JPH05292592A - 音質補正装置 - Google Patents

音質補正装置

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JPH05292592A
JPH05292592A JP4090650A JP9065092A JPH05292592A JP H05292592 A JPH05292592 A JP H05292592A JP 4090650 A JP4090650 A JP 4090650A JP 9065092 A JP9065092 A JP 9065092A JP H05292592 A JPH05292592 A JP H05292592A
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JP
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circuit
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audio signal
sound quality
sound
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JP4090650A
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Yutaka Noguchi
豊 野口
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は音声情報の欠落を最小限にして音質
の補正を再生音声信号に対して常に適切に施すことがで
きる音質補正装置を提供することを目的としている。 【構成】 本発明において、マイクロコンピュータ10
はボリューム位置検出回路11、信号レベル検出回路1
2、音量レベル検出回路13及びステレオモノラル識別
回路14から得られる入力音声信号の情報に基づいて、
スイッチ1の切り替え制御、スイッチ21〜25のオ
ン、オフ制御及びダイナミックレンジエキスパンダ2、
イコライザ3、バンドパスフィルタ7、低域拡大回路
8、残響付加回路9の各補正特性のレベルや範囲を適性
に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン等を含むオ
ーディオビジュアル再生装置に係わり、特に映画ソフト
を再生する際の音質補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ放送される映画ソフトの中でノイ
ズリダクションを用いていないソフトの再生音声特性は
図19に示すようなアカデミーカーブといわれる特性を
有している。このアカデミーカーブは光学フィルム特有
の6〜7KHz以上のノイズを避けるために考案された
特性である。更に、前記映画を上映する劇場の音響再生
システムの特性によって、実際の劇場で再生される前記
映画音声の特性は図20に示すようになっており、特に
高域側が著しく減衰している。このため、映画ソフトの
ほうは前記音響再生システムの特性に合わせた特性でそ
の音声を記録している。
【0003】従って、ビデオテープやレーザディスク等
の家庭用ソフトとして発売されている上記のような映画
ソフトの音声特性も上記の劇場再生特性に合わせた特性
でそのまま作られているのが現状である。図21はこの
ような市販のソフトの音声特性例を示した図である。イ
が現在の音響技術で制作されているソフトの音声特性
で、ロは昔の洋画のソフトの音声特性で、ハは昔の邦画
の音声特性である。ここで、上記のようなノイズリダク
ション以前の映画ソフト等を収録した市販ソフトを現在
の再生装置で再生した場合には以下に述べるような問題
が生じる。(1)6〜7KHz 以上のフィルムノイズが
大量に発生する。(2)音に歪みが多い。(3)音が不
明瞭。(4)音が甲高い。(5)音に厚みがない。
(6)音に深みがない。
【0004】上記のような音質が悪い市販ソフトの再生
音に対し、従来は、再生音声信号をフィルタやトーンコ
ントロールを通すことによって、ノイズカットを行った
り、或いは音声信号の高域又は低域側のブースト等を行
って対処している。しかし、このような単独の音質補正
機能による処理では次にのような欠点が生じる。(1)ノ
イズが取り切れない(効果不足)、(2)ノイズを切ろ
うとして信号成分も切ってしまい情報がなくなる(情報
の欠落)、(3)音を整えようとして高域、低域側をブ
ーストした時にノイズも同時に増えてしまい、かえって
聞きづらくなる(副作用)が生じる。図22(A)はフ
ィルタを使用した場合の不具合を説明する図で、フィル
タのカットオフ周波数が低いと、音声信号がaに示す如
く欠落し、前記カットオフ周波数が高いと、bに示す如
くノイズNが取り切れないという欠点が生じる。また、
図22(B)に示すような特性の音声信号をトーンコン
トロールによって補正しようとした場合、図22(C)
に示すようにノイズNも増大してしまい、音声信号の高
域、低域側をブーストしても前記ノイズが同時に増えて
しまい、かえって聞き辛くなるという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにノイズリ
ダクションが施されていない映画ソフトのような音声信
号を現在の再生装置にて再生すると、ノイズが多かった
り、音に歪みがあったり或いは音に厚みがない等の様々
な不具合が生じるため、従来は再生音声信号をフィルタ
やトーンコントロールによって補正しているが、ノイズ
が取り切れなかったり、ノイズを取ろうとして信号成分
まで取ってしまったり、周波数特性を整えようとして高
域又は低域側をブーストするとノイズも増えてしまっ
て、かえって聞きづらくなるという欠点があった。
【0006】そこで本発明は上記の欠点を除去し、音声
情報の欠落を最小限にして音質の補正を再生音声信号に
対して常に適切に施すことができる音質補正装置を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の音質補正装置は
入力信号のS/N比を向上させるS/N補正回路と、こ
のS/N補正回路の前段又は後段において音声信号の周
波数特性を補正するイコライザ回路とを具備して成る構
成を有する。
【0008】上記構成とは別の構成として、本発明の音
質補正装置は入力音声信号の各種の音声特性を検出する
検出回路と、前記入力音声信号に各種の音質補正をそれ
ぞれ独立に施す複数の音質補正回路と、前記検出回路の
検出結果に基づいて、前記音質補正回路のいずれを動作
させ、且つその動作時の補正レベル又は補正範囲をどの
程度にするかを設定する制御回路とを具備した構成を有
する。
【0009】
【作用】本発明の音質補正装置において、S/N補正回
路は入力信号のS/N比を向上させる。イコライザ回路
は前記S/N補正回路の前段又は後段において音声信号
の周波数特性を補正する。これにより、ノイズの増大無
しに、音声信号の高域又は低域成分がブーストされる。
【0010】上記作用とは別の作用を有する本発明の音
質補正装置において、検出回路は入力音声信号の各種の
音声特性を検出する。複数の音質補正回路は前記入力音
声信号に各種の音質補正をそれぞれ独立に施す。制御回
路は前記検出回路の検出結果に基づいて、前記音質補正
回路のいずれを動作させ、且つその動作時の補正レベル
又は補正範囲をどの程度にするかを設定する。これによ
り、入力音声信号の音質に対応した適切な音声補正が施
される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は本発明の音質補正装置の一実施例を示し
たブロック図である。1は周波数特性を補正するかしな
いかを切り替える2連動スイッチ、2は音声信号のダイ
ナミックレンジを拡張するダイナミックレンジエキスパ
ンダ、3は音声信号の周波数特性を変化させるイコライ
ザ、4は音声信号が入力される入力端子、5は音声信号
が出力される出力端子である。
【0012】次に本実施例の動作について説明する。ス
イッチ1をb側に切り替えた場合は、入力端子4から入
力された音声信号はそのまま出力端子5から次段に出力
されてしまい、音質補正は行われない。音質補正を行い
たい音声信号が入力された場合、スイッチ1を端子a側
に切り替えると、入力端子4から入力される音声信号は
ダイナミックレンジエキスパンダ2に入力される。この
ダイナミックレンジエキスパンダ2は図2のイに示すよ
うな特性を有しており、入力音声信号中のある設定レベ
ルより大きい音はより大きく、小さい音はより小さくし
て出力するものである。このような特性のダイナミック
レンジエキスパンダ2を通すことにより、音声信号のS
/Nを向上させることができる。しかし、このダイナミ
ックレンジエキスパンダ2を通すと、あるレベル以下の
高域又は低域音声信号に対してレベルダウンが生じるた
め、前記ダイナミックレンジエキスパンダ2を通った音
声信号は更に図3に示すような特性を有するイコライザ
3を通すことによって、前記レベルダウンした高域と低
域側の音声成分を持ち上げて、周波数特性の拡大を行な
い、これを出力端子5から次段に出力する。
【0013】図4は上記した音質補正装置の効果を説明
する図である。図4(A)は入力端子4から入力される
補正前の音声信号の周波数特性である。この音声信号が
ダイナミックレンジエキスパンダ2を通ると、図4
(B)の実線に示すような特性となる。更に、この音声
信号をイコライザ3に通すと、図4(C)の実線に示す
ようにS/Nが改善され、更に周波数特性が拡張された
音声信号になる。
【0014】図5は本発明の他の実施例を示したブロッ
ク図である。本例は前実施例で用いたダイナミックレン
ジエキスパンダ2の代わりに、ダイナミックノイズリダ
クション6が用いられており、他の構成は図1に示した
実施例と同様である。ダイナミックノイズリダクション
6は図6に示したような特性を有しており、高域側が図
の如くリダクションされるようになっている。従って、
入力端子4から図7(A)に示すような音声信号が入力
されると、ダイナミックノイズリダクション6は入力さ
れる前記音声信号の高域周波数のレベルを図7(B)に
示すように低下させるため、高域ノイズ成分Nが低下す
る。次にダイナミックノイズリダクション6から出力さ
れた前記音声信号はイコライザ3により、その高域成分
が増大されて図7(C)に示すような特性となって、出
力端子5から外部に出力される。これにより、本例にお
いても音声信号の高域側のレベルを低下させることな
く、そのS/Nを改善することができる。
【0015】図8は本発明の更に他の実施例を示したブ
ロック図である。本例は、切り替えスイッチ1の間にバ
ンドパスフィルタ7、ダイナミックレンジエキスパンダ
2、イコライザ3、低域拡大回路8及び残響付加回路9
が縦続接続されて構成されている。バンドパスフィルタ
7は低域側のカットオフ周波数が100Hz以下で、高
域側のカットオフ周波数が6KHz以上の特性を有して
いるものとする。低域拡大回路8は図9に示したような
特性を有しており、図中イで示す如く音声信号の低域側
を増大させる特性を有している。又、残響付加回路9は
図10に示すような特性を有しており、残響音を発生さ
せる回路である。
【0016】まず、図8に示した入力端子4から図11
(A)に示すような特性を有する音声信号が入力され、
この音声信号がバンドパスフィルタ7を通過すると、図
11(B)に示すような周波数特性を有する音声信号と
なり、これがダイナミックレンジエキスパンダ2に入力
される。ダイナミックレンジエキスパンダ2は入力され
た前記音声信号のダイナミックレンジを拡大すると共
に、イコライザ3により周波数特性を整えて、図11
(C)に示すような音声特性とした後、これを低域拡大
回路8に出力する。低域拡大回路8は入力される音声信
号の低域成分レベルを増大して図11(D)に示すよう
な音声特性とした後、これを残響付加回路9に出力す
る。残響付加回路9は入力される図11(D)に示すよ
うな特性の音声信号に残響音を付加した後、これをスイ
ッチ1を介して出力端子5から外部に出力する。本例も
入力音声信号のS/Nと周波数特性が改善されるが、特
に低域拡大回路8により、低域レベルの増大と残響付加
回路9による残響の付加により、音に厚みと深みが生じ
る効果がある。
【0017】ところで、図8に示した実施例では、スイ
ッチ1を端子a側にすると、入力端子4から入力される
どのような音声信号に対しても、バンドパスフィルタ
7、ダイナミックレンジエキスパンダ2、イコライザ
3、低域拡大回路8及び残響付加回路9が動作してしま
う。従って、例えば入力端子4から入力される元の音声
信号の低域成分のレベルが最初からかなり高いもので
は、低域拡大回路8を通すことにより、不自然なまでに
前記音声信号の低域成分が増大されてしまうという不都
合が生じる。従って、入力される音声信号の特性に応じ
て動作させる回路を選択して上記のような過剰な補正を
して、かえって音質を悪くさせてしまうようなことを回
避することが考えられる。このためには、端子4に入力
される音声信号の補正特性を検出して、前記音声補正回
路の入、切及びその補正特性のレベルや範囲を入力され
る音声信号の品質に応じて総合的に制御しなければなら
ない。
【0018】図12は本発明の更に他の実施例を示した
ブロック図で、上記した不具合を改善したものである。
1は入力音声信号の音質を補正するかしないかを切り替
える2連動スイッチ、2は音声信号のダイナミックレン
ジを拡張するダイナミックレンジエキスパンダ、3は音
声信号の周波数特性を変化させるイコライザ、4は音声
信号が入力される入力端子、5は音声信号が出力される
出力端子、7は低域側のカットオフ周波数が100Hz
以下で、高域側のカットオフ周波数が6KHz以上の特
性を有しているバンドパスフィルタ、8は入力音声信号
の低域成分を増幅する低域拡大回路、9は入力音声信号
に残響音を付加する残響付加回路、10は上記した各音
声補正回路の入、切及び特性の変更等を制御するA/D
コンバータ入力付きマイクロコンピュータ、11は音声
再生回路のボリューム位置を検出するボリューム位置検
出回路、12は音声再生回路の信号レベルを検出する信
号レベル検出回路、13は同音声再生回路の音量レベル
を検出する音量レベル検出回路、14は同音声再生回路
の再生音声信号がステレオであるかモノラルであるかを
識別するステレオモノラル識別回路、21〜25は各音
質補正回路の入、切を切り替えるスイッチである。
【0019】図13はボリューム位置検出回路11の一
例を示したブロック図である。121はユーザが操作する
ボリュームで、このボリューム121の位置をマイクロ
コンピュータ10により検出する。このマイクロコンピ
ュータ10は検出した前記位置に対応して電子ボリュー
ム123を制御することにより、AV機器の再生音声レ
ベルを制御する。この時、前記マイクロコンピュータ1
0は前記ボリューム121の位置を認識し、これに基づ
いて音声信号補正用の制御信号を作成して用いる。
【0020】図14は音声信号レベル検出回路12の一
例を示したブロック図である。131は再生音声信号を減
衰させてその音量を調整するボリュームで、このボリュ
ーム131により減衰された音声信号が増幅回路132
に入力されて出力される。積分回路133は前記増幅回
路132の出力信号を積分した後、これをマイクロコン
ピュータ10に入力する。マイクロコンピュータ10は
積分回路133から入力された信号レベルを認識し、こ
れに基づいて音声信号補正用の制御信号を作成して用い
る。
【0021】図15は音量レベル検出回路13の一例を
示したブロック図である。AV機器のアンプ141によ
り増幅された再生音声信号はスピーカ142から外部に
出力される。マイクロフォン143はスピーカ142か
ら出力された前記再生音声を拾って、音声信号に変換す
る。このマイクロフォン143から出力される前記音声
信号はアンプ144により増幅された後、積分回路14
5により積分されてマイクロコンピュータ10に入力さ
れる。マイクロコンピュータ10は積分回路145から
入力される音声信号のレベルに対応して、前記再生音声
信号補正用の制御信号を作成してこれを用いる。
【0022】次に本実施例の動作について説明する。マ
イクロコンピュータ10は図13〜図15に示すような
再生音声信号の補正特性を検出するボリューム位置検出
回路11、信号レベル検出回路12及び音量レベル検出
回路13より得られた情報に基づいて、2連スイッチ1
の入/切、バンドパスフィルタ7、ダイナミックレンジ
エキスパンダ2、低域拡大回路8、イコライザ3、残響
付加回路9の入/切及び各補正特性を制御する。
【0023】図16は上記した各音声補正回路2、3、
7、8、9の補正特性を音量レベルが下がった場合に前
記マイクロコンピュータ10がどのように制御するかを
示した図である。マイクロコンピュータ10は音声再生
回路からスピーカ142を介して出力される再生信号の
音量レベルが下がった場合、音量レベル検出回路13か
らの情報により、バンドパスフィルタ7についてはその
カットオフ周波数を変更して帯域を広げる。ダイナミッ
クレンジエキスパンダ2についてリダクション効果レベ
ルを下げる。尚、ダイナミックレンジエキスパンダ2の
代わりにダイナミックリダクションが用いられていた場
合はそのカットオフ周波数を上げる。又、低域拡大回路
8についてはカットオフ周波数を上げて、その出力レベ
ルを上げる。イコライザ3についてはその出力レベルを
上げると共に、Qを下げて周波数の移動を行う。残響付
加回路9については残響時間を長くすると共に、残響成
分の加算量を増加する。マイクロコンピュータ10は上
記の如くボリューム位置検出回路11や信号レベル検出
回路12から得られる各情報に基づいても、上記した音
声補正回路の補正特性を音質が改善される方向に変更す
る。
【0024】図17はステレオモノラル識別回路14の
一例を示したブロック図である。図示されない音声再生
回路より得られるLチャンネル及びRチャンネルの音声
信号はバッファ171L、171Rを介して減算器17
2に入力される。減算器172では入力されたLチャンネ
ルの音声信号からRチャンネルの音声信号を減算し、そ
の減算結果を積分回路173に出力する。比較器174
は積分回路173にて平滑化された前記減算結果を基準
値と比較し、その大小関係をマイクロコンピュータ10
に知らせる。即ち、再生音声信号がステレオであった場
合、前記減算結果は前記再生音声信号がモノラルであっ
た場合よりも大きいため、積分回路173から出力される
前記平滑化された減算結果が前記基準値よりも大きくな
る。これにより、比較器174は再生音声信号をステレ
オと識別して、ハイレベルの信号をマイクロコンピュー
タ10に出力する。又、前記減算結果が前記基準値より
も小さい場合、比較器174は再生音声信号をモノラル
と識別して、ローレベルの信号をマイクロコンピュータ
10に出力する。
【0025】マイクロコンピュータ10はステレオモノ
ラル識別回路14が再生音声信号がステレオであると識
別した場合に、再生音声信号を比較的新しいソフトのも
のであると判断し、スイッチ1を音声補正回路を迂回す
るb側に切り替えたり、或いはa側に切り替えても、ダ
イナミックレンジエキスパンダ2等の各音声補正回路の
補正特性を図18に示すように変更する等の制御を総合
的に行う。
【0026】図18は上記した各音声補正回路2、3、
7、8、9の補正特性をステレオモノラル識別回路14
の識別結果に基づいて、前記マイクロコンピュータ10
がどのように制御するかを示した図である。バンドパス
フィルタ7についてはこの回路を切るかその帯域を拡大
する。ダイナミックレンジエキスパンダ2についてはこ
の回路を切るか又はレベルダウンさせる。ダイナミック
レンジエキスパンダ2の代わりにダイミックノイズリダ
クションを用いた場合はそのカットオフ周波数を下げ
る。イコライザ3についてはこの回路を切るか又はレベ
ルダウンさせるか、或いはQを変更する。残響付加回路
9については切るか、又はその残響量の設定変更を行
う。即ち、再生音声信号がステレオの場合は各音声補正
回路を切るか、又は浅く補正する側にその補正特性を変
更し、モノラルの場合は各音声補正回路により十分な補
正が行えるようにその補正特性を変更する。
【0027】本実施例によれば、マイクロコンピュータ
10はボリューム位置検出回路11、信号レベル検出回
路12、音量レベル検出回路13及びステレオモノラル
識別回路14の検出結果及び識別結果に基づいて、再生
音声信号を音声補正回路に通すか通さないか、通した場
合もどのような音声補正を行い、且つその補正のレベル
及び範囲はどの程度が適切であるかを判定し、この判定
結果に基づいてスイッチ1、スイッチ21〜25の入、
切及びダイナミックレンジエキスパンダ2、イコライザ
回路3、バンドパスフィルタ7、低域拡大回路8、残響
付加回路9の各補正特性を適切に設定しているため、再
生される音声信号の品質に基づいて最も適切な音声補正
を施すことができ、もともと品質が良い音声信号に余計
な音声補正を施して、かえって音声を不明瞭としてしま
ったり、或いは低域を強調し過ぎてしまったりする過補
正を防止することができる。
【0028】
【発明の効果】以上記述した如く本発明の音質補正装置
によれば、音声情報の欠落を最小限にして音質の補正を
再生音声信号に対して常に適切に施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音質補正装置の一実施例を示したブロ
ック図。
【図2】図1に示したダイナミックレンジエキスパンダ
の特性例を示した図。
【図3】図1に示したイコライザの特性例を示した図。
【図4】図1に示した音質補正装置の動作を説明するた
めの各部の音声信号の特性を示した図。
【図5】本発明の他の実施例を示したブロック図。
【図6】図5に示したダイナミックノイズリダクション
の特性例を示した図。
【図7】図5に示した音質補正装置の動作を説明するた
めの各部の音声信号の特性例を示した図。
【図8】本発明の更に他の実施例を示したブロック図。
【図9】図8に示した低域拡大回路の特性例を示した
図。
【図10】図8に示した残響付加回路の特性例を示した
図。
【図11】図8に示した音質補正装置の動作を説明する
各部の音声信号の特性図。
【図12】本発明の更に他の実施例を示したブロック
図。
【図13】図12に示したボリューム位置検出回路の一
例を示したブロック図。
【図14】図12に示した信号レベル検出回路の一例を
示したブロック図。
【図15】図12に示した音量レベル検出回路の一例を
示したブロック図。
【図16】図12に示した各音声補正回路の補正特性を
音量レベルが下がった場合に前記マイクロコンピュータ
がどのように制御するかを示した図。
【図17】図12に示したステレオモノラル識別回路の
一例を示したブロック図。
【図18】図12に示した各音声補正回路の補正特性を
ステレオモノラル識別回路の識別結果によって前記マイ
クロコンピュータがどのように制御するかを示した図。
【図19】再生音声のアカデミーカーブ特性例を示した
図。
【図20】劇場で再生される映画ソフトの再生音声の周
波数特性例を示した図。
【図21】市販ソフトの再生音声信号の周波数特性例を
示した図。
【図22】従来の音質補正回路の特性例を示した図。
【符号の説明】
1…切替スイッチ 2…ダイナミック
レンジエキスパンダ 3…イコライザ 6…ダイナミック
ノイズリダクション 7…バンドパスフィルタ 8…低域拡大回路 9…残響付加回路 10…マイクロコ
ンピュータ 11…ボリューム位置検出回路 12…信号レベル
検出回路 13…音量レベル検出回路 14…ステレオモ
ノラル識別回路 21〜25…スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号のS/N比を向上させるS/N
    補正回路と、このS/N補正回路の前段又は後段におい
    て音声信号の周波数特性を補正するイコライザ回路とを
    具備して成る音質補正装置。
  2. 【請求項2】 入力音声信号の各種の音声特性を検出す
    る検出回路と、前記入力音声信号に各種の音質補正をそ
    れぞれ独立に施す複数の音質補正回路と、前記検出回路
    の検出結果に基づいて、前記音質補正回路のいずれを動
    作させ、且つその動作時の補正レベル又は補正範囲をど
    の程度にするかを設定する制御回路とを具備したことを
    特徴とする音質補正装置。
  3. 【請求項3】 入力音声信号がステレオかモノラルかを
    識別する識別回路と、前記入力音声信号に各種の音質補
    正をそれぞれ独立に施す複数の音質補正回路と、前記識
    別回路の識別結果に基づいて、前記音質補正回路のいず
    れを動作させ、且つその動作時の補正レベル又は補正範
    囲をどの程度にするかを設定する制御回路とを具備した
    ことを特徴とする音質補正装置。
JP4090650A 1992-04-10 1992-04-10 音質補正装置 Withdrawn JPH05292592A (ja)

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Cited By (5)

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