JPH05293967A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH05293967A
JPH05293967A JP9926892A JP9926892A JPH05293967A JP H05293967 A JPH05293967 A JP H05293967A JP 9926892 A JP9926892 A JP 9926892A JP 9926892 A JP9926892 A JP 9926892A JP H05293967 A JPH05293967 A JP H05293967A
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靖宏 沼田
Norifumi Koitabashi
規文 小板橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パッケージ状態や裸の状態で放置された記録
ヘッド、を確実に吐出回復させ、かつ印字品位を良好な
状態にすることのできるインクジェット記録装置を実現
すること。 【構成】 記録ヘッドよりインクを吐出して記録を行う
インクジェット記録装置において、記録ヘッドの吐出回
復処理を行う回復手段と、前記記録ヘッドの印字履歴を
確認可能に構成され、前記回復手段による回復動作を制
御する制御装置とを有し、前記制御装置は、インクジェ
ット記録装置に新ヘッドが装着されたことを確認すると
前記回復手段による吐出回復処理を行なわせることを特
徴とするインクジェット記録装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録装置
に関し、特に、インク吐出を行なうための記録ヘッドに
おける吐出回復手段を備えたインクジェット記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置において、記録
データによってはある吐出口で長時間吐出が行われない
場合や、装置自体が長期間使用されない場合には、吐出
口や吐出口に連通する液路内のインクが水分蒸発によっ
て増粘することがある。このような増粘インクが充填さ
れる等によって液路内が吐出に適さない状態にあると、
液路に配置される吐出エネルギ発生素子を所定の条件で
駆動しても吐出されるインク量が一定しなくなり、記録
される画像品位が低下するおそれがある。また、このよ
うなインクの増粘によって吐出不良が生じたり、さらに
は固化が生じて不吐出が発生するおそれもある。
【0003】また、インクジェット記録装置において
は、インク吐出口が設けられた記録ヘッドの面(吐出口
形成面)にインク滴、水滴、塵埃等が付着すると、これ
ら付着物によって吐出されるインクが引張られ、その吐
出方向が偏向して画像品位が低下するおそれもある。
【0004】記録剤に液体であるインクを用いることに
起因したこれら不都合を解消すべく、インクジェット記
録装置においては他の記録装置に見られない固有の構
成、すなわち液路内をリフレッシュしたり、吐出口形成
面を良好な状態にする手段、所謂記録ヘッドの吐出回復
系が設けられている。
【0005】これら吐出回復系には種々の構成のものが
あり、まず液路内をリフレッシュするものとして、記録
時以外に吐出エルネギ発生素子を駆動して所定のインク
受容媒体にインク吐出を行わせるもの(予備吐出または
空吐出とも呼ばれる)がある。また、インク供給系を加
圧したり、あるいはインクの吐出口より吸引を行う等、
液路に所定の圧力を作用させてインクを吐出口より強制
的に排出させるようにしたものもある。
【0006】また、吐出口形成面をリフレッシュして吐
出方向の偏向を予防するものとしては、吐出口形成面と
接触するワイピング部材を設け、両者を相対移動させる
ことにより吐出口近傍に付着したインク滴、塵埃等を拭
う(ワイピング)するものがある。
【0007】また、近来、インクジェット記録装置にお
いて、インクタンクと記録ヘッドが1体となったカート
リッジが、出現し普及しつつある。
【0008】このヘッドカートリッジは記録装置の本体
とは別にパッケージされて物流されるため非常に長期に
渡って保存されたものでも本体に装着された場合に、画
質を低下させずに確実に回復させる必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このヘッドカートリッ
ジは、記録装置の本体とは別にパッケージされて物流さ
れるため、非常に長期に渡って保存されると、吐出口部
が、増粘、固着したインクにより塞っている場合があ
る。また、装置の外に裸の状態で長期間放置された場合
も同様である。
【0010】このような状態で、吸引動作を何回行って
も、全てのノズルが完全には回復しない場合がある。
【0011】本発明は、このようなパッケージ状態や裸
の状態で放置された記録ヘッド、を確実に吐出回復さ
せ、かつ印字品位を良好な状態にすることのできるイン
クジェット記録装置を実現することを目的とする。
【0012】
【課題を解決させるための手段】本発明のインクジェッ
ト記録装置は、記録ヘッドよりインクを吐出して記録を
行うインクジェット記録装置において、記録ヘッドの吐
出回復処理を行う回復手段と、前記記録ヘッドの印字履
歴を確認可能に構成され、前記回復手段による回復動作
を制御する制御装置とを有し、前記制御装置は、インク
ジェット記録装置に新ヘッドが装着されたことを確認す
ると前記回復手段による吐出回復処理を行なわせる。
【0013】この場合、回復手段が、インクを強制排出
させる吸引手段と、記録に用いられない空吐出を行わせ
る空吐出駆動制御手段と、ヘッド面をワイピングする手
段とから構成され、前記制御装置は、回復手段による吐
出回復処理に際しては回復手段を構成する各手段を組み
合わせて処理するものとしてもよい。
【0014】また、複数の記録ヘッドよりインクを吐出
して記録を行うインクジェット記録装置においては、イ
ンクを強制排出させる吸引手段と、記録に用いられない
空吐出を行わせる空吐出駆動制御手段と、ヘッド面をワ
イピングする手段とから構成されて前記複数の記録ヘッ
ドの吐出回復処理を行う回復手段と、前記複数の記録ヘ
ッドのそれぞれの印字履歴を確認可能に構成され、前記
回復手段による回復動作を制御する制御装置とを有し、
前記制御装置は、インクジェット記録装置に新ヘッドが
装着されたことを確認すると、各記録ヘッドの印字履歴
に応じて、回復手段を構成する各手段を組み合わせてを
異なるものとして各記録ヘッドの回復処理を行う。
【0015】
【作用】装着されている記録ヘッドが新ヘッドであるか
を確認して吐出回復処理が行われるので、吐出口部が、
増粘、固着したインクにより塞っている場合を想定した
確実な吐出回復処理を行うことが可能となる。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0017】図1は本発明によるインクジェット記録装
置の一実施例の構成例を示す図である。
【0018】図中、9はインクジェット記録ヘッドを有
したヘッドカートリッジ、11はこれを搭載して図中S
方向に走査するためのキャリッジである。13はヘッド
カートリッジ9をキャリッジ11に取付けるためのフッ
ク、15はフック13を操作するための操作レバーであ
る。この操作レバー15には、不図示の装置カバーに設
けられた目盛を指示してヘッドカートリッジ9の記録ヘ
ッドによる印字位置や設定位置等を読取り可能とするた
めのマーカ17が設けられている。19はヘッドカート
リッジ9に対する電気接続部を支持する支持板である。
21はその電気接続部と本体制御部とを接続するための
フレキシブルケーブルである。
【0019】23は、キャリッジ11をS方向に案内す
るためのガイド軸であり、キャリッジ11の軸受25に
挿通されている。27はキャリッジ11が固着され、こ
れをS方向に移動させるための動力を伝達するタイミン
グベルトであり、装置両側部に配置されたプーリ29
A,29Bに張架されている。一方のプーリ29Bに
は、ギヤ等の伝動機構を介してキャリッジモータ31よ
り駆動力が伝達される。
【0020】33は紙等の記録媒体(以下記録紙ともい
う)の被記録面を規制するとともに記録等に際してこれ
を搬送するための搬送ローラであり、搬送モータ35に
よって駆動される。37は記録媒体を給紙トレー側より
記録位置に導くためのペーパーパン、39は記録媒体の
送給経路途中に配設されて記録媒体を搬送ローラ33に
向けて押圧し、これを搬送するためのフィードローラで
ある。34はヘッドカートリッジ9の吐出口形成面に対
向し記録媒体の被記録面を規制するためのプラテンであ
る。41は記録媒体搬送方向上、記録位置より下流側に
配置され、記録媒体を不図示の排紙口へ向けて排紙する
ための排紙ローラである。42は排紙ローラ41に対応
して設けられる拍車であり、記録媒体を介してローラ4
1を押圧し、排紙ローラ41による記録媒体の搬送力を
生じさせる。43は記録媒体のセット等に際してフィー
ドローラ39,押え板45,拍車42それぞれの付勢を
解除するための解除レバーである。
【0021】45は記録位置近傍において記録媒体の浮
上り等を抑制し、搬送ローラ33に対する密着状態を確
保するための押え板である。本例においては、記録ヘッ
ドとしてインク吐出を行うことにより記録を行うインク
ジェット記録ヘッドを採用している。従って記録ヘッド
のインク吐出口形成面と記録媒体の被記録面との距離は
比較的微少であり、かつ記録媒体と吐出口形成面との接
触を避けるべくその間隔が厳しく管理されなければなら
ないので、押え板45の配設が有効である。47は押え
板45に設けた目盛、49はこの目盛に対応してキャリ
ッジ11に設けられたマーカであり、これらによっても
記録ヘッドの印字位置や設定位置が読取り可能である。
【0022】51はホームポジションにおいて記録ヘッ
ドのインク吐出口形成面と対向するゴム等の弾性材料で
形成したキャップであり、記録ヘッドに対し当接/離脱
が可能に支持されている。このキャップ51は、非記録
時等の記録ヘッドの保護やインク乾燥防止、上述の記録
ヘッドの吐出回復処理に際して用いられる。吐出回復処
理とは、インク吐出口内方に設けられてインク吐出のた
めに利用されるエネルギー発生素子を駆動することによ
って全吐出口からインクを吐出させ、これによって気泡
や塵埃,増粘して記録に適さなくなったインク等の吐出
不良要因を除去する処理(上述の空吐出)や、これとは
別に吐出口よりインクを吸引によって強制的に排出させ
ることにより吐出不良要因を除去する処理(上述のイン
ク吸引)および後述するワイピング処理を含むものであ
る。
【0023】53はインク強制排出のために吸引力を作
用するとともに、かかる強制排出による吐出回復処理や
空吐出による吐出回復処理に際してキャップ51に受容
されたインクを吸引するために用いられるチューブポン
プである。55はこのポンプ53によって吸引された廃
インクを貯留するための廃インクタンク、57はチュー
ブポンプ53と廃インクタンク55とを連通するチュー
ブである。
【0024】59は記録ヘッドの吐出口形成面のワイピ
ングを行うためのブレードであり、記録ヘッド側に突出
してヘッド移動の過程でワイピングを行うための位置
と、吐出口形成面に係合しない後退位置とに移動可能に
支持されている。61はモータ、63はモータ61から
動力の伝達を受けてポンプ53の駆動およびキャップ5
1やブレード59の移動をそれぞれ行わせるためのカム
装置である。
【0025】図2は以上説明した装置の制御ブロックの
うち、回復動作に関する部分を示す図である。
【0026】200は制御部で、インクジェット記録装
置で行われる処理を実行するCPU201、その処理手
段に対応したプログラム等の固定データを格納するRO
M202及び作業用のRAM203を備えている。
【0027】制御部200は、図1には示していない
が、ヘッドを駆動させ空吐出をさせる空吐出駆動回路2
04と回復用モーター205およびヘッドカートリッジ
9内に収容されるインクジェットヘッド101に設けら
れたメモリ手段206と接続し、この他に、印字処理を
行うための各部と接続してインクジェット記録装置全体
の動作を制御する。インクジェットヘッド101に設け
られたメモリ手段206は、インクジェットヘッド10
1の印字履歴を記憶するもので、制御部200は該メモ
リ手段206の内容からヘッドカートリッジ9の使用状
況を確認する。メモリ手段206として、本実施例にお
いてはEEPROMが用いられている。
【0028】図3は本実施例にて、インクジェットヘッ
ド101に空吐出を行わせる際の吸引手段であり回復用
モータとなるチューブポンプ53の構成を示す図であ
る。
【0029】吸引回復動作時には、非印字位置において
インクジェットヘッド101に対してキャップ51の開
口部を接触させ、吐出口部に密閉形を形成する。キャッ
プ51のもう一方の開口部はチューブ57が接続されて
いる。チューブ57はガイドローラー104、加圧コロ
105、ポンプベース106でチューブポンプ部を形成
している。チューブ57の一方は排インク処理部材10
7が配置されている。この排インク処理部材107は吸
引動作によって吐出口101Aより引き出されたインク
を貯める働きをする。
【0030】ガイドローラー104が矢印dの方向に回
転すると、加圧コロ105がXの位置でチューブ57を
加圧する。加圧コロは接触している部分のチューブの内
側の空間が0になるまでチューブを押しつぶす。加圧コ
ロ105はXの状態からガイドローラー104をさらに
矢印d方向へ回転するとチューブ57を押しつぶした状
態で矢印b方向に従動的に回転し移動する。そしてYの
位置で一時停止する。この時、XからYの間に加圧コロ
に押しつぶされたチューブ内の体積変化により負圧が生
じて吸引動作がおこなわれる。
【0031】なお、チューブポンプのホームポジション
はBの位置である。この位置はチューブポンプの初期位
置でもある。この位置は加圧コロがチューブを押しつぶ
していない位置である。
【0032】また、ヘッドからインクを空吐出させ、そ
のインクを受容するのは、吸引を行なうキャップ部材で
あり、比較的多いインク量を排出する可能性がある空吐
出の場合には、空回転とすることが好ましい。ここでい
う空回転とはヘッドをキャップしない状態にてポンプを
作動させ、キャップからインクがあふれることを防止す
るものである。また、このような空回転の場合にはヘッ
ド101はキャップ51とは接触しないで、前述と同様
にガイドローラーが回転する。
【0033】吸引動作、空回転動作ともコロ105のス
タート位置はBの位置である。
【0034】空吐出をスタートさせるタイミングは、ガ
イドローラーのコロ105がXの位置に来た時点をスタ
ートとする。
【0035】回復モーターが停止すると、Bの位置でコ
ロが停止する。このコロの停止により空吐出状態が終了
となる。
【0036】次に、本実施例における制御動作について
説明する。
【0037】図4は、本実施例にて行われる回復動作の
処理手順を示すフローチャートである。
【0038】制御部200は、インクジェット記録装置
に電源投入がなされると、インクジェット記録装置のイ
ンクジェットヘッド101が新たに取り付けられたもの
であるかをメモリ手段206の内容から判断し、新ヘッ
ドである場合に回復動作を実行する。
【0039】インクジェットヘッド101が新ヘッドで
ある場合には、ステップS401でチューブポンプを空
回転させながら空吐出を行なわせる。空吐出数は100
00発でその駆動周波数は4kHzである。
【0040】続く、ステップS402では吸引動作を空
吐出をしながら行なう。続く、ステップS403ではワ
イピング動作を行なう。続く、ステップS404ではチ
ューブポンプの1回転だけ空回転する。続く、ステップ
S405では再び空回転をしながら空吐出を行なう。動
作はステップS401のそれと同じである。
【0041】続く、ステップS406はワイピングを行
なう。続く、ステップS407は吸引動作を空吐出をし
ながら行なう。このときの動作はステップS402での
動作と同じである。
【0042】続く、ステップS408とステップS40
9はワイピングを続けて行なう。続く、ステップS41
0では空回転を行なう。
【0043】最後のステップS411では駆動周波数1
kHzで200発の空吐出動作を行って終了する。
【0044】なお、ステップS402とステップS40
7の吸引動作時の空吐出動作はそれぞれ、駆動周波数4
kHz,5000発である。これはワイピング時に除去
される増粘インクが吐出口内に入ることを防止するため
に行われる。
【0045】この回復動作はインクジェット記録装置の
パワーON時に新ヘッドがあれば行なう動作である。
【0046】図5はステップS401で行われるの空吐
出動作を示すフローチャートである。
【0047】空吐出動作を行う場合には、回復用モータ
をスタートさせ(ステップS501)、続いて上記のタ
イミングにより空吐出を10000発行わせる(ステッ
プS502)。次に、空吐出を停止した後に(ステップ
S503)回復用モータを停止させる(ステップS50
1)。
【0048】本実施例では空回転数は2回転である。
【0049】本実施例においては、インクジェットヘッ
ドが新しいものである場合には、これを検知して回復動
作を行うため、非常に長期にわたって保存された新ヘッ
ドを使用するさいにも画質が低下することが防がれる。
【0050】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。
【0051】本実施例は複数の記録ヘッドが装着できる
インクジェット記録装置、例えばY,M,C,Bkの4
色ヘッドを装着できるインクジェット記録装置で行われ
るものである。
【0052】上記のような構成のインクジェット記録装
置においては、4色同時に新ヘッドが交換される場合以
外に、インクの使用量の多い色、例えば、Bkのヘッド
のみ交換されるケースも十分考えられる。
【0053】この時、第1の実施例に示される回復動作
を新ヘッドではないY,M,Cの記録ヘッドについて行
うと、回復動作そのものに不具合はないが、インク消費
量という点では好ましくない。そこで、新しいヘッドで
ないものについては、空回転中の、空吐出吸引中の空吐
出を行なわず、新ヘッドについてのみ行なうという制御
を実施するものである。
【0054】本実施例の装置構成は第1の実施例とほぼ
同様であるため、その回復動作を示すフローチャートの
みを図6に示す。
【0055】インクジェット記録装置に電源投入がなさ
れると、制御装置は各ヘッドの印字履歴から各ヘッドが
新ヘッドかどうかを判断する(ステップS601)。こ
こで、例えばBkヘッドのみが新ヘッドである場合に
は、 新ヘッドではないY,M,Cの3本のヘッドにつ
いてはステップS602、ステップS603へ移行させ
てチューブポンプを空回転させた後に吸引動作を行わせ
る。
【0056】新ヘッドのBkについてはステップS60
4、ステップS605へ移行させてチューブポンプを空
回転させながら空吐出を行なわせ、続いて、吸引動作を
行ないながらの空吐出を行わせる。
【0057】続くステップS606、ステップS607
においては各ヘッドともワイピングと空回転を行なう。
【0058】続くステップ608では各ヘッドが新ヘッ
ドであるかが再度判断され、Bkヘッドのみが空回転さ
せながら空吐出を行なうステップ610へ移行され、他
のヘッドは空回転のみが行われるステップS609へ移
行される。
【0059】この後、各ヘッドはステップS611にて
ワイピングされる。
【0060】続くステップS612では各ヘッドが新ヘ
ッドであるかが再度判断され、Bkヘッドのみが吸引動
作とともに空吐出を行なうステップS614へ移行さ
れ、他のヘッドは吸引動作のみが行われるステップS6
13へ移行される。
【0061】移行の処理は各ヘッドにともに行われるも
ので、ステップS615とステップS616はワイピン
グを続けて行なう。
【0062】続く、ステップS617では空回転を行な
う。
【0063】最後のステップS618では駆動周波数1
kHzで200発の空吐出動作を行って終了する。これ
はワイピング時に除去される増粘インクが吐出口内に入
って混色が発生することを防ぐために行われる。
【0064】この制御により、Y,M,Cのインク消費
量を0.1g(30000発分)節約することができた
(空回転時10000発+吸引時5000発+空回転時
10000発+吸引時5000発)。
【0065】なお、以上説明した各実施例では新ヘッド
の回復動作をパワーON時に行うものとして説明した
が、ヘッドの着脱操作後や、例えばユーザーからのキー
入力によって動作を起動するものとしても良い。
【0066】なお、本発明は、特にインクジェット記録
方式の中でもキヤノン株式会社が提唱しているバブルジ
ェット方式の記録ヘッド、記録装置において優れた効果
をもたらすものである。かかる方式によれば記録の高密
度化,高精細化が達成できるからである。
【0067】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生
せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、
結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(イン
ク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の
成長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を
吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動
信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮
が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の
吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動
信号としては、米国特許第4463359号明細書,同
第4345262号明細書に記載されているようなもの
が適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関す
る発明の米国特許第4313124号明細書に記載され
ている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うこと
ができる。
【0068】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの
圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示
する特開昭59−138461号公報に基づいた構成と
しても本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれば
記録を確実に効率よく行うことができるようになるから
である。
【0069】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0070】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0071】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので、好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧或は上述の吸引手段、電気熱変換体或は
これとは別の加熱素子或はこれらの組合せによる予備加
熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを行う
ことも安定した記録を行うために有効である。
【0072】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組合せによるかいず
れでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色によ
るフルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明
は極めて有効である。
【0073】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいはインクジェット方式ではイ
ンク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を
行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制
御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時に
インクが液状をなすものであればよい。加えて、積極的
に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態から液体
状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめること
で防止するか、またはインクの蒸発防止を目的として放
置状態で固化するインクを用いるかして、いずれにして
も熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってインク
が液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒体に
到達する時点ではすでに固化し始めるもの等のような、
熱エネルギーによって初めて液化する性質のインクを使
用する場合も本発明は適用可能である。このような場合
のインクは、特開昭54−56847号公報あるいは特
開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔
質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持
された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形
態としてもよい。本発明においては、上述した各インク
に対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行
するものである。
【0074】さらに加えて、本発明のインクジェット記
録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器
の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と
組合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファク
シミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、電源オン時にパッ
ケージ状態で長期間放置された記録ヘッドを確実に吐出
回復させ、かつ印字品位を良好な状態にすることができ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例にかかるインクジェット
記録装置の斜視図である。
【図2】図2は図1に示した装置の制御ブロックのう
ち、回復動作に関する部分を示す図である。
【図3】第1の実施例にて、インクジェットヘッド10
1に空吐出を行わせるための本回復用モータとなるチュ
ーブポンプ53の構成を示す図である。
【図4】第1の実施例にて行われる回復動作の処理手順
を示すフローチャートである。
【図5】図4中のステップS401で行われるの空吐出
動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施例にて行われる回復動作の
処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
9 ヘッドカートリッジ 9a 吐出ユニット 9b インクタンク 11 キャリッジ 13 フック 15 操作レバー 17,49 マーカ 19 支持板 23 ガイド軸 25 軸受 27 タイミングベルト 29A,29B プーリ 31 キャリッジモータ 33 搬送ローラ 34 プラテン 35 搬送モータ 37 ペーパーパン 39 フィードローラ 41 排紙ローラ 42 拍車 43 解除レバー 45 押え板 47 目盛 51 キャップ 53 ポンプ 55 廃インクタンク 57 チューブ 59 ブレード 101 インクジェットヘッド 104 ガイドローラー 105 加圧コロ 106 ポンプベース 107 排インク処理部材 201 CPU 202 RAM 203 ROM 204 空吐出駆動回路 205 回復用モーター 206 メモリ手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドよりインクを吐出して記録を
    行うインクジェット記録装置において、 記録ヘッドの吐出回復処理を行う回復手段と、 前記記録ヘッドの印字履歴を確認可能に構成され、前記
    回復手段による回復動作を制御する制御装置とを有し、 前記制御装置は、インクジェット記録装置に新ヘッドが
    装着されたことを確認すると前記回復手段による吐出回
    復処理を行なわせることを特徴とするインクジェット記
    録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェット記録装
    置において、 回復手段が、インクを強制排出させる吸引手段と、記録
    に用いられない空吐出を行わせる空吐出駆動制御手段
    と、ヘッド面をワイピングする手段とから構成され、 前記制御装置は、回復手段による吐出回復処理に際して
    は回復手段を構成する各手段を組み合わせて処理するこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 複数の記録ヘッドよりインクを吐出して
    記録を行うインクジェット記録装置において、 インクを強制排出させる吸引手段と、記録に用いられな
    い空吐出を行わせる空吐出駆動制御手段と、ヘッド面を
    ワイピングする手段とから構成されて前記複数の記録ヘ
    ッドの吐出回復処理を行う回復手段と、 前記複数の記録ヘッドのそれぞれの印字履歴を確認可能
    に構成され、前記回復手段による回復動作を制御する制
    御装置とを有し、 前記制御装置は、インクジェット記録装置に新ヘッドが
    装着されたことを確認すると、各記録ヘッドの印字履歴
    に応じて、回復手段を構成する各手段を組み合わせてを
    異なるものとして各記録ヘッドの回復処理を行うことを
    特徴とするインクジェット記録装置。
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CN105365386A (zh) * 2014-08-06 2016-03-02 精工爱普生株式会社 液体喷出装置

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