JPH0529275U - 励磁機内蔵形ブラシレス発電機 - Google Patents

励磁機内蔵形ブラシレス発電機

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JPH0529275U
JPH0529275U JP7799591U JP7799591U JPH0529275U JP H0529275 U JPH0529275 U JP H0529275U JP 7799591 U JP7799591 U JP 7799591U JP 7799591 U JP7799591 U JP 7799591U JP H0529275 U JPH0529275 U JP H0529275U
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忠 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】主励磁機の電機子と副励磁機の回転子と整流器
とを回転軸に簡単に取り付けることができる励磁機内蔵
形のブラシレス発電機を提供する。 【構成】主励磁機の電機子506と、副励磁機の回転子
604と、整流器7とを筒状のホルダ8に取り付ける。
ホルダ8を回転軸3に取り付けることにより、電機子5
06と回転子604と整流器7とを一括して回転軸に取
り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
主励磁機と副励磁機とを内蔵した励磁機内蔵形ブラシレス発電機に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
励磁機内蔵形のブラシレス発電機においては、発電機の主界磁及び主電機子を それぞれ回転子側及び固定子側に配置し、主界磁に励磁電力を供給する主励磁機 の電機子及び界磁をそれぞれ回転子側及び固定子側に配置している。また起動時 に主励磁機の界磁を励磁する副励磁機の回転子及び電機子をそれぞれ回転子側及 び固定子側に配置し、主励磁機の電機子の出力を整流して主界磁に供給する整流 器を回転子側に配置している。 従ってこの発電機においては、主電機子を保持した回転軸に、主励磁機の電機 子と、副励磁機の回転子と、整流器とを取付ける必要があるが、従来は主励磁機 の電機子と副励磁機の回転子と整流器とをそれぞれ個別に回転軸に圧入により取 付けるようにしていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の励磁機内蔵形ブラシレス発電機においては、主励磁機の電機子と副励磁 機の回転子と整流器とをそれぞれ個別に回転軸に取付けていたため、発電機の組 立てが面倒で製造能率が低下し、コストが高くなるのを避けられなかった。 また修理や点検のために回転子を分解する際には、主励磁機の電機子と副励磁 機の回転子と整流器とをそれぞれ個別に取り外す必要があるため、作業が面倒に なるのを避けられなかった。 更に従来の発電機では、主励磁機の電機子と副励磁機の回転子と整流器とを回 転軸に直接取り付けていたため、これらを径寸法が異なる複数種類の発電機に共 用することができず、機種毎に専用の主励磁機用電機子と副励磁機用の回転子と 整流器とを用意する必要があって、コストが高くなるのを避けられなかった。 本考案の目的は、組立て及び分解を容易に行うことができるようにするととも にコストの低減を図ることができるようにした励磁機内蔵形ブラシレス発電機を 提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、主界磁を保持した回転軸に、主励磁機用電機子と、副励磁機用回転 子と、主励磁機用電機子の出力を整流して主界磁に与える整流器とを取り付けた 励磁機内蔵形ブラシレス発電機に係わるものである。 本考案においては、主励磁機用電機子と副励磁機用回転子と整流器とを筒状の ホルダに取り付け、該筒状のホルダの内側の孔に回転軸を取り付けるようにした 。即ち、回転軸にホルダを介して主励磁機用電機子と副励磁機用回転子と整流器 とを取付ける構造とした。
【0005】
【作用】
上記のように、主励磁機用電機子と副励磁機用回転子と整流器とを筒状のホル ダに取り付けて、該ホルダを回転軸に取り付けるようにすると、主励磁機用電機 子、副励磁機用回転子及び整流器は予めホルダに取り付けておけばよいため、こ れらを個別に回転軸に取付ける場合に比べて発電機の組立てを容易にすることが できる。 また上記のように構成すると、ホルダを回転軸から外すことにより、主励磁機 用電機子と副励磁機用回転子と整流器とを一括して外すことができるため、発電 機の保守点検の際の作業を簡単にすることができる。 更に上記のように構成すると、ホルダの内側の孔の内径を変更することにより 、種々の外径の回転軸に取付けることができるため、主励磁機用電機子、副励磁 機用回転子及び整流器を異なる機種に共用することができ、コストの低減を図る ことができる。
【0006】
【実施例】
図1ないし図3は本考案の実施例を示したもので、図1は全体的な構造を示し た半部縦断面図、図2は要部の構造を示した要部拡大半部縦断面図である。また 図3は電気的な構成を示す回路図である。
【0007】 図1及び図2において、1は円筒状のヨーク101と、ヨークの両端を閉じる ように設けられたカップ状のエンドキャップ102及び103とから成る発電機 のハウジングである。エドキャップ102及び103はボルト104によりヨー ク101に固定されている。
【0008】 エンドキャップ102及び103にそれぞれ設けられた軸受保持部102a及 び103aに軸受2A及び2Bが保持され、これらの軸受により回転軸3が支持 されている。回転軸3の一端3aはエンドキャップ102を貫通して外部に導出 され、該一端3aが図示しない原動機に連結される。
【0009】 ヨーク101の内周には主電機子鉄心401と該電機子鉄心のスロットに巻装 された主電機子コイル402とから成る主電機子403が固定されている。回転 軸3の主電機子403に対応する部分には、界磁鉄心405が圧入により固定さ れ、該界磁鉄心に界磁コイル406が巻装されている。界磁鉄心405及び界磁 コイル406により主界磁407が構成されている。
【0010】 界磁鉄心405とエンドキャップ103との間に主励磁機5と、副励磁機6と 、整流器7とが配置されている。
【0011】 主励磁機5は、環状の界磁鉄心501に界磁コイル502を巻装してなる主励 磁機用界磁503と、環状の鉄心504に電機子コイル505を巻装してなる主 励磁機用電機子506とからなり、主励磁機用界磁503は、ヨーク101のエ ンドキャップ103側の端部に設けられた内鍔部101aの内周寄りの部分に、 ねじ507により固定されている。
【0012】 副励磁機6は、環状の鉄心に発電コイルを巻装してなる副励磁機用電機子60 1と、カップ状の回転子ヨーク602の内周に永久磁石603を固定したものか らなる副励磁機用回転子604とから成り、電機子601は、エンドキャップ1 03の軸受保持部103aの端部に、ねじ605により固定されている。
【0013】 主励磁機用電機子506、副励磁機用回転子604と整流器7とは、回転軸3 に固定された筒状のホルダ8の外周にねじ止めされている。図2に示したように 、ホルダ8は、主励磁機用電機子506及び副励磁機用回転子を固定する励磁機 取付部801と、整流器7を取付ける整流器取付部802と、励磁機取付部80 1と整流器取付部802との間に設けられた環状の鍔部803とから成る筒状部 材と、該筒状部材の励磁機取付部801の内周に圧入等により固定されたスリー ブ804とからなっていて、整流器取付部802を主界磁407側に向けた状態 で配置される。スリーブ804の内側の孔の内径は回転軸3の外径よりも所定の 圧入代だけ小さく設定され、該スリーブの内側の孔に回転軸3が圧入されている 。この例では整流器取付部802の内径が励磁機取付部801の内径よりも大き く設定され、該整流器取付部802と回転軸3との間には環状の隙間eが形成さ れている。このように整流器取付部802の内径を大きめに設定しておくと、回 転軸3の径が大きい機種にも対応することができる。
【0014】 またスリーブ804は、その軸受2B側の端部804aが励磁機取付部801 の端面よりも一定長さだけ軸受2B側に突出するように設けられ、励磁機取付部 801の端面から突出したスリーブ804の端部804aの外周部が副励磁機用 回転子を位置決めするインロー部となっている。尚スリーブ804はホルダ8の 他の部分と同じ材料からなっていてもよく、異なる材料からなっていてもよい。 主励磁機用電機子506は励磁機取付部801の外周に嵌合されて回転軸3に 対して同心的に位置決めされるとともに、鍔部803に当接されて軸線方向に位 置決めされ、ねじ508により鍔部803に締結されている。また副励磁機用回 転子604は、そのヨーク602の底壁部の中央に設けた孔602aをスリーブ 804の端部804aの外周に嵌合させることにより回転軸3に対して同心的に 位置決めされるとともに、励磁機取付部801の端面に当接されて軸線方向に位 置決めされ、ねじ606により励磁機取付部801に締結されている。
【0015】 整流器7は、ホルダ8を同心的に取り囲む環状の樹脂ケース701内に整流回 路を構成するダイオードを収納して樹脂でモールドしたもので、ケース701の の内径を鍔部803の外径よりも大きく設定されている。従って整流器7は、ホ ルダ8の両端のいずれの側からも整流器取付部802を取り囲む所定の位置に配 置することができる。
【0016】 整流器7はホルダの整流器取付部802との間に配置された図示しないスペー サにより回転軸3に対して同心的に位置決めされ、ねじ702によりホルダ8に 固定されている。整流器7を位置決めするスペーサはホルダ8と別体であっても よく、またホルダの整流器取付部802に一体に固定されていても良い。
【0017】 整流器7の主励磁機側の端部から整流回路の入端子703及び出力端子704 が導出され、入力端子703に主励磁機用電機子の電機子コイル505の出力端 子505aが接続されている。また出力端子704には、主界磁の界磁コイル4 06の端末部406aが接続されている。
【0018】 尚図1において、9は回転軸3に取付けられた冷却ファン、110及び111 はエンドキャップに設けられた窓部(図示せず。)を閉じる板で、これらの板に は通風孔が形成されている。
【0019】 図3は本実施例の発電機の電気的な構成を示したもので、同図において11は 副励磁機6の電機子601の出力と、主電機子の電機子コイル402の出力とを 入力として主励磁機5の励磁電流を制御する制御器である。またこの例では、整 流器7がブリッジ接続されたダイオードD1 ないしD4 から成っている。
【0020】 上記の発電機を起動させると、先ず副励磁機6の電機子601に交流電圧が誘 起する。この電圧が制御器11内に設けられた整流回路を通して主励磁機の界磁 コイル502に供給されるため、界磁コイル502に電流が流れる。これにより 主励磁機5の電機子コイル505に交流電圧が誘起し、この電圧が整流器7を介 して主界磁コイル406に印加される。これにより主界磁コイル406が励磁さ れ、主電機子コイル402に電圧が誘起する。制御器11は主電機子コイル40 2の出力電圧を設定値に保つように主励磁機5の界磁コイル502の励磁電流を 制御する。
【0021】 上記実施例のように構成すると、主励磁機5の電機子506と、副励磁機6の 回転子604と整流器7とをホルダ8に予め取り付けておいて、該ホルダ8を回 転軸3に取付けるだけで、これらの取付を一括して行うことができるため、電機 子506と回転子604と整流器7とをそれぞれ個別に回転軸に取り付けていた 従来の発電機に比べて、組立をはるかに簡単にすることができる。
【0022】 更に上記のように構成すると、ホルダ8を回転軸から外すことによりに電機子 506と回転子604と整流器7とを一度に回転軸から取り外すことができるた め、回転子の分解を簡単に行うことができ、発電機の修理や点検を容易にするこ とができる。
【0023】 また上記のように構成すると、電機子506、回転子604及び整流器7の寸 法を変更することなく、ホルダ8の内径を変更するだけで、これらを種々の外径 を有する回転軸に取付けることができるため、電機子506、回転子604及び 整流器7を種々の仕様の発電機に共用することができ、部品のコストの低減を図 ることができる。特に上記実施例のようにホルダ8の内周にスリーブ804を配 置して、このスリーブに回転軸3を圧入するようにすると、該スリーブ804を 交換するだけで種々の外径の回転軸に対応することができるので、ホルダの他の 部分を種々の仕様の発電機に共用することが可能になる。
【0024】 上記の実施例では、主励磁機5の電機子506と副励磁機6の回転子604と 整流器7とをホルダ8にネジ止めするようにしたが、主励磁機の電機子506と 副励磁機の回転子604と整流器7とを圧入等の他の手段によりホルダに取り付 けるようにしてもよい。
【0025】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、主励磁機用電機子と副励磁機用回転子と整流 器とを筒状のホルダに取付けて、該ホルダを回転軸に固定するようにしたので、 これらを個別に取付ける必要があった従来の発電機に比べて、発電機の組立てを 簡単にすることができる利点がある。
【0026】 更に本考案によれば、ホルダの内側の孔の内径を変更することにより、種々の 外径の回転軸に対応することができるため、主励磁機用電機子、副励磁機用回転 子及び整流器を異なる機種に共用してコストの低減を図ることができる利点があ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の全体的な構成を示す半部縦断
面図である。
【図2】図1の実施例の要部の拡大断面図である。
【図3】本考案の実施例の電気的な構成を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
1…ハウジング、3…回転軸、403…主電機子、40
7…主界磁、5…主励磁機、503…主励磁機用界磁、
506…主励磁機用電機子、6…副励磁機、601…副
励磁機用電機子、604…副励磁機用回転子、7…整流
器、8…ホルダ、508,606,702…ねじ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】主界磁を保持した回転軸に、主励磁機用電
    機子と、副励磁機用回転子と、主励磁機用電機子の出力
    を整流して主界磁に与える整流器とを取り付けてなる励
    磁機内蔵形ブラシレス発電機において、 前記主励磁機用電機子と副励磁機用回転子と整流器とは
    筒状のホルダに取り付けられ、 前記ホルダの内側の孔に前記回転軸が取り付けられてい
    ることを特徴とする励磁機内蔵形ブラシレス発電機。
JP1991077995U 1991-09-26 1991-09-26 励磁機内蔵形ブラシレス発電機 Expired - Lifetime JP2564130Y2 (ja)

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