JPH05293067A - 壁面移動ロボット用吸盤装置 - Google Patents

壁面移動ロボット用吸盤装置

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JPH05293067A
JPH05293067A JP12968992A JP12968992A JPH05293067A JP H05293067 A JPH05293067 A JP H05293067A JP 12968992 A JP12968992 A JP 12968992A JP 12968992 A JP12968992 A JP 12968992A JP H05293067 A JPH05293067 A JP H05293067A
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JP
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suction
wall surface
suction cup
wall face
sucker
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Hiroyuki Konno
裕之 今野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロボット本体側における吸盤脱着用のアクチ
ュエータを不必要にすると共に、移動時における吸盤の
一部を引きずるという状態を改善し、装置全体における
移動時の円滑性向上を図る。 【構成】 壁面3に対向し且つ該壁面3に近接した状態
で空気等を常時吸込む吸入孔2と、この吸入孔2の開口
端部2A近傍に備えられ当該開口端部2Aと壁面3との
近接距離を一定に保つと共に壁面3に沿ってコロガリ接
触するベアリング4と、開口端部2Aの周囲に設けられ
た軟質ゴム吸盤5と、この軟質ゴム吸盤5を必要に応じ
て上記壁面3に向けて膨出させ当該壁面3に押圧する軟
質ゴム吸盤膨出機構6とを装備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、壁面移動ロボット用吸
盤装置に係り、特に、壁面に対して垂直に移動するロボ
ット等に装備する壁面移動ロボット用吸盤装置に関す
る。
【0002】
【背景技術】近年、超高層ビル等の建設の増大に伴い、
この超高層ビル等の壁面の塗装及び洗浄等を目的とする
壁面移動ロボットの開発研究が進められている。この壁
面移動ロボットには、壁面に対して垂直に移動する必要
性から、所定の吸盤が装備されているのが一般的であ
る。そして、この吸盤を用いて壁面移動ロボットが壁面
を移動する方法は、大きく分て次の2種類がある。ま
ず、交互吸着による移動方式。次に、吸盤装置の一
部を引きずりながら移動する強制移動方式。
【0003】このうち、の交互吸着による移動方式と
は、ロボットの胴体から伸びる4本の脚の先端に所定の
吸盤をそれぞれ装着し、これらの吸盤をロボット本体に
装備された昇降アクチュエタを用いて交互に駆動して壁
面から壁面へと脱着させて行く方式である。具体的に
は、まず、最初に4本の脚のうちの一本をアクチュエタ
によって駆動させ、この脚の先端に装着された吸盤を壁
面に吸着させる。次に、他の脚をアクチュエタによって
駆動させ、この脚の先端に装着された吸盤を壁面に吸着
させる。そして、最初に駆動した脚を再びアクチュエタ
によって駆動させ、この脚の先端に装着された吸盤を壁
面から引き離すと共に,次の壁面に移動させ再び吸着さ
せる。この動作を4本の脚で交互に繰り返すことにより
ロボット本体が所定方向に移動できるようになってい
る。
【0004】一方、の吸盤装置の一部を引きずりなが
ら移動する強制移動方式とは、尺取り虫のように伸縮し
ながら壁面を移動する方式である。具体的には、図5に
示すように真空吸盤装置51,52を空気シリンダ53
によって連結した壁面移動ロボット50が使用されてい
る。真空吸盤装置51,52は、本体部51A,52A
と、この本体部51A,52Aの下部(図5に示す下
側)に装備され壁面54に向けて突出し当該壁面に沿っ
てコロガリ接触可能な車輪部51B,52Bと、この車
輪部51B,52Bの周囲に装備され壁面54に当接可
能な吸盤部材51C,52Cとにより構成されている。
【0005】また、吸盤部材51C,52Cは、内側の
円筒部51D,52Dと外側の吸盤51E,52Eとに
より形成されている。そして、このうち、円筒部51
D,52Dの下端51F,52Fは、車輪部51B,5
2Bが壁面54に向けて突出していない場合には壁面5
4に当接するようになっており、車輪部51B,52B
が壁面54に向けて突出した場合には壁面54から離れ
るようになっている。吸盤51E,52Eの下端51
G,52Gは、車輪部51B,52Bが壁面54に向け
て突出した場合でも突出しない場合でも常に壁面54に
当接するようになっている。ここで、符号55,56は
車輪部51B,52Bを必要に応じて壁面54に向けて
突出したり引っ込めたりする空圧シリンダを、符号5
7,58は真空吸盤装置51,52内の空気等を吸い込
む吸気管を、符号53は真空吸盤装置51,52の間隔
を伸縮させる空圧シリンダを、符号A,Bに示す矢印は
吸気管51,52によって吸い込まれる空気流をそれぞ
れ示す。
【0006】そして、上記のように構成された壁面移動
ロボット50の移動方式は、図5に示すように、まず、
真空吸盤装置51側の車輪部51Bを壁面54から離
し、円筒部51Dの下端部51Fと吸盤51Eの下端部
51Gを壁面54に当接させる。一方、真空吸盤装置5
2側の車輪部52Bは壁面54に向けて突出させ、円筒
部51Dの下端部52Fを壁面54から離す。すると、
真空吸盤装置51側は、壁面54に対して円筒部51D
の下端51Fと吸盤51Eの下端部51Gとが接触した
状態となり、反対に真空吸盤装置52側は壁面54に対
して車輪部52Bと吸盤51Eの下端部51Gとが接触
した状態になる。従って、この状態のときに、空圧シリ
ンダ53を伸展させると、車輪部52Bが壁面54に接
触している方の真空吸盤装置52側の摩擦力が小さくな
るので当該真空吸盤装置52側が矢印C方向に吸盤51
Eの下端部51Gを引きずりながら移動する。そして、
ある程度真空吸盤装置52側が移動した時点で、上記の
真空吸盤装置51側の動作を真空吸盤装置52側に、こ
の真空吸盤装置52側の動作を真空吸盤装置51側にそ
れぞれ逆転して行なわさせた後、空圧シリンダ53を収
縮させると、こんどは、真空吸盤装置51側の壁面54
に対する摩擦が上記した理由により小さくなるので当該
真空吸盤装置51側が矢印C方向に移動する。
【0007】そして、この一連の動作を上記した真空吸
盤装置51側と真空吸盤装置52側とで交互に行なうこ
とにより壁面移動ロボット50が所定方向に移動するよ
うになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例におけるの方式では、吸盤脱着専用のアクチ
ュエタをロボット本体側に装備する必要があり、装置全
体の縮小化及び価格の低価格化に支障を来すという不都
合があった。更に、の方式では、吸盤装置の移動時に
当該吸盤装置の一部を壁面に対して引きずりながら移動
するため、移動時における壁面に対する動摩擦が増大
し、装置全体の円滑な移動に支障を来すという不都合が
あった。
【0009】
【発明の目的】本発明の目的は、係る従来例の有する不
都合を改善し、特に、ロボット本体側における吸盤脱着
用のアクチュエータを不必要にすると共に、移動時にお
ける吸盤の一部を引きずるという状態を改善し、装置全
体における移動時の円滑性向上を図った壁面移動ロボッ
ト用吸盤装置を提供することを、その目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、2つ以上の
吸盤の間隔を被吸引面に沿って伸縮する所定の伸縮機構
を介して連結された壁面移動ロボット用吸盤装置を設け
ている。そして、上記吸盤の少なくとも一方に、上記被
吸引面に対向し且つ該被吸引面に近接した状態で空気等
を常時吸込む吸入孔と、この吸入孔の開口端部近傍に備
えられ当該開口端部と被吸引面との近接距離を一定に保
つと共に被吸引面に沿ってコロガリ接触するベアリング
機構と、開口端部の周囲に設けられた円環状のゴム状軟
質部材と、このゴム状軟質部材を必要に応じて上記被吸
引面に向けて膨出させ当該吸引面に押圧するゴム状軟質
部材膨出機構とを装備している。これによって前に述べ
た目的を達成しようとしている。
【0011】
【作用】まず、壁面移動ロボット用吸盤装置の静止時
は、ゴム状軟質部材膨出機構によって円環状のゴム状軟
質部材を被吸引面に押圧する。すると、被吸引面と吸入
孔の開口端部との隙間が小さくなり、吸入孔内の気圧が
低下し壁面移動ロボット用吸盤装置の被吸引面に対する
吸着力が増大する。一方、壁面移動ロボット用吸盤装置
の移動時は、ゴム状軟質部材膨出機構によって円環状の
ゴム状軟質部材を収縮させ当該円環状のゴム状軟質部材
を被吸引面から引き離す。すると、被吸引面には壁面移
動ロボット用吸盤装置のベアリング機構のみ接触し、伸
縮機構の伸縮動作によって上記の壁面移動ロボット用吸
盤装置が底コロガリ摩擦で移動できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図4に
基づいて説明する。
【0013】図1は、本発明に係る一実施例の壁面移動
ロボット用吸盤装置を説明する断面図を示す。この図1
に示す壁面移動ロボット用吸盤装置1は、2つ以上の吸
盤としての上記した壁面移動ロボット用吸盤装置1が一
組として構成されている。また、これらの壁面移動ロボ
ット用吸盤装置1それぞれは、互いの間隔を被吸引面と
しての壁面3に沿って伸縮する所定の伸縮機構(図示せ
ず)を介して連結されている(ここで、本実施例におい
ては、上記した2つの壁面移動ロボット用吸盤装置1そ
れぞれは同一の構成及び動作をするため、一方側の壁面
移動ロボット用吸盤装置1のみを図示して説明するもの
とする)。そして、少なくとも上記の壁面移動ロボット
用吸盤装置1の一方側に、壁面3に対向し且つ該壁面3
に近接した状態で空気等を常時吸込む吸入孔2と、この
吸入孔2の開口端部2A近傍に備えられ当該開口端部2
Aと壁面3との近接距離を一定に保つと共に壁面に沿っ
てコロガリ接触するベアリング機構としてのベアリング
4と、開口端部2Aの周囲に設けられた円環状のゴム状
軟質部材としての軟質ゴム吸盤5と、この軟質ゴム吸盤
5を必要に応じて上記壁面3に向けて膨出させ当該壁面
3に押圧するゴム状軟質部材膨出機構としての軟質ゴム
吸盤膨出機構6とを装備している。
【0014】これを更に詳述すると、吸入孔2は図1な
いし図2(図1に示す矢印D方向から壁面3を取り払っ
てみた図)に示すように、全体的に筒状の形状を有して
壁面移動ロボット用吸盤装置1の内部中央に配置されて
おり、その開口端部2Aを壁面3側に向けた状態になっ
ている。この吸入孔2の外周面2Bには、円形状の吸盤
固定用フランジ7が装着されている。更に、この吸盤固
定用フランジ7の下側(図1に示す下側)で且つ吸入孔
2の開口端部2Aの外周面2Cの下側位置にはリング状
の第1の硬質ウレタンゴムガイド8が装着されている。
更に、上記の吸盤固定用フランジ7の下側で且つ第1の
硬質ウレタンゴムガイド8の外周側8Aに所定距離を隔
ててリング状の第2の硬質ウレタンゴムガイド9が装着
されている。また、これら第1の硬質ウレタンゴムガイ
ド8及び第2の硬質ウレタンゴムガイド9の下端部8
B,9Bそれぞれは、同一平面上に位置するようになっ
ている。
【0015】軟質ゴム吸盤膨出機構6は、上述した第1
の硬質ウレタンゴムガイド8及び第2の硬質ウレタンゴ
ムガイド9と,これら第1の硬質ウレタンゴムガイド8
の外周側8Aの下方と第2の硬質ウレタンゴムガイド9
の内周側9Cの下方との間に装着された多孔円盤ガイド
10と,吸盤固定用フランジ7とによって形成された空
気室6Aと、上記吸盤固定用フランジ7に設けられ空気
室6Aに空気を流入させるバルブ11と、硬質ウレタン
ゴムガイド8に設けられ空気室6Aの空気を吸入孔2に
流出させるバルブ12とにより構成されている。また、
上記の多孔円盤ガイド10には、複数の貫通孔10Aが
形成されている。
【0016】軟質ゴム吸盤5は、全体的に薄膜状でドー
ナッツ状の形状を有して形成されており、多孔円盤ガイ
ド10下側(図1に示す下側)にその内周側短部5Aと
外周側短部5Bとが一様に固着されている。このため、
軟質ゴム吸盤5は、空気室6Aの気圧が高くなると壁面
3に向けて膨張し当該壁面3に当接するようになってお
り、空気室6Aの気圧が低くなると多孔円盤ガイド10
側に収縮するようになっている。
【0017】ベアリング4は、図1ないし図2に示すよ
うに、第2の硬質ウレタンゴムガイド9の外周側9Aに
装着されたリング状のベアリング保持部材13に装備さ
れている。具体的には、このベアリング4は、全部で3
つ上記のベアリング保持部材13に装備されており、そ
れぞれ吸入孔2の中心位置から放射線上に同間隔を隔て
て配置されている。また、これらのベアリング4の下端
部4Aは、第1の硬質ウレタンゴムガイド8及び第2の
硬質ウレタンゴムガイド9のそれぞれの下端部8B,9
Bより壁面3に向けて突出した状態になっている。この
ため、壁面移動ロボット用吸盤装置1は、壁面3に対し
て近接距離を一定に保てるようになっている。
【0018】ここで、図1ないし図2に示す符号14は
壁面移動ロボット用吸盤装置1を保護するカバー部材
を、符号15は吸入孔2と当該吸入孔2内の空気を常時
吸い込む吸入手段(図示ぜず)とをつなぐ連結管を、符
号Eにおける矢印は壁面移動ロボット用吸盤装置1内に
おける空気の流れをそれぞれ示す。
【0019】次に、上記実施例の動作を図3ないし図4
に基づいて説明する。
【0020】まず、壁面移動ロボット用吸盤装置1の静
止時は、図3に示すように、図示しないロボット本体側
の制御手段等の信号出力によってバルブ12を閉じ,バ
ルブ11を開くと、カバー部材13内の空気が空気室6
Aに流入し当該空気室6A内が大気圧となる。すると、
空気室6Aの空気が多孔円盤ガイド10に形成された複
数の貫通孔10Aを介して軟質ゴム吸盤5の内側5Cに
流入し、この軟質ゴム吸盤5の弾性復帰力によって該軟
質ゴム吸盤5が壁面3に向けて膨出し当該軟質ゴム吸盤
5が壁面3に押し付られる。これにより壁面3と吸入孔
2の開口端部2Aとの隙間を小さくし壁面移動ロボット
用吸盤装置1の壁面3に対する吸着力を大きくし、この
壁面移動ロボット用吸盤装置1を壁面3に確実に吸着さ
せる。
【0021】次に、壁面移動ロボット用吸盤装置1の移
動時は、図4に示すように、図示しないロボット本体側
の制御手段等の信号出力によってバルブ12を開き,バ
ルブ11を閉じると、空気室6A内の空気がバルブ12
を介して吸入孔2に流入する。すると、空気室6A内が
負圧状態となり、軟質ゴム吸盤5が多孔円盤ガイド10
に向けて収縮する。これにより、壁面3に接触している
のは3つのベアリング4のみとなり、壁面移動ロボット
用吸盤装置1が底コロガリ摩擦で移動できる状態にな
る。また、この状態でも吸気孔2における空気の吸入作
用は常時続けられているので、壁面移動ロボット用吸盤
装置1の壁面3に対する吸着力も充分残っている。
【0022】以上、説明したように、本実施例による
と、壁面移動ロボット用吸盤装置1の静止時は、軟質ゴ
ム吸盤膨出機構6によって軟質ゴム吸盤5を壁面に押圧
する。すると、壁面3と吸入孔2の開口端部2Aとの隙
間が小さくなり、吸入孔2内の気圧が低下し壁面移動ロ
ボット用吸盤装置1の壁面3に対する吸着力が増大す
る。一方、壁面移動ロボット用吸盤装置1の移動時は、
軟質ゴム吸盤膨出機構6によって軟質ゴム吸盤5を収縮
させ当該軟質ゴム吸盤5を壁面3から引き離す。する
と、壁面3には壁面移動ロボット用吸盤装置1の3つの
ベアリング4のみ接触し、上記の壁面移動ロボット用吸
盤装置1の底コロガリ摩擦による移動が可能となる。
【0023】したがって、上記のように構成され機能す
る壁面移動ロボット用吸盤装置1を2つ以上設け、これ
らの壁面移動ロボット用吸盤装置1,1の間隔を壁面3
に沿って伸縮する所定の伸縮機構を介して連結し、更
に、これら2つの壁面移動ロボット用吸盤装置1,1を
所定の壁面移動ロボットに搭載した場合には、ロボット
本体側における吸盤脱着用のアクチュエータを不必要に
することができるため、装置全体の縮小化及び価格の低
価格化を実現できる。また、移動時における吸盤の一部
を引きずるという状態を改善することができ、移動時の
動摩擦が低減する。したがって、装置全体における移動
時の円滑性向上を図ることができる。
【0024】更に、本実施例における壁面移動ロボット
用吸盤装置1では、円滑な移動と確実吸着とを1つの吸
盤装置で行なうことができ、また、移動時にも吸引して
いるため、壁面3に対する吸着力を維持できる。
【0025】また、本実施例における壁面移動ロボット
用吸盤装置1では、動摩擦の少ない移動と静止時の確実
な吸着を1つの吸盤装置で実現でき、この特性を実現す
るためにバルブ11,12の切り換えだけですむ。
【0026】更に、本実施例における壁面移動ロボット
用吸盤装置1の吸入孔2に空気の代わりに水等を吸い込
むようにすれば、水中内の壁(例えば、水槽内など)で
も充分にその特性を発揮でき、前述した作用効果を得る
ことができる。
【0027】
【発明の効果】本発明では、以上のように構成され機能
するので、これによると、壁面移動ロボット用吸盤装置
の静止時は、軟質ゴム吸盤膨出機構によって軟質ゴム吸
盤を壁面に押圧する。すると、壁面と吸入孔の開口端部
との隙間が小さくなり、吸入孔内の気圧が低下し壁面移
動ロボット用吸盤装置の壁面に対する吸着力が増大す
る。一方、壁面移動ロボット用吸盤装置の移動時は、軟
質ゴム吸盤膨出機構によって軟質ゴム吸盤を収縮させ当
該軟質ゴム吸盤を壁面から引き離す。すると、壁面には
壁面移動ロボット用吸盤装置の3つのベアリングのみ接
触し、上記の壁面移動ロボット用吸盤装置の底コロガリ
摩擦による移動が可能となる。
【0028】したがって、上記のように構成され機能す
る壁面移動ロボット用吸盤装置を2つ以上設け、これら
の壁面移動ロボット用吸盤装置の間隔を壁面に沿って伸
縮する所定の伸縮機構を介して連結し、更に、これら2
つの壁面移動ロボット用吸盤装置を所定の壁面移動ロボ
ットに搭載した場合には、ロボット本体側における吸盤
脱着用のアクチュエータを不必要にすることができるた
め、装置全体の縮小化及び価格の低価格化をはかること
ができ、また、移動時における吸盤の一部を引きずると
いう状態を改善することができ、移動時における動摩擦
を低減し装置全体における移動時の円滑性向上を有効に
図ることができるという従来にない優れた壁面移動ロボ
ット用吸盤装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における一実施例の壁面移動ロボット用
吸盤装置を説明する概略断面図である。
【図2】図1に示す壁面移動ロボット用吸盤装置を壁面
を取り払った状態で矢印D方向からみた図である。
【図3】図1に示す壁面移動ロボット用吸盤装置の静止
時の状態を説明する概略断面図である。
【図4】図1に示す壁面移動ロボット用吸盤装置の移動
時の状態を説明する概略断面図である。
【図5】従来例を説明する図である。
【符号の説明】
1 壁面移動ロボット用吸盤装置 2 吸入孔 2A 開口端部 3 被吸引面としての壁面 4 ベアリング機構としてのベアリング 5 円環状のゴム状軟質部材としての軟質ゴム吸盤 6 ゴム状軟質部材膨出機構としての軟質ゴム吸盤膨
出機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つ以上の吸盤の間隔を被吸引面に沿っ
    て伸縮する所定の伸縮機構を介して連結された壁面移動
    ロボット用吸盤装置において、前記吸盤の少なくとも一
    方に、前記被吸引面に対向し且つ該被吸引面に近接した
    状態で空気等を常時吸込む吸入孔と、この吸入孔の開口
    端部近傍に備えられ当該開口端部と前記被吸引面との近
    接距離を一定に保つと共に前記被吸引面に沿ってコロガ
    リ接触するベアリング機構と、前記開口端部の周囲に設
    けられた円環状のゴム状軟質部材と、このゴム状軟質部
    材を必要に応じて前記被吸引面に向けて膨出させ当該吸
    引面に押圧するゴム状軟質部材膨出機構とを装備したこ
    とを特徴とする壁面移動ロボット用吸盤装置。
JP12968992A 1992-04-22 1992-04-22 壁面移動ロボット用吸盤装置 Withdrawn JPH05293067A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015197020A1 (zh) * 2014-06-27 2015-12-30 苏州科沃斯商用机器人有限公司 吸附装置及带有该吸附装置的表面处理装置
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