JPH05293564A - プレス金型用ダイセット - Google Patents

プレス金型用ダイセット

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JPH05293564A
JPH05293564A JP4126903A JP12690392A JPH05293564A JP H05293564 A JPH05293564 A JP H05293564A JP 4126903 A JP4126903 A JP 4126903A JP 12690392 A JP12690392 A JP 12690392A JP H05293564 A JPH05293564 A JP H05293564A
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JP
Japan
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guide
guide post
die
cross roller
planes
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JP4126903A
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Nobuo Enomoto
信雄 榎本
Toshio Wada
利夫 和田
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Enomoto Co Ltd
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Enomoto Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレス運転中に故障が生じにくく、保守が容
易であり、かつ、位置調整が容易で、寸法精度が高いプ
レス金型用ダイセットを提供することが目的である。 【構成】 2つの平面が90°の角度をなす直角溝を少
なくとも2本、その軸に沿って設けたガイドポストと、
クロス・ローラー・ベアリングと、2つの平面が90°
の角度をなす直角溝を有するガイドブロックと、を備え
ているプレス金型用ダイセット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、打抜き加工、曲げ加
工、絞り加工、コイニング加工、鍛造加工、ゴム型加
工、モールド型加工、ダイカスト加工、粉末成形加工な
どに用いるプレス金型用ダイセットに関する。特に、ガ
イドポスト、リテーナー、ガイドブッシュなど摺動部分
に関する。
【0002】
【従来の技術】プレス金型用ダイセットは、ガイドポス
ト、リテーナー、ガイドブッシュを介して、上型と下型
とが相対的に上下摺動して打抜き加工などを行うもので
あるが、リテーナーとして、従来は、図11に示すよう
なボールリテーナーが広く使用されてきた。ボールリテ
ーナー5は、略円筒形状をしたプラスチックス製のケー
ス501に多数のボールベアリング502を回転自在に
保持したものであり、ケース501の肉厚はボールベア
リング502の直径より小さく作られているので、ボー
ルベアリングはケースの内部を貫通しガイドポストと接
触し、ケースはガイドポストと接触しない。同様に、ボ
ールベアリングは、ボールリテーナーの外部を取り囲み
摺動するガイドブッシュと接触する。そして、ボールベ
アリングが回転することによって、ガイドポスト、ボー
ルリテーナー、ガイドブッシュが相互に摺動運動を行
う。なお、従来のガイドポストは中実の円柱状であっ
た。また、ボールベアリングとガイドポストやガイドブ
ッシュとの間にはグリスなどの潤滑剤を付けて滑らかな
摺動運動を行うように図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のリテーナーは、
ボールベアリングを利用したものであるから、ガイドポ
ストおよびガイドブッシュと点接触しているのであり、
ボールベアリングの数を増やしても、やはり接触面積の
合計は狭い。そのため、ボールベアリングに大きな圧力
がかかり、ガイドポストに線状傷が付いたり、潤滑膜が
切れたり、摩擦熱が生じ、ひどい場合には、焼付きが発
生するという問題点がある。
【0004】さらに、個々のボールベアリングと点接触
しているため、ガタが生じやすく、寸法精度が劣化しや
すいとともに、自由度が大きすぎ、位置調整の作業も困
難である。
【0005】そこで、本発明の目的は、上記問題点を解
決し、運転中に故障が生じにくく、位置調整が容易な、
新たなプレス金型用ダイセットを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1に
記載のプレス金型用ダイセット、すなわち、2つの平面
が90°の角度をなす直角溝を少なくとも2本、その軸
に沿って設けたガイドポストと、クロス・ローラー・ベ
アリングと、2つの平面が90°の角度をなす直角溝を
有するガイドブロックと、を備えているプレス金型用ダ
イセットによって、達成される。ここで、ガイドブロッ
クは、ガイドブッシュに組み込むように構成してもよい
し、あるいは、ガイドブッシュを機械加工して一体的に
構成してもよいが、ガイドブッシュとガイドブロックと
は、結合して使用する。
【0007】本発明の実施態様においては、さらに、ガ
イドブロックの位置調整手段を備えている。
【0008】本発明の他の実施態様においては、さら
に、ガイドポストの直角溝の延長線上の位置に切り込み
を入れたつばを備えている。
【0009】
【作用】クロス・ローラー・ベアリングを介して、ガイ
ドポストの軸に沿ってガイドブッシュが摺動するのに伴
い、上型と下型とが相対的に上下摺動し打抜き加工など
を行う。その際に、クロス・ローラー・ベアリングの各
ローラーは、ガイドポストに設けた直角溝の2つの平面
に接し、同時に、ガイドブロックに設けた直角溝の二つ
の平面とも接する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について、添付図面を
参照しつつ、詳細に説明する。
【0011】図1および図2は、実施例1のガイドポス
トを示し、それぞれ、その正面図および平面図である。
ガイドポスト1には、その軸106に沿って、直角溝1
01が設けられている。直角溝101は2つの平面10
2と平面103とが90°をなすように精密に加工され
ている。すなわち、平面102および平面103の平面
度ならびに平面間のなす角度は、高精密に注意深く加工
されねばならない。実施例1のガイドポストにおいて
は、直角溝101が軸106に沿って、互いに120°
をなすように3本設けられているが、図3に示す別の実
施例2のガイドポストのように互いに180°をなす2
本の直角溝101に変更してもよい。また、これら実施
例においては、直角溝101の平面102、103間の
角の二等分線107がガイドポストの中心108を通る
ように加工されている。ガイドポストの下部105は、
ダイセットのベースに設けた穴にはめ込まれ、ガイドポ
ストのつば104と協動して、ガイドポストはダイセッ
トのベースと一体に固定される。
【0012】図4および図5は、第3の実施例のガイド
ポストを示し、それぞれ、その正面図および平面図であ
る。第3の実施例においては、直角溝101の延長線上
の位置のつば104には切込みが設けられている。その
ため、直角溝101をサーフェース研磨によって、比較
的簡単に、あるいはNC工作機などにより無人で、加工
することができるようになる。
【0013】第1の実施例、第2の実施例、第3の実施
例においては、ともに中実の高速度鋼製の略円柱状のガ
イドポストであるが、空冷効果を増すために、中空の円
筒状のガイドポストに変更してもよい。しかし、本発明
のプレス金型用ダイセットにおいては、ガイドポスト
と、リテーナーであるクロス・ローラー・ベアリングと
が均等に滑らかに当接し摺動するので、従来のガイドポ
ストに比べ発熱量が大幅に少ない。その結果、ガイドポ
ストを中空の円筒状とせず、中実の円柱状のままとして
も、打抜き加工などを長時間連続的に行ってもほとんど
摩擦熱による温度上昇がなく、トラブルが生じない。
【0014】図6は、実施例のクロス・ローラー・ベア
リングの斜視図である。クロス・ローラー・ベアリング
2は、フレーム201に多数のローラー203、205
が、その軸204、206のまわりに自由に回転できる
ように組み立てられている。互いに隣り合うローラー2
03と205は、その軸204と206とが90°の角
度をなす。クロス・ローラー・ベアリングとして、例え
ば、THK社製のローラー・ゲージあるいは日本トムソ
ン社製のクロス・ローラ・ウェイなどを用いることがで
きる。
【0015】図7および図8は、実施例のガイドブロッ
クを示し、それぞれ、その平面図および正面図である。
ガイドブロック3には直角溝301が設けられており、
互いに90°をなす、2つの平面302、303が精密
に形成されている。直角溝301の反対面からは、ねじ
穴304が設けられている。このねじ穴とねじによっ
て、ガイドブロックの位置を微調整することができる。
【0016】クロス・ローラー・ベアリングは、ガイド
ポストに設けた直角溝101(図2参照)に接するとと
もにガイドブロックの直角溝301(図7参照)にも接
し、ガイドポストとガイドブロックとの間隔を一定に保
ちつつ、相互に並進運動することを可能としている。
【0017】図9および図10は、実施例のガイドブッ
シュであり、それぞれ、その平面図および正面図であ
る。ガイドブッシュ4は、略円筒形であり、内面にガイ
ドブロックを保持、固定するための溝401が中心軸の
まわりに互いに120°の角度をなして形成されてい
る。ガイドブロックはこの溝401に嵌合され、ねじ止
めされる。また、ガイドブッシュ4には、ガイドブロッ
クの位置調整ねじが貫通する貫通孔402も設けられて
いる。
【0018】ガイドブッシュは、ガイドポストが固定さ
れているベースと対向するベースに固定される。すなわ
ち、例えば、ガイドポストを下側のベースに固定するな
らば、ガイドブッシュは上側のベースに固定される。主
として、ガイドポストとガイドブッシュによって、上型
と下型とのx方向およびy方向の相互位置精度を出しつ
つ、主としてクロス・ローラー・ベアリングによって、
上型と下型とのz方向(上下方向)の並進運動を円滑に
行うものである。
【0019】
【発明の効果】本発明のプレス金型用ダイセットは、ガ
イドポストに設けた直角溝と、クロス・ローラー・ベア
リングと、ガイドブロックに設けた直角溝とを設けてい
ることから、次に挙げる顕著な効果が得られる。
【0020】(1)クロス・ローラー・ベアリングの各
ローラーとガイドポストに設けた直角溝との接触は、従
来の点接触とは異なり、線接触となり、かつ、接触線が
互いに90°をなす。各ローラーとガイドブロックに設
けた直角溝との接触も同様である。そのために、上型と
下型とのx方向およびy方向の位置精度が摺動中にほと
んど変動しない。その結果として、打抜き刃のチッピン
グ、偏摩耗などのトラブルがほとんど生じない。
【0021】(2)クロス・ローラー・ベアリングと直
角溝との接触力の合力は、直角溝の2つの面のなす角の
二等分線方向に向かうことが力学上わかる。直角溝の平
面のなす角の二等分線がガイドポストの軸を通るように
しておくと、上型と下型とのx方向およびy方向の位置
調整を容易に行なうことができるようになる。
【0022】(3)また、ガイドポストとクロス・ロー
ラー・ベアリングとの偏荷重、偏接触がほとんど起こら
ないため、ガイドポストの過熱や偏摩耗が起きず、長時
間連続運転できるようになり、保守も容易になる。
【0023】(4)クロス・ローラー・ベアリングはボ
ールベアリングに比べおよそ7倍から10倍の耐久性が
あることがわかったが、本発明のプレス金型用ダイセッ
トは、その結果、耐久性、耐衝撃性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のガイドポストの正面図である。
【図2】実施例のガイドポストの平面図である。
【図3】他の実施例のガイドポストの平面図である。
【図4】別の実施例のガイドポストの正面図である。
【図5】別の実施例のガイドポストの平面図である。
【図6】実施例のクロス・ローラー・ベアリングの斜視
図である。
【図7】実施例のガイドブロックの正面図である。
【図8】実施例のガイドブロックの平面図である。
【図9】実施例のガイドブッシュの正面図である。
【図10】実施例のガイドブッシュの平面図である。
【図11】従来のリテーナーの斜視図である。
【符号の説明】
1 ガイドポスト 101 直角溝 102 平面 103 平面 104 つば 105 下部 106 軸 107 二等分線 108 中心 2 クロス・ローラー・ベアリング 201 フレーム 203 ローラー 204 軸 205 ローラー 206 軸 3 ガイドブロック 301 直角溝 302 平面 303 平面 304 ねじ穴 4 ガイドブッシュ 401 溝 402 貫通孔 5 ボールリテーナー 501 ケース 502 ボールベアリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの平面が90°の角度をなす直角溝
    を少なくとも2本、その軸に沿って設けたガイドポスト
    と、クロス・ローラー・ベアリングと、2つの平面が9
    0°の角度をなす直角溝を有するガイドブロックと、を
    備えているプレス金型用ダイセット。
  2. 【請求項2】 ガイドブロックの位置調整手段を備えて
    いることを特徴とする請求項1に記載のプレス金型用ダ
    イセット。
  3. 【請求項3】 ガイドポストの直角溝の延長線上の位置
    に切り込みを入れたつばを備えていることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載のプレス金型用ダイセッ
    ト。
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TW082102693A TW211541B (en) 1992-04-20 1993-04-10 A press die set
US08/047,142 US5329801A (en) 1992-04-20 1993-04-13 Press die set
KR1019930006589A KR960003892B1 (ko) 1992-04-20 1993-04-19 프레스 다이 세트
DE4312758A DE4312758B4 (de) 1992-04-20 1993-04-20 Pressenführungsgestell
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS629730U (ja) * 1985-07-04 1987-01-21
JPH0198918U (ja) * 1987-12-24 1989-07-03
JPH0381035A (ja) * 1989-08-25 1991-04-05 Aiseru Kk ダイセット用直動装置

Patent Citations (3)

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