JPH05293591A - 自動コーティング装置 - Google Patents

自動コーティング装置

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JPH05293591A
JPH05293591A JP12266992A JP12266992A JPH05293591A JP H05293591 A JPH05293591 A JP H05293591A JP 12266992 A JP12266992 A JP 12266992A JP 12266992 A JP12266992 A JP 12266992A JP H05293591 A JPH05293591 A JP H05293591A
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model assembly
arm
slurry
automatic coating
model
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JP12266992A
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Inventor
Katsumi Iwata
克己 岩田
Shigeyuki Tsuda
茂行 都田
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Hitachi Metals Precision Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロストワックス精密鋳造品の製造工程のうち
模型組立体に耐火材を被覆するためのコーティング作業
に関し、重筋労働を排除した自動コーティング装置を提
供する。 【構成】 円周上をメリーゴーラウンド式に搬送される
鋳造品の模型組立体に耐火材を被覆する自動コーティン
グ装置が、模型組立体の軸心を水平方向で軸心が円周の
中心方向を向くように旋回させる。移動台車上に載置さ
れた模型組立体を取込む搬入装置と、模型組立体にスラ
リ液を被覆する浸漬装置と、余剰のスラリを除去するス
ピンドレイン装置と、模型組立体にスタッコを被覆する
サンディング装置と、不要部の耐火材を除去するスクレ
ーパ装置と、模型組立体の搬出装置と、模型組立体を搬
送する送り装置からなる。送り装置には上述した模型組
立体の軸を旋回させる機構を設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロストワックス精密鋳造
品の製造工程の内、模型組立体にスラリとスタッコでな
る耐火材を被覆するためのコーティング装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ロストワックス精密鋳造法は鋳型を製作
するまでに数種類の方法がある。その方法のうちの一つ
に、円筒状のドラムの上にワックス模型を溶着させて模
型組立体とした後、この模型組立体の上に耐火材を被覆
して乾燥し、ワックス模型を溶かして除去し鋳型とする
ものがある。そしてワックス模型の上に耐火材を被覆す
る作業は通常コーティング作業と呼ばれる。模型組立体
は単数または複数個のドラムを直列に連結して組合せ、
ドラムの中心にシャフトを通してコーティング作業のた
めの人手で運搬する時の把手としたり、回転させるため
の軸とされる。
【0003】コーティング作業は、少なくとも耐火物ス
ラリを貯留したスラリタンクと、粗い耐火物であるスタ
ッコ材を貯留したスタッコタンクの二つが必要である。
そして従来のコーティング作業は人手で模型組立体を運
んでセットし作業を行なうため、幾層にも被覆を繰返す
と重量が増加し、大変な労力を必要とする。このためコ
ーティング作業の自動化が必要となり、本願出願人は、
作業者を重労働から開放できるコーティング装置を開発
して、特開昭55-86657号として提案し、米国特許429544
4 号を取得した。この自動コーティング装置は、コーテ
ィング作業に必要な各装置を円周上にほぼ等間隔に配置
し、模型組立体をこの各装置に搬送するための回動がで
きる機構を用いて、模型組立体のシャフトの軸心と円周
の接線方向を一致させて搬送し、耐火材を被覆するもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の本願出願人が開
発した自動コーティング装置は、模型組立体の軸方向
と、模型組立体が搬送される時、回動する円周の接線方
向とが同一であるので、模型組立体の軸の長さ、すなわ
ち模型組立体の長手方向の大きさによって、スラリタン
クやスタッコタンク等の配置間隔および模型組立体を搬
送する回動距離が決定される。そして上述の点が、結果
的にコーティング装置の占有面積を決定する要因となっ
ている。一方で近年、これ等の機械装置を小型化して占
有面積を少なくし、工場のスペースを有効に使用しよう
とする動きがあり、コーティング装置も同じように、作
業性や機能を減少させないで、より小型の装置が要求さ
れるようになってきた。さらに従来の自動コーティング
装置は搬送中に余剰のスラリが滴下して装置を汚すので
特に軸受部に滴下したスラリを除去する作業が非常に面
到なものであった。本願発明は上記の問題点を解消し
て、小型でメンテナンスも容易な自動コーティング装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明者は前述の問題
点を解消するため、種々検討を行なった結果、模型組立
体は、最大外径が軸方向の長さよりも小さいことに着目
してなされたものであり、模型組立体をその軸方向に対
し直角の方向に回動させて搬送することにより、目的を
達成することができることを見出して本願発明を完成し
たものである。
【0006】より具体的には、本願発明は円周上をメリ
ーゴーラウンド式に搬送される鋳造品の模型組立体に耐
火材を被覆する自動コーティング装置が、前記模型組立
体の軸心を水平方向で前記軸心が前記円周の中心方向を
向くように旋回させることを特徴とする自動コーティン
グ装置である。さらに移動台車上に載置された模型組立
体を取込む装置(以下搬入装置と呼ぶ)と、模型組立体
をスラリ液に浸漬してスラリ液を被覆する(以下浸漬装
置と呼ぶ)と、余剰のスラリ液を除去する装置(以下ス
ピンドレイン装置と称す)と、スラリが被覆された模型
組立体にスタッコを被覆するサンディング装置(以下サ
ンディング装置と称す)と、模型組立体のドラム分割部
に付着した耐火材を除去する装置(以下スクレーパ装置
と称す)と、模型組立体を別の移動台車に載置する装置
(以下搬出装置と称す)が円周上に上記の順に設置され
ており、模型組立体を上記の各装置へ順次搬送するため
の送り装置は、模型組立体を載置する梁と、この梁を上
昇、下降そして回動する機構を有し、かつ回動軸心を上
記の各装置が設置される円周の中心に位置させて、梁に
は模型組立体が、搬入装置から梁へ移載された後搬出装
置へ送られる間の少なくとも2個所に模型組立体の軸を
旋回させる機構を設けてなり、模型組立体を送り装置に
よって各装置へ順次搬送して模型組立体に耐火材を被覆
することを特徴とする自動コーティング装置である。
【0007】そして、模型組立体を移動台車上から取り
出して送り装置へ移送する搬入装置と、耐火材が被覆さ
れた後の模型組立体を別の移動台車上へ移送する搬出装
置は、同じ構造を有しており、前述した装置が設置され
る円周上に相隣合うように配置される。その構造は、垂
直支軸に沿って摺動が可能な案内部材と案内部材に支持
され、前進後退手段によって進退する一対の腕と、腕を
垂直支軸に沿って上昇下降させる昇降手段からなり、腕
はその先端に、移動台車上にある模型組立体の有無を検
知するセンサを有することを特徴とするものである。
【0008】さらに模型組立体の送り装置は、回動手段
により回動する主軸と、該主軸に固定された台座に前記
主軸の軸心と平行に設けられたガイドシャフトと、前記
台座に固定された昇降装置により上昇降下し、前記主軸
の軸心に対し放射状に設けられた梁から構成されてい
る。そしてこの梁には、固定するかまたは回動手段によ
り回動可能に装着された摺動部材を設け、この摺動部材
には進退手段によって移動する腕座を支承する。さらに
この腕座の下方には模型組立体を載せた後模型組立体を
挟持する整列爪と、模型組立体を回転する手段を有する
ハンガを備えた腕を固着する。
【0009】次に浸漬装置、スピンドレイン装置、サン
ディング装置、スクレーパ装置の四個の装置は箱体を有
しており、箱体の上部には模型組立体の軸の一端を回転
可能に支持する駆動機構と模型組立体の軸の他端を回転
自在に支持し、かつ駆動機構の方向に押圧する保持手段
を設けてなることを特徴とするものである。また浸漬装
置とサンディング装置の二つにはそれぞれの箱体内のス
ラリまたはスタッコを一定量に維持するための予備タン
クを設けたことを特徴とするものである。さらにスクレ
ーパ装置には揺動可能に軸支された保持板の先端に清掃
爪を有する清掃手段を設けたことを特徴とする。また移
動台車と別の移動台車が移送される位置には、その一方
または両方に、回転テーブルを設け、この回転テーブル
上移動台車を載置することもできる。
【0010】
【作用】本願発明において、移動台車上に載置されてき
た模型組立体を自動コーティング装置に取込むために
は、まず搬入装置が作動する。垂直支軸に沿って腕が上
昇下降しながら、センサによって模型組立体の有無を検
索して、有を検知したら腕が前進して腕の先端に模型組
立体を載せて後退する。後退した位置には、模型組立体
の送り装置のハンガが待機しているので、模型組立体は
ハンガに載せ変えられる。次に送り装置は全体が主軸に
沿って上昇し、模型組立体を浸漬装置の方へ搬送する方
向に回動した後下降して模型組立体が、スラリに浸漬さ
れる。送り装置は逆の動作をして元の位置に戻って二つ
目の模型組立体を取込んで待機する。スラリに浸漬され
た模型組立体には回転が与えられて全面にスラリが塗布
され、塗布が終ると再び、ハンガに載せられ次はスピン
ドレイン装置に送られると同時に、二つ目の模型組立体
がスラリ浸漬装置へ送られてくる。模型組立体は各装置
を通って1回転すると搬出装置によって別の移動台車へ
移されて、耐火材被覆の一工程が終る。
【0011】本発明においては、装置全体を小型化する
ため模型組立体は搬送装置に載せられた後、その軸心を
回動の接線に対し直角の方向とするため旋回されるが、
旋回の位置は、搬入装置の位置から、スラリ浸漬装置へ
移される間、およびスクレーパ装置から搬出装置へ移さ
れる間の2個所とするのが理想的である。また送り装置
は回動することによって模型組立体を送るので、搬入装
置と搬出装置の間を回動する梁にはハンガを設ける必要
はなく6個の梁のうち1個だけは単なる遊びの梁とな
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例と図面に基づき説明す
る。本発明はロストワックス精密鋳造法の模型組立体
を、耐火材で自動被覆するコーティング装置に関するも
のであるが、模型組立体はワックス模型が固着されたド
ラムを単数または複数個を直列に連結してドラムの中心
にシャフトが貫いてある。またシャフトの両端には後述
するモータカップリング4dに係合させるための溝が設
けてある。図1は本発明の自動コーティング装置の作業
開始前の基本位置を表わした装置全体の平面図で、各装
置の配置の一実施例を示している。模型組立体1は移動
台車2に乗せて運搬する。浸漬装置4、スピンドレイン
装置5、サンディング装置6、スクレーパ装置7はドラ
ム送り装置9を中心に各装置の作業位置が円周上に等角
度間隔になるように配置した。各装置の作業位置とは、
浸漬装置4、スピンドレイン装置5、サンディング装置
6、スクレーパ装置7の各装置に模型組立体1を保持し
作業動作する位置、すなわち各装置と模型組立体1の送
り装置9との間で模型組立体1の受け渡しが行われる位
置を、ならびに模型組立体1の搬入装置3、および模型
組立体1の搬出装置8と送り装置との間で模型組立体1
の受け渡しが行われる作業動作時の位置を意味する。模
型組立体1の送り装置9には60°ピッチで梁9fが主
軸9cに対し垂直方向に伸び、且つ同一垂直平面に6本
放射状に張り出しており、浸漬装置4、スピンドレイン
装置5、サンディング装置6、スクレーバ装置7の作業
位置では、梁9fと模型組立体1の軸心とは平行になる
ように、また模型組立体1の搬入装置3と模型組立体1
の搬出装置8の作業位置では、模型組立体1の軸心と梁
9fと図1に示すように概略直角になるように作動す
る。スラリ予備タンク10、サンド予備タンク11はそ
れぞれ浸漬装置4、サンディング装置6の近傍に配置さ
れる。この二つの予備タンクは状況に応じてどちらか一
方のみとするか全く不要とすることもできる。また移動
台車2は回転テーブル12の上にセットされるが、回転
テーブルも状況に応じて採用すればよい。操作盤13は
作業性の点から図示した位置に配置するのが望ましい。
【0013】次に搬入装置3、および搬出装置8と移動
台車2との相互関係を図2(a)、(b)に示す。まず
模型組立体1を満載した移動台車2を回転テーブル12
上にセットし模型組立体1は逐次取込まれて図6に示す
基本位置(II)に置かれる。ここで基本位置(II)とは
各装置に模型組立体1が装着された際の模型組立体1の
中心線で基本位置(I)よりやや上にある。搬入装置3
に付いて説明する。垂直支軸3aに沿って腕3cは減速
モータ3bとボールねじ3gにより上下するが、これは
油圧シリンダ等の機構を用いてもよい。またロールを用
いた案内部材3eに沿って油圧シリンダ3dにより前後
する案内部材3eはメタル等用いてもよい。模型組立体
1の検出には腕3cに取付けた光電管等を用いたセンサ
ー3fによって行なうが、いったん腕3cが上限まで上
りきった時にはじめてセンサー3fが作動し、下降時に
模型組立体1の探索を続けて、模型組立体1のシャフト
1aを検出したならば図3(a)、(b)、(c)に示
すような動作をする すなわち腕は上昇、検出しながら下降、前進、
模型組立体を移動台車から取上げ上昇、(◎で取上
げ)、後退、下降(時に上昇)の動作をする。一方
で搬出装置8は図4(a)、(b)、(c)に示すよう
に腕は下降、検出しながら上昇、前進、模型組
立体を移動台車に積載し下降(◎で積載)、後退、
上昇(時に下降)の動作を行なう。 移動台車2上の模型組立体1の積載状況によって搬入装
置3、搬出装置8の動作開始の基準位置が変動すること
は図3(a)、(b)、(c)、図4(a)、(b)、
(c)に示した通りである。搬入装置3、搬出装置8の
上下に動作は上方および下方に配置したリミットスイッ
チにより制御される。搬入装置3と搬出装置8に用いる
センサーはドラムシャフト1aの検出用と移動台車2の
棚2aの位置検出用の2種類を用意する必要がある。図
2(b)に示すごとく、移動台車2の両側に模型組立体
1が積載されている場合には、片側の模型組立体1が全
て取り込まれもしくは全て積載されたならば、回転テー
ブル12が回転モータ12aによって180°反転し、
もう一方の側面に対して前述の動作が繰返される。
【0014】図5は送り装置9の正面図、図6は送り装
置9の腕の動作図、図7は模型組立体1を旋回させるよ
うにした腕の側面図、図8は旋回させることができない
腕の側面図である。模型組立体1を乗せた送り装置9の
6本の梁9fは、2本の油圧シリンダ9aとガイドロー
ラ9yにより垂直支柱9b上の主軸9cとこの主軸9c
の外周に設けられた4本のガイドシャフト9xに沿って
上昇し、減速モータ9eにより模型組立体1を搬送する
ための送りである60°旋回(図1にAで示す)を行な
う。6本の梁9fの先端には腕9r、9s、9t、9
u、9vが取付けてあるが1本だけ腕は取付けてなく遊
びの梁となる。その内、腕9r、9vには図7に示すよ
うに回転する機構と、各腕にはエアーシリンダ9gの作
動により腕座9hが摺動部材であるスライドベアリング
9iに沿って可動出来るようにしてある。腕の先端には
模型組立体1が直接載置されるハンガが装着されてい
る。回動(図1にAで示す)後、腕9rは浸漬装置4の
上で模型組立体の軸心と梁9fの長手方向とが平行にな
るように旋回(図1にLで示す)し、腕9vは搬出装置
8の上で、9v’の状態(作業位置)になるように回転
(図1にNで示す)して下降(図5のF)する。次に腕
9r〜9uは図1に示すH方向に、腕9v’はH”方向
に引込み、この時模型組立体1は各装置に装着される。
再び梁9fは上昇(図5のE)し、模型組立体1を乗せ
ていない状態で戻り60°回動(図1にBで示す)を行
ない、腕9rは搬入装置の上で図示状態になるよう旋回
(図1にKで示す)し、腕9vはスクレーパ装置7の上
で図示状態になるよう旋回(図1にMで示す)して下降
する。その後、腕9s〜9vは図1に示すH方向に、腕
9rはG’方向に押出され元の基本位置(I)に戻る。
送り装置9はこの動作を繰返す。ここで基本位置(I)
とは各装置に模型組立体1が装着された際の、模型組立
体1の中心線(各装置の作業位置(II)よりやや下の位
置で腕9r〜9vが、模型組立体1のシャフト1aを容
易にかわすことが可能な位置)を指す。
【0015】図6により上述したような送り装置9の基
本動作を詳細に説明すると、基本位置(I)から梁9f
が上昇(図5のE)、梁9fが送り旋回(図1の
A)、梁9fが下降(図5のF)、各腕が引込み
(図1にHで示す)、梁9fが上昇(図5のE)、梁
9fが戻り旋回(図1にBで示す)、梁9fが下降
(図5のF)、各腕が押出し(図1にGで示す)して
元の基本位置(I)に戻るが、模型組立体1の搬送は基
本位置(I)から各腕の引込みの間で行なわれ、この動
作を繰返す。図6においてO−O’は送り装置9の主軸
9cの中心線、(I)1、(I)2は腕が一番下がった状
態における隣接する各装置での基本位置、(III)1、
(III)2は腕が一番上がった状態で隣接する各装置で
の基本位置、(II)1、(II)2は隣接する各装置の作
業位置であり、この位置で送り装置9の各腕と各装置間
で模型組立体の取上げ、取下げが行なわれる。
【0016】基本位置(I)から各腕が引込む間の模型
組立体の搬送で浸漬装置4とスピンドレイン装置5の
間、スピンドレイン装置5とサンディング装置6との間
においては、スラリ液の滴下並びに鋳型割れの原因とも
なる模型組立体に附着するスラリ液の偏在を防止して全
面が均一な厚さとなるようにするために腕に取付けた減
速モータ9kで模型組立体1を回転させてやる必要があ
る。
【0017】実施例では図5と図7に示すように減速モ
ータ9kとプーリー9lをベルト9mで結び模型組立体
のシャフト1aがベルト9mの摩擦でベアリング9nを
回転させると好い結果が得られた。ベルト9mとプーリ
ー9lは歯が付いたタイミングベルトとタイミングプー
リーの組合せがスリップがなく良好である。サンディン
グ装置6とスクレーパ装置7の間では砂の散乱を防止す
るために模型組立体搬送のための上昇時にのみ前述の方
法で模型組立体1に高速回転を与え余剰の砂を振り切っ
てやると余剰の砂が、サンディング装置6に回収するこ
とができ好い結果が得られた。図6のとの間で整列
爪9pをエアーシリンダ9qで2〜3秒動作させると、
模型組立体1の軸方向の整列芯出しが行なわれ、各装置
への装着がより容易になる。腕9rと腕9vは梁9fと
腕座9hの間に図7の減速モータ90aと、プーリー9
0cで回転駆動を90dへ伝え、回転軸90eを中心に
回転する機構を有する。また他3個の梁には回転しない
腕を設けてあるので図8に示す。
【0018】浸漬装置4、スピンドレイン装置5、サン
ディング装置6、スクレーパ装置7に対する模型組立体
1の脱着機構は同一で良く、浸漬装置4に対する実施例
を図9に示し、これを基に説明する。送り装置9によっ
て模型組立体1を浸漬装置4の保持部4aに装入し、そ
の後軸方向に移動が可能なエアーシリンダ4bを作動さ
せて、模型組立体1をエアーシリンダ4bに取付けた回
転自在のベアリング4cと、無段変速機付モーター4e
からスプロケット4j、およびチェーン4iによって連
結されたカップリング4dとの間に装着させる。モータ
ー4eが回転すると、模型組立体1はエアーシリンダ4
bに取付けたベアリング部4cと、モーター4eのカッ
プリング4d間で回転する。浸漬装置4、スピンドレイ
ン装置5、サンディング装置6に於て、模型組立体1に
一様なスラリの被覆、スラリの振り切り、スタッコの被
覆を行なうために、模型組立体1の回転方向を変えてや
ると好い結果が得られる。模型組立体1をカップリング
4dから外すにはエアーシリンダ4fによって行なう。
また送り装置9からの模型組立体1の装入を容易にする
ために突出部4gを取付け、またシャフト1aの保護並
びに回転を円滑に行なわせるために、保持部4aに無給
油ベアリング4hを取付けた方が良い。
【0019】浸漬装置4は通常の撹拌機構を有するタン
クを使用し、サンディング装置は流動槽を使用し、これ
に模型組立体1の前述したような脱着および回転ができ
る装置を取付けたものである。またスピンドレイン装置
5には無段変速機で回転数を容易に変換できるようにし
て回転数の変換操作は操作盤13で行なう。スクレーパ
装置7は複数個の模型組立体が直列に連結されて模型組
立体1となった場合ドラムの分割を容易にするための連
結部を清掃するためのものであるが、図10に示すとお
り爪7cの付いた保持板7bをエアーシリンダ7aで作
動させて清掃する。模型組立体が複数の場合には耐火物
を被覆した後連結部で分離しておかなければならないの
で模型組立体の外径を検知するセンサを設けておいて、
小径部分を爪7cで清掃して分離しやすくしておくが模
型組立体が単数場合は清掃を行なう必要はない。
【0020】模型組立体の搬入、スラリ浸漬、スピンド
レイン、サンディング、スクレーパ、模型組立体の搬出
等の一連の作動は、送り装置9の腕の引込み(図1にH
で示す)から基本位置(I)の動作時間内に完了してし
まうようにタイミングをセットし、あるいは浸漬装置
4、スピンドレイン装置5、サンディング装置6、スク
レーパ装置7のうちのいずれかで処理時間が長くなるよ
うな場合には送り装置9の動作スピードを遅くしてやれ
ば良い。通常のコーティング作業では一般にスラリ浸漬
作業が一番長くかつ重要であるので、この作業時間にド
ラム送り装置9の動作を合わせるようにすれば理想的で
ある。浸漬装置4、サンディング装置6にはそれぞれス
ラリ予備タンク10、サンド予備タンク11を近傍もし
くは一体にして配置してもよい。浸漬装置4には通常の
ポンプ等を使用し、スラリの補給を自動的に行ない、浸
漬装置4から予備タンク10へのスラリ排出口を設ける
ことにより常に一定レベルの液面を保つことが出来る。
サンディング装置にはバケットコンベア方式のタンクを
使用しスタッコの補給が自動的に行なえるようにするこ
ともできる。また、耐火材の材質を変更する時にはあら
かじめ予備の所望の浸漬装置4、スラリ予備タンク1
0、サンディング装置6、サンド予備タンクを用意して
おき、使用中のものと即交換出来るようにしておけばよ
り効率的である。
【0021】
【発明の効果】以上の説明したように本発明の自動コー
ティング装置によれば、コーティング作業が重筋労働か
ら開放されると共に、数人必要であった作業者は1人の
作業者で十分であり、その作業内容もほとんど装置の監
視のみとなったので大幅な省力が達成できた。また装置
の占有面積も、旋回半径2.5mもあった装置が、約
1.5mまで縮小することができて工場スペースの有効
な活用が計れるうえ、安全面でも非常に有利となった。
さらに滴下するスラリが軸受を汚さないのでメンテナン
スも楽になり、そのうえコーティング作業時間が一定に
なったので作業効率が高く、鋳型の品質も安定してきて
ひいてはばらつきの少ない鋳物製品が得られるという大
きな効果も生じた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動コーティング装置の全貌を示す平
面図である。
【図2】本発明の自動コーティング装置に係る移動台
車、搬入装置または搬出装置、ならびに回転テーブルの
関係を示す図である。
【図3】本発明の自動コーティング装置に係る模型組立
体を取り込む搬入装置の動作を説明する模式図である。
【図4】本発明の自動コーティング装置に係る模型組立
体の搬出装置の動作を説明する模式図である。
【図5】本発明の自動コーティング装置に係る送り装置
を示す側面図である。
【図6】本発明の自動コーティング装置に係る送り装置
の動作状況を示す模式図である。
【図7】本発明の自動コーティング装置に係る梁の先端
に装着された旋回が可能な腕の概念図である。
【図8】本発明の自動コーティング装置に係る梁の先端
に装着された旋回ができない腕の概念図である。
【図9】本発明の自動コーティング装置に係る浸漬装置
の概念図である。
【図10】本発明の自動コーティング装置に係るスクレ
ーパ装置に装着する清掃爪の概念図である。
【符号の説明】
1 ドラム 2 移動台車 3 搬入装置 4 浸漬装置 5 スピンドレイン装置 6 サンディング装置 7 スクレーパ装置 8 搬出装置 9 送り装置 10 スラリ予備タンク 11 サンド予備タンク 12 回転テーブル 13 操作盤

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周上をメリーゴーラウンド式に搬送さ
    れる鋳造品の模型組立体に耐火材を被覆する自動コーテ
    ィング装置が、前記模型組立体の軸心を水平方向で前記
    軸心が前記円周の中心方向を向くように旋回させること
    を特徴とする自動コーティング装置。
  2. 【請求項2】 移動台車上に載置された模型組立体の搬
    入装置と、スラリタンクに貯留されたスラリ液に前記模
    型組立体を浸漬してスラリ液を被覆する装置と、余剰の
    スラリ液を除去する装置と、スラリが未乾燥状態の前記
    模型組立体にスタッコを被覆する装置と、前記模型組立
    体のドラム分割部に付着した前記スラリ液と前記スタッ
    コからなる余剰の耐火材を除去する装置と、前記耐火材
    が被覆された前記模型組立体を別の移動台車に搬出する
    装置が円周上に上記の順に設置され、前記模型組立体を
    搬送するための前記模型組立体を載置する梁と、上昇、
    下降および回動機構を有する送り装置が、その回転軸心
    を前記円周の中心に位置されてなり、前記梁に前記模型
    組立体の搬入装置から、前記搬出する装置へ送られる間
    の少なくとも2個所に前記模型組立体の軸を旋回させる
    機構を設け、前記模型組立体に耐火材を被覆することを
    特徴とする自動コーティング装置。
  3. 【請求項3】 移動台車上から模型組立体を搬入する装
    置と、移動台車上へ耐火材が被覆された前記模型組立体
    を搬出する装置が、垂直支軸に沿って摺動が可能な案内
    部材に支持され、進退する一対の腕と、該腕を前記垂直
    支軸に沿って上昇下降させる手段からなり、前記腕はそ
    の先端に前記移動台車上の模型組立体の有無を検知する
    ためのセンサを有することを特徴とする請求項1または
    2に記載の自動コーティング装置。
  4. 【請求項4】 模型組立体の送り装置は、回動手段によ
    り回動する主軸と、前記主軸の軸心と平行に設けられた
    ガイドシャフトと、上昇下降が可能で前記主軸の軸心に
    対し放射状に設けられた梁と、該梁の先端に、固定する
    かまたは旋回可能に装着された摺動部材に支承され、進
    退移動する腕座に固着された腕を備えたことを特徴とす
    る請求項1〜3に記載の自動コーティング装置。
  5. 【請求項5】 スラリ液を被覆する装置、余剰のスラリ
    を除去する装置、スタッコを被覆する装置、および余剰
    の耐火材を除去する装置が、箱体を有し該箱体の上部
    に、模型組立体の軸の一端を回転可能に支持する駆動機
    構と、前記軸の他端を回転支持し、かつ前記駆動機構の
    方向に押圧する手段を設けてなることを特徴とする請求
    項1〜4に記載の自動コーティング装置。
  6. 【請求項6】 スラリ液を被覆する浸漬装置とスタッコ
    を被覆する装置が、それぞれの装置の箱体内のスラリま
    たはスタッコを一定量に維持するための予備タンクを設
    けたことを特徴とする請求項1〜5に記載の自動コーテ
    ィング装置。
  7. 【請求項7】 余剰の耐火材を除去する装置が、揺動可
    能に軸支された保持板の先端に清掃爪を有する清掃手段
    を設けたことを特徴とする請求項1〜6に記載の自動コ
    ーティング装置。
  8. 【請求項8】 移動台車と別の移動台車が移送される位
    置の少なくとも一方に回転テーブルを設け、該回転テー
    ブル上に移動台車を載置することを特徴とする請求項1
    〜7に記載の自動コーティング装置。
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