JPH05292211A - マルチメディア通信端末装置 - Google Patents

マルチメディア通信端末装置

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JPH05292211A
JPH05292211A JP9321692A JP9321692A JPH05292211A JP H05292211 A JPH05292211 A JP H05292211A JP 9321692 A JP9321692 A JP 9321692A JP 9321692 A JP9321692 A JP 9321692A JP H05292211 A JPH05292211 A JP H05292211A
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JP
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communication terminal
terminal device
transmission
partner communication
specific code
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JP9321692A
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Toshihiko Umeda
俊彦 楳田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Communication Control (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、マルチメディア通信端末装置に関
し、相手通信端末装置に特定のデータ形式による返送機
能がある場合あるいは返送機能がない場合に、特定のコ
ード形式の送・受信による送・受信時間を計測し、該計
測結果に基づいて利用するデジタル伝送路の伝送遅延時
間を算出することを目的とする。 【構成】システム制御部29は、CPU、ROM及びRA
M等を備えており、ROM内には本発明の特定のコード
形式での送・受信時間計測処理、伝送遅延時間算出処理
及び通信手順切換処理プログラム等が格納され、RAM
には、本発明の特定のコード形式で各種通信制御信号を
授受する際に各種通信機能データを記憶する記憶テーブ
ルが設定されて記憶される。システム制御部29は、RO
M内のプログラムに従って装置内の各部を制御して、本
発明の特定のコード形式での送・受信時間計測処理及び
伝送遅延時間算出処理及び伝送遅延時間に基づく通信手
順切換処理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマルチメディア通信端末
装置に関し、特に、相手通信端末装置との間で利用する
デジタル伝送路における伝送遅延時間を計測するマルチ
メディア通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、高度情報化社会を実現する通信ニ
ーズに対応する通信網としてISDN(サービス総合デ
ジタル網)が実用化されており、このISDNに対応す
る各種ISDN通信端末装置も開発され、実用化されて
いる。例えば、ISDN対応のファクシミリ装置として
G4規格のものがあり、また、ファクシミリ蓄積交換装
置も実用化されている。
【0003】また、ISDNの高密度データ伝送能力を
高度に生かす通信端末装置として、音声情報や画情報を
多重化して伝送するマルチメディア通信端末装置も研究
開発されている。このマルチメディア通信端末装置とし
ては、例えば、図37にその一例の機能別ブロック構成を
示すように、ビデオ入出力機器が接続されるビデオコー
デック、オーディオ入出力機器が接続されるオーディオ
コーデック、遅延回路、テレマティック装置、システム
制御部、エンド・エンド信号制御部、エンド・網信号制
御部、MUX(マルチプレクス)/DMUX(デマルチ
プレクス)部及び網インタフェース部等から構成され、
各機能ブロックで適用される通信制御手順としては、同
図に示すように、ビデオコーデックではJT−H.26
1、オーディオコーデックではH.200/AV.25
0シリーズ、テレマティック装置ではTシリーズ、H.
200/AV.270シリーズ等、システム制御部及び
エンド・エンド信号制御部ではJT−H.242、JT
−H.230、JT−H.221、エンド・網信号制御
部ではI.400シリーズ、MUX(マルチプレクス)
/DMUX(デマルチプレクス)部及び網インタフェー
ス部ではJT−H.221、I.400シリーズがあ
る。
【0004】ここで、JT−H.242は伝送路制御
を、JT−H.221で規定された手順でともに実行す
ることで実現する。通信メディアは、伝送路中のデータ
の流れる方向で分類すると、片方向で動作するものと、
両方向で動作するものの2種類がある。例えば、通信端
末内のデータI/Oの種類が、オーディオ入出力機器と
して電話ハンドセットあるいはスピーカー/マイクロフ
ォン、ビデオ入出力機器としてビデオカメラ/テレビ・
ディスプレイにより構成される通信端末は、メディア・
データの流れる方向は、基本的に片方向である(片方向
と片方向の動作で通信する)。一方、通信端末装置とし
て静止画会議装置に代表されるG4ファクシミリ・メデ
ィアと、文字図形情報の相互交換機能のカーソル・メデ
ィアのデータが流れる方向は、基本的に両方向である。
【0005】JT−H.242の伝送路制御を行う手順
は、通信端末装置相互間で動作指示・確認応答のような
エンド・エンド手順ではなく、(1)十分高い品質を持
つデジタル伝送路を使う、(2)二重誤り訂正機能付き
の制御信号の伝送手段を使う、という2つの前提により
実現される。したがって、通信端末装置(A)からの通
信制御信号が完全に相手通信端末装置(B)に届いたか
否かの確認は、唯一、相手通信端末装置(B)から通信
端末装置(B)に伝送される制御信号中の「A」ビット
情報を確認することが手がかりとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のマルチメディア通信端末装置にあっては、
「A」ビット情報が相手通信端末装置(B)から返送さ
れるまでには、デジタル伝送路の遅延と相手通信端末装
置(B)の処理遅延による遅れが発生する。この遅れ
は、制御手順により相手通信端末装置への送達確認をす
る場合に、監視時間パラメータとしての考慮が必要であ
る。ここで、2つの遅延の発生メカニズムのうち伝送路
の遅延については、相手通信端末装置の伝送制御ハード
ウエア構成によるものよりも伝送経路による遅延の方が
大きなものとなる。
【0007】例えば、図38に示すような端末Xと端末Y
の間の伝送距離が約1000Km離れていてH.221
による送・受信手順に際して伝送遅延が発生していると
すると、図39に示すように、端末Xと端末Yの間で授受
される各通信タスクの伝達状態に遅れが発生するが、端
末X内部処理による伝達遅延よりも端末Xから端末Yへ
の伝達経路及び端末Yから端末Xへの伝達経路における
伝達遅延の方が大きくなっている。
【0008】さらに具体的な例を図40と図41に示すと、
図40では端末Xと端末Yの間の距離Lが1000Kmの
光ファイバーのデジタル回線により接続されている場
合、図41では端末Xと端末Yの間の距離Lが36000
Kmの通信衛星のデジタル回線により接続される場合
で、図42にその伝送媒体の違いによる伝送遅延時間を示
すように、光ファイバーによるデジタル回線の場合の伝
送遅延時間が5mSECに対し、衛星通信によるデジタ
ル回線の場合の伝送遅延時間が260mSECと大きな
差が生じている。
【0009】このように伝達遅延が発生する伝送路にお
ける通信制御では、相手通信端末装置との同期動作に遅
れが発生し、使用が困難になる場合がある。また、もっ
と単純な例としては、音声の伝達遅れにより話者相互で
ぎこちない会話となる場合がある。しかし、ユーザにと
っては、ISDNのDチャネル通信手順により設定され
た伝送路の伝送遅延時間を知る方法は容易でなく、その
方法としては、例えば、国際専用線のデータ回線では、
相手通信端末装置側で受信データを折り返し、特別の計
測装置を使用することによりネットワーク特性の遅延固
定値を測定する方法が公知である。この伝送遅延測定に
よりデータ通信のリンクレイヤ(LAPB:Link Acces
s Procedure on the B-channel)手順を固定的に選択す
ること等が実施されている。
【0010】専用線の場合は、伝送遅延に対してこの方
法で一応対処できるが、この方法を回線交換サービス毎
に実施することは、コスト的に不可能である。したがっ
て、一般のユーザが利用する伝送路の遅延時間を知るこ
とはできなかった。また、双方向で動作するデータ伝送
サービスの場合、伝送手順のレイヤ2でLAPBを使う
際にはパケット・サイズとウインドウ・サイズを決定す
る必要があり、従来の手法では、伝送遅延時間がネット
ワーク等の外部から通知されないため、固定的なパラメ
ータで伝送制御しており、利用する伝送路に対して伝送
制御特性が合わないという問題もある。
【0011】例えば、国際接続であるのにウインドウ・
サイズが8(アウトスタンディングが7)の場合は、伝
送効率が悪く、ウインドウ・サイズを128とすること
が望ましいことは公知である。そこで従来は、回線種別
が国際専用線等とあらかじめ判明している場合に限り、
システムデータの変更をメンテナンス・マンが実施して
いた。これでは、ISDNを利用した場合、国内ローカ
ルと国際間のインター接続においてダイナミックなデー
タリンクの設定要求が開始できないという問題があっ
た。
【0012】そこで本発明は、相手通信端末装置に特定
のデータ形式による返送機能がある場合あるいは返送機
能がない場合に、特定のコード形式の送・受信による送
・受信時間を計測し、該計測結果に基づいて利用するデ
ジタル伝送路の伝送遅延時間を算出するマルチメディア
通信端末装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
デジタル伝送路に接続され、該デジタル伝送路を所定の
フレーム構造を持つ多重化伝送路形式により利用し、デ
ジタル伝送路中に特定のコード形式で各種通信制御情報
および音声情報や画情報等の各種データを多重化して相
手通信端末装置に送信し、該相手通信端末装置との間で
該多重化伝送路形式の利用割当を制御する制御機能を備
え、該特定のコード形式で送信する制御情報に対して相
手通信端末装置から特定のコード形式で返送される返送
機能を示す能力表示情報を受信すると、相手通信端末装
置との間で利用するデジタル伝送路における伝送遅延時
間を求めるマルチメディア通信端末装置であって、前記
相手通信端末装置から特定のコード形式で返送される能
力表示情報を受信すると、該相手通信端末装置に返送機
能があることを記憶する返送能力記憶手段と、該返送能
力があることを記憶した相手通信端末装置に前記特定の
コード形式で送信する際の送信時間を計測する送信時間
計測手段と、該返送能力があることを記憶した相手通信
端末装置から特定のコード形式の返送を受信すると、そ
の受信時間を計測する受信時間計測手段と、該計測され
た送信時間と受信時間に基づいて利用するデジタル伝送
路の伝送遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、を設
けたことを特徴とし、請求項2記載の発明は、デジタル
伝送路に接続され、該デジタル伝送路を所定のフレーム
構造を持つ多重化伝送路形式により利用し、デジタル伝
送路中に特定のコード形式で各種通信制御情報および音
声情報や画情報等の各種データを多重化して相手通信端
末装置に送信し、該相手通信端末装置との間で該多重化
伝送路形式の利用割当を制御する制御機能を備え、該特
定のコード形式で送信する制御情報に対して相手通信端
末装置から特定のコード形式で返送される返送機能を示
す能力表示情報を受信すると、相手通信端末装置との間
のデジタル伝送路における伝送遅延時間を求めるマルチ
メディア通信端末装置であって、前記相手通信端末装置
から特定のコード形式の返送を受信しなかったとき、相
手通信端末装置に返送機能がないことを検出し、該相手
通信端末装置に返送機能がないことを記憶する返送機能
記憶手段と、該返送機能がないことを記憶した相手通信
端末装置には、特定のコード形式により制御情報を相手
通信端末装置に送信してデジタル・ループバック機能を
動作させた後、前記特定のコード形式で相手通信端末装
置に送信し、その送信時間を計測する送信時間計測手段
と、該デジタル・ループバック機能を動作させたことに
より相手通信端末装置から特定のコード形式の返送を受
信すると、その受信時間を計測する受信時間計測手段
と、該計測された送信時間と受信時間に基づいて利用す
るデジタル伝送路の伝送遅延時間を算出する遅延時間算
出手段と、を設けたことを特徴とし、請求項3記載の発
明は、デジタル伝送路に接続され、該デジタル伝送路を
所定のフレーム構造を持つ多重化伝送路形式により利用
し、デジタル伝送路中に特定のコード形式で各種通信制
御情報および音声情報や画情報等の各種データを多重化
して相手通信端末装置に送信し、該相手通信端末装置と
の間で該多重化伝送路形式の利用割当を制御する制御機
能を備え、該特定のコード形式で送信する制御情報に対
して相手通信端末装置から特定のコード形式で返送され
る返送機能を示す能力表示情報を受信すると、相手通信
端末装置との間のデジタル伝送路における伝送遅延時間
を計測するマルチメディア通信端末装置であって、前記
相手通信端末装置から特定のコード形式で返送される能
力表示情報を受信すると、該相手通信端末装置に返送機
能があることを記憶する返送能力記憶手段と、該返送能
力があることを記憶した相手通信端末装置に前記特定の
コード形式で送信する際の送信時間を計測する送信時間
計測手段と、該返送能力があることを記憶した相手通信
端末装置から特定のコード形式の返送を受信すると、そ
の受信時間を計測する受信時間計測手段と、該計測され
た送信時間と受信時間に基づいて利用するデジタル伝送
路の伝送遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、該算
出された伝送遅延時間に基づいて相手通信端末装置との
間で利用する複数の通信制御手順を切り換える通信手順
切換手段と、を設けたことを特徴とし、請求項4記載の
発明は、デジタル伝送路に接続され、該デジタル伝送路
を所定のフレーム構造を持つ多重化伝送路形式により利
用し、デジタル伝送路中に特定のコード形式で各種通信
制御情報および音声情報や画情報等の各種データを多重
化して相手通信端末装置に送信し、該相手通信端末装置
との間で該多重化伝送路形式の利用割当を制御する制御
機能を備え、該特定のコード形式で送信する制御情報に
対して相手通信端末装置から特定のコード形式で返送さ
れる返送機能を示す能力表示情報を受信すると、相手通
信端末装置との間のデジタル伝送路における伝送遅延時
間を計測するマルチメディア通信端末装置であって、前
記相手通信端末装置から特定のコード形式の返送を受信
しなかったとき、相手通信端末装置に返送機能がないこ
とを検出し、該相手通信端末装置に返送機能がないこと
を記憶する返送機能記憶手段と、該返送機能がないこと
を記憶した相手通信端末装置には、特定のコード形式に
より制御情報を相手通信端末装置に送信してデジタル・
ループバック機能を動作させた後、前記特定のコード形
式で相手通信端末装置に送信し、その送信時間を計測す
る送信時間計測手段と、該デジタル・ループバック機能
を動作させたことにより相手通信端末装置から特定のコ
ード形式の返送を受信すると、その受信時間を計測する
受信時間計測手段と、該計測された送信時間と受信時間
に基づいて利用するデジタル伝送路の伝送遅延時間を算
出する遅延時間算出手段と、該算出された伝送遅延時間
に基づいて相手通信端末装置との間で利用する複数の通
信制御手順を切り換える通信手順切換手段と、を設けた
ことを特徴とし、請求項5記載の発明は、請求項1、
2、3あるいは4記載の発明において、前記特定のコー
ド形式の送・受信による送・受信時間の計測を複数回実
行し、該各送・受信時間の計測結果に基づいて利用する
デジタル伝送路の伝送遅延時間を算出する遅延時間算出
手段を設けたことを特徴としている。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明では、デジタル伝送路を所
定のフレーム構造を持つ多重化伝送路形式により利用
し、デジタル伝送路中に特定のコード形式で各種通信制
御情報および音声情報や画情報等の各種データを多重化
して相手通信端末装置に送信し、該相手通信端末装置と
の間で該多重化伝送路形式の利用割当を制御する制御機
能を備えたマルチメディア通信端末装置であって、相手
通信端末装置から特定のコード形式で返送される能力表
示情報を受信すると、該相手通信端末装置に返送機能が
あることが記憶され、該返送能力があることを記憶した
相手通信端末装置に特定のコード形式で送信する際の送
信時間が計測され、該返送能力があることを記憶した相
手通信端末装置から特定のコード形式の返送を受信する
と、その受信時間が計測され、計測された送信時間と受
信時間に基づいて利用するデジタル伝送路の伝送遅延時
間が算出される。
【0015】したがって、マルチメディア通信端末装置
のユーザが返送機能を有する相手通信端末装置と利用す
るデジタル伝送路の伝送路遅延時間を特別の計測装置を
使用することなく即座に知ることができ、伝送遅延時間
が大きい場合に呼設定を設定し直して回線を確保する等
の対処を実行することができ、積極的に伝送品質を要求
することができる。
【0016】請求項2記載の発明では、デジタル伝送路
を所定のフレーム構造を持つ多重化伝送路形式により利
用し、デジタル伝送路中に特定のコード形式で各種通信
制御情報および音声情報や画情報等の各種データを多重
化して相手通信端末装置に送信し、該相手通信端末装置
との間で該多重化伝送路形式の利用割当を制御する制御
機能を備えたマルチメディア通信端末装置であって、相
手通信端末装置から特定のコード形式で返送される能力
表示情報を受信しなかったとき、相手通信端末装置に返
送機能がないことが検出され、該相手通信端末装置に返
送機能がないことが記憶され、該返送機能がないことを
記憶した相手通信端末装置には、特定のコード形式によ
り制御情報が相手通信端末装置に送信されてデジタル・
ループバック機能を動作させた後、特定のコード形式で
相手通信端末装置に送信され、その送信時間が計測さ
れ、該デジタル・ループバック機能を動作させたことに
より相手通信端末装置から特定のコード形式の返送を受
信すると、その受信時間が計測され、計測された送信時
間と受信時間に基づいて利用するデジタル伝送路の伝送
遅延時間が算出される。
【0017】したがって、マルチメディア通信端末装置
のユーザが返送機能のない相手通信端末装置と利用する
デジタル伝送路の伝送路遅延時間を特別の計測装置を使
用することなく即座に知ることができ、伝送遅延時間が
大きい場合に呼設定を設定し直して回線を確保する等の
対処を実行することができ、積極的に伝送品質を要求す
ることができる。
【0018】請求項3記載の発明では、デジタル伝送路
を所定のフレーム構造を持つ多重化伝送路形式により利
用し、デジタル伝送路中に特定のコード形式で各種通信
制御情報および音声情報や画情報等の各種データを多重
化して相手通信端末装置に送信し、該相手通信端末装置
との間で該多重化伝送路形式の利用割当を制御する制御
機能を備えたマルチメディア通信端末装置であって、相
手通信端末装置から特定のコード形式で返送される能力
表示情報を受信すると、該相手通信端末装置に返送機能
があることが記憶され、該返送能力があることを記憶し
た相手通信端末装置に特定のコード形式で送信する際の
送信時間が計測され、該返送能力があることを記憶した
相手通信端末装置から特定のコード形式の返送を受信す
ると、その受信時間が計測され、計測された送信時間と
受信時間に基づいて利用するデジタル伝送路の伝送遅延
時間が算出され、該算出される伝送遅延時間に基づいて
相手通信端末装置との間で利用する複数の通信制御手順
が切り換えられる。
【0019】したがって、マルチメディア通信端末装置
のユーザが返送機能を有する相手通信端末装置と利用す
るデジタル伝送路の伝送路遅延時間を特別の計測装置を
使用することなく即座に知ることができるとともに、伝
送遅延時間が大きい場合に通信制御手順を自動的に切り
換えて回線を確保することができ、積極的に伝送品質を
要求することができる。
【0020】請求項4記載の発明では、デジタル伝送路
を所定のフレーム構造を持つ多重化伝送路形式により利
用し、デジタル伝送路中に特定のコード形式で各種通信
制御情報および音声情報や画情報等の各種データを多重
化して相手通信端末装置に送信し、該相手通信端末装置
との間で該多重化伝送路形式の利用割当を制御する制御
機能を備えたマルチメディア通信端末装置であって、相
手通信端末装置から特定のコード形式で返送される能力
表示情報を受信しなかったとき、相手通信端末装置に返
送機能がないことが検出され、該相手通信端末装置に返
送機能がないことが記憶され、該返送機能がないことを
記憶した相手通信端末装置には、特定のコード形式によ
り制御情報が相手通信端末装置に送信されてデジタル・
ループバック機能を動作させた後、特定のコード形式で
相手通信端末装置に送信され、その送信時間が計測さ
れ、該デジタル・ループバック機能を動作させたことに
より相手通信端末装置から特定のコード形式の返送を受
信すると、その受信時間が計測され、計測された送信時
間と受信時間に基づいて利用するデジタル伝送路の伝送
遅延時間が算出され、該算出された伝送遅延時間に基づ
いて相手通信端末装置との間で利用する複数の通信制御
手順が切り換えられる。
【0021】したがって、マルチメディア通信端末装置
のユーザが返送機能のない相手通信端末装置と利用する
デジタル伝送路の伝送路遅延時間を特別の計測装置を使
用することなく即座に知ることができ、伝送遅延時間が
大きい場合に通信制御手順を自動的に切り換えて回線を
確保することができ、積極的に伝送品質を要求すること
ができる。
【0022】請求項5記載の発明では、上記請求項1、
2、3あるいは4記載の発明において、特定のコード形
式の送・受信による送・受信時間の計測が複数回実行さ
れ、該各送・受信時間の計測結果に基づいて利用するデ
ジタル伝送路の伝送遅延時間が算出される。したがっ
て、より正確に利用するデジタル伝送路の伝送遅延時間
を知ることができ、呼設定や通信制御手順の切り換え処
理をより的確に実施することができ、マルチメディア通
信端末装置の信頼性を向上させることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。図1、2は、請求項1〜5記載の発明のマルチ
メディア通信端末装置を適用するISDNコミュニケー
ションシステムの一実施例を示す図である。図1は、宅
内ISDNコミュニケーションシステム1のシステム構
成を示す図であり、宅内ISDNコミュニケーションシ
ステム1は、ISDN−Sバス2に接続された2台の通
信端末装置ISC1、ISC2が回線終端装置NCTE
1を介してISDNネットワーク3に接続されており、
また、ISDNネットワーク3には、回線終端装置NC
TE2を介して外部の通信端末装置ISCXが接続され
ている。
【0024】宅内ISDNコミュニケーションシステム
1内のISDNコミュニケーション装置ISC1、IS
C2あるいは外部のISDNコミュニケーション装置I
SCXは、図2にそのブロック構成図を示すように、I
SDN基本インターフェイスとしてのISDN−Sバス
2にソケット8を介してトランス11により交流接続され
ており、その内部には、バスインターフェイス回路12、
レイヤ1/2制御装置13、Dチャネルレイヤ3制御部1
4、呼制御部15、多重化/分離制御装置16、多重化/分
離制御部17、音声CODEC18、切換器19、トーン発生
器20、2/4線変換部21、G3ファクシミリ装置22、ビ
デオCODEC23、ビデオ出力回路24、ビデオモニタ装
置25、ビデオカメラ装置26、ビデオ入力回路27、入力装
置28、システム制御部29、表示装置30、電源装置31、切
換器32及びDC/DCコンバータ33から構成されてい
る。
【0025】バスインターフェイス回路12は、ISDN
−Sバス2から入力される受信信号を分離してレイヤ1
/2制御装置13に出力するとともに、レイヤ1/2制御
装置13から出力される送信信号をISDN−Sバス2に
出力する。レイヤ1/2制御装置13は、ISDN基本イ
ンターフェイスのレイヤ1及びレイヤ2の信号制御を行
い、送・受信信号に多重化される2つのデータチャネル
及び1つの信号チャネルの信号を分離/統合する機能を
備えており、信号チャネル上の信号は、Dチャネルレイ
ヤ3制御部14と授受し、2つのデータチャネル上の信号
は、多重化/分離制御装置16と授受する。
【0026】ここで、レイヤ1/2制御装置13から多重
化/分離制御装置16には、B1チャネルの受信信号RD
1、B2チャネルの受信信号RD2、これら受信信号R
D1、RD2のビットタイミングを表わすビットクロッ
クCPb及び受信信号RD1、RD2のオクテットタイ
ミングを表わすオクテットクロックCPoが出力されて
おり、多重化/分離制御装置16からレイヤ1/2制御装
置13には、B1チャネルの送信信号TD1及びB2チャ
ネルの送信信号TD2が出力されている。
【0027】Dチャネルレイヤ3制御部14は、ISDN
との間で呼制御手順処理を実行する呼制御部15とレイヤ
1/2制御装置13との間でデータの授受を行う。多重化
/分離制御装置16は、受信信号RD1、RD2に多重化
される音声データ、ビデオデータ及び2つの汎用データ
を分離してそれぞれ音声CODEC18、ビデオCODE
C23及び外部装置に出力するとともに、音声CODEC
18、ビデオCODEC23及び図示しない外部装置からそ
れぞれ入力される音声データ、ビデオデータ及び2つの
汎用データを所定形式のフレームデータに組み込み、そ
のフレームデータの送信信号TD1、TD2をレイヤ1
/2制御装置13に出力する。また、汎用データを処理す
る外部装置のために、同期信号SYcを出力している。
【0028】多重化/分離制御部17には、多重化/分離
制御装置16が検出したフレーム調整信号FAS及びビッ
トレート割当信号BASが入力されるとともに、多重化
/分離制御装置16の動作モードを制御する制御信号を出
力する。音声CODEC18は、所定の変換規則に従って
音声信号と音声データを相互に変換し、その音声信号側
の接続端は、切換器19によって、通話のためのハンドセ
ット7及び種々のトーン信号を出力するためのトーン発
生器20あるいは2/4線変換部21の4線側入力端いずれ
かに切り換えて接続される。2/4線変換部21の2線側
入力端には、原稿画像を送・受信するためのG3ファク
シミリ装置22が接続されている。
【0029】ビデオCODEC23は、所定の変換規則に
従ってビデオ信号とビデオデータを相互に変換し、その
ビデオ信号出力端は、ビデオ出力回路24を介して外部の
ビデオモニタ装置25に出力することにより、受信したビ
デオデータに対応した画像をビデオモニタ装置25に表示
することができる。また、映像を入力するための外部の
ビデオカメラ装置26から出力されるビデオ信号は、ビデ
オ入力回路27を介してビデオCODEC23のビデオ信号
入力端に入力される。
【0030】入力装置28は、オペレータがこのISDN
コミュニケーション装置を操作するためのものであり、
ダイヤル入力するためのテンキー、送信権の獲得/放棄
を入力するための端末切り換えキー及びその他の種々の
機能キーを備えており、その操作信号は、システム制御
部29に入力されている。システム制御部29は、CPU
(Central Processing Unit)、ROM(Read O-nly Me
mory)及びRAM(Random Access Memory)等を備えて
おり、ROM内には通信端末装置としての基本プログラ
ムや本発明の特定のコード形式での送・受信時間計測処
理、伝送遅延時間算出処理及び通信手順切換処理プログ
ラム等が格納されている。また、RAMには、後述する
本発明の特定のコード形式で各種通信制御信号を授受す
る際に各種通信機能データを記憶する記憶テーブルが設
定されて記憶される。システム制御部29は、ROM内の
プログラムに従って通信端末装置の各部を制御して、通
信端末装置としてのシーケンスを実行するとともに、本
発明の特定のコード形式での送・受信時間計測処理及び
伝送遅延時間算出処理及び伝送遅延時間に基づく通信手
順切換処理を実行する。システム制御部29は、返送能力
記憶手段、送信時間計測手段、受信時間計測手段、遅延
時間算出手段及び通信手順切換手段としての機能を有す
る。
【0031】表示装置30としては、ディスプレイ部によ
り通信端末装置からオペレータに対して自装置及び宅内
の他装置の通信状態を表わす情報や入力装置28における
所定の操作に応じ操作指示情報等を表示する。電源装置
31は、商用電源から直流電源を形成し、切換器32による
電源投入時には、電源装置31から出力される直流電源を
選択するとともに、停電時には、局線からファントム給
電されている直流電源を選択し、その選択した直流電源
をDC/DCコンバータ33に供給する。DC/DCコン
バータ33は、供給される直流電源からISDNコミュニ
ケーション装置に必要な種々の直流電源を形成する。
【0032】なお、図2において二点鎖線で囲んだ部分
は、停電時であってもDC/DCコンバータ33から供給
される直流電源により動作可能な部分を示している。し
たがって、この通信端末装置では、ハンドセット7を用
いた通話動作、G3ファクシミリ装置22を用いた静止画
像の送・受信動作、ビデオモニタ装置25及びビデオカメ
ラ装置26を用いたビデオ情報の送・受信動作が可能であ
り、通話動作とビデオ情報の送・受信動作を同時に行う
ことができ、また、静止画像の送・受信動作とビデオ情
報の送・受信動作を同時に行うこともできる。また、汎
用データを用いて他のデータ端末装置、例えば、パーソ
ナルコンピュータやテレライティング端末相互間のデー
タ伝送を行うこともでき、マルチメディア通信端末装置
としての機能を有する。
【0033】次に、作用を説明する。まず、通信手順の
レイヤ構成をその各機能ブロックとともに図3に示す
が、本実施例の通信端末装置ISC1、ISC2あるい
は通信端末装置ISCXにおいて実行される主たる通信
手順の基準となる規格は、図中Dチャネル・マネージャ
ーブロックの下に接続されるCCITT(国際電信電話
諮問委員会)勧告のH.242及びH.221ブロック
部分である。
【0034】次に、JT−H.242勧告資料に基づく
モード初期化手順について図4、5に示す初期能力情報
交換シーケンスに基づいて説明する。初期化手順は、網
からの接続メッセージの受信直後、または物理的接続が
確立したという意味のなんらかの表示の受信直後に始ま
る。図4において、接続後、タイマT1をセットし(ス
テップP1)、能力BAS(ビットレート割当信号)セ
ットを伴うモード0Fで送信を開始するとともに、FA
S(フレーム同期信号)の探索を行い(ステップP
2)、フレーム同期の確立をチェックする(ステップP
3)。フレーム同期が確立していないときは、タイマT
1のタイムアウトをチェックし(ステップP4)、タイ
ムアウトでないときは、ステップP2の処理を繰り返
し、タイムアウトしたときは、結果2の処理としてその
送信状態や受信状態をモード0Uに切り換える(ステッ
プP5)。
【0035】フレーム同期が確立したときは、受信能力
BASセット検出処理を行い(ステップP6)、また、
受信Aビットが“0”か(受信A=0)をチェックする
(ステップP7)。受信Aビットが“0”でないとき
は、タイマT1のタイムアウトをチェックしてステップ
P2の処理を繰り返し(ステップP8)、タイマT1が
タイムアウトしたときは、結果3aの処理としてユーザ
への障害表示を実行する(ステップP9)。
【0036】また、ステップP6の受信能力BASセッ
ト検出処理後は、能力BASセット完了をチェックし
(ステップP10)、完了していないときは、タイマT1
のタイムアウトをチェックしてステップP6の受信能力
BASセット検出処理を繰り返し(ステップP11)、タ
イマT1がタイムアウトしたときは、結果3aの処理と
してユーザへの障害表示を実行する(ステップP9)。
【0037】能力BASセット完了したときは、能力B
ASセット中の情報ビットとして、(100)[20]
を含むかどうかをチェックする(ステップP12)。(1
00)[20]を含むときは、そのオクテットタイミン
グの一致をチェックし(ステップP13)、オクテットタ
イミングが一致しないときは、結果4の処理を実行し
(ステップP14)、オクテットタイミングが一致したと
きは、第8ビットにFASを受信したか否かをチェック
する(ステップP15)。第8ビットにFASを受信した
ときは、障害ありとして処理し(ステップP16)、第8
ビットにFASを受信しなかったときは、第7ビットに
サービスチャネルを出力するとともに、第8ビットを全
て“1”にする(ステップP17)。
【0038】次いで、第7ビットにFASを受信したか
否かをチェックし(ステップP18)、受信しなかったと
きは、第7ビットにFASが来るように受信ビット1−
7をシフトし(ステップP19)、結果1bの処理を実行
する(ステップP20)。一方、ステップP7において受
信Aビットが“0”のとき、あるいはステップP12にお
いて(100)[20]を含まないときは、結果1aの
処理を実行する(ステップP21)。
【0039】また、結果1a及び結果1bの処理への移
行は、ステップP7、ステップP12及びステップP19の
各処理結果のアンド(AND)処理によっても決定す
る。次に、上記初期能力情報交換シーケンスの中のステ
ップP2におけるBASセットを伴うモード0Fでの送
信処理と、ステップP6における受信能力BASセット
検出処理に処理の詳細について以下に説明する。
【0040】まず、ステップP2におけるBASセット
を伴うモード0Fでの送信処理について図6に示すフロ
ーチャートに基づいて説明する。図6において、次送信
BASカウンタ値と登録BASカウンタ値が一致するか
どうかをチェックし(ステップQ1)、一致したとき
は、BASマーカー・コード送信処理要求として、後述
するBASSend処理サブルーチンを実行する(ステ
ップQ2)。次いで、送信処理待ちBAS個数を一時退
避し(ステップQ3)、図7に示す次送信BASカウン
タ値をリセットし(ステップQ4)、送信処理待ちBA
Sコードの数を報告して本処理を終了する(ステップQ
5)。
【0041】一方、ステップQ1で次送信BASカウン
タ値と登録BASカウンタ値が一致するときは、次に送
信するBAS値はエスケープ・コードか否かをチェック
する(ステップQ6)。エスケープ・コードのときは、
送信エスケープフラグをオンし(ステップQ7)、エス
ケープ・コードでないときは、次に送信するBAS値が
BASマーカー・コードか否かをチェックする(ステッ
プQ8)。BASマーカー・コードのときは、送信エス
ケープフラグをオンし(ステップQ9)、送信待ちテー
ブル内のBAS値を送信処理要求として、後述するBA
SSend処理サブルーチンを実行する(ステップQ1
0)。次いで、送信処理待ちBAS個数を一時退避し
(ステップQ11)、次送信BASカウンタ値をカウント
アップし(ステップQ12)、送信処理待ちBASコード
の数を報告して本処理を終了する(ステップQ5)。
【0042】次に、上記ステップQ2、Q10に示したB
ASSend処理サブルーチンについて図8に示すフロ
ーチャートに基づいて説明する。図8において、送信キ
ュー問い合わせ処理として、H.221送信Queuバ
ッファカウントを読み出し(ステップQ21)、送信待合
せカウントを一時退避する(ステップQ22)。次いで、
送信待合せカウントが“0”か否かをチェックし(ステ
ップQ23)、“0”のときは、H.221送信レジスタ
に送信BAS値を直接書き込み(ステップQ24)、
“0”のでないときは、H.221送信待合せQueu
に登録する(ステップQ25)。次いで、送信待合せカウ
ント値を報告し本処理を終了する(ステップQ26)。
【0043】なお、図7には、このBASセットを伴う
モード0Fでの送信処理で使用されるデータエリアを示
しており、上記次送信BASカウンタ値の他に、登録B
ASカウンタ値は、自通信端末のBAS能力値が記憶さ
れている数を示し、256個あるBASマーカー記憶エ
リア(BAS_CAP_tbl)では、マーカー・カウ
ンタ内のカウンタ値でインデックスしたエリアに次に送
信するBAS値が記憶される。BAS値の先頭又は最終
にBASマーカーは必要であるが、但し、BAS値の途
中にエスケープ値があった場合、後に通常のBAS値が
続くときはBASマーカーを付けるようになっている。
【0044】256個あるBASマーカー記憶エリアの
内訳は、標準オーディオ/転送用に32個、標準データ
/ビデオ用に32個、H.230_MCUエスケープ用
に32個、HSD/H−MLPエスケープ用に32個、
LSD/HSDエスケープ用に32個、TTC非標準用
に255個で、計415個となるが、BAS能力値の全
ては使われないので、半分とすると、207.5とな
り、8ビットカウンタにより処理可能な255個とす
る。
【0045】この255個を伝送する時間は、 (255+3)×10×2=5,160mSEC となり、T1タイマ(10秒)の約1/2に近い値とな
る。伝送路上に通信衛星を経由する2ホップがある場合
は、250mSECが更に加算され、総伝送時間は、
5,680mSECとなる。
【0046】次に、ステップP6における受信能力BA
Sセット検出処理について図9〜図13に示すフローチャ
ートに基づいて説明する。図9において、まず、図14に
示す相手端末BAS能力値BASマーカー受信フラグ
(bas_cap_start_flg:F1)をリセ
ット(ステップR1)、相手端末BAS能力値G.72
5宣言受信フラグ(bas_cap_mark_fl
g:F2)をリセット(ステップR2)、相手端末BA
S能力値受信完了表示フラグ(bas_cap_com
p_flg:F3)をリセット(ステップR3)、相手
端末BASコマンド受信完了表示フラグ(bas_cm
d_comp_flg:F4)をリセット(ステップR
4)、相手端末BAS能力値エスケープ・コード受信中
表示フラグ(bas_esc_rec_flg:F5)
をリセット(ステップR5)及び図15に示す自社コード
確認フラグ(B_CAP_ns_flg:F6)をリセ
ットする(ステップR6)。
【0047】次いで、図16に示す相手オーディオ/転送
レート能力記憶テーブル(B_CAP_AU_T_tb
l)、図17に示す相手HSD能力記憶テーブル(B_C
AP_HSD_tbl)、図18に示す相手DATA−a
pps能力記憶テーブル(B_CAP_DATA_tb
l)、図19に示す相手データ/ビデオ能力記憶テーブル
(B_CAP_DA_V_tbl)、図20に示す相手H
230能力能力記憶テーブル(B_CAP_H230_
tbl)、図21に示すMBE受信カウンタ値記憶テーブ
ル(B_CAP_MBE_tbl)、図22に示すNS_
CAPデータ受信カウンタ値記憶テーブル(B_CAP
_NS_CAP_tbl)、図23に示すオーディオ・コ
マンド記憶テーブル(B_COM_AU_tbl)、図
24に示すその他のコマンド記憶テーブル(B_COM_
OT_tbl)、図25に示す転送レートコマンド記憶テ
ーブル(B_COM_RT_tbl)、図26に示すLS
D・MLPコマンド記憶テーブル(B_COM_LD_
tbl)及び図27に示すNS_COMコマンド記憶テー
ブル(B_COM_ns_tbl)をクリアする(ステ
ップR7)。
【0048】次いで、相手端末BAS能力値受信完了表
示フラグ(F4)がオン(ON)かチェックし(ステッ
プR8)、オンのときは、本処理を終了し、オンでない
ときは、H.221受信レジスタから受信BAS値を読
み出す(ステップR9)。次いで、相手端末BAS能力
値G.725宣言フラグ(F2)が“5”より大きいか
否かをチェックし(ステップR10)、“5”より大きい
ときは、空いた端末BAS能力値受信完了表示フラグ
(F4)をカウントアップし(ステップR11)、“5”
より大きくないときは、相手端末BAS能力値BASマ
ーカー受信フラグ(F1)は、オン(ON)かチェック
する(ステップR12)。オンでないときは、H.221
受信レジスタの内容がBASマーカーか否かをチェック
し(ステップR13)、BASマーカーでないときは、
H.221受信レジスタの内容がG.725エスケープ
・マーカーかチェックする(ステップR14)。G.72
5エスケープ・マーカーでないときは、上記ステップR
8の処理に戻り、G.725エスケープ・マーカーのと
きは、相手端末BAS能力値G.725受信フラグをカ
ウントアップし(ステップR15)、上記ステップR8以
降の処理を繰り返す。
【0049】また、ステップR13においてH.221受
信レジスタの内容がBASマーカーのときは、相手端末
BAS能力値BASマーカー受信フラグ(F1)をカウ
ントアップし(ステップR16)、上記ステップR8以降
の処理を繰り返す。一方、ステップR12において相手端
末BAS能力値BASマーカー受信フラグ(F1)がオ
ンのときは、相手端末BAS能力値エスケープ・コード
受信中フラグ(F5)の値により分岐する(ステップR
17)。
【0050】フラグF5が“6”のときは、上記図27に
示したNS_COMコマンド記憶テーブル(B_COM
_ns_tbl)の先頭アドレスをパラメータ1に、B
AS受信値をパラメータ2にセットして後述する非標準
コマンド受信処理サブルーチンを行って上記ステップR
8以降の処理を繰り返す(ステップR18)。フラグF5
が“5”のときは、後述する非標準能力検出記憶処理サ
ブルーチンを行って上記ステップR8以降の処理を繰り
返す(ステップR19)。
【0051】フラグF5が“4”のときは、上記図21に
示したMBE受信カウンタ値記憶テーブル(B_CAP
_MBE_tbl)の先頭アドレスをパラメータ1に、
BAS受信値をパラメータ2にセットして後述する非標
準コマンド受信処理サブルーチンを行って上記ステップ
R8以降の処理を繰り返す(ステップR20)。フラグF
5が“3”のときは、上記図18に示した相手DATA−
apps能力記憶テーブル(B_CAP_DATA_t
bl)の先頭アドレスをパラメータ1に、BAS受信値
をパラメータ2にセットして後述するエスケープBAS
受信処理サブルーチンを行って上記ステップR8以降の
処理を繰り返す(ステップR21)。
【0052】フラグF5が“2”のときは、上記図20に
示した相手H230能力記憶テーブル(B_CAP_H
230_tbl)の先頭アドレスをパラメータ1に、B
AS受信値をパラメータ2にセットして後述するエスケ
ープBAS受信処理サブルーチンを行って上記ステップ
R8以降の処理を繰り返す(ステップR22)。フラグF
5が“1”のときは、上記図17に示した相手HSD能力
記憶テーブル(B_CAP_HSD_tbl)の先頭ア
ドレスをパラメータ1に、BAS受信値をパラメータ2
にセットして後述するエスケープBAS受信処理サブル
ーチンを行って上記ステップR8以降の処理を繰り返す
(ステップR23)。
【0053】フラグF5が“0”のときは、H.221
受信レジスタの内容はエスケープコードか否かをチェッ
クする(ステップR24)。エスケープコードでないとき
は、H.221受信レジスタの内容の下位3ビット(b
0,b1,b2 )で処理を分岐する(ステップR25)。下
位3ビットが“0”のときは、上記図23に示したオーデ
ィオ・コマンド記憶テーブル(B_COM_AU_tb
l)に受信BAS値を記憶して上記ステップR8以降の
処理を繰り返す(ステップR26)。
【0054】下位3ビットが“2”のときは、上記図24
に示したその他のコマンド記憶テーブル(B_COM_
OT_tbl)に受信BAS値を記憶して上記ステップ
R8以降の処理を繰り返す(ステップR27)。下位3ビ
ットが“4”のときは、上記図25に示した転送レート・
コマンド記憶テーブル(B_COM_RT_tbl)に
受信BAS値を記憶して上記ステップR8以降の処理を
繰り返す(ステップR28)。
【0055】下位3ビットが“6”のときは、上記図26
に示したLSD・MLPコマンド記憶テーブル(B_C
OM_LD_tbl)に受信BAS値を記憶して上記ス
テップR8以降の処理を繰り返す(ステップR29)。下
位3ビットが“1”のときは、上記図16に示した相手オ
ーディオ/転送レート能力記憶テーブル(B_CAP_
AU_T_tbl)を受信BAS値の(b3,b4 )で
インデックスしたバイトエリアに(b5,b6,b7 )で
ビットインデックスして該当ビットをオン(ON)して
上記ステップR8以降の処理を繰り返す(ステップR3
0)。
【0056】下位3ビットが“5”のときは、上記図19
に示した相手データ/ビデオ能力記憶テーブル(B_C
AP_DA_V_tbl)を受信BAS値の(b3,b
4)でインデックスしたバイトエリアに(b5,b6,b7
)でビットインデックスして該当ビットをオン(O
N)して上記ステップR8以降の処理を繰り返す(ステ
ップR31)。
【0057】また、下位3ビットがその他のときは、上
記ステップR8以降の処理を繰り返す。また、上記ステ
ップR24においてフラグF5が“0”で、H.221受
信レジスタの内容がエスケープ・コードのときは、H.
221受信レジスタの内容の上位5ビット(b3,b4,
b5,b6,b7 )で処理を分岐する(ステップR25)。
【0058】上位5ビットが[16]のときは、相手端
末BAS能力値エスケープ・コード受信中表示フラグ
(F5)に“1”をセットして上記ステップR8以降の
処理を繰り返す(ステップR33)。上位5ビットが[1
7]のときは、相手端末BAS能力値エスケープ・コー
ド受信中表示フラグ(F5)に“2”をセットして上記
ステップR8以降の処理を繰り返す(ステップR34)。
【0059】上位5ビットが[18]のときは、相手端
末BAS能力値エスケープ・コード受信中表示フラグ
(F5)に“3”をセットして上記ステップR8以降の
処理を繰り返す(ステップR35)。上位5ビットが[2
4]のときは、相手端末BAS能力値BASマーカー受
信フラグ(F1)をカウントアップして上記ステップR
8以降の処理を繰り返す(ステップR36)。
【0060】上位5ビットが[25]のときは、相手端
末BAS能力値エスケープ・コード受信中表示フラグ
(F5)に“4”をセットして上記ステップR8以降の
処理を繰り返す(ステップR37)。上位5ビットが[3
0]のときは、相手端末BAS能力値エスケープ・コー
ド受信中表示フラグ(F5)に“5”をセットして上記
ステップR8以降の処理を繰り返す(ステップR38)。
【0061】上位5ビットが[31]のときは、相手端
末BAS能力値エスケープ・コード受信中表示フラグ
(F5)に“6”をセットして上記ステップR8以降の
処理を繰り返す(ステップR39)。また、上位5ビット
がその他のときは、上記ステップR8以降の処理を繰り
返す。
【0062】次に、上記ステップR19における非標準能
力検出記憶処理サブルーチンについて図28に示すフロー
チャートに基づいて説明する。図28において、入力パラ
メータ1の内容はBASマーカーか否かをチェックし
(ステップR41)、BASマーカーのときは、エスケー
プ・コード受信中表示フラグ(F5)をオフ(OFF)
し(ステップR42)、入力パラメータ1のBASコード
値を上記図22に示したNS_CAPデータ受信カウンタ
値記憶テーブル(B_CAP_NS_CAP_tbl)
の同図のNS_CAPデータ受信カウンタ(B_CAP
_NS_CAP_cnt)内の値でインデックスしたエ
リアに格納し(ステップR43)、NS_CAPデータ受
信カウンタをカウントアップして本処理を終了する(ス
テップR44)。
【0063】上記ステップR41で入力パラメータ1の内
容がBASマーカーでないときは、NS_CAPデータ
受信カウンタの値が“4”より大きいか否かをチェック
し、かつ上記図15に示した自社コード確認フラグ(B_
CAP_ns_flg:F6)がオン(ON)か否かを
チェックする(ステップR45)。NS_CAPデータ受
信カウンタの値が“4”より小さく、かつ自社コード確
認フラグがオン(ON)でないときは、NS_CAPデ
ータ受信カウンタに対応した図29及び図30に示す日本国
コード、国内コード、提供者コード1、提供者コード2
を上記図15に示した相手ns−cap能力記憶テーブル
(B_NS_CAP_tbl)に格納済のコードと順次
一致を確認し、4バイト全部一致したか否かをチェック
する(ステップR46)。
【0064】4バイト全部一致しなかったときは、入力
パラメータ1のBASコード値を上記図22に示したNS
_CAPデータ受信カウンタ値記憶テーブル(B_CA
P_NS_CAP_tbl)の同図のNS_CAPデー
タ受信カウンタ(B_CAP_NS_CAP_cnt)
内の値でインデックスしたエリアに格納し(ステップR
43)、NS_CAPデータ受信カウンタをカウントアッ
プして本処理を終了する(ステップR44)。
【0065】4バイト全部一致したときは、自社コード
確認フラグ(F6)をオン(ON)して(ステップR4
7)、入力パラメータ1のBASコード値を上記図22に
示したNS_CAPデータ受信カウンタ値記憶テーブル
(B_CAP_NS_CAP_tbl)の同図のNS_
CAPデータ受信カウンタ(B_CAP_NS_CAP
_cnt)内の値でインデックスしたエリアに格納し
(ステップR43)、NS_CAPデータ受信カウンタを
カウントアップして本処理を終了する(ステップR4
4)。
【0066】また、NS_CAPデータ受信カウンタの
値が“4”より大きく、かつ自社コード確認フラグがオ
ン(ON)のときは、入力パラメータのBASコードの
上位5ビットで上記図15に示した相手ns−cap能力
記憶テーブル(B_NS_CAP_tbl)をインデッ
クスして下位3ビットに対応するビットを“1”にし
(ステップR48)、入力パラメータ1のBASコード値
を上記図22に示したNS_CAPデータ受信カウンタ値
記憶テーブル(B_CAP_NS_CAP_tbl)の
同図のNS_CAPデータ受信カウンタ(B_CAP_
NS_CAP_cnt)内の値でインデックスしたエリ
アに格納し(ステップR43)、NS_CAPデータ受信
カウンタをカウントアップして本処理を終了する(ステ
ップR44)。
【0067】次に、上記ステップR21、R22、R23にお
けるエスケープBAS受信処理サブルーチンについて図
31に示すフローチャートに基づいて説明する。図31にお
いて、第2パラメータ(b0,b1,b2 )はコマンドか
否かをチェックし(ステップR51)、コマンドでないと
きは、能力値であると認識してパラメータ1(能力記憶
テーブルの先頭アドレス)で処理を分岐し(ステップR
52)、上記図17に示した相手HSD能力記憶テーブル
(B_CAP_HSD_tbl)に記憶し(ステップR
53)、また、上記図20に示した相手H230能力記憶テ
ーブル(B_CAP_H230_tbl)に記憶し(ス
テップR54)、また、上記図18に示した相手DATA−
apps能力記憶テーブル(B_CAP_DATA_t
bl)に記憶して(ステップR55)、本処理を終了す
る。
【0068】一方、ステップR51で第2パラメータ(b
0,b1,b2 )はコマンドのときは、そのコマンドを認
識してパラメータ1(能力記憶テーブルの先頭アドレ
ス)で処理を分岐し(ステップR56)、HSDコマンド
の内容で受信モードを設定し(ステップR57)、また、
H.230コマンドの内容で受信モードを設定し(ステ
ップR58)、また、DATAコマンドの内容で受信モー
ドを設定して(ステップR59)、本処理を終了する。
【0069】次に、上記ステップR18、R18における非
標準コマンド受信処理サブルーチンについて図32に示す
フローチャートに基づいて説明する。図32において、パ
ラメータ1(データ一時記憶テーブルの先頭アドレス)
で処理を分岐し(ステップR61)、メッセージ情報(M
BE)を上記図21に示したMBE受信カウンタ値記憶テ
ーブル(B_CAP_MBE_tbl)に一時蓄積し
(ステップR62)、メッセージ内容の処理を起動し(ス
テップR63)、また、非標準コマンド(ns_COM)
を上記図27に示したNS_COMコマンド記憶テーブル
(B_COM_ns_tbl)に一時蓄積し(ステップ
R64)非標準コマンドの処理内容を起動し(ステップR
65)、本処理を終了する。
【0070】以上の処理によって相手通信端末装置のマ
ルチメディア通信に関する各種機能が確認されると、希
望するモードへの切り換え処理が行われるが、本実施例
では、この希望するモードへの切り換え処理中に本発明
の伝送遅延時間の測定処理が実行される。この希望する
モードへの切り換え処理について図33に示すフローチャ
ートに基づいて説明する。
【0071】図33において、上記処理により各種機能が
確認されると、相手通信端末にPDM機能があるか否か
を上記図15に示した自社コード確認フラグ(B_CAP
_ns_flg:F6)が“1”にセットされているか
否かによって判別し(ステップS1)、自社コード確認
フラグ(F6)が“1”にセットされているときは、後
述する伝送遅延測定処理を行って本処理を終了する(ス
テップS2)。
【0072】自社コード確認フラグ(F6)が“1”に
セットされていないときは、PDM実行中フラグをセッ
トし(PDM_flg=1)(ステップS3)、H.2
30に基づくデジタル・ループBASコマンド(01
0)[20]の送信を3回繰り返して、相手通信端末を
デジタル・ループバックモードにする(ステップS
4)。次いで、後述する伝送遅延測定処理を行って(ス
テップS5)ループオフBASコマンド(010)[2
1]の送信を3回繰り返して、相手通信端末のデジタル
・ループバックモードを解除し(ステップS6)、PD
Mフラグをリセットし(PDM_flg=0)、本処理
を終了する(ステップS7)。
【0073】次に、伝送遅延測定処理について図34に示
すフローチャートに基づいて説明する。図33において、
まず、図35に示すBAS_PDM_av加算カウンタを
“0”(BAS_PDM_cnt=0)、伝送遅延ミリ
秒加算エリアを“0”(BAS_PDM_av=0)、
NS_PDM_P処理カウンタを“0”(NS_PDM
_cnt=0)、BAS_P_time_tblをクリ
アする(ステップT1)。次いで、上記図29に示したN
S_PDM_Pコマンド形式(特定のコード形式)に基
づいてNS−comm+国コード+提供者+NS_PD
M_P+NS_PDM_cntを送信し(ステップT
2)、自端末システム時間を読み出し、BAS送信待ち
カウントをNS_PDM_P処理カウンタ(NS_PD
M_cnt)の下位5ビットの値でインでっくいし、B
AS_P_time_tblに記憶する(ステップT
3)。
【0074】次いで、NS_PDM_P処理カウンタ
(NS_PDM_cnt)をカウントアップし(ステッ
プT4)、相手通信端末からNS−comm+NS_P
DM_Pを受信したか否かをチェックする(ステップT
5)。NS−comm+NS_PDM_Pを受信しなか
ったときは、NS−comm+NS_PDM_Qを受信
したか否かをチェックし(ステップT6)、NS−co
mm+NS_PDM_Qを受信したときは、受信NS_
PDM_P処理カウンタ(NS_PDM_cnt)の下
位5ビットの値でBAS_PDM_time_tbl
[32]をインデックスし、send time(送信
時間)を読み出し、BAS送信待ちカウントで補正する
(ステップT7)。次いで、自端末システム時間を読み
出し、send timeの補正値との差分を取り、伝
送遅延を算出し、伝送遅延ミリ秒加算エリア(BAS_
PDM_av)に加算記憶し、BAS_PDM_av加
算カウンタ(BAS_PDM_cnt)をアップ(U
P)し、ステップT11に移行する(ステップT8)。
【0075】また、ステップT5で相手通信端末からN
S−comm+NS_PDM_Pを受信したときは、P
DMフラグが“0”オフ(OFF)か否かをチェックし
(ステップT9)、PDMフラグが“0”オフ(OF
F)でないときは、フラグをオン(ON)し、相手通信
端末をデジタル・ループバックモードにし、受信NS_
PDM_P処理カウンタ(NS_PDM_cnt)の下
位5ビットの値でBAS_PDM_time_tbl
[32]をインデックスし、send time(送信
時間)を読み出し、BAS送信待ちカウントで補正し
(ステップT7)、自端末システム時間を読み出し、s
end timeの補正値との差分を取り、伝送遅延を
算出し、伝送遅延ミリ秒加算エリア(BAS_PDM_
av)に加算記憶し、BAS_PDM_av加算カウン
タ(BAS_PDM_cnt)をアップ(UP)する
(ステップT8)。
【0076】また、PDMフラグが“0”オフ(OF
F)のときは、NS−comm+NS_PDM_Q+受
信NS_PDM_cntを折り返し送信し(ステップT
10)、自端末の受信NS_PDM_P処理カウンタ(N
S_PDM_cnt)のカウント値が“16”より大き
いか否かをチェックする(ステップT11)。カウント値
が“16”より小さいときは、上記ステップT2に戻
り、ステップT2〜T10の処理を繰り返し実行し、カウ
ント値が“16”より大きいときは、伝送遅延ミリ秒加
算エリア(BAS_PDM_av)の値をBAS_PD
M_av加算カウンタ(BAS_PDM_cnt)のカ
ウント値で除算して本処理を終了する(ステップT1
2)。
【0077】次に、請求項3及び4記載の発明による伝
送遅延時間によって通信制御手順を切り換える際の処理
について、図36に示すG4ファクシミリ通信におけるL
APD手順に続くLAPB手順シーケンスを参照して説
明する。図36では、発呼側をISDNコミュニケーショ
ン装置ISC1とし、着呼側をISDNコミュニケーシ
ョン装置ISCXとする。
【0078】まず、Dチャネル手順が開始され、ISD
Nコミュニケーション装置ISC1から呼設定メッセー
ジ(SETUP)がISDNネットワーク3を介してI
SDNコミュニケーション装置ISCXに呼設定メッセ
ージ(SETUP)が送出されて呼設定が要求される
と、ISDNコミュニケーション装置ISCXから呼設
定状況を通知するための呼設定受付メッセージ(CAL
L_PROC)がISDNネットワーク3を介して呼設
定受付メッセージ(CALL_PROC)がISDNコ
ミュニケーション装置ISC1に送出される。また、I
SDNコミュニケーション装置ISCXから呼出メッセ
ージ(ALERT)、応答メッセージ(CONN)が同
様にISDNネットワーク3を介してISDNコミュニ
ケーション装置ISC1に送出され、ISDNコミュニ
ケーション装置ISCXが呼を受け付けたことが通知さ
れる。ISDNコミュニケーション装置ISC1から
は、応答確認メッセージ(CONN_ACK)が、IS
DNネットワーク3を介してISDNコミュニケーショ
ン装置ISCXに送出され、ISDNコミュニケーショ
ン装置ISCXの応答が確認される。この時点でISD
Nコミュニケーション装置ISC1とISDNコミュニ
ケーション装置ISCXの間にデータ伝送のための情報
チャネル(Bチャネル)が確立する。
【0079】次いで、LAPB手順が開始され、従来
は、SABM(Set Asynchrous Bala-nced Moe:非同期
平衡モード設定フレーム)又はSABME(Set Asynch
rousBalanced Moe Extended:拡張非同期平衡モード設
定フレーム )手順を使うかは、固定的に設定されてい
たが、本実施例では、上記伝送遅延算出処理によって算
出される伝送遅延時間Tによって、このSABM又はS
ABME手順が切り換えられる。その切り換える条件と
しては、例えば、上記図42に示した光ファイバー伝送シ
ステム5おける伝送遅延(5mSEC)と、衛星回線伝
送システムにおける伝送遅延時間(260mSEC)を
参照し、 5mSEC<T<260mSEC として、SABM又はSABME手順が切り換えられ
る。
【0080】したがって、伝送遅延時間によってSAB
M又はSABME手順が切り換えられてデータ転送シー
ケンスが実行される。このデータ転送シーケンスを終了
してLAPB手順が終了すると、Dチャネル手順が開始
され、ISDNコミュニケーション装置ISC1から
は、切断メッセージ(DISC)がISDNネットワー
ク3を介してISDNコミュニケーション装置ISCX
に送出される。切断メッセージ(DISC)を受信した
ISDNコミュニケーション装置ISCXからは、解放
メッセージ(REL)が交換機に送出され、着呼側加入
者交換機からはISDNネットワーク3を介してISD
Nコミュニケーション装置ISC1に送出される。次い
で、ISDNコミュニケーション装置ISC1からは、
解放完了メッセージ(REL_COMP)がISDNネ
ットワーク3を介してISDNコミュニケーション装置
ISCXに送出されて通信が終了される。
【0081】なお、本件ではG4ファクシミリ通信の手
順で説明したが、マルチメディア多重した各データの個
々の手順においても同様である。したがって、マルチメ
ディア通信端末装置のユーザが返送機能を有する相手通
信端末装置あるいは返送機能のない相手通信端末装置と
利用するデジタル伝送路の伝送路遅延時間を特別の計測
装置を使用することなく即座に知ることができ、伝送遅
延時間が大きい場合に呼設定を設定し直して回線を確保
する等の対処を実行することができ、積極的に伝送品質
の向上を要求することができる。
【0082】また、伝送遅延時間が大きい場合等に通信
制御手順を自動的に切り換えて回線を確保することがで
き、積極的に伝送品質の向上を要求することができる。
さらに、特定のコード形式の送・受信による送・受信時
間の計測が複数回実行され、該各送・受信時間の計測結
果に基づいて利用するデジタル伝送路の伝送遅延時間が
算出されるため、より正確に利用するデジタル伝送路の
伝送遅延時間を知ることができ、呼設定や通信制御手順
の切り換え処理をより的確に実施することができ、マル
チメディア通信端末装置の信頼性を向上させることがで
きる。
【0083】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、デジタル
伝送路を所定のフレーム構造を持つ多重化伝送路形式に
より利用し、デジタル伝送路中に特定のコード形式で各
種通信制御情報および音声情報や画情報等の各種データ
を多重化して相手通信端末装置に送信し、該相手通信端
末装置との間で該多重化伝送路形式の利用割当を制御す
る制御機能を備えたマルチメディア通信端末装置であっ
て、相手通信端末装置から特定のコード形式で返送され
る能力表示情報を受信すると、該相手通信端末装置に返
送機能があることを記憶し、該返送能力があることを記
憶した相手通信端末装置に特定のコード形式で送信する
際の送信時間を計測し、該返送能力があることを記憶し
た相手通信端末装置から特定のコード形式の返送を受信
すると、その受信時間を計測し、計測した送信時間と受
信時間に基づいて利用するデジタル伝送路の伝送遅延時
間を算出しているので、マルチメディア通信端末装置の
ユーザが返送機能を有する相手通信端末装置と利用する
デジタル伝送路の伝送路遅延時間を特別の計測装置を使
用することなく即座に知ることができ、伝送遅延時間が
大きい場合に呼設定を設定し直して回線を確保する等の
対処を実行することができ、積極的に伝送品質を要求す
ることができる。
【0084】請求項2記載の発明によれば、デジタル伝
送路を所定のフレーム構造を持つ多重化伝送路形式によ
り利用し、デジタル伝送路中に特定のコード形式で各種
通信制御情報および音声情報や画情報等の各種データを
多重化して相手通信端末装置に送信し、該相手通信端末
装置との間で該多重化伝送路形式の利用割当を制御する
制御機能を備えたマルチメディア通信端末装置であっ
て、相手通信端末装置から特定のコード形式で返送され
る能力表示情報を受信しなかったとき、相手通信端末装
置に返送機能がないことを検出し、該相手通信端末装置
に返送機能がないことを記憶し、該返送機能がないこと
を記憶した相手通信端末装置には、特定のコード形式に
より制御情報を相手通信端末装置に送信してデジタル・
ループバック機能を動作させた後、特定のコード形式で
相手通信端末装置に送信し、その送信時間を計測し、該
デジタル・ループバック機能を動作させたことにより相
手通信端末装置から特定のコード形式の返送を受信する
と、その受信時間を計測し、計測した送信時間と受信時
間に基づいて利用するデジタル伝送路の伝送遅延時間を
算出しているので、マルチメディア通信端末装置のユー
ザが返送機能のない相手通信端末装置と利用するデジタ
ル伝送路の伝送路遅延時間を特別の計測装置を使用する
ことなく即座に知ることができ、伝送遅延時間が大きい
場合に呼設定を設定し直して回線を確保する等の対処を
実行することができ、積極的に伝送品質を要求すること
ができる。
【0085】請求項3記載の発明によれば、デジタル伝
送路を所定のフレーム構造を持つ多重化伝送路形式によ
り利用し、デジタル伝送路中に特定のコード形式で各種
通信制御情報および音声情報や画情報等の各種データを
多重化して相手通信端末装置に送信し、該相手通信端末
装置との間で該多重化伝送路形式の利用割当を制御する
制御機能を備えたマルチメディア通信端末装置であっ
て、相手通信端末装置から特定のコード形式で返送され
る能力表示情報を受信すると、該相手通信端末装置に返
送機能があることを記憶し、該返送能力があることを記
憶した相手通信端末装置に特定のコード形式で送信する
際の送信時間を計測し、該相手通信端末装置から特定の
コード形式の返送を受信すると、その受信時間を計測
し、計測した送信時間と受信時間に基づいて利用するデ
ジタル伝送路の伝送遅延時間を算出し、該算出する伝送
遅延時間に基づいて相手通信端末装置との間で利用する
複数の通信制御手順を切り換えているので、マルチメデ
ィア通信端末装置のユーザが返送機能を有する相手通信
端末装置と利用するデジタル伝送路の伝送路遅延時間を
特別の計測装置を使用することなく即座に知ることがで
きるとともに、伝送遅延時間が大きい場合に通信制御手
順を自動的に切り換えて通信時間を短縮することができ
る。
【0086】請求項4記載の発明によれば、デジタル伝
送路を所定のフレーム構造を持つ多重化伝送路形式によ
り利用し、デジタル伝送路中に特定のコード形式で各種
通信制御情報および音声情報や画情報等の各種データを
多重化して相手通信端末装置に送信し、該相手通信端末
装置との間で該多重化伝送路形式の利用割当を制御する
制御機能を備えたマルチメディア通信端末装置であっ
て、相手通信端末装置から特定のコード形式で返送され
る能力表示情報を受信しなかったとき、相手通信端末装
置に返送機能がないことを検出し、該相手通信端末装置
に返送機能がないことを記憶し、該相手通信端末装置に
は、特定のコード形式により制御情報を相手通信端末装
置に送信してデジタル・ループバック機能を動作させた
後、特定のコード形式で相手通信端末装置に送信し、そ
の送信時間を計測し、該デジタル・ループバック機能を
動作させたことにより相手通信端末装置から特定のコー
ド形式の返送を受信すると、その受信時間を計測し、計
測した送信時間と受信時間に基づいて利用するデジタル
伝送路の伝送遅延時間を算出し、該算出した伝送遅延時
間に基づいて相手通信端末装置との間で利用する複数の
通信制御手順を切り換えているので、マルチメディア通
信端末装置のユーザが返送機能のない相手通信端末装置
と利用するデジタル伝送路の伝送路遅延時間を特別の計
測装置を使用することなく即座に知ることができ、伝送
遅延時間が大きい場合に通信制御手順を自動的に切り換
えて通信時間を短縮することができる。
【0087】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
1、2、3あるいは4記載の発明において、特定のコー
ド形式の送・受信による送・受信時間の計測を複数回実
行し、該各送・受信時間の計測結果に基づいて利用する
デジタル伝送路の伝送遅延時間を算出しているので、よ
り正確に利用するデジタル伝送路の伝送遅延時間を知る
ことができ、呼設定や通信制御手順の切り換え処理をよ
り的確に実施することができ、マルチメディア通信端末
装置の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による宅内ISDNコミュニケーション
システムの構成図。
【図2】図1の通信端末装置のブロック構成図。
【図3】本発明に係る通信手順のレイヤ構成とその各機
能ブロック構成を示す図。
【図4】本発明に係る初期能力情報交換シーケンスの一
部のフローチャート。
【図5】図4の初期能力情報交換シーケンスの続きのフ
ローチャート。
【図6】本発明に係るBASセットを伴うモード0Fで
の送信処理のフローチャート。
【図7】図6の送信処理で利用される次送信BASカウ
ンタとBASマーカー記憶エリアの構成を示す図。
【図8】図7におけるBASSend処理サブルーチン
のフローチャート。
【図9】図4における受信能力BASセット検出処理の
一部のフローチャート。
【図10】図9の受信能力BASセット検出処理の続きの
フローチャート。
【図11】図10の受信能力BASセット検出処理の続きの
フローチャート。
【図12】図11の受信能力BASセット検出処理の続きの
フローチャート。
【図13】図12の受信能力BASセット検出処理の続きの
フローチャート。
【図14】図9〜図13の受信能力BASセット検出処理で
利用される各種フラグ内容を示す図。
【図15】図9〜図13の受信能力BASセット検出処理で
利用される自社コード確認フラグ内容を示す図。
【図16】図9〜図13の受信能力BASセット検出処理で
利用される相手オーディオ/転送レート能力記憶テーブ
ルを示す図。
【図17】図9〜図13の受信能力BASセット検出処理で
利用される相手HSD能力記憶テーブルを示す図。
【図18】図9〜図13の受信能力BASセット検出処理で
利用される相手DATA−apps能力記憶テーブルを
示す図。
【図19】図9〜図13の受信能力BASセット検出処理で
利用される相手データ/ビデオ能力記憶テーブルを示す
図。
【図20】図9〜図13の受信能力BASセット検出処理で
利用される相手H230能力記憶テーブルを示す図。
【図21】図9〜図13の受信能力BASセット検出処理で
利用されるMBEデータ受信カウンタとMBE受信カウ
ンタ値記憶テーブルを示す図。
【図22】図9〜図13の受信能力BASセット検出処理で
利用されるNS_CAPデータ受信カウンタとNS_C
APデータ受信カウンタ値記憶テーブルを示す図。
【図23】図9〜図13の受信能力BASセット検出処理で
利用されるオーディオ・コマンド記憶テーブルを示す
図。
【図24】図9〜図13の受信能力BASセット検出処理で
利用されるその他のコマンド記憶テーブルを示す図。
【図25】図9〜図13の受信能力BASセット検出処理で
利用される転送レート・コマンド記憶テーブルを示す
図。
【図26】図9〜図13の受信能力BASセット検出処理で
利用されるLSD・MLPコマンド記憶テーブルを示す
図。
【図27】図9〜図13の受信能力BASセット検出処理で
利用されるNS_COMコマンド記憶テーブルを示す
図。
【図28】図11の受信能力BASセット検出処理における
非標準能力検出記憶処理サブルーチンのフローチャー
ト。
【図29】図28の非標準能力検出記憶処理で利用されるN
S_PDM_Pコマンド形式のデータ構成を示す図。
【図30】図28の非標準能力検出記憶処理で利用されるN
S_PDM_Qコマンド形式のデータ構成を示す図。
【図31】図11の受信能力BASセット検出処理における
エスケープBAS受信処理サブルーチンのフローチャー
ト。
【図32】図11の受信能力BASセット検出処理における
非標準コマンド受信処理サブルーチンのフローチャー
ト。
【図33】本発明に係る希望するモードへの切り換え処理
のフローチャート。
【図34】図33のモードへの切り換え処理における伝送遅
延測定処理のフローチャート。
【図35】図35の伝送遅延測定処理で利用される各種カウ
ンタとカウンタデータ記憶テーブルを示す図。
【図36】請求項3及び4記載の発明によるG4ファクシ
ミリ通信におけるLAPD手順に続くLAPB手順シー
ケンスを示す図。
【図37】従来のマルチメディア通信端末装置の機能別ブ
ロック構成を示す図。
【図38】従来のマルチメディア通信端末装置間の伝送形
態を示す図。
【図39】従来のマルチメディア通信端末装置間の伝送シ
ーケンスにおける伝送遅延状態を示す図。
【図40】従来のマルチメディア通信端末装置間の伝送形
態として光ファイバーにより接続される場合を示す図。
【図41】従来のマルチメディア通信端末装置間の伝送形
態として通信衛星により接続される場合を示す図。
【図42】図40と図41の各伝送形態における伝送遅延時間
を示す図。
【符号の説明】
1 宅内ISDNコミュニケーションシステム 2 ISDN−Sバス 3 ISDNネットワーク 12 バスインターフェイス回路 13 レイヤ1/2制御装置 14 Dチャネルレイヤ3制御部 15 呼制御部 16 多重化/分離制御装置 17 多重化/分離制御部 18 音声CODEC 19 切換器 20 トーン発生器 21 2/4線変換部 22 G3ファクシミリ装置 23 ビデオCODEC 24 ビデオ出力回路 25 ビデオモニタ装置 26 ビデオカメラ装置 27 ビデオ入力回路 28 入力装置 29 システム制御部 30 表示装置 31 電源装置 32 切換器 33 DC/DCコンバータ ISC1、ISC2、ISCX 通信端末装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/173 8943−5C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デジタル伝送路に接続され、該デジタル伝
    送路を所定のフレーム構造を持つ多重化伝送路形式によ
    り利用し、デジタル伝送路中に特定のコード形式で各種
    通信制御情報および音声情報や画情報等の各種データを
    多重化して相手通信端末装置に送信し、該相手通信端末
    装置との間で該多重化伝送路形式の利用割当を制御する
    制御機能を備え、 該特定のコード形式で送信する制御情報に対して相手通
    信端末装置から特定のコード形式で返送される返送機能
    を示す能力表示情報を受信すると、相手通信端末装置と
    の間で利用するデジタル伝送路における伝送遅延時間を
    求めるマルチメディア通信端末装置であって、 前記相手通信端末装置から特定のコード形式で返送され
    る能力表示情報を受信すると、該相手通信端末装置に返
    送機能があることを記憶する返送能力記憶手段と、 該返送能力があることを記憶した相手通信端末装置に前
    記特定のコード形式で送信する際の送信時間を計測する
    送信時間計測手段と、 該返送能力があることを記憶した相手通信端末装置から
    特定のコード形式の返送を受信すると、その受信時間を
    計測する受信時間計測手段と、 該計測された送信時間と受信時間に基づいて利用するデ
    ジタル伝送路の伝送遅延時間を算出する遅延時間算出手
    段と、 を設けたことを特徴とするマルチメディア通信端末装
    置。
  2. 【請求項2】デジタル伝送路に接続され、該デジタル伝
    送路を所定のフレーム構造を持つ多重化伝送路形式によ
    り利用し、デジタル伝送路中に特定のコード形式で各種
    通信制御情報および音声情報や画情報等の各種データを
    多重化して相手通信端末装置に送信し、該相手通信端末
    装置との間で該多重化伝送路形式の利用割当を制御する
    制御機能を備え、 該特定のコード形式で送信する制御情報に対して相手通
    信端末装置から特定のコード形式で返送される返送機能
    を示す能力表示情報を受信すると、相手通信端末装置と
    の間のデジタル伝送路における伝送遅延時間を求めるマ
    ルチメディア通信端末装置であって、 前記相手通信端末装置から特定のコード形式の返送を受
    信しなかったとき、相手通信端末装置に返送機能がない
    ことを検出し、該相手通信端末装置に返送機能がないこ
    とを記憶する返送機能記憶手段と、 該返送機能がないことを記憶した相手通信端末装置に
    は、特定のコード形式により制御情報を相手通信端末装
    置に送信してデジタル・ループバック機能を動作させた
    後、前記特定のコード形式で相手通信端末装置に送信
    し、その送信時間を計測する送信時間計測手段と、 該デジタル・ループバック機能を動作させたことにより
    相手通信端末装置から特定のコード形式の返送を受信す
    ると、その受信時間を計測する受信時間計測手段と、 該計測された送信時間と受信時間に基づいて利用するデ
    ジタル伝送路の伝送遅延時間を算出する遅延時間算出手
    段と、 を設けたことを特徴とするマルチメディア通信端末装
    置。
  3. 【請求項3】デジタル伝送路に接続され、該デジタル伝
    送路を所定のフレーム構造を持つ多重化伝送路形式によ
    り利用し、デジタル伝送路中に特定のコード形式で各種
    通信制御情報および音声情報や画情報等の各種データを
    多重化して相手通信端末装置に送信し、該相手通信端末
    装置との間で該多重化伝送路形式の利用割当を制御する
    制御機能を備え、 該特定のコード形式で送信する制御情報に対して相手通
    信端末装置から特定のコード形式で返送される返送機能
    を示す能力表示情報を受信すると、相手通信端末装置と
    の間のデジタル伝送路における伝送遅延時間を計測する
    マルチメディア通信端末装置であって、 前記相手通信端末装置から特定のコード形式で返送され
    る能力表示情報を受信すると、該相手通信端末装置に返
    送機能があることを記憶する返送能力記憶手段と、 該返送能力があることを記憶した相手通信端末装置に前
    記特定のコード形式で送信する際の送信時間を計測する
    送信時間計測手段と、 該返送能力があることを記憶した相手通信端末装置から
    特定のコード形式の返送を受信すると、その受信時間を
    計測する受信時間計測手段と、 該計測された送信時間と受信時間に基づいて利用するデ
    ジタル伝送路の伝送遅延時間を算出する遅延時間算出手
    段と、 該算出された伝送遅延時間に基づいて相手通信端末装置
    との間で利用する複数の通信制御手順を切り換える通信
    手順切換手段と、 を設けたことを特徴とするマルチメディア通信端末装
    置。
  4. 【請求項4】デジタル伝送路に接続され、該デジタル伝
    送路を所定のフレーム構造を持つ多重化伝送路形式によ
    り利用し、デジタル伝送路中に特定のコード形式で各種
    通信制御情報および音声情報や画情報等の各種データを
    多重化して相手通信端末装置に送信し、該相手通信端末
    装置との間で該多重化伝送路形式の利用割当を制御する
    制御機能を備え、 該特定のコード形式で送信する制御情報に対して相手通
    信端末装置から特定のコード形式で返送される返送機能
    を示す能力表示情報を受信すると、相手通信端末装置と
    の間のデジタル伝送路における伝送遅延時間を計測する
    マルチメディア通信端末装置であって、 前記相手通信端末装置から特定のコード形式の返送を受
    信しなかったとき、相手通信端末装置に返送機能がない
    ことを検出し、該相手通信端末装置に返送機能がないこ
    とを記憶する返送機能記憶手段と、 該返送機能がないことを記憶した相手通信端末装置に
    は、特定のコード形式により制御情報を相手通信端末装
    置に送信してデジタル・ループバック機能を動作させた
    後、前記特定のコード形式で相手通信端末装置に送信
    し、その送信時間を計測する送信時間計測手段と、 該デジタル・ループバック機能を動作させたことにより
    相手通信端末装置から特定のコード形式の返送を受信す
    ると、その受信時間を計測する受信時間計測手段と、 該計測された送信時間と受信時間に基づいて利用するデ
    ジタル伝送路の伝送遅延時間を算出する遅延時間算出手
    段と、 該算出された伝送遅延時間に基づいて相手通信端末装置
    との間で利用する複数の通信制御手順を切り換える通信
    手順切換手段と、 を設けたことを特徴とするマルチメディア通信端末装
    置。
  5. 【請求項5】前記特定のコード形式の送・受信による送
    ・受信時間の計測を複数回実行し、該各送・受信時間の
    計測結果に基づいて利用するデジタル伝送路の伝送遅延
    時間を算出する遅延時間算出手段を設けたことを特徴と
    する請求項1、2、3あるいは4記載のマルチメディア
    通信端末装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011142625A (ja) * 2010-01-08 2011-07-21 Ixia テレフォニー帯域内周波トーンを用いる片道および往復遅延

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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