JPH05292707A - 電機子コイルと整流子片の超音波接続方法 - Google Patents

電機子コイルと整流子片の超音波接続方法

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Publication number
JPH05292707A
JPH05292707A JP11830492A JP11830492A JPH05292707A JP H05292707 A JPH05292707 A JP H05292707A JP 11830492 A JP11830492 A JP 11830492A JP 11830492 A JP11830492 A JP 11830492A JP H05292707 A JPH05292707 A JP H05292707A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
armature coil
mouth
commutator
commutator piece
leading sections
Prior art date
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Pending
Application number
JP11830492A
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English (en)
Inventor
Takeshi Sugiyama
武史 杉山
Kazuhiro Odawara
一浩 小田原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電機子コイルの上口と下口の口出線が対応す
る整流子片上に心ずれすることなく重ねられ、超音波溶
接により良好な接続ができる。 【構成】 電機子コイル3の導体が丸線の場合は、上口
と下口の口出部3aを整流子片7上に重ね、両側に案内
体20を当て心ずれを防ぎ、上方から加圧し超音波振動
を加え溶接する。また、電機子コイル3の導体の少なく
とも口出部を平角状にし、上口と下口の口出部3cを整
流子片上に重ね、上方から加圧し超音波振動を加え溶接
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば始動電動機な
ど直流機における、電機子コイルと整流子片の超音波接
続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3(A)及び(B)は、例えば特公昭
63−43981号公報に示された、従来の電機子コイ
ルの整流子片への接続方法を説明する構成図である。1
は直流機の回転軸、2はこの回転軸に固着された電機子
鉄心、3はこの電機子鉄心2のスロットに挿入された電
機子コイルで、丸線導体からなり上口及び下口の口出部
3aが出されている。4は回転軸1に固着された整流子
で、ブシュ5と、複数個のライザ無しの整流子片7と
が、合成樹脂材6の成形により一体に固定されている。
【0003】8は電機子コイル3の口出部3aと整流子
片7を超音波溶接するための超音波溶接装置で、次のよ
うに構成されている。9は超音波電源装置、10はこの
電源装置により給電されるコイル、11はこのコイル1
0の付勢による電気振動を機械振動に変換する磁気ひず
み振動子、12はこの振動子の振動を増幅するホーン、
13はこのホーンに一体に連結され、上記溶接部材を加
振するためのチップである。
【0004】上記電機子コイル3の口出部3aと整流子
片7の超音波接続する方法を、次に説明する。上口と下
口の口出部3aが整流子片7上に2本重ねられ、チップ
13で口出部3aをPのように加圧し、同時に超音波溶
接装置8ににより超音波振動がFのように印加される。
これにより、上口と下口の口出部3aと整流子片7に摩
擦熱が発生するとともに、双方を固相溶接によって接続
する。1箇所の整流子片7との接続が終ると、電機子を
整流子片7の1ピッチ分回動し、次の電機子コイル3の
上口と下口の口出部3aと対応する次の整流子片7と
を、上記と同様にして超音波接続していく。
【0005】この種の直流機では、電機子コイル3は一
般に安価なエナメル丸線(絶縁被覆線)を用いている。
このように、電機子コイル3の上口と下口の口出部3a
の2本の丸線を上下に重ね、同時に整流子片7に接続す
るので、位置決めのため、図3(B)のように、チップ
13の下端部に案内溝13aを設けている。しかし、電
機子鉄心2のスロットに挿入され、巻線後の上口と下口
の口出部3aの半径方向に対する心ずれや、接合の振動
による線中心のずれが生じると、図4に示すようにな
る。すなわち、整流子片7上の口出部3aと、チップ1
3の案内溝13a内の口出部3aとが心ずれtを生じ食
い付きができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の電
機子コイルと整流子片の超音波接続方法では、整流子片
7上の上口と下口の口出部3aに心ずれが生じると、接
合部分に適正な圧力や振動が伝達されず、溶接不良が生
じることがあるという問題点があった、特にコイル導体
として変形の大きい軟質導線(例えばアルミ線)では、
上口と下口の口出部の心ずれが顕著になる。
【0007】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、電機子コイルの上口と下口の
口出部が整流子片上で、心ずれが生じることなく、良好
な接続ができ、溶接強度が確保される電機子コイルと整
流子片の超音波接続方法を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる電機子
コイルと整流子片の超音波接続方法は、第1の発明で
は、電機子コイルの導体が丸線の場合、整流子片上に重
ねられた上口と下口の口出部の両側に非金属材からなる
案内体を当て、上、下の口出部の心ずれをなくしてお
き、超音波溶接装置のホーン端のチップの下端で上口の
口出部上から加圧し超音波振動を加え、上口と下口の口
出部を整流子片に固相溶接して接続するものである。
【0009】また、第2の発明では、電機子コイルの導
体を少なくとも口出部では平角状にし、整流子片上に上
口と下口の口出部を重ね、超音波溶接装置のホーン端子
のチップの下端で上口の口出部上から加圧し超音波振動
を加え、上口と下口の口出部を整流子片に固相溶接して
接続するものである。
【0010】
【作用】この発明においては、第1の発明では、電機子
コイルの丸線からなる上口と下口の口出部は、両側の案
内体により心ずれすることなく案内されており、チップ
で上方から加圧し、超音波振動を加えても、上、下の口
出部は心ずれすることなく、適正な圧力で振動エネルギ
が伝達され、良好な溶接強度で接続される。
【0011】また、第2の発明では、電機子コイルの導
体は少なくとも口出部は平角状にされており、整流子片
上の上、下の口出部は平面接触で重ねられており、チッ
プで上方から加圧し、超音波振動を加えても、上、下の
口出部は平面接触が維持され、良好な溶接強度で接続さ
れる。
【0012】
【実施例】実施例1.この発明の実施例1による電機子
コイルと整流子片の超音波接続方法を、図1の断面図に
より説明する。電機子コイル3(図3(A)参照)の導
体は丸線からなり、各上口と下口の口出部3aがそれぞ
れ対応する整流子片7上に重ねられている。各上、下の
口出線3aの両側に、非金属材(例えばウレタン樹脂)
からなる、くさび状の案内体20がはめられ、上口と下
口の口出線3aは心ずれすることなく案内されている。
そこで、超音波溶接装置8(図3(A)参照)のホーン
12端のチップ23の下端で、上口の口出部3a上から
加圧し超音波振動を加える。これにより、上口と下口の
口出部3aは心ずれすることなく、適正な圧力で振動エ
ネルギが伝達され、整流子片7に固体溶接し、良好な強
度で接続される。
【0013】実施例2.この発明の実施例2による電機
子コイルと整流子片の超音波接続方法を、図2の断面図
により説明する。電機子コイル3(図3(A)参照)の
導体が丸線の場合は、上口と下口の口出部3cを、平角
状に成形する。また、電機子コイル3の導体が平角線の
場合は、上口と下口の口出部3cはそのままでよい。こ
の平角状の上口と下口の口出部3cを対応する整流子片
7上に重ねる。上、下の口出部3cは平面接触で心ずれ
することなく安定して重なっている。そこで、超音波溶
接装置8のホーン12端のチップ23の下端で、上口の
口出部3c上から加圧し、超音波振動を加える。これに
より、上口と下口の口出部3cは心ずれすることなく、
適正な圧力で振動エネルギが伝達され、整流子片7に固
体溶接し、良好な強度で接続される。
【0014】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、電
機子コイルの丸線の上口と下口の口出部を対応する整流
子片上に重ね、両側に案内体をはめ、心ずれすることな
く案内しておき、ホーン端のチップ下端で上口の口出部
上から加圧し、超音波振動を加え、整流子片に溶接接続
したので、上口と下口の口出部が心ずれすることなく溶
接され、良好な接続強度が得られる。
【0015】また、第2の発明によれば、電機子コイル
の導体の少なくとも口出部を平角状にし、上口と下口の
口出部を対応する整流子片上に重ね、ホーン端のチップ
下端で上口の口出部上から加圧し、超音波振動を加えた
ので、上、下の口出部は平面接触で心ずれすることなく
溶接され、良好な接続強度が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による電機子コイルと整流
子片の超音波接続方法を示す整流子と口出部の正面断面
図である。
【図2】この発明の実施例2による電機子コイルと整流
子片の超音波接続方法を示す整流子と口出部の正面断面
図である。
【図3】(A)図は従来の電機子コイルと整流子片の超
音波接続方法を説明するための構成を示す要部縦断面
図、(B)図は(A)図のB−B線における断面図であ
る。
【図4】図3(B)の上口と下口の口出部が、加圧され
超音波振動により心ずれを生じた状態の正面断面図であ
る。
【符号の説明】
3 電機子コイル 3a、3c 口出部 7 整流子片 8 超音波溶接装置 12 ホーン 20 案内体 23 チップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体が丸線の電機子コイルの上口と下口
    の口出部を、対応する整流子片上に重ね、上記上、下の
    口出部の両側に非金属材からなる案内体を当て、上口の
    口出部上から加圧し超音波振動を加え、上、下の口出部
    と整流子片を溶接する電機子コイルと整流子片の超音波
    接続方法。
  2. 【請求項2】 導体が丸線の電機子コイルにおいては上
    口と下口の口出部を平角状に成形し、導体が平角線の電
    機子コイルにおいては上口と下口の口出部をそのままに
    し、上記上口と下口の口出部を対応する整流子片上に重
    ね、上口の口出部上から加圧し超音波振動を加え、上、
    下の口出部と整流子片を溶接する電機子コイルと整流子
    片の超音波接続方法。
JP11830492A 1992-04-10 1992-04-10 電機子コイルと整流子片の超音波接続方法 Pending JPH05292707A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100382351B1 (ko) * 2000-05-31 2003-05-01 주식회사 일진정류자 정류자와 회전자 동선의 결합방법
JP2011182508A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Denso Corp 回転電機の電機子、および、その電機子の製造方法
CN107231047A (zh) * 2017-07-14 2017-10-03 广东威灵电机制造有限公司 转子总成及其制作方法

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