JP2595410B2 - プレス金型用ダイセット - Google Patents
プレス金型用ダイセットInfo
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- JP2595410B2 JP2595410B2 JP4126903A JP12690392A JP2595410B2 JP 2595410 B2 JP2595410 B2 JP 2595410B2 JP 4126903 A JP4126903 A JP 4126903A JP 12690392 A JP12690392 A JP 12690392A JP 2595410 B2 JP2595410 B2 JP 2595410B2
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- Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
Description
工、絞り加工、コイニング加工、鍛造加工、ゴム型加
工、モールド型加工、ダイカスト加工、粉末成形加工な
どに用いるプレス金型用ダイセットに関する。特に、ガ
イドポスト、リテーナー、ガイドブッシュなど摺動部分
に関する。
ト、リテーナー、ガイドブッシュを介して、上型と下型
とが相対的に上下摺動して打抜き加工などを行うもので
あるが、リテーナーとして、従来は、図11に示すよう
なボールリテーナーが広く使用されてきた。ボールリテ
ーナー5は、略円筒形状をしたプラスチックス製のケー
ス501に多数のボールベアリング502を回転自在に
保持したものであり、ケース501の肉厚はボールベア
リング502の直径より小さく作られているので、ボー
ルベアリングはケースの内部を貫通しガイドポストと接
触し、ケースはガイドポストと接触しない。同様に、ボ
ールベアリングは、ボールリテーナーの外部を取り囲み
摺動するガイドブッシュと接触する。そして、ボールベ
アリングが回転することによって、ガイドポスト、ボー
ルリテーナー、ガイドブッシュが相互に摺動運動を行
う。なお、従来のガイドポストは中実の円柱状であっ
た。また、ボールベアリングとガイドポストやガイドブ
ッシュとの間にはグリスなどの潤滑剤を付けて滑らかな
摺動運動を行うように図っている。
ボールベアリングを利用したものであるから、ガイドポ
ストおよびガイドブッシュと点接触しているのであり、
ボールベアリングの数を増やしても、やはり接触面積の
合計は狭い。そのため、ボールベアリングに大きな圧力
がかかり、ガイドポストに線状傷が付いたり、潤滑膜が
切れたり、摩擦熱が生じ、ひどい場合には、焼付きが発
生するという問題点がある。
しているため、ガタが生じやすく、寸法精度が劣化しや
すいとともに、自由度が大きすぎ、位置調整の作業も困
難である。
決し、運転中に故障が生じにくく、位置調整が容易な、
新たなプレス金型用ダイセットを提供するにある。
記載のプレス金型用ダイセット、すなわち、2つの平面
が90°の角度をなす直角溝を少なくとも2本、その軸
に沿って対称的に設け、かつ、2つの平面のなす角度の
二等分線がその中心を通るように配置されたガイドポス
トと、クロス・ローラー・ベアリングと、2つの平面が
90°の角度をなす直角溝を有する少なくとも2本のガ
イドブロックと、を備えているプレス金型用ダイセット
によって、達成される。ここで、ガイドブロックは、ガ
イドブッシュに組み込むように構成してもよいし、ある
いは、ガイドブッシュを機械加工して一体的に構成して
もよいが、ガイドブッシュとガイドブロックとは、結合
して使用する。
イドブロックの位置調整手段を備えている。
に、ガイドポストの直角溝の延長線上の位置に切り込み
を入れたつばを備えている。
ドポストの軸に沿ってガイドブッシュが摺動するのに伴
い、上型と下型とが相対的に上下摺動し打抜き加工など
を行う。その際に、クロス・ローラー・ベアリングの各
ローラーは、ガイドポストに設けた直角溝の2つのいず
れかの平面に接し、同時に、ガイドブロックに設けた直
角溝の2つのいずれかの平面とも接する。
参照しつつ、詳細に説明する。
トを示し、それぞれ、その正面図および平面図である。
ガイドポスト1には、その軸106に沿って、直角溝1
01が設けられている。直角溝101は2つの平面10
2と平面103とが90°をなすように精密に加工され
ている。すなわち、平面102および平面103の平面
度ならびに平面間のなす角度は、高精密に注意深く加工
されねばならない。実施例1のガイドポストにおいて
は、直角溝101が軸106に沿って、互いに120°
をなすように、中心108のまわりに対称に、3本設け
られているが、図3に示す別の実施例2のガイドポスト
のように互いに180°をなす、中心108のまわりに
対称に配置された、2本の直角溝101に変更してもよ
い。また、これら実施例においては、直角溝101の平
面102、103間の角の二等分線107がガイドポス
トの中心108を通るように加工されている。ガイドポ
ストの下部105は、ダイセットのベースに設けた穴に
はめ込まれ、ガイドポストのつば104と協動して、ガ
イドポストはダイセットのベースと一体に固定される。
ポストを示し、それぞれ、その正面図および平面図であ
る。第3の実施例においては、直角溝101の延長線上
の位置のつば104には切込みが設けられている。その
ため、直角溝101をサーフェース研磨によって、比較
的簡単に、あるいはNC工作機などにより無人で、加工
することができるようになる。
例においては、ともに中実の高速度鋼製の略円柱状のガ
イドポストであるが、空冷効果を増すために、中空の円
筒状のガイドポストに変更してもよい。しかし、本発明
のプレス金型用ダイセットにおいては、ガイドポスト
と、リテーナーであるクロス・ローラー・ベアリングと
が均等に滑らかに当接し摺動するので、従来のガイドポ
ストに比べ発熱量が大幅に少ない。その結果、ガイドポ
ストを中空の円筒状とせず、中実の円柱状のままとして
も、打抜き加工などを長時間連続的に行ってもほとんど
摩擦熱による温度上昇がなく、トラブルが生じない。
リングの斜視図である。クロス・ローラー・ベアリング
2は、フレーム201に多数のローラー203、205
が、その軸204、206のまわりに自由に回転できる
ように組み立てられている。互いに隣り合うローラー2
03と205は、その軸204と206とが90°の角
度をなす。クロス・ローラー・ベアリングとして、例え
ば、THK社製のローラー・ゲージあるいは日本トムソ
ン社製のクロス・ローラ・ウェイなどを用いることがで
きる。
クを示し、それぞれ、その平面図および正面図である。
ガイドブロック3には直角溝301が設けられており、
互いに90°をなす、2つの平面302、303が精密
に形成されている。直角溝301の反対面からは、ねじ
穴304が設けられている。このねじ穴とねじによっ
て、ガイドブロックの位置を微調整することができる。
ポストに設けた直角溝101(図2参照)に接するとと
もにガイドブロックの直角溝301(図7参照)にも接
し、ガイドポストとガイドブロックとの間隔を一定に保
ちつつ、相互に並進運動することを可能としている。
シュであり、それぞれ、その平面図および正面図であ
る。ガイドブッシュ4は、略円筒形であり、内面にガイ
ドブロックを保持、固定するための溝401が中心軸の
まわりに互いに120°の角度をなして中心のまわりに
対称に形成されている。ガイドブロックはこの溝401
に嵌合され、ねじ止めされる。したがって、ガイドブロ
ックの2つの平面のなす角の二等分線はガイドブッシュ
の中心を通るように配置されている。また、ガイドブッ
シュ4には、ガイドブロックの位置調整ねじが貫通する
貫通孔402も設けられている。
れているベースと対向するベースに固定される。すなわ
ち、例えば、ガイドポストを下側のベースに固定するな
らば、ガイドブッシュは上側のベースに固定される。主
として、ガイドポストとガイドブッシュによって、上型
と下型とのx方向およびy方向の相互位置精度を出しつ
つ、主としてクロス・ローラー・ベアリングによって、
上型と下型とのz方向(上下方向)の並進運動を円滑に
行うものである。
イドポストに設けた直角溝と、クロス・ローラー・ベア
リングと、ガイドブロックに設けた直角溝とを設けてい
ることから、次に挙げる顕著な効果が得られる。
ローラーとガイドポストに設けた直角溝との接触は、従
来の点接触とは異なり、線接触となり、かつ、接触線が
互いに90°をなす。各ローラーとガイドブロックに設
けた直角溝との接触も同様である。そのために、上型と
下型とのx方向およびy方向の位置精度が摺動中にほと
んど変動しない。その結果として、打抜き刃のチッピン
グ、偏摩耗などのトラブルがほとんど生じない。すなわ
ち、打抜き刃の破損確率が大幅に低下し、打抜き刃交換
の頻度が極めて少なくなるので、プレス金型用ダイセッ
トの稼動率が高くなるという効果がある。
角溝との接触力の合力は、直角溝の2つの面のなす角の
二等分線方向に向かうことが力学上わかる。直角溝の平
面のなす角の二等分線がガイドポストの軸を通るように
しておくと、上型と下型とのx方向およびy方向の位置
調整を自動的に容易に行なうことができるようになる。
ラー・ベアリングとの偏荷重、偏接触がほとんど起こら
ないため、ガイドポストの過熱や偏摩耗が起きず、長時
間連続運転できるようになり、保守も容易になる。
ールベアリングに比べおよそ7倍から10倍の耐久性が
あることがわかったが、本発明のプレス金型用ダイセッ
トは、その結果、耐久性、耐衝撃性にも優れている。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 2つの平面が90°の角度をなす直角溝
を少なくとも2本、その軸に沿って対称的に設け、か
つ、2つの平面のなす角の二等分線がその中心を通るよ
うに配置されたガイドポストと、クロス・ローラー・ベ
アリングと、2つの平面が90°の角度をなす直角溝を
有する少なくとも2本のガイドブロックと、を備えてい
るプレス金型用ダイセット。 - 【請求項2】 ガイドブロックの位置調整手段を備えて
いることを特徴とする請求項1に記載のプレス金型用ダ
イセット。 - 【請求項3】 ガイドポストの直角溝の延長線上の位置
に切り込みを入れたつばを備えていることを特徴とする
請求項1または請求項2に記載のプレス金型用ダイセッ
ト。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4126903A JP2595410B2 (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | プレス金型用ダイセット |
TW082102693A TW211541B (en) | 1992-04-20 | 1993-04-10 | A press die set |
US08/047,142 US5329801A (en) | 1992-04-20 | 1993-04-13 | Press die set |
KR1019930006589A KR960003892B1 (ko) | 1992-04-20 | 1993-04-19 | 프레스 다이 세트 |
DE4312758A DE4312758B4 (de) | 1992-04-20 | 1993-04-20 | Pressenführungsgestell |
GB9308097A GB2266351B (en) | 1992-04-20 | 1993-04-20 | Press die set |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4126903A JP2595410B2 (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | プレス金型用ダイセット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05293564A JPH05293564A (ja) | 1993-11-09 |
JP2595410B2 true JP2595410B2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=14946744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4126903A Expired - Lifetime JP2595410B2 (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | プレス金型用ダイセット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2595410B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0139940Y2 (ja) * | 1985-07-04 | 1989-11-30 | ||
JPH0198918U (ja) * | 1987-12-24 | 1989-07-03 | ||
JP2906063B2 (ja) * | 1989-08-25 | 1999-06-14 | アイセル 株式会社 | ダイセット用直動装置 |
-
1992
- 1992-04-20 JP JP4126903A patent/JP2595410B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05293564A (ja) | 1993-11-09 |
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