたの
ち、記録ヘッド10を図示矢印方向に移動させることに
より、吐出口11の近傍に付着している付着物をゴムブ
レード21でワイピングするが、このとき、記録ヘッド
10の吐出口形成面13に残った残りインク1が吐出口
形成面13とゴムブレード21との間に介在して一種の
ハイドロプレーニング現象が生じ、ゴムブレード21が
吐出口形成面13を滑ってしまうため、ゴムブレード2
1が吐出口形成面13を押圧する力(押圧力)が弱くな
る。したがって、ゴムブレード21でワイピングするこ
とにより、低粘度かつ高表面張力な強制排出時の残りイ
ンク1と吐出口11の近傍に付着した付着物のうち吐出
口形成面13への接着力が弱いものとは除去することが
できるが、吐出口11の近傍に付着した付着物のうち吐
出口形成面13への接着力が強い増粘インク2は除去す
ることができず、同図(B)に示すように、吐出口形成
面13に残ってしまう。
【0030】そこで、ゴムブレード21により再度ワイ
ピングする。このとき、残りインク1は一回目のゴムブ
レード21でのワイピングによりほとんど除去されてい
るため、前述したハイドロプレーニング現象が生じるこ
とがなく、ゴムブレード21が吐出口形成面13を押圧
する力が弱くなることがない。また、吐出口形成面13
に残った増粘インク2は残りインク1により湿潤されて
いるため、その粘度が低下させられている。したがっ
て、二回目のゴムブレード21でのワイピングにより増
粘インク2を比較的容易に除去することができる。その
後、さらに、ゴムブレード21でのワイピングを繰り返
すことにより、増粘インク2を完全に除去することがで
きる。
【0031】なお、本実施例のインクジェット記録装置
の吐出回復方法の変形例として、以下に示すものが考え
られる。
【0032】(1)第1の変形例 一回目にゴムブレード21でワイピングするときの吐出
口形成面13とゴムブレード21との相対的な移動速度
を、二回目以降にゴムブレード21でワイピングすると
きの吐出口形成面13とゴムブレード21との相対的な
移動速度よりも遅くする。これにより、一回目にゴムブ
レード21でワイピングする際に、増粘インク2が残り
インク1で湿潤される時間を長くして、増粘インク2の
粘度をより低下させることができるため、二回目以降に
ゴムブレード21でワイピングするときの増粘インク2
の除去をより容易にすることができる。
【0033】(2)第2の変形例 一回目にゴムブレード21でワイピングするときに、吐
出口形成面13とゴムブレード21との相対的な移動速
度を吐出口11の近傍で遅くする。これにより、一回目
にゴムブレード21でワイピングする際に、吐出口形成
面13に残された強制排出時の残りインク1がゴムブレ
ード21で集められて吐出口11の近傍に貯められるた
め、増粘インク2が残りインク1でさらに湿潤され易く
なる。その結果、増粘インク2の粘度をさらに低下させ
ることができるため、二回目以降にゴムブレード21で
ワイピングするときの増粘インク2の除去をさらに容易
にすることができる。
【0034】(3)第3の変形例 一回目にゴムブレード21でワイピングするときに、吐
出口形成面13とゴムブレード21との相対的な移動を
吐出口11の近傍で一旦停止させる。これにより、一回
目にゴムブレード21でワイピングする際に、増粘イン
ク2が残りインク1で湿潤される時間をより長くして、
増粘インク2の粘度をより一層低下させることができる
ため、二回目以降にゴムブレード21でワイピングする
ときの増粘インク2の除去をより一層容易にすることが
できる。
【0035】(4)第4の変形例 キャップ20でインクを強制排出させたのち、ゴムブレ
ード21で複数回ワイピングすることを、複数回繰り返
す。これにより、キャップ20でインクを強制排出させ
たのち、ゴムブレード21で複数回ワイピングすること
を、一度だけ行うよりも、増粘インク2をより多く除去
することができる。
【0036】(5)第5の変形例 前述した第4の変形例において、二回目以降にキャップ
20でインクを強制排出させる力(すなわち、前記ポン
プの吸引力)を、一回目にキャップ20でインクを強制
排出させる力よりも小さくする。これにより、インクを
強制排出させる際のインク消費量を少なくすることがで
きる。なお、二回目以降にキャップ20でインクを強制
排出させることは、増粘インク2を湿潤させる残りイン
ク1を吐出形成面13に残すことが目的であるため、二
回目以降にキャップ20でインクを強制排出させる力を
小さくしても、特に問題となることはない。
【0037】次に、上記第2および第3の変形例が特に
有効となるインクジェット記録装置の構成について、図
2(A),(B)をそれぞれ参照して説明する。
【0038】このインクジェット記録装置は、図2
(A),(B)にそれぞれ示すように、側断面の形状が
弓形の凹面431 が吐出口形状面43の中央部に形成さ
れており、また、凹面431 の中央からややずれて各吐
出口41がそれぞれ形成されている点について、図4に
示したインクジェット記録装置と異なる。
【0039】このインクジェット記録装置では、吐出口
形状面43に凹面431 が形成されていることにより、
一回目にゴムブレード51でワイピングする際に、吐出
口形状面43が平面である場合よりも、図3(A)に示
すように、残りインク1を吐出口11の近傍に貯め易く
なるため、増粘インク2が残りインク1でより湿潤され
易くなる。したがって、二回目以降にゴムブレード51
でワイピングする際に、増粘インク2を容易に除去する
ことができる。
【0040】また、このインクジェット記録装置では、
吐出口形状面43に凹面431 が形成されていることに
より、吐出口形状面43が平面である場合よりも、ゴム
ブレード51が吐出口41を飛び越える確率はより大き
いため、この点からも、一回目のゴムブレード51での
ワイピングにより、吸引後の残りインク1を除去するこ
とが重要となる。
【0041】なお、このインクジェット記録装置におい
ても、前述した第4および第5の変形例が考えられる。
【0042】以上の説明においては、記録ヘッドの吐出
口からインクを強制排出させる第1の吐出回復手段とし
て、ポンプに連通されたキャップを用いたが、加圧によ
り記録ヘッドの吐出口からインクを強制排出させる手段
を用いることもできる。
【0043】また、ワイピング時にゴムブレードにイン
クが付着していると増粘インクを除去する効果が半減す
るため、ワイピング後にゴムブレードに付着したインク
を取り除く手段を別途設けてもよいし、または、撥水性
のよいゴムブレードを用いてもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に示す効果を奏する。
【0045】(1)第1の吐出回復手段でインクを強制
排出させることにより、インク液室内の気泡および液路
内の増粘インクを除去することができ、また、吐出口の
近傍に付着した付着物を第2の吐出回復手段で複数回ワ
イピングすることにより、一回目の第2の吐出回復手段
でのワイピングで除去しきれなかった増粘インクも、二
回目以降の第2の吐出回復手段でのワイピングで容易に
除去することができるため、吐出回復性能の向上が図れ
る。
【0046】(2)インクの強制排出の回数を減らすこ
とができるため、吐出回復時のインク消費量を低減する
ことができ、ランニングコストの低減が図れる。
【0047】(3)吐出回復時のインク消費量を低減す
ることができるため、廃インクを少なくすることがで
き、廃インクボトルなどのパーマネント化および小型化
が図れる。
【0048】(4)廃インクボトルなどのパーマネント
化および小型化が図れるため、インクジェット記録装置
全体の小型化および低価格化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の吐出回復方
法の一実施例をを説明するための図であり、(A)は一
回目にゴムブレードでワイピングする前の吐出口の近傍
の状態を説明するための図、(B)は二回目にゴムブレ
ードでワイピングする前の吐出口の近傍の状態を説明す
るための図である。
【図2】図1に示したインクジェット記録装置の吐出回
復方法の第2および第3の変形例が特に有効となるイン
クジェット記録装置の構成を説明するための図であり、
(A)はインクジェット記録装置の吐出口形成面の形状
を示す斜視図、(B)はインクジェット記録装置の吐出
口形成面の形状を示す一部を断面にした側面図である。
【図3】図3に示したインクジェット記録装置における
効果を説明するための図であり、(A)は一回目にゴム
ブレードでワイピングする前の吐出口の近傍の状態を説
明するための図、(B)は二回目にゴムブレードでワイ
ピングする前の吐出口の近傍の状態を説明するための図
である。
【図4】インクジェット記録装置の吐出回復方法の一従
来例を説明するための図であり、(A)はキャップを用
いてインクを強制排出する吐出回復動作を説明するため
の図、(B)はゴムブレードでワイピングする吐出回復
動作を説明するための図である。
【図5】図4に示したインクジェット記録装置の吐出回
復方法の問題を説明するための図であり、(A)はゴム
ブレードでワイピングする前の吐出口の近傍の状態を説
明するための図、(B)はゴムブレードでワイピングし
たあとの吐出口の近傍の状態を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 残りインク 2 増粘インク 10,40 記録ヘッド 11,41 吐出口 12,42 液路 13,43 吐出口形成面 20,50 キャップ 21,51 ゴムブレード 431 凹面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドの吐出口からインクを強制排
    出させる第1の吐出回復手段と、前記記録ヘッドの吐出
    口形成面と弾性部材とを相対的に移動させて前記吐出口
    の近傍に付着した付着物をワイピングする第2の吐出回
    復手段とを備えたインクジェット記録装置の吐出回復方
    法において、 前記第1の吐出回復手段でインクを強制排出させたのち
    に、 前記第2の吐出回復手段で前記付着物を複数回ワイピン
    グすることを特徴とするインクジェット記録装置の吐出
    回復方法。
  2. 【請求項2】 一回目に前記第2の吐出回復手段で前記
    付着物をワイピングするときの前記吐出口形成面と前記
    弾性部材との相対的な移動速度を、二回目以降に前記第
    2の吐出回復手段で前記付着物をワイピングするときの
    前記吐出口形成面と前記弾性部材との相対的な移動速度
    よりも遅くすることを特徴とする請求項1記載のインク
    ジェット記録装置の吐出回復方法。
  3. 【請求項3】 一回目に前記第2の吐出回復手段で前記
    付着物をワイピングするときに、前記吐出口形成面と前
    記弾性部材との相対的な移動速度を前記吐出口の近傍で
    遅くすることを特徴とする請求項1記載のインクジェッ
    ト記録装置の吐出回復方法。
  4. 【請求項4】 一回目に前記第2の吐出回復手段で前記
    付着物をワイピングするときに、前記吐出口形成面と前
    記弾性部材との相対的な移動を前記吐出口の近傍で一旦
    停止させることを特徴とする請求項1記載のインクジェ
    ット記録装置の吐出回復方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の吐出回復手段で前記インクを
    強制排出させたのちに、前記第2の吐出回復手段で前記
    付着物を複数回ワイピングすることを、複数回繰り返す
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれかに記載
    のインクジェット記録装置の吐出回復方法。
  6. 【請求項6】 二回目以降に前記第1の吐出回復手段で
    前記インクを強制排出させる力を、一回目に該第1の吐
    出回復手段で前記インクを強制排出させる力よりも小さ
    くすることを特徴とする請求項5記載のインクジェット
    記録装置の吐出回復方法。
JP9927092A 1992-02-10 1992-04-20 インクジェット記録装置の吐出回復方法 Pending JPH05293973A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9927092A JPH05293973A (ja) 1992-04-20 1992-04-20 インクジェット記録装置の吐出回復方法
EP93300917A EP0556011B1 (en) 1992-02-10 1993-02-09 Ink jet recording apparatus
AT93300917T ATE194311T1 (de) 1992-02-10 1993-02-09 Tintenstrahlaufzeichnungsvorrichtung
DE69328942T DE69328942T2 (de) 1992-02-10 1993-02-09 Tintenstrahlaufzeichnungsvorrichtung
US08/790,112 US6106097A (en) 1992-02-10 1997-01-29 Ink jet recording apparatus having an exchangeable ink jet head cartridge mountable thereon and recovery method of said cartridge
US08/949,528 US6257701B1 (en) 1992-02-10 1997-10-14 Ink jet recording apparatus having an exchangeable ink jet head cartridge mountable thereon and recovery method of said cartridge

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9927092A JPH05293973A (ja) 1992-04-20 1992-04-20 インクジェット記録装置の吐出回復方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05293973A true JPH05293973A (ja) 1993-11-09

Family

ID=14242997

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9927092A Pending JPH05293973A (ja) 1992-02-10 1992-04-20 インクジェット記録装置の吐出回復方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05293973A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0676289A2 (en) * 1994-04-08 1995-10-11 Hewlett-Packard Company Wet-wiping technique for inkjet printhead
US8226192B2 (en) 2009-06-10 2012-07-24 Canon Kabushiki Kaisha Printing apparatus and printing method
US8820889B2 (en) 2008-09-30 2014-09-02 Fujifilm Corporation Maintenance method of liquid ejection head and liquid ejection apparatus
JP2014172238A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Seiko Epson Corp 液体吐出装置および吐出ヘッドの洗浄方法
JP2016040130A (ja) * 2015-11-17 2016-03-24 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置および吐出ヘッドの洗浄方法
JP2016196106A (ja) * 2015-04-02 2016-11-24 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 記録ヘッドの回復システム及びそれを備えたインクジェット記録装置、並びに記録ヘッドの回復方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0676289A2 (en) * 1994-04-08 1995-10-11 Hewlett-Packard Company Wet-wiping technique for inkjet printhead
EP0676289A3 (en) * 1994-04-08 1996-06-05 Hewlett Packard Co Wet cleaning technique for inkjet print head.
US5847727A (en) * 1994-04-08 1998-12-08 Hewlett-Packard Company Wet-wiping technique for inkjet printhead
US8820889B2 (en) 2008-09-30 2014-09-02 Fujifilm Corporation Maintenance method of liquid ejection head and liquid ejection apparatus
US8226192B2 (en) 2009-06-10 2012-07-24 Canon Kabushiki Kaisha Printing apparatus and printing method
JP2014172238A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Seiko Epson Corp 液体吐出装置および吐出ヘッドの洗浄方法
JP2016196106A (ja) * 2015-04-02 2016-11-24 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 記録ヘッドの回復システム及びそれを備えたインクジェット記録装置、並びに記録ヘッドの回復方法
JP2016040130A (ja) * 2015-11-17 2016-03-24 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置および吐出ヘッドの洗浄方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8303078B2 (en) Liquid ejection apparatus and liquid ejection surface cleaning method
US6290324B1 (en) Wet wiping system for inkjet printheads
US8118393B2 (en) Method of removing foreign particulates from pagewidth printhead
JP3907708B2 (ja) インクジェット記録装置の記録ヘッドの保守方法
US6350012B1 (en) Method and apparatus for cleaning/maintaining of an AIP type printhead
JP2009101630A (ja) インクジェット記録装置
JP2009023118A (ja) インクジェット記録ヘッドのワイピング方法
JPH05293973A (ja) インクジェット記録装置の吐出回復方法
JPH0452219B2 (ja)
JP2005199597A (ja) 液体噴射装置
JP2003001833A (ja) インクジェット記録装置
JP2001219559A (ja) インクジェット式記録装置
JP2003048328A (ja) インクタンク及び該インクタンクを備えたインクジェット記録装置。
JPH06965A (ja) インクジェット記録ヘッドのクリーニング装置
JP2000280494A (ja) インクジェット記録装置
JP2003154681A (ja) ヘッド回復装置及びヘッド回復方法並びにインクジェット記録装置
US7832828B2 (en) Maintenance station for printhead with laminar ink flow cleaning methodology
JP2006043963A (ja) 液体塗布装置のクリーニングユニット及びクリーニング方法
EP0602652B1 (en) Ink jet cartridge and ink jet apparatus
JP2006312262A (ja) 液滴吐出ヘッド用回復装置及び回復方法
JPH10119295A (ja) インクジェットプリンタのメンテナンス方法
KR100708143B1 (ko) 잉크젯 화상형성장치 및 헤드유지관리방법
JPH04307257A (ja) インクジェットプリンタのメンテナンス方法
JP2004074605A (ja) インクジェット記録装置
JP3374886B2 (ja) インクジェット記録ヘッド用キャッピング装置